上総大寺廃寺露盤
かずさおおでらはいじろばん
所在地 |
千葉県木更津市大寺1028-1 熊野神社内 |
熊野神社(木更津市大寺)境内の社殿東側にある。
1辺約135cmの正方形。中央に径約45cmの貫通孔があけられ、厚みは中央付近で35cm、縁辺部で30cm。凝灰質砂岩。
発見当時は塔の心礎と思われていたが、石造露盤であることが判明した。
塔の上に建つ相輪との接続部分。石造のものは全国的に見ても珍しく、千葉県内では唯一。
上総大寺廃寺に層塔が存在していたことを示し、大伽藍が備わっていたことを示唆する。
上総大寺は、熊野神社境内から隣接する墓地にかけての、小櫃川下流北岸の微高地上に中心があったと推定されている。
出土した軒丸瓦の文様が複弁八葉蓮華文で、奈良県飛鳥の四大寺の一つである川原寺と同形であることから関連が高いと見られ、川原寺の創建年代に近い7世紀後半に作られた上総の国最古の寺院と考えられる。

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関連項目
最終更新:2024年10月10日 00:08