水戸黄門のように安心して読めます。長源寺という定年退職した刑事さんのお話です。
今回は、護身術に長けた女性刑事さんが出てくるお話と、長源寺さんがアフリカに行くお話でした。あれ?そういえばフーバー全然出てなかったな。相変わらず長源寺さんは人格者で冴えていて、良識ある人も無い人も彼とフーバーに一目置く。そんな予定調和は変わらずです。
アフリカのお話は結構長くて、一応人のトラブルみたいなのは描いていたけど、どっちかと言うと旅行記みたいな感じで、長源寺さんあまり出番ありませんでした。ま、それはそれでいいと思います。ただ現役の刑事が「長源寺さんが長期間いないなんてその間に事件が起こったら心配だ」といったことを言うのですが、そんな刑事おるんかなぁ。元刑事っつったって今は一般人なのに、捜査内容をべらべら喋ったり。昔のお話ならありそうですが、現代のお話ですし、都合がいいなぁなんて思っちゃいます。それが駄目ならこういうお話は読んじゃ駄目なんでしょうけどね、ハイ。
(2009/02/13)


笠原靖さんの書かれている小説です。このシリーズしか読んでいませんが、犬がらみのお話をよく書かれているようです。二冊とも短編集になっており、読みやすい本です。
元刑事の長源寺は定年退職後、「エキストラをやりたい」という長年の夢を叶えつつ悠々自適の隠居生活を送ります。妻と息子と娘と暮らし、エキストラ仲間や仕事を回してくれるテレビディレクターの友人がおり、かつての職場の後輩は自分を慕って仕事の相談をしてきたり、なんともはや恵まれた環境です。そしてこの物語の物言わぬ主役、白いでっかい犬のフーバー。こいつがまた頭が良くて長源寺一家に懐いており、悪い奴をやっつけちゃうくらい強い。この長源寺とフーバーが日常生活で様々な事件に出会い、それを解決していくお話です。
一言で言うと安心して読めるお話です。レギュラーは全員が人格者で、フーバーはいい犬で強い。どんな事件が起こっても最後はハッピーエンドになるんだろうという安心感があります。水戸黄門を見ているような感じです。また短編で読みやすいというのもありますね。こう書くと面白くなさそうですが、安定したお話が好きな人にはお勧めです。読んだ後ほんわかした気分になりますし。私は勧善懲悪物が好きで気分が暗くなるようなお話は苦手なので、お茶でも飲みながら軽く読むにはこういうのが一番です。短編だと止め時が決めやすいですし、自制心の無い私にはかなり重要。
ちなみにフーバー以外の犬も出てきます。私は犬といえば柴犬位しか知らないので、犬の描写は適当にとばすのですが(だからフーバーが何犬かも知らん)、犬好きな人には事件以外のところも面白いのではないかな。
(2007/03/11)
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最終更新:2009年06月02日 01:31