春原小夜
すのはら さよ
年齢:17 性別:女 種族:魔族
メイン:
魔道士 サブ:
魔道博士 エクストラ:探偵 追加サブ:
電脳術士
イメージIC:赤蛮奇(東方輝針城)
参加卓:夜明けの時代5/2019-2020/次元旅団 PL:ニャルラトホテプ
【キャラクターシート】
「……………………何?」
容姿
頭につけた蒼い大きなリボンが良く目立つ赤髪の少女。
首元まで覆う真っ赤なマントをよく身に着けているのもあり、魔族特有の紅の瞳がよく映える。
マントで隠された体のラインの有無は旅団職員の中でも意見が分かれているらしい。
人柄
一言でいうと人見知り。だが決して人間関係が嫌いというわけではなく、感情表現が苦手なだけで
その性根は真面目であり、人付き合いは悪い方ではない。初対面より程々に親しい相手との対話を
苦手としており、調査や聞き込みなどはそつなくこなすが友達作りといったジャンルは不得手。
幼馴染や
両親には逆に時として毒舌な程に饒舌な姿が見られ、人との距離感を測るのが苦手なのではないかと彼女に近しい人間には言われている。
マナコード |
マジメ・青春・司法 |
趣味 |
料理・ネットサーフィン |
好き |
両親・激辛料理・猫・数学 |
苦手 |
感情表現・国語 |
属性 |
秩序・善・無 |
+
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行動範囲 |
若くはあるが五年程のキャリアを持つ少女は出身及び在住次元であるガイア以外にも造詣が深い。
詳しくはまた後程埋めます。
時城市 |
中心地区 |
- |
商業地区 |
- |
研究地区 |
- |
農業地区 |
- |
不良地区 |
- |
セレスティア |
水上都市部 |
- |
都市郊外 |
- |
キングダム |
ノン・キングダム |
- |
アーラン |
- |
ユートパーク |
クロッシング |
- |
フォールフォーク |
- |
ニューリーフ |
- |
ワイルドワールド |
- |
ホライゾン |
- |
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能力
主にネットを用いた情報収集能力に長け、探偵らしく集めた情報を整理、分析するのも得意。
物事に対する観察力、及びその後の対応力に関しては天性のものがある。
半面データや数字で必ずしも表現出来ないものの扱いは苦手。人との生の距離感や感情は最たるものである。
来歴
共に次元旅団に所属する
両親のもとに生まれる。
その環境もあり、比較的早期からPTの存在や旅団といった次元の神秘に触れる機会が多く
本人が灯を持っていたこともあり、ごく自然な流れでPTに覚醒。両親(特に父親)には告げていないが
ほぼ当人達の後を追う形で旅団へ入団した。元よりそのつもりだったので現在高校三年生だが
既に大学への推薦をほぼ内定させており、気楽な身分。
また、
朝柄拓哉とは昔からの幼馴染。家が近所で、彼女の家が職業柄泊まり込みや出張で両親不在が多かったため、よく家にお世話になっていた。
「……私は私だから。そこのところ忘れないで」
+
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日常編 |
日常編
「なあ小夜、この後俺と恋のニューラルネットワークでディープラーニングしねえか!」
「-1000点。マイナス記録更新ね」
学校帰りの夕暮れ、幼馴染との待ち合わせ場所のエレクトロセンターの機械部品販売コーナーに急ぐ。
会って早々に挨拶代わりのまるでセンスのない口説き文句がいつもの如く飛んできたから、冷たいナイフで刺し返す。
「くそ、ニューラルネットワークでシナプスの結合と男女のくっつきを掛け合わせてみたのにこれもダメなのか!?」
「そもそも会って早々にくっつこうとする根性が間違っているとは思わないの?」
目の前で大仰にうな垂れているのは私の幼馴染の朝柄拓哉。家が近いのに加えて
私の両親が家を留守にすることが多いから小さい頃はあいつの家に泊めて貰ったりしたこともある。
……今年になってあいつの兄が帰ってきてからというもの、あいつはずっとあんな感じだ。
変に格好つけようとするから失敗するのに……
そう心の中で呟きながらマフラーを外す私に、あいつの声が呼びかける。
「すげー、夕方だってのにこんな綺麗に流れ星って見えるもんなんだな、小夜も見てみねえか」
思索を中断して、言われた方を見上げてみる。珍しいという気持ちよりも先に、何だか嫌な予感が私の胸に深く刺さった。
「こんな時間に流れぼ……し……?」
枝分かれした光の一つが大きく輝いて、まるで焼き付くようにあいつの方へと落ちていく。
真っ白になる頭と、文字通り真っ白になる視界。自然と漏れた叫び声だけが、私の最後に覚えていたものだった。
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非日常編 |
周囲からか細い泣き声が聞こえる。深い暗闇の中に沈んでいた意識が、青ざめるように浮上してきた。
痛む頭に顔を顰めながら、自身と周囲の状況を把握しにかかる。
自分含めて後ろ手に縛られている人達の中には獣人が多く、女子供ばかりだ。
暴発に巻き込まれたせいで意識を失っていたのか、人攫いの連中に捕まってしまったらしい。
一通り状況を認識したところで、馬車が大きく揺れる。
隣で身じろぐ音がする。どうやらあいつも起きたみたいだ。
「なん……」
「……静かに、無理に動いちゃダメ」
目の前でいつものように大声を出しかねないあいつに、強く視線を送りながら首を振る。
混乱するのは無理もないけど、今大声を出されるのは困る。
「なんだよ、この状況はよ……」
「意識を失ってる間に奴隷商人か何かに捕まったみたい……でも、大丈夫だから。私が何とかする」
怖いという気持ちは、ないどころじゃない。それでも必死に余裕そうな表情をつくる。
少し声が震えているかもしれないが、小声だからと言い張ればあいつは引き下がるだろう。
……言いあってる場合じゃないんだけど。
「奴隷商人って……」
そこまで言ってあいつは口を噤む。
少し考えるような間があって、口を開いたあいつはこんなことを言ってきた。
「……俺はこれからどうしたらいいんだ?」
「初めに言ったままでいいから、静かに。無理には動かずに。……元締めにバレるのが一番まずい」
手は縛られてるし、学校帰りだから武器も持っていない。幸い旅団に連絡はつけられたし、後は待つだけで大丈夫……だと思う。
悪い方向にばかり行く思考を何とかシャットアウトして、不安を気取られないようにしながら言葉を返す。
「詳しくは帰ったら話す……から……」
がたん。
大きな音と揺れと共に馬車が止まる。舌でも噛んだのか顔を顰めるあいつの顔の向こうから見えた男に、私は思わず声を失った。
「獣人ども、なんかぴーぴーぴーぴーうるさいなぁおい?」
入ってきたのは白いシャツをはだけて着た、短い金髪にサングラス、そして目立つ桜色の羽のような上着を着た男。
『ヴァニタス・ピースメーカー』……『ディスターリー』の中でも枢機卿に次ぐ大司祭の地位につく、もし武器を持っていたとしても私一人じゃとてもじゃないが敵わない相手だ。
「俺が必要なのは本当は数人なんだよ、数人攫って来いって言ったら馬鹿どもがこんな集めてきやがってさあ」
ヴァニタスは大きくわざとらしいため息をついて、私の隣にいた女の人に向かって近づいていった。
「本当悪いなって思ってるんだよ、だから何人か開放してやるよ、なあいいことだろ?」
か細く泣く女の人の首輪をヴァニタスが掴んで引っ張り上げる。
「はなして……!」
「開放してやろうってのに、もっと嬉しそうな顔したらいいだろ?」
否応なしに近づく距離に心臓がバクバク言っている。それでも、あいつにあの男の危険性を伝えなければ。
そう思ってあいつがいた方向を見ようとした私が目にしたのは、ヴァニタスに体当たりしたあいつの姿だった。
「お姉さん、小夜、今のうちに逃げろ!」
「なっ……馬鹿!」
思わず大声で立ち上がる。あいつはあの男がどれほど危険な男か分かってない。
急いで駆け寄ろうとしたけど、膝が笑ってて思うように動けなかった。そんな場合じゃないっていうのに。
「心配すんなよ、俺だって足の速さには自信が」
そんなあいつの言葉に言い返す暇もなく、重い衝撃が私を襲う。膝が笑ってた私にそんな衝撃が耐えられるはずもなく、一緒になって倒れこむことになった。……一緒に?
ぶつかってきたものを確認するために視線を下に向けた私の目に飛び込んできたのは、頭からだらだらと血を流している動かないあいつの姿。
ああ、血の気が引くってこういうことなんだ。
今考えることじゃないでしょってことが頭に浮かんで、言葉にする気力もなく私はぼんやりと上を見た。
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最終更新:2019年12月12日 20:53