高嶋哲夫

イントゥルーダー


 お家にあったのでなんとなしに読んだ小説です。割と面白かったです。
 主役の「私」はいきなり病院へ呼び出されます。そこには若かりし時に二ヶ月だけ同棲した女性がいました。そして「あなたの息子が死にそうだ」と。「私」の知らない間に生まれ、育っていた息子が事故にあった原因を探る。というストーリーです。
 それほど期待せずに読んだのですが、割と面白かったです。主人公はスーパーコンピュータを作る仕事をしており、バグ探しとか読んでいて分かり易かったのかもしれません。まぁ私はソフトウェア業界にぶらさがっているだけで、コンピュータ作るとことは別世界なんですけど。
 物語の肝は、知らない間に人生を歩んでいた息子へどんどん想いを募らせるところでしょうか。息子の事故は確かに不可解なのですが、その謎を解くことで息子と対話するというか。
 私のコンディションもあるでしょうが、超お勧め!というわけではないです。「暇潰しに何か貸して」って言われたら、貸したげよかなってとこかな。パソコン好きな人なら一割り増しくらいで面白いかも。原子力発電が絡んでくるのですが、その辺り難しくて読み飛ばしました。結局自分の知っている業界のお話なら面白いのかな。でも綺麗に纏まっていて読みやすいと思います。結構翻弄されますし。ただ読んでいてあまりわくわくしませんでした。ん~何が足りなかったのかなぁ。余計な人を出しすぎた?性格付けはちゃんとできていたように思うし、詰め込みすぎてるのかなぁ。さらっと読みすぎたのかもしれません。今回はネタバレ無しで。
(2006/04/18)


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最終更新:2007年04月02日 23:46
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