ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスはスルーン家への新たなる脅威が
シェリアックス帝国内で隆盛し、その政府が最大規模の都市群に対し戒厳令を布かざるを得なくなった直後に開始する。このキャンペーンはほぼ全てで都市キンターゴに焦点を置いており、君のキャラクターはその都市で生まれ育っている者か、新しい市長であり強力なインクィジターでもあるバージライ・スルーンが銀都市と呼ばれるこの京を掌握した時点でその惣構の内側にいた者だ。キンターゴ内での抑圧が強まるにつれ、反乱の需要も高まっていき、君のPCたちは反乱の最前線に立つ事となる! 結果として、このアドヴェンチャー・パスはキンターゴの自由を見ようと熱心なキャラクターがいれば、あるいはスルーン家の力や邪悪なる
アスモデウス教会に挑もうと熱心なキャラクターがいれば最高の働きをする。
集合
ar4640年のシェリアックス内戦の終戦以来ずっと、三重に忌まわしきスルーン家はアスモデウス教会の助けもあって失敗することもなくシェリアックス帝国を支配していた。しかし今年、ヘルナイトのゴッドクロウ騎士団によってアイオメデイのアーティファクトの回収から始まる一連の出来事がとうとうその法則を脅かしている。シェリアックスを出奔し、家名を取り戻そうとしているあるアイオメデイの
パラディンが十字軍を編成し、ゴッドクロウ騎士団の拠点であるディンヤル砦へと行軍し、かのヘルナイトらを徹底的に打ち負かし、強力にして聖なるアーティファクトを取り戻す。栄光ある奪還団の声はシェリアックスの南部中そして東部中に燎原の火のように広がり、スルーン家は信頼できる遂行者を迅速に送り出し、帝国の戒厳令下にある最大規模の都市夫々に配置する。
ヘルズ・レベルスは栄光ある奪還団とスルーン家の間の衝突の物語を語りはしない――その話は次のアドヴェンチャー・パスであるヘルズ・ヴェンジャンス(更なる情報は4ページ目の「ヘルズ・レベルスには無い物とは!」参照)で語られるだろう。その代わり、ヘルズ・レベルスではキンターゴの銀都市の物語と、最終的に人民にスルーン家への反逆の火蓋を切らせる出来事を語る。
このアドヴェンチャー・パスは、PCたちがキンターゴの有名な歌劇場のすぐ南にあるアリア公園内での最初は比較的平和的な抗議活動で一致団結するところから始まる。後に提示するこの冒険内のキャンペーン特徴それぞれは、このアドヴェンチャー・パスの最初の箇所の間で君のキャラクターが求める個人的な目標だけでなく、その抗議活動に参加する理由も携えている。これらの特徴の一部は君のキャラクターが既に他のPCの1人を知っていうるやり方を提案しているが、1つ目の冒険「In Hell’s Bright Shadow」が開始すれば簡単に最初のアリア公園内で君の新しい相棒との顔合わせができるだろう。
ヘルズ・レベルスには無い物とは!
ヘルズ・レベルスではキンターゴと、スルーン家の非情と不正義からこの都市を守る為の反乱者たちの集団の勇壮な努力を描く。このアドヴェンチャー・パスの時点で君のPCがシェリアックス帝国全体を解放する事は意図していないし、君のPCが栄光ある奪還団の新しい騎士たちと同盟を組む場面だと意図してもいない。シェリアックスの他の場所で起こる出来事は影響を与え、そして幾つかの場合、ヘルズ・レベルス内で発展しうるが、全体的に、このアドヴェンチャー・パスではキンターゴ内とその付近のラヴォウネル大公国に留まる。
このアドヴェンチャー・パスはヘルズ・レベルスに続いてヘルズ・ヴェンジャンスが求められるよう計画されている。そのアドヴェンチャー・パスの中で、PCたちはスルーン家の邪悪な仲間の役割を果たし、シェリアックス帝国を存続させようと行動する――栄光ある奪還団の騎士たちがその主な敵であり、その騎士たちの集団は秩序にして善の組織である一方で、その組織はプレイヤー・キャラクターの選択肢であるとは意図されておらず、ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスの中で大きな存在感を持つことも意図されていない。
キャラクターのコツ
君はヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスを開始するが、君はどんな種類のキャラクターをプレイすべきだろう? キンターゴに似合い、来たる遭遇に優れたキャラクターを作る最良の方法は何だろう? 以下の仄めかし、意見、そしてキャラクターの選択肢は、君がキャラクターを、キンターゴを守護する手助けをし、ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスが君と君の一行に対し準備している挑戦を克服するのに完璧に似合うように作成する手助けをするために設計されている。これらの意見は徹底的ではなく、このキャンペーンで輝ける存立できるキャラクターの構想は数千ある。ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パス内のキャラクターの更なる議論には、paizo.comの掲示板を訪れてこのキャンペーンを通してプレイした他者と経験を共有すること。
アーキタイプと上級クラス
ヘルズ・レベルスは主に都市舞台のキャンペーンである――周辺の荒野への小旅行も多少あり伝統的なダンジョン探索も十分にあるだろうが、君のキャラクターが長期間都市キンターゴから遠く離れることはないだろう。あらゆる
クラスがこのアドヴェンチャー・パスに適しているが、一部のクラスは更に有用な選択肢を持つ。PCたちを秩序にして悪の政府に抵抗する反乱勢力の立場に置くキャンペーンであるため、混沌にして善のキャラクターが主題の観点から最も適しているだろう。秩序のキャラクターも確実に、特にそのキャラクターがスルーンによるシェリアックスの掌握を小さな一部分でも終わらせたいと思っている場合には、参加できるだろうが、スルーン家やアスモデウス教会に共感しているキャラクターは自分がヘルズ・レベルスの主題や予定にだんだん反していく事に気付くだろう。
都市舞台のキャンペーンであるため、
ドルイドや
レンジャーといった原野が主題だと優れるクラスは自分の通常の環境の外でも十分に機能できるようにする選択肢に焦点を当てるようにすべきだろう。同様に、バード、インヴェスティゲーター、そして
ローグといったクラスはこのアドヴェンチャー・パスに自分が合致しているととても容易に気付く事になるだろう。
様々なパスファインダー製品からの以下のアーキタイプは全てこのアドヴェンチャー・パスにとって良い選択である。
Pathfinder Campaign Setting: Inner Sea Combat:Kintargo rebel(ローグ)。
Pathfinder Campaign Setting: Inner Sea Magic:Chelish diva(バード)あるいはhidden priest(クレリック)。
Pathfinder Player Companion: Advanced Class Origins:Liberty’s blade(ウォープリースト)。
Pathfinder Player Companion: Champions of Balance:Negotiator(バード)。
Pathfinder RPG Advanced Class Guide:信仰の英雄(ウォープリースト)、
掃除屋(スレイヤー)、
大胆な潜入者(スワッシュバックラー)、
潜入者(インヴェスティゲーター)、
黒幕(インヴェスティゲーター)、
謎の復讐者(スワッシュバックラー)、あるいは
探偵(インヴェスティゲーター)。
Pathfinder RPG Advanced Player’s Guide:学究(バード)、
宮廷詩人(バード)、
探偵(バード)、
捜査員(ローグ)、
放蕩者(ローグ)、
密偵(ローグ)、
大道芸人(バード)、
市街ドルイド(ドルイド)、あるいは
都市レンジャー(レンジャー)。
Pathfinder RPG Advanced Race Guide:共同体の守護者(オラクル)あるいは
破壊工作者(アルケミスト)。
Pathfinder RPG Ultimate Combat:詐欺師(ローグ)、
十字軍戦士(クレリック)、
神聖なる戦略家(クレリック)、
鷹匠(レンジャー)、
戦術家(ファイター)、あるいは
都市バーバリアン(バーバリアン)。
Pathfinder RPG Ultimate Magic:名士(バード)、
扇動家(バード)、
異端者(インクィジター)、
潜入者(インクィジター)、あるいは
分離主義者(クレリック)。
上級クラスの多くはヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスにおいて適切な選択だ。秩序あるいは悪の属性を要求する上級クラスは扱いにくい選択である傾向がある(大抵はその属性要素のため)が、その上級クラスの秩序あるいは悪であるキャラクターが何故混沌にして善の反乱の一味と協調し秩序にして悪の大君主と対立したいと望むのかを君が正当化できる場合、(GMの許可を得て)そうしたクラスを自由にやってみると良い! この主題に於いて特段の異常性を有するか挑戦的な要素を持つ一部の特定の上級クラスの選択を、下記で言及しておく。
アサシンあるいはRed Mantis Assassin(Pathfinder Campaign Setting: The Inner Sea World Guide):君がこのアドヴェンチャー・パスの主題に相反する宗教(アスモデウス、ノルゴーバー、ゾン=クーソン、あるいは何らかの悪魔的な亜神)を避けている限り、反乱軍側に混じるアサシンは唯一無二の考え方と、過酷な時に成否を分けるかもしれない技能一式を提供するだろう。ただ悪属性のキャラクターを、『プレイヤー対プレイヤー衝突の免罪符だ』と、あるいは『展開する筋書きを、密かに銀鴉に対立する働きをする事で邪魔し、君の集団の他の者にとっての楽しみを削ぐ機会だ』と見做すべきでないという事は心に留めておくこと。
Bellflower Tiller(Pathfinder Campaign Setting: Paths of Prestige):ベルフラワー連絡網はスルーン家に、そして特に奴隷使役に対抗している、シェリアックス内で長く続く伝統である。この連絡網はヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パス内で過酷な時代に直面するが、この上級クラスのレベルを取得するPCの一員は、この選択は機会、主題、そしてロールプレイングの無二の選択肢で良く支えられていると気付くべきである。
Dawnflower Dissident(Paths of Prestige): Dawnflower dissidentは東方ではより一般的だが、この反抗的な聖戦士たちはキンターゴでも果たすべき重要な役割を持っている――それはこの都市にあるサーレンレイの神殿が最近原因不明の火事に遭ったという理由だけによるものではない。このクラスの本性を隠す能力はこのアドヴェンチャー・パスの後半に於いて使いやすくなるだろう。
Hellknight(The Inner Sea World Guide)あるいはHellknight Signifer(Paths of Prestige):表向きはこれはヘルズ・レベルスに不適切な選択のように見えるかもしれないが、キンターゴでの反乱が進めば実のところヘルナイトPCが計画に加わる機会が準備される。ヘルナイトをプレイしたいなら、GMにこの選択肢について訊くべきである、そうすればGMは参加するのが最善であろう騎士団が何かについて助言するだろうからだ。いづれにせよ、君は君のキャラクターの焦点を君のクラスで利用可能なより地獄的な、あるいはより悪魔的な選択肢に置く事は避けるべきだろう。
マスター・スパイ(Advanced Player’s Guide):この上級クラスは、(諜報の能力を強化するあらゆる上級クラスと同じく)潜入、ぺてん、そして政府への反攻のより些細な面に焦点を当てたいキャラクターにとって素晴らしい選択肢である。
Noble Scion(Paths of Prestige):シェリアックスは地位を持つ貴族の家族という誇るべき伝統を有しており、キンターゴでもそれは変わらない。反乱に参加する貴族の家族の一員をプレイするのは唯一無二にして記憶に残るプレイの機会を提供するだろう。
パスファインダー・クロニクラー:これは(他のあらゆるパスファインダー協会の上級クラスの選択肢と同じく)面白い選択肢だ、パスファインダー会員はスルーン家が支配して以来シェリアックスでの存在を維持するのに過酷な時代を過ごしているのだから。キンターゴ内にパスファインダー支部はなく、パスファインダー自体がこのアドヴェンチャー・パス内で役割を果たさないが、これらの上級クラスの1つを取得してこの都市が解放された時に協会がキンターゴへと凱旋する通りを舗装しておこうとしているキャラクターをプレイしたい場合、アドヴェンチャー・パスを変更して良いかもしれない。
血脈と神秘
あらゆる血脈は良い選択だが、ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスの主題と上手く噛み合いたいと望むソーサラーは以下の血脈を検討すべきである:
水界、
秘術、
天上の者、
運命の子、
巨匠UM、そしてmartyred(
Pathfinder Player Companion: Blood of Angels)。
地獄の者の血脈は、このキャンペーンで対立する勢力そのものに傾倒するあるいはそれの影響を受けたソーサラーをプレイしたい場合卓越した選択だ。
ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスの主題に最も強い結び付きを持つオラクルの神秘は
祖霊UM、
闘争APG、
伝承APG、そして
波APGの神秘だ。
【魅力】
ヘルズ・レベルスは政治的陰謀という強い主題を有しており、PCを反乱勢力「銀鴉」の統率者の役割に置くことは留意しておくこと。結果として、【魅力】は大抵よりもこのアドヴェンチャー・パスでは重要な能力値となっている、特に反乱勢力の管理や統率の中でより重要な役割を自分のキャラクターにプレイさせたい場合には。【魅力】の低いキャラクターもこのキャンペーンで居場所を持てるだろう――大量の戦闘が起こる予定だ――が、このアドヴェンチャー・パス内では【魅力】が果たす追加の役割にも気を付けておくべきだ。反乱勢力がどのように機能するかのルールは
26~32ページ参照。
使い魔と動物の相棒
得意な地形と得意な敵
ヘルズ・レベルス内でのアクションの大部分はキンターゴの惣構の中で起こるが、何回かその地を超えた遠出をする。「都市」は疑いなく得意な地形のうち唯一最良の選択肢だが、森林、山岳、地下、そして水界は有力な第二の選択肢だ。
得意な敵の堅実な選択肢には異形、竜、人型生物(人間)、人型怪物、来訪者(秩序または悪)、あるいはアンデッドが含まれるが、他の
クリーチャー種別とも散発的に遭遇するだろう。
特技と技能
キャラクターの欺瞞と機転の才能を増幅あるいは強化する特技はこのアドヴェンチャー・パスにおいて素晴らしい選択肢だが、戦闘とダンジョン探索の十分な機会と後に幾つかの原野探索の機会があるので、単一の選択肢として特定の特技が特出することはない。
一方で技能は話が変わる。ヘルズ・レベルスは諜報、政治、口実、そして直線的な反乱に多くの焦点を置いている。そのため、特定の技能はこのアドヴェンチャー・パスの間極めて有用である。〈はったり〉、〈交渉〉、〈変装〉、〈威圧〉、〈言語学〉、〈真意看破〉、〈手先の早業〉、〈隠密〉といった技能は全て、キンターゴ内の政治の信用ならないみなもを進む際に、あるいは抑圧的な政府に対しての秘密任務を試みる際に極めて使いやすい。〈芸能〉も同じく輝く機会が複数あるだろう、キンターゴの人民は娯楽を熱愛するからだ――抑圧的な政権が戒厳令を課す時、その愛はかつてなく高まる。多数の知識技能も同じく助けるだろう、特に〈知識:歴史〉、〈知識:地域〉、〈知識:貴族〉、そして〈知識:宗教〉は。
加えて、ヘルズ・レベルスに於いて、君は技能によっていくつかの普通でない行為を行う機会を持つことになり、それを以下に要約する。
宗教の隠蔽:時に、君の宗教が君をキンターゴ内での揉め事に巻き込むかもしれない、特にカリストリア、カイデン・カイリーエン、デズナ、メラウニ、あるいはサーレンレイといった最近禁教となった教えを信仰している場合には。だが多くのキャラクターは(特に信仰の術者は)自身の宗教的な小物を、使いやすいように手元に置く必要があるだろう。君は自らの聖印が手近にある間、君が信仰の秘密を隠したいと願っている相手が接触した時に〈はったり〉、〈変装〉、〈手先の早業〉のいずれかの判定を行うことによって自らの宗教を隠せる――君の技能判定の結果は君の信仰に気付く為の〈知覚〉あるいは〈真意看破〉DCを決定する。(概して、GMはNPCが君の嘘を見抜く為に使用する2つの技能のうちどちらにするかを宣言するだろう。)
書類の精査と作成:このアドヴェンチャー・パスの間折に触れて、古文書、複雑な契約書、そして他の書物を精査する必要が出るだろう。そうした書類の一部は単純に古風で変わった筆跡なだけかもしれないが、そうでないものには隠された伝言や不明瞭な真実が含まれているかもしれない。そうした精査には概して、文書に書かれた言語の内にある知識と、GMが設定したDCに対する〈言語学〉判定の成功の両方が要求される。加えて、〈はったり〉を使用して言葉で他人にひそかなメッセージを伝えるのとほぼ同じやり方で、君は〈言語学〉判定を使用して秘密のメッセージを作成できる。暗号を知らない者は〈言語学〉判定に成功して君のメッセージを解読しなければならない(DC=君が最初にそのメッセージを作成した時に達成した〈言語学〉判定の結果)。
死体隠し:時折、隠れ家を維持しようと試みるためか死体の発見が不適切な種類の注意を引いてしまうがために、死体を隠す必要が出るだろう。大抵の場合、死体を隠す際、〈隠密〉判定を試みる;その結果が、成功したらその死体を視認できる〈知覚〉判定のDCとなる。その代わりに単に死体を、眠っている、瞑想している、あるいは単純に演奏に耳を傾けながら椅子に座っている姿にしたい場合、代わりに〈知覚〉判定のDCを決定する為の〈変装〉判定を試みること。死体を隠すあるいは変装させるには1分間かかる作業がいる――あるいは出目20を望む場合作業に20分かかる。死体を隠している間、この方法で騙したい者に見られていてはならない。
言語
ヘルズ・レベルスには多数のロールプレイの機会があり、君が切り抜けるべき政治的謀略も無数にある。幸運なことに、君が遭遇するであろう人々の大抵は共通語を話す。君のキャラクターが敵の密偵をしたいと計画する、あるいはスルーンの遂行者が残した手掛かりを読み解けるようになりたいと望む場合には、地獄語は良い選択肢となろう。エルフ語、ハーフリング語、影界語、そしてストリックス語もこの地域で比較的一般的に耳にする言語だ。
出自
ヘルズ・レベルスはキンターゴの都市内で開始し、PCたちはこの土地と強い結び付きを持っていることを想定している;そのため、キンターゴ出身あるいは幾らかの間キンターゴで過ごしているPCが最も筋が通っている。他所から来る場合、君は君のキャラクターがキンターゴに来てこの都市に留まりたいと考えている理由を見つける作業を行うべきである。幸運なことに、キンターゴは極めて巨大な都市であり、この都市は内海中の地域からやそれより彼方からの旅人たちを大々的に歓迎している。
種族
キンターゴは人間の都市であり、そのため市民の大部分は人間だが、コア・ルールブック内のあらゆる人種と惣構の中で出会える。人間については、その殆どは
シェリアックス人であり、それに次いで
タルドール人、
ヴァリシア人と良く遭遇する。
基本種族以外では、この地域内のより珍しい種族の大多数をアクアティック・エルフ、
ストリックス、
テング、そしてティーフリングが占める。GMの許しを得てそうした種族の1つをプレイすることは、ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスの間君に追加の試金石を与え得るだろうが、そうした種族の一部は、就中アクアティック・エルフと
ストリックスは、GMが好むプレイ形態とは上手く噛み合わないかもしれない重要な優位を齎すことに注意。
宗教
概して、君の宗教が混沌にして善の属性に近付く程に、ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスで君のキャラクターが担うであろう役割に良く調和する信仰を持つようになるだろう。これから続くのは宗教及びこのキャンペーンの主題にとても適切であり、銀鴉といった反乱勢力と良く噛み合っている神格たちだ。
アバダル:キンターゴ内のアバダルの教会は金紗の家と呼ばれている。この寺院は元々はカリストリアの寺院だったが、スルーン家がシェリアックスを支配した際にこの女神への崇拝は違法となっている。しかし、そこの市民はアバダル信仰に大変重要である規律と組織化に抵抗する傾向があるため、アバダル崇拝がキンターゴ内で本当に成功したことはない。結果として、金紗の家は崇拝の場所としてよりも銀行としてキンターゴに尽くしている。この教会の高僧はメルレム・ジェステリエルという名前のハーフエルフで、この都市が自分の信仰をどう見ているかを理解しているが、常に自分たちの集まりへの新人を受け入れようとしている忍耐強い男だ。アバダルの崇拝者である君の主な関心はキンターゴ都市とその市民の素晴らしさの為になることであるべきである。その現在の統率者はこの都市の建造物と住人の安全性の為に別の計画を持っているという事実は君を不安にさせるに違いなく、そして君は、将来君にとって難しい選択を課されるかもしれないことを恐れている。
カリストリア:カリストリア崇拝はスルーン家によって違法になっており、キンターゴ内の彼女の寺院は政府によってアバダル教会へと与えられてしまっている。もともとは繻子面紗の家として知られていた多くのカリストリア寺院は、スルーン家と協調することで聖地を簒奪しているアバダル教会に対して遺恨を抱えているが、スルーン家自体がその復讐の目標であるべきであると認識している者もいる。この都市には多くのカリストリアの崇拝者がいるが、その信仰は秘密裡に個人的に――あるいは、大抵は、小規模な集団で――実践されている。その信仰には現在中心となる組織的勢力も指導者もいない。もしかしたらこの状態を、君はいつの日にか変えられるのだろうか?
カイデン・カイリーエン:キンターゴのカイデン・カイリーエンの教会はシェリアックス内戦で焼失した。何故その教会が破壊されたのかの正確な詳細は不明だが、多くの者は、スルーン家が関与しており、政府がこの出来事の詳細とキンターゴの信仰の歴史を改竄していると信じている。カリストリアの教会と同様、スルーン家が襲撃する対象である組織化された勢力に近付こうとする者と思われることを恐れて、カイデン・カイリーエン信仰は現在個人であるいは小さな集団の内で崇拝される。カイデン・カイリーエンの寺院のあった場所には現在新しい建物、影方形と呼ばれるゾン=クーソンの寺院が建っている。キンターゴの売春宿、賭場、そして旅籠屋の多くには、隠し部屋の奥に酩酊神への小さな隠し厨子がある。噂によればキンターゴの市民の多くはかの酔いどれ英雄への帰依者であると言われ、その中には現在失踪中である元市長、ジリア・ベイニルスも含まれるという。
デズナ:デズナ信仰はいつの時代もこの地域内で遊動しており、スルーン家が支配した時、壊すべき「天空の歌」への寺院は存在しなかった。彼女への信仰はキンターゴ周辺の田舎で最も強く、ニダルとの国境近くの北方平原ではそれが著しい。北方平原では、彼女の信奉者はこのシェリアックス国の昏い影響に対抗している。キンターゴ内では、彼女への崇拝は違法であるが、その法は信仰の篤い者が家の中に秘密の厨子を隠しておくことやひっそりとした儀式の為に秘密の場所に集合することを止められていない。
アイオメデイ:アイオメデイ信仰はシェリアックス内で長く確たる歴史を持つ。かの女神の信奉者たちのある極めて狂信的な集団が、キンターゴより外のシェリアックス内で栄光ある奪還団の旗印の下に集まっているという事実がその証明となろう。かの女神への崇拝はキンターゴ内では伝統的に強くなく、かの女神への教会は法律上は違法ではないという事実にも拘わらずその地にはかの女神への寺院も神殿もない。キンターゴ内で暮らしている僅かなアイオメデイ信徒は時に公然と集まって抑制された静かな作法で儀式を行うが、バージライ・スルーンの町への到来によって、そうしたささやかな誇示が終了していてさえ、混沌属性の宗教の信仰と同じくかの女神への信仰は隠さざるを得なくなっている。キンターゴ内でのアイオメデイの崇拝者の大多数は栄光ある奪還団の騎士たちが行っている事に同意していない。彼らはスルーン家への挑戦という考えに反対しているというわけではないが、今が蜂起すべき時だとは信じておらず、血気盛んな十字軍兵たちの行動は早すぎるだろうと感じているという事だ。キンターゴの見方からすると、栄光ある奪還団によってスルーン家が諸都市を戒厳令下に置かざるを得なくなって以来確実に生活は遥かに悪くなっている。
イロリ:イロリはキンターゴ内に公式な寺院を持たず、公衆の目からすると、この都市の中に実物は全くないように見える。実際には、イロリ神の比較的広まっている半ば秘密の騎士団の1つはキンターゴ内から始まっている――記録保管聖騎士団だ。見つけられた現存する僅かな歴史的文書を収集し保管する事で歴史を起草し改訂するというスルーン家の行いに対する闘争に従事していた記録保管聖騎士団は、現在内海地域じゅうで活動している。キンターゴ支部は、皮肉なことに記録保管聖騎士団の枝葉の分隊が担当しているが、バージライ・スルーンが着任するまで活動的ではあった。その本部の性格と位置は秘されているが、かの騎士団は解散しておりその隠れ家は戒厳令が布かれて間もなくしてアスモデウス教会によって掌握されたという噂は広範囲に広まっている。
メラウニ:内海地域のあらゆる神格の中で、メラウニはキンターゴが最も必要とする柱だろう。献身、希望、蜂起の女神であるかの柱の理想は、まさにキンターゴがこの暗黒時代に求めるものである――自由への献身、バージライ・スルーン打倒という希望、そしてシェリアックスの教会と国による抑圧に対し反旗を翻す力だ。メラウニの教会はキンターゴ内に存在しないが、かの女神への信仰はキンターゴ薔薇の会と呼ばれる緩やかに連携する集団として存在する。噂によれば、キンターゴ支配の最初の1週間のうちにスルーン家によって苦しめられ、幽閉され、それ以上の事をされた者の多くは「キンターゴの薔薇」の発起人や説法者であり、その日以降は確実に、メラウニ信仰は反政府運動を行っていない。恐らくその「薔薇」は摘まれてしまっている――この場合、永久花の更なる崇拝者の必要性はかつてなく高まっている!
サーレンレイ:サーレンレイ信仰はキンターゴでは比較的新しい。個々の崇拝者は存在するが、シェンセンという名前のバードが都市に居住してキンターゴ歌劇場で最も有名な芸人の1人として名を上げるまで、都市内のサーレンレイの支持者たちには比較的目的意識がなかった。彼女自身はクレリックではないが、シェンセンのサーレンレイへの信仰は篤く、多くの者が彼女の元に集う迄時間はかからなかった。彼女の店「銀星屋」の地下にはキンターゴの大きくなるサーレンレイへの厨子があるというのは公然の秘密の類であり、バージライ・スルーンが都市に来た時にその公然さがかの信仰を脅かすものとなった――あるいはそう噂は語っている。そして確かな事は、「銀星屋」はキンターゴで戒厳令が布かれてすぐに焼き尽くされ、その店主シェンセンはそれ以来失踪しているという事だ。生き延びたサーレンレイの僧侶たちはシェリンの教会から保護を得ており、それ以来彼らは公の場に現れていない。
シェリン:シェリンの信仰はキンターゴ内で長らく第二勢力であり続けている――そしてある種の計測によれば、暫くの間、この宗教はこの都市で最大の宗教であるのかもしれない。確実に、正真の計上では、彼女の崇拝者数はアスモデウスのそれより多い……少なくとも、戒厳令が布かれるより前は。シェリン崇拝は未だ教会と政府によって認められているが、シェリンの崇拝者全員はスルーン家に登録しなければならず、かの女神への信仰によって行われるあらゆる祭祀と儀式はアスモデウスの僧侶、ヘルナイトのラック騎士団、あるいはスルーン家の遂行者によって監視されなければならない。シェリンの寺院は幾つかの他の宗教の迫害されている司祭(大半はサーレンレイ信者)に保護を与えているという事実は、シェリンの教会とアスモデウスの教会の間の緊張を高めることにしかなっていない。この2つの教会のどちらかが劇的な行動を起こさざるを得なくなるのは時間の問題でしかない。
至高天の王:至高天の王の多くはキンターゴ内で個々人に、あるいは小規模な集団に崇拝されており、小さな私的な厨子の中で崇められている。混沌にして善の至高天の王たちは他よりも人気だが、
アーシェイ、
ラガシエル、セラメイディールがキンターゴ内では他の何よりも広まっている――それでさえ、信仰者の数は1~2ダースかそれ以下しかいない。アーシェイはキンターゴ内でスルーン家の影響から解放されている者たちから主に崇拝されており、ラガシエルは主に義務の概念を重んじるがスルーン家による伝統的なシェリアックス法の腐敗に腹を据えかねた者たちから主に崇拝されており、セラメイディールは主に歌唱や歌劇よりも楽器に焦点を置くキンターゴの音楽家たちの小さな集団によって崇拝されている。
不適切な宗教:悪の神格の崇拝はヘルズ・レベルスでは主題の観点で不適切であり、特にアスモデウス、ノルゴーバー、ゾン=クーソン、アークデヴィルのいずれか、地獄の公爵、マーレブランシェ、あるいは淫売女王はこのアドヴェンチャー・パスでは極めて不適切な選択である。自分のキャラクターに悪の神格を崇拝させたい場合、GMに話し、それから上に並べた信仰を避けるよう最善を尽くすこと。君が、デヴィルの、あるいは類似の悪の神格を崇拝することに本当に熱意を持つ場合、君はそのキャラクターの指向を一旦脇に置いて次のアドヴェンチャー・パスであるヘルズ・ヴェンジャンスで拾い直すべきである。
抵抗する理由
ヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスはスルーン家がこの都市に戒厳令を布く事への公な抗議と共に開始する。君のキャラクターにはこの抗議に参加する理由が必要だ。有り得る理由を幾つか下に並べている。これらがどれも君には魅力的に映らない場合、GMと協調して参加する適切な別の理由を開発しよう。抗議の為の君の準備と必死の予測は、抗議の理由に基づいて君に追加のボーナスを与える。これらのボーナスは下記に並べており、そのキャンペーンの最初の遭遇でのみ適用される。
厄介ごと探し/Looking for Trouble:市長スルーンがこの現状を御しているやり方に君は満足できるかもしれないしできないかもしれないが、この抗議に関して君を一番面白がらせるのは人々がそこに沢山集まるだろうという事実だ。そしてこの事実は、君は無警戒な者の巾着から小銭を盗む機会だけでなく、もしかしたらそれ以上の機会も得られるだろうことを意味する! 結局のところ、キンターゴではここのところ公然とした違法が少しばかりできるのだ! 君はその抗議そのものの間に行う〈はったり〉と〈手先の早業〉判定に+2のボーナスを得る。
憧憬対象探し/Looking for Your Idol:芸術と技芸で成り立つ都市であるため、最も有名な芸人や芸能人たちの多くがシェリアックスから来て都市キンターゴで名を上げているというのは驚くに値しない。バージライ・スルーンがこの都市を統治権した時、キンターゴの抑圧された空気は重くなったが、それはこの新しい市長が歌劇場を閉鎖し自宅にしたからという理由だけではない。現在は夜間外出禁止時間が設けられ、かつてない規模で大量の警邏が増員されていて、最も良く言っても好みの憧憬対象を一目でも見るのは困難である。いずれにせよ、君は長らくある特定のキンターゴ都民を崇めている(有名なキンターゴ都民の例の一覧は12ページの
〔人気者への憧憬〕特徴参照)。その人物は不自然にもここ1週間公衆の面前には現れていないため、君が心酔する(あるいは執着する)対象はアリア公園抗議活動に参加するかもしれないという噂を君が聞いた時、君は参加を決心した。君は、その噂は十中八九嘘だと認識しているが、もし本当だったら? その憧憬対象を直接見る機会をみすみす逃してしまうわけにはいかない! 君はその抗議そのものの間に行う〈知覚〉と〈真意看破〉判定全てに+2のボーナスを得る。
接触者との顔合わせ/Meeting a Contact:銀鴉は長らく君を熱狂させている。君はキンターゴ解放という彼らの政治思想に同意しているか、恐らくは彼らの精神を称賛している。もしかしたら君は単にその秘密結社という概念を好いている。君は、銀鴉の一員であると思われる誰かを知っているかもしれない;その人物は親、兄弟、あるいは恋人でさえあるかもしれない。しかしスルーン家が戒厳令を1週間前に布いた時、銀鴉は消え失せた。その統率者たち全員は捕えられたか殺されているという噂は広まっており、下級団員の痕跡は見つけることはできない。確かに、君の友人あるいは家族の一員は失踪している。君は心配し始めており、何がかの集団に起こったのか知りたがっている。少しばかりの調査の後、君は、銀鴉について何かしら知っていると自称していた友人の、友人の友人から接触を受けた。君はこの接触者が何者か、あるいはその名前さえ知らないが、彼は人間の男性であり、アリア公園での抗議活動で君と会う準備をしている事は知っている。彼はその日には黒い革の手袋を右手に嵌め、左手には何も付けないため、君はその日に彼を知る事になるだろう。君は抗議そのものの間に行う〈知覚〉と〈真意看破〉判定全てに+2のボーナスを得る。
翹首の出来事/Staying up on Current Events:公然とした抗議は閃きや情報を集めるのにも優れた機会であり、抗議者たち自体から得られるものよりも抗議を受ける者から得られるものの方が多い。君たちは主に人々を監視する為にアリア公園の抗議へと向かっているところだが、今やっている企画では確実に動かないつもりでいる。結局のところ、熱の篭った政治的な集会では何か起きるものであり、そしてもしも抗議を逃して何か凄い事が起きたなら、君は自分を許せないだろう。噂を耳にできるものを超えて、抗議集会は技芸を披露して、あるいは単に心を揺さぶるためまたは民衆の鬱憤や怒りを導くための演説を使って、民衆扇動を聞ける面白い機会となるかもしれない。君は抗議そのものの間に行うあらゆる〈交渉〉と〈芸能〉判定に+2のボーナスを得る。
同行/Tagging Along:君は抗議に行く計画はしていなかった。恐らく君は人混みが嫌いだったか、抗議は手に余ると感じていたか、もしかしたら単に政治的に合わなかった。しかしある親友(その友人には別のPCの1人が最適だ)が行く計画をしていると知った時、その友人が厄介ごとに巻き込まれないようにする為だけに君は渋々同行に同意した。君は、抗議に火を点けるであろう何事か程には抗議への関心を抱いていない。誰かが君の友人に気をかけなければならず、そして君よりそれに適している者はいるのだろうか? 君はこの抗議自体の間に行われる〈知覚〉とイニシアチブ判定全てに+2のボーナスを得る。
政府に抗議する為に/To Protest the Government:スルーン家のキンターゴ乗っ取りは単に――乗っ取りだ。栄光ある奪還団による南東の彼方での反乱が続く限りかの新市長はその椅子に座り続けるという政府の主張にも拘らず、君はバージライ・スルーンと戒厳令がここに残り続けるかもしれない事を恐れている。キンターゴ市民が単に従ってこの新しい生活様式を受け入れるならばこの都市を都民に取り戻させるのはほぼ不可能になるため、圧政に対して掣肘を加えてこの都市の意見を聞かせる時は今である。アリア公園抗議活動はこれまでで最大で最も組織だった抗議であり、君の声を聞かせる機会があるとしたらそれは今であるため、君はアリア公園抗議への参加について格別な計画を立てている! 君はその抗議そのものの間に行うあらゆる〈はったり〉と〈威圧〉判定に+2のボーナスを得る。
変更版特技――《Noble Scion》
君はキンターゴの重要な貴族の家系の1つの一員である、君が家族と良好な関係を保っていようといまいと。ヴィクトコラ家は失踪しており、その邸宅は最近消失したため、この特技においてかの家系は選択肢に入らないという点に注意すること。デルロンジ家、サリーニ家、そしてタネッセン家はスルーン家の同調者として良く知られているため、そうした家系の1つの一員になる事を選ぶ場合、君はその一族の追放者であり、私的な意見あるいは政治的な意見によって忌避され一家から資産没収さえされているかもしれない人物としてプレイすべきである点にも注意すること。(そうした場合でも、〔キンターゴ育ち〕特徴を取得するのであれば君は依然としてそれから一時的に恩恵を得るべきである。この恩恵は、家から追放されるまでに君が持ち出せたあらゆるものを表現している。)
前提条件:【魅力】13あるいは〔キンターゴ育ち〕特徴、1レベル時点で取得しなければならない。
利益:君はあらゆる〈知識:貴族〉判定に+2のボーナスを得、〈知識:貴族〉は常に君のクラス技能と見做されるようになる。どの家系に属するかに基づいて君は追加の利益も得る。
オーラマクサ/Aulamaxa:君は〈芸能〉判定に+1のボーナスを得、〈芸能〉は常に君のクラス技能となる。呪芸の能力を持っている場合、君は毎日追加で3ラウンドその能力を使用できる。
オーロリアン/Aulorian:ボーナス言語として以下の言語から1つ得る:奈落語、アクロ語、天上語、竜語、地獄語、あるいは森語。1日に1回、ロールする前のフリー・アクションとして、君は行う〈呪文学〉判定に+2のボーナスを得て良い。
デルロンジ/Delronge:君は最早生家と関わりを持たない(そして実のところ政治的な意見の衝突によって勘当されているかもしれない)が、子供の頃から受けていた馬術の鍛錬を欠かしてはいない。君は〈動物使い〉と〈騎乗〉判定に+1のボーナスを得、そのどちらも常に君のクラス技能となる。
ジャーヴィス/Jarvis:君は建築物に対し生来の理解力を持ち隠し扉と隠し空間を探す際にはそれが著しい。君は隠し扉や建築物の隠し要素の10フィート以内を通り過ぎる時、能動的にそれを見ていようと見ていまいとそれに気付く為の〈知覚〉判定ができる。
ジャルテロ/Jhaltero:君は君の一族の広い情報網に触れられる。情報収集の為に〈交渉〉を使用する時、2回ロールしてより良い方を選んで良い。
サリーニ/Sarini:君の家系は長らくスルーン家との協力関係について公言しており、それは君にとって恥であるか憤懣の対象であった。最早実家で歓迎されていないが、君は未だ悪魔学の学習の記憶を持っており、地獄界ヘルあるいはデヴィルに関する情報を知る為に行うあらゆる〈次元界:次元界〉判定に+1の特徴ボーナスを得る。〈知識:次元界〉は常に君のクラス技能となる。
タネッセン/Tanessen:君は最早自分をタネッセンだとは見做しておらず、その理由の大部分はスルーン家と結んでいる同盟関係に関する意見の相違であるが、幼い頃に君が学んだ戦闘中での統率力は未だ君に残っている。君はイニシアチブ判定で【敏捷力】修正値の代わりに君の【魅力】修正値を適用させる。
ヴァシュナースティル/Vashnarstill:君の一族は常に、その好奇心を惹き付ける話題に関する知るべきものと同程度の物事を知っている己が一族を誇っている。君は最低でも1ランク有しているあらゆる〈知識〉技能に+1のボーナスを得る。
特別:これは、Pathfinder Campaign Setting: The Inner Sea World Guideに掲載されている《Noble Scion》特徴の変更版であり、キンターゴを起点としたキャンペーンにより調和するように調整されている。この特徴のこの版を取得する場合、君はThe Inner Sea World Guideに掲載されている版を取得できない。
キャンペーン特徴
下記で見つかるキャンペーン特徴に加えて、他の多くの
キャラクター特徴がヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスのキャラクターに適している。このキャンペーンは君の2つの特徴のうち1つは以下のキャンペーン特徴の1つから選ばれることを想定しているが、君は下記のものとは違う方の特徴がキンターゴに関係する君の背景とどのように結びついているかの説明にも努力するべきである。これは、GMが君に非キャンペーン特徴を2つ取得することを認めた場合には特に正しい。
〔キンターゴ育ち〕/Child of Kintargo:君はキンターゴの貴族の1人へと育つという幸運(あるいは不運、君の観点に依る)を持っていた。この都市の富裕層の中で積んだ経験によって君は上流階級の知識に関して優位性を持ち、君は慎み深い相続財産を持ってゲームを開始する。キンターゴ内で醸成されている新たな状況によって、結果として起こるこの都市の貴族制の構造改革に関する懸念は大きい。既に、ある貴族の邸宅は最高でも「疑わしい」としか表現できない状況で焼失しているが、君が質問する相手によってその主犯は政府か反乱軍かに変わることだろう。この特徴を持つなら、君は小さな貴族に属している(そして君は自分の家名を高められる)と想定することになる。この場合、君の一家は緑翠地区に小さな邸宅を保有している。もし君がキンターゴの大貴族の一員でありたいのなら、1レベルの時点で
《Noble Scion》特技を取得しなければならない。
君は〈知識:貴族〉判定に+1の特徴ボーナスを得、〈知識:貴族〉は常に君のクラス技能となる。
《Noble Scion》特技(11ページの補足欄参照)は【魅力】を必要条件としていない。加えて、君は
貴族の服、
印章指輪、そして魔法的ではない、価値が200GPを超えない追加のアイテム1つを持ってプレイを開始する。
《Noble Scion》特技を取得する場合、君の名字は恐らくオーラマクサ、オーロリアン、デルロンジ、ジャーヴィス、ジャルテロ、サリーニ、タネッセン、あるいはヴァシュナースティルである;君が人間ではない場合、君はその家系に養子として入った。君がこの特技を取得しない場合、君は自らの姓をでっち上げて良い。
〔特訓中の主役〕/Diva in Training:歌劇は恐らくキンターゴで最も重要で名声のある娯楽の形態であり、キンターゴ歌劇場はその種の中で最も有名なものの中に入る。君はその舞台に彩りを添える芸人たちの中で立者になっているとはとても言えないが、これまで何度か端役を演じている。ごく最近、君は長い休みを得た――君は悪名高い歌劇「英雄の中の女狩人」である役を勝ち取っており、戒厳令の開始が君の予定を白紙にするまで熱心にその役を研究していた。キンターゴの歌劇場がバージライ・スルーンの所有物になっている今、あらゆる見世物は中止になっており、君の大成の可能性は消え失せてしまっているかのように見える。だが望みを捨ててはいけない。君は未だ腕を磨いており、そしていつの日か、恐らくはキンターゴ歌劇場がその扉を再び開いたその日に、舞台の中央に立つつもりでいる!
〈芸能〉技能から1種類選ぶこと。君はその特定の〈芸能〉技能に+1の特徴ボーナスを得、あらゆる〈芸能〉技能は君のクラス技能となる。君はまた、自身が創造するあらゆる[言語依存]の呪文と効果のセーヴDCを1だけ増加させる。
〔元アスモデウス信徒〕/Ex-Asmodean:君または君の家族はかつてアスモデウスの崇拝者だったが、君から信仰を失わせる何かが起きた。恐らく君の家族は、生まれたばかりの弟妹の命といった大切な何かを生け贄として諦めるよう頼まれたのだろう。もしかしたらかの教会は君の家族を、その教会の高位の者が犯した罪を覆い隠す身代わりの生贄として使ったのかも知れない。あるいは君は単に、君の蒙を啓いて真実を――アスモデウスは信徒を気にかけないが、君の新たな信仰の神格は気にかけるという真実を――示す誰かと出会った可能性もある。いづれにせよ、君はかの教会から離れ、その結果として君の家族は罰せられた;家族は投獄されたか、キンターゴから流刑に処されたか、処刑さえされたかもしれない。それ以来、君はいつの日か教会に復讐することを誓っている。
1つ選ぶこと:君はスルーン家の遂行者及び殆どの
デヴィル(全てではないが)を含むアスモデウス崇拝者に対する攻撃ロールと武器ダメージ・ロールに+1の特徴ボーナスを得るか、それらに対する呪文のセーヴDCに+1の特徴ボーナスを得る。
〔耐えかねた市民〕/Fed-Up Citizen:キンターゴは、自分を遵法精神のある市民であると考えている市民にとっては生きづらい場所である。君は、スルーン家によって布かれたここの法の多くはやり過ぎであるという点に於いて多くの者と意見を同じくするだろうが、君は常に法に対して敬意を持っており、出来得る限りで法に誇りを持っている。君はアバダルあるいはアイオメデイといった神格を崇拝している可能性が高い――秩序にして中立あるいはもしかしたら秩序にして善の力はシェリアックス内での経営が許されているが、それは制約下でのみだ。しかしそれにも拘らず、スルーン家は常にシェリアックスをより安全に暮らしやすい場所にしてきた。だが最近の出来事を顧みるに、もう沢山だ。認める事が苦痛であるのが明らかなのと同じく、この土地の法が正しくないというのも明々白々であり、権力の悪用に対抗する何かが為されなければならない。それが銀鴉といった抵抗勢力への加盟を意味するならば、そうなのだろう。
この特徴は、パラディンや他の秩序の理念を奉じようとするが依然として政府に反抗するキャラクターにとって極めてうまく機能する点に注意すること。その最終的な目的がキンターゴの新たなより良い政府である場合、秩序のキャラクターが秩序属性の何者か用の個性がための行動を起こせるように君のGMは認めるべきであるが、この特技があれば、秩序と強く結びついているキャラクター(秩序の
クレリック、
モンク、パラディン等)はそうした結びつきをある程度隠せるようになり、そしてこのことは本物の信念を諦めることなく反乱勢力として活動する助けとなる。
君は自身の本性や本当の信仰を隠して要らぬ種類の注目を避けるのが得意だ。君は〈変装〉判定に+1のボーナスを得、〈変装〉は常に君のクラス技能となる。加えて、君に対して
ディテクト・グッドあるいは
ディテクト・ローを使用する時、君のオーラ強度を看破する際に君の実質ヒット・ダイスは実際の総ヒット・ダイスよりも4低くなる。君がクレリック、パラディン、あるいは類似の信仰呪文術者である場合、君は自身をそうした目的に於いて信仰呪文術者ではなく標準的な帰属のクリーチャーであるかのように扱う。これは、君が9レベルになるまで、君はそうした感知呪文を発動された際に善あるいは秩序のオーラを全く放たない事を意味する。最後に、君が依って立つ法の権利という君の内なる決意は君の考え方を補強し、君は[精神作用]効果に対するあらゆるセーヴィング・スローに+1の特徴ボーナスを得る。
〔才能ある風刺家〕/Gifted Satirist:君はキンターゴの役者や芸人の中で生まれ育った。恐らく君の両親あるいは兄姉はキンターゴ歌劇場の歌手であったか、もしかしたら君は路上での孤児として単純に大道芸で糊口を凌がざるを得なかったのかもしれない。いづれにせよ、君は長らく無害な娯楽という形式の中で、人を傷つける政治的評論を覆い隠すという実践に晒されてきている。君が小説、冗談、長話、あるいは公的な書簡といった形式の内に風刺を隠しているかはともかく、君は既にキンターゴ内で政治的な人物として名を上げてきている――しかしやがては、君はそれを変えたいと望んでいる!
君は〈言語学〉判定に+1の特徴ボーナスを得、〈言語学〉は常に君のクラス技能となる。加えて、傲岸不遜な態度によって君は[恐怖]効果に対するあらゆるセーヴィング・スローに+2の特徴ボーナスを得る。
〔反乱の歴史家〕/Historian of the Rebellion:君は長らく銀鴉――シェリアックス内戦の中でキンターゴ内で頭角を現した自由戦士の集団――の遺産に関心を持っている。残念なことに今日この集団に関する情報は皆無であり、銀鴉に関して記録されているものの大半は政府の遂行者たちによって改竄されたか破壊されて久しいのではないかと君は疑っているが、君はどうにかそこかしこからその断片を収集できている。君の知識は銀鴉に限定してならそれほどでもないが、シェリアックスでもそれより外でも、歴史中の抑圧的な政府に対して戦っている反乱集団と自由戦士の一般的な歴史についてはかなりのものだ。
反抗勢力への通暁ぶりによって、最初の冒険の間に銀鴉と渡りを付け直した後に君は選択したOrganization判定1つに+2のボーナスを得る。君は、どの判定にこのボーナスを割り当てるかをそのrebellionのUpkeep phaseの開始時にすぐにでも変更できる。銀鴉に参加する準備をしていた君の時間は君の隠形の技能を研ぎ澄ましもした。君は〈隠密〉判定に+1の特徴ボーナスを得、〈隠密〉は常に君のクラス技能となる。
〔生来の統率者〕/Natural Born Leader:過去、家族内で起きた緊急事態に兄弟と共に対処するときであろうと、友人と悪戯を企てるときであろうと、あるいは勤務中に予期しない問題に同僚と対処しなければならなくなったときでも、集団での努力に巻き込まれた際、君は最終的に統率者の立場になっている傾向があった。今回どうなるかは、そしてそのような地位に就こうと入念に努力できるものなのかは分からないが、自分は集団をばらばらの寄せ集めよりマシなものへと組織でき、集団管理という君の技巧は、君が参加することになった作戦の最前線へと常に君を運んできていることを知っている。
君は管理者という役割に長けている。君は、rebellion内で君がどれだけの数のteamをmanageできるかを判断する目的に於いて、そして君が管理しているteamのアクションへのボーナスを判断する目的に於いて、自身の【魅力】能力値を14であるかのように扱う(あるいは君の実際の【魅力】が既に14以上ある場合実際の能力値を2高くする)。加えて、《統率力》特技を取得する場合君は自身の統率力値に+1の特徴ボーナスを得る。
〔規則性探し〕/Pattern Seeker:世界には、それが自然にせよ人工物にせよ、一度それを正しく解釈できれば凄まじい秘密を見抜ける規則性がある。君は長らくそうした隠された規則性を探すという考えに興奮を覚えているが、恐らくそれは兄弟あるいは親が規則性を探すのに酷く執心していたからか、もしかしたら君は「自分はこれまで知られていなかった規則性を暴いてきている」と感じているからかも知れない。キンターゴは極めて特殊な独自の規則性を有している;アスモデウス寺院の上の鐘楼は無作為な間隔で鳴るように見えるのだ。誰が、あるいは何が鐘を鳴らしているのかを知る者はおらず、真なる規則性が「デヴィル鐘」と呼ばれるこれの鐘の音を鳴らす時を正確に予報したことはまだない。多くの者が予報に挑戦しており、そして放棄されたエイローデン寺院をアスモデウス教会が最初に自分のものだと主張した時であるシェリアックス内戦の終戦まで遡れる、鐘の鳴る日付と時刻を記録している広範だが常に未完である文書はあるというのにだ。ひょっとしたら君がデヴィル鐘の規則性を解く人物になるだろうか?
君はあらゆる〈知覚〉判定に+1の特徴ボーナスを得、〈知覚〉は常に君のクラス技能となる。加えて、君は自身の発動する幻術(紋様)呪文のDCを1上昇させ、幻術効果に対するあらゆるセーヴィング・スローに+1の特徴ボーナスを得る。
〔人気者への憧憬〕/Star Struck:キンターゴで育ったなら、この都市の名士の誰にも執心しないままでいるというのは困難だ。執心対象の選択肢は多く、その全員が魅力的で、裕福で、そして成功している! そうした者の1人にいつの日か会えるかもしれないというのは素晴らしくはないか? あるいは君自身がキンターゴの名士になるというはそれ以上ではないか? キンターゴの名士の1人への君の関心は完全に温和なもので、そのNPCの振る舞いは君にとって詩神、天啓、あるいは模範であり、君はそれを今日まで自らの人生の選択の多くで指標としてきたかもしれない。あるいはもしかしたら君の関心はより偏執に属するもので、君の崇拝対象が生きているという君の想像の通りにいつの日にか自分も生きたいと、あるいはひょっとしたらいつかその崇拝対象に会って友人に(又は友人以上に)なりたいとさえ願っているかも知れない。しかし、ある名士の表の人格と本物の人格は正反対である場合があり、君の崇拝対象と出会う日が来てしまったとしたら、君はその真実に驚くかもしれない、という点には留意しておくこと! とは言うもののスルーン家が戒厳令を布いて以来誰に聞いても君の崇拝対象は失踪しているという事実は君を心配させている;君は、その人物が平穏無事であることを願っている! 以下で列記している地元の伝説的な人物5人全ては銀鴉に関連があると噂されているという事実はそれ以上に君が関心を持っている事項であり、この1週間の間にバージライ・スルーンの遂行者たちによってその集団がどう集中攻撃されただろうかと熟考している。これら5人のキンターゴの崇敬対象全員の命運はヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスのいつかの時点で明かされるだろうが、そうした命運の一部は君にとって嬉しくない発見かも知れない点には留意しておくこと!
君は〈知識:地域〉判定に+1の特徴ボーナスを得る。以下の名士から執心する相手を1人選ぶこと。名士それぞれは特定の能力値1つと関連している。1日に1回、君はその能力値によって修正を受ける技能判定を試みようとしている時に自身の崇拝対象から霊感を受けられる。そうする時、その判定を2回ロールして2つの結果の内より良い方を君の実際の結果として選ぶこと。
ジャックドゥ(性別と種族不明;【知力】):悪名高き人民の益荒男あるいは女傑(ジャックドゥが男か女かを知っている者はいないようだ)であり、シェリアックス内戦の間キンターゴ防衛を手助けした人物であり、多くの者が今日もこの都市の暗がりの中で生きていると信じている。
ジリア・ベイニルス(女性の人間;【判断力】):キンターゴの元市長はその政治世界への慧眼で有名だった。キンターゴの独立を維持する為に彼女以上に戦った者は少ない。
オクタヴィオ・サビナス(男性の人間;【筋力】):ヘルナイトのトレント騎士団のリクトルであるオクタヴィオが賞賛を浴びるのは奇妙に感じるかも知れないが、彼の身体能力は彼が人心を掌握するのに必要なもの全てを確実に補助している。
シェンセン(女性のハーフエルフ;【魅力】):スルーン家の悪魔崇拝に対しての率直な力としてのシェンセンの芸は、キンターゴ歌劇場の舞台での記憶に残る彼女の伎芸ほどに多い賞賛を集めている。
ストレア・ヴェストリ(女性のティーフリング;【敏捷力】):ストレアは「デヴィル託児園」として知られる貧民窟の顔役と見做されることがある。キンターゴで最も明け透けで人気のティーフリング都民であり偶蹄会の会長である彼女は、シェリアックスにいる彼女の政敵とほぼ同じ数の賞賛者を擁している。
〔都市探偵〕/Urban Sleuth:キンターゴの歴史の多くは失われているか隠されている。君は、そうした秘密を探し出すと決めているがためそのことを知っている。この地域の都市伝説及び奇妙な歴史的な噂の断片は長らく君を興奮させている――スルーン家の編纂者の手元へと永遠に消え去っているキンターゴの過去についての事実がどれだけ素晴らしいものかを、誰が知っているというのだ? 何が雪花石膏学術院のマンヴューン教授をこの都市の最も悪名高き連続殺人鬼になさしめたのだ? 竜のアドラカシュ、イサノソウア、そしてリヴォゼイアは何者で、何が彼らとキンターゴを結びつけたのだ? 何故アスモデウス寺院のデヴィル鐘は無作為な時刻に鳴るように見えるのか、そしてその鐘の音に規則性はあるのか? シェリアックス内戦の間キンターゴを守ってくれている銀鴉は誰で、何故彼らはその戦争が終結して直後に姿を消したのだ? 多くの神秘があるが、その回答を見つけるのに君より適した人物は誰かいるのか?
上記の質問のうちから1つ君が専心するものを選ぶこと。そうした質問への回答はヘルズ・レベルスの中の異なる時点で発見できるかも知れないが、これらの回答をすぐにでも学べるとは期待しないこと! より重要なこととして、君の専心の選択は、その焦点に関連している特定の〈知識〉技能判定1つ(下記にある2つの選択肢の内から1つ君の求めるものを選ぶこと)に+1の特徴ボーナスを与える。その〈知識〉技能は常に君のクラス技能となる。1日に1回、君の専心対象に関連する〈知識〉技能判定どちらか1つを試みる時、君は2回ロールして君の実際の結果としてより良い方を選べる。
デヴィル鐘/Devil’s Bells:〈知識:神秘学〉あるいは〈知識:次元界〉。
地元の竜/Local Dragons:〈知識:神秘学〉あるいは〈知識:歴史〉。
マンヴューン教授/Professor Mangvhune:〈知識:地域〉あるいは〈知識:次元界〉。
銀鴉/Silver Ravens:〈知識:地域〉あるいは〈知識:歴史〉。
もっと読みたい?
他の書物多数はヘルズ・レベルス・アドヴェンチャー・パスの経験を際立たせる助けとなり得る。以下に列記しているのは他の出典であり、必須というわけではないが、このキャンペーンを通してプレイする経験を大いに補強できる。
ゲーム・マスター向け
シェリアックス、そこの人々、そしてそこの危険についてもっと知るなら、Pathfinder Player Companion: Cheliax, Empire of Devilsあるいは来たるPathfinder Campaign Setting: Cheliax, The Infernal Empireを確認すること。加えて、盗賊議会アドヴェンチャー・パスには、シェリアックス、ヘルナイト、そして他の君のヘルズ・レベルスのキャンペーンを補強するのに使える敵や危険が豊富に含まれている。Pathfinder Campaign Setting: Princes of Darkness, Book of the Damned, Vol. 1の内容は、PCたちが対面するであろう数多のデヴィルの敵を表現する君を手助けできる。政治とロールプレイの遭遇はこのキャンペーンに於いて重要な役割を果たし、Pathfinder Cards: Social Combatの使用はキンターゴのNPCとのそうした無数のやり取りを君のプレイヤーにとってより記憶に残るようなものにする助けとなるだろう。
プレイヤー向け
シェリアックス出身のキャラクターをプレイする為の情報ならPathfinder Player Companion: Cheliax, Empire of Devilsを参照すること。叛乱組織の構築はこのアドヴェンチャー・パスの重要な要素であり、Pathfinder RPG Ultimate Campaignはそのプレイの側面用のルールを更に理解する助けとなるだろう。
メラウニ MILANI
永久花としても知られる女神メラウニは、叛乱の守護神にして献身と希望の権化である。彼女の教団はシェリアックスでは小さく、特に叛乱が遠くに見えた事がなさそうな土地キンターゴではそれが甚だしい。この都市にバージライ・スルーンが到来することによってメラウニの地元の教団「キンターゴ薔薇の会」は地下へと潜らざるを得なくなったが、君のPCはうまくこの集団と接触し、キャンペーンが進むにつれその力と資源を再建させられるかもしれない。メラウニの追加の詳細はInner Sea Godsの179ページ目あるいはPathfinder Adventure Path #68: The Shackled Hutで見つかる。メラウニを信奉するキャラクターは以下の恩恵を得て良い。
従属(メラウニ)
自身が植えた薔薇の中での瞑想に時間を費やせば、君は
メラウニへと祈祷を捧げている間に薔薇の聖なる香りを吸入できる。そのような薔薇が利用できない場合、君は代わりに様々な香草や薔薇の花びらからお茶を煎じ、そのお茶を親しい友人や隣人たちと共有しても良い。しかし戦争や衝突の間、君は代わりに時間を練習試合に費やさなければならず、その相手は来るべき衝突の間に肩を並べて戦うつもりでいる友人や隣人が好ましい。(魅惑)と(強制)効果に対するあらゆるセーヴィング・スローに+2の清浄ボーナスを得、他者からのそのような効果を解呪あるいは除去する為に行われるあらゆるロールに+2の清浄ボーナスを得る。
EVANGELISTの恩恵
1:永久花の声(擬呪)/Voice of the Everbloom コマンド3/日、エンスロール2/日、あるいはサジェスチョン1/日
2:霊感を与える存在(超常)/Inspiring Presence 君は存在するだけで味方がより激しく戦えるよう強化し勇気づけられる。君から30フィート以内にいる君にとっての仲間であるあらゆるクリーチャーは君に意識が有る限り攻撃ロール、セーヴィング・スロー、そして武器ダメージ・ロールに+1の清浄ボーナスを得る。
3:反抗誘発/Invoke Uprising(擬呪) 君は自動的に、自身から10フィート以内の(魅惑)、(強制)あるいは憑依効果の影響下にあるクリーチャーに気付く。1日に3回即行アクションとして、君はその影響を振り払う為にそうしたクリーチャー1体に霊感を授けることでそのクリーチャーにその効果を即座に終了させる為の新たなセーヴィング・スローを与えられる。そのクリーチャーは【魅力】ボーナス(最低+1)に等しい清浄ボーナスをこのセーヴィング・スローに得る。このボーナスは、その効果に抗わせる為の君の祈願の一部として身体的な接触を含めた場合に倍になる。いづれにせよ、これは[言語依存]効果だ。
EXALTEDの恩恵
1:神聖なる同志(擬呪)/Sacred Partisan ディヴァイン・フェイヴァー3/日、スピリチュアル・ウェポン2/日、あるいはマジック・ヴェストメント1/日
2:瞬間隘動(擬呪)/Alleyport 1日に1回即行アクションとして、君はディメンジョン・ドアと同様に瞬間移動できるが、それは君の接敵面より広くない空間にいる時のみであり、似たような幅の空間にのみ現れることが出来る。
3:薔薇の壁(擬呪)/Wall of Roses 1日に1回、君はウォール・オヴ・ソーンズを発動できる。この壁は鬱蒼と茂った薔薇の蔦で構成されており、君と他のメラウニの崇拝者たちは容易にそれを通り抜けられる。薔薇の壁は毎ラウンド5ヒット・ポイントの割合で自身へと与えられたダメージを治癒し、[火炎]に対する完全耐性を持ち、自身が与えるあらゆるダメージは魔法にして銀にして善の武器であるかのようにダメージ減少を克服する。薔薇の壁の茨からダメージを受けた秩序にして悪のクリーチャーは自動的に次の1分間不調状態になる(これは[毒]効果である)。
SENTINELの恩恵
1:隣人たる守護者/Neighborhood Guardian(擬呪) プロテクション・フロム・イーヴル3/日、シールド・アザー2/日、あるいはマジック・サークル・アゲンスト・イーヴル1/日
2:禁欲的な守護者/Stoic Guardian(変則) 君は[恐怖]及び(魅惑)効果に対し完全耐性を得、(強制)効果に対するあらゆるセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。
3:殉難/Martyrdom(超常) 1日に1回割り込みアクションとして、君の300フィート以内にいるクリーチャー1体が1つの効果によってあるいは剥き出しのダメージによって殺された時、君はその効果あるいはそのダメージを自身へと向け直せる。君はこの効果を減少させる為の追加のセーヴィング・スローを得ることはない。その効果が君を殺す場合、君はリザレクションと同様に1d4ラウンド以内に命を取り戻すが、ひとたびこの蘇生が発生すると、君は1年間殉難を使用する能力を失う。
メラウニ信徒用 For Milanite Characters
メラウニを崇拝するキャラクターは主題が適切である以下のルール要素を見つけて良い。
アーキタイプ |
出典 |
チャンピオン・オヴ・ザ・フェイス(メラウニ) |
Advanced Class Guide128ページ |
十字軍戦士 |
Ultimate Combat40ページ |
神聖なる戦略家 |
Ultimate Combat40ページ |
Hidden priest |
Inner Sea Magic35ページ |
Kintargo rebel |
Inner Sea Combat40ページ |
都市レンジャー |
Advanced Player’s Guide129ページ |
特技 |
出典 |
Beacon of Hope |
Inner Sea Gods207ページ |
Magic Items |
Source |
Milanite armor |
Inner Sea Gods252ページ |
Enduring bloom |
Inner Sea Gods255ページ |
Everbloom’s rose |
Pathfinder #6860ページ |
呪文 |
出典 |
Martyr’s bargain |
Inner Sea Magic58ページ |
Martyr’s last blessing |
Pathfinder #6869ページ |
Peasant armanents |
Pathfinder #6869ページ |
特徴 |
出典 |
Split-Second Defense |
Inner Sea Gods222ページ |
Talented Organizer |
Inner Sea Gods223ページ |
最終更新:2022年02月26日 16:32