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中川充

青空チルアウト


 初めて読む人の本だった。名前も初めて聞いた。でも多分もう二度と読まない。
 読み始めてすぐ「なんだこれ」って思った。私と同じ関西弁を使ってるのもイヤになった。文章がだらだらと長くて、読みにくい。『なんでもない一日をくりかえしながら、ちょっとずつ進んでいく。チルアウトな日々をポジティブに描く青春小説。』とか描かれてるけど、いやいやいや、進んでないでしょ。これポジティブて言うんか。悲観的の反対を描こうとしたらこうなるんか。煽り文句にまず納得いきませんわ。
 と愚痴は置いといて。主人公はいい歳の男性。無職になり家賃が払えないので部屋を追い出され、元カノ実家の元カノの部屋に居候している。元カノ一家は自分を受け入れてくれているけど、このままじゃあかんよなぁとだらだらと仕事先を探す日々。主人公の独白、いわば心の声がだだ漏れ状態で話は進む。これじゃあいかん!と元カノの家を出たりもするし、アルバイトもするんだけど、三歩進んで四歩下がる状態。最近の若者は、なんて言いたくないのだけれど、最近の無職はこんな風なのかな。こういう話もあるだろうって、狙って描いているんだろうけど、ちっとも共感できなかった。
 「前向きになりましたよ」って感じのハッピーエンドなのかもしれないけど、「えーどうなの」と思いながら読み終わった。掴み所のないお話だったなぁ。まぁ悲壮感漂う無職の話なんて読みたくないけど。ある意味リアリティのある話と言えるのか。
(2011/05/08)

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最終更新:2011年05月09日 01:26
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