“水の妖精郷” セレスティア
「無知と神秘の世界へようこそ。空想に囚われてしまわぬよう、ご注意を」
概要
この次元は、ガイアの地球の約95%ほどの面積を持つ星で、その表面の100%が海に覆われている。
地上に陸地は無く、空に浮遊している小島が一島だけあり、そこがこの世界に唯一存在する文化圏だ。
名前は次元名と同じく「セレスティア島」と名付けられている。
(この次元に最初に到達したPTが、次元名、島の名前、都市名を付けたのだと思われる)
セレスティア島は海上500~1,000メートル域を飛んでいる。
季節に合わせて島も移動しているらしく、この島に四季は無く、年中春~初夏に近い気候を保っている。
しかし移動が雑なのか、定期的に真夏日が訪れたりする。
(そんな時は住人は水着を着て湖に遊びに行くのが習わしだ)
島には多くの妖精が住んでおり、目的もなく自由に過ごしている。
島の管理はゴーレムと呼ばれる土から作られた魔道機械が行っている。
ゴーレムは誰が作ったのか、どこから来たのか、街を管理する理由など謎は多い。
僅かだが人間もこの街に住んでいる。
彼らはパラレルトラベラーズ(PT)か、その子孫だ。
文化
この世界唯一の都市である水都セレスティア市街は、
ガイアのイタリアにある「ヴェネツィア本島」に似た文化を持っている水上都市だ。
街中に水路が張り巡らされており、主な移動手段は舟(ゴンドラ)か徒歩。
東京ドーム50個分に満たない小さな街は、それでほぼ巡れてしまう。
街の中心には神聖な出で立ちの大きな建築物「図書聖堂」、他は住宅街と商店が続いている。
貝殻や真珠を使ったアクセサリーが名産。
自由気ままに好きなことのみやるような妖精たちの気質故か、
先人たちが趣味で突き詰めた数々の高度な魔術や医術、芸術等の資料が数多く現存している。
方向性は真面目に妖精の生態と向き合おうとして途中で飽きたものや、
妖精由来の理屈も突拍子もないトンデモ医療だったりと多岐に渡る。
それらは作者の任意で図書聖堂へと納められ、ゴーレムたちによって丁重に保護されており誰でも閲覧が可能。
宗教観
特にこれといった偶像や神、個人を崇める風習や団体は存在しない。
強いて言うのならば、大多数はありのままの自然に対して敬意を払い恩恵に感謝するといった自然信仰だ。
『今日はお天道様がご機嫌』『風も機嫌が悪い』などという言い回しを好む者も多く、
妖精たちにとっては自然もまた生活を共にする愉快な隣人なのである。
なお、たまに自然と一緒になってはっちゃけ始める者も多数存在する。
食文化
温暖かつ年中変わらない気候のために主食はパンが中心。その形式はガイアに於ける洋食に近いものだ。
趣味人が多い妖精らしく、料理に対する道楽を突き詰めた者が定期的に現れるため、
幻想や創作話の中から抜け出してきたかのような、鮮やかで盛り沢山な一風変わった料理が各地のレストランで食することができる。
特に周囲を覆い尽くす温かく豊かな湖で育った魚介類は大変美味であり、
妖精たちの間でも永きに渡りレシピ開発が盛んに行われている。
豊かな素材と環境を好き勝手に利用した自由な発想や料理が許されるのも、この地の特徴的な文化と言えるだろう。
地方グルメとして一際異色を放ちつつも親しまれているのが、パンに酢飯と生魚を挟んだ寿司パンだ。
PTから伝え聞いた寿司という食べ物に感銘を受けた妖精が不幸にも開発してしまった。
寿司職人が怒り狂うような冒涜的な味がする。
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寿司パンの攻略法 |
寿司パンの攻略法
食べる前にまずパンから寿司を取り出し、パンを焼いて酢を飛ばしてソースとケチャップで味を付けることだ。
『美味しい寿司と美味しいパンを合体させれば最強なのでは!?』という崇高な目的は見事に明後日な方向に飛んでしまっている。
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治安
ゴーレムにより守護されているこの島は、大多数を占める妖精たちが殆ど争いを好まない気質なのも相まって、
他次元と比較して極めて治安が良好である。
ただし、何も起こらないということが刹那的な快楽に身を委ねて生きる妖精たちの間で起きるわけはない。
脱いだ靴の左右がいつの間にか入れ替えられている、ピンポンダッシュ、
突然体の一部が光るようになった、鉄が黄金の鉄の塊になっただの等々……
些末な悪戯の数々は日常的に各地で氾濫しており、日夜住人を愉快に騒がせ続けている。
何処となく愛嬌があるようにも見えなくないゴーレムたちは、街のマスコットとして日夜愛されたり悪戯されている。
町の清掃、住人が悪戯したものの修繕、寝食をうっかり忘れがちな妖精たちへの食糧配給(主に菓子類)などその活動は様々だ。
法制度
政治機構を持たないセレスティアは、形式上の無法地帯と言える。
しかし、実態としてゴーレムによる都市機構の維持と言う厳密なルールが存在している。
取りようによっては、これはゴーレムによる独裁・支配とも言えるだろう。
彼らは生まれながらに設定されたルールによってセレスティアの街の治安を守ろうとする。
そんなゴーレム一体一体は倒せない強さでは無いものの、彼らは図書聖堂の地下から尽きることなく地上へやってくる。
事実上として、崩壊しない規律がこの街にはある。
とは言うものの、ゴーレムが要求するルールは厳しいとは言い難く、普通に生活してる分にはほぼ無法と言って差し支え無い。
ゴーレムが特に厳しいのは、「物理的に他者を傷つける行為」「図書聖堂地下の深層へ入る」の二点だ。
図書聖堂のエントランスに置かれた掲示板にて、住人たちがゴーレムの行動から規律の文章化を試みている。
掲示板に記された例
その1 |
妖精や人間への攻撃行動はNG。ゴーレムを攻撃することは平気のようだ。 |
その2 |
建造物の破壊行動もNG。 |
その3 |
図書聖堂の地下に潜ると、道を塞がれる。 階層が深いと、攻撃行動に移る。深く潜れば潜るほど攻撃は苛烈になる。 (殺されはしない) |
その4 |
危険行為も止められる。 |
主要国家
水都セレスティア市街
約7万人
妖精:67%
機械(ゴーレム):17%
ガイア(人間・魔族・混血):9%
アストラル:3%
レプタイル:2%
プレイライト:1%
幻想種(忍者、ゴリラを含む):1%
その他(転生体、零落神、不死):1%未満
関連NPC
最終更新:2019年10月19日 21:51