堕落の主にして純粋なるものの破壊者、デヴィルは全ての善きものを破壊し、定命の者の魂を引きずりこみながら地獄界の深みに戻ることを希う。
地獄界ヘルに住むフィーンドの中で最も数が多いため、悪魔学者たちはデヴィルのさまざまな形態を記録してきた。ほとんどは2つの名前によって知られる:1つは一般人や民話によってフィーンドに与えられた通称、そしてもう1つは地獄界に仕え、魔物と取引することを願う者たちによって語られてきた、世に知られない古の名である。
未来のデヴィルは、最も堕落した定命の者の魂――その個性と記憶は何千年もの業苦によって洗い流されている――から生まれ、数多の苦しむ魂の中から、精神のない悪の潜在力を持つ不快なレムレーとして立ち上がる。何百年も続く苦痛か、より強力なデヴィルの命令によってのみ、これら最下層のデヴィル類は、より危険なフィーンドになることができる。彼らの主か、ある程度の意識を持つ地獄界の階層の悪魔的な意志が指し示す、苦痛に引き裂かれるような変身を経ることによって。地獄の君主たちは、褒美や刑罰として、より強い、あるいはより弱い形態に変身させることができるが、一部のデヴィルは地獄の階層に長く囚われたとりわけ邪悪な魂から自然に発生する。このように、さまざまなデヴィルの種は、見た通りの能力と地獄の大いなる秩序の中で一般化された階級を有しているが、デヴィルのタイプ自体は必ずしも苦痛を受けた期間や地獄の命令系統の中で占める位置と一致する訳ではない。
デヴィルは地獄の9つの階層に満ちているが、あるフィーンドは特定の階層において他の者よりも一般的である。個々のアークデヴィルに対する特別な義務と忠誠が、彼らを苦痛に満ちた領域の1つに他のものを超えて引き寄せる。デヴィルの種類の多くは悪行や誘惑の1つの形態に専門化する傾向にあるが、地獄界のヒエラルヒーは通常ではない個人の才能を受け入れる柔軟性を持たない訳ではない。このため、特に用心深いハマトゥラはプレゲトンのボーン・デヴィルの憲兵たちの隊列に加わるだろうし、熟練兵のバルバズゥはネッソスのピット・フィーンドたちに混じって仕えるだろう。
地獄界の穴蔵を抜け、デヴィルたちはしばしば悪の術者の召喚に応えて物質界に旅する。デヴィルたちは、てきぱきと取引し、自分たちの地獄堕ちを受け入れる定命の者に喜んで仕え、自分たちが合意した文言に常に従うが、何よりも地獄界の意志を優先する。このため、物質界にきた最下級のデヴィルでさえも、さらに魂を堕落させようと企み、契約を巧妙に潜り抜けて自分自身の陰謀、あるいはさらに地獄界のアークデヴィルの口にできない目的に奔ろうとする。
デヴィルの階級
悪魔学者はしばしば地獄界の階級、すなわち悪魔たちを地獄の軍団の歩兵と指揮官を分かつ区分について語る。ほとんどの定命の者にとって、デヴィルはいかなる段階であろうとも危険な敵であり、このような区分はほとんど意味がないが、地獄の社会のヒエラルヒーと微妙な差異は、デヴィルと交流しようとする者の死命を分けることになる。ある種類のデヴィルが他の者よりも上か下かを見分けることは、腕力だけの問題ではない。狡知に長けたフィーンドのいくつかの種類は、基本的に自分より強い同類よりも上位に来ることもある。デヴィルの地位は、下位の地位にいる他のデヴィル全てに命令を下せることを即座に意味しないが、フィーンドが仲間に便宜を図ろうとしたり、影響力を及ぼすことは含む。
下に示されているものは、デヴィルの種類を、悪意に満ちた君主であるピット・フィーンドから不恰好で下賎なレムレーまで順に並べたものである。
地獄のヒエラルヒー
絶対的に弱いデヴィルから地獄の君主まで、ここに列挙したのは、地獄の領域で非常によく知られている住人の最も基本的なヒエラルヒーである。
最下級デヴィル:インプ、レムレー
下級デヴィル:ビアデッド・デヴィル(バルバズゥ)、エリニュス、バーブド・デヴィル(ハマトゥラ)、ボーン・デヴィル(オシュルス)
上級デヴィル:ホーンド・デヴィル(コルヌゴン)、アイス・デヴィル(ゲルゴン)、ピット・フィーンド
1対の凍りつくような複眼で、このそびえ立つ昆虫のような怪物は、前に立つもの全てを冷たく値踏みしている。
アイス・デヴィル(ゲルゴン)脅威度13 Ice Devil (Gelugon)
防御
AC 32、接触14、立ちすくみ27(+18外皮、-1サイズ、+5【敏】)
hp 161(14d10+84);
再生5(善属性の武器、[善]の呪文)
頑健 +15、
反応 +14、
意志 +12
DR 10/善;
完全耐性 [火]、[冷気]、毒;
抵抗 [酸]10;
SR 24
攻撃
移動速度 40フィート、
飛行60フィート(良好)
近接 +1フロスト・スピア=+21/+16/+11(2d6+10/×3、加えて1d6[冷気]、加えて“減速化”)、
噛みつき=+14(2d6+6)、
尾=+14(3d6+3、加えて“減速化”)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
擬似呪文能力 (術者レベル13)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、小戦隊(2~3)、議会(4~10)、使節団(アイス・デヴィル1~3、
ホーンド・デヴィル2~6、および
ボーン・デヴィル1~4)
宝物 標準(
+1フロスト・スピア、その他の宝物)
特殊能力
減速化(超常)/Slow アイス・デヴィルの尾またはスピアの命中を受けると、しびれるような冷気を受ける。相手はDC23の頑健セーヴに成功しなければ、1d6ラウンドの間
スロー呪文と同様の効果を受ける。この効果はデヴィルがその武器を使っている場合に起きるものであり、スピア自体に特殊能力があるわけではない。セーヴDCは【耐久力】修正値に基づいて算出されている。
アイス・デヴィル――デヴィルの階級の中ではゲルゴンとして知られている――は全て、その胸の中に定命の者から盗んできた、凍りついた魂が収めてあり、それによって全ての感情から解き放たれて決定をすることができるといわれている。アイス・デヴィルは地獄界の第7階層コキュートスの氷の階層で生まれるが、ほとんどは第八階層カニアに移住し、凍てつく鋼の宮廷で世界を地獄の物とする陰謀を練る。彼らは全てのデヴィルの中で、おそらく最も異質で怪物的な外見を有するが、彼らよりも大きな敬意を持って遇される種はわずかしかいない。
戦闘に際して、ゲルゴンは部下に敵と近接戦闘を行わせ、自らは後方にとどまって敵の戦術、力、弱点を見極める。アイス・デヴィルは、常に部下をその呪文の効果範囲に巻き込まないよう注意しながら、擬似呪文能力で支援を行う。これは友情によるものではなく、友軍の砲火にさらされない方が、味方は長い間戦場で生き延びることができるという冷たく論理的な真実のためである。
ゲルゴンは身の丈12フィート、体重はおよそ700ポンド。
悪魔めいた翼と、サソリに似た鞭のような尾が、この赤い肌をした小さな厄介者の背後で激しく蠢いている。
インプ 脅威度2 Imp
防御
AC 17、接触16、立ちすくみ13(+1回避、+1外皮、+2サイズ、+3【敏】)
hp 16(3d10);
高速治癒2
頑健 +1、
反応 +6、
意志 +4
DR 5/善または銀;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10
攻撃
移動速度 20フィート、
飛行50フィート(完璧)
近接 針=+8(1d4、加えて“
毒”)
接敵面 2・1/2フィート;
間合い 0フィート
擬似呪文能力 (術者レベル6)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、編隊(3~10)
宝物 標準
特殊能力
毒(変則)/Poison 針・致傷型;
セーヴ 頑健・DC13;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);
効果 1d2【敏】;
治癒 1回のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づいており、+2の種族ボーナスを含んでいる。
地獄の底から直接生まれ出でたインプは真のデヴィルの中では最下級の者である。しかしながら、この有害で人の心を巧みに操るフィーンドは、定命の者の魂を堕落させる上で重要な役割を果たしている。悪魔の軍隊の隊列と義務から解き放たれたインプは、物質界に行く機会ならいかなる物でも大喜びで捉え、定命の者をさらに大いに堕落させるような行いへと巧妙に導く。術者に使い魔として喜んで仕え、忠実な従者の役割を演じながら、主人にしばしば狡猾な助言と地獄の識見を与える。しかしながら、実際にはインプは魂を地獄に送るために働いており、その主人の魂は――可能な限り多くの関係者の魂と共に――死後地獄へ堕ちる。
インプの外見は非常に多様で、獣のような特徴を持つ者からグロテスクな体型の者までさまざまである。しかしほとんどは丸みを帯びた特徴を有する赤い肌で有翼の人型をしている。このような典型的なインプは身の丈たった2フィートで、翼長3フィート、体重10ポンド。
インプの1,000のうち1体は50フィート以内にいるクリーチャーとテレパシーで交信する能力と、
ビースト・シェイプII呪文と同様に小型または超小型サイズの動物に姿を変える能力を有する。このようなインプの領事は強大なデヴィルに重用され、自らのお気に入りの部下に仕えるためか、あるいは偉大な運命を担う定命の者を堕落させるために送り出される。インプの領事は8レベル以上の術者なら
《上級使い魔》特技で召喚できる。悪魔学者たちは同様に特殊な能力を持つインプの品種のことを語るが、そのようなクリーチャーが仮に実在するとしても、非常に稀なものである。
ほとんどのデヴィルとは違い、インプはしばしば物質界で単独で自由行動をする。特に
使い魔として召喚され、主人が死んだ場合(多くの場合間接的にはインプ自身の陰謀のため)には。主の秘術の絆から解き放たれ、故郷に帰る術のないこのようなインプは、危険な害悪と化したり、さらには
ゴブリンや
コボルドのような野蛮な人型生物の小部族の指導者になったりする。
何らかの災厄が、この天使のような戦士に降りかかっている。無慈悲な瞳で目標を探しながら、黒く染まった翼が空を切り裂く。
エリニュス 脅威度8 Erinyes
防御
AC 23、接触17、立ちすくみ16(+1回避、+6外皮、+6【敏】)
hp 94(9d10+45)
頑健 +11、
反応 +12、
意志 +7
DR 5/善;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10;
SR19
攻撃
移動速度 30フィート、
飛行50フィート(良好)
近接 +1ロングソード=+15/+10(1d8+8/19~20)
遠隔 +1フレイミング・コンポジット・ロングボウ=+14/+14/+9(1d8+6/×3、加えて1d6[火])またはロープ=+15接触(“絡みつき”)
擬似呪文能力 (術者レベル12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、3体
宝物 ×3(
+1ロングソード、
+1フレイミング・コンポジット・ロングボウ[+5【筋】ボーナス]、ロープ)
特殊能力
絡みつき(超常)/Entangle エリニュスはそれぞれ50フィートほどの長さのロープを携帯しており、どんなサイズの敵に対しても、
アニメイト・ロープ呪文(術者レベル16、DC20)と同様に絡みつく。エリニュスはこのロープを射程ペナルティ無しで30フィート先まで投げることができる。エリニュスのロープはそれを作成したエリニュスだけが機能させることができる。セーヴDCは【敏捷力】修正値に基づいて算出されている。
エリニュスと呼ばれるデヴィルは、フォールン、アッシュ・ウィング、フューリーなど、多くの名前で知られており、敵である
エンジェルの姿を真似て嘲り、復讐と血腥い裁きを行っている。エリニュスは判事ではなく処刑人であり、戦場に飛び込む機会――それが地獄を防衛するためであれ、主人の悪魔の気まぐれによるものであれ、いずれは裏切ることになる定命の者による召喚に不承不承応える時であれ――を待ちながら、地獄界の第2階層ディスの刃のついたひさしの上に止まっている。エリニュスは全て自身の髪の毛で恐るべき生きているロープを編み、戦いの際敵を空中に吊り上げるのに使用し、犠牲者を高々度から落下させる前に、その罪を宣告し嘲笑う。
エリニュスは美しい闇の天使のような外見をしており、意図的に打撲傷や切傷をつけて官能性を増している。しかし、その美しさにもかかわらず、エリニュスは誘惑者ではない。そのような細かい感情を操るために必要な繊細さと忍耐力が欠けている。そのかわり、迅速かつ徹底的な暴力によって問題を解決することを非常に好む。エリニュスはしばしば、敵を殺害しようとする前に、単に犠牲者の苦しみを引き出すことができるがゆえに、その手を止める。死は通常エリニュスのそれほど優しいとはいえない歓迎から逃れる唯一の方法である。そしてこのデヴィルの最強の者は、敵の苦しみを長引かせるため、無防備な状態で生き延びさせることに熟練している。多くの者は魔法を使ってでも犠牲者を生かしておく。噂によると、最も強力なエリニュスは、対象がその歓待によって死亡した後ですら苦しめ続ける技術を持っているという。
ほとんどのエリニュスは身の丈6フィート足らず、体重およそ140ポンド。黒い羽毛の生えた翼は幅10フィート。
鞭のような尾の先端から、ギザギザが特徴の牙が一杯生えた顔まで、この怒りに燃える目をした番兵には棘が密生している。
バーブド・デヴィル(ハマトゥラ)脅威度11 Barbed Devil (Hamatula)
防御
AC 26、接触16、立ちすくみ20(+10外皮、+6【敏】)
hp 138(12d10+72)
頑健 +14、
反応 +14、
意志 +8
防御能力 棘による防御;
DR 10/善;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸] 10、[冷気] 10;
SR 22
攻撃
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、小戦隊(3~5)、戦隊(6~11)
宝物 標準
特殊能力
棘による防御(超常)/Barbed Defense 近接武器、素手打撃、または肉体武器でハマトゥラに命中を与えたクリーチャーは、デヴィルの棘により1d8+6ポイントの刺突ダメージを受ける。間合いの長い近接武器を使用している場合、このダメージを受ける危険はない。
[恐怖](超常)/Fear バーブド・デヴィルの爪でダメージを受けた全てのクリーチャーは、その
[恐怖]攻撃の効果を受ける。この効果に抵抗するためにDC20の意志セーヴを行い、失敗すると1d4ラウンドの間、
恐れ状態になる。これは[精神作用]効果である。セーヴDCは【魅力】修正値に基づいて算出されている。
串刺し(変則)/Impale バーブド・デヴィルは、つかんでいる1体の敵に対して、組みつき判定を1回成功させるごとに3d8+9ポイントの刺突ダメージを与える。
つかみ(変則)/Grab バーブド・デヴィルは、中型サイズまでの敵に対して、
つかみ攻撃を行うことができる。
地獄界の宝物庫の番人、暗黒の魂の看守、悪魔の軍勢の生きた兵器であるバーブド・デヴィル――悪魔学者にはハマトゥラとして知られている――は、地獄に堕ちた者の弾劾を執行し、偉大なるデヴィルの非道な職務の安全を守る。ハマトゥラは自らの棘を伝う暖かい血の感触を楽しみ、戦う機会が訪れた際には好んで近接戦闘に飛び込む。
ハマトゥラは収集家にして整理魔であり、しばしば地獄の宝物庫から誘惑用の宝物を持ってきたり、失われた富の在り処を知っているため、強欲な召喚者に最も好まれる仲間である。彼ら自身の好きなようにさせておくと、このデヴィルのねぐらにはしばしば捻じ曲がった昆虫標本のように、血まみれの壁に串刺しとなった過去の犠牲者が記念品として飾られている。ほとんどのバーブド・デヴィルは身の丈7フィート、体重300ポンドだが、その筋肉の乏しい身体は、剃刀のような身体から突き出る棘が常に伸び続け生え変わり続けているため、ずっと大きく見える。
この怒り狂う
デヴィルは危険な鋸歯のグレイヴを素早く振るう。歯をむき出した口の下にはぞっとするような顎鬚がピクピクと蠢いている。
ビアデッド・デヴィル(バルバズゥ)CR5 Bearded Devil (Barbazu)
防御
AC 19、接触12、立ちすくみ17(+7外皮、+2【敏】)
HP 57(6d10+24)
頑健 +9、
反応 +7、
意志 +3
ダメージ減少 5/善または銀;
完全耐性 [火炎]、
毒;
抵抗 [強酸]10、[氷雪]10;
SR 16
攻撃
移動速度 40フィート
近接 グレイヴ=+11/+6近接(1d10+6、加えて“地獄の流血”)または
爪(×2)=+10近接(1d6+4)
接敵面 5フィート;
間合い 5フィート(グレイヴは10フィート)
特殊攻撃 あご鬚
擬似呪文能力 (術者レベル12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、戦隊(3~10)、部隊(10~40)
宝物 標準(グレイヴ、その他の宝物)
特殊能力
あご髭(変則)/Beard ビアデッド・デヴィルが1体の敵に対して両方の爪攻撃を命中させた場合、その目標にとがった不潔なあご鬚が打ちつけられる。犠牲者は1d8+2ポイントのダメージを受け、DC17の頑健セーヴを行わなければならない。失敗した場合、“
悪魔風邪”に感染してしまう。セーヴDCは【耐久力】修正値に基づいて算出されている。病気―致傷型;
セーヴ 頑健・DC17;
潜伏期間 1d4日;
頻度 1回/日;
効果 1d4【筋】;
治癒 連続3回のセーヴ成功。
地獄の流血(超常)/Infernal Wound ビアデッド・デヴィルが自身のグレイヴを用いて与えたダメージは、2ポイントの
出血ダメージを与えるふさがらない傷を与える。地獄の流血による出血は、特に止めることが難しい。DC17の
〈治療〉判定に成功すればこのダメージを止めることができる。地獄の流血を受けているクリーチャーに(治癒)呪文をかけようと試みるにはDC16の術者レベル判定を行わなければならず、失敗すると呪文は効果を生じない。成功すれば治癒呪文は通常通り効果をあらわし、犠牲者の出血は止まる。ビアデッド・デヴィルの地獄の流血はデヴィルの持つ超常能力であり、武器によるものではない。
地獄の軍団のエリート兵であるビアデッド・デヴィル、あるいはバルバズゥは、地獄の君主の名の下に野蛮に戦い、精神のない亡者の軍団を戦場に向けて号令をかける。彼らは地獄の第3階層エレバスの宝物庫の間に集まり、地獄で鍛えられたグレイヴの訓練を行うが、第1階層アヴェルヌスに戻り恐ろしい君主である
バルバトスの傍らで仕えなければならない。
バルバズゥはグレイヴを用いて突撃攻撃を行うのを好み、その大切な長柄武器が大きな効果をあらわすことができるように、自身と敵との間に10フィートの距離をとり続けようとする。自身より広い間合いを持つ敵(あるいは他の方法でこのデヴィルの好む戦術を無効化できる敵)に対しては、グレイヴを捨てて、爪とぞっとするあご髭を使う。
意識して直立した場合ビアデッド・デヴィルは身の丈6フィート(前かがみになった戦いの構えのため、しばしば実際よりも低く見られるが)、体重は200ポンド余り。
1対の巨大な火と燃える翼と、怒りを燻らせた琥珀のような目が、この見上げるような
デヴィルを真に恐ろしげなものにしている。
ピット・フィーンド CR20 Pit Fiend
防御
AC 38、接触18、立ちすくみ29(+20外皮、-1サイズ、+9【敏】)
HP 350(20d10+240);
再生5(善属性の武器、[善]の呪文)
頑健 +24、
反応 +21、
意志 +18
ダメージ減少 15/善および銀;
完全耐性 [火炎]、
毒;
抵抗 [強酸]10、[氷雪]10;
呪文抵抗 31
攻撃
移動速度 40フィート、飛行60フィート(標準)
近接 爪(×2)=+32(2d8+13)、
翼(×2)=+30(2d6+6)、
噛みつき=+32(4d6+13、加えて“
毒”および“
病気”)、
尾の打撃=+30(2d8+6、加えて“
つかみ”)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 悪魔合体、
締めつけ2d8+19
擬似呪文能力 (術者レベル18)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、議会(3~9)
宝物 ×2
特殊能力
悪魔合体(超常)/Devil Shaping 1日に3回、ピット・フィーンドは1分間かけて近くにいる
レムレーを他の下級デヴィルに変身させる事ができる。ピット・フィーンドが有する1ヒット・ダイスごとに1体の
レムレーを、また、効果を受ける
レムレーの数に等しいヒット・ダイス数の下級デヴィルに変身させる事ができる。例えば、典型的な20ヒット・ダイスのピット・フィーンドは、20体の
レムレーを、2体の
ボーン・デヴィル(10ヒット・ダイス)または3体の
ビアデッド・デヴィル(6ヒット・ダイス、
レムレー2体は変化しないまま)、あるいは他の下級デヴィルのいかなる組み合わせにも変身させる事ができる。変身させられる
レムレーは、ピット・フィーンドから50フィート以内にいなければならず、変身が始まったら静止し、移動することはできない。1分間が経過すると、
レムレーは新しい下級デヴィルの姿になり、ピット・フィーンドの命令に従うことができる。技術的には20体の
レムレーを新しいピット・フィーンドにすることができるが、この方法で作り出したデヴィルを特別に制御することができないため、ほとんどの者はそれを躊躇する。
病気(超常)/Disease 悪魔風邪:
噛みつき―致傷型;
セーヴ 頑健・DC32;
潜伏期間 即座 ;
頻度 1回/日;
効果 1d4 【筋】
ダメージ ;
治癒 3回連続セーヴ。このDCは【耐久力】に基づいている。
毒(変則)/Poison 噛みつき―致傷型;
セーヴ 頑健・DC32;
頻度 1回/ラウンド(10ラウンド間);
効果 1d6【耐】
ダメージ;
治癒 3回連続のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
悪魔の領域の支配者、地獄の軍団の将軍、アークデヴィルの助言者であるピット・フィーンドは、畏怖の念を起こさせるようなデヴィル族の恐るべき頂点である。この悪魔の暴君は、物理的に打ち負かせないほど頑強かつ天才的な悪の知性を有し、アークデヴィルに仕えたり、広大な地獄の領地を治めたり、定命の者の世界を征服する際に、大きな裁量権を持つ。巨大な骨格に支えられた分厚い筋肉と、獣的な容貌によって、地獄界で最も陰険な精神を覆い隠している。ピット・フィーンドは、アークデヴィルや公爵たちのみによって、
コルヌゴンや
ゲルゴンの階級から引き立てられ、地獄界の最も深みにある第九階層ネッソスで生まれる。多くの者が地獄の軍団に号令を下すため、より浅い階層や地獄界の外に赴くが、ネッソスに留まる者の多くは地獄界の宮廷や暗黒の議会で謎めいた目的に奉仕する。ピット・フィーンドは常に身の丈14フィート以上、翼長は20フィートを超え、体重1,000ポンド以上。
ピット・フィーンドは火の支配者であり、炎に包まれた土地を好む。このため地獄界において彼らの燃え上がる城砦神殿のほとんどは、アヴェルヌス、ディス、マーレボルジュ、ネッソス、プレゲトンの階層に設けられている。悪魔の優越性を狂信し、鉄の忠誠心を持つピット・フィーンドは、その性向に任せておくと、最も堕落した
レムレーを真の部下に変身させるために地獄の底をうろつき回り、強力な軍隊を作り上げる。完全な軍団を築き上げたと確信したら、隙のある
擬似次元界や定命の者の世界に注意を向け、地獄による支配と征服の栄光のためそれらを観察する。彼ら自身のヒエラルヒーに忠実ではあるが、部下の服従も厳格に要求する。そして自分の仕えている主が法に従わないと分かれば、そのような不適格な君主を追放する義務がある。このように、上司としても部下としても、ピット・フィーンドは地獄界の無慈悲な法を体現する者であり、最強の
デヴィル族だけが繁栄する(べきである)と確信している。
最も強力な定命の術者のみがピット・フィーンドを召喚することが可能であり、またそれを望む。召喚に対するこの悪魔の反応は、自発的かつ迅速であり、通常はイモータルである自らの時間を無駄にさせるつまらない者に対して圧倒的な怒りをあらわす。
デヴィルの燃え上がる怒りをしのぐことができなかった者は殺され、その魂は大体はピット・フィーンドが地獄へ持ち帰る。このグレーター・デヴィルをなんとか支配することに成功した者は、彼らの興味を惹いてしまう。ピット・フィーンドは何百年もの間、定命の主に忠実に仕えるが、その目的は常に同一であり、その定命の者の魂をさらに堕落させ、その地獄堕ちを確定させることである。その定命の者に避けられぬ死が訪れると、その魂を要求し、完全に堕落した
レムレーの従者を生み出す準備を始める。ピット・フィーンドは自分たちが不死であると承知しており、不可能なほど忍耐強く抑制することができるほど知的である。このため、最年長のピット・フィーンドの軍団には、自分たちが悪魔の主人であると思い込んだ愚か者たちの顔を数知れないほど見ることができる。
地獄の公爵
最も強力なピット・フィーンドは、地獄界の政治と指導におけるエリートの地位をしめる権利を有する、地獄の公爵として知られる君主である。全ての地獄の公爵がピット・フィーンドなのではないが、大多数はそうである。一般的なルールとして、ピット・フィーンドの地獄の公爵は特定のキャラクター・レベルを数レベル持っているか、あるいは
アドヴァンスト・テンプレートを適用しているか、いくつかの場合には通常とは違う擬似呪文能力や特殊能力を、通常のピット・フィーンドのそれの代わりに(あるいは加えて)有している。ここに挙げられているのは、ピット・フィーンドの地獄の公爵の独自の特殊能力の例である。しかし、これらの例は地獄の公爵が振るう奇妙な力の全てであるわけでは決してない。
死者の主(超常)/Deathmastery ピット・フィーンドの亡者の魂を操る力は通常の悪魔合体の力を超えている。ピット・フィーンドが人型生物を殺害した場合はいつでも、殺されたクリーチャーの魂をピット・フィーンドの支配下にあるゴーストに変える事ができる。ピット・フィーンドはこの方法で一度に【魅力】修正値に等しい数の
ゴーストを支配下におくことができる。
魔法の達人(超常)/Master of Magic ピット・フィーンドの地獄の公爵は追加の
擬似呪文能力を有する(呪文レベルの合計が20までの1~4レベル呪文を回数無制限で、呪文レベルの合計が20までの5~8レベル呪文を1日3回)。
地獄の業火のブレス(超常)/Hellfire Breath ピット・フィーンドは1d4ラウンドに1回破壊的なブレス攻撃を行うことができる。このブレス攻撃は60フィートの円錐形で、
フレイム・ストライクと同様に10d10ポイントの[火炎]ダメージと10d10ポイントの不浄ダメージを与える。DC(10+ピット・フィーンドの種族ヒット・ダイス+ピット・フィーンドの【魅力】修正値)の反応セーヴに成功すればダメージを半減できる。
死肉食いの昆虫と蠢く死体のもっともぞっとする特徴を混ぜ合わせた、この骸骨のような
デヴィルは心をかき乱すようなぐらついた足取りで動いている。
ボーン・デヴィル(オシュルス)脅威度9 Bone Devil (Osyluth)
防御
AC 25、接触14、立ちすくみ20(+11外皮、-1サイズ、+5【敏】)
hp 105(10d10+50)
頑健 +12、
反応 +12、
意志 +7
DR 10/善;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10;
SR 20
攻撃
移動速度 40フィート、
飛行60フィート(良好)
近接 噛みつき=+14(1d8+5)、
爪(×2)=+14(1d6+5)、
針=+14(3d4+5、加えて“
毒”)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
擬似呪文能力 (術者レベル12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、審問団(3~10)
宝物 標準
特殊能力
毒(変則)/Poison 針・致傷型;
セーヴ 頑健・DC20;
頻度 1回/ラウンド(6ラウンド);
効果 1d3【筋】
ダメージ;
治癒 2回連続のセーヴ成功。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
デヴィル類の審問官にして捜査官であるボーン・デヴィルは自分たちよりも弱い者――定命の者、魂、他のデヴィルも同様に――を喜んで拷問にかける。ボーン・デヴィル――オシュルスとしても知られる――は、地獄の第5階層ステュギアの、ステュクス河からあふれた水でできた沼地にはまった太古の異端者から生まれ、地獄の秩序とアークデヴィルの意志を執行する。強力なフィーンドはこのおそるべき嗜虐者を、地獄の法と主の命令への揺るぎない献身のゆえに好み、オシュルスは熱心に他のデヴィル――立場の如何に関わらず――の非違を報告し、精神を病んだ芸術家のように拷問術に傾倒する。ボーン・デヴィルは数多くの地獄の秘密を自らの白亜の拷問部屋に集めているため、悪魔学者は大きな危険を払って彼らと取引する。このデヴィルは特に喜んで物質界に赴く。彼らの冷酷な才能と悪の術者への奉仕により非常に有意義な情報を得ることができるからである。彼らは自らの主である悪魔に報告するまで何世紀分もの完全な記憶を保っている。
戦いに際して、オシュルスは敵を混乱させるため、攻撃するたびに高速化
インヴィジビリティを用いる。オシュルスの多くはねじくれた不気味な骨製の武器を携帯するが、これらの道具は実際の戦闘よりは拷問と威圧のためのものである。
オシュルスは下級デヴィルより背が高く、身の丈9フィート。しかしその尾と恐ろしげだが無益な翼のため、ずっと大きく見える。体重は400ポンド余り。
恐ろしい棘が密生し、危険な角を頭に頂く、このいやな目をした翼ある恐怖は、唸りを上げる棘の生えた鎖を振るう。
ホーンド・デヴィル(コルヌゴン)脅威度16 Horned Devil (Cornugon)
防御
AC 35、接触17、立ちすくみ27(+18外皮、-1サイズ、+8【敏】)
hp 217(15d10+135);
再生5(善属性の武器、[善]の呪文)
頑健 +18、
反応 +17、
意志 +13
DR 10/善および銀;
完全耐性 [火]、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10;
SR 27
攻撃
移動速度 30フィート、
飛行50フィート(標準)
近接 +1アンホーリィ・スパイクト・チェイン=+26/+21/+16(2d6+11、加えて“朦朧化”)、
噛みつき=+22(2d8+5)、
尾=+22(2d6+5、加えて“地獄の流血”)または
爪(×2)=+24(2d6+10)、
噛みつき=+24(2d8+10)、
尾=+22(2d6+5、加えて“地獄の流血”)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
擬似呪文能力 (術者レベル16)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、旅団(3~10)
宝物 標準(+1
アンホーリィ・スパイクト・チェイン、その他の宝物)
特殊能力
地獄の流血(超常)/Infernal Wound ホーンド・デヴィルが自身の尾を用いて与えたダメージは、2d6ポイントの
出血ダメージを与えるふさがらない傷を与える。このようにして起きた出血は、特に止めることが難しい。DC26の
〈治療〉判定に成功すればこのダメージを止めることができる。地獄の流血を受けているクリーチャーを治癒呪文をかけようと試みるにはDC26の術者レベル判定を行わなければならず、失敗すると呪文は効果を生じない。成功すれば治癒呪文は通常通り効果をあらわし、犠牲者の出血は止まる。
朦朧化(超常)/Stun ホーンド・デヴィルのスパイクト・チェインの命中を受けると、相手はDC27の頑健セーヴに成功しなければ、1d4ラウンドの間
朦朧状態になる。この特殊能力はホーンド・デヴィルの持つ能力であり、スパイクト・チェインによるものではない。セーヴDCは【筋力】修正値に基づいて算出されている。
アークデヴィルの兵士の中で最も危険で、下級フィーンドの指揮官になることもあるホーンド・デヴィルは地獄の支配を踏み込んだ全ての場所に広める。この上級デヴィルは訓練され、鍛えられ、さらに鍛えられて、多次元宇宙の中で最も危険で無慈悲で忠実な兵士となった。隊列にあるホーンド・デヴィルはコルヌゴンとよばれるが、この仲間で最も強大な者はマールブランシュとして知られている。
典型的なホーンド・デヴィルはがっしりとしていて身の丈9フィート、翼長14フィート、体重700ポンド。
沸き立つ波となって肉塊が押し寄せてくる。押し寄せてくる太ったモノは中途半端に形になった手足と汁を垂らす腫瘍のような顔をのたくらせている。
レムレー 脅威度1 Lemure
防御
AC 14、接触10、立ちすくみ14(+4外皮)
hp 13(2d10+2)
頑健 +4、
反応 +3、
意志 +0
DR 5/善または銀;
完全耐性 [火]、[精神作用]効果、
毒;
抵抗 [酸]10、[冷気]10
攻撃
移動速度 20フィート
近接 爪(×2)=+2(1d4)
一般データ
【筋】11、【敏】10、【耐】12、【知】―、【判】11、【魅】5
基本攻撃 +2;CMB +2;CMD 12
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(地獄界ヘル)
編成 単体、2体、徒党(3~5)、群れ(6~17)、大軍(または10~40以上)
宝物 なし
デヴィル類の中で最下等のレムレーは、地獄に堕ちた魂の隊列から押し寄せてくる、震える肉の形のない塊である。レムレーは潜在意識の中に残っている記憶のことや本能的なことをしゃベっており、通常その形態は拷問者や周りにいる苦しむ魂の姿を模倣したものである。レムレーはグロテスクで役立たずであり、その特徴からはかつて何者であったのかは分からない。多くの者は恐ろしげな容貌を何重にも重ねたものであり、あるいは腫瘍のような肉塊が震え重なっているもの以外の何者でもない。彼らの節くれだった激しく動き回る四肢は、本来の用途に用いられるだけでなく、近づきすぎた悪魔以外の生命体を破壊することに用いられる。動いているレムレーは典型的には身の丈4フィート以上、体重200ポンド余りの姿に凝固する。しかしながら休息時には、このぞっとするようなフィーンドは多くの場合、溶けた肉と奇形的な容貌の固まり以上のものにはほとんど見えなくなる。
存在する中で最も胸が悪くなるようなクリーチャーではあるが、レムレーは地獄界の捻じ曲がった生態系の中で重要な役割を果たしている。定命の生涯の終わりにクリーチャーの魂が地獄に堕ちた場合、それが悪魔の力を崇めていたにせよ、他の神性への信仰から零れ落ちたものにせよ、地獄の第一階層アヴェルヌスの平野に満ちた苦しむ魂の集団に加わる。ここで魂の苦しみが始まり、地獄界のより深い階層のいずれか――典型的には魂の犯した罪にふさわしい罰を与えるのに適した場所、あるいは単に奴隷を必要としているデヴィルの領域――に向けての長い苦痛に満ちた旅に備え、似通った精神のものをまとめて下級悪魔に整列させられる。彼らの堕ちた地獄の領域に到着すると、魂はデヴィルやほかのフィーンド、さらには地獄界自体の危険な策謀によって口にはできないような苦痛の時を迎える。かつて定命の者だったものの本質が徐々に狂っていくにつれ、その生涯を忘れていき、獣的なものとなっていき、ついには恐怖と憎悪しか持たない人形とほとんど変わらないようなものになる。このような存在となって何年もたつと、地獄界の残酷な作用により魂は完全に打ち負かされ、あるいは最も背徳的な精神の場合は、デヴィルの材料である思考能力のない不浄な魔の肉塊、レムレーへと再構成される。このようなぞっとするような存在を集めて大群衆とし、波のようにざわめく腐肉の群れは無数に増えていく。上級デヴィルはこのフィーンドで最も腐敗したものに目をつけ、謎めいた責め苦や地獄界自体の力によって、真のデヴィルに姿を変えさせる。新しく生まれたものは、地獄の軍団に忠実に仕える。
最終更新:2021年11月05日 01:18