ゴフェル・アローンド

■ゴフェル・アローンド(Gofel - Alowned)

樹齢:千年強 種族:幻想種(変化) 性別:雄 樹高:2m強 重量:120kg
クラス:魔道士/魔道博士/憑依術士<精霊>
マナカラー マナコードグルメ ワイルド 園芸
アイコン:エクスデス(ファイナルファンタジー5)
イメージソング【セルセタの樹海】
        【古代の伝承】
【キャラクターシート】

「まず野菜を食え」
「……何だ、妖精ではなかったか、失礼した」

セレスティアの都市郊外にひだまり農園とは別の農場を構え、気ままに暮らす樹人種。
全身を覆う表情のわからない鎧のような樹皮、2メーター半ほどの高さを持つ巨躯など威圧感には事欠かない容貌。
内部はがらんどう。生命活動を行っているのは基本的に「外皮」に相当する、鎧のような樹皮のみ。
所以か、大木のような容貌の割には軽い。あくまで割には。

物腰穏やか。木々のざわめきに似た低い声音。割と反して口は軽い。
口を開けば植生、食、生命の有り様に関する研究の話題など、根ざした学に由来するものが殆ど。
興味自体は強いのか、訳知らぬ場に踏み入ることもそれなりに躊躇わない。
行動は時に研究の為に図書聖堂に赴くこともあれば、文化探訪として次元を越えて気まぐれに歩んでいることも見受けられる。
基本的に根城とするセレスティアの妖精どもには懐かれている。
……野菜の類いさえ食わせにこなければ、の注意書きは付くが。


元々は「植物のみが繁茂する小次元」からの出身。
名称などは便宜上付けられているが、然程の意味はない。
其処には現在のところ、「ゴフェル」以外の知性が未だに観測されていないからだ。
比較的ガイアなど知性体の存在する次元に近い場だが、「植物」……それも大木に成長しうる樹林のみが繁茂している。
特異な点としては、植生のようでありながらその何れも実を結ぶことはなく。
ただ樹として生まれ、ただ生き、ただただ其処にあり、ただ自然に身を任せ。
ただ天頂へと伸びるものだけが其処にある。単一の種でありながら支配ですらない、植物のみが生きる次元。
ゴフェルは、その中の一本の樹として生まれ落ちた一つである。

意思持たぬ樹木として、五百余年。
幻想種として自我に目覚め、同胞を探し、更に五百年。
ふと他の次元から零れ落ちた書を読み続けた、三百年をその内に含みながら。

僅かな情報を頼りに、只々思索を続けたその時間。
千年近くの孤独の果て、彼は次元を超える術に"開花"した。

「"本"を返却したい。結びに記された図書聖堂とは何処だろうか」
これは誰かの持ち物だったのだろう。有るべきところに返さねばならない
「それと、学びたいことがある。……学を得るならば何を頼るべきであろうか」
無為な千年の年輪など、生の一年の密度に適うものではないだろう
「……それと、適うならでいいのだが」
「"オリーブ"、なる木を育ててみたい。良い土地はあるか」
斯くして、幾つかの紆余曲折を経て、彼はセレスティアに農場を構える。

僅かばかりの人らしい姿を取り、彼は飛び越えた先の世界で、幾つかの問いかけの果てに、次元旅団へと所属した。
それから「知」あるものとして百余年、人の身であれば十分に老いた、となる頃かもしれないが、樹木に今更関係は無い。
"実"を結ぶべく、彼は未だ学究の為に、根を張り続ける。


魔法使いとしては非常に素直な魔道士として修練を修めており、気質からか扱うものも「地」に由来したものが殆ど。
蔦を操り、大地を揺らし、自身の由来する「樹木」を自在に操る魔法を扱う。
とは言え、主として殆ど農耕に費やしていた為、今のところ出力はその一部僅かな顕現に収まるようだ。


「――地に還り、生命の輪に戻るがいい」

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最終更新:2019年11月08日 21:03