キングダム次元・冒険者ガイドブック

“災禍の獣” キングダム

「人よ、より成長し、より良き者となり、私へと帰りなさい」
──女神スフィーアの言葉、創世神話より

文化 宗教観 食文化 治安 法制度 主要国家
【中世】 【一神教】 【肉中心】 【注意】 【魔女裁判】 人魔統一国家


ようこそ、キングダム次元・冒険者ガイドブックへ。

この頁には、次元旅団所属のPTがキングダムで活動する際に
必須ではないが知っていると役に立つ知識がまとめられている。
短期任務を受けるだけなら概略でも十分なので、忙しい者はそちらを参照すること。

未知と神秘の冒険が待ち受けるこの次元での君達の旅がより豊かなものになりますように。

次元旅団キングダム支部長、フェリシティ・ロバーツ




次元概要


ガイアの中世西洋世界にも似た景観の中に独自の魔法文化が発達している次元。
人間国家群魔王国、そして人魔統一国家の三勢力が常に戦争状態にある。

最大数の人間種、エルフ・ドワーフなどの人に近い姿をした亜人種
吸血鬼やゴブリンなどの人外の力を持った魔人種がおり、それぞれの勢力を築いている。

また、自然発生し人を襲う魔物とその発生源たるダンジョンへの対処のため、
多くの国家には冒険者ギルドが存在し、魔物の討伐及び素材収集を行っている


創世神話


女神スフィーアは混沌をかき混ぜ海を作った。
次に海の中の濁りをすくい上げ、大地を作った。
海の中に残った混沌は生命となり、生命は波とともに大地を満たした。

女神は生命で満たされた世界の成長を促すため、自らの体をちぎり知恵ある人類を生み出した。
人類は女神の体をちぎって生まれたため、女神の姿によく似ていた。

女神は人類に言われた。
「人よ、より成長し、より良き者となり、私へと帰りなさい」
人は女神より生まれ、女神へと帰るようになった。


……これは、キングダム次元のあらゆる人々に伝わる創世神話である。

この次元の起源は一人の女神から始まっている。
女神は無の中に海と大地を作り、海と大地は生き物を育んだ。
そうして混沌とした世界をより成長させるため、女神は自らの体から知恵ある人類を生み出した。
人類はより高い能力、より良い文明を築き、女神のもとに帰ると言われている。

キングダムの人類種は皆この女神スフィーアを信仰している

各人類種の信仰

女神への信仰の傾け方は人類種によって様々だ。
また、捧げる信仰の在り方は彼らの社会的な行動原理にも大きな影響を及ぼしている。

人間種の信仰

彼らはより良い社会と文明を作り出すことこそが神へ捧げる信仰であると考えている。
神話における世界を成長させるために作られた人類とは自分たちのことを示し、
それ以外の種族、即ち亜人種と魔人種は人ではないと主張している。
社会と文化の成熟こそが彼らの捧げる信仰なのである。

亜人種の信仰

彼らはより良い自然と調和こそが女神へ捧げる信仰であると考えている。
女神の作り出した自然を守り、それと調和して生きることがより良い世界を作ると信じている。
世界との調和こそが彼らの捧げる信仰なのである。

魔人種の信仰

彼らはより高い能力と戦闘こそが女神へ捧げる信仰であると考えている。
女神へと帰る時により強い自己であること、より優れた個であること。
こうした人生が最上であると考え、戦いの中で果てることを望む。
戦いと成長こそが彼らの捧げる信仰なのである。

種族ごとの信仰について
種族ごとの信仰の特徴は一般的な傾向であり、地域・家系・個人などでの例外も存在する
人間種が戦いと成長に身を捧げることもあれば、世界との調和を求める魔人種もいるだろう。
ただし、種族ごとの信仰理念を特に重視する共同体内にて異質な信仰観は疎外されやすい
最大の例がアーランであり、人間種の信仰以外を唱えればたちまち爪弾きに遭うだろう。

神話の伝承

人間種に広く伝播している聖書の目次は次のようになっている。

創世神話
ゾイド記
光王記
歴伝記
ヒューマノイル記
詩歌篇
エディス書
レームによる福音書
エサフの手紙

このうち、歴史的記述の最期を飾る「ヒューマノイル記」では
人間種が王として全土に君臨し、他種族を支配した」と記述されており、
これが「人間種こそが神の子である」という人間種の主張の最大の拠り所となっている。

一方で、ヒューマノイル記以外の項目では
人類種は区別されることなく「人」として記述されていることから、
ヒューマノイル記は人間種が他種族に対する優位性を主張するために
それ自体が後世で追加された項目なのではないか、という学説も存在している。

亜人種や魔人種は主に口伝によって神話を継承している。
種族や地方、年代によってその内容には大きな差異が存在するものの、
創世神話については完全と言っていいほど同一の形で継承されている。


地理


キングダムには三つの大陸が存在し、それぞれが人類種の活動圏となっている。

※中央がスクエア大陸、西がペンナル大陸、東がアングル大陸
 また、次元全体の広さはガイアにおける北アメリカ大陸程度

スクエア大陸

人魔統一国家ノン・キングダムの領地として栄える大陸。
他二つの大陸と比べて半分以下の面積しかないが、一国だけの大陸はここのみだ。

気候は四季が存在しており、おおよそガイアと近い周期で春夏秋冬が切り替わる。
豊かな土地と住みよい気候は、ヒューマノイル時代の王家伝説にも信憑性を感じさせる。

人魔統一国家ノン・キングダム

『英雄王』アズラエル・キングダムの治める、次元で唯一種族差別の無い国家

かつてはヒューム・キングダムという国家が存在していたが、
11年前に現国王のアズラエル・キングダムが起こした革命によって
ヒューム・キングダム体制が崩壊し、10年前より新たにノン・キングダムが成立した。

英雄王とその仲間および彼に賛同した有力者により統治され、
キングダムの次元においても一歩進んだ技術や文化を有している。

その反面、次元全土にわたる侵略国家としての側面も持っており、
自国へと宣戦布告をしてきた国家はそれがどんな遠方であろうと尽く滅ぼしている。
結果的にこの国に手出しをする国はなくなり、次元一平和な国とすら言える状況にある。

次元旅団のキングダム支部が存在するのもこの国家。

『英雄王』アズラエル・キングダム
「僕はどんな時でも平和のために戦う、それが素晴らしいものだと知っているから」
英雄の中の英雄、史上最強の戦士、すべての味方、すべての敵。
あらゆる呼ばれ方をする英雄王であり、人魔統一国家ノン・キングダムを治めている。

スクエア大陸の歴史とノン・キングダムの成立
以前のスクエア大陸にはペンナル大陸と同様に複数の国家が存在していた。
その中でも最大の国家として君臨していたのがヒューム・キングダムであり、
人間至上主義かつ亜人奴隷の労働力を国力の前提としていた武力国家だった。

周辺国家も各々武力を有していたものの、実態はヒューム・キングダムの属国だった。
魔人領域に対抗できるだけの強固な国防を各国間の協力だけでは賄いきれず、
結果としてヒューム・キングダムへと依存せざるを得なかったからだ。

ヒューム・キングダムが十分な武力を提供し、見返りとして周辺国が物資を援助する。
この構図が成立して以来、ヒューム・キングダムは対外的な影響力を伸ばし続けていた。
一方で、ヒューム・キングダム国内において、国王の専制統治に国民は強い不満を抱いていた。
見え透いた政治的腐敗による貧困が続く中での亜人奴隷は安価かつ貴重な国民の資産だった。

11年前にアズラエル・キングダムが革命を起こし、現体制の打倒を宣言。
これに対して周辺国は既得権益を守るためにヒューム・キングダム体制に与したものの、
ことごとくアズラエル・キングダムの軍勢によって平定されることとなった。

かくして、アズラエルを国王とするノン・キングダムが大陸全土にわたって成立したのである。

ノン・キングダム体制の樹立以降は数々の行政改革により経済状況も回復した。
多くの国民はアズラエルと彼の政策を支持しているが、種族統一路線についてはその限りではない。
表面上こそ人間は他種族を受け入れているものの、未だに亜人種に対しての差別や偏見は根強い。
人類種間の諍いはノン・キングダムにおいても珍しくなく、時には事件にまで発展することもある

ペンナル大陸

人間種を中心とした国々が点在する大陸
アングル大陸と同程度の面積であり、人間種の国同士が社会性によってお互いの領土を維持している。

アングル大陸と近い国々は魔人前線国と呼ばれ、
他国の支援を受けながら魔人の攻勢をなんとか跳ね返している。
気候は北に行くほど寒く、南ほど温かい。山頂に年中雪が振っている場所もある。
各地の遺跡やダンジョンから発掘される【ロストテクノロジー】はルフ・ピカ時代の名残を感じさせる。

神聖統合国アーラン

教皇庁と神授王の治める、最も治安がいいとされる国家。

すべての人間の意志は神の元に統合されているとされ、貧富の差は存在しない。
その反面、人間以外に対しては非常に苛烈であり、国内ではその全てが奴隷化されている。
人間にとっては良い国であり、人間以外にとっては入ることすら躊躇われる国である。

『大教皇』ミハイル・タルムド
「行動し、成長すること、それこそが神の求めるものであり、退化こそが最も忌避するべきことである」
教会という組織の頂点、完全なる者、奇跡の血。
様々な呼び名を持つ超常の者、ペンナル大陸において彼に逆らえる人間は誰ひとりとして存在しない。

アングル大陸

魔人種を中心とした領土が群雄割拠する大陸。そのため、魔人領域とも呼ばれている。
大陸内はでは魔人種がお互いに争い合い、縄張りを作り、独特な文化を築いている。

ペンナル大陸と同程度の面積であり、どちらのより広大かを人間種が日々論議している。
気候は混沌としており、さきほどまで冬だったはずなのに数キロ歩けば夏になっていたりと忙しない。
そのため、実り豊かな土地は希少であり、魔人種同士の縄張り争いは豊かな土地の奪い合いでもある。
大陸の各所に開いたダンジョンからは常に魔物が湧き出しており、これらを主食にしている種族も多い。

魔法統治領リブラ

『魔帝』イズラーイールが頂点に立つ魔人領域最大の統治領。

魔法や知識、あらゆる技術の発展にのみ力を注がれており、その智慧は次元最高峰。
その反面、力なき者や知恵なき者はこの領土において立場はなく、恩恵を受けることは難しい。
人種問わず力こそが全てであり、奇人変人あるいは狂人でなければこの地を目指すことはないだろう。

『魔帝』イズラーイール
「我はどのような時でも殺すために戦う、それが必要なことだと知っているからだ」
魔王の中の魔王、史上最強の魔女、万物の敵、万象の理解者。
あらゆる異名を持つ魔王、キングダム次元において魔法統治領リブラを統べている。

交通と通信

大陸によって多少の差異はあるものの、
陸路は馬車海路は帆船が基本的な交通手段となっている。
通信方法もこれらの交通網に乗せられる形での手紙や伝言が主だ。

一方で、魔法技術においては部分的にガイアをも上回っているほか、
アーティファクトやロストテクノロジーの利用により距離や利便性の壁が打ち破られることも。
とはいえ、一般的な人々が頼ることのできる手段が限られていることに変わりはない。

言語

キングダム内の言語は大陸を問わない共通言語であり、現代のガイアにおける英語に近い。
ただし、次元独自の訛りが存在するほか、辺境には独自言語もちらほらと見受けられる。
漢字に類するような表意文字の文化は見られず、名前もすべて英字で綴られるのが一般的。


種族


人間種

キングダムにおいて最大数を誇る人種。
ガイアで言う所の人間、混血、魔族が入り混じっている。
基本的には他種族に対して排他的であり、亜人種すら毛嫌いしている国が大半である。

亜人種

エルフやドワーフ、人に近い姿をした獣人族などが該当する種族。
その多くは魔人たちではなく人間たちの領域に住んでいるが、立場がいいとは言い難い。
国によっては人権を認められているのだが、神聖統合国の影響が強い国では奴隷か排斥の二択となっている。
そんな姿が大きく違う彼らであるが、能力的にはガイアで言う所の混血や魔族、鬼人に該当している。

エルフの隠れ里

魔人領域のやり方を好まず、人間たちから排斥されるエルフは独自の隠れ里を有している。
彼らの優れた結界術と、森との親和性によって成り立つこの隠れ里に引きこもり、安全を得ている。
しかし娯楽が少ないため、エルフの若者は人間へと変装をし、冒険者になる者も少なくはないようだ。

ドワーフの武装国家

彼らは大陸南部の山脈にどっしりと構えた武力国家を有している。
侵略に来た人間たちの国を容赦なく追い返すだけではなく、
高い鍛冶技術と豊富な鉱物資源によって同盟国へと利益をもたらしている。

獣人たち

亜人の中でも獣人たちは長らく奴隷として使われてきた。
その多くは農奴であり、種族ごとにまとまった土地を与えられ生活している。
文化の発展により自治能力を認められた国もあるものの、
大部分は人に使われることを当然として生活をしている

魔人種

人型と呼べるが大きく姿が違う、あるいは人よりも大きな地力を持つ種族こそが魔人種だ。
悪魔、吸血鬼、ゴブリン、ミノタウロス……他の区分よりも種類そのものが圧倒的に多い。
彼らは基本的には魔人領域に種族ごとに固まって生活を送っている
ガイアで言う所の幻想種、鬼人、妖精、不死などが該当するだろう。

吸血鬼の統治

キングダムにおける吸血鬼はガイアとは大きく異なっている。
彼らは人の幻想から生まれた存在でも魔法使いの成れの果てでもなく、
単に、生き物の血と魂を糧として生きる性質を持った生物である。

彼らは高い知能と身体能力を持ち、他種族より優れていることを誇りにしている
ゆえに、吸血鬼の統治する場所は魔人領域であっても国としての形を持っている。
『魔帝』イズラーイールの統治領もその一つである。

人間種の家畜化

魔人領域の一部の魔人種は、他種族、特に人類種を
家畜のような形で完全な支配下に置いていることがある。

魔人種の多くは人類種に対して差別意識は持っていない。
「強者を敬う」という理念に基づいた魔人種の縦社会において、
単体の個としては弱い人類種が最下層に位置するのは当然のことなのだ。

家畜として飼われている人類種の用途はその支配種に応じて様々である。

魔人種の命名法則

魔人種は基本的に氏族名・名前か単に名前のみを名乗る慣習となっている。

混種

別々の種族同士が子をなした場合、両親どちらかの血の性質を強く引き継いで生まれる
例えば人間と獣人で子を作った場合は、人間の姿か獣人の姿かどちらかの姿で生まれることとなる。
まれに突然変異のように半々の性質を持って生まれることもあるが、
それはイレギュラーなケースであり、基本的には忌み子として扱われる。

先祖返り

稀に、人間同士の子であっても人間以外の種族が生まれることがあり、これを先祖返りという。
これは過去の血筋に別の種族がいたことを示し、
偶然にもその性質が強く出てしまった場合に起き得ることである。

そのため、人間の国では【純血である】というのが貴族の間では重視されており、
どれだけ高位の貴族であっても、先祖返りの子供が生まれてしまえば貴族位を剥奪されてしまう。

不死

魔人種の吸血鬼などの元来あるべき姿として生まれる不死者ではなく、
ゴーストやゾンビ、冥府の烙印によって自ら不死者になった者などは、
キングダムにおいても他次元と同等かそれ以上に忌避される存在である。
女神の元へ行くことを拒絶したその在り方は、信仰そのものの否定だからだ。


魔物とダンジョン


魔物

キングダム次元における人々の共通の脅威、それが魔物である。

キングダムの世界では、魔物は自然発生する。
人類の開拓した土地では強い魔物はあまり発生しないが、
人の手が及んでいない土地ではより強力な魔物が発生し、時にはダンジョン化する。

体内に魔石を保有し、強い生命力を持ち、大抵は普通の生き物より遥かにしぶとい。
そして、人類種に対して憎悪を持っているかの如く、自らの危険を省みず襲いかかってくる
キングダムの住民たちはこれらの脅威を撃退、あるいは利用して生活を送っている。

魔物食

戦士たちは倒した魔物の肉を食す者が非常に多い。
これは魔物の体は純粋なエネルギーで出来ており、
それを食べることで力を取り込んで強くなることが出来るからである。

しかしながら自らの能力を大きく超えた魔物の肉を食してしまうと
肉体の方が耐えることが出来ず、場合によっては死亡することもある。

Tips・『成金の猛毒買い』
魔物の肉は高く売れるが、身の丈に合わない肉を買うのは愚かなことであり、
自らが勝ち取らなければ猛毒によって身を滅ぼすも同然という意味の諺。

魔力の回復
現在のキングダム次元は空気中のマナが他次元と比べてやや少なく
短い休憩や一晩の睡眠だけでは魔力を十分に回復しきることができない。
そのため、特に急場においては、魔物から取れる魔石や魔物食そのもの
キングダム次元の冒険者たちにとっての主な魔力の補給源となっている。

史料研究によれば、キングダム次元のマナは
超長期的な観点において減少傾向にあるとされており、
近年では冒険者の中での戦士職の流行など、実生活面にも影響を与えている他、
先端的な魔法研究は一部のマナが濃い地域を選んで行われるのが主流となっている。

なお、PTはこのマナ不足による影響をほとんど受けず
他次元での活動時と同様に休息で十分に魔力を回復できる。
他次元からのマナや法則を引き継いでキングダム次元でも適用することができる、
他次元との薄いパスを通じて魔力を回復することができる、などがその要因とされている。

素材と武具

魔物たちの体は通常とは違う法則によって成り立っており、
より質の良い装備を手に入れるにはより強い魔物を倒す必要がある。
強力な魔物であるほどその体は高価であり、『ドラゴンの体は黄金で出来ている』と称されることも。

ダンジョン

ダンジョンとは、魔物たちが湧き出てくる迷宮じみた穴のことである。

定期的に中の魔物を駆らなければダンジョンから魔物が溢れ出し、
ひいては魔物たちが周囲の生き物を殺し尽くす『氾濫』が起きる。
そのため、冒険者たちは定期的にダンジョンへと潜り、魔物を狩ることを期待されている
冒険者の数が足りなければ、冒険者ギルドより応援が派遣されることもある。

ダンジョンの発生

人の手が長らく入っていない場所ではダンジョンが生まれる可能性がある。
生まれたばかりのダンジョンはまだ土地に定着しきっていないため、
最下層にあるダンジョンコアを破壊することで元の土地に戻すことができる

国によってはダンジョンから生まれる利益を期待し定着をさせたこともあるが、
発生したばかりで不安定なダンジョンで起きた『氾濫』によって国は滅んだ。
それからは、生まれたばかりのダンジョンは可能な限り早く潰すべきという考えが主流となっている。


冒険者ギルド


冒険者とは、キングダムの人々が常に晒されている脅威である魔物達を討伐するための職業だ。
そして、その冒険者たちや依頼、魔物の素材などを管理するための組織が冒険者ギルドである
ある程度大きな街であれば必ず一つ、小さな町であっても出張所や派遣員と言った形で存在している。

冒険者の組むチーム

冒険者は3~5人程度のチームを組んで活動を行う

1人であれば怪我や体調不良に見舞われた時にほとんどの場合に死亡してしまうし、
2人であれば一人が怪我をした時に見捨てるしかなくなってしまう。
3人以上であれば一人が怪我や体調不良により動けなくなったとしても様々な対処ができる。
こうした理念は古くから伝承などの形でキングダムの各地に伝わっている。

この人数での行動は『チーム』と呼ばれ、大抵の場合はチーム名を持っている。
また、チーム同士が更に協力し、大きな人数となると『クラン』と言う呼ばれ方へと変化する

大規模クラン『次元旅団』

キングダムにおける次元旅団の活動はこの大規模クラン『次元旅団』によるものとなっている。
ノン・キングダム首都のギルドマスターの協力で成り立っており、指名依頼が来る程度の信頼は勝ち得ている。
人間の姿をした者や高い戦闘能力を持つ者が多いため、場合により魔人領域や人間の国で依頼を行うこともある。

『次元旅団キングダム支部長』フェリシティ・ロバーツ
「大いなる探求への道は日々の一歩から。さあ、今日もあたし達の冒険を始めましょう!」
大規模クラン『次元旅団』代表者にして次元旅団キングダム支部の支部長を務める女性。
活発にして聡明、ちょっとお茶目。キングダムの神話や遺跡に大きな関心を向けている。

Tips・クラン名が『次元旅団』?
次元旅団の活動のうち、特にPTに関するものはキングダム次元においても秘匿対象である。
だが、単に次元旅団という組織名だけを公にして活動することに問題はないとされている。

キングダム次元の現地の人々から『次元旅団』というクラン名は
洒落たかっこつけ、見得を切った面白い看板のように捉えられている。
次元というよく分からない仰々しい概念を唱えているのだから当然だろう。
もっとも、実際に実力と信頼を兼ね備えたクランでもあるので、名前で侮られるということはない。

依頼について

冒険者は魔物を狩るというのが第一の仕事だが、
その戦闘能力と対応能力からなんでも屋としての側面も持っている。

そのため、隊商の護衛や危険地帯での採集、
畑仕事や下水道掃除など多岐に渡る依頼が舞い込んでくることがある。
これらの依頼は冒険者ギルドの中にある依頼掲示板を見て自分で取るか、
受付嬢から渡される指名依頼として受けることとなる。

冒険者の等級

余裕を持って受けられる依頼が増えてくると、その冒険者の等級が上がることとなる。
等級は鉄・銅・銀・金・白金の五種類であり、等級名がそのまま冒険者カードの素材となる。
上位の等級はその強さと信頼を保証し、他国においても尊敬を集めるようになるだろう。

なお、どれだけ大きな功績であっても、
ボロボロにならなければ達成出来ないようであれば等級は上がらない。
安定して達成できる依頼の範囲と信頼こそが、冒険者にとって重要なのである。

Tips・階級と等級
魔法使いとしての実力と冒険者としての等級は概ね比例する。
ガイアの六級(レベル5~)魔法使いはキングダムにおける銅等級、
五級(レベル10~)であれば銀等級程度に相当するだろう。

ただし、冒険者ギルドの投球は「安定して依頼を達成できる範囲」を元に上昇するので、
五級であっても銅等級であったり、四級未満でも金等級である可能性も十分にあり得る。

また、白金等級は金等級と比べても別格の存在であり、
キングダム全体に数えるほどしか存在していない。

冒険者カードと身分証明

冒険者ギルドは人間の関わっている国であれば世界中の街に存在しており、
そのギルドが発行している冒険者カードは身分証明書としての力を有している。
発行国内であれば銅等級以上で最低限の身分証明となり、
他国であっても銀等級以上であれば身分を証明するものとして使用できる

Tips・ガイアのゲーマーのがっかり話
冒険者カードと言えばステータスが書かれていると思われているが、そんなものは無い。
キングダムにおける冒険者カードにはギルドで認められた技能と過去の実績が書かれているだけ。
ようするに、ガイアで言えば履歴書がこの冒険者カードなのである。
だから、何度ステータスと叫んでもステータスがぽんっと出てきたりはしないのだ。

冒険者ギルドの施設

各街にあるギルドの建物内には共通となっている施設がある。
それぞれ「受付カウンター」「依頼掲示板」「酒場」「冒険者商店」「買取窓口」だ。

『受付カウンター』

冒険者窓口と依頼者窓口があり、冒険者たちの受ける依頼の管理を行っている。
字が書けない冒険者のために代筆を行わなければならない関係もあり、
それなり以上の知識を持った人物が受付嬢を行っている。

ちなみに、受付嬢はキングダムでは高給取りでエリートであり、
高等級の冒険者との結婚のチャンスもあるため人気職業となっている。

『依頼掲示板』

冒険者への依頼が張り紙された掲示板。
受けたい依頼を壁から剥がして受付カウンターに持っていくようになっている。

受付で不可を出されない限りは基本的に早いもの勝ちであり、
良い依頼を受けるために依頼掲示板が更新される時間を狙って来る冒険者も多い。
低等級同士の冒険者によるトラブルも頻発しているが、
大抵は酒場を利用している連中に止められるため、大事にはなっていない。

『酒場』

朝から晩まで、冒険者ギルドが開いている間は常にやっている酒場。
ここで仲間を募ったり、依頼達成の打ち上げをしたりと利用用途は多岐に渡っている。
街によっては宿も併設されていることもあるようだが、
基本的に酒場がうるさい上にサービスがいいわけでもないため、人気は少ない。

『冒険者商店』

冒険者向けの商品が集められて売られている商店。
薬や縄などの必需品を集めるためにわざわざ多くの店を回る手間を省いてくれるありがたい施設。
通常よりもほんの少し割高ではあるが、冒険者向けの助言も貰えるため利用者は多い。

『買取窓口』

素材の査定や死体の解体を請け負う窓口。
大抵は外から入れる庭に面した場所に窓口がある。

最初期は受付カウンターで行われていたのだが、
悪臭や汚れが酷い上に大きな獲物の持ち込みが難しいと問題が山と積まれ、
現在の外に面した場所へ設置する形へと落ち着いた。


魔法


現在、キングダムの魔法学校で主流となっているのは三つの魔法法則である。
それぞれ『キャスト(詠唱)』『ドロウ(描画)』『モーション(動作)』と呼ばれており、
魔法学の授業もこの三つの内どれかを専攻することとなる。
なお、キングダムにはこれら以外の魔法も存在しているが、公的機関では研究はほとんどされていない。

『キャスト』

魔法的に意味ある言葉を魔力と共に詠唱し、現象を引き起こす魔法法則。
発音と組み合わせが重要であり、術者によっては歌うように詠唱を行う者もいる。
口を塞がれたり、喉を潰された場合に使用できないのは大きな弱点となっている。

【おまえは良き錠 古い錠 わたしはおまえの善き油 わたしはおまえの金の鍵】
──アンロックの詠唱

『ドロウ』

魔法的に意味ある図形の組み合わせで魔法陣を組み、現象を引き起こす魔法法則。
図形と計算式が重要であり、正しい解法を出さなければ暴発の危険性がある。
人によっては魔法で描画したり、入れ墨のよう体に入れることでより自由に発動出来る工夫をこらしている。

手の甲に刻み込まれた魔法陣を拳とともに叩き込み、敵の体を爆裂させた
──"人間爆弾"という二つ名を持つ魔法使いの戦い

『モーション』

魔法的に意味のある動作を行い、現象を引き起こす魔法法則。
動作を完遂することが重要であり、動作の完成度によって魔法の精度も変わる。
踊りと共に魔法を行う魔法舞踏はその美しさもあり、民衆からも人気が高いものである。

美しく舞い踊る女からは雪の結晶が舞い上がり、光り輝く世界と女にその場にいる全員の目が引き寄せられる
──冬告祭の氷雪舞踏

Tips・魔法研究小話
「ふんっふんっはっふんっ」
ここはとある魔法学教授の研究所。
「せいっふんっへいはっとうっはんっふんっ」
ここでは鍛え上げられた肉体を持つ教授が日夜魔法の研究を行っている。
「ちぇすとぉっ!はあんっ!ふうんぉおお!」

その異様な様子をガイアの人間が見れば、ボディービルディングを思い出すことは間違いない。

魔力と老化の関係

特有のマナの影響により、キングダム次元で長く過ごしているうちに
特に強力な魔力を持つ者は外見上の老化現象が見られなくなることがある。
このため、一見して若く見える人間種の冒険者が齢100歳を超えていた、ということもあり得る。

なお、種族としての寿命が大きく伸びる訳ではない他、
強力な魔力を持つ老獪な冒険者の中にはあえて外見だけを衰えさせる術を持つ者もいるという。

魔法使いの人口割合

キングダム次元における魔法使いの占める割合はほぼ100%である。
これは人々の日常生活にまで魔法が密接に関わっているからであり、
魔法の才能が全くないなどの例外を除き、この次元では皆魔法を使用している。

ただし、その多くは非戦闘向けの低レベルの魔法使いであり、
戦闘用の魔法は冒険者などの限られた職業の者が習得するのが一般的。

なお、こうした魔法の傾向は種族や地域によっても異なっている。
たとえば魔人種は彼らが捧げる信仰の関係上その大半が戦闘用の魔法を習得している。


法制度


キングダムにおける法律は各大陸と国家ごとに細部は異なっているが、
権力者、あるいは強者による裁決こそが全てであるということは共通している。

ノン・キングダムの法制度

ノン・キングダムでは「父母を敬うこと」「殺人をしてはいけないこと」などの
九つの戒律とそこから派生する法律がアズラエルと彼の支持者たちによって定められている。

九つの戒律

ノン・キングダムでは英雄王と支持者による専制政治が行われており、
裁判及び裁決はひとえに彼らの考える正義にのみ則り下されている。
その基準として、以下の戒律とそこから派生する法律が書かれた法典がどこでも手に入るようになっている。
  • 父母を敬うこと
  • 殺人をしてはいけないこと
  • 姦淫をしてはいけないこと
  • 盗んではいけないこと
  • 隣人について偽証してはいけないこと
  • 隣人の財産をむさぼってはいけないこと
  • 隣人を己を守るように守り敬うこと
  • 種を理由に悪を為してはならないこと
  • 国の敵に対してのみこれらの戒律を破っても良い

ペンナル大陸の法制度

人間種による社会が成り立っているペンナル大陸には裁判が存在している。
その中でも重要な裁判で罪の是非を決めるのは教会の派遣する【審問官】達である。
彼らの裁定は絶対のものであり、時には到底考えられないような判決が下されることもある。

まことの天秤

ペンナル大陸の審問官は『まことの天秤』というアーティファクトによって真実を見極め、裁決を下す。
これは例え国主であろうと逃れられず、ペンナル大陸の国々は教会を敵に回そうとはしない
なお、審問官の数は数百といるが、『まことの天秤』はこの世に3つしかないと魔帝は話している。

魔人領域の法制度

魔人領域に法制度は存在しない
住民は神と力を敬い、正しく強く生きることを守っている。


歴史


キングダム次元の歴史には大きく二つの断裂が存在しており、
そのどちらも当時の古代文明の滅亡によって引き起こされている。

2000年前まで存在していた神調文明【ヒューマノイル】
1000年前まで存在していた魔動機文明【ルフ・ピカ】
これらの文明が滅亡した理由の多くは今も謎に包まれている。

神調文明【ヒューマノイル】

およそ2000年前まで存在していたとされる文明。
人間種が王として大陸をまとめ上げ、すべての種族が共に暮らしていたと言われている。
神の力が特に強い時代であり、数多の奇跡と伝説の軌跡が"アーティファクト"として現在にも残されている
また、最も魔法の力が強かった時代とも言われている。

この文明が何故滅亡したのかは分かっていないが、
この文明の頃から国の名前が変わっていないとされる人間の国がいくつか存在している。

魔動機文明【ルフ・ピカ】

およそ1000年前まで存在していたとされる文明。
亜人の中でもエルフが中心となり、高度な魔法工学によって世界をまとめあげたと言われている。
現在よりもより進んだ魔法工学によって亜人種たちの生活は豊かになり、人間種は魔物に怯え、魔人は争っていた。

この進んだ技術は現在にはほとんどが残されておらず、
遺跡から発見される"ロストテクノロジー"を現在の研究者たちはあらゆる手を尽くして求めている
この文明が滅んだのは、進みすぎた魔法工学を一人の人間が手にしたことで起きた
【ロストカーム】という事件が原因だと言われている。

亜人種の信仰とルフ・ピカ文明

女神の作りし自然を守り、世界と調和して生きるという亜人種の信仰。
世界との調和のために世界をより深く理解する、即ち研究活動も亜人種の信仰の一形態だ。
ルフ・ピカ文明に見られる魔法と技術の発展は亜人種の信仰の極致とも言えよう。


読んでくれてありがとう。
更なる興味を抱いた者は、ぜひともキングダム支部まで私を訪ねに来てほしい。
もちろん、キングダム次元に眠る大いなる可能性について夜通し語り明かすつもりでね。

最終更新:2019年12月27日 20:14