常盤緑市

+ 縮小マップ

常盤緑市(ときわみどりし/Tokiwamidori City)


概要

 「常盤緑市(ときわみどりし)」は中部地方に存在する都市のひとつだ。
 周辺を山に囲まれた田舎町であり、都心部からは遠く離れている。
 古くから残る寺院仏閣や温泉が有名であり、観光をおもな産業としている。

地理

 東から南にかけてを「白妙山(しろたえやま)」、北から西にかけてを「黒羽山(くろばやま)」で囲まれた平地一帯。
 西から東に向かって「群青川(ぐんじょうがわ)」が流れており、
 黒羽山の北から注ぐ「千草川(ちぐさがわ)」が合流する。
 かつては群青川より北が「常盤市(ときわし)」、
 南が「千歳緑市(ちとせみどりし)」と呼ばれ、それぞれ別の行政区域だった。

地域

 常盤緑市は、群青川と国道700号を境に4区に分けられている。
 北東が「黒羽区(くろばねく)」、北西が「千草区(ちぐさく)」、
 南東が「白妙区(しろたえく)」、南西が「千歳区(ちとせく)」だ。
 なお、黒羽区は現在全域にわたって住民への避難勧告が出されている。

+ 雪花の湯
雪花の湯(せっかのゆ)
 白色のにごり湯であり、白妙山の中に隠されるようにして沸いている温泉。
 龍脈の近くに位置し、魔力を含む上質な温泉である。
 温泉の神でもある土地神の祝福を得ており、
 疲労回復などの通常の温泉効果を得られるだけでなく、
 良質な魔力を身に取り込むことにより、体質をよりマナになじむものに近づけるという。

 人が立ち入るには少々険しい山中にあるため、
 いささか交通の便が悪く、殆ど人の手が加わっていない。
 昔から使用されていた名残である、簡素な庵や垣根がそのまま残されている。

 山に立ち入られることを好まないしろたえによって、その存在はほぼ幻同然となっていたが、
 現在は学徒隊、または学園戦争に従事する人々に向けて解放されている。

 といっても、利用はもっぱら学徒隊前線メンバーらしい。
 前線で活動しない人々にとってはこの温泉は遠く、
 逆に前線活動メンバーにとっては、この温泉なくしては
 連日のように起こる異界騒ぎや異世界の侵略に対して体力や魔力の回復が追いつかないからだとか。

 なお、現在は使用に際してある程度簡単な施設(更衣室、簡易シャワーなど)は設置されているが、
 やはり大規模に人の手は加えられておらず、
 また露天風呂であることもあってある程度は自然の要素がそのまま残ってしまっている。
 覗こうと思えば、覗ける……かもしれない。

異界

 かつては異界の発生や魔法絡みの事故や事件は極めて少ない平和な土地だったが、
 市全体が『学園戦争』の異界性質を持った結果、市内にて小規模な異界の発生や、
 今まで存在しなかった魔獣などの幻想種の発生が頻発するようになっている。

交通

 市内交通の核となるのは、東西に走る常盤緑線と南北を結ぶ国道700号のふたつだ。
 バスの他にローカル線も存在するがどちらも運転間隔が長く、終バス終電の時間も早い。
 このため、市内生活には自動車が必要不可欠。原付免許を持っている高校生もそれなりにいる。
 市外への交通事情も悪く、最寄の都心までは鉄道を乗り継いでおよそ3時間を要する。

+ その他の情報

気候

 周囲を山地に囲まれ地下深くを龍脈が流れる盆地であり、中央高地式龍脈気候が該当する。
 年間を通して湿度が低めで年間降水量も少なく、年によっては水不足に陥ることも。
 冬季は放射冷却現象によって生じる寒さをマナの循環が和らげており、
 他の盆地と比べても1年を快適に過ごすことができる。気候的には非常に住みやすい環境。

 ただし、『学園戦争』による影響か、現在は異常気象の発生も多く観測されている。

景観

 国道や駅の近辺を中心に、それなりに賑わう繁華街を見ることもできる。
 それ以外の地域では寂れた街並みや神社仏閣があちこちに目に付く辺境都市。
 特に、下千歳(しもちとせ)と呼ばれる千歳区南部には、
 発展という言葉に真っ向から対立するようにのどかな田園風景が広がっている。

 黒羽山には千種ダムが建設されており、
 黒羽白妙両山にはそれぞれ700号トンネルと常盤緑線トンネルが開通しているものの、
 基本的にはそれまでの豊かな自然は可能な限り保全する形での都市計画が取られている。
 両山は標高も高く、優美な自然と山頂からの景色を求めてやってくる登山客も。

 アストラル=プレイライト連合軍の襲撃時、少数名の奇襲によって
 常盤緑市の至るところで魔法を用いた破壊活動が行われた。
 現在その多くは修復されているが、まだ爪跡が残っている場所も少なくはない。

行政

 現市長は「統乃瑛鉄(とうの えいてつ)」。2012年より就任の一期目。
 新しい形で市の観光産業を発展させるため、ロロコの誘致などの政策に着手していた。
 『学園戦争』勃発後は、卯ノ校への魔法教育導入や茜荘の整備・管理、政府や六王国からの
 支援の受け入れなど、演者となった生徒たちの支援に尽力している為そちらに手は回っていない。

経済

 コメ・モモ・ブドウ・バラ・キクなどの農業、温泉街を中心とした観光業が主な産業。
 名産や名所は多いものの、離れた観光客を呼び戻す決定打を見出せずにいた。
 1年前にオープンした大型ショッピングモール「Roloco(ロロコ)」は市街地の活性化に一役買ったが、
 これによって昔ながらの商店街はますます勢いを失い、あちこちでシャッターが目立つように。

 そんな状況の中、『学園戦争』によって様々な特需が生まれようとしている。

教育

 市内の学生の学力はそれなりに高く、学術分野にて著名人を数多く輩出してきた地。
 単なる偏差値的な指導に留まらない、豊かな想像力を引き出す教育理念を市は掲げている。
 だが、少子高齢化に伴い市内各地で学校の合併が相次いでいるようだ。

観光

 長い歴史を持つ温泉地であり、その知名度は全国でも有数。
 白妙黒羽両山の豊かな自然に包まれながら、ご当地グルメに舌鼓を打ったり
 名産のワインを傾けて静かな夜を過ごすのも良いだろう。

 ほか、世界遺産にも登録されている神社仏閣巡りをはじめとして、
 満開のツツジやサクラやフジを鑑賞、果樹園にて摘みたての果物をその場で頬張る、
 ロープウェイで気軽に白妙黒羽山頂からの絶景を楽しむなど、観光プランには事欠かない。

 旅館で味わえる海鮮和食に、安くて美味しい創作フレンチ、名物の餃子に代表される中華まで。
 肥沃な土地と河川で採れた瑞々しい食材の良さをそのまま活かした料理が特長的。

 常盤緑全域に店を構える、古き良きラーメンチェーン店の「旨○(うまる)」と
 十年ほど前に展開し今や地元に愛されるようになったドーナツチェーン店の「ミツバドーナツ」は、
 常盤緑で生活している人々なら誰でも知っている庶民の味だ。 

+ 歴史

歴史

 かつて「乙然国(きのとぜんのくに)」と呼ばれていた常盤緑を含む一帯は、
 白妙山と黒羽山に外縁を囲まれ群青川の氾濫原が広がっており、
 定住が困難な時代が長く続いていた、とする見方が強い。

 一方で、涌水の沸く白妙黒羽両山の近辺から
 先史以前のものとされる遺跡や土器なども出土している。
 乙然と当時の王権との政治的繋がりについての研究は現在も続いている。

 その後、飛鳥時代の律令制の本格化と共に
 両山の麓や山間を中心に神社や仏閣が相次いで建設される。
 白妙神社と黒羽神社もまた、この時期に建てられたものとされる。

 だが、やはり商工業が発達する基盤が整った土地ではなく、
 わずかに農民と信徒達が暮らすだけの貧しい地域でしかなかった。
 乙然の環境の変化をもたらしたのは、時の戦国大名である武田信玄だ。

 信玄の領地となった乙然は、彼の手によって肥沃な温泉地として再発見された。
 長らく非火山性の熱源不明温泉として紹介されてきた常葉緑市の温泉地だが、
 1970年代の調査により、地下深くの龍脈の滞留による作用が原因であると判明した。

 その後、信玄の隠し湯として乙然の開発が進む。群青川の氾濫を防ぐ堤防の建設など
 じわじわと進められた環境事業は、武田氏の滅亡により完成に至る前に放り投げられる。
 生活基盤の基礎が整ったのは、戦国末期にて豊臣の管轄に乙然が加わってからだった。

 江戸時代に入り、乙然の人口は大幅な伸びを見せる。
 参勤交代の宿泊地として全国に名を馳せるようになったことと、
 南西部の水路開発に伴う農地の拡大により、温泉を中心とした観光業が花開いたのだ。

 明治に入り、乙然の地も新政府軍と旧幕府軍の衝突の戦火に晒される。
 この攻防の爪跡はいくつかの神社や仏閣に残されている。
 その後、変遷を経て乙然国は「常盤市」「千歳緑市」と改称された。

 この際、当時の乙然各地の地名が色を貴重としたものへと文字通り塗り替えられている。
 当時着任していた「小金井敏郎(こがねい としろう)」が一存で推し進めた令だという。
 このため、現在の常盤緑の地名の多くは色を表すが、一部に改称前のものも残っている。

 工業都市ではなかった常盤市と千歳緑市は、大戦中は疎開地として扱われる。
 周辺都市は爆撃を受けたものの、文化財の多い常盤市と千歳緑市は戦火を免れた。
 終戦後、魔族と幻想種の帰還に際し、しろたえとくろばの二柱が土地神権能を確立する。

 当時の常盤市と千歳緑市は一部を除いた全域がマナの薄い地域であり、
 また、しろたえが外部からの魔族の流入に難色を示したことから魔法文化の定着が遅れ、
 やがて上原市などが魔法都市として発展するにつれて、魔法使い達はこぞって流出した。

 結果として時代の流れに乗り遅れた格好となった常葉市と千歳緑市は、
 温泉地としての看板だけでは観光機能を維持できなくなり、緩やかな衰退を辿るも、
 1960年代に入って転機が訪れる。白妙黒羽両神社からマナの噴出が観測されたのだ。

 こうして一帯はマナの豊富な土地となり、それらを拠り所とする幻想種も
 しろたえの制止や牽制など構いなしに白妙山と黒羽山を中心に移り住んだ。
 だが、国が一帯を調査区画に制定したことが、観光産業の発展の停止を招く。

 1970年代に開始した調査は、危険な幻想種や異界が見られず、マナ基盤と龍脈も
 きわめて安定している安全地帯として、1980年代にようやく調査が完了するも、
 そのまま調査施設や一団なども大半が引き上げてしまい、残ったのは産業の空白だった。

 この現状を受け、常葉市と千歳緑市は「常盤緑市」へと合併。その直後市長に就任した
 「統乃鉄朗(とうの てつろう)」は、魔法文化に頼らない形で観光産業を取り戻す政策に着手した。
 神社仏閣が世界遺産に登録、その成功は常磐緑市民に自身を取り戻させる切欠となった。

 その後、ダムなどの既存の観光資源の整備や国道・トンネルの工事など交通面にも
 力を入れたものの、時代とともに日本に急速に浸透する魔法文化の前では時代遅れであった。
 市の人口は10万人に満たず、深刻な過疎化と高齢化が社会問題となっていく。

 そして2015年。アストラル=プレイライト連合軍の襲来により、
 常葉緑市全体が『学園戦争』の劇場性質を持った特殊な異界と化した。
 現在、常盤緑市は過去の歴史の中で大きな注目を全国から集めている。


地区詳細


使用フリーについて
 フリーの欄に○がついている場所はどのGMが、
 どんな役割で使用しても問題ないものとします。
 他のGMに勝手に使用して欲しくない場合は、
 フリーの欄を×にするか、未記入にしておきましょう。
 フリーでない場所を使用したい場合は作成者、またはWMまでご連絡ください。

+ 黒羽区

黒羽区(くろばく/Kroba-ku)

 常盤緑市黒羽区は北東部の区画であり、
 白妙区と同じく歴史と伝統の常盤緑を象徴する一角だった。
 しかし、現在は全域に避難勧告が出されており、行き交う住民の姿はほとんど見られない。
 この地に残って活動する市民のほとんどは、『学園戦争』の関係者である。

 ちなみに、黒羽区に出されている避難勧告は
 あくまで居住者に立ち退きを勧めるものであり、そこに法的な拘束力は存在しない。
 実際、連合軍侵攻の際も常盤緑市が直接的な被害を被ったのは黒羽神社近辺のみであり、
 麓の平地で生活しても死にはしないとタカを括って生活を続ける市民も小数ながら存在する。

Meta-Commentary
いわゆる「イベント・ダンジョンMAP」です。日常から切り取られた非日常を象徴する区画。
学園戦争という名のRPGの主な舞台であるダンジョン(異界)や、
それを取り巻くモノを設置するために用意した区画です。
学園戦争そのものと深く関わる施設をここに置くと良いでしょう。
この区域で活動するメリットには、学園戦争の実態をよりよく知りやすいこと、
学徒隊のメンバーに対して即時的なアプローチをかけられることなどがあります。
この区域で積極的に活動しているNPCは、メリットと自分の命を天秤にかけることができているか、
戦争という概念に対して無頓着か、あるいはただの自殺志願者なのでしょう。

名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
黒羽山 山地 常盤緑市を北から西に囲うように連なる山脈。
山頂は千草区に位置し、東端の黒羽神社では土地神のくろばが祀られている。
雄大なシルエットは常盤緑市のどこからでも垣間見ることができる。
くろば あたろう
群青川 河川 常盤緑市を西から東に流れる一級河川。
かつて、この川を境に常葉市と千歳緑市の行政区画は分かれていた。
河川敷の多くはありのままに残されており、
その一部では一般市民や観光客による釣りも許可されている。
この河で採れた魚は地元の漁業組合によって新鮮なまま旅館などに届けられる。
メイト
国道700号 国道 常盤緑市を南北に横断する国道。外部から隔絶されている市にとっての貴重な動脈。
北部は黒羽山を、南部は白妙山をそれぞれトンネルで貫通している。
市外の不良が夜間にこの道路で暴走行為を行うのが社会問題になっている。
メイト
黒羽神社 神社 土地神くろばが祀られている神社。飛鳥時代よりこの地を見守ってきた歴史ある祭祀。
土地全体のマナが集まり噴き出す龍脈の上に存在している。
現在はアストラル=プレイライト連合軍の侵攻によって土地ごと強奪され、
かつて黒羽神社があった場所には深く大きな穴が空いている。
くろば あたろう ×
黒羽神社跡 跡地 かつて黒羽神社があった場所に空いた深く大きな穴。
ここには時折プレイライト世界側へと奪われた黒羽神社と繋がる異界が発生する。
学徒隊の面々は、その機を見て黒羽神社を取り戻しに行く形となる。
くろば あたろう
灰村寺 お寺 黒羽山の山裾にあるお寺。
名前の由来は、黒羽山から白妙山を望む景観から。
戦争の余波を大きく受け、墓地が荒れている。
原生幻想種であるぴにゃがあたりに移り住む
ぴにゃ スネコ

+ 千草区

千草区(ちぐさく/Chigusa-ku)

 常盤緑市千草区は北西部の区画であり、日本有数の温泉街として有名だ。
 黒羽山と千草川が彩る絶景を楽しめるキャンプ場もある。高級住宅地もこの区画。
 黒羽山に生息する幻想種はいずれも友好的で害の無いものばかりだったが、
 学園戦争の影響により今まで存在しなかった魔獣が確認され、調査と対応が進められている。

Meta-Commentary
観光地としての常盤緑を象徴するエリアです。
広大な敷地を必要とせず、宗教系でもない観光名所はここに置くと良いでしょう。
地価が高いので、立地に高級感が必要な施設もこちらに。旅館やホテルや名家などが該当します。
自然地域としての黒羽山と白妙山の違いですが、
黒羽山は「人の手によって管理された自然」、というイメージで組んでいます。
また、明確に千草川という清流も設置しているので、
山+川というロケーションを卓内で使用したい場合も黒羽山を使うのがお勧めです。

名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
黒羽山 山地 解説は黒羽区の同項目を参照。 くろば あたろう
群青川 河川 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
千草川 河川 黒羽山から麓へと流れ、群青川へと合流する一級河川。
流れの早い渓流から泳いで遊ぶのに差し支えない穏やかな下流まで、
様々な表情で楽しませてくれる。
メイト
国道700号 国道 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
黒羽オート
キャンプ場
キャンプ場 黒羽山千草川沿いに整備されているキャンプ場。
ダム建設後のついでに余った土地で作られた。
市内の他の観光名所と比べるとやや地味で、
ここだけを当てにする観光客は少ないようだ。
むしろ、夏になると子供をつれてやってくる地元民の方が多い模様。
メイト
黒羽ダム ダム 千草川に建設された多目的ダム。
用途は洪水調節・不特定利水・上水道・水力発電であるとされる。
一説には、千草川の流れに従って抜けてゆく
黒羽山のマナを貯蓄する事が目的だとも。
新規宅地造成による過疎化への歯止めや
ダム建設支援金による教育・公共施設の更新。
および観光資源としての狙いもあったようだが、相応の効果しか出ていない。
スネコ
黒羽廃採石場 採石場 黒羽ダム建設の際、材料を現地調達するために設けられた採石場。
黒羽オートキャンプ場に比べアクセスが悪いために再利用せず放棄された。
黒羽山の内部調査を兼ねて設けられたため、必要以上に深い坑道が掘られている。
以前、隕石が落下したと騒ぎになったことがあり、
現在も直径10m程のクレーターと熱変形した花崗岩が残されている。
時折、特撮作品の撮影が行われる為、ニチアサで目にする。
市の観光パンフレットにはクレーターとあわせて観光迷所として載せられている。
スネコ
舛花湖 ダム湖 黒羽ダムの貯水池。
船を入れるには手狭だが泳ぐには広い。
水力発電タービン周辺は進入禁止。
スネコ
紅旅館 温泉旅館 帰化外国人の夫婦が経営している温泉旅館。
その名の通り深い紅色を全体の色調とした、
庄屋をイメージした本館と真向かいにレトロモダンな装いの別館。
全室に源泉かけ流しの露天風呂が設けられている。
4G メイト

+ 白妙区

白妙区(しろたえく/Shirotae-ku)

 常盤緑市白妙区は南東部の区画であり、伝統的な家々が立ち並ぶベットタウンである。
 また、あちこちで神社や仏閣を見ることのできる歴史と文化の街でもある。
 空き地にはあちらこちらに簡易住居が建てられており、黒羽区から避難した人々が暮らしている。
 黒羽区からの避難民と白妙区住民達との摩擦も懸念されているようだ。

 黒羽神社が連合軍に奪われてしまった中、現存している白妙神社は常盤緑の最後の砦と言える。
 白妙区も千草区と同じく温泉地ではあるのだが、こちらは温泉街というよりも秘湯巡りだ。
 学徒隊の面々は雪花の湯にて、魔法使いとしての新たな力を得ることになる。

Meta-Commentary
歴史遺産+ベットタウン。のどかな街並みの中にぽつぽつと鳥居が見え隠れ、そんな感じです。
寺社の類は特に理由が無いならこの白妙区にぶっこんでください。
駅が近い割に地価が低いので、寮住まい以外の貧乏学生は白妙区で家を借りると良いかと。
人工自然イメージである黒羽山に対して、白妙山は「ありのままの自然」を担っています。
レベルアップ温泉もここ。覗きイベント=温泉表の詳細についてはこちらをどうぞ。

名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
白妙山 山地 常盤緑市を東から南に囲うように連なる山脈。
北端の白妙神社では土地神のしろたえが祀られている。
山に立ち入られることをしろたえが好まないため、
黒羽山と比べて白妙山にはいまだ謎が多い。
しろたえ あたろう
群青川 河川 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
国道700号 国道 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
常盤緑線 線路 常盤緑市を横断する国鉄線路。
くすんだ街並みの中を駆け抜けていく電車の姿は田舎の風物詩。
メイト
常盤駅 白妙区に存在する鉄道駅。規模は小さく、快速が停車しない。
それでも市民の足としてはそれなりに利用されている。
遅れそうな時は改札から叫べば、電車が乗るまで待ってくれることも。
メイト
白妙神社 神社 土地神しろたえが祀られている神社。飛鳥時代よりこの地を見守ってきた歴史ある祭祀。
土地全体のマナが集まり噴き出す龍脈の上に存在している。
しろたえ あたろう
雪花の湯 秘湯 白色のにごり湯であり、山の中に隠されるようにして沸いている温泉。
疲労回復などの通常の温泉効果を得られるだけでなく、
良質な魔力を身に取り込むことにより、体質をよりマナになじむものに近づけるという。
しろたえ あたろう

+ 千歳区

千歳区(ちとせく/Chitose-ku)

 常盤緑市千歳区は南西部の区画である。
 明確に区分されている訳ではないが、現地民たちはこの区を北と南で呼び分けている。

+ 上千歳

上千歳(かみちとせ/Kamichitose)

 上千歳は、千歳区の北部を指す通称だ。
 千歳駅を中心に、シャッターの目立つ商店街などによって構成されたぬるい歓楽街、
 地元企業の本社などが立ち並ぶビジネス街、近頃めっきり忙しい市役所などの行政機関。
 それらがごちゃっと一塊になっている姿には、
 都市計画という言葉の意味を考えさせられてしまうだろう。

 また、近年になって進出した大型ショッピングモール「Roloco(ロロコ)」と
 地元商店街との軋轢はますます強まるばかりだ。

Meta-Commentary
人々の生活圏にして、割となんでもありな地域です。
PCたちの本拠地、卯ノ花高等学校・付属中学校が存在するのもこちら。
他の区に当てはまらないような施設を置いても良いし、
他の区に当てはまるような施設でもとりあえずここに突っ込んでも良いです。
ただし、都市景観を守るため、「広大な自然地域」だけは上千歳には追加しないでください。

+ 自然・公共施設
名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
群青川 河川 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
国道700号 国道 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
常盤緑線 線路 解説は白妙区の同項目を参照。 メイト
千歳駅 上千歳に存在する鉄道駅。
規模はそれなりに大きく、快速まで停車する。
常盤緑市を出入りする観光客にとっての玄関口であり、
案内所に行けば旅行ガイドとともに
駅員の丁寧な常盤緑市の説明を聞くことができる。
メイト
卯ノ校 学校 常盤緑市に存在する数少ない学校であり、中高一貫制。
もともとは普通の学校であり、常盤緑市の魔法事情もあって
魔法関連の授業は無いに等しい状態であったが、
学園戦争に際し、急遽魔法の教育が求められることとなった。
あたろう
茜荘 学生寮 潰れた民宿を政府や六王国の支援で整備し、
編入生らの寮としたもの。
外見は古びているが、暮らす分には不都合は全くない。
恭順し、提携を結んだマキナ人である
「アカネ」が寮の管理人を務めている。
アカネ あたろう
フォレスト上千歳 ペット可マンション 寮に暮らせない生徒のために四月中ごろに
ランデル機構によって接収された。
元々予定になかったのは不便なところにあるため。&br寮暮らしの生徒が多いのはやはり、編入生に生活能力が欠けているためであろう。
現在数人が住んでいる。
常盤緑市
旧公民館
学徒隊支部 かつて公民館として使われていた建物を、
学徒隊が外部からの緊急依頼を受ける際の
待機場所として使えるように改装した施設。
雰囲気は本部とさほど変わりないが、
新しい型の冷蔵庫やソファが備え付けられている
こちらの支部の方が一部の生徒からは人気があるとか。
メイト
常磐緑市役所 役所 常磐緑市の行政の中心を担う建物。
常磐緑市誕生時に建てられ、当時は最新建築だったが
30年以上経った今は古い印象を持つことだろう。
戦争の影響か職員が慌ただしく出入りしている。
常陸緑市環境観測課の部屋があるのもここ。
統乃瑛鉄(市長)
御影群像(課長・卯ノ高教諭)
lion
藤袴工業学園 学校 上千歳に存在する私立工業高校。
学徒隊などの学園戦争のための組織は編成されていないが、
一部生徒は個人的に学徒隊に外部協力者として参加している。
リース
常盤緑市立
図書館
図書館 史料室が不相応に大きいという点を除けばごく普通の図書館。
魔法に関する本以外はそれなりに充実している。
8月を除く月曜日は休館。
かわいい司書がいるらしい
Raglice
佐々倉
総合病院
病院 市内にある総合病院。
土地はそこまで広くないが、
病室や診察科、カウンセリングなど一通り揃っている。
休日、夜間の急患にも対応。
ゼットン
常磐緑競技場 競技場 上千歳に存在する公共の競技場。
天然芝を敷き詰めたフィールドの周りを
赤茶のタータントラックで囲んだオーソドックスな競技場。
サッカーなど、公式大会が開催可能なだけの設備がある。
フラー

+ 一般施設
名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
旨○(うまる) ラーメン店 常盤緑全域に古くから店を構えるラーメンチェーン店。
醤油ラーメン「旨○緑(うまるみどり)」が看板メニュー。
そま
ミツバドーナツ ドーナツ店 株式会社ノハラノートが展開するドーナツのチェーン店。
2000年半ばに本店を構え、天然素材の味を追求する方針と
基本メニューに加えフルーツや野菜を扱った
多様なメニューで人気を博し、
現在は全国に店舗展開を広げている。
ドーナツを店内で楽しめるイートインスペースが地元民には人気。
各所を移動する他、学園祭や祭りに呼ぶ事の出来る移動販売がある。
三葉箱庭(店長) ぴゃー
ソイヤソイヤ ゲームセンター 若者から大人たちまで人気の大型ゲームセンター。
一階はクレーンゲームや音ゲーなどのスペースになっており、家族連れも多い。
二階は格闘ゲームなどのゲーム筐体が主に設置してある。
コアなゲームまで置いてあるのでその道の通が多く集まり、怪しい熱気を放っている。
また隔週で大会が開かれているなど、
こまめなサービスでお客を逃がさないように努めている。
しかし、ガラの悪い人たちが出歩いている所も見られ、その対応はあまり進んでいないようだ。
ペンネ
ガンガンMAX常盤緑店 パチンコ屋 関東を中心に展開するパチンコチェーン店。田舎のパチ屋らしくスペースだけは広い。
藤袴工業や卯ノ花の一部不良生徒がたまに目撃されている。
そま

+ 千歳通り商店街
千歳通り商店街(ちとせどおりしょうてんがい/Chitose Shopping Street)
 かつて、千歳緑市の顔と謳われていた商店街。
 昔から地域の人々にとっての買い物と交流の場だったが、
 現在は常盤緑市全体の過疎化とロロコ常盤緑店の進出によりすっかり寂れてしまっている。
 閉店してしまった店も多くなり、そろそろシャッター通りと呼ばれてもおかしくはないだろう。

名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
コイントス 喫茶店 千歳通り商店街の一角に存在する喫茶店。
渋いジャズがシックな空間に流れているが、
マスターの愛想が良くメニューも値段が手ごろで美味しいためか
卯ノ校生などの学生たちにも広く愛されている。
常連曰く、「お勧めはトマトサンド。デザートもコスパが優秀」。
泉谷セオドリック メイト

+ ロロコ
Roloco 常盤緑店(ろろこ ときわみどりてん)
 1年前に常盤緑市に進出して以来、市民たちの生活を一変させた3階建て大型総合スーパーマーケット。
 食料品に衣類に電化製品と、ロロコだけで文字通り何でも揃えることができてしまう。
 併設の専門店街はテナントの入れ替わりが激しく、
 ひと月ぶりに来たら一角が様変わり、なんてことも。

 住民達からは生活が便利になったと喜ばれている一方で、
 閉店に追い込まれたと不満の声を上げる地元商店も少なくない。

名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
屋上フードコート フードコート ロロコの屋上に設置されているフードコート。
ファストフードや稲羽市名物の餃子など
様々な食事が楽しめる。若者を中心に人気。
広めのイベントスペースや、
大人数がかけられる屋根つき長椅子なども設置されている。
メイト
カラオケの巨人 常磐緑店 カラオケ ロココの三階に受付があるカラオケチェーン。
別口の直通エレベーターがあり、直接入店することも可能。
大規模宴会設備を備えているが、そもそも利用団体が少ない。
スネコ

+ 下千歳

下千歳(しもちとせ/Shimochitose)

 下千歳は、千歳区の南部を指す通称だ。
 田園風景がどこまでも広がっている農業地域であり、
 常盤緑市の名産品の多くはこの下千歳から産出されている。
 花卉栽培が行われている農地に咲き乱れる花々を眺めたり、
 あるいは摘みたての果物をいただいたりと、意外な観光スポットとしても機能している。

Meta-Commentary
The・田舎です。
ひたすら田んぼやら果樹園やら花畑やらが広がっている風景をイメージしてください。
農業施設のほか、とりわけ広い敷地が必要な施設もここに放り込むと良いでしょう。
縮小マップ的には下2マスが下千歳で、その上の3マスが上千歳だと考えてください。

名前 分類 解説 関連PC・NPC 作成者 フリー
群青川 河川 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
国道700号 国道 解説は黒羽区の同項目を参照。 メイト
常盤緑線 線路 解説は白妙区の同項目を参照。 メイト
千歳緑ワインパーク ワイン工場 下千歳区のワイン工場群。
合併前の千歳緑市が専門家を招き設立。
マナ噴出によって地脈の流れが変化し、
部分的に枯れた土地と成ったが、
かえってワインに適したぶどうを栽培できるようになる。
国の調査下にあった下千歳及び合併後の常盤緑市の財政を支えている。
スネコ
下千歳ふれあいの郷 植物園 下千歳にある植物園。
数十種類の花が咲く花園があり、それぞれの花の説明書きがある。
園内には休憩所もあり、観光客の引き込みにほんの少しだが貢献している。
藤野甘菜 比那名居
千歳緑ワインパーク ワイン工場 下千歳区のワイン工場群。
合併前の千歳緑市が専門家を招き設立。
マナ噴出によって地脈の流れが変化し、
部分的に枯れた土地と成ったが、
かえってワインに適したぶどうを栽培できるようになる。
国の調査下にあった下千歳及び合併後の常盤緑市の財政を支えている。
スネコ
chat sauvage
(シャ・ソヴァージュ)
料理店 下千歳にある料理店。
メニューは存在するが書いていない料理でも注文すれば確実に出てくる。
オーナーはマナーに厳しく入店時の身だしなみチェックや、
食事時にマナーがなっていないと直接手ほどきされる。味は最高。
オーナー 灰人
常盤緑文化ホール 公共施設 西館がプラネタリウム、東館が資料館のホール。出来たのはここ5年ほど前のこと。
山鳩教会堂 宗教施設 下千歳にある教会堂。
説教や集会を行うための実用的な建物
神社仏閣が優勢な常磐緑においては肩身が狭い
宗教色は少ないため、休憩所として使われることも多い
スネコ 一声

+ その他市外近隣地域
名前 分類 備考 関連PC・NPC 作成者 フリー


Q&A

Q.長ぇ!
A.設定のうち、タブ内に格納されている部分はおまけ的なものです。
 単に常盤緑市全体を舞台として使用する場合は、
 タブ内の設定は必ずしも把握していただかなくとも問題ありません。

Q.常盤緑市を舞台としたセッションを組みたい! でも準備がめんどくさい!
A.近日中にWMが常盤緑市のマップセットを作成する予定です。
 完成次第タグつきで流し、こちらにもURLを掲示するのでのでぜひともご利用ください。
 もちろん、GMがオリジナルのマップセットを組んでもOKです。

Q.このページはPLが勝手に弄っても良いの?
A.本ページのうち、地区詳細の各項目の下にある表に、
 PLそれぞれが考えた「オリジナルの施設や自然地帯(以下、ロケ)」を追加することができます。
 追加の際は下のタブ内のロケ追加のガイドラインの各項目にすべて目を通してください。
 自分が作成したロケの修正や削除は自由です。
 また、予告の上でPLが追加したロケの修正や削除がWMによって行われる場合があります。

 それ以外の記述、常盤緑市と各地区の説明部分や、
 自分が設置したロケ以外のロケ、Q&Aの無断での編集は、
 WMによってそれを部分的に認められたPLを除いて原則禁止です。
 ただし、明確な誤字や脱字を発見した場合は、こっそりと修正してあげてください。

+ ロケ追加のガイドライン
Q.まずは世界観的な制約を教えて!
A.常盤緑市は、「平和だが寂れた地方観光都市」という設定に基づいて創られた舞台です。
 この設定景観を守るために、追加してはいけないロケをいくつか定義したいと思います。
 これらはWMの気分や思いつきによって順次追加される可能性があります。

公序良俗に反する活動が行われる場所
 簡単に言うと違法行為が行われるための場所です。非合法の賭博場や風俗店など。
 大っぴらじゃないとか、アンダーグラウンドだとか、そういう属性を付与してもダメです。
 常葉緑市は学園戦争が起こるまでは比較的平和だった都市という設定なので、
 その前提を露骨に乱すような違法な施設の存在は認められません。

 ただ、街の裏手にある不良たちが決闘を行うためのリングとか、そういう類は可とします。
 不健全な悪いオトナはナシで、健全(?)な不良少年少女はアリって感じですね。

公式ルールブックに記載されている各コミュニティと深く関係する施設
 常盤緑市は魔法文化が根付かなかった街、という設定です。
 ルルブのコミュニティは魔法文化という背景に対しての影響力が大きいので、
 これらと深く関連する施設のPLによる設置は全面禁止します。

 学園戦争に際し、常盤緑市は国や六王国からの支援を必要不可欠としています。
 よって今後はそれら関連の施設も増えていくことが予想されるのですが、
 やはり一般PLにまでその辺の門戸を解放すると野放図な状態になる可能性があるので、
 公式コミュニティ関連施設を設置するのは、
 現時点でMGM・RM・WM(以下3GM)のみに与えられている権限とします。
 セッションなどで公式コミュニティに関連する新規施設を登場させたい場合は、
 3GMの誰かに事前にご相談ください。

魔法を中心に取り扱う施設などのうち、学園戦争以前から存在し規模も大きなもの
 常盤緑市は魔法文化が根付かなかった街です。魔法使いもほとんどいませんでした。
 そんな土地でマジックアイテムを大々的に取り扱うお店が商売繁盛してるのはおかしいし、
 魔法使い組合みたいな大規模な組織が存在していたはずもありませんよね。よって禁止です。
 たとえば商店街の一店舗として魔法薬店がひっそりと佇んでいたとか、
 そういったこじんまりとした形ならOKとします。学園戦争後にできた、という設定ももちろん可。
Q.……ん? 藤袴工業学園ってこの「魔法を中心に~」の基準に抵触してるんじゃないの?
A.実際問題として、マナが豊富な土地にて一切魔法利用が存在しなかった……というのは逆におかしいので、
 藤袴工業学園は言わば「例外を象徴する施設」として、全体のバランスを見つつ許可を出しました。

田舎の景観を著しく崩すレベルの高層建造物
 都心レベルの高層ビルがいくつも建つと、
 田舎とは一体なんだったのか、ということになりかねません。
 高くてもせいぜい20階建てくらいにしておいてください。
 それ以上の、たとえばタワーを設置したい! とかあれば事前にWMにご相談ください。

すでに設置されている自然物や公共施設の最大規模と同等以上のロケ
 黒羽山や白妙山は市を囲う超大な山地であり、群青川は市内最大の河川です。
 こういった、初期設定されている自然環境の意味を無に帰すような、
 オリジナルのより巨大な山地や河川が市内に存在する、みたいな設定ももちろん禁止です。
 これは施設についても同じです。国道700号が唯一の動脈なのに他に高速道路を引いてはいけないし、
 ショッピングモールがもうあるのに別のモールを存在させるとか、そういうのもダメです。
 すでに存在するロケの設定を変えたり、新しい設定を付与したい場合はそのロケの作成者と相談してください。
 複数存在するのが普通な施設はいくら増やしても問題ありません。寺社とか旅館とか。

黒羽山と白妙山以外の山地
 今回の常盤緑の舞台における山の扱いは、通常の舞台とは少々異なります。
 それぞれの山地に神社と土地神が存在する、言わば山は象徴的なスポットな訳です。
 セッション内で山地が必要な場合は黒羽山か白妙山を基本的に使用してください。
 どうしても他の山が市内で必要ということであればWMにご相談ください。
 河川に関しては、規模が小さめなら群青川や千草川以外に流れさせても大丈夫です。

海浜やそれに関連する施設
 言うまでもなく内陸都市です! 湖あたりで妥協してください!

降雪を前提とした施設
 スキー場とかですね。中部地方の気候には雪がドサドサ降るものもあるのですが、
 降雪地帯のRPはPLによって著しく練度に差が生じると思い、温暖な気候と設定しました。
 まぁこれから気候がどうなるかは市全体の異界化のせいで分からないんですけどね!

常盤駅と千歳駅以外の国鉄駅
 国鉄の駅の数というのは田舎感や交通アクセスに大きな影響を与えてくるので、
 市内には常盤駅と千歳駅しか存在しない、と定義しておきます。
 ローカル線は勝手に引いて良いですが、利便性は国鉄より数段階落としてください。

設置されている交通機関を超える利便性を持つ公共交通機関
 要するに空港とかですね。都会から鉄道で3時間って設定があるので
 それ以上に時間を短縮できちゃう公共の移動手段があってはいけないんです。
 これはあくまで公共の話であり、個人のヘリの所有などを制限するものではありません。

卯ノ校と藤袴工業学園以外の高等学校
 常葉緑市は少子高齢化の過疎地という設定であり、
 同時に卯ノ校には市内の大半の学生が通っているという設定も存在するので、
 あんまり高校が市内にポンポン存在すると人口設定の辻褄が合わなくなります。
 よって、卯ノ校と藤袴工業学園以外の高等学校はとりあえず設置を禁止しておきます。
 他に高校生が必要なら市外から引っ張ってきてください。

 保育所・幼稚園や小中校の設置はご自由にどうぞ。
 ただし、これらもひとつの学校で規模が大きくなりすぎるのは避けてください。

茜荘以外の卯ノ校学生向け学生寮
 せっかく茜荘があるので、寮生RPの一本化のためにも
 それ以外の卯ノ校学生向け学生寮の設定やロケとしての追加を禁止します。

明確に高い都会性や先端性を主張する施設
 ちょっとこのあたりはたとえが難しいですね。
 全国の都心にしか展開していない海外の先端ファッションブランドの支店が
 常葉緑に突然オープンするのはさすがに変でしょ、みたいな感じです。
 田舎には不便がつきまとうものです。あんまりリアルにしすぎるとRPしづらいだけなので
 実際常盤緑は比較的生活しやすそうな環境が整いましたが、それでも田舎は田舎。
 舞台のテーマのひとつである田舎性を打ち消すような極端な都会性は持ち込まないでください。

 ……えっ、それでも設定的にどうしても都会のお店が欲しい? しょうがいないなぁ……
 その場合は、「ロロコの専門店街の一テナントとして、非常に小規模な形で営業している」
 という設置場所制限と属性を付加することで、限定的に認めることとします。

連合軍が残した街の損害のうち、明確に大量の死傷者が出そうなほど規模の大きなもの
 アストラル=プレイライト連合軍の初回襲撃時、街はあちこちが破壊されました。
 ただ、あくまで少数が入り込んで暴れたに過ぎず、死傷者の数も多くないので、
 大きな被害でせいぜい一部の建物が半壊した程度じゃないと辻褄が合わなくなります。

 修復はだいたい済みましたが、まだ手が回らず爪跡が残っている施設も普通にあるので、
 こういった連合軍による物的被害をセッションに出したりロケとして追加しても問題ありません。
 ただし! ”死傷者の数は多くなかった”という前提が揺らぎそうなレベルのものは厳禁。
 たとえば爆心地じみた大規模な魔法の跡とかは絶対にやめてくださいね。
 建物全壊レベルもとりあえずノーで。ラインが分からなかったり微妙だったりしたらご相談ください。


 ざっとこのくらいでしょうか。随分と多くなってしまいましたが、
 ほとんどは極端な例を潰しているだけなので、
 ロケ設置が上記の制約によって阻まれるケースは少ないかと思います。
 基準が分からなかい? このロケって追加しても大丈夫? 
 このロケは明確に基準をオーバーしてるけどどうしても使いたい! とかある場合は
 リプライやDMでWMにお気軽にご相談ください。

Q.ロケで禁止されてるってことは、ランデルの調査員とかも勝手に出しちゃいけないの……?
A.そんなことはありません。NPCの登場に関しては別の制約が存在するものの、
 少なくともこのページに書かれていることは一切関係しませんです(正確にはWMの守備範囲ではありません)。
 このページで規制されているのは、あくまでも施設や自然地域の追加に関してのみ、です。

 NPCの追加や設定についてはMGMにご相談ください。

Q.自分のPCにまつわるロケを勝手に設定しても良いの?
A.良いよ。ご自由にどうぞ。

Q.じゃあ他人のPCにまつわるロケは?
A.それはさすがにそのPLに事前に確認しよう!

Q.どこにどのロケがあるかってアバウトに決めてもいいのかな?
A.「黒羽区」「千草区」「白妙区」「上千歳・公共施設」「上千歳・一般施設」
 「千歳通り商店街」「ロロコ」「下千歳」の8項目のうち
 どこに存在するかまでは最低限設定していただけると助かります。
 それ以上の、たとえば千草区内での各ロケの位置関係などは
 むしろ明確な設定をできるだけ避けていただくようお願いします。
 これは、マスタリング時のマッピングが煩雑・複雑化することを防ぐためです。

Q.確か地区ごとにいろいろと傾向が存在するんだっけ?
A.おおよそ次のようになっています。詳細は各項目のMeta-Commentaryにて確認してください。
 黒羽区(北東):学園戦争に関する施設が集まるイベント&ダンジョンエリア
 千草区(北西):温泉街を中心とする観光エリア 高級住宅地もあり 黒羽山は「人の手の行き届いた自然」
 白妙区(南東):神社仏閣などの文化遺産+ベットタウン 庶民の町 白妙山は「ありのままの自然」 秘湯もここ
 千歳区(南東):さらに2つのエリアに分かれる
 ⇒上千歳(北部):商店街やショッピングモール、学校などが存在する生活圏 歓楽街やビジネス街も兼ねる
 ⇒下千歳(南部):ド田舎 永遠と田園風景が広がっている 敷地が必要な大型施設も

Q.ロケ追加前後のWMへの連絡はしないといけないんだっけ?
A.報告義務はありません。ガイドラインが守られている限り、事前事後承諾不要です。
 ただ、ロケを追加した際はWMにリプライで一言教えてもらえるといろいろと助かります。

Q.ロケ解説が1000字超えちゃった☆
A.お、おう……
 ロケの解説が長くなりすぎた場合は全部ここに載せるとページを圧迫するので、
 いっそPCページのように個人ページとして別記事を作成し、自由に詳細を書いてください。
 そしてロケ名からリンクを載せ、このページでの解説は三行程度にまとめる感じでお願いします。

Q.常盤緑市の人口とか面積とか何県にあるかとか各都市との位置関係とか設定してるの?
A.総人口は10万人以下。面積その他は面倒なので詳細には設定していません。
 常盤緑市はセッションに応じて中部地方の都合の良い場所に都合の良い規模で存在します。
 また、常盤緑市が何県にあるかという描写はどうしても必要な場合を除き避けることを推奨します。

Q.市全体が山で囲まれているって書かれてるけど、マップには北と東にしか山がないよ?
A.縮小マップは常盤緑市内の範囲のみを描いたものです。
 もう少し広い地図で見た場合、白妙山は市境の外で西に、黒羽山は南に連なっていて、
 それぞれが山脈として常盤緑全体を北西と南東に分かれて囲っている形になります。
 ちなみに、南西部には常盤緑市の北東と同様に、白妙山と黒羽山の間に平地が存在します。

Q.歴史の空白をGMの時に勝手に埋めても良い?
A.問題ありません。
 歴史の謎を紐解くようなセッションを行う場合も、WMへの事前事後の連絡は不要です。
 魔法や異界による過去再現など、客観的証明のように思える手段を使っても問題ありません。
 セッションやGMに応じて真実が異なったり矛盾したりするかもしれませんが、
 歴史的真実なんて所詮そんなものでしょう。

Q.田舎だけどコンビニはあるんだっけ?
A.適当に点在している感じです。
 少なくとも、コンビニに行こうぜってRPをしたらその場にコンビニが出現しても差し支えないレベル。
 いくら田舎といっても、コンビニを探し回るRPとか面倒なだけですからね。

Q.上千歳と下千歳は通称とありますが、公的には存在しない地名なんですか?
A.存在しません。住所では「千歳区」という名称のみが使われます。
 市民の間でも、上千歳と下千歳の境界はどこかという意識に微妙な差異が見られるようです。

Q.常盤緑市の観光資源すごくない? 何でこんなに良い街が廃れてるの?
A.WMは常盤緑市を
 「観光地としてのポテンシャルも歴史もあるけど、いろんな不幸のせいで衰退してしまった街」
 みたいな感じで描いています。特に廃れた理由については歴史の項目の戦後からをご覧ください。
 未熟な土地が発展していくのではなく、再発展への道筋を探しているのです。

Q.卯ノ花に限らず常盤緑市に金かかる施設とか多くない?
A.長い間調査に協力したことで助成金などを引き出し、
 それを観光や教育の「魔法外」のことに充てた結果、というのがひとつの理由です。
 推し進めたのは当時の市長である統乃鉄朗。ただし、すべての試みが常に上手くいった訳でもありませんでした。
 (回答者:lion/行政担当)



Q.それでも不安だし、分からないこともあるし……
A.WM(@Mate_Casual)にお気軽にご相談ください。



Q.舞台のモデルってどのあたりになるんでしょうか?
A.山梨県と栃木県が中心ですね。特に山梨県笛○市をイメージしています。
 これはペルソナ4の舞台である稲羽市のモデルでもあり、
 また稲羽市の要素も常盤緑市には多く含まれています。

 参考資料
 『ペルソナ4 ザ・ゴールデン プレミアムファンブック』アスキー・メディアワークス著
 『散歩の達人MOOK 日光 那須 益子 栃木の街さんぽ&温泉』交通新聞社著
 『温泉地再生 地域の知恵が魅力を紡ぐ』久保田美穂子著
 『駅前魔法学園!!』藤浪智之著
 『【舞台探訪】ペルソナ4の旅 ザ・ゴールデン【稲羽市】』eggtoast投稿
 その他、Wikipediaなどの各種ウェブページ

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最終更新:2015年11月03日 16:10