アスラは拒絶と破壊に根ざす起源を持つ非定命の存在である。彼らは神格による偶然の顕現物であり、神々自身による過ちから生まれた生ける冒涜だ。名状しがたい神の過誤から恐るべき生命を与えられたアスラは、その呪われた存在ゆえに、定命の者の間に疑念の種を播き、神々に究極の復讐をなそうと望む。
ほとんどのアスラは神々が創造に手を下した万物の徹底的な破壊以外の何ものでもないものに至る、根強い哲学を共有する。この終末に向けて、どのようにすれば宇宙を破壊できるのかをより一層知るために、被造物の本質について学習し瞑想する。このフィーンドの中で最も単純なものは聖なる地と遺物を憎悪と不信仰の穢れで冒すと共に、敬虔な者を苦しめることを求める。ひとたびある聖地の破壊や堕落が完了すると、アスラは自らがなしてきた事を熟考し、未来の悪行を思念するためにその地域に住居を構えるかもしれない。いくつかの寺院が蔵する正確な記録と歴史は、他の信仰の砦の破滅で終わっているかもしれない。そして、アスラは蔓延する。
他の来訪者の多くとは異なり、アスラは故郷と呼べる領地を持っていないため、居住と繁殖のための場所を探す理由がある。彼らの住む最大の
居住地はヘルの広大な荒野にあるが、このフィーンドは
大いなる彼方のいたるところで見ることができ、自分たちを入れる余地を生み出せるあらゆる場所に生息する。アスラは陰謀を企み、万物に対する巨大な憎悪を養うために時を費やす。彼らは戦争と荒廃の芸術を完成させる。
デヴィルでさえアスラの領域では安全ではない。なぜならアスラはこの地獄の落し子である隣人と同じ属性を持つが、デヴィルは現存する多次元宇宙に固有のクリーチャーだからだ。アスラには敵意が根付いているため、最後にはデヴィルはその究極の目的を達成するためにアスラに屈する。
その好戦的で破滅的な行動にもかかわらず、ほとんどのアスラは禁欲的な性質と現実への偉大な洞察を有する。宇宙について非常に多くのことを知っている。さらに、物質的な富や快楽に関して彼らをその目的からそらせるような物はほとんどない。アスラは財宝、恐らくはその襲撃によって滅んだ寺院からの略奪品を持っているかもしれないし、それが求め必要とみなす召使がいるかもしれない。しかし、そのような存在の一片は、それらがアスラがその目的に進む助けとなる限りにおいて価値を持つ。
アスラの他の者は護衛やさらには他次元界の傭兵としての戦闘または行動の流儀を完成させている。このようなアスラは荒廃の道具となり、その敵が誰であっても、敵対者の生命を否定するものとなる。神格の作品の存在を終わらせることができる限り、自分たちを戦うために雇ったものが誰、あるいは何であるかはめったに気にかけない。
アスラはしばしば略奪した宗教的な遺物の財宝を集めて守り、そのような物品を、アスラの捕えがたきオーラにもかかわらず、そんな財宝の場所を突き止めることができるほど強力で敬虔な英雄のための釣り針として使う。このフィーンドはこのような聖なる品を失ったことが、信仰の通常の成員を悲しませ信仰を傷つけることを知っており、このような精神的な苦痛を引き出すためにできることを全ておこなう。
アスラの個々の顕現は殺すことができるが、このフィーンドを恒久的に破壊することはほとんど不可能だ。彼らの中にある神格の火花は、ヘルか他のどこかにいる強大なアスラ王であるアスラ・ラーナの前に戻る。さまざまな時間、通常は7の倍数の年のうちに、殺されたアスラはより弱いアスラとして転生する。アスラの目的のために死んだ真に献身的なアスラは、アスラ・ラーナの本質の一部を代価として元通りの姿を与えられるかもしれない。転生したアスラは過去の生涯、起源、自らを悩ませたあらゆる敵を覚えており、その姿や力が変わっていても、復讐への渇望は永遠に続く。
しかし、まれに多次元宇宙の本質への熟慮や永遠の闘争以外の何かに対する願いが、アスラに他の道を選ばせる。このようなアスラはかつて破壊しようとしたものにより近付こうと瞑想し、魂を焼く憎悪を浄める。罪を贖ったアスラはめったに善属性であることも宗教的であることもないが、次元界をさ迷って知恵を分け与え、大破壊に対抗して行動する。邪悪なアスラはこの裏切り者を憎み、多くの熱情でそれらを探し出して滅ぼそうとする。
既知のアスラ・ラーナ Known Asura Ranas
アスラは終わりない転生の輪廻のうちに真に強大になりうる。その中で最も強力なものは、廃墟となった聖地、見捨てられた神々の領域、あるいはヘルの荒野に住まうアスラ・ラーナである。この力あるフィーンドは特有の形態を持ち、賢者または冒涜的な菩薩として崇められているが故に、その種族の下位の成員からあらゆるものを要求することができる。通常は神格の信者が聖なる物品や場所に近づくことを妨げることができる場所に住む。以下のリストにあるのは神話や災禍の物語で名づけられているアスラ・ラーナである。
- “解体されしもの”アンダカ Andak the Dismembered
- “秘蔵者”ボーガ Bohga the Treasurer
- “屠殺導師"チュガーラ Chugarra the Guru of Butchers
- “毒霧の貴婦人”チュプルガスティ Chupurvagasti, Lady of Poison Mist
- “数えきれぬ”ガヴィデャ Gavidya the Numberless
- “永遠の断食”ヒディム Hydim of the Eternal Fast
- “頬張りし玉石”イオラムヴォル Ioramvol with the Mouth Full of Boulders
- “偽りの世界の父”メーハ Maeha, Father of False Worlds
- “二重の純粋”オナマーリ Onamahli the Twice Pure
- “太陽喰らい”ラーフ Rahu the Sun Eater
- “東の目の蛇”リタラ Rytara, Serpent of the Eastern Eye
- “憤怒の覚者”タラクスン Taraksun, Awakener of Wrath
- “煙の中で待ちし獣”ズラパディン Zurapadyn, the Beast Who Waits in Smoke
それぞれにシミターを振るう筋肉質の2本の腕を除けば、この巨大なクリーチャーは角の生えたガラガラヘビに似ている。
アガースラ 脅威度11 Aghasura
防御
AC 23、接触11、立ちすくみ20(+6外皮、-2サイズ、+3【敏】、+6鎧)
hp 161(14d10+84);
再生5([善]の武器、[善]の呪文)
頑健 +15、
反応 +9、
意志 +11;心術系統の呪文に対して+2
DR 10/善;
完全耐性 毒、
呪い効果、
病気;
抵抗 [酸]10、[電気]10;
SR 22
攻撃
移動速度 50フィート、水泳30フィート(鎧着用時、35フィート、水泳20フィート)
近接 高品質のシミター=+26/+21/+16 (2d6+12/15~20、加えて“
毒”)、高品質のシミター=+26(2d6+12/15~20、加えて“
毒”)
噛みつき=+19(2d8+6、加えて“
つかみ”および“
毒”)
接敵面 15フィート;
間合い 15フィート
特殊攻撃 二刀使い、
飲み込み(2d6+12[酸]ダメージ、AC13、hp16)、武器注入
擬似呪文能力 (術者レベル11;精神集中+15)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体または部隊(2~9)
宝物 標準(高品質のブレストプレート、高品質のシミター×2、その他の宝物)
特殊能力
引きつけのオーラ(超常)/Attraction Aura アガースラは少なくとも1ラウンドの間身動きをしなければ、常に半径50フィートの引き寄せのオーラを放つことができる。このオーラの範囲内に入った全ての悪属性ではないクリーチャーはDC21の意志セーヴを行わなければならず、失敗した場合はアガースラのいる場所に向かって移動しなければならない。アガースラが移動した場合、全ての現在効果を受けているクリーチャーについてその効果が終了する。これは[精神作用](強制)効果である。セーヴDCは【魅力】に基づく。
二刀使い(変則)/Dual Wielder アガースラは2つの武器で攻撃する場合、攻撃ロールとダメージ・ロールにペナルティを被らない。
武器注入(超常)/Infused Weapons アガースラが振るう武器は
ダメージ減少を克服する目的に於いては魔法の武器であると見なす。それに加えて、これらの武器は攻撃が命中した際にアガースラの毒を伝える能力を得る。
毒(変則)/Poison 噛みつきまたは武器・致傷型;
セーヴ 頑健・DC23;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d4【耐】ダメージ;
治癒 2回連続のセーヴ成功。
アガースラ、あるいは有毒のものは奇襲の技術を完成させ、護衛と虐殺の義務を負う強健なフィーンドである。この恐るべき蛇怪は神格がお気に入りのペットの蛇に自由意志を与えた際に生まれたが、野放しにされている間にその神の敬虔なる神殿に忍び込み、その高僧の全てを殺したといわれる。神格の怒りを生き延びたその蛇が最初のアガースラになった。
アガースラは体長30フィート、体重およそ7米トン。
体腔を繋ぎ合わせ、四肢を組み合った一対の棘の生えたフィーンドが、そっくりな曲がったナイフを持って旋舞している。
アズカイト 脅威度7 Adhukait
防御
AC 20、接触14、立ちすくみ16(+1回避、+6外皮、+3【敏】)
hp 76(9d10+27);
再生5([善]の武器、[善]の呪文)
頑健 +6、
反応 +11、
意志 +9;二重精神、心術に対して+2
DR 5/善;
完全耐性 挟撃、
毒、
呪い効果、
病気;
抵抗 [酸]10、[電気]10;
SR 18
攻撃
移動速度 40フィート
近接 高品質の(×2)ククリ=+15/+10(1d4+5/18~20)、
爪(×2)=+9(1d4+2)
特殊攻撃 災厄の舞踏
擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+9)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、または一団(3~12)
宝物 標準(高品質のククリ×2、その他の宝物)
特殊能力
災厄の舞踏(超常)/Dance of Disaster アズカイトが全力攻撃の間に近接攻撃を命中させた時にはいつでも、次の攻撃を行う前に10フィート移動することができる。この移動はアズカイトの通常の移動速度に制限されない。次に行う攻撃が残っている限り、その4回の攻撃のうちいずれの命中の後でも10フィート移動することができる。
二重精神(超常)/Dual Mind アズカイトは2つの異なった精神を有する単体のクリーチャーであり、[精神作用]効果に対して2回のセーヴィング・スローを行うことができる。いずれかのセーヴィング・スローが成功した場合、[精神作用]効果はアズカイトに影響を及ぼすことに失敗する。
双身のものとして知られるアズカイトはアスラの戦士であり、略取、暗殺、拉致のために計画された迅速な襲撃に特化している。アズカイトは潜入と逃走に適している。殺害の時には敵を怯えさせたり挑発したりするために苦痛を長引かせようと望まない限り、残虐に効率的である。
アズカイトは2体が繋がっているクリーチャーであるように見えるが、2つの精神を持つ1つの存在である。このクリーチャーの人格と目的はその奇妙な姿と同様に統合されている。アズカイトは身の丈6フィート、体重330ポンド。
アズカイトは荒涼とした場所、特に過去の恐怖や悲劇を思い起こさせる所を住処とすることを好む。そのような塒に自分の仕事の戦利品を瞑想の焦点や研究対象とするために所蔵している。またアズカイトは寺院や聖地から盗んできた宝物を持っている。休息時にはあらゆる不正に入手したアイテムの近くにおり、おせっかいな魔術師が失われた物品の位置をつかめないようにする。
伝説によれば最初のアズカイトは神のような2人の略奪者の砕かれた死体から現れたという。この歴史からとうに名前が忘れ去れている略奪者たちはある神聖な殿堂を襲撃しようとした。そこに住む神格とその従者たちは盗人を殺し、その肉体を叩き潰して一つにし、その残骸を地上に放り捨てた。砕け散りながら絡みついた肉体は世界に激突し、恐るべき地震と津波を引き起こしてこの災害を偶然引き起こした頑固の神の信者を多数含む数千の無辜の民を殺した。最初のアズカイトはこの略奪者たちの砕かれ混じり合った遺骸から生まれ、爆砕された隕石孔からアスラに精鋭兵として仕えるために起き上がった。
この4本の腕を持つ人型の恐怖は、黄金の鎧を纏い、後光のような宙に浮かぶ輝く武器類に取り囲まれている。
アスレンドラ 脅威度20 Asurendra
防御
AC 35、接触25、立ちすくみ26(+1回避、+10外皮、-2サイズ、+3洞察、+5反発、+8【敏】)
hp 385(22d10+264);
再生10([善]の武器、[善]の呪文)
頑健 +25、
反応 +17、
意志 +20;心術系統の呪文に対して+2
DR 15/混沌および善;
完全耐性 挟撃、
毒、
呪い効果、
病気、(ポリモーフ);
抵抗 [酸] 10、[電気] 10;
SR 31
攻撃
移動速度 50フィート、登攀50フィート、
飛行50フィート(完璧)、水泳50フィート
近接 噛みつき=+33(2d6+13、加えて“
つかみ”および“
毒”)、
爪(×6)=+33(2d6+13、加えて“
呪い”)
接敵面 15フィート;
間合い 15フィート
特殊攻撃 偽りの叡智の
呪い、
飲み込み(4d6+19殴打加えて4d8+12[酸]ダメージ、AC15、hp38)、霊剣(+29、3d6+7/19~20)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体または2体
宝物 ×2
特殊能力
偽りの叡智の呪い(超常)/Curse of False Wisdom 爪・接触型;
セーヴ 意志・DC31;
頻度 1日;
効果 1d6【判】吸収。
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型;
セーヴ 頑健・DC33;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d6【耐】;
治癒 2回連続のセーヴ成功。
霊剣(超常)/Spirit Blades 即行アクションとして、アスレンドラは指示するまで自身の側を浮遊する6本までのロングソード状の力場効果を呼び起すことができる。アスレンドラは標準アクションを用いて1本の剣に50フィートまで離れた1体の目標を攻撃するか、全ラウンド・アクションを用いて6本の剣全てに50フィートまで離れた6体の異なる目標(望むならばそれぞれが異なった場所にいてもよい)に攻撃するように指示することができる。一度アスレンドラが1本の霊剣に1体の敵を攻撃することを指示すると、その剣はアスレンドラに他の指示を受けず、またその敵がアスレンドラから50フィート以内に留まる限り、その敵に対して毎ラウンドアスレンドラのターンに1回の攻撃を行う。移動アクションとして、アスレンドラは全ての現在攻撃を行っている剣に50フィート以内にいる新しい敵に目標を変えるように指示することができる。この武器攻撃はアスレンドラの基本攻撃ボーナスに【判断力】修正を加えたもの(ほとんどのアスレンドラが+29)を用い、3d6+アスレンドラの【判断力】修正値に等しい力場ダメージ(ほとんどのアスレンドラが3d6+7)を与える。物理的攻撃はこの剣に効果を与えないが、
ディスインテグレイト、
スフィアー・オヴ・アニヒレイションまたは
ロッド・オヴ・キャンセレイション (接触AC25)によってこれを消滅させることができる。霊剣の目標が死亡または50フィートの有効距離を越えて移動し、かつアスレンドラはそのターンの終了時までその剣に再び目標を与えない場合、その剣は消滅する。同様にアスレンドラのターンの終了時にアスレンドラから50フィート以内にない全ての剣も消滅する。
唯一個体たるアスラ・ラーナという著しい例外を除き、アスレンドラはその種の中で最強のものである。ヘルや他の場所で拡張された領域のようなものを持っているアスレンドラはほとんどいないが、このアスラはアスラ種の中の「賢明なるもの」である。ほとんどはその破滅的な神秘主義を実践し、彼らの教えを求める下位のアスラに命令を下すことができる神殿めいた要塞の中に住む。ほとんどのアスラにとって、アスレンドラの指令は神格の勅命同様のものである。
アスレンドラはそれぞれ巨大な体格をした人型のクリーチャーである。その正確な外見は人型生物の外見が異なるのと同様にさまざまだが、全てのアスレンドラは6本の腕と複数の目と頭部を持つ。アスレンドラの体は物理的な完全性の具体例であり、筋骨たくましく優雅な体格をしているが、その顔は怪物めいた、あるいは非人間的な造作で、牙があったり奇妙な配置の容貌であったりする。ほとんどのアスレンドラは身の丈19フィート、体重8,000ポンド。
その強さのままに生まれたアスレンドラはほとんどいない。彼らは数え切れない生涯を下位のアスラとしてすごすことによってのみその力に達する。それぞれの化身を通じて、この粘り強いアスラは破壊のいくつかの概念を統合することを求める。最終的に、暗黒の瞑想と邪悪な行いにより、そのアスラは反創造のいくつかの側面を結合した存在の位に登る。また彼らは同類を超えた力を得、ゆっくりと自分自身を完璧な自己、神々とその神聖な作品を引きずり降ろすことに理想的に適合した破滅の道具の姿へと作り直す。
戦闘においては、アスレンドラは全ての敵を破壊することに最善をつくし、あらゆる敵が倒れた場合にはその死を確実にするために時間をとる。アスレンドラは倒れた敵の肉体を食べることを楽しみ、一部は貪り食った肉と骨を自分に仕える新たなアスラを創り出すために使用する。
冒涜の賢者 Blasphemous Sages
それぞれのアスレンドラは神格に対する特別なやり方の復讐に向かう至福の道を進む。哲学者が叡智を広めるように、彼らはより多くのアスラが完全へと至るように自分たちのやり方を他のものに教える。ここにあげたものはアスレンドラがその「啓発された」憎悪を用いることができる邪悪な方法についてのアイデアのいくつかである。
死:全ての生けるものは死ぬことができる。戦争の代わりに、あるアスレンドラは戦争の余波に重点を置く。そのようなアスレンドラは高速化
ベイルフル・ポリモーフを高速化
スレイ・リヴィングに、高速化
ブレード・バリアーを高速化
サークル・オヴ・デスに置き換える。その霊剣は力場ダメージの代わりに負のエネルギー・ダメージを与え、そのため生者に対する武器として用いるのと同様に味方のアンデッドを治癒することができる。
神聖冒涜:冒涜はあらゆるアスラにとって喜びであるが、真に不敬なアスレンドラは神格の奇跡を模倣する能力を学んでいる。このアスレンドラのカルトは、ほとんど常に一見恵み深いように見えるが、人々を真の神格の信仰から改宗させようとする。これのアスレンドラは特殊攻撃の霊剣を持たないが、1日1回、その奇跡がもたらすものが彼らの冒涜的な目的に適う限り、
擬似呪文能力として
ミラクルを使用できる。
改変:一部のアスレンドラは神々が創造した物を作り直すことを好む。改変者の目を逃れる物は何もなく、その敵は自らの体、心、そして魂が改変者の手の中の粘土の様なものであると知る。アスレンドラの改変の賢者は特殊攻撃の霊剣を持たないが、以下の特殊能力を得る。
アスラ作成(超常):全ラウンド・アクションとしてアスレンドラは直近の24時間以内に食べた1体のクリーチャーをトリプラースラに変え、現実世界に排泄することができる。このようなトリプラースラはトリプラースラである限り自分を創り出したアスレンドラに忠実である。アスレンドラの手元に十分なトリプラースラがいる場合には、この能力を用いて彼らを同様に貪り食いより強力なアスラを作り出すことができる。アスレンドラは直近の24時間以内に食べたトリプラースラを、食べたトリプラースラの数に等しいヒット・ダイス数のアスラに変換することができる。アスレンドラはこの能力によって望むだけの数のトリプラースラを作り出すことができるが、複数のトリプラースラを結合してより強力なアスラを作ることができるのは1日1回である。アスレンドラはこの能力によって別のアスレンドラを作り出すことができない。新たに創り出されたアスラはそのアスレンドラを主とみなす。トリプラースラを作り出すために使われたクリーチャーの魂の全てが消費されるわけではない。このやり方で飲み込まれアスラを作るために使われたものは死亡し、通常通り生き返らせることができる
この6腕の女性はその頭部に3面の牙の生えた顔がある。彼女は色とりどりのローブを着、その手は数本の異国的な武器を振るう。
ウパスンダ 脅威度9 Upasunda
防御
AC 24、接触21、立ちすくみ16(+1回避、+3外皮、+3洞察、+7【敏】)
hp 114(12d10+48);
再生5([善]の武器、[善]の呪文)
頑健 +12、
反応 +11、
意志 +15
防御能力 身かわし強化;
DR 10/善;
完全耐性 挟撃、
毒、
呪い効果、
病気;
抵抗 [酸]10、[電気]10;
SR 20
攻撃
移動速度 50フィート
近接 高品質のロングソード=+19/+14/+9(1d8+6/19~20)、高品質のスピア=+19(1d8+9/×3)、高品質のククリ=+19(1d4+6/18~20)、
叩きつけ(×2)=+13(1d4+3)もしくは
叩きつけ(×6)=+18(1d4+6)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、または戦隊(3~6)
宝物 標準(上記の武器、加えてその他の宝物)
特殊能力
武器注入(超常)/Infused Weapons ウパスンダが振るう武器は悪属性と秩序属性に加え、
ダメージ減少を克服する目的で魔法の武器とみなされる。
多刀流体得(変則)/Multiweapon Mastery ウパスンダは複数の武器で戦う場合にペナルティを被らない。
美を求めるものとも呼ばれるウパスンダは戦いの瞑想と肉体の完成に自らを捧げるアスラである。ウパスンダは
モンクに似た身構えと技術、そしてそれを通じてそれがいたるあらゆる場所に完璧な破壊をもたらす能力を求める。その異名は純粋性をほのめかすが、実際のところ「美を求めるもの」とは破滅の理想に傾倒するアスラの純粋性の発露である。最初のウパスンダは自らの意志力によって神格に達した男の妬み深い弟子であったと信じられている。この新しい神格が
大いなる彼方に登った際に、その弟子の中で見捨てられたと感じた者は不滅に至る他の道を探し求め、アスラ・ラーナの1体の餌食となり、美を求めるものに変形されることによってその願いをかなえた。
ウパスンダは戦闘において決して敵に降伏することはなく、戦いから逃げることもめったにない。彼らは技術と叡智を増すか、あるいは戦いで死ぬことを望んでいる。どちらかの道に数え切れない形の破壊を更に深く理解することへの進化がある。
ウパスンダは身の丈7フィート、体重240ポンド。
この小さな怪物はよく筋肉のついた人間の体と縁取りのついた王冠状の角、ルビーのように輝く目を持つ。
トリプラースラ 脅威度2 Tripurasura
防御
AC 16、接触16、立ちすくみ13(+1回避、+2サイズ、+1洞察、+2【敏】)
hp 19(3d10+3);
高速治癒2
頑健 +4、
反応 +3、
意志 +5、心術に対して+2
DR 5/冷たい鉄または善;
完全耐性 毒、
呪い効果、
病気;
抵抗 [酸]10、[電気]10
攻撃
移動速度 20フィート
近接 針=+7(1d4-1、加えて“
毒”)
一般データ
【筋】8、【敏】14、【耐】12、【知】13、【判】15、【魅】13
基本攻撃 +3; CMB +3; CMD 14
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、または徒党(3~10)
宝物 標準
特殊能力
変身(超常)/Change Shape トリプラースラは1つだけ別形態を持ち、変身を用いた場合は常に同一の小型人型生物の外見になる。ほとんどはノームまたは人間の子供の形態をとる。
神出鬼没(超常)/Elusive トリプラースラとそれが運搬するアイテムは
ノンディテクション呪文の効果の下にあるとみなす。この効果を克服するためには術者はDC14の術者レベル判定に成功しなければならない。
毒(変則)/Poison 舌・致傷型;
セーヴ 頑健・DC12;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d2【判】ダメージ;
治癒 1回のセーヴ成功。
陰険なるものトリプラースラはアスラの中で最弱であり、神格の失敗の顕現ではなく最も強力なアスラが神格への憎悪をあらわすためにその創造を冒涜的に模倣したものである。新たに創造されたトリプラースラは通常は2つの理由のいずれかによって存在する:アスレンドラの賢者がより強力なアスラを創造するための材料を得るため、あるいはアスラの思想に誘い込むために定命のもの、特に定命の術者を探すため。人好きのする、あるいは無垢な姿をとる力を用いながらトリプラースラは敬虔な定命のものを堕落させることを求めて世界をさ迷う。見込みのある術者(特に教会または宗教と何らかのつながりを持つ者だが必ずしも信仰術者ではない)と出会った場合、トリプラースラは徒弟、巡礼、あるいは他の種類のその術者から熱心に学ぼうとする好奇心の強い学生としてその姿を現す。
トリプラースラはその真の本性と力を隠し、その“主”を良心からなされる判断から遠ざけ、宗教的信条、信仰、社会の崩壊を促進する行動をおこなわせるように操る機会を求めている。その道を誤った術者が必然的に司法と衝突し、あるいは復讐を求める者たちと対面した場合、トリプラースラは術者の堕落の最後の場面を見物するために消えうせ、その後は他の街や地域で新たな犠牲者を探す。
その一方で一部の術者は実際にこの小さなフィーンドを
使い魔にするために捜し求める。一度その仕事がなされる度に主を捨てる必要がなく、主が生きている限りその計画を広げ続けることができるため、トリプラースラはこのような機会に非常に価値を置く。術者はトリプラースラを使い魔として得るためには、秩序にして悪、少なくとも7レベルで、
《上級使い魔》特技を有していなければならない。
最終更新:2016年05月14日 00:27