「私ね。父さんみたいな、魔法使いになる」
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将来への不安 |
「わたしね。おとうさんみたいな、まほうつかいになる」
愛されてる自覚があった。父母から。父母の知己から。弟妹から。
幼いころの理想があった。それは父のような魔法使いになること。
人との絆を経て、憧れの頂きに立つことを望んだ。
けれど。
実現に近づくにつれて、抱いた憧れが遠くなっていく。
背丈が伸びるのにつれて、見渡す世界が広がっていく。
……“父さんのような魔法使い”。憧れは変わらない。
けれど本当は私は。父さんの闘う姿を。『対抗者』をみたことがない。
『対抗者』を、知らない。
友人たちは、どんどん将来を決めていく。人生を選択していく。
私は何故大学に進学したのだろう。……本当はわかってる。答えを先延ばしにしたかった。
私は何故空島に来たのだろう。……わかっているよ。ただ、母をまっすぐに見るのが辛かった。
私は憶病者だ。
魔法使いになる。それは憧れの後追いで。父の後追いで。
けれどその憧れにすら真正面に向かえなくて。寄り道をして答えを出すのを避けている。
夢は後追い。戦法は倣い。信義は模写。
……私にとって自分というものはいったい人生の何処にあったのだろう?
周囲はきっと、どんな将来を選択をしても応援してくれるだろう。
好きに生きろと。そういってくれるだろう。それは嬉しいことのはずなのに。
私にはその好きがわからない。……自分というものがわからない。
憧れはあっても、それを夢とすることができなかったのだから。
幼き頃。自分の憧れを夢と疑わず、叶うと信じていた。なのに今ではそれすらもあやふやだ。
まっすぐにそれを信じて。疑うことなく成長できていたら。
こんなに、ひねくれず……母のように。まっすぐ、素直に生きることが出来てさえいれば。
空島に逃げ出すことなんてなかったのに。
母さんを嫌うことなんてなかったのに。
何処までも。何処までもひねくれた小娘だ。
せっかくの名も今は名乗れない。
自分がない女に、あの名前は名乗れない。それこそ……両親に顔向けができない。
私は、長女なんだ。しっかりしなきゃダメだ。ダメなのに。
結局 今まで私を裏切ってきたのは私。
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名前 |
常盤ソフィア。洗礼名アズロッサ。
ソフィア(safira)は9月の誕生石サファイアのポルトガル読み。
アズロッサ(azul rose)は青薔薇のポルトガル読み。
名は、込める意味が多く様々な可能性を秘めるサファイアから。
洗礼名は、花言葉が「夢叶う」の青い薔薇から。
父は対抗神話の怪異として。
母は陰陽士の後継者として。
生まれる以前から生き方を決定づけられていた。
「娘には自由な道を歩んでもらいたい」
敷かれたレールがあるからこそ迷った二人の願いは必然だったのだろう。
ならば。
敷かれたレールがないからこそ迷った娘の思いも必然だったのかもしれない。
魔法使いになる夢に真っ直ぐ向き合えない。
憧れを摸倣することしかできない。
信条にも。技にも。自分というものがない。
……そんな迷いをもつ女にソフィアも。アズロッサも名乗れはしない。
私はただの常盤でいい。
家族に。友人に。恩師に。常盤緑に。彼らの娘に、本当にふさわしいのか悩んでしまう。そんな女だから
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外見
対抗者(カウンター)を名乗る、黒を基調としたドレスに身を包んだ女性。
白金の髪を後ろで結っている。お腹が空きやすいのか眼を離すと何か食べている。
無表情だが無感情ではない。
人格(本性)
天然。馬鹿正直。人見知りが激しい。
そそっかっしい。なんか抜けてる。そそっかしい。
格好付けたがりで見栄を張りたがる。これは父に憧れているためだが……
「対抗者というものは兎にも角にも格好いいもの」
つまり対抗者ならば格好良くなくては。こういう理論。
……要するに 母が 対抗者を語る際に惚気話ばかり聞かせたせいである。
正しい対抗者像があんまり娘に伝わってないのはそのせい。
自己評価がおそろしく低い。
生活
ファザコン。マザコン。ブラコン。シスコン。家族大好き。友達大好き。知らない人怖い。
電化製品に非常に弱いのは、これを建前として父に話しかけるきっかけを欲しがったため。
携帯の操作から何までなんでも聞いていた。いつの間にか本当に苦手になっていた。説明聞け。
父母の友人、その子供と親しく裁縫やガーデニングが得意になった。趣味はコスプレと手紙。
手紙の送り先は母の友人。母が楽しそうに書いてるのが羨ましく『対抗』した。以来文通が続いている。
魔法使いである父、“対抗者(カウンター)”を継ぐ系譜と自称。
対抗者を名乗り、空島で魔法使いを目指している。が、父が闘う姿を実は見たことがない。
“憧れの摸倣”と称し、本来の資質に見合わない魔法を使うが……?
魔法
常盤ソフィアが使う魔法の正体。
それは『おもいで』を起源とする投影魔術。
学園戦争。
父のような魔法使いを夢とした彼女にとって
その闘いの話は宝石箱のようなものであり英雄譚。
彼女にとっての英雄とは、学園戦争を闘った者達である。
大切なものを守るために斧を振るうことも。
言の葉を綴ることも。ルーンの文字を指先で描くことも。
相撲をとることも。丸太を出すことも。対抗することも。
全てが伝え聞いた伝説であり、伝承であり縁。
そうした『おもいで』が彼女の投影魔術の根幹である。
そのため実際のものとは異なる面も多い。
最も彼女自身はこれを知らない。そのため自身の能力を“憧れの摸倣”と揶揄している。
大切にした人々。その思い出から受け継いだ想いで闘っていること。
誇るべき矜持に、彼女が気付く日は遠い。
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交友・家族関係 |
アスタ:幼馴染。あちらは妹扱いしてくるが年上なのでお姉ちゃんぶりたい。
「真面目に将来設計してるのがなんか腹立つ ばーかばーか」
一之宮梵:髪の毛がふんわりしてて羨ましい。コスプレさせたい。
「(……なんて声をかけたらいいんだ?何の衣装なら着てくれる?)」
八丈メイヴィス:最近女の子らしくなった気がする。コスプレさせたい。
「まっすぐな娘だ。出来れば、ああありたいものだ」
エコー:子供のような、それでいて大人のような不思議な女性。コスプレさせたい。
「調子が狂う……らしくない」
雨:雨。雨であって雨以上でも以下でもない。コスプレさせたい。
「花は好きか?」
ユーリ:どうしようもないコミュ症。素直になればいいのにと思ってる。
「高校時のクラスメイトに似てる」
明神:いい奴。弟ではないが好き。迷いを幾らか振りきれた。
「いや、だって襲わないだろう?」
バルズ:筋肉を推してくる神父。洗礼を受けてる手前、一応物腰柔らかく接してはいる(つもり)
「ふん。兜を外すくらい造作のないことだ」
風立ぬ:親友にして悪友。高校卒業後は相撲+アイドルという謎ジャンルでデビュー。立ち絵はジャンヌオルタ
「ぬ。コスプレ同好会の来月の予算の話なんだが」
元担任:高校時代の担任兼所属してたコスプレ同好会の顧問。
「(聞いたことのある名だが別人だよな多分。ござるいってないし)」
永歌:親友にして悪友。常盤とぬと永歌でトリオでつるんでたらしい。腰が軽い。
「すまんが私はあいにく経験の予定はない。相手もおらん」
手紙の届け先:一番大切なことは、目には見えない。貴女の教えに。その答えに、きっと私はまだ
「先日、綺麗に花をつけたので一輪添えてお送りいたします――あなたの■■■■より」
母:対抗者(カウンター)像が上手く伝わってないのはこいつのせい。見立てでは属性パッション。
「……チッ(胸をみる)」
母:「家族を守る」あり方。家族愛を学んだ。戦士としての心の師。見立てでは属性キュート。
「……(自分の胸をみる)」
母:「人を想う」あり方。慮りを学んだ。学徒としての心の師。見立てでは属性クール。
「……(比べる)」
父:「理想」のあり方。志を掲げる。大好きだが、結婚したいとかはさすがにもう考えてない……考えてないよ?
「……その。すまない、父さん」
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所持品 |
レターセット 護身用(?)の斧 小さなカンテラ らくらくフォン携帯に残った両親の伝言メモ
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PickUp
「“貴女贈る慕情の薔薇(ファクス・カエレスティス)“」
御伽話に出てきそうな、甲冑を身に纏い大剣を携える黒騎士。それを使いこなす膂力。
命中精度が高い秘訣は母の言葉。『被弾しようが懐にさえ入ったらこっちのもんなんですよ!』
言の葉を耳へ。耳から身体へ。身体から現実へ。現在から未来までも伝達する詠唱魔法。
幼き日。子守歌を聞かせてくれた優しい母(ひと)。彼女の言葉はきっと、何処までも。
魔法使いとしての自覚。鍛えた肉体こそ何にも勝る頑強な盾。
最近若干相撲と聞くと興味を引かれる自分がいて自己嫌悪する。くそ あいつめ!
起源に組み込まれた数多の闘いを繰り広げた幻想種の血統。
『対抗』という志の下に集う意思を静かに統率するための魔法理論。――対抗する。
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過去のプロフィール |
外見
装飾の少ない黒甲冑に身を包んだ女性。白金の髪を後ろで結っている。
睨むような目つきも加え、厳格な雰囲気から人を遠ざけやすい。
が。中身は未だ年相応に幼く、そそっかしい。一言で表すと"残念"
人格
『行動原理は対抗。父に憧れ母に反抗する意志』
『孤高を好む堅物であり、冷酷無比で玲瓏なる女騎士』
……というのは彼女が履歴書に書いた文面である。
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本性 |
人見知りが激しいコミュ症患い。表情を出すのが苦手。
基本的には冷静。格好付けようとする度どこかしら抜ける。
怪訝な態度と格好ではあるが、意外と常識は備えているようだ。
将来を選択する今、自分というものがわからず迷っている。
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生活
特殊な家庭事情で母が3人いた。その反動なのか家事が苦手。
また電化製品に非常に弱く携帯電話の操作すらままならない。
ただ、裁縫やガーデニングは得意。趣味はコスプレ。
魔法使いである父、“対抗者(カウンター)”を継ぐ系譜と自称。
対抗者を名乗り、空島で魔法使いを目指している。
戦闘方針としては親族の力を礎に己を強化。敵に立ち向かうことを心情としている。
来歴
大学を休学し空島に出向いた娘。親元を離れ初めて一人暮らしをする。
親の同意は得ているようだが……?
まっすぐ向き合えないで。見つめないで逃げたのは私
家族には父、母、父方の妻、母方の妻がいる。弟妹が5人いるらしい。ここらへんはPLも把握しきれてない。
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壮絶な過去、母との確執 |
7歳のころ、「大きくなったらお父さんと結婚する!」と母に報告したところ
「ほほう!されば余と勝負だな!」と相撲で勝負を仕掛けられ、敗北しプールサイドに逆さまに突き刺された。
そのせいかどうかは不明だが、母とは(一方的に)仲が悪い。
母由来と思わしき拳闘士の力(常盤視点)が目覚め始めたが、本人は拒否。現状では使っていない。
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プロフィール |
好きなものは父と母と母。そして孤独だ。食べ物?美味なものを好む。
嫌いなもの母と相撲だ。グリーンピース、ピーマン、わさびは駄目だ。あいつらは駄目だ。
最近残念だったことは……そうだな。ポケモンGOをやれないことだな。店員がガンとして売ってくれん。
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仕事仲間 |
アスタ:幼馴染。あちらは妹扱いしてくるが年上なのでお姉ちゃんぶりたい。
「そうか。うまくいったのか!……こほん。ケーキ食べるか?」
一之宮梵:髪の毛がふんわりしてて羨ましい。
「(……なんて声をかけたらいいんだ?お願いします?なにか違うな…)」
八丈メイヴィス:顔つきを見ると腹立たしくなる女。申し訳ないとは思ってる。
「まっすぐな娘だ。出来れば、ああありたいものだ」
エコー:子供のような、それでいて大人のような不思議な女性。ちょっと苦手。
「調子が狂う……らしくない」
雨:雨。雨であって雨以上でも以下でもない。
「花は好きか?」
バルズ:筋肉を推してくる神父。洗礼を受けてる手前、一応物腰柔らかく接してはいる(つもり)
「ふん。兜を外すくらい造作のないことだ」
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所持品 |
レターセット 護身用(?)の斧 小さなカンテラ らくらくフォン携帯に残った両親の伝言メモ
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PickUp
「“貴女贈る慕情の薔薇(ファクス・カエレスティス)“」」
御伽話に出てきそうな、甲冑を身に纏い大剣を携える黒騎士。それを使いこなす膂力。
命中精度が高い秘訣は母の言葉。『被弾しようが懐にさえ入ったらこっちのもんなんですよ!』
言の葉を耳へ。耳から身体へ。身体から現実へ。現在から未来までも伝達する詠唱魔法。
幼き日。子守歌を聞かせてくれた優しい母(ひと)。彼女の言葉はきっと、何処までも。
魔法使いとしての自覚。鍛えた肉体こそ何にも勝る頑強な盾。
けして相撲が由来の力などではない。けして、決して!……そんなことを認めたら。私には。
起源に組み込まれた数多の闘いを繰り広げた幻想種の血統。
『対抗』という志の下に集う意思を静かに統率するための魔法理論。――対抗する。
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