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  • GURPSヴァンパイアハンター@「クルースニク秋葉原支部」
  • 各信仰の概説

GURPSヴァンパイアハンター@「クルースニク秋葉原支部」

各信仰の概説

最終更新:2022年12月17日 11:41

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■各信仰の概説

■キリスト教系列の信仰
 ▼カトリック
 ▼東方正教会
 ▼プロテスタント
 ▼グノーシス
 ▼モルモン教
 ▼隠れ切支丹
■ユダヤ教系列の信仰
 ▼ユダヤ教
 ▼カバラ
■イスラム教系列の信仰
 ▼スンナ派(スンニ派)
 ▼シーア派
 ▼スーフィズム
■仏教系列の信仰
 ▼部派仏教(タイ仏教など)
 ▼大乗仏教(天台宗、浄土宗、浄土真宗を含む)
 ▼日蓮宗
 ▼密教
 ▼禅宗
 ▼修験道
■アニミズム系列の信仰
 ▼神道
 ▼ネオ・ペイガニズム
 ▼儒教
 ▼土星教
■分類困難な諸宗教
 ▼ヒンドゥー教
 ▼シク教
 ▼道教
 ▼マニ教
 ▼ゾロアスター教
 ▼シャーマニズム
 ▼トーテミズム
■哲学
 ▼神智学
 ▼スコラ哲学
 ▼ギリシャ哲学
 ▼インド哲学
 ▼ヘルメス主義
 ▼スピリチュアリティ
 ▼朱子学
 ▼陰陽道


■キリスト教系列の信仰

▼カトリック
ローマ教皇を頂点に頂く、ローマ・カトリック教会を始めとする教派です。大半の教会はローマ・カトリック教会の傘下にありますが、そうではない諸派も存在します。
 カトリック諸派においては、主に「行動」を重視します。善行を積むことで人の現在は雪がれ、死後の救済につながるとする考え方です。これが「免罪符」などを始めとするローマ・カトリック教会の腐敗を招き、キリスト教の原点である「内心の信仰」を重んじる「プロテスタント」が誕生につながります。両者は長く対立関係にありますが、現代では概ね解消されているようです。「強迫観念/慈善家」や「義務感/弱者」「慈悲深い」「平和愛好」「清貧の誓い」「貞淑の誓い」などはカトリック教徒の典型的な特徴と言えるでしょう。
 またカトリックの聖職者は「結婚」を禁じられています。男女関係や性について非常に厳しく対応するのもカトリックの特徴です。
 聖母マリアを重視しているのもカトリックの特徴であり、聖母マリアには原罪がなく肉体を持ったまま楽園に昇ったと考えています(宗派にもよります)。
 その他にも十字を切る、日曜の祭事のことを「ミサ」と呼ぶ、日本でよく知られる「賛美歌」を歌わない(映画『天使にラブソングを』で初めてゴスペルソングを披露したマリー・クラレンスに対し、院長が「カトリックの教会でゴスペルソングを歌うなんて!」と非難する場面がありますが、これが理由です)など、さまざまな違いがあります。食前の祈りなどについても文言の違いがあるでしょう。敬虔なカトリック教徒を演じるのであれば、これらの細かな習慣について調べてみると良いでしょう。

▼東方正教会
 ギリシャ正教とも呼ばれます。正教会はその起源を紀元1世紀にさかのぼるとしており、自分たちこそ本来のイエスの教えを受け継いでいると考えています。主にロシアを含めた東欧および中東で信徒が多く、「ロシア正教会」と言った名称は宗派ではなくその地域を管轄する組織名である点にも注意してください。これらの東方諸派を除いた「カトリック」「プロテスタント」をまとめて日本では「西方教会」と呼称する場合もあります。「カトリック」「正教会」「プロテスタント」は、その由来や解釈の違いから長らく三者で対立していましたが、現在では概ね解消されていると思っていいでしょう。ただし個人的に他宗派に対する「狭量」や自宗派に対する「熱狂」を持つキャラクターは、トラブルを引き起こしかねません。
 カトリックとの違いとしては「イエス・キリスト」を「イイスス・ハリストス」と呼称する、「聖霊」を「聖神」と呼称すると言った細かいこと以外には、「聖伝」を非常に重視します。聖伝とは新旧聖書を含めた神の啓示や信徒が見聞きしたあらゆる出来事、聖歌や教会建築などの信仰にまつわる芸術、祭儀など、様々な教えを記したものです。
 また正教会の特徴的な点として「斉(ものいみ)」の習慣が挙げられます。これはイエスにまつわる大きな祭事の前日や水曜日と金曜日にこの習慣は課せられます。肉、魚、卵、乳などの動物性食品、葡萄酒とオリーブ油を禁じるものです。厳格な信徒であれば、こうした食の制限を守ることになります。時期によってはかなり長期間の「斉」もあるようですが、シナリオの都合を考慮するとロールプレイ上は考慮せずともよいでしょう。
 東方正教会の総本山(あくまで名誉的なものですが)は、トルコ共和国のイスタンブールに位置する、コンスタンディーヌポリ総主教庁です。
 他にも教会の中で楽器を使わないなど、様々な習慣が存在します。敬虔な「聖職者」を演じる場合には、調べてみると良いでしょう。

▼プロテスタント
 16世紀、マルティン・ルターの宗教改革運動に端を発した、ローマ・カトリック教会の腐敗に対抗する「抗議者(プロテスタント)」と呼ばれるキリスト教諸宗派を指します。ルター派(ルーテル教会)、カルヴァン派(改革派教会)など、宗派は非常に細かく分かれ、ローマ・カトリック教会におけるローマ教皇庁(ヴァチカン)のような巨大な「総本山」は存在しませんが、ここでは一括して取り扱います。イギリス、ドイツを含めた北欧やアフリカの一部、アメリカ合衆国やオセアニアなどで信徒が多い傾向があります。
 プロテスタントは概ねカトリックにおける「行動」よりも内心の「信仰」を重視します。例えば貧しさから教会に寄進を捧げることができずとも、心から神を信じていれば救済はもたらされるとの考え方です。
 その他にも日本でよく知られる賛美歌はプロテスタントの信徒が多いイギリス、アメリカなどから伝わったものです。また、プロテスタントの聖職者は「牧師」と呼ばれますが、カトリックの聖職者は「神父」と呼ばれる、カトリック教徒は神に祈る時十字を切るが、プロテスタントはただ天を仰ぐなど、習慣の面で細かい差異も存在します。敬虔なプロテスタント教徒を演じるのなら、調べてみると良いでしょう。
 現在のプロテスタントでは異なる教義を「異端」とすることそのものを善しとしない傾向(多数の宗派があるため一概に断定はできません)があり、「カトリック」や「正教会」と言った多宗派との対立はほぼ収まっているようです。

▼グノーシス(マイナーな信仰)
 グノーシス主義とも呼ばれます。紀元1世紀に誕生し、3世紀から4世紀にかけて広まった神秘主義思想です。学者によって見解が分かれますが、キリスト教の異端思想の一つとして捉えられる場合が多いようです。ここではあくまでキリスト教の一宗派として取り扱います。
 後述するマニ教の基盤になっているともされ、禁欲的な姿勢を持ち、「反宇宙的二元論」を掲げます。グノーシスにおいては天地創造の過程が既存のキリスト教とは大きくことなり、至高神が創造した満たされた世界が原初の世界とされます。しかしその神性の一つであるソフィア(知恵)が、その持てる力を過信し、「ヤルダバオート」もしくは「デミウルゴス」と呼ばれる存在を作り出します。この存在は自らを唯一の神と認識する狂った神であり、我々の生きている世界はこのデミウルゴスが作り出したものだとグノーシスでは考えています。
 グノーシスは悲観主義的な側面があり、「この地上が悲惨なのは狂った神が作り出した悪の宇宙(悪の世界)であるからだ」と考えています。グノーシスが目指すのはこの「悪の宇宙」からの脱却と、悪の宇宙に生きる人々の救済です。グノーシスは「悪の宇宙」は物体・物質――つまりは肉体も含みます――は悪の宇宙であると考え、人間の本質は精神・意識(イデアー)であると捉えます。このため世俗的(肉体的)な快楽はすべて悪と考え、グノーシスに属する者は生殖行為すら禁じたのです。
 当然このような思想が長続きするはずもなく、西方におけるグノーシス主義思想は廃れていきます。一方でグノーシス主義の創世神話やその根本的思想はマニ教に引き継がれ、一般信徒の生殖行為を許容する形で現在まで細々と続いていきます。
 グノーシスの中には「悪の宇宙」に存在する悪――つまりは肉体的快楽を積極的に受け入れる堕落した人々も存在し、しばしば悪魔信仰や異端思想と結びつけられたようです。グノーシスの考え方や世界観自体は現在まで引き継がれており、特に〈哲学〉を学んでいる魔術師などが、ある種の宗教的下地としてグノーシスに属していることがあります。

▼モルモン教(マイナーな信仰)
 アメリカ合衆国のユタ州で広い支持を集める19世紀に創設された新しい宗派です。
 創始者ジョセフ・スミス・ジュニアが受けた神の啓示によって開かれ、新旧聖書の他独自の聖典『モルモン書』を取り扱うことから、本来の「末日聖徒イエス・キリスト教会」ではなく単に「モルモン教」と呼ばれ、他の宗派からは異端視されることが多いようです。
 モルモン教成立の背景には創始者スミスが宗派間の争いを嫌ったことがあり、原初キリスト教への回帰を唱えたことがあります。三位一体思想の否定、聖霊に人格を認める、「神は以前人間であった」「神には妻がいる」「救われた人間は死後天で神に近い存在になる」というキリスト教系列の宗派としては特異な考えを説いています。
 日本人から見てもっとも印象的なのは「生まれ変わり」の概念があること、「運命は神が定めるものではなく人が自分で選択するもの」と教えていることでしょう。
 上記の思想から多宗派からは異端と見做されることも多く、実際に「ユタ戦争」と呼ばれる紛争も発生しています。
 またモルモン教の特徴的な点として、唯一過ちを犯さない絶対者はキリストであって、預言者(創始者であるジョセフ・スミス・ジュニアも含め)は過ちを犯すことがあり得るという懐疑主義的な側面があります。モルモン教に他宗派における「神学校」、そしてそこで教育を受ける「聖職者」にあたる役職は存在せず、預言者や強い「神権」を持つ指導者が説法などを行います。これすらも鵜呑みにせず、常に疑ってかかれと説いているのです。神の御言葉は常に新しくもたらされるため、古い考えに囚われすぎるのもよくないということでしょう。
 またキリストが再臨するまで、世の中に争いや災いが絶えることはないと説いており、第二次世界大戦時を除いて、国家間の戦争や紛争については言及をしない立場を貫いてきました。このためヴァンパイアとの戦いには積極的に関与したがらない信徒が多いのですが、モルモン教は「国家に忠誠を誓うべき」とも説いています。このことから母国の安寧を守るためにヴァンパイアと戦う信徒もいるでしょう。

▼隠れ切支丹(マイナーな信仰)
 安土桃山時代、フランシスコ・ザビエルが来日し、キリスト教(カトリック)を伝えた直後は、織田信長を始めとした諸大名が主に交易目的でキリスト教を厚遇しました。中にはカトリックに改宗した大名や武家の子女も少なくありません。当時の博多付近を納める大友宗麟や、細川忠興の妻で明智光秀の娘ガラシャが代表的な存在です。
しかし織田信長の死後、羽柴秀吉が政権を引き継ぐと状況が大きく変わります。当初は秀吉もキリスト教を厚遇していたようですが、宣教師が連れてきた商人たちによる日本人奴隷の売買が発覚します。これを契機にキリスト教の弾圧が始まったのです。
 秀吉の死後、関ヶ原の戦いを経て政権が徳川幕府に移った後も、キリスト教に対する禁教令は続きます。天草四郎時貞の主導により現在の熊本県にて島原の乱が発生した後は、日本に暮らすキリスト教徒——隠れ切支丹に対する断罪はより厳しいものとなり、『踏み絵』などの記録に代表される、悲劇的な殉死が幾度も発生しました。
 しかし隠れ切支丹たちは聖母マリア像を『マリア観音』と言う仏像に偽装し、十字架などを『納戸神』として隠し持ち、オラショと呼ばれる暗号めいた聖句を唱え、仏教や神道に偽装することで信仰を守り通しました。こうした事例は日本各地に存在しますが、特に熊本県、大分県、長崎県などでよく見られます。特に長崎県五島列島に残る教会建築物等は、世界遺産にも指定されています。
 江戸幕府が瓦解し大政奉還が行われ19世紀に入ると、やがてキリスト教の禁教令が解かれます。改めてやってきたカトリックの宣教師たちは、キリスト教を受け継ぎ、その教えを乞う者が現れたことに大いに驚いたと記録が残されています。
 こうした隠れ切支丹のいくらかはカトリックに帰依することになります。しかしそれを拒んだ、あるいは当時のカトリックの厳しい戒律に馴染めなかった者もいました。長い鎖国によって本来のカトリックの精神・教えが失伝し、仏教・神道の風俗に聖母マリアやデウス(イエス・キリスト)と言った観念が同化してしまったのです。このため「隠れ切支丹」を引き継いでいる人間の精神性や振る舞いは、仏教徒・神道教徒と大きな違いがありません。

■ユダヤ教系列の信仰

▼ユダヤ教
 ユダヤ人が信仰するキリスト教、イスラム教の元となった信仰です。ユダヤ教を信仰する者を「ユダヤ人」と呼称する場合もあります。旧約聖書(モーセ五書)やタルムードを始めとするラビ文献を重視します。信仰、教義そのものよりもそれを元にした行動や学習を優先し、この点はカトリックやイスラム教とよく似ています。差異を上げるのであれば知識や理性を重んじる傾向でしょう。ユダヤ教徒の学者(ラビ)が議論を交わす様子は、新約聖書などで(概ね批判的なニュアンスで)よく描写されています。これは「行動と学究」を重んじるユダヤ教と、「内心の信仰」を重視するキリスト教の原点の相違をよく表しています。どちらがいいとも、悪いとも言えないでしょう。
歴史的に各地を流転する生活を強いられていたユダヤ教徒にとって、「知識」や「知恵」は、唯一奪われることのない財産であった。悲劇的な歴史と共に、そのような背景も存在します。
 ユダヤ教の戒律として代表なものがノアによる「七つの戒め」です。「偶像崇拝」「殺人」「窃盗」「性の乱れ」「冒涜」「生きた動物の肉を食べること」を禁じ、最後に「裁判所を維持するための決まり事」について触れられています。その他食のタブーなども多様です。
 宗派もまた細かく分かれており、ゲーム上での取り扱いは困難です。ただし敬虔かつ厳格なユダヤ教徒を演じるのであれば、詳細に調べてみるのも良いでしょう。
 ユダヤ教は排他的なイメージを持たれがちですが、「ユダヤ教に改宗したものを愛せ」との教えも見受けられます。血統としてのユダヤ人でなくても神に従い、神の教えを遵守すれば救済はもたらされるとの考えですが、ユダヤ人以外は祭司(聖職者)にはなれず、労働者としての地位に留まるなどの選民主義的思想もあります。もっとも三代ユダヤ教を信仰しればユダヤ人として認められるとの習慣を持つ宗派もあり、捉え方は様々です。
 ユダヤ教が多数派を占める国はイスラエル一国のみですが、知識階層や富裕層の多くにその名が見られ、ロスチャイルド一族を始め近世から社会的影響力が大きく増してきました。教育に力を入れるユダヤ教の慣習上、社会・経済・芸術・メディアと言った側面からの強い影響力は現在も続いています。

▼カバラ(マイナーな信仰)
 ユダヤ教における神秘主義思想です。仏教における密教にあたるものと考えて良いでしょう。カバラの世界観自体はキリスト教徒を始めとする他の様々な宗教にも広まっており、厳密にはユダヤカバラと非ユダヤカバラに分かれますが、ここでは一括して取り扱います。日本で身近なものとしては「タロット占い」「数秘術」などが挙げられるでしょう。
 サブカルチャーでも良く知られる「生命の樹(セフィロト)」で表現される「10の球(セフィラ)」と「22の小径(パス)」は神から分化した聖性を表現しています。このためカバラは一神教でありながら多神教的な性質と汎神論的世界観を持ちます。
 カバラにおいて世界は一つの書物で、この書物は22文字から構成されるヘブライ文字で記されており、カバリストはそれらを読み解き、宇宙の原理を理解することを目標とします。
 彼らは「死後の世界」の存在を認めません。カバリストの世界観では、魂は個の記憶の集積であり、またこの世のすべての生命(魂)に神は内包され、神は生命の樹(セフィロト)としてあらわされます。神はただそれらの記憶を収集し、悪しき記憶を排除し、善なる記憶を再構成し産み落とすのだとの考えです。この「贖罪の日」と「復活の日(角笛吹き祭の日)」は常に循環しており、既存のアブラハムの宗教の世界観とは大きく異なる点と言えるでしょう。
 カバラに特に目立った戒律はありませんが、反知性的な行動は慎むべきでしょうし、ユダヤか非ユダヤかにもよりますが、所属する信仰の戒律はでき得る限り守るべきです。

■イスラム教系列の信仰

▼スンナ(スンニ)派
 唯一の神(アッラー)を奉ずる一神教です。神が預言者ムハンマドを通して下した「クルアーン(コーラン)」と呼ばれる啓典を重んじ、シャリーア(イスラム法)に基づいた「正しい行動」を通して神に奉仕することで人の魂は楽園に導かれると説きます。その他に預言者ムハンマドの言行をまとめた「ハディース」、新旧聖書も教典として含んでおり、ある意味でユダヤ教・キリスト教とは地続きの宗教と言えます。しかしイスラム教徒は新旧聖書は神学者によって改竄が繰り返されたものと考えており、よほど学究に熱心な信徒でなければ読むことはありません。
 イスラム教の習慣としてよく知られるものとしては食のタブー(アルコールや豚肉などを除いたいわゆるハラール食品)、女性の肌の露出の制限(ヒジャブなどが代表的)、偶像崇拝の厳禁、一夫多妻制、一日五回のメッカの方角に向けての礼拝の義務(夜明け、正午過ぎ、午後、日没後、夜)などが挙げられます。その他にも義務ではありませんが、「タラウィー礼拝」と呼ばれる多数の祈りを行う敬虔な信徒もいます。食のルールの観点でいえば断食(ラマダン)の習慣もよく知られていますが、これは季節行事であるため、ロールプレイに取り入れる必要はあまりないでしょう。
 イスラム教自体は日本人が想像するそれとは反して、公正・平等・寛容を重んじます。不浄を嫌い、清潔さを重視する点も特徴です。「誠実」「平和愛好」などはムスリムによくみられる特徴でしょう。
フェミニズムを始めとする近代的価値観との相違、他国との交流を通してムスリムの在り方については彼らの中でも日々議論が交わされているようで、イスラム教は時代のうねりの中で大きな過渡期にあると言えます。礼拝を決して欠かさないならその頻度に応じて-5~-10CPの「誓い」としても良いでしょう。
 日本を訪れるムスリムのシャリーア(イスラム法)に関する姿勢も非常に多様で、堅実に信仰に基づく行いを守る信徒もいれば、日本ではシャリーア(イスラム法)の権威は及ばないと考え、豚肉を食べるなど開放的に振る舞う信徒もいます。
 スンナ(スンニ)派は、イスラム教徒の大半を占めます。六信五行と呼ばれる信条を掲げ、それこそが信仰の根幹であると考えます。敬虔なイスラム教徒を演じるのであれば、調べてみるとよいでしょう。

▼シーア派
 シーア派はスンナ派に次ぐ勢力を持つイスラム教の宗派ですが、信徒の数は多いとは言えません。イスラム教全体から見ると2割にも満たない人数です。シーア派で代表的な国はイランで、同国を含めた四か国でしか盛んには信仰されていません。
 スンナ(スンニ)派が「クルアーン(コーラン)」「ハディース」と言った啓典を重要視するのに対し、シーア派は血縁に基づく正統な指導者(イマーム)を重視します。つまり生きた人間の説く解釈や教え、指示に従うわけです。この指導者は預言者ムハンマドの末裔であったというのがシーア派の主張であり、預言者とその家族(つまり血縁者や末裔)を愛すること、またその敵と絶縁することを説いています。
 上記の二項目を含めた十行と五信を掲げるのがシーア派です。この十行の中にはジハード(聖戦・努力)も含まれます! この是非について言及するのは難しいところです。その時の指導者の振る舞いによって平和的な外交や内政ができることもあれば、逆に過激な方向に走ることもあるでしょう。
 シーア派では歴代の指導者(イマーム)を霊廟へと丁重に葬っています。スンナ(スンニ)派はこれを偶像崇拝であると解釈し、両者はしばしば衝突します。
 とはいえシーア派の苛烈とも言える性格は、ヴァンパイアと戦うハンターには適している側面も否定できません。五信十行については、敬虔なシーア派の信徒を演じるのであれば調べてみても良いでしょう。

▼スーフィズム
 イスラム教における神秘主義思想です。社会的・法的に裏付けられたイスラム教内部の社会的権威を認めず、真の教えは自らの体験によってのみ得られると考えます。
 初期のスーフィーたちは人里離れた場所で隠遁生活を送りながら孤独かつ過酷な修行に時間を費やしていました。その中で神との合一に到達したものが聖者として理解され、次第に聖者の元にスーフィーが集まり、集団で修行する組織化・大衆化が図られるようになりました。
 スーフィズム思想の中核にあるのは「愛」です。創造神と被造物である人との間に内的なつながりを認め、強い「愛」の力によって神との合一を目指します。スーフィーの修行はいくつかの階梯に分類され、階梯を登るたびに神から与えられるある種の心的境地を体験します。すべての階梯を登り切れば忘我の境地に達し、霊知と真理を永続的に得られると考えます。
 スーフィズムの修行は非常に禁欲的で、ズィクルと呼ばれる祈祷句を一心不乱に唱え、音楽や舞踊に熱中し、ファナーと呼ばれるある種のトランス状態を目指します。
 スーフィズムはイスラム教徒(特にトルコなど)の中でも異端とされることが多いようですが、他の宗教との軋轢や現代的価値観への適合において有用なものとして近年注目を集めています。

■仏教系列の信仰

▼部派仏教
 タイ、カンボジア、ラオスなどの東南アジア諸国で主に信仰されている宗派です。アビダルマ仏教ともよばれ、伝統的な釈尊の教えを守る保守的宗派です。
 紀元前6世紀頃釈迦が唱えた教えを口誦され、それをまとめたもの後の仏教における経典となります。
 仏教においては「仏(ゴーダマ・シッダールタを代表する悟りに目覚めた者)」「法(仏の教えと様々な戒律)」「僧(仏の教えを学ぶ僧侶たちのコミュニティ)」を三宝と呼び、「悪い行いから離れる」「瞑想等によって心を鎮める」「智慧を通して心を見通すことで心を穏やかに(涅槃)すること」を三学とし、教えの柱としています。
 仏教の戒律に置いて分かりやすいものは「八正道(苦行にも快楽主義にも走らない)」と「五戒(殺生、窃盗、姦淫、虚言、薬物・酒の禁止)」が挙げられるでしょう。
 仏教では苦しみから脱するためにはこの世の真理を洞察し、悟りを開くことを目的とします。これを四諦(この世は苦しみの世界であること、煩悩が苦しみの世界への執着の原因であること、この世への執着を断つこと、自らに悟りを導くために戒律を実践すること)と呼びます。その他にも様々な哲学思想があり、これらの思想はかつてバラモン教の支配下にあったインドにおける知識階級の中から誕生したものです。
 釈迦が自らを人間であると称したことから、平等の思想、迷信の否定、人間主義的な世界観、諸行無常、輪廻転生という言葉からもわかる「この世の在り方は移り変わって行く」という根本的な考え方があります。自らを律するのは自分自身と法であり、人と人との関わりを重要視します。

▼大乗仏教
 インド仏教から発達した仏教の宗派をざっくりとまとめてこう呼びます。中国や日本を含めた東アジアにおいて広く信仰されており、「天台宗」「浄土宗」「浄土真宗(一向宗)」などの日本でよく知られる宗派も宗教学上この大乗仏教に分類されます。本来は個別の宗派について取り上げるべきですが、ゲーム上は「大乗仏教」として一括して取り扱います。敬虔な仏教徒を演じるのであれば、それぞれの宗派について詳しく調べてみると良いでしょう。
 部派仏教との大きな違いは、あちらが「内心の悟り」を重視するのに対して、こちらは「善行を重ねることで仏となる道が開かれる」という行いや振る舞いを重視する点でしょう。特に良く知られるのは「南無阿弥陀仏と唱えれば極楽浄土へ導かれる」と言う教えです。
 とりわけ日本では江戸時代に広まった檀家制度もあり、社会的にも強い影響力を持ちます。

▼日蓮宗
 法華宗などとも呼ばれます。鎌倉時代に日蓮が起こした宗派で、法華経(妙法蓮華経)を釈迦の本懐にして最高の教えと説いています。「南無妙法蓮華経」の文句が有名で、「南無阿弥陀仏」などの念仏や禅宗などの既存の仏教哲学に対して否定的な立場を取ります。
 当時の世相は元寇などを始め混迷を極めており、終末思想的な世界観が多分に含まれていると解釈されることがあります。これは当時の世情について、日蓮が「末法(悟りに至る者が現れない時代のこと)」と称したことに起因します。日蓮は、これは法華経をないがしろにした結果だと厳しく糾弾し、他の教えは衆生を救済から遠ざける悪しきものであると説きました。これは当時の僧侶たちの腐敗も大きく関係していたのでしょう。
 日蓮宗は上記の事情から「仏教原理主義」とも言うべき苛烈な性格を持っています。まったくの異教徒ならともかく、仏教の多宗派とは却って反目する場合が多いでしょう。その一方で衆生――弱い人々を助けるためになら(やり方の良し悪しは別として)なんでもするのが敬虔な信徒の在り方でしょう。周りとうまく歩調を合わせられるのであれば、ハンターとしての適性は高いのかも知れません。

▼密教
 宗教学においては後期大乗仏教などとも解釈されます。仏教における神秘主義思想で、真言宗などと呼ばれることもあります。瞑想や曼荼羅、法具を用いた様々な秘儀を重要視します。秘密主義的な側面が強く、密教において学んだことは他の者に話してはならないと考えます。このため密教を学んだキャラクターが信仰について語ることは稀でしょう。チベット仏教は「密教」に分類されることが多いようです。
 こうした背景にから密教について詳しいことは知られていませんが、起源はやはりインドにあり、様々な経緯を経て男性性(衆生を救うための行動)と女性性(悟りを開くための智慧)の合一を目指しているようです。こうしたことから一部宗派においては「性」の要素がつきまとう信仰であり、姦淫を嫌う他の仏教や儒教とは相反することもあるようです。
 日本に伝わっている密教においては「ブッダ(法身)は自らこの世の衆生に対して教えを説いている」「覚りは他者に説くことができる」「修行者は生きたまま仏に至ることもできる(即身仏)」などの教えが知られています。また現世利益をもたらすという側面もあり、時の権力者から強い関心を持たれました。
 「ソワカ」で終わる呪文のような言葉が真言としてよく知られ、フィクションでも誇張して取り扱われる信仰です。「本物の魔術師」にも密教を学んだものは珍しくないかも知れません。

▼禅宗
 座禅を組んで心を鎮め、揺らぐことのない静かな心(禅定、禅那)を手に入れることを目指す大乗仏教の一宗派です。極東の武芸や欧米の近現代芸術文化にも強い影響を与えているため、ここでは個別の信仰として取り上げます。代表的な禅宗の僧侶としては一休宗純が知られています。
 念仏や説法、学究ではなく、座禅・作務(日常に付き纏う様々な労働)を通した修行を重んじ、自分自身の宗教体験から覚りへと至ることを目指します。作務衣や座禅の崩れた人を僧侶が背後から警策で叩く光景は日本では馴染み深いものでしょう。
 禅宗では人間だけではなく、天然自然の全てに仏は宿ると考えます。この考え方は極東に禅宗が渡ってから広まったもので、「一切衆生悉有仏性」と呼ばれます。また、他の宗派とは異なり言葉の不完全性を強く説きます。学究による入門を否定しているわけではありませんが、仏の言葉とされる経典ですら、解釈によって如何様にも変わってしまうのだと考えているのです(不立文字)。つまり言葉や文字だけでは真の仏法は理解できないとの教えです。
 禅宗に関わる言葉としてよく知られるものに「禅問答」があります。慣用句では「よくわからない、結論の出ないやり取り」の例えとして用いられますが、これは修行僧の質問と師匠(元を辿れば釈尊)による受け答えを指すわけです。禅宗で辿り付く「覚り」は非論理的で言語化し辛い極めて抽象的なものであり、禅問答はこうした禅宗の在り方を表す事例なわけです。
 武道家やアスリートが集中力や精神力を高めたり、あるいは不品行が目立つ人物の性根を叩き直したりと言った目的で、禅寺での修行が利用されることがあります。こう言った経緯で、仏門での修行と言えば禅宗における修行を想像する日本人は数多くいることでしょう。社会的影響力も決して無視できません。

▼修験道
 宗教学的には「山岳仏教」などとも呼ばれます。歴史的には天台宗や真言宗が起こった際、既存の仏教勢力の政治(つまりは俗世)との結びつきに批判的な立場を取っていた空海・最澄らが高野山(金剛峯寺)や比叡山(延暦寺)などの人里離れた山奥に拠点を築いたのが発祥であるとも考えられています。
 修験道自体の開祖は役行者(役小角・蔵王権現とも)で、飛鳥時代に開いたものとされますが、彼の人物の実在も含め、これが事実であるかどうかは不明確です。いずれにしても修験道は平安時代に入ると、神仏習合の流れと共に信仰が広まって行きます。
 修験者の究極的目標は柱源――自身が天と地を結ぶ柱になることです。そのためにはこの世の悪(俗世)から離れ、仏法の徳を重ねるべく修行するのです。しかし柱源になるための教えは極めて難解で、現在の日本では二つの寺院だけがこの教えを引き継いでいます。もちろん、それ以外にも修験道を説いている寺院は存在するのですが。
 こうした難解さから、修行は非常に過酷なものとなります。修行を始めたての修験者は密教を学ぶことから始めます。このため修験道と密教の関係は非常に密接です。密教との違いとしては真の覚りとは人間を含めたあまねく生命がその心の内に内包するものであり、言葉や文字(目、耳、口)に頼らずとも辿り付くことができるものであるということです。つまり自分自身を知り、完全に理解することが覚りにつながるという考えです。ある意味で、これほど難しく厳しい教えもないでしょう。
 またこれは密教にも言えることですが、修験道で良く知られるのは「護摩」と言う火を使った儀式・儀礼です。パフォーマンスとして焼けた土の上を渡る修験者の姿はメディアでも良く取り上げられる光景です。時代を下ると、このようなパフォーマンスをして日銭を稼ぐ修験者もどきも現れるようになったようです。


■アニミズム系列の信仰

▼神道
 トーテミズムとアニミズムの複合とも言える信仰です。森羅万象の万物に神は宿るとし、一方で菅原道真などに代表される人間霊も神として昇華し、祀ります。自分の先祖を神として祀り上げ、自らの地位の裏付けとする例も存在します。藤原氏にとっての春日大明神がその好例でしょう。一方で地位の低い民衆が「神」へ昇華し、あるいは「(怨霊を含めた)霊」となる考えは江戸時代ごろまで成立しませんでした。
現代に残っている稀有なアニミズム信仰ですが、神仏習合から明治維新を迎えてから行われた神仏分離・廃仏毀釈と、現在の神道の成立に至るまでにはなかなか複雑な経緯を辿っています。
 神道の中で聖典と呼べるものとしては「古事記」「日本書紀」などが挙げられますが、名前しか触れられていない神も多く、歴史的経緯から政治的都合で書き換えなどが行われたという指摘(月読命等)もあります。これらは神道における最高祭司の一族である皇室の権力を裏付けるものでもあります。こうした事情から神道の聖職者は皇室の在り方について学ぶのが普通ですし、日本国内の神社を総括する神社庁(稲荷系神社など神社庁に所属していない系統の神社もあります)も、特に皇室典範の改正などにおいて強い政治的影響力を持ちます。
 神道、および神社の成り立ちとしては様々な説がありますが、著名な民俗学者が述べた説として元々は集落における集会所の役割を果たしていた場所が、神社として発展したのではないかというものがあります。現代日本においても「氏神」「氏子」の関係は地域のコミュニティを相互に結びつけるものとして重要な役割を担っています。
 一方で神道においては「言挙げせず」として説法などの決まった教えを説くことがほぼありません。仏教の僧侶が説法を行うのとは対照的です。また神道における「神体」は多くの場合本殿に秘されており、よほど特別な祭事の時にしか開帳されず、参拝者が目にするのは概ね拝殿までです。
神道の信仰は日々の生活様式に根付いたものであり、日本人の多くは「神道に基づく行為である」と気付かずにそれを行っている場合も珍しくありません。
 神道の聖職者は厳しい修行と学究を経て、神職として認められます。聖句としては祝詞が挙げられ、厄除けや加持祈祷、地鎮祭と言った伝統文化として日本での風俗に深く根付いています。能や狂言、歌舞伎などの芸術も、元は神に奉納するものであったとされます。
 その他にも神道と仏教では冠婚葬祭を始め多くの細かな違いがあります。興味がある場合は調べてみても良いでしょう。



▼ネオ・ペイガニズム(マイナーな信仰)
 キリスト教化以前の多神教を復古する運動から生まれた諸宗教をゲーム上では包括してこのように扱います。
 最大勢力がウィッカ(魔女宗)で、ネオ・ドルイド、ネオ・ゲルマニズム(オーディニズム)、ネオ・スラヴィズムなどが挙げられます。多神教、アニミズム、汎神論的な世界観を持ちます。各信仰の起源についてはキリスト教化とそれに伴う苛烈な魔女狩りによって失伝したものも多く、派閥(どの神を中心として崇めるか)や個々人の研究内容によって主義主張や自らに課す戒律も異なります。
 ネオ・ペイガニズムはスピノザやニーチェなどが提唱した様々な哲学論を取り込んでいます。まず17世紀の哲学者スピノザが唱えた「汎神論」について述べます。汎神論はデカルトの提唱した「二元論」に対する反論から提唱されました。デカルトは人間の意識と肉体は完全に切り離されていると唱えましたが、スピノザは「それでは悲しい時になぜ涙が出るのか説明がつかない」と考えたのです。
 過程は省きますが、この矛盾を解決するためにスピノザが唱えたのが、人類、その意識や肉体を含めた自然のすべてが「一つの神」であると考えました。これが「汎神論」です。この理屈を用いれば、多神教の神々も「一つの神」の一側面と捉えることができます。
 もう一つはニーチェが提唱した「ニヒリズム」です。産業革命を迎えた世界において、既存のキリスト教世界観は急速に求心力を失い、人々は心の拠り所を失います。「神は死んだ」という有名な言葉がありますが、この言葉と共にニーチェは「新たな価値を自ら創造せよ」と説きます。これが「能動的ニヒリズム」です。
ネオ・ペイガニズムはこのような時代の潮流・宗教的価値観の変遷の最中で新たな現代的価値基準として、望まれて誕生したものですその歴史学的経緯――特にウィッカの興りについてはオカルティストであるジェラルド・ガードナーが提唱したものとされていますが、真相は定かではありません。
 以下に代表的なネオ・ペイガニズム諸派の内容を挙げます。
 ・ウィッカ(魔女宗)
 ケルト系、ゲルマン系の神を中心に置くイギリス系の諸派です。他に様々な神を取り込んでおり、男女二柱の神を掲げ、月と樹木の女神ディアーナを中心に置くディアーナ派がよく知られます。ウィッカ諸派では女神が中心であり、母権主義的思想を持ちます。サバトとエスバトと呼ばれる年に8回の祭儀にて神を称えます。魔女術(ウィッチクラフト)については、ハーブ(薬草学)やスペル(おまじない)を主体としたものであり、いわゆる黒魔術的なものについては否定的です。これらの神秘的技術については、人の心の善悪には関係しないと考えています。ハンターの中には失われたはずの魔女術を密かに受け継いできた「本物の魔女」もいるでしょう。
 ・ドルイド教
 こちらもイギリスの、ケルト系(現在ではガリア系とも)の信仰です。ドルイドは古代ケルト人(ガリア人)社会における知識階級の頂点に立つ祭司たちです。宗教儀礼や占い、まじないの他に裁判などの司法権限も有していたとされます。占いのみを行うのがウァテス、神話や神の教えを伝導する詩人がバードと呼ばれたそうです。オーク(ナラの木)を申請し、加えてそれに寄生するヤドリギを非常に珍重しました。ヤドリギを万能薬として使用することもあったようです。2010年、ドルイド教はイギリス政府に宗教として公認されています。植物系や地霊系の呪文を得意とする魔術師の中には、ドルイド教を学んだ者も珍しくないでしょう。
 ・ネオ・ゲルマニズム(オーディニズム)
 ゲルマン復古運動とも呼ばれ、アサトル協会が良く知られています。ヨーロッパ諸国や北米大陸で信仰されます。彼らはどうやら、オーディンなどのゲルマン系諸神の存在を完全に信じているわけではありません。しかし北欧神話の各種詩編は自然と人間の在り方を語る重要なメタファーであるとしています。アサトル協会ではアイスランド等に諸神の神殿を再興し、ランドヴェーッティルと呼ばれる精霊(地下の死者の国(ヘルヘイム)に住まう魂とも)がアイスランドの地を守護していると考えています。ランドヴェーッティルは自然の美しさを見出される個所に宿ると捉えられます。「義務感/自然」の持ち主は数多いでしょう。またゲルマン神話(北欧神話)は「ルーン(フサルク)」と強い結び付きを持ちます。信者の中には「本物の魔術師」も少なくないでしょう。
 ・ネオ・スラヴィズム
 ネオ・スラヴィズムは第一世界大戦の頃、ロシアを中心としたスラヴ系国家にて発生しました。ロシアおよび東欧諸国のナショナリズム(国粋主義)と深い関わりがありますが、これはネオ・ペイガニズムにおいてそれほど珍しいことではありません。
 ニーチェが提唱した諸理論の影響を受けたロシア人作家ヴャチェスラフ・イヴァノーフが提唱したスラヴ主義は、アポロン的理性を重んじる西欧の思想に対して、東欧(スラヴ諸国)のアイデンティティはディオニュソス的生の解放と、それに伴って呼び起こされる霊感であると唱えました。イヴァノーフはスラヴ系諸国の共同体の在り方――ソボールノスチ(霊的共同体)を重視し、当時のロシアにおける法的・国家制度的後進性を擁護したわけです。本当にざっくり言うと集合的無意識においてスラヴ人は繋がっているのだ、という話です。ネオ・スラヴィズムは東欧諸国を統一して西欧に対抗しようとしたロシアの動き(スラヴ統一主義(パン・スラヴィズム))に反論するために生み出された側面があり、ネオ・ペイガニズム諸派の中でも特にナショナリズムや政治と深い関わりがあります。
 ネオ・スラヴィズムに帰依するキャラクターを演じる場合、ディオニュソスの遍歴や神話における得意な立ち位置について詳しく知っておくと理解が深まるでしょう。

▼儒教
 孔子が創始者として伝えられる、中国三大宗教の一つです。学問に近い形態を持ちますが、意外なことにその背景にはアニミズムやシャーマニズムの強い影響があるとされます。
 五経(「易」「書」「詩」「礼」「楽」「春秋」)と四書(「大学」「論語」「孟子」「中庸」)を経典とし、五常という五つの徳性を重んじます。五常とは「仁(人を思いやる心)」「義(利欲に囚われず、行動を律すること)「礼(仁の要素として示された行動規範を守ること)」「智(学問に励み、道徳的判断能力を身に付けること)」「信(嘘を吐かず、誠実であること)」を指します。
 こうした行動規範を守り、道徳を重んじ、儒教を学ぶ者のことを、儒者、儒家、儒学者などと呼びます。儒教は中国、朝鮮半島、そして日本に広まり、「徳治主義」という観念を生み出します。五常に代表される道徳が何よりも重要であるという考え方で、これを以て国を治めようという考え方です。徳治主義の政権下に置いて、近代欧米的な「法」「契約」の観念は軽視されがちですが、反面情に厚く、家族や血縁者、友人を非常に厚遇します。どちらが優れているとも言い難いでしょう。
 日本における儒教はあくまで「学問」として広まりました。しかしその影響は大きく、日本の年功序列主義的な側面は儒教の影響が強いと言えるでしょう。その他にも近代の儒教では刃で血を流して死ぬことを何よりも不名誉としました。争いを善しとせず、明代の中国や李氏王朝家の朝鮮国では武官が非常に軽んじられていたと伝えられます。
 こうしたことから積極的に前線に出る儒家のハンターはあまりいないでしょう。いたとしても、直接攻撃することは好まず調査活動や前衛ハンターの支援に回ることが多いと思われます。

▼土星教(マイナーな信仰)
 リングダストたちの信仰です。「土星」はリングダストたちにとってみれば正しく創造主であり、彼ら彼女らがそれを神のように(実際神に等しい存在なのですが)崇めるのは当然のことです。
 多くのリングダストたちは、生まれて数か月で地球へと旅立ちます。その間に土星の目指す理想世界と土星やその衛星の在り方を学びます。土星が主神であり、衛星たちがその従属神です。リングダストの聖職者が地球にやってくることはほとんどなく、人類に知られることのないように、各衛星を守護しています。リングダストの祭司は極めて強力に作られており、時に神に近しい力を振るいます。土星からのメッセージはこの祭司たちから魔法的力を用いて伝えられます。リングダストが地球へ送り出される際、宇宙線や寒さ、真空から彼らを守るのもこの祭司の役割です。
 土星が目指す理想世界とは、つまり地球そのものです。人類のような知的生命体も含めた多様な生命が活発に活動する「生きた惑星」が土星の理想です。ですがいわゆる「ガスジャイアント」である土星にそれが不可能であることも、また事実です。
 ですからリングダストたちはそれを乗り越えるための知的探求を何よりも重んじます。その方法の一つが数多の技術的ブレイクスルーを生み出してきた人類を土星へと連れてくることであるわけです。もちろんリングダスト自身も学究を怠ることはありません。


■分類困難な諸宗教

▼ヒンドゥー教
 バラモン教から数多の変遷を経て完成したインド発祥の信仰です。その他にはネパール、バングラデシュ、スリランカ、バリ島、シンガポール、マレーシアなどに信徒が存在し、その数は10億を超えるとされます。
 ヒンドゥー教の生活習慣としてよく知られるのは、「左手は不浄とする」「菜食主義(特に牛肉は厳禁)」「四住期」「業(カルマ)と輪廻(サンサーラ)」「カースト制度」でしょう。この内「左手を不浄とする」習慣は仏教や神道にも見られるものです。
 業(カルマ)と輪廻転生の価値観は、アジア各国に大きな影響を与えています。現世で積み重ねた行いの善悪は来世に至っても引き継がれるとの考え方です。人間は生まれた時点で、前世での善悪の積み重ね(カルマ)を宿しており、それが因果応報の結果として現れるという価値観(宿業思想)です。
 「四住期(アーシュラマ)」は人間の一生を四つに分けるヒンドゥー教独自の考え方です。13歳から一人前の人間として始まり、「学生期」に入り教育を受け始めます。学生期を負えたら「家住期」に入り子供を産み、養います。「家住期」を負えたら「林住期」に入り、解脱に向けた修行を始めます。孫の誕生を見届けたら人里離れた山野に住まい、質素で禁欲的な生活を送ります。「林住期」を終えたら「遊興期」に入り、行者として旅をしながら解脱を目指します。
 次にカーストについて述べます。カーストにおける「階級(ヴァルな)」は「バラモン(祭司階級)」「クシャトリア(王と戦士)」「ヴァイシャ(農工商の生産職)」「シュードラ(人が忌避する仕事につく労働者階級。現在では取り扱いが見直される傾向がある)」と「ヴァルナを持たない」「不可触民(アンタッチャブル、アウト・カースト)」に分けられます。20世紀中ごろにこれらカーストによる差別は憲法によって禁じられますが、完全に問題が解消したとは言い難い状況です。ヒンドゥー教の世界観では基本的に親が大工なら、大工にしかなれません。ヒンドゥー教の聖職者は「バラモン」の家に生まれたのが当然であるのです。もっとも、ヒンドゥー教の教えを守り、行者として善行を積んでいる者は聖職者と同様に扱われるでしょう。ヒンドゥー教への改宗は不可能ではありませんが、最下位のカーストである「シュードラ」にしか入ることができません。
 またヒンドゥー教の代表的世界観として「不二一元論」と呼ばれるものがあります。ごく簡単に述べると「目に見える現実は幻に過ぎない」という無常主義的な考え方です。この考え方は仏教を始めとして、さまざなな哲学・信仰に影響を与えています。
 その他にもヨーガという日本でもよく知られる修行法(日本ではただの体操ですが……)、聖牛信仰・女神信仰と言った要素がヒンドゥー教には存在します。興味のある方は調べてみても良いでしょう。

▼シク教
 ヒンドゥー教、仏教と同じくインド発祥の信仰です。信徒の多くはインドで暮らしていますが、印僑と呼ばれるシク教徒が各地に移住しており、仏教に次いで世界で五番目に信徒数の多い信仰とされています。ターバンを巻いて髭を長く伸ばしたステロタイプな「インド人」はこのシク教徒(印僑)です。
 シク教ではグル・ナーナクが書き記した詩歌「グル・グラント・サーヒブ」「ジャブジー」「アーサー・ディー・ヴァール」を代表的な聖典とし、敬虔な信徒は毎日これを朗誦します。
開祖であるグル・ナーナクは、「神に形はなく、さまざまな呼び名と側面があり、信仰には形式や言葉に囚われない」としています。シク教は一神教であり、神には決まった形がありませんがヒンドゥー教の神であるヴィシュヌもアッラーもその一つの側面、異なる呼び名に過ぎないと考えます。一方で神には人格があり、慈悲深く、愛に満ちているとも語られます。
 シク教は他宗教に概ね寛容ですが、一方でカーストを始めとした既存の宗教様式や習慣・慣例を形骸化した悪しき習慣として否定します。修行を否定はしませんが行動・寄進・苦行を通して解脱に至ることより、聖典に依る神の教えに立ち返れとシク教では説きます。
 日本でも少数ではありますが、シク教の寺院が存在します。

▼道教
 道教は漢民族独自の信仰で、中国三大宗教の一つに数えられます。伝説によると黄帝が開祖とする多神教であり、老子がその教義を伝え、後漢の時代に入って張陵が教団を開設したと伝えられます。
 道教の聖職者(道士)たちは不老長寿の仙人になることを目指します。この過程で生まれたのが神仙術や練丹術で、道士の中には「本物の魔術師」や「本物の錬金術師」も珍しくないでしょう。
 教義としては「道(タオ)」という観念を説きます。老子は世間一般で「道」と言われているものは真の「道(タオ)」ではないと語り、目に見えることない深遠世界に目を向けよと説きます。これこそが「道(タオ)」であり、「道(タオ)」は森羅万象を動かす「気」という形で普遍的に内在しているというのが道教の基本的な考えです。
 道教が目指す不老不死とは、本質的にはこの「道(タオ)」と自らを合一とするところにあります。それには精神修養や学究だけではなく、肉体的な修練も重要だと説きます。これが後に様々な中国武術の発展につながっていくわけです。
 また道教では、天の神が地上の人々の行いを見ており、この行いの善悪に応じて禍福がもたらされると説きます。『霊宝経』と呼ばれる経典にて「十戒」が説かれています。内容はざっくり言うと「殺生の禁止」「不倫・不貞行為の禁止」「窃盗の禁止」「欺瞞(嘘をついて善人のように振る舞う)の禁止」「飲酒の禁止」「争いや諍いの禁止」「人の喜びを我が事のように喜ぶこと」「困っている人を助ける」「復讐・報復の禁止」「道(タオ)を得るまで我欲を封じること」です。
 道教のまじないはフィクションでも誇張され頻繁に取り上げられます。ロールプレイやキャラクター作成の参考になるでしょう。

▼マニ教(マイナーな信仰)
 マニ教の名はバビロニア地方(メソポタミア)の預言者マニに由来します。
 ゾロアスター教・仏教・キリスト教から強く影響を受けた二元論的宇宙観を柱とする宗教です。長らく断絶したと考えられてきましたが、中国の福建省に寺院(現地では明教と呼ばれます)が現存します。ハンターやヴァンパイアの蠢く「裏の世界」では、信仰が受け継がれていても不思議はないでしょう。
 強烈な二元論的な性格を持ち、光と闇、善と悪、精神と物質(肉体)に分かれると考えます。悪からの脱却を預言者マニは説き、人間は精神と物質が融合した異質な存在であり、知性を以て現世を救済し、また自身が持つ悪(原罪)を理解し自分自身を救済すべきであると教えました。こうしたことからマニ教では物質的なものに依存することを否定します。時には生殖行動すらも「悪」である「肉体」を生み出す行いであると否定し、その戒律は非常に厳しいものです。
 マニ教においては、厳格な菜食主義や正教会で述べたような「斉(ものいみ)」が採用されています。神話の中で植物は天から散らばった「光」であると解釈されるからです。「誓い/完全菜食主義」「貞淑の誓い」「清貧の誓い」はマニ教徒によく見受けられる特徴です。極端な教徒は救済と称して「残忍」な行動を取るかも知れません。もっとも、厳しい戒律に反して他宗教に対して寛容な姿勢をとっており、このような信徒は極めて稀でしょう。
 近年ではギリシャの神秘主義思想である「グノーシス主義」との強い関連も指摘されています。

▼ゾロアスター教(マイナーな信仰)
 ゾロアスター(ツァラトゥストラ)がアフラ・マズダーを信仰対象として創設した一神教です。拝火教とも呼ばれます。紀元前6世紀頃からペルシャ人の多くが信仰していましたが、紀元7世紀後半頃から衰退していきます。
 聖典は四分の一程度しか残されていませんが、二十一冊からなる「アヴェスター」と呼ばれるゾロアスターの言行を記したものです。世界最古の体系化された信仰とされ、アフラ・マズダーと悪神アンリ・マユとの対立を通して善悪二元論を説きます。
 ゾロアスター教の思想(あくまで断片的に解読されたものですが)は、アブラハムの宗教たちとよく似ています。善なる者と悪なる者の戦争の後、最後の審判が行われ、善が勝利し、善に付いたものは理想の楽園世界に導かれるというのがゾロアスター教の世界観です。
 詳細は曖昧ですが、理想の世界に導かれるためにゾロアスター教では善思、善語、善行の三徳を積むことが必要だと説き、その度合いによって死後天国に行くから地獄に堕ちるかが決まると説明されています。
 「誠実」「正直」などはゾロアスター教を崇めるものにはよくある特徴でしょう――もし現在も存在すれば、の話ですが。

▼シャーマニズム(マイナーな信仰)
 原始的な信仰で、各地の少数民族などが引き継いでいるものです。シャーマニズムとは人類学者・民俗学者が似た類型の信仰を研究する際に使用する呼称であり、個別の信仰を指すものではありませんが、ゲーム内では民族や出身地、信仰する神を問わず、その性質を指して「シャーマニズム」と総括します。
 シャーマニズムの世界観においては精霊や神の住まう霊界と、死者の住まう冥界をシャーマン(巫女、巫師、祈祷師)が仲立ちし、神や精霊、霊魂と交信します。その方法は魂を肉体から剥離させて霊界に至るか、自分の体に霊魂を憑依させるかのいずれかです。
シャーマンから語られた言葉にシャーマニズムに属する人々は従って日々の営みを行います。シャーマンに宿った霊魂が悪霊ではないか、判断する者を日本では「審神者」と呼ぶ場合があります。日本においては「イタコ」がシャーマンとしてよく知られます。もっとも、「イタコ」は信仰の対象とは言い難いですが。
 シャーマニズムにおけるルールや生活規範は様々です。トランス状態に陥るために薬物やアルコールを用いることも珍しくありません。こうした生活規範をプレイヤーは独自に設定しても構いませんし、実在する民族をモデルとして設定しても構いません。

▼トーテミズム(マイナーな信仰)
 アメリカ・インディアンに代表される、いわゆる「祖霊信仰」です。自らの祖先は神、あるいはそれに類する存在であると考え、それを崇める考え方です。日本においても断片的ではありますが、祖霊信仰的価値観は存在します。とはいえ、何を以って「トーテミズム」と呼ぶかについては人類学者・民俗学者によって見解が異なり、今もって統一されているとは言い難い状況ですが、ゲーム中ではそれらしき信仰を総括して「トーテミズム」と呼称します。
 アメリカ・インディアンの例においては、氏族(クラン)を「亀」「狼」など祖霊(族霊)を何とするかによって区別し、共同体を築き上げます。そこには自然に生きる生命を祖霊(族霊)とすることで超常的な加護を授かろうという願いがあったと考えられています。このような事例は世界各地に点在し、アフリカやオーストラリアなどにおいても同じような事例が見られます。またトーテミズムを掲げる多くの民族において、シャーマニズム的要素も同時に見られます。
 トーテミズムの特徴的な解釈として、「性行為によって子供は生まれない」「祖霊(族霊)との交わりによって個が生まれる」と解釈する場合があることでしょう。こうした民族集団において、ただ当然のことながら性行為を行わずに子が授かることはあり得ませんから、性行為それ自体が神聖な宗教的儀礼であったとも解釈できます。
 トーテミズムにおけるルールや生活規範は様々です。こうした生活規範をプレイヤーは独自に設定しても構いませんし、実在する民族をモデルとして設定しても構いません。

■哲学

▼神智学
 広義においては「神や世界の正体を追求する多くの宗教哲学」を指す言葉ですが、「ヴァンパイアハンター」の世界においては「ヘレナ・P・ヴラヴァツキー」が提唱した思想とその実践を指します。
 神智学協会のスローガンは「真理にまさる宗教はない」です。ヴラヴァツキーの思想において特徴的なのは「マハトマ(偉大な魂)」という概念です。時代や地域を超え、多くの秘儀参入者(多くの預言者や、覚者などの宗教指導者。アデプトとも)から様々な教えがマハトマを通してもたらされ、現在の信仰を形作ったという思想です。つまり、宗教の源は一つであるという考え方です。
ヴラヴァツキーの唱えた神智学は「宗教ではない」としています。世界(宇宙)の真理を探究する「神聖な科学」であると彼女は答えています。
 神智学においては東洋的宗教思想の影響が強く見られます。その典型が輪廻転生を繰り返すことによる「霊的進化」とカルマ(業)の概念であり、彼女は既存の単純な心霊主義を否定しています。輪廻転生を繰り返し、霊的進化を遂げるのが魂の目的なら、元来霊魂がこの世に留まるはずはないのです。ともかくこうした霊的進化を繰り返した果てに、人は神に近づくことができるとヴラヴァツキーは説きました。神智学では既存の宗教と異なり神に人格を見出しません。神智学における真理の追究とはつまり自己実現、自我の強い認識であり、究極的には「自身の内に神を見出すこと」と考えることができます。
 ヴラヴァツキーのこうした考えは、1970年代頃日本でも大きなムーヴメントを引き起こし、現在のスピリチュアリズムやニューエイジ思想に繋がります。
 ヴラヴァツキーはこうした理論を以て社会の影で『クルースニク』を設立し、世界中に散らばっていたヴァンパイアハンターを一つに纏め上げました。この偉業の背景に、神智学の「すべての信仰はマハトマ(偉大な魂)という根源に集約される」という価値観の裏付けがあったことは言うに及びません。

▼スコラ哲学
 スコラ哲学は、キリスト教の神学を支えるための哲学の一派です。スコラ哲学発生のきっかけは、キリスト教徒による十字軍遠征にあるとされます。中世初期、ギリシャ哲学の多くがヨーロッパでは失伝していました。その中にはかのアリストテレスの哲学も含まれていました。しかしアリストテレスの哲学は、キリスト教の信仰を否定してしまう思想でした。アリストテレスの思想の中には「理性を総動員し、物事を探究している時が人間のもっとも幸福な瞬間である(テオリア)」「物事はなぜ存在するのか、存在するとはどういうことかを考える(形而上学)」というものがあります。これは「神はなぜ存在するのか」を追求することに繋がります。これは神の存在を疑うことに繋がりますし、目に見えないものの存在を追求しても答えが見つかるはずもありません。
 これに反論する形でトマス・アクィナスが提唱したのが「スコラ哲学」です。アクィナスはアリストテレスの理論を逆に利用し、「神の存在証明」を行いました。「物事が原因と結果で成り立っているのなら、世界の発生にも原因はある。その原因とは神である」という考え方です。
 加えてアクィナスは、アリストテレスの思想では「死後の世界」や「宇宙の外側」などの可視化できない命題について、答えを出すことができないと反駁します。このような問題は理性ではないもの、つまり霊的インスピレーションで到達されるものと説き、こうした命題のことを「真理」と定義付けました。その真理に近づくのが(学術分類上の)神学であると説いたわけです。
 ゲーム内における「スコラ哲学」はキリスト教の文脈において「真理」を追究する考え方を指します。彼らは理性よりも霊的インスピレーションを重視します。


▼ギリシャ哲学
 古代ギリシャで隆盛を極めた世界の在り方を追求する学問分野です。自然哲学などとも呼ばれます。ソクラテスやプラトン、アリストテレスがよく知られ、自然科学的学究だけでなく「何が人にとっての幸せであるのか」も深く追求されました。プラトン主義は非常によく知られる学派です。
 その境地は、「万物の根源」を追求することにあります。ある者は「四元素説」を唱え、またある者は「原子」の存在を唱え、さらにある者は「無限」を唱えました。現代においては「原子」は「量子」にまで細かく分解され、研究が進められています。現代科学の礎とも言える論理があり、理性を以て幸福を追求する価値観が古代ギリシャ人にはあったようです。
 よく知られる概念としては「魂(プシュケー)」「徳(アレテー)」「知覚(ドクサ)」「知識(エピステーメー)」「理想(イデア)」「愛(エロス、フィリア、アガペー)」などがあります。
 まずソクラテスは、当時のアテナイの状況を見て「魂(プシュケー)」を考慮していないと嘆きました。富、名声、健康はうわべだけの幸せで、それだけでは本当の幸せは訪れません。それらを何に使うかが「魂(プシュケー)」が幸せであるために重要になるのだとソクラテスは説きます。物には固有の性質(本質)があり、それを果たすことが「徳(アレテー)」なのです。例えば大きな富を持つ人は、その富を正しく使わなければ本当の幸せには辿り付けないわけです。そしてソクラテスが考える人間の本質は「知(理性)」です。
 次いでその弟子であるプラトンです。彼は肉体に付随する感覚器官から入って来た情報、つまり「知覚(ドクサ)」を真に受けるべきではないと否定し、それを理性で吟味し「知識(エピステーメー)」を得るように説きました。
 そしてプラトンが提唱した代表的な理論が「イデア論」です。一つの例をあげると、三角形のおにぎりを見た時、我々はそれを「三角だ」と認識することができます。しかしおにぎりの角は丸まっており、厳密な三角形ではありません。では我々はなぜおにぎりを三角であると認識できるのか? その問いに対する答えが「イデア論」です。プラトンは我々が生きている世界を「現象界」と定義し、現象界と繋がる「イデア界」があると考えます。イデア界には「理想的な三角形」があり、それが三角に握られたおにぎりと繋がっているから我々はおにぎりを「三角だ」と認識できるという考え方です。
 「イデア」を追求していけば、「善のイデア」「幸福のイデア」にも辿り付きます。イデア界を探究・追及することで、理想の善と理想の幸福を見出せるというのがプラトンの理論なわけです。これは恋愛にも適用されます。その人の「イデア」に惹かれることを、プラトンは「純愛(エロス)」と呼びました。対して単なる友愛を「フィリア」、無償の愛を「アガペー」と定義します。
 そしてプラトンの世界観では魂は三つに分けられます。理性、医師、欲望の三つです。それぞれ頭部、胸部、腹部に宿ると考えます。そして理性は知恵に、意志は勇気に、欲望は節制に昇華することができます。これらが調和して生まれたものが「正義」となり、これをギリシャの四元徳と呼びます。
 このように複雑なギリシャ哲学ですが、ヴラヴァツキーが唱えた神智学や後の宗教にも大きな影響を与えています。哲学者の中にはマハトマ(偉大な魂)と繋がっていたものもいたのかも知れません。


▼インド哲学
 仏教やヒンドゥー教の根幹を為す東洋哲学の一派です。宇宙の最高原理であるブラフマン(梵)とアートマン(我)の合一、「梵我一如」を目指し、六つの学派が議論を交わしてきました。
 インド哲学においては「生きること」は即ち「苦しむこと」であり、どうやってその「苦しみ」から脱するかを長らく論じています。これが他の信仰でも言及される「解脱」です。その究極手段が「梵我一如」であり、「ではどのようにすればブラフマンと合一できるのか」を考えるのがインド哲学であるのです。
 しかし考えても見れば、生きるということは苦しいこともたくさんありますが、喜びを感じることも数多くこともあります。余程不運な人でなければ、「生きていたって苦しいだけだ」などと言う結論には至りません。それに、そのような考えで済むなら「解脱=自死」という暴論に至りかねません。
 つまり、喜びも苦しみもある「生」とどのように向き合うかを考えるのがインド哲学の本質であるとも言えます。この向き合い方が各学派の違いとして現れます。非常に多岐に渡るためここではあえて取り上げませんが、インド哲学を学んだキャラクターを演じる場合、少し触れてみても良いでしょう。いずれにせよ、インド哲学は神智学にも大きな影響を与えています。

▼ヘルメス主義
 ヘルメス・トリスメギストスなる人物が著した「ヘルメス文書」に基づく神秘主義思想です。ヘルメス文書は紀元前三世紀ごろ、エジプトで成立したと考えられています。極めて難解な書物で内容は多岐に渡り、占星術、魔術、錬金術、太陽崇拝、ピタゴラス・プラトンなどの哲学・宗教学などの分野に大別されます。
プラトニズムを取り入れている点や、「神を認識することこそ幸福である」という思想など、グノーシス主義との共通点が多くみられます。相違点としては、グノーシス主義は世界に対して否定的・悲観的であるのに対し、ヘルメス主義は世界に対し肯定的で、キリスト教思想から見ても異端とされない点でしょう。
 オカルティズム思想としてのヘルメス主義はイスラム世界のスーフィズムやヨーロッパのオカルティストにも強い影響を与えています。モーツァルトやドビュッシーらベルエポック時代におけるフランス系の芸術家など、ヘルメス主義に傾倒していた芸術家は珍しくありません。魔術師にもヘルメス主義を学んでいるものは少なくないでしょう。

▼スピリチュアリティ
 スピリチュアリティは既存の宗教から離れ、個々の霊性の自覚を促すニューエイジ運動の文脈で生まれた神秘主義思想です。ヴァラヴァツキーが提唱した神智学の影響が強くあり、スピリチュアリストはヴラヴァツキーが口にした「レムリア」などの概念を口にすることは珍しくありません。
 情報が錯綜する現代の中で、スピリチュアリティはすさまじいスピードで変化を続けてきましたが、ここでは近年見出された新霊性運動(ポストモダン・スピリチュアリティ)を取り上げます。
 スピリチュアリティは個々の霊性による「気づき(アウェアネス)」を重んじます。このため世界に対する解釈も、神的存在・霊的存在も個々のスピリチュアリストによって大きく異なります。しかしニューエイジ運動の文脈で誕生した経緯もあり、彼らは個別の信仰に帰依することを重要視しません。そして彼らの目的は「来世での救済」ではなく、現世での「癒し」と「幸福」です。
 「天使」「龍」「天狗」「弁天」「妖狐」など、スピリチュアリストによって捉え方は様々ですが、時に大天使ミカエルなどの極めて高位な存在も「指導霊」や「守護霊」「補助霊」と言った存在になり得るとスピリチュアリストは語ります。アメリカにおける宇宙人思想ともつながりがあり、「何らかの使命を持って外宇宙から訪れた魂」を持つ人を「スターシード」と呼ぶこともあります(あれ、これってリングダ……)。
 日本においては胡散臭いものと捉えられがちなスピリチュアリティですが、ターミナルケアや臨床心理学の分野においてアロマテラピーなどを併用した「癒し」を目的に用いられることもあり、その存在意義は完全に否定できるものではありません。

▼朱子学
 朱子学は南宋の朱熹が十二世紀に構築した儒教の学問体系の一つです。朱子学が発生した当時の中国は宋が概ね全土を支配しており、科挙(試験)に合格し役人となるため、学問が盛んになります。この文脈において道教や仏教に対抗するために発達したのが朱子学です。
 朱子学の内容は大きく五つに分かれます。「存在論」「倫理学」「方法論」「古典的な経典に対する注釈」「実践における政治論」です。
 まず「存在論」について述べると、世界におおよそ存在するものすべては「気」で構成されており、この一気・陰陽・五行が絶え間なく変化することで世界は変化し続けているとしています。この「気」の変化に筋道だった根拠を与えるのが「理」――つまり科学です。
 「倫理学」については「性即理」を唱えます。「性」、つまり人間の在り方は儒教における五常であり、これがそのまま「理」になるという考えです。簡潔に言うと性善説です。ではなぜ人間は悪事を為すのでしょうか。これは「情」が影響していると朱熹は説きます。一時の情動によって、本来善であるはずの人間が、悪い行いに走ってしまうという考えです。
 そして朱子学では居敬・窮理という理念を掲げます。聖人の境地に、つまり天理に至るには我欲を排して学問を追求すべきだという考えです。このようなことから「そもそも儒教は学問か、宗教か?」との議論にまで発展しています。
 日本では江戸時代になって武家を中心に広まり、松平定信(徳川家斉の代)によって禁令が出されますが、逆効果に終わっています。日本ではあくまで政治論などが取り上げられ実学としての側面が強く求められましたが、その思想の影響は現在でも強く残されています。

▼陰陽道
 東洋占星術(天文学)、道教の流れを汲む古代中国の占術や呪術体系が日本に流入し、仏教や神道などの影響を受けて独自に発展した「技術」であり「学問」です。
 陰陽五行思想を基軸とし、陰陽道を学んだ陰陽師たちは、やがて朝廷の陰陽寮として組織に組み込まれ、やがて占術や暦の作成だけではなく、祭礼や祓、加持祈祷の類も担うようになっていきます。
 もっとも著名な陰陽師と言えば安倍晴明と芦屋堂満でしょう。ただしこれは江戸時代に入ってからの講談の影響が大きく、代表的な陰陽師の家系と言えば賀茂家や土御門家が知られます。
 とはいえ安倍晴明と芦屋堂満の対決や、安倍晴明による雨乞いなどの大呪術のエピソードが現代日本における陰陽師のイメージを決定づけています。――魔法の呪文があるこの世界において、それが真実でないと否定することはできません!
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