■《来訪者》とは
《来訪者》の起源は遥か古代――《大原罪》とムー文明の戦いにまで遡ります。この戦いにおいて、ムー人たち大規模な魔法の儀式に失敗しました。その際に召喚されたのが最初の《来訪者》、後にランダリアンの証言から《来訪者》……個体としては「ラディクス・カラミターティス」と呼ばれる存在です。
《来訪者》は無数に分岐する多元宇宙の中において、「ヴァンパイアの誕生しなかった時間軸」から現出した並行世界の上位存在です。
PCとヴァンパイアの存在する時間軸が『正史』です。《来訪者》は途中で途切れてしまった時間軸で生まれた存在であり、その来訪の目的は自分たちの存在する時間軸を「正史」にすること――つまりハンターやヴァンパイアの存在する時間軸の完全な消滅です。
《来訪者》はしばしば《悪魔》と混同されますが、別の存在です。《悪魔》は神敵でもありますが、信仰上重要な役割を果たす存在でもあります。
《悪魔》を信仰する教団の中には、それとは知らず《来訪者》を崇めているものも存在します。伝統的な儀礼に則って(〈神学〉技能判定が必要でしょう!)《悪魔召喚》の呪文を行使すれば、正しく神敵としての《悪魔》(ガープス・マジックに記載されているものと同じデータ)が召喚されますが、誤った手順で《悪魔召喚》を行うと《来訪者》が召喚されてしまう場合があります。
そしてその誤った手順は、違う時間軸に存在する《来訪者》が次元の隙間から悪魔崇拝者たちに教えたものなのです。
このような形で、《来訪者》たちは世界に干渉します。
《来訪者》はこの世界に存在するあらゆる者たち――ハンターにとっても、ヴァンパイアにとっても、あるいは宇宙全体にとっても、排除すべき敵です。
人類――あるいは下級のヴァンパイアに対して《来訪者》の干渉が発生した場合、ハンターや上位のヴァンパイアはその召喚の阻止のため積極的に動きます。ヴァンパイアがハンターに情報を提供する事態は十分あり得る状況です。あるいはハンターとヴァンパイアが一時的に共闘することすらあり得るでしょう。ヴァンパイアにとっても、《来訪者》は恐るべき強敵なのです。
なお、《来訪者》であっても《悪魔》であっても、「悪魔恐怖症」の対象になります。
《来訪者》の起源は遥か古代――《大原罪》とムー文明の戦いにまで遡ります。この戦いにおいて、ムー人たち大規模な魔法の儀式に失敗しました。その際に召喚されたのが最初の《来訪者》、後にランダリアンの証言から《来訪者》……個体としては「ラディクス・カラミターティス」と呼ばれる存在です。
《来訪者》は無数に分岐する多元宇宙の中において、「ヴァンパイアの誕生しなかった時間軸」から現出した並行世界の上位存在です。
PCとヴァンパイアの存在する時間軸が『正史』です。《来訪者》は途中で途切れてしまった時間軸で生まれた存在であり、その来訪の目的は自分たちの存在する時間軸を「正史」にすること――つまりハンターやヴァンパイアの存在する時間軸の完全な消滅です。
《来訪者》はしばしば《悪魔》と混同されますが、別の存在です。《悪魔》は神敵でもありますが、信仰上重要な役割を果たす存在でもあります。
《悪魔》を信仰する教団の中には、それとは知らず《来訪者》を崇めているものも存在します。伝統的な儀礼に則って(〈神学〉技能判定が必要でしょう!)《悪魔召喚》の呪文を行使すれば、正しく神敵としての《悪魔》(ガープス・マジックに記載されているものと同じデータ)が召喚されますが、誤った手順で《悪魔召喚》を行うと《来訪者》が召喚されてしまう場合があります。
そしてその誤った手順は、違う時間軸に存在する《来訪者》が次元の隙間から悪魔崇拝者たちに教えたものなのです。
このような形で、《来訪者》たちは世界に干渉します。
《来訪者》はこの世界に存在するあらゆる者たち――ハンターにとっても、ヴァンパイアにとっても、あるいは宇宙全体にとっても、排除すべき敵です。
人類――あるいは下級のヴァンパイアに対して《来訪者》の干渉が発生した場合、ハンターや上位のヴァンパイアはその召喚の阻止のため積極的に動きます。ヴァンパイアがハンターに情報を提供する事態は十分あり得る状況です。あるいはハンターとヴァンパイアが一時的に共闘することすらあり得るでしょう。ヴァンパイアにとっても、《来訪者》は恐るべき強敵なのです。
なお、《来訪者》であっても《悪魔》であっても、「悪魔恐怖症」の対象になります。
■《来訪者》の能力
・周辺に死をもたらす
《来訪者》が実際に出現すると、ヴァンパイアの「アジット」とはまた別の状況の変化が起こります。
《来訪者》を中心とした半径[体力×100メートル]以内にいるすべてのキャラクターは、即座に死亡判定を行い、失敗すると即死します。死亡判定に成功しても、気絶状態に陥ります。
これを避けることができるのは【第八感】を習得しているキャラクターか、魔法生物(使い魔も含む)、ヴァンパイアのみです。「眷属」は死亡判定の対象になります。
《来訪者》との戦いをシナリオのテーマとする場合、GMはこの能力の発現を避ける方法を設定しても良いでしょう。
《来訪者》が実際に出現すると、ヴァンパイアの「アジット」とはまた別の状況の変化が起こります。
《来訪者》を中心とした半径[体力×100メートル]以内にいるすべてのキャラクターは、即座に死亡判定を行い、失敗すると即死します。死亡判定に成功しても、気絶状態に陥ります。
これを避けることができるのは【第八感】を習得しているキャラクターか、魔法生物(使い魔も含む)、ヴァンパイアのみです。「眷属」は死亡判定の対象になります。
《来訪者》との戦いをシナリオのテーマとする場合、GMはこの能力の発現を避ける方法を設定しても良いでしょう。
・周辺に災害をもたらす
《来訪者》が実際に出現すると、周辺地域に何らかの災害が発生します。この「災害」には疫病や暴動なども含みます。
影響範囲は《来訪者》を中心とした半径[体力×1000メートル]です。
ゲーム上に実際どのような影響を及ぼすかは、GMの裁定の範囲内です。影響範囲も同じく、GMの判断によって大きくしたり小さくしたりして構いません。
《来訪者》が実際に出現すると、周辺地域に何らかの災害が発生します。この「災害」には疫病や暴動なども含みます。
影響範囲は《来訪者》を中心とした半径[体力×1000メートル]です。
ゲーム上に実際どのような影響を及ぼすかは、GMの裁定の範囲内です。影響範囲も同じく、GMの判断によって大きくしたり小さくしたりして構いません。
・マナの状態が乱れる
《来訪者》が実際に出現すると、《来訪者》を中心とした半径[知力×10メートル]以内のマナが、[混沌]になります。
マナが[混沌]の空間では、キャラクターごとに2Dを振って影響を決めます。ただし《来訪者》とその眷属については、マナの扱いは常に同じであるものとします。「マナの祝福」の特徴やマナの状態を操作する呪文や道具は、その効果が優先されます。非常に有効に働くでしょう。
《来訪者》が実際に出現すると、《来訪者》を中心とした半径[知力×10メートル]以内のマナが、[混沌]になります。
マナが[混沌]の空間では、キャラクターごとに2Dを振って影響を決めます。ただし《来訪者》とその眷属については、マナの扱いは常に同じであるものとします。「マナの祝福」の特徴やマナの状態を操作する呪文や道具は、その効果が優先されます。非常に有効に働くでしょう。
《来訪者》とその眷属 | [濃密]と同じ扱い。ただし17、18以外の出目ではファンブルしない |
2 | 同上。 |
3 | [濃密]と同じ扱い。-12のペナルティを受けた恐怖判定を行う。 |
4 | [濃密]と同じ扱い。呪文抵抗に-2のペナルティを受ける。 |
5 | [濃密]と同じ扱いだが、呪文の発動判定で出目が14以上だとファンブルとして扱われる |
6、7、8 | [普通]と同じ扱い。〈神学〉ないし〈哲学〉判定に成功すれば[濃密]または[密]として扱える。 |
9 | [疎]と同じ扱いだが、〈神学〉ないし〈哲学〉判定に成功すれば[濃密]または[密]として扱える。すべての能動防御に-2のペナルティを受ける |
10 | [疎]と同じ扱いだが、〈神学〉ないし〈哲学〉判定に成功すれば[濃密]または[密]として扱える。ただし呪文の発動判定で出目が14以上だとファンブルとして扱われる |
11 | [なし]と同じ扱い。〈神学〉ないし〈哲学〉判定に成功すれば[普通]として扱える。-12のペナルティを受けた恐怖判定を行う。 |
12 | [なし]と同じ扱い。呪文抵抗に-4のペナルティを受け、『生還のタリスマン』を除くあらゆる魔法の道具が機能しなくなる |
・通常攻撃に対する「無敵」
【第八感】を習得していないキャラクターは、《来訪者》やその眷属に対して一切ダメージを与えることができません。
ヴァンパイアは【第八感】を習得していない場合が大半ですので、《来訪者》との戦いをハンターに委ねるしかない事例がほとんどです。
【第八感】を習得していないキャラクターは、《来訪者》やその眷属に対して一切ダメージを与えることができません。
ヴァンパイアは【第八感】を習得していない場合が大半ですので、《来訪者》との戦いをハンターに委ねるしかない事例がほとんどです。
・〈錬気〉の無効化
「人史の祝福」の持ち主を除き、〈錬気〉の追加防護点および「攻撃を神聖にする」効果が無効化されます。
「人史の祝福」の持ち主を除き、〈錬気〉の追加防護点および「攻撃を神聖にする」効果が無効化されます。
・その他の特殊能力
GMはヴァンパイアと同様に、《来訪者》に独自の特殊能力や、ヴァンパイア固有の呪文、ヴァンパイアがHPを消費して行使する特殊能力を使用して構いません。
GMはヴァンパイアと同様に、《来訪者》に独自の特殊能力や、ヴァンパイア固有の呪文、ヴァンパイアがHPを消費して行使する特殊能力を使用して構いません。
■《来訪者》の外見
別の時間軸から現出した《来訪者》の姿は、普通の人々には正しく認識されません。一般的なキャラクターからは、モザイクやぼかしがかかったような曖昧な姿に見えます。
「オーラ感知Lv2」「透明感知」の特徴か「ランダリアン」「アトランティシア」「ハーフ・レムリアン」の種族のうち、いずれかを所持しているキャラクターのみその姿を正しく判別できます。姿はよほど特殊な個体でない限り「根源的恐怖」であるのが普通です。
(【第七感】【第八感】の発動も含めて)《来訪者》の姿をはっきりと認識してしまった場合、即座に恐怖判定を行います!
「オーラ感知Lv2」「透明感知」の特徴か「ランダリアン」「アトランティシア」「ハーフ・レムリアン」の種族のうち、いずれかを所持しているキャラクターのみその姿を正しく判別できます。姿はよほど特殊な個体でない限り「根源的恐怖」であるのが普通です。
(【第七感】【第八感】の発動も含めて)《来訪者》の姿をはっきりと認識してしまった場合、即座に恐怖判定を行います!
■呪文のファンブルで出現する《悪魔》
呪文がファンブルした際に出現する「悪魔」は、その魔術師の信仰に応じた「神敵」の姿をした悪魔です。
具体的なデータについては「マジック」P125を参照してください。
呪文がファンブルした際に出現する「悪魔」は、その魔術師の信仰に応じた「神敵」の姿をした悪魔です。
具体的なデータについては「マジック」P125を参照してください。