白虎隊のサボり魔副隊長の嫌な一日

今日は本当に嫌な日だ。
また、やらなければならないことが溜まっている。
酒を飲んだり、コーヒーを飲みながら読書をしたり、絵を描いたり、俺は忙しいっていうのに

まあ、そんなことを言えば、余計に仕事をしろと怒鳴られるのは分かっている。
さっさと終わらせるとしよう。

……………………。




厳かな儀式が終わった。
依頼者からは白羽へ、そして土御門家への感謝の言葉が送られる。
儀式を執行した男は疲れた様子でそれに答え、奥へと消えていった。




ああ、やっぱり嫌な日だった。
こんなことに感謝なんてされたくもない。
役目だとか、自分にしか出来ないだとか、そんな言葉は聞き飽きている。
それにこたえてしまう自分も、それを後悔する自分も嫌いだ。
さっさと終わらせてしまいたい。




遅れていた書類が完璧な状態で届いたんですか?
……ええ、これっていつ調査したんですか、副隊長ずっとサボってたのに
あの人はほんと、仕事すれば出来るんだから普段からしっかりやれば、周りに色々言われることも無いでしょうに、勿体ない……




ああ、酒を飲んで、泥のように眠りたいな。
なんでこんなことに向いてるんだろうな。
そもそも、俺のやっていることに意味があるかも分からない。
どうせ……




次の日、イツビ組の独身寮にて泥酔した白虎組副隊長を見かけたという話が広まった。
これでまた、彼の隊内での評判が一つ下がった。

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最終更新:2018年06月29日 20:41