GURPSヴァンパイアハンター@「クルースニク秋葉原支部」
ヴァンパイアたち
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
▼ヴァンパイアの発生
人類の歴史は常にヴァンパイアとの戦いと共にありました。ヴァンパイアは人類が誕生し、文明を手にした瞬間『一人目』が誕生しました。これは『地球』という大きな集合意識が、文明を手にした人類という種が自分にとっての害になると認識した結果生み出されたものです。
地球にとってみれば、人類は再現なく増え続ける癌細胞のようなものです。ヴァンパイアはその癌細胞を駆逐するために生み出された『抗体』なのです。
最初のヴァンパイアはアトランティス大陸にて誕生したとされています。当時の人類はヴァンパイアの存在を知らず、また対抗する手段も持ちませんでした。アトランティス大陸は一夜の内に、たった一人のヴァンパイアによって海に沈められました。
彼女は続いてムー大陸に姿を現しました。ムー大陸の人々は必死の抵抗を試みましたが、三日三晩の戦いの末生き残った人々も彼女の眷属となり、ムー大陸に沈められたのです。
彼女が眷属を引き連れて最後に向かったのがレムリア大陸です。レムリア大陸の人々は彼女を待ち構えてよく健闘し、最後には彼女を半永久的に封印することに成功しました。しかし支払った代償は大きく、レムリア大陸もまた海に沈んでしまったのです。
この一人目のヴァンパイアは『大原罪(アナムネーシス)』と呼ばれています。人類の存在が罪として認定された証であり、あらゆるヴァンパイアすべての始原にして完成形と考えられています。
人類の歴史は常にヴァンパイアとの戦いと共にありました。ヴァンパイアは人類が誕生し、文明を手にした瞬間『一人目』が誕生しました。これは『地球』という大きな集合意識が、文明を手にした人類という種が自分にとっての害になると認識した結果生み出されたものです。
地球にとってみれば、人類は再現なく増え続ける癌細胞のようなものです。ヴァンパイアはその癌細胞を駆逐するために生み出された『抗体』なのです。
最初のヴァンパイアはアトランティス大陸にて誕生したとされています。当時の人類はヴァンパイアの存在を知らず、また対抗する手段も持ちませんでした。アトランティス大陸は一夜の内に、たった一人のヴァンパイアによって海に沈められました。
彼女は続いてムー大陸に姿を現しました。ムー大陸の人々は必死の抵抗を試みましたが、三日三晩の戦いの末生き残った人々も彼女の眷属となり、ムー大陸に沈められたのです。
彼女が眷属を引き連れて最後に向かったのがレムリア大陸です。レムリア大陸の人々は彼女を待ち構えてよく健闘し、最後には彼女を半永久的に封印することに成功しました。しかし支払った代償は大きく、レムリア大陸もまた海に沈んでしまったのです。
この一人目のヴァンパイアは『大原罪(アナムネーシス)』と呼ばれています。人類の存在が罪として認定された証であり、あらゆるヴァンパイアすべての始原にして完成形と考えられています。
▼ヴァンパイアとの戦い
レムリア大陸が沈んだ後も、人類とヴァンパイアの戦いは続きました。近世に至るまで人類側が劣勢でした。それには様々な理由がありました。そのもっとも大きな理由は人類がヴァンパイアについてあまりにも無知であったことです。この傾向は特にヨーロッパ大陸において顕著でした。ヨーロッパ大陸ではローマ・カトリック教会により魔術が禁じられ、ヴァンパイアを正しく判別する手段を失ったどころか、その手段を持つ人々を魔女として迫害すらしました。
ですがこの徹底した魔女狩りはある意味効果的な側面もあり、ヨーロッパ大陸の文明はヴァンパイアによる飢饉や疫病、あるいは戦争に見舞われながらも生きながらえてきたのです。
その後、科学技術や医療の発展に伴い、ヴァンパイアがもたらす災厄に対して、人類は身を守る術をある程度担保できるようになっていくのですが、それはまた別の話です。
ある事件が起きるまでは、ヨーロッパや白人の入植したアメリカ大陸において、魔女狩りの名を被ったヴァンパイア狩りは公然と行われてきました。それを隠さなければならなくなったのは、アメリカ大陸において発生したある事件がきっかけです。
レムリア大陸が沈んだ後も、人類とヴァンパイアの戦いは続きました。近世に至るまで人類側が劣勢でした。それには様々な理由がありました。そのもっとも大きな理由は人類がヴァンパイアについてあまりにも無知であったことです。この傾向は特にヨーロッパ大陸において顕著でした。ヨーロッパ大陸ではローマ・カトリック教会により魔術が禁じられ、ヴァンパイアを正しく判別する手段を失ったどころか、その手段を持つ人々を魔女として迫害すらしました。
ですがこの徹底した魔女狩りはある意味効果的な側面もあり、ヨーロッパ大陸の文明はヴァンパイアによる飢饉や疫病、あるいは戦争に見舞われながらも生きながらえてきたのです。
その後、科学技術や医療の発展に伴い、ヴァンパイアがもたらす災厄に対して、人類は身を守る術をある程度担保できるようになっていくのですが、それはまた別の話です。
ある事件が起きるまでは、ヨーロッパや白人の入植したアメリカ大陸において、魔女狩りの名を被ったヴァンパイア狩りは公然と行われてきました。それを隠さなければならなくなったのは、アメリカ大陸において発生したある事件がきっかけです。
▼セイラム魔女裁判
十七世紀末、アメリカのニューイングランド地方(現マサチューセッツ州)にて発生した(一説には)集団ヒステリーとされている事件です。
この事件ではアビゲイル・ウィリアムズという少女の異常行動をきっかけに、百名以上の人々が魔女として告発され、何十人もの人々が処刑や拷問を受けました。
当時、魔女を見つけ出したものには懸賞金が与えられていました。そのため『魔女狩り』を生業とするものも少なからずおり、懸賞金欲しさに無辜の人間を魔女としてでっちあげることも少なくありませんでした。
セイラム魔女裁判と呼ばれる一連の事件では、次々と無辜の人々が魔女として告発されていきました。当時現地にいたヴァンパイア・ハンターは大いに焦りました。彼らはボストンの聖職者に相談し、マサチューセッツの提督に掛け合って急ぎ裁判を閉廷させ、ようやく事態は収束に向かったのです。
こうした事態が発生して、欧米のヴァンパイア・ハンターはようやく自分たちの手法の危険性に気付いたのです。哲学や神学の発展と共に魔女狩りは見直され、18世紀前半には収束していきます。
――ところでこの事件の引き金となったアビゲイル・ウィリアムズですが、いずこともなく姿を消し、その行方はまったく知られていません。ヴァンパイア・ハンターの間では彼女こそ人々を扇動したヴァンパイアであり、今もハンターの目を逃れて世界中を彷徨っているのだと噂されています。
十七世紀末、アメリカのニューイングランド地方(現マサチューセッツ州)にて発生した(一説には)集団ヒステリーとされている事件です。
この事件ではアビゲイル・ウィリアムズという少女の異常行動をきっかけに、百名以上の人々が魔女として告発され、何十人もの人々が処刑や拷問を受けました。
当時、魔女を見つけ出したものには懸賞金が与えられていました。そのため『魔女狩り』を生業とするものも少なからずおり、懸賞金欲しさに無辜の人間を魔女としてでっちあげることも少なくありませんでした。
セイラム魔女裁判と呼ばれる一連の事件では、次々と無辜の人々が魔女として告発されていきました。当時現地にいたヴァンパイア・ハンターは大いに焦りました。彼らはボストンの聖職者に相談し、マサチューセッツの提督に掛け合って急ぎ裁判を閉廷させ、ようやく事態は収束に向かったのです。
こうした事態が発生して、欧米のヴァンパイア・ハンターはようやく自分たちの手法の危険性に気付いたのです。哲学や神学の発展と共に魔女狩りは見直され、18世紀前半には収束していきます。
――ところでこの事件の引き金となったアビゲイル・ウィリアムズですが、いずこともなく姿を消し、その行方はまったく知られていません。ヴァンパイア・ハンターの間では彼女こそ人々を扇動したヴァンパイアであり、今もハンターの目を逃れて世界中を彷徨っているのだと噂されています。
▼ヘレナ・P・ヴラヴァツキーと神智学協会
神智学協会はアメリカのニューヨークで結成された神秘思想団体です。その設立の中心人物の一人が、ヘレナ・P・ヴラヴァツキーです。その半生は謎に包まれていますが、ヴァンパイア・ハンターにとって、彼女は極めて重要な存在です。
それは彼女がマハトマと呼ぶ『偉大な魂』とレムリア大陸の発見です。
レムリア大陸、それ自体は『一人目』のヴァンパイアと差し違える形で滅んでしまいました。しかし『偉大な魂』との交信に成功した彼女は、レムリア大陸の存在とその現在を知ることになったのです。
レムリア大陸とレムリア人たちは確かに海に沈み、目に見える世界からは姿を消しました。しかしレムリア人の中でも特に優れた魔法の素質を持った人々は、魂だけの姿になり、ずっと地球上に留まっていたのです。
レムリア人は大いなる知性と魔法の素質を持つ人々にささやきかけ続けてきました。事実、それらのささやきは人類の叡智として大きな発展をもたらしました。ですが彼らは与えられた知恵に気付くことはできてもレムリア人の存在には気付かず、対話には至りませんでした。
しかしヘレナ・P・ヴラヴァツキーは違いました。マハトマ――『偉大な魂』という形ではありましたが、レムリア人が語り掛ける声に気付き、はっきりと対話を望んだのです。レムリア人は自分たちの大陸が滅んだ経緯と、ヴァンパイアの生まれた経緯、その有効な対処法について語りました。
レムリア人たちが話すレムリア語は通常習得できるはずのない言語です。それを理解できたということは、彼女は何らかの『祝福』を得ていたのかもしれません。
ヘレナ・P・ヴラヴァツキーは神智学協会を運営する裏で、世界中の宗教組織に対して働きかけを行うことになります。
神智学協会はアメリカのニューヨークで結成された神秘思想団体です。その設立の中心人物の一人が、ヘレナ・P・ヴラヴァツキーです。その半生は謎に包まれていますが、ヴァンパイア・ハンターにとって、彼女は極めて重要な存在です。
それは彼女がマハトマと呼ぶ『偉大な魂』とレムリア大陸の発見です。
レムリア大陸、それ自体は『一人目』のヴァンパイアと差し違える形で滅んでしまいました。しかし『偉大な魂』との交信に成功した彼女は、レムリア大陸の存在とその現在を知ることになったのです。
レムリア大陸とレムリア人たちは確かに海に沈み、目に見える世界からは姿を消しました。しかしレムリア人の中でも特に優れた魔法の素質を持った人々は、魂だけの姿になり、ずっと地球上に留まっていたのです。
レムリア人は大いなる知性と魔法の素質を持つ人々にささやきかけ続けてきました。事実、それらのささやきは人類の叡智として大きな発展をもたらしました。ですが彼らは与えられた知恵に気付くことはできてもレムリア人の存在には気付かず、対話には至りませんでした。
しかしヘレナ・P・ヴラヴァツキーは違いました。マハトマ――『偉大な魂』という形ではありましたが、レムリア人が語り掛ける声に気付き、はっきりと対話を望んだのです。レムリア人は自分たちの大陸が滅んだ経緯と、ヴァンパイアの生まれた経緯、その有効な対処法について語りました。
レムリア人たちが話すレムリア語は通常習得できるはずのない言語です。それを理解できたということは、彼女は何らかの『祝福』を得ていたのかもしれません。
ヘレナ・P・ヴラヴァツキーは神智学協会を運営する裏で、世界中の宗教組織に対して働きかけを行うことになります。
▼ヴァンパイア・ハンターと『内なる神』
レムリア人と対話したヘレナは大きな衝撃を受けます。一つ目はヴァンパイアを生み出し、人類を滅ぼそうとしているのが森羅万象そのもの――つまりこれまで信じられてきた『神』であったことです。
二つ目はレムリア大陸を滅ぼした『一人目』のヴァンパイアの復活が近づいているという事実です。
これまでのヴァンパイア・ハンターは各国・各民族の宗教に帰依する者たちが、特にまとまりを持たずに出現したヴァンパイアを対症療法的に撃破してきました。しかしもし『一人目』が復活した場合、戦力が分散していてはこれに対処できないとヘレナは考えました。
しかしながら信仰の壁は厚く、またこれまで信じられてきた『神』がヴァンパイアを生み出しているという事実を、ヴァンパイア・ハンターたちは受け入れませんでした。何しろこれまで『神』の加護の元にヴァンパイアと戦ってきたからです。
それでもヘレナはあきらめず、働きかけを続けました。その一つが『内なる神』という概念の提唱です。人類を守護する『神』は外ではなく、それぞれの内側にいる。己を支える強い信念こそがまことの神であるのだと説いたのです。
これに心動かされたものたちが、いくらか現れました。そうしたハンターたちが信仰や民族、国家の垣根を超えて結成したのが『クルースニク』という組織なのです。
レムリア人と対話したヘレナは大きな衝撃を受けます。一つ目はヴァンパイアを生み出し、人類を滅ぼそうとしているのが森羅万象そのもの――つまりこれまで信じられてきた『神』であったことです。
二つ目はレムリア大陸を滅ぼした『一人目』のヴァンパイアの復活が近づいているという事実です。
これまでのヴァンパイア・ハンターは各国・各民族の宗教に帰依する者たちが、特にまとまりを持たずに出現したヴァンパイアを対症療法的に撃破してきました。しかしもし『一人目』が復活した場合、戦力が分散していてはこれに対処できないとヘレナは考えました。
しかしながら信仰の壁は厚く、またこれまで信じられてきた『神』がヴァンパイアを生み出しているという事実を、ヴァンパイア・ハンターたちは受け入れませんでした。何しろこれまで『神』の加護の元にヴァンパイアと戦ってきたからです。
それでもヘレナはあきらめず、働きかけを続けました。その一つが『内なる神』という概念の提唱です。人類を守護する『神』は外ではなく、それぞれの内側にいる。己を支える強い信念こそがまことの神であるのだと説いたのです。
これに心動かされたものたちが、いくらか現れました。そうしたハンターたちが信仰や民族、国家の垣根を超えて結成したのが『クルースニク』という組織なのです。
▼現在の『クルースニク』
クルースニクとはスロヴェニア地域に伝わる、生まれながらのヴァンパイア・ハンターのことを指します。結成当初は少人数だったクルースニクのメンバーですが、21世紀に入った現在ではヴァンパイア・ハンターのほぼすべてがクルースニクに所属しています。
クルースニクが行うのは各国・各地域で暗躍するヴァンパイア・ハンターの支援と、その活動の隠蔽です。主に武器・防具の開発や支給、政治家や高級官僚・企業家への働きかけを行っています。ヴァンパイアの討伐に限って、クルースニクに所属するハンターには活動資金や様々な特権が支給されます。例えば――の話ですが、ヴァンパイア絡みの事件であれば警察の捜査に割り込んで調査を行える、武器を持ち歩いていることが発覚しても(ひと悶着ありはするでしょうが)最終的には咎められないと言ったことです。
クルースニクの最終的な目的はヴァンパイアすべての討滅ですが、人類が地球に住み続ける限りヴァンパイアは生み出され続けるのでこれはまず叶わないでしょう。――地球人すべてが宇宙や別の星の住処を移せばまた別でしょうが。
クルースニクが目下目標としているのは、ヘレナ・P・ヴラヴァツキーが復活を予言した『一人目』の討伐です。これは各国のヴァンパイア・ハンターが総力を挙げても達成が難しいと考えられている最終目標です。来るべき『一人目』との戦いに備えて、クルースニクはハンターの育成にいそしんでいます。
ヴァンパイアハンターは厳しい訓練に耐え、実戦へと赴きます。自らの『内なる神』を信じて――。
クルースニクとはスロヴェニア地域に伝わる、生まれながらのヴァンパイア・ハンターのことを指します。結成当初は少人数だったクルースニクのメンバーですが、21世紀に入った現在ではヴァンパイア・ハンターのほぼすべてがクルースニクに所属しています。
クルースニクが行うのは各国・各地域で暗躍するヴァンパイア・ハンターの支援と、その活動の隠蔽です。主に武器・防具の開発や支給、政治家や高級官僚・企業家への働きかけを行っています。ヴァンパイアの討伐に限って、クルースニクに所属するハンターには活動資金や様々な特権が支給されます。例えば――の話ですが、ヴァンパイア絡みの事件であれば警察の捜査に割り込んで調査を行える、武器を持ち歩いていることが発覚しても(ひと悶着ありはするでしょうが)最終的には咎められないと言ったことです。
クルースニクの最終的な目的はヴァンパイアすべての討滅ですが、人類が地球に住み続ける限りヴァンパイアは生み出され続けるのでこれはまず叶わないでしょう。――地球人すべてが宇宙や別の星の住処を移せばまた別でしょうが。
クルースニクが目下目標としているのは、ヘレナ・P・ヴラヴァツキーが復活を予言した『一人目』の討伐です。これは各国のヴァンパイア・ハンターが総力を挙げても達成が難しいと考えられている最終目標です。来るべき『一人目』との戦いに備えて、クルースニクはハンターの育成にいそしんでいます。
ヴァンパイアハンターは厳しい訓練に耐え、実戦へと赴きます。自らの『内なる神』を信じて――。
▼もっとも危険な都市『東京』
ここで日本に視点を移しましょう。日本土着の呪術師や宗教家などによってヴァンパイア自体は適切に処理されてきた国でもあります。
しかし、長らく鎖国を続けてきたことによって、クルースニクへの加入は遅れました。そして開国や明治維新に伴ってヴァンパイアたちは人口密集度の高い江戸――現在の東京に狙いを定めたのです。
結果、現在の東京はもっとも数多くのヴァンパイアが出現する都市となっています。それでも表面上平和を保っているのは、それだけ多くのヴァンパイア・ハンターが集まっており、彼らが日夜命を賭けて戦い続けているからなのです。
日本には他にも過度に人口が密集している都市があります――キャンペーンやレギュレーションを作成する際は、舞台をどこか一つの都市に定めるのが良いでしょう。もちろん、日本以外の国でも構いません。
都市部以外の地方では、近代化以前から潜む強力なヴァンパイアが存在する可能性があります。彼らは現地の人々から神として崇められ、時に奇祭を持って奉られ、生贄を求めることもあるでしょう! こうした地域ではその土地自体がヴァンパイアの『隠れ里』となっており、マナが『密』または『濃密』であることがしばしば見受けられます。
ここで日本に視点を移しましょう。日本土着の呪術師や宗教家などによってヴァンパイア自体は適切に処理されてきた国でもあります。
しかし、長らく鎖国を続けてきたことによって、クルースニクへの加入は遅れました。そして開国や明治維新に伴ってヴァンパイアたちは人口密集度の高い江戸――現在の東京に狙いを定めたのです。
結果、現在の東京はもっとも数多くのヴァンパイアが出現する都市となっています。それでも表面上平和を保っているのは、それだけ多くのヴァンパイア・ハンターが集まっており、彼らが日夜命を賭けて戦い続けているからなのです。
日本には他にも過度に人口が密集している都市があります――キャンペーンやレギュレーションを作成する際は、舞台をどこか一つの都市に定めるのが良いでしょう。もちろん、日本以外の国でも構いません。
都市部以外の地方では、近代化以前から潜む強力なヴァンパイアが存在する可能性があります。彼らは現地の人々から神として崇められ、時に奇祭を持って奉られ、生贄を求めることもあるでしょう! こうした地域ではその土地自体がヴァンパイアの『隠れ里』となっており、マナが『密』または『濃密』であることがしばしば見受けられます。