辰浪之国

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辰浪之国 - (2019/05/20 (月) 16:29:32) の編集履歴(バックアップ)



国是


「売るなら高い方。買うなら安い方」


概要


霞ヶ浦内海地域に勢力を築く都市群あるいは商業同盟。
『霧帆』あるいは『霞船衆』と呼ばれていた水上輸送を生計とする勢力を中心にいつの間にか国となっていた。
商材を直接取り扱うでのはなく、船上での護衛ないし渡し守や船頭として東ジパングにおける水運のほとんどに絡んでいる。
その分敵も多いが、それ以上に商売相手が多く婚姻外交も手広く行っている。。
古くから傭兵業も取り扱っており、銭を吸いだす先は船のみならず戦にも多い。
晴れているのに川が霧に包まれたら、辰浪の艘飛びが近くにいるやもしれぬ。
霞を纏いて飛び移り、首だけ残して赤く染まった川を帰っていく。


『辰浪渡し』


辰浪というのは蜃気楼の波浪に船を渡す者どもから呼ばれるようになった名だ。
凪の湖や急流で霧を帆に受けて自在に船を回して進んでいく。
その仕掛けは『霧帆』と呼ばれる秘術であり、辰浪の船渡しはこれを修めている。
まことの風には及ばぬが、櫂を漕ぐよりも軽く速い。
旗印を掲げずとも、霧を一杯に孕んだ帆船は辰浪の証。


『艘飛び』


船と荷はたらふく持っているが、辰浪は畑も田もほとんど持たぬ国だ。
霞ヶ浦内海はあまりにも水が多すぎるので、開墾してもすぐ浸かってしまう。
船に乗っているのだって、畑がないから荷運びしかできなかったようなもの。
なので彼らは船を護る。唯一の財産であるから、襲われもしたし襲いもした。
霞を纏い宙に浮いて船から船へと飛び、刃を振るう術を彼らは伝えている。
八艘とは行かないが、一尋(約1.8m)程度であれば容易く跳ぶ。
それは陸でも変わらず、艘飛びは傭兵働きも良くする。


『霧帆さま』


辰浪が仰ぐ主は二人いる。
一人は銭。もう一人が『霧帆さま』だ。

『霧帆さま』は尊き血の御子である。
蜃と契りを交わし、霞を纏う秘術を民へと授けてくれる。
辰浪の家は『霧帆さま』に不要な政をさせないために存在している。
霧帆の国ではなく、辰浪の国と言われるのはそのためだ。
辰浪衆はこの御子を慕い、霧帆さまは彼らに飯を食わせてくれる。
之を護るためならば、娘を他国に差し出す程度は気に病みもしない。


召喚の傾向


辰浪は攻める必要のない国だ。
肉も米も、買えばいい。それだけの財を成しているし伝手もある。
故に護ることと攻め込ませないことを重視している。
少数の陸上拠点を守る★の多い将と、★は少ないが小舟を率いて傭兵に回る多くの将に分かれている。
呼び出した霧帆さまも、すべての将の名を知らぬ。銭で従えている将は多く払うならば早々裏切らぬ。