GURPSヴァンパイアハンター@「クルースニク秋葉原支部」
アジット(隠れ里)
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▼『アジット』の取り扱いと性質について
▼『アジット』の目的
『ヴァンパイアがみんなアジット(自分の拠点)を保有している』という設定が付加されている理由としては、極めてメタな話になるのですが、「プレイヤーが周囲を気にせず戦えるようにするため」です。
それを踏まえた上で、『アジット』の取り扱いについてガイドラインを提示します。
『ヴァンパイアがみんなアジット(自分の拠点)を保有している』という設定が付加されている理由としては、極めてメタな話になるのですが、「プレイヤーが周囲を気にせず戦えるようにするため」です。
それを踏まえた上で、『アジット』の取り扱いについてガイドラインを提示します。
▼『アジット』とは
『アジット』とはヒンディー語での「隠れ家」あるいはそのまま「アジト」を意味する言葉です。ヴァンパイアがハンターから隠れるために、あるいは獲物を確保するために、文明から離れて自分が快適に過ごすために設置しているのが『アジット』です。
『アジット』は完全な異空間であり、仮に「現実の都市や建物とそっくり」であっても、そこで破壊されたものなどが現実世界に反映されることはあり得ません。
もちろん、『アジット』を発生する際にその場にいる人間を引きずり込むことは可能ですし、望めば現実世界に存在する物品を持ち込むことも可能です。
ただ根本的に『人類文明に対するアンチ存在』であるヴァンパイアが、現実世界の物品を持ち込むことはまずあり得ません。あるとしたら「強欲」な貴金属、魔法のアイテムなどの蒐集癖を持つヴァンパイアなどでしょう。
他にあり得るケースとしては『気に入った人間が快適に過ごせるように』電化製品や家具、食料品などを持ち込むケースですが、それらがどういった機能を持つかさえ理解していれば、ヴァンパイアは(仕組みが説明できなくとも)そっくりそのまま同じものを『アジット』の一部として生成することができます。『アジット』の環境は概ねヴァンパイアの思うように操作することができるのです。
このため『生まれたばかりでアジットの管理方法を理解していない』など、よほど特殊なヴァンパイアでない限りそのようなことは行いません。
ヴァンパイアのこの能力はかなり強力で、『現実世界』に『アジット』を「重ね合わせる」ことも可能です。例えば、「一見普通の公園に見えるが、ヴァンパイアの合図一つでまったく別の景色に変わってしまう場所」と言った具合です。
《夜の帳》の呪文を利用して即席の『アジット』を生成するのも良いでしょう。
「アジットに持ち込まれた現実世界の物品」は、『アジット』の消滅とともに一緒に消滅します。これは生き物についても同様で、攫われた人間や生き物も『アジット』の消滅と共に一緒に消滅してしまいます。
『アジット』が消滅するまでの猶予は、ヴァンパイアの強さにもよりますが、短くてもヴァンパイアが死んでから1日はかかります。パーティが全滅さえしなければ、攫われた人間の救助が問題になることはないでしょう。
『アジット』とはヒンディー語での「隠れ家」あるいはそのまま「アジト」を意味する言葉です。ヴァンパイアがハンターから隠れるために、あるいは獲物を確保するために、文明から離れて自分が快適に過ごすために設置しているのが『アジット』です。
『アジット』は完全な異空間であり、仮に「現実の都市や建物とそっくり」であっても、そこで破壊されたものなどが現実世界に反映されることはあり得ません。
もちろん、『アジット』を発生する際にその場にいる人間を引きずり込むことは可能ですし、望めば現実世界に存在する物品を持ち込むことも可能です。
ただ根本的に『人類文明に対するアンチ存在』であるヴァンパイアが、現実世界の物品を持ち込むことはまずあり得ません。あるとしたら「強欲」な貴金属、魔法のアイテムなどの蒐集癖を持つヴァンパイアなどでしょう。
他にあり得るケースとしては『気に入った人間が快適に過ごせるように』電化製品や家具、食料品などを持ち込むケースですが、それらがどういった機能を持つかさえ理解していれば、ヴァンパイアは(仕組みが説明できなくとも)そっくりそのまま同じものを『アジット』の一部として生成することができます。『アジット』の環境は概ねヴァンパイアの思うように操作することができるのです。
このため『生まれたばかりでアジットの管理方法を理解していない』など、よほど特殊なヴァンパイアでない限りそのようなことは行いません。
ヴァンパイアのこの能力はかなり強力で、『現実世界』に『アジット』を「重ね合わせる」ことも可能です。例えば、「一見普通の公園に見えるが、ヴァンパイアの合図一つでまったく別の景色に変わってしまう場所」と言った具合です。
《夜の帳》の呪文を利用して即席の『アジット』を生成するのも良いでしょう。
「アジットに持ち込まれた現実世界の物品」は、『アジット』の消滅とともに一緒に消滅します。これは生き物についても同様で、攫われた人間や生き物も『アジット』の消滅と共に一緒に消滅してしまいます。
『アジット』が消滅するまでの猶予は、ヴァンパイアの強さにもよりますが、短くてもヴァンパイアが死んでから1日はかかります。パーティが全滅さえしなければ、攫われた人間の救助が問題になることはないでしょう。
▼『アジット』のマナについて
ほぼすべての『アジット』において、マナは『濃密』です。
この設定は、やはりメタな話ですが、戦闘においてPC側の「魔術師」「魔法戦士」の疲労点管理の簡略化を目的として付加されています。
このため、マナが『密』『普通』『疎』『なし』の『隠れ里』はそれ自体が『ヴァンパイアの特殊能力であり、PCに常時付与されるバッドステータス』と理解した上で敵キャラクターの強さの調整を行うのが適切です。
「ヴァンパイア・ハンター」の現環境下においては、魔術師も「支援や回復が多少できるアタッカー」として立ち回るのが一般的なので、魔術師の大幅な弱体化はパーティ全体の総合火力の低下を意味します。つまり戦闘が「グダつく」可能性が高いということです。
もちろん魔法使いのキャラクターは『霊樹』のアクセサリーなどである程度これを補うことができます。魔術師のキャラクターはこうした装備を事前に用意しておくべきです。
ただ実際のセッションにおいてこういったアイテムを所持していないPC(特に初めてセッションに参加するキャラクター)が珍しくないでしょう。アイテムの貸し出し、(借金も許可したうえで)事前のアイテム購入の許可を出すなどの救済策は検討すべきです。
ほぼすべての『アジット』において、マナは『濃密』です。
この設定は、やはりメタな話ですが、戦闘においてPC側の「魔術師」「魔法戦士」の疲労点管理の簡略化を目的として付加されています。
このため、マナが『密』『普通』『疎』『なし』の『隠れ里』はそれ自体が『ヴァンパイアの特殊能力であり、PCに常時付与されるバッドステータス』と理解した上で敵キャラクターの強さの調整を行うのが適切です。
「ヴァンパイア・ハンター」の現環境下においては、魔術師も「支援や回復が多少できるアタッカー」として立ち回るのが一般的なので、魔術師の大幅な弱体化はパーティ全体の総合火力の低下を意味します。つまり戦闘が「グダつく」可能性が高いということです。
もちろん魔法使いのキャラクターは『霊樹』のアクセサリーなどである程度これを補うことができます。魔術師のキャラクターはこうした装備を事前に用意しておくべきです。
ただ実際のセッションにおいてこういったアイテムを所持していないPC(特に初めてセッションに参加するキャラクター)が珍しくないでしょう。アイテムの貸し出し、(借金も許可したうえで)事前のアイテム購入の許可を出すなどの救済策は検討すべきです。
▼ダンジョン型の『アジット』
長く生存し強い力を持ったヴァンパイアはダンジョン規模の『アジット』を持つことがあり得ます。ただしダンジョン型の『アジット』を作り出すには、長期間一カ所にとどまり、『アジット』内部に引きこもって相応の時間をかける必要があります。短くても年単位の時間が必要です。
長く生存し強い力を持ったヴァンパイアはダンジョン規模の『アジット』を持つことがあり得ます。ただしダンジョン型の『アジット』を作り出すには、長期間一カ所にとどまり、『アジット』内部に引きこもって相応の時間をかける必要があります。短くても年単位の時間が必要です。
▼「現実世界」で戦うことになったら
もし『アジット』を持たないヴァンパイアがいて(普通のヴァンパイアであれば考えられませんが)準備期間の猶予があるのなら、ヴァンパイアはその場所のマナを『濃密』にしようとします。これは明確に『アジット』ではないので、ハンターであれば「知力」か「生命力」の判定に成功することで「ここは『アジット』ではない」と即座に判断できます。
そのような環境下で戦うのであれば、ハンターは周囲に被害を出さないように立ち回らなければなりません。
当然「人払いのタリスマン」の使用は必須となりますし、銃器を始めとする射撃攻撃は周囲の被害を考慮するとサブマシンガンなど強力なものは使えなくなります。近接戦闘においても、「大きな武器」による攻撃は周囲に被害をもたらす可能性があり、攻撃の命中判定や能動防御の判定に-4程度の重いペナルティが付与されるでしょう。
もちろん戦闘によって周辺が破壊されても《修理》の呪文である程度現状回復が可能なのですが、やはり限界はあります。
上記のような「加減」の利かない敵が相手であった場合には、支部長などを経由して「特殊処理班」に状況を報告し、現場を「爆破」してすべてをなかったことにしてもらうしかないでしょう。
もし『アジット』を持たないヴァンパイアがいて(普通のヴァンパイアであれば考えられませんが)準備期間の猶予があるのなら、ヴァンパイアはその場所のマナを『濃密』にしようとします。これは明確に『アジット』ではないので、ハンターであれば「知力」か「生命力」の判定に成功することで「ここは『アジット』ではない」と即座に判断できます。
そのような環境下で戦うのであれば、ハンターは周囲に被害を出さないように立ち回らなければなりません。
当然「人払いのタリスマン」の使用は必須となりますし、銃器を始めとする射撃攻撃は周囲の被害を考慮するとサブマシンガンなど強力なものは使えなくなります。近接戦闘においても、「大きな武器」による攻撃は周囲に被害をもたらす可能性があり、攻撃の命中判定や能動防御の判定に-4程度の重いペナルティが付与されるでしょう。
もちろん戦闘によって周辺が破壊されても《修理》の呪文である程度現状回復が可能なのですが、やはり限界はあります。
上記のような「加減」の利かない敵が相手であった場合には、支部長などを経由して「特殊処理班」に状況を報告し、現場を「爆破」してすべてをなかったことにしてもらうしかないでしょう。
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