▼レムリア大陸 - ＧＵＲＰＳヴァンパイアハンター@「クルースニク秋葉原支部」

▼レムリア大陸
　インド洋に存在したとされる大陸です。
　レムリア人たちの文明は、アトランティス文明ともムー文明ともことなり、どうにも現代人には理解し難いものであったようです。
　彼らは生まれながらテレパシーを始めとする超常的な力を持ち、加えて強大な魔法の力を有していました。彼らにとって肉体はまったく意味のないものであり、ほとんどの人々が肉体を棄て、精神生命体として暮らしていたとされています。
　テレパシーによってお互いとお互いを理解し合えるレムリア人の中に、争いや憎しみというものは存在せず、レムリア文明にはただただ純粋な愛だけがありました。肉体を放棄した彼らにとって、争いなどというものはなんの価値もなかったのです。
　このレムリア大陸にも《大原罪》エレヌコラーイエはやってきます。
　エレヌコラーイエは衝撃を受けました。レムリア人が自分にまったく敵意を向けて来なかったからです。
　人類を滅ぼすという使命を帯びたエレヌコラーイエはレムリア人にその力の矛先を向けますが、レムリア人たちは彼女に向けて愛の存在を語りかけ続けます。
　その結果、エレヌコラーイエの思考回路は致命的な「バグ」を引き起こしました。
　深刻なダメージを受けたエレヌコラーイエはその肉体と精神の修繕のため、深い眠りにつきます。
　一方、レムリア人の側も無事では済みませんでした。多くのレムリア人が命を落とし――精神生命体である彼らにとって、「死」とはすなわち魂そのものの消滅を意味します――生き残ったレムリア人も世界中に離散していきました。
　ただし例外もあります。超常能力が不十分で、肉体を放棄することができなかった幼いレムリア人たちです。彼らは崩壊していく大陸からどうにかインド付近の海岸に到達し、安住の地を求めてさらなる東方に向かっていったと言われています。
　こうしたレムリア人の転生者は、世界各地に現れます。彼らはレムリア人の生き残りに見出され、『マハトマ』――大師と呼ばれる宗教的指導者になる場合が多いようです。もちろんそうした道を選ばず、普通の生活を望むレムリア人に転生者もいます。
　――そうした人物に限って、真に強大な資質を持っていたりするのですが。