彼岸花情

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彼岸花情 - (2017/03/21 (火) 06:10:34) の編集履歴(バックアップ)


「想いや願いっていうのも案外捨てたものじゃなかっただろう?
どんな神話の滅びも、人々はいつも跳ね返してきた。今回も同じだっただけさ」


喜多町心(きたまち しん/Shin Kitamachi)

性別:男 種族:魔族/超人 身長:186cm 体重:74kg
クラス:覚醒者/錬金術士/死霊術士/ほか
イメージアイコン:ザークシーズ=ブレイク(PandoraHearts) イメージCV:石田彰 イメージカラー:
所属:夜明け2016卓/悪徳の街 PL:メイト

「僕のことは気軽にシンさんと呼んでくれていいよ。
……おや、どこかで会ったことがあるかもって? 気のせいかな、きっとね」


外見
 白く髪を染めた長身紅目の男。優しさを映したような微笑と口調で人と接する。
 穏やかながらに抜け目のない所作から居心地の悪さを感じる者もいるだろう。
 逆にやましいものを抱えてさえいなければ誰しもが好意的な印象を抱くはずだ。

人格
 常に周りを慮る真性の善人。口うるさいのがたまに傷。
 見た目の年齢よりもどこか達観した視点でものを語り、自身の過去をはぐらかす。
 総じてミステリアスな男であり、信頼するもしないも人次第。

来歴
 大量殺人で指名手配中の違法使い。ただし、手配時から外見と名前を変えている。

 かつて家庭環境の崩壊を切欠に失踪した心は、
 悪徳の街と呼ばれる北海道の九城市にて市を支配する悪神の打倒を目指す
 テロリストめいた集団の一員としての活動に励んでいた。

 悪徳の街を襲った最後の異変の影響で我を忘れた心は
 半ば自分の意志とは無関係な広域魔法により大勢の市民を殺害してしまう。
 最悪の結末を迎えながらも、少ないながら確かな理解者達を得た上に
 戻るはずがないと思い込んでいた家族との絆を結び直した彼は俯いてなどいなかった。

 心はしばらくイギリスなどヨーロッパ諸国を転々と逃げ回った。
 逃亡生活の中で紀行文を書き連ね、段々とその地の物語を紡ぐことに熱心になっていく。
 日本の空を飛ぶ島の噂を耳に挟むと国へ戻ってそこへ潜伏し、
 一介の開拓者として空島の在り方を見つめ、記録し続けた。

 ひとつの結末を観測した心はまた新たな舞台を目指す。
 ……その前に、一度あの街に顔を出してみるのも悪くないと思いながら。



能力

属性 風・中立・善
起源 慈愛
 心は連携魔法を得意とする霊能力者だ。
 個人としては優秀であれど突出することはなく、彼の真価は集団戦で発揮される。
 束の間の星の瞬きに目を奪われた敵は、瞬く間にその身を黒く塗り潰されていくだろう。





+ 過去ページ

ブラックモア家(-け/the Blackmore family)

所属:夜明け2016卓/悪徳の街 PL:メイト
キャラページ最終更新:2016/2/9


+ 父:フレディ・ジョンソン=ブラックモア

フレディ・ジョンソン=ブラックモア(-/Freddie Johnson Blackmore)

死没:2013年(満49歳没) 性別:男性 種族:魔族 身長:174cm 体重:71kg
イメージCV:千葉繁 アライメント:悪 職業:不動産会社社長

人格
 強欲かつ非道。この世の悪徳と淫蕩の権化であり、
 傾きかけていたブラックモア家を一代で伸し上がらせた怪物。
 自身の子供をろくに養育しようとせずに放置し、その実子供達を恐れ遠ざけていた。

来歴
 かつて名家の居候に等しかったブラックモア家を唯一継ぐものとして生を受け、
 異界周辺の土地の売買をきっかけに成り上がり、ひいては多額の富を得る。

 それからは金と女に明け暮れる日々を過ごし、
 ブラックモアの名を様々な意味で世間へと示していく。

 先妻には駆け落ちされ、後妻には先立たれ、
 当人が子供との関わりを避け続けていたのもあってか、
 晩年は孤独に過ごすことが多くなっていた。

 3年前にフレディは何者かによって殺害される。
 容疑者としてブラックモア家の長女のドーリーンが逮捕され、有罪判決を受けた。
 彼の魂は輪廻へと還らず、長男のアレクシスの契約死霊となっている。

PickUp

 フレディは悪徳を欲しいがままにしていた好色漢である。

 魔法そのものにはそれほど長けてはいなかったが、
 魔法と金を結びつけるための、ありとあらゆる知識と技術をものにしていたという。

属性 地・混沌・悪
起源 傲慢

+ 長女:ドーリーン・ジョンソン=ブラックモア

ドーリーン・ジョンソン=ブラックモア(-/Doreen Johnson Blackmore)

年齢:31歳 性別:女性 種族:魔族 身長:162cm 体重:56kg
クラス:なし(非魔法使い)
イメージアイコン:フランシス・ドレイク(Fate/EXTRA) イメージCV:小林ゆう
アライメント:中庸 職業:服役囚

「辿り着いちまった幸せなんてまっぴら御免さ!
あたしはいつだって、それを掴む道のりの中に生きてるんだ」


外見
 鮮烈な赤い髪を靡かせる、顔に大きな傷を持つ美女。
 逮捕される以前は、身につけるものも金にものを言わせる豪勢さを好んでいた。
 挑戦的な笑顔は目の前の者を呑み込む。ある種のカリスマに満ちた存在。

人格
 乱暴で放埓、しかし根は純情な直情型。自由を重んじ、束縛されることを嫌う。
 きわめて自己中心的だが、本当に気に入った者に対しては敬意と献身を払う。
 闘争本能に溢れていて、誰かと諍いを起こさない日は無いと言ってもいいほど。

来歴
 生まれて以来両親からは相手にされず、使用人の手によって育てられる。
 15歳で家を飛び出し、世界を旅する。某国にて傭兵になり、いくつもの戦役を重ねた。
 日本に帰国してからは財産面でフレディと争い続けていた。

 3年前に父であるフレディ殺害の容疑で逮捕され、有罪判決を受ける。
 現在は北海道の網走刑務所にて懲役20年の刑に服している。

+ プレストーリー
 消し炭だけが残っている。

+ バックストーリー
+ 第1~2回
 網走監獄の牢の中。あたしは小さな天窓から白み始める空を見上げていた。
 移り行く色合いの縁から、かけがえのない家族に思いを馳せながら。

 「自由が欲しい、という顔だな。それ以上に……見るに耐えない鬱屈だ」

 そんな顔してたか? と答えようとする前に、反射で身体が勝手に動く。
 この牢にはあたし以外誰も居なかったはずだ。居るはずがないんだ。
 しかし……謎の侵入者の姿を見咎めるより早く、あたしの身体の自由は奪われてしまう。

 忌々しい魔法って奴だ。魔族のくせして才能がないあたしには使いようがない代物。
 だがな、あたしは並の魔法使い達を適当な武器だけで相手取ってきたんだ。
 決定打は与えられなくとも負けやしないし、道具さえあれば一時的に拘束もできた。

 だが、こいつはなんだ? 確かこれは”二次元牢獄”ってので……いや違う。
 こんなにも避けようのない魔法で、ここまで指先しか動かせなくなるものだったか?
 牢の中でさらに魔法で創られた牢に閉じ込められたあたしは、ようやく敵の顔を見る。

 悔しいが良い男だった。そして一目でやばいと分かった、気配だけで察してはいたが。
 こいつは……魔法使いじゃない。クソッタレの人外だ。

 「……これが、本当に貴様の望む贖罪の在り方か?
  手始めに、この俺が貴様を解放してやろう。話はそれからだ」

 ああ、そうだったな。悪魔って連中はいつだって自分勝手だぜ。
 もっとも、あたしがこれまでに出会ったことのある悪魔は、
 どいつもこいつもあたしの親父よりはまだマシだったがな。



PickUp

「一か八かの賭けとでも洒落込もうじゃないか。チップはあたしのすべてさ。
オールイン、それがいつだって一番分かりやすいだろ?」


 ドーリーンは、世界のいくつかの戦役を経験した元傭兵だ。

 魔族と言えど、両親からの養育を受けなかった彼女には魔法は使えない。
 しかし、武器戦闘の実力と最適な選択肢を導くための判断力、
 そして極限状況を生き抜くための胆力は、並の魔法使いにも遅れを取らないだろう。

属性 火・中立・中庸
起源 自由

「……なぁんてな! まんまと引っかかったな? じゃ、あばよ」


+ 次女:アイヴィー・ジョンソン=ブラックモア

アイヴィー・ジョンソン=ブラックモア(-/Ivy Johnson Blackmore)

年齢:27歳 性別:女性 種族:魔族 身長:165cm 体重:53kg
クラス:魔道士/探求者/学徒/空想術士
イメージアイコン:木山春生(とある科学の超電磁砲) イメージCV:井上喜久子
アライメント:中庸 職業:大学講師

「……煩わしい。その程度、自力でどうにかしろ。
私は疲れてるんだ……暇でもない。何より、君の声は頭に響いて仕方ない」


外見
 すらりとした長身に、栗色に染めた髪をこれまた長く伸ばしている。
 格好は白衣かスーツばかりで、総じて見た目に気を使おうとしない。
 目の下には常に大きな隈ができていて、頭痛にうなされていることも多い。

人格
 合理主義者。甘いのは身内や友人に対してだけで、外的に見せる姿勢は常に冷淡。
 厭世的で人生の強い目標も無く、怠惰に日々を送っている。
 精神病を患っていて、薬を欠かすとたちまち狼狽と痙攣を起こすようになる。

来歴
 ドーリーンと同様に両親からは相手にされなかったが、
 幼い頃から勉学に励み、ついには大学にて物理魔法論の研究で大成するに至る。

 しかしいつからか精神病を患い、研究者としての道を諦める。
 現在はそのまま講師として大学に残り、
 ありふれた理論を生徒達に苦心して噛み砕く生活を続けている。

 「神がいなければ、すべてが許される」という旧態依然じみた無神論を標榜しており、
 この思想はアレクシスの現在の活動に大きな影響を与えている。


+ プレストーリー
 金庫の中に固く閉ざされている。

+ バックストーリー
+ 第1~2回
 その日は、いつものように夜食もせずにそのまま眠りに落ちるはずだった。

 味を楽しむためでもなく、機械的な習慣としてのカフェインの摂取。
 明日の講義に使う資料を作り終え、ぐったりと椅子の背もたれに身体を預ける。
 人体工学に基づいたデザインがどうとかいう謳い文句に乗せられて買った品だが、
 これが存外に心地良い。どうせ使わない貯金の使途としては悪くないように思えた。

 ふと、ベッドの上の読まずに広げたままの昨日の朝刊が視界の端に映る。
 どうしてだか、ごく隅に書かれた北海道の一都市の記事が目に留まった。
 悪徳の街だとか大仰な通称を被せられているらしいその街は、
 今日も今日とて紙面を賑わす材料としてさぞかし優秀なのだろう……

 心臓を、不意に握りつぶされる。

 自分でも驚くほどの勢いで紙面を引っ張りあげる。
 ひっくり返した椅子が閉じかけていた資料を巻き込み、部屋の足の踏み場が失われる。
 どうして、私はこんなことを。意識が遅れてついてくる。

 やがて……疑惑が、確信へと変わった。
 髪の色や服装に面影はないが、それでも見間違えるはずがない。
 写真の背景に映り込んでいたのは、消えたはずの弟の端正な横顔。

 ……気がつけば。私はあの居心地の良い椅子の上ではなく、
 北海道行きの便の硬いビジネスクラスに腰を落ち着けていた。
 雲井に見え隠れする夜明けの光は、いやに私の目をくらませるものだった。



PickUp

「私の世界に光は消えた。……いや、はじめからそんなものは無かったのかもな。
光が存在しないことと闇の中に居ることは、似ているようで別物なのだよ」


 アイヴィーは、火水風地闇の5属性を操る魔道士である。

 アイヴィーの真骨頂は、5属性複合によって創られる大魔法だ。
 幾何学模様を描く心象風景の中で生み出される新たな定理。
 闇を除くすべてを退けられるからこそ、彼女の傍らには常に闇が在る。

属性 闇・混沌・中庸
起源 狭間

物攻 命中 魔攻 魔法 射程 物耐 魔耐 回避
E E A A 3 E E E
火支 判支 行支 防衛 判妨 行妨 行動 燃費
C C E E E A E A
便益 罠探 罠解 探索 情報 危機 鑑定 識別
C × × × ×

「思考こそが現実だ。人間は、それを成立させるための空想に過ぎない」


+ 長男:彼岸花情<アレクシス・ジョンソン=ブラックモア>

彼岸花情(ひがんばな じょう/Joe Higanbana)

年齢:23歳 性別:男性 種族:魔族 身長:186cm 体重:73kg
クラス:異能者/錬金術士/戦士/死霊術士
イメージアイコン:ギャリー(Ib) イメージCV:石田彰 イメージカラー:
参戦回数:2回 アライメント:善 表の顔:ピアニスト 二つ名:”黒塗りの”

「アタシのことは、気軽にジョーさんってお呼び。
こんな街だからこそ、肩肘張らずに仲良くやっていきましょう?」


外見
 紫に髪を染めた長身の青年。優しくも物憂げな微笑で人と接する。
 ラフだがどこか繊細な服装や、小さな仕草などから女性的な印象を受ける。
 話し方も強調された女性語であり、顔立ちも声も艶やかで中性らしさに溢れている。

人格
 穏やかで優しいオネエ。細かいことを気にかけつつ、あえて気にしない大らかさも持つ。
 常に周りを慮り、誰かの為を想って動く奇人。口うるさいことがあるのがたまに傷。
 総じて、悪徳の街にはとうてい似つかわしくない真性の善人である。

来歴
 本名はアレクシス・ジョンソン=ブラックモア(Alexis Johnson Blackmore)
 ブラックモア家の末子として生を受ける。先天性の異能者。
 神がかり的と評される親しまれやすさで、自然に人々の輪の中心にあった。

 高校を出てからは修道僧としての道を歩むも、父親のフレディが殺害され、
 その容疑者として長姉のドーリーンが有罪判決を受けたことをきっかけに
 ブラックモア家は離散。アレクシスも失踪し、悪徳の街で活動家となる。

 現在は悪徳の街の【居住区】に根を下ろし、
 表向きはピアニストとしてしがなく働きつつ、
 【モノクロ】の一員として【悪神】の抹消を目指している。

+ プレストーリー
 土の中に埋められている。

+ このキャラクターについて
 彼岸花情は、”■■■■■”を根本のテーマに据えた上で、
 『■■■■■■■■■』の登場人物である
 『■■■■■・■■■■■■■■・■■■■■■』の設定をアレンジし、
 『Ib』の登場人物である『ギャリー』で表出を整えたキャラクターである。

 『■■■■■■■■■』は■■■■■■■■■■■■■、
 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■、
 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。
 ■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■……■■■■■■■■。
 彼岸花情は悪徳の街を舞台に、■■■■■■■■■■■■、■■■■■■■■■■、
 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■。

+ 交流上の注意
 彼岸花情と交流するPCとPLは、以下の点に留意すること。

 ・善性に基づく行動や選択肢を多く取る関係上、
  情は他のキャラクターよりも卓中で【死亡】する可能性が高い点

 ・PCのRPの流れ(俗に言う『ルート』)によっては、
  情は[冥府の烙印]を取得する可能性が最初から定義されている点

+ ドラマシーン登場可能NPCについて
 彼岸花情とドラマシーンを行うPCは、シーン前やシーン中に宣言することで
 下記のNPCと接触・会話などを行うことが可能になる。

  • 住倉小唄



+ GMセッション
 「この街では様々な事件が起こるわ。覚え書きくらいはしておかないとね」

+ SGMセッション
 「何か手伝いが必要ならアタシに連絡なさい。いつでも引き受けられるとは限らないけど」

+ 参加セッション
+ 第1回 『殺人教唆と殺人鬼』
2/2 梅酒 『殺人教唆と殺人鬼』 エル/彼岸花情/ルーキス/毒島聖/丹赤朱美 LOG
ドラマ 丹赤朱美/毒島聖
 不思議な刃物と、それに魅入られてしまった子を探す依頼だったわ。
 刃物の方は無事回収して、結果的にそれを持っていた子は殺すことになったわね。
 どの子もきちんと仕事をしてくれて、アタシ以外は特に危なげもない依頼だったわ。

 依頼が終わった後は朱美ちゃんと話したわ。あの子もあの子でしっかりしてるわね。
 お店にやってきてくれた聖ちゃんとは……これからも話すことには困らなさそう。

+ 第2回 『掃溜めに咲く華と成れ』
2/6 たまこ 『掃溜めに咲く華と成れ』 アトラ/九十九八十八/松田永梨/煤色小鴉/彼岸花情 LOG
ドラマ 松田永梨/アトラ
 子供達の連続誘拐事件を追うことになったわ。そして主犯を追い詰めて殺したの。
 子供達はすっかり花に変わっちゃって、もう戻ってこない。ありがちで胸糞の悪い話ね。
 仕事自体はカラスちゃんがしっかりしてくれていたお陰でスムーズに進んだわ。
 一方で抜けてた子やサボりがちな子もいたけど……そこはアタシが支えればいいもの。

 永梨ちゃんは、おそらく不死者で。それでいて悲しい子ね。
 アトラちゃんは、最初こそ真面目な子だと思っていたけど……怖いわね、色々。

+ 友人関係
+ アトラ・グリード=グラード

アトラ・グリード=グラード

 性根が良い子ね。それだけに、心配ではあるわ。
 いつ無理がたたってもおかしくはないし……なまじ半端に警戒ができてしまっている。
 それだけ人間らしくもあるのだけれどね、どこかに寄りすぎていないというのは。

+ エル

エル

 この街で生きている、悪い子ね。今はそれだけしか分からないわ。
 仕事柄の関係としてはそれだけで十分なのかもしれないけれど……

+ 煤色小鴉

煤色小鴉

 悪い子ね。それも、とても分かりやすく。ある意味で付き合いやすくもあるのでしょう。
 もっとも、向こうからすればアタシみたいなのは窺い知れない相手なのでしょうね。

+ 九十九八十八

九十九八十八

 どうなのでしょうね。何事にも無関心を貫こうとしているし、実際にそうなのかも。
 扱いやすくはあるわ。意外と素直な分助けがいもあるし。気遣いもできるみたいだしね。

+ 丹赤朱美

丹赤朱美

 割りきりが良いのね。アタシはそこまでさっぱりと振舞うことはできないもの。
 きっと、アナタのような子が一番この街では過ごしやすいのかもしれないわ。
 ……ただ。アナタは、本当にここに居るべき子なのかしら。

+ 毒島聖

毒島聖

 難しい子ね。いつも気楽そうにしているし、それがあの子の側面なのもまた確かなはず。
 いつだって自然体でああなら問題はないのだけれど。もう少し観ておく必要があるわ。
 ……彼女を支えてるあの子達も、どうにも一枚岩とはいかなさそうだし。

+ 松田永梨

松田永梨

 良い子ね、あまりにも。でも、この街に似つかわしくない訳じゃないわ。
 むしろ、あの子にはあの子なりにこの街に居る理由があるのでしょうね。
 なんて……遠回しな言い方をしたところで、その一つははっきりしているのだけれど。

+ ルーキス・オルトゥス

ルーキス・オルトゥス

 夜明け空のように爽やかね。アタシにはちょっと真似できそうにもないわ。
 願わくば、アナタを運ぶ風がこれからも吹き続けますように……なんてね。

PickUp

「すべてが許されるそうよ。神がいなくなれば、ね。
それがアタシの夢なの……邪魔するアナタ達は、悪い子ね」


 情は味方への様々な支援に長けた霊能力者だ。

 彼の織り成す超常や魔法は多岐に渡る。
 錬金術での魔道増幅、念話での指示、的確な助言に身体を張った庇護。
 そのひとつひとつが彼と並び立つ者達を支え、導くものだ。

 そして、情の真骨頂は契約死霊を介した連携魔法にある。
 噴き上がる怨念はあらゆる災厄を象り、善悪を押し並べて黒へと塗り替える。

属性 風・中立・善
起源 慈愛

+ 契約対象

フレディ・ジョンソン=ブラックモア(-/Freddie Johnson Blackmore)

 情が死霊契約しているのは、自身の父親のフレディである。
 言葉を失った亡霊は咆哮と共に悪徳を撒き散らし、
 憑依した者を純粋なる黒へと塗り上げていく。

物攻 命中 魔攻 魔法 射程 物耐 魔耐 回避
E E C C 5 C C D
火支 判支 行支 防衛 判妨 行妨 行動 燃費
B C C C C C B C
便益 罠探 罠解 探索 情報 危機 鑑定 識別
B × × ×

+ 能力表の見方

能力表について

 正確なデータではなく、PL視点でそのPCをどのように認識しているかを
 他のPLに向けて発信するために表で示したもの。

 各能力はすべて卓内での相対評価をイメージしたものとする。

各項目の判断基準

物攻
 物理ダメージを与える能力。瞬発火力、継戦火力、攻撃範囲、攻撃回数などの総合。
命中
 命中判定。これらを増加させることのできるスキルなども含む。
魔攻
 魔法ダメージを与える能力。ほかは物攻に準ずる。
魔法
 魔法判定。ほかは命中に準ずる。
射程
 攻撃の射程。基本的に、普段よく使うスキル=メインウェポンの射程を記入。
物耐
 物理耐久力。HP・物理防御・結界強度・防御用スキルなどの総合。
魔耐
 魔法耐久力。ほかは物耐に準ずる。
回避
 回避判定。ほかは命中に準ずる。
火支
 火力支援。味方の物攻、魔攻、与えるダメージを増加させるスキルなどの総合。
判支
 判定支援。味方の各種判定を増加させるスキルなどの総合。
行支
 火力支援と判定支援以外の支援。味方行動値の上昇や[高速思考]、[ティワズ・ルーン]など。
防衛
 味方へのダメージを減らすことができるスキルや回復スキル、[カバー]を行えるスキルなどの総合。
判妨
 判定妨害。[放心]や[恐怖]付与、敵の判定を直接減少させるスキルなど。
行妨
 行動妨害。[束縛]や[麻痺]付与、LPダメージ、対抗やリアクションスキルによるキャンセルなど。
行動
 行動値の高さと自身の行動値を上昇させられるスキル、タイミング:イニシアチブのスキルなど。
燃費
 MPとLPの量とスキルコストに基づいた燃費の良さ。燃費が悪いと性能のすべてを発揮できない。
便益
 他項目に当てはまらない便利なスキルの数。[ロック]や[サイコメトリー]、金策系など。
罠探・罠解・探索・情報・危機・識別・鑑定
 各種特殊判定に向いているか・対応スキルを持っているかどうか。
 ○:対応スキルを所持している
 △:対応スキルを所持していないが、能力値的には可能な水準である
 ×:対応スキルを所持しておらず、能力値的にも可能な水準でない。
   罠探知・罠解除・鑑定については、対応スキルを持っていない限り自動的に×。

+ キャラクター情報

「黒く、塗り潰されなさい」


+ 使用人:住倉小唄

住倉小唄(すみくら こうた/Kouta Sumikura)

年齢:26歳 性別:女性 種族:混血 身長:157cm 体重:45kg
クラス:聖職者/魔道博士/探索者/探偵
イメージアイコン:七海春歌(うたの☆プリンスさまっ♪) イメージCV:悠木碧
アライメント:偽善 職業:料理人

「わたしは主の愛をいつだって信じています!
そうすることで、きっと一人一人の心に楽園が生まれるんですよ」


外見
 明るい赤髪に、どこか色素の薄い大きな眼の女。
 実年齢よりもたいてい若く見られ、驚かれるたびにはにかんだ笑顔を浮かべる。
 優雅でそれでいて溌剌とした立ち振る舞いは、誰にでも好印象を与えることだろう。

人格
 明るく快活。いつでもはきはきとした調子で話し、どんな時にも笑顔を忘れない。
 神の愛を人に説く時と、自分の料理を楽しんでもらう時が至福の時間だ。
 生まれつき病弱で、時折持病の発作に苦しむことも。

来歴
 物心ついた頃からブラックモア家の使用人として躾けられる。
 料理の才を認められてからは、もっぱら専属料理人として働き続けた。

 ブラックモア家から失踪し暫くの間行方不明となっていたが、
 最近になって悪徳の街にやってきたようだ。



+ プレストーリー
 引き出しの奥に大切に保管されている。

+ バックストーリー
+ 第1回~第2回
 山間から朝日が顔を出すのは、もう少しばかり時間がかかりそうです。

 今朝は大事な食材の仕入れ。こんな朝早くに? と思われるかもしれませんが、
 新鮮なお魚のためには、これでも出遅れてしまったほどなんです。
 お昼のランチの仕込みにかかる時間を指折り逆算しながら車を走らせます。

 わたしは今、とあるこじんまりとしたレストランで働いています。
 店長はちょっとだけ厳しくて頑固な人ですが、とってもわたしに良くしてくれています。
 常連のお客様は愉快な方ばかりで、注文の合間にお話をするだけで毎日が楽しいんです!

 主が導いてくださったのか、無事にお目当てを手に入れることができました。
 車体の幅ギリギリの帰り道。すぐ傍で、ぱんぱんと拍手のようなふたつの破裂音。
 あわてて車から降りると、頭に穴が開いた男性が地面の上でぴちぴちと跳ねていました。

 足元の安物の拳銃から立ち上る硝煙は、路地裏に漏れる朝日に溶け込んでいます。
 健気に走り去るあの後姿が、きっとこの人を撃ったお相手なのでしょう。
 わたしはとても哀れんだ視線を送ってしまいます。凶器を投げ捨ててしまうだなんて。

 すっかり元気がなくなってしまった男性の手を両手で握り、柔らかく口付け。
 わたしは主に祈りを捧げます。ああ、どうかこのお方の魂をお導きくださいますように。

 夜明けは過ぎて、お店の開店時間になりました! わたしは元気な笑顔を振りまきます。
 まだまだやってきたばかりだけど、毎日毎日の喜びを主とともに噛み締めましょう。
 そう、この悪徳の街で。



PickUp

「嘘や誤魔化しはよくありませんよ? 主はあなた様をご覧になっているのですから。
懺悔はわたしが聞き入れます。どうか、どうか偽りなき言葉を……」


属性 光・秩序・偽善
起源 偏愛

 小唄は、情報収集能力に特化した聖職者である。

 彼女の頭脳と手腕の元に、見つけ出すことのできない真実は存在しない。
 あらゆる秘匿が次から次へと解体され、瞬く間に白日の下に晒される。
 真実が語るどんな残酷にも彼女は耐え得るだろう。神の愛を傍らに感じながら。

物攻 命中 魔攻 魔法 射程 物耐 魔耐 回避
E E E E - D D A
火支 判支 行支 防衛 判妨 行妨 行動 燃費
C B B B D B A C
便益 罠探 罠解 探索 情報 危機 鑑定 識別
A

「ああっ! 主は聞き届けられました! あの光こそが思し召しです!!」