中津陽国

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概要


遥か昔に一度ジパングを統一しかけた国。
昔は屈指の大国だったが、今ではその威光に縋るだけの国。
しかしその威光は無力ではなく、有している歴史の価値は大きい。

戦国劇場開始と共にある「柾良」、「上野原」、「藍天」と並んだ“最初の四国”のひとつ。
この劇場を演者たちだけで演じ切ろうと、ジパングの民の力のみで天下統一を目指した。
しかし召喚者の力は大きく、中津陽は“最初の四国”の中でもっとも弱かった。


国是


「召喚者、ジパングの舞台に上がるべからず」

「喝采せよ。我らが劇場は我らが拓く」

長い年月を経て、変遷してしまった中津陽の国是。
この国が最初に掲げたものは決して召喚者の排斥ではなく、プレイライトとしてこの劇場を自分たちの力で演じ切るというものだった。
初期の中津陽にとって召喚者の存在は戦力ではなく、「劇場を観る観客」だったのだ。


召喚の傾向


過去の栄光により肥大化したプライドは異世界人と召喚の交渉をすることを許さなかった。
故に中津陽は召喚術式を改造し、「対象の同意を取らずに強制的に召喚する」技法を編み出した。
しかしその代償に召喚者の能力は★★★以下へと限定され、魔法使いとしての能力も低下してしまう結果となってしまう。
それにより中津陽はじわじわと国力を失っていくこととなる。

中津陽の戦力はすべてジパング出身のプレイライト、幻想種、手懐けた動物などで構成されていた。
だが、決して召喚者を排斥させていたわけではなく、呼び寄せた彼らの力は国造りに生かされた。
異世界からの技術や文化を取り込み、劇場をより良いものへと作り上げ、吸収したものをもってプレイライトは戦地に赴く。
召喚者とジパング人にはそのような関係が築かれていた。
その経緯もあって、中津陽は四国の中で最弱であったが、国の防護は随一であった。


国主



"戦神" 中津陽輝夜

("いくさがみ" なかつひ かぐや)
年齢:1040 性別:女 制作者:GM/ラウニー
種族:ジパング人(プレイライト)  星:★★★★★

「喝采せよッ!!」
「我らが中津陽! 我らが戦国劇場!」
「さあ! 私たちの“すごさ”、見せてやろうぜッ!!」

柾良、上野原、藍天の三人と共に戦国劇場を立ち上げたプレイライトの一人。
女の身でありながら豪傑。一方で劇場主への果て無き敬意を示す武人でもあった。
劇場主の立てたこの世界のロールとその目的に感銘を受け、それを為すべく猛々しく覇道を歩む。
初期の戦国劇場を見届けた後、「戦神」として三人と共に月に登り、この世界を長年見守っていた。

……はずだった。



"中津陽帝" 霞宮承保院中津陽守繁成

("なかつひのみかど" かすみのみや じょうほういん なかつひのかみ しげなり)
年齢:47 性別:男 制作者:GM
種族:ジパング人(プレイライト)

「黙らっしゃい! 余を誰だと思うとる!」
「ジパング一千年! その誕生より存在し、唯一ジパングを制覇した中津陽の国が現当主!」
「霞宮承保院中津陽守繁成であるぞ~~~~~!!!」

+...
霞宮は父親、即ち中津陽前国主より譲り受けた名字。
承保院は繁成が生まれ育った、かつて天下統一した記念として建立された由緒正しき寺院。
中津陽守は名の通り中津陽国を守護する役を担う者が受け継いできた名。

かつての大国である中津陽の血筋は確かに受け継いでおり、召喚能力は長けている。
だが己と地位、そして中津陽の威光を重んじるがあまり、他人の功績や他国、何よりを奴隷将を決して認めることはない。
この男の代で中津陽は斜陽になりつつある。
総じて、恵まれた環境と力を持ちながらも卑小なサガが枷をつけている典型と言えるだろう。




武将



"二物"霞丘順慶

年齢:67 性別:男 制作者:GM
種族:ジパング人 星:★★★★★

「『力ある者が天下を握る』には過ちが混じっている。ソレならば天下が一度しか握られなかった理屈が付かぬ」
「『意志強き者が天下を手にする』は偽りである。ならば何故桔梗はのうのうと一国に留まっている?」
「『流れ』だ。五感では捉えられぬ『流れ』が、国を崩壊へも強大にも導いていく」
「――ソノ流れは別に、儂らが創っても構わんのだろう?」

+...
熟達した才と武を以て中津陽武将の頂点に立っている、中津陽の宰相。
政務の調整と軍務の指示、更には現当主の愚痴聞きを取り仕切る裏の統治者としても知られる。
元は貧民の出であったが、前々当主に才を見出され"霞"の一文字を拝領し出世した叩き上げでもある。

少年期の貧困と過酷な政治闘争を勝ち抜いてきた彼にとって、『大義』とは道具に過ぎない。
桔梗の平穏は地の利による恩恵であり、柾良の奴隷将への扱いは強兵が為の戯言として捉えている。
老境に差し掛かった彼ではあるが、瞳は天下を握らんとしてギラついている。



暁津いいね

(あきつ いいね)
年齢:役経過年数29 性別:女 制作者:ラウニー
種族:ジパング人(プレイライト)  星:★

「じゃあな」

上野原、藍天の謀反。残された柾良と中津陽。
二人は月で数百年の時を共に過ごした。
しかし柾良の疑念が晴れることは決してなく、中津陽に“戦神”としての権能のほとんどを返上することを求めた。
中津陽がそれを拒むはずもない。彼女は常に柾良を敬愛していたからだ。
力を奪われた中津陽が「世界の監視」という名目の追放を受けても、彼女の想いに陰りが現れることはない。
「ロール」を変え、名前を変え、魔法を変えて。彼女はその存在を秘匿しながら長い年月、戦乱の世を見つめ続けた。

いつか、柾良に必要とされた時のために。




秘宝


秘宝・紅陽の剣

中津陽当主に代々伝わる、禍々しい紅色をした剣。
古代の剣豪・紅蘭の持っていた剣とされ、紅色をしているのは幾千の妖怪の血を吸ったためと云われている。

ある時紅蘭は当時の中津陽当主に謁見し、一つの剣を差し出したという。

「妖怪の地にて禍々しき紅玉を目にし『これぞ妖怪を生み出す悪玉よ』と斬り捨てた。
 さすれば剣が魔を吸いて禍々しく光りけり。

 それからというもの剣は私に近づく者全てを斬り捨てんとし、気味悪く地に捨てたらば腰にあり。
 街に居ることままならず、我が手に余る呪いの宝物と化した。どうか我が功に免じて封じていただきたい」

中津陽当主はコレを受け入れ『紅陽の剣』と名付け、中津陽当主の血を継ぐ者にしか扱えぬよう封じた。
曰く、力と金を求めて幾多もの盗賊が『紅陽の剣』を狙うも触れた瞬間に魔を吸い取られ狂死したという。

一説では剣は意志を持ち、所持せんとする者を魔と精神双方で苦しめることで、己を持つに相応しい強者足り得るかを試しているのだという。



様々な逸話を持つ「紅陽の剣」だが、元は“戦神”中津陽の所有物であった。
しかし中津陽は剣士ではなく、この「紅陽の剣」は彼女の配下で最も腕の立つ者、陽ノ下六武衆の一人に渡された。
その血筋の末裔が紅蘭である。
天才的剣士の紅蘭と「紅陽の剣」の合わさった力を恐れ、当代の中津陽国国主は彼女から「紅陽の剣」を徴収する。
その後、「紅陽の剣」に「中津陽国国主の血統にしか扱えない」呪いを施したのだ。
暁津いいねが「紅陽の剣」の呪いを解呪できたのは、彼女が“戦神”中津陽…………
「中津国国主の血統」であったからだ。



最終更新:2019年09月30日 02:56