M:i:Ⅲ

2006年7月映画館にて


 トム・クルーズの当たり映画、ミッション・インポッシブルの三作目です。今回のイーサン・ハント君は現役を退いた教官で、彼の正体を知らない看護士の恋人と結婚を控えています。そこに舞い込んできた現場への依頼。プライベートが幸せ真っ盛りな彼は、現場へは戻らないと躊躇しますが、任務の内容が自分の教え子を救出するものだと知り、逡巡しながらも結局現場へ向かいます。
 今回の映画は仕事とプライベートの狭間で揺れ動く、「恋人大好き、でも可愛い教え子だって助けたい、やる時はやるけどそれは超人的な能力ではなく割と泥臭い、スパイだけど人情味溢れた」男性を描いており、どう転がっても嫌味のない主人公なのかなといった感じです。
 感想と致しましては、素直に面白かったです。真っ当なハリウッド映画を見せられた感じです。爆弾どかーん、ワイヤーアクションひょーい、ピンチに陥るけど最終的には強いぜー、って映画はお腹一杯だったので見に行かないつもりだったのですが、それでも後悔しませんでした。誰かに説明するとしたら、トム・クルーズのトム・クルーズによるトム・クルーズの為の映画でした。最初から最後まで、スタッフ・脇役全てがいかにして彼を矛盾無く格好良く撮るかを吟味してありました。勿論クルーズはそれを重々承知の上で、その期待に応えています。けち付けようとしてもあまり見つかりませんでした。レイトショーなら充分、私は1500円で見ましたがそんなもんかな。パンフレットはいらなかったかも。見た後「面白かったー!」って言うにはばっちりです。
 全てがハント君中心なので、脇役の出番は少ないと思います。ほとんど印象に残っていません。ヒロインすら出番は少ないし。それでもチームプレイは一杯あって、スパイ映画っぽかったです。

 結局ラビットフットって何だったのかわかりませんでしたね。それを狙ってたみたいですが。入れ物からして細菌兵器みたいなものかな?確かウサギの足ってラッキーアイテムでしたよね、四つ葉のクローバーみたいな。何となくグソー(@亡国のイージス)を連想してしまいました。

 冒頭にイーサンの目の前で恋人を殺そうとするシーンが入っています。最初私はそれは過去の話で、イーサンはそれが原因で現役引退したのかと思いました。しばらくその勘違いをしていましたね。未来のワンシーンなんだと分かってからは、いつそのシーンになるのかどきどきしたので、ああいう構成は私はよかったと思います。イーサンがどんだけ活躍しても、結局そのシーンになるのよっていうハラハラドキドキがあって。そんでやっとそのシーンになったら、またひっくり返されて後はクライマックスへ!って感じでよかった。

 あとパンフレットの悪役の顔上半分が、レオナルド・ディカプリオに似ていてちょっと笑ってしまいました。
(2006/07/22)


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最終更新:2007年04月03日 00:08
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