ブライ・キゼ=レイド

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ブライ・キゼ=レイド - (2015/10/13 (火) 08:55:49) の編集履歴(バックアップ)


年齢:447 学年:高校1年生 性別:主人格:女 副人格:男  来歴:編入 身長:160cm PL名:レン
イメージキャラ:万丈目準(遊戯王GX) イメージCV:竹内順子(ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE- メンマ NARUTO うずまきナルト)

「俺はただ、約束しただけだ」

「私は鏡夜が望むなら、それでいいと思う」


ブライ・キゼ=レイドというのは、人間社会で生きていくために咄嗟に浮かんだ名前であり、偽名。
白夜と呼ばれる山犬の幻想種によって、鏡夜と呼ばれる別の幻想種の死霊を憑依する。

つまりどういうこと?
肉体:女
白夜:主人格(女)
鏡夜:副人格(男) 白夜が鏡夜を憑依することで、鏡夜の人格になる。 ブライ・キゼ=レイドと名乗ることもある。


鏡夜

普通の山犬の雄の『鏡夜』は滋賀県大津市の比叡山で生まれ、山で暮らしていた。
活気で、凶暴で、荒れており、たまたま力が強く、力により山犬の群れを支配し縄張りの長として『自分がこの山で一番強いんだ』と思っていた。
その群れが集めてきた食い物を自分で独占するろくでなしだった。

しかし1568年の比叡山の焼き討ちにより、次々と自分の群れの仲間が次々と死亡していき
鏡夜と白夜、残った仲間と共に逃げ出すことができた。山を転々としていく、転々とする度に残った仲間も疲労で死んでいく。
気が付けば冬になり、雪が降り、寒くなった。そして残ったのは鏡夜と白夜のみ。2匹はかなり疲労していた。時には撃たれることもあった。ただ、逃げ続けて、上原までたどり着いた。
しかし直ぐに鏡夜は熱で倒れ、雪の中、鏡夜は風前の灯であった。白夜はこれを助けようと様々な手を打ったが、助けることはできず鏡夜は亡くなった。

数百年後、とある村を中心に活動し始めた白夜が、その村に死霊となり留まっている鏡夜を発見された。
そして2人は再び同行するようになる。白夜の能力か、鏡夜を長時間憑依させることができるらしい。
2人はその村で、英雄と呼ばれた男。『レイド・レウス=スタック』と幸せに暮らしていた。

それからしばらくして、その村で覇権争いがあった。そのレイドと呼ばれる英雄の右腕と左腕である一族が争い始めた。
それに嫌気がさし鏡夜と白夜はその村から立ち去った。

しかし、山犬の姿では生きていけないことを悟り、人間の姿に変化。女の姿をしていた。故に舐められないために。男である鏡夜のために男装を行った。
が、それでも金はない。どうすればいいか?そう悩んだ時に雀荘を見つけた。雀荘に入り、勝利した。
『生きるためには金はいる』。最初はそれだけで麻雀をしたのが、気づけば『麻雀楽しい』って言うようになりそのまま40年経過する。

常磐緑市の戦争を聞きつけては、自分のように悲しみを背負う者は出てほしくない。1人でも減らしたいという思いから戦争に参加。
コメディ的要素を高めているのは、無用な悲しみをなくしたい、少しでも皆に元気出してほしいからという思いがある

白夜

普通の雌の山犬。鏡夜とは対照的な白い姿が特徴的。
今までの証言では以下のことがわかっている

  • この体の主人格
  • 戦争も人間も、とくにそういうこと考える男が嫌い。
  • 鏡夜大好き
  • 男には片っ端から感情侮蔑をとる
  • 昔は鏡夜と揃って魔獣だったらしい。
  • 現代に適用できてない(スマホとかパソコンとかが分からない)

彼女自身、大切なことは嘘はつかないが、事実ではない可能性はある。
そもそもはぐらかすことがある。

+ ふざけた版
あらぁ~ん。ブライ君のページにきちゃったの~ん?いいわぁ~説明して(はぁと
ブライ・キゼ=レイドことブライ君はノッブがやったっていう比叡山の焼き討ちによって生き残った幻想種の山犬なの♪
当時は真っ黒な犬の姿だったっていうのよぉ~♪確か当時の本名はえーと……忘れちゃったわぁ
で、その後なんやかんやあってねぇ


で、なんやかんやで数百年後、つい最近の話になるわねっ♪
あの山犬が今では立派な麻雀中毒にっ!ほーらーまた負けたっ♪
でも大丈夫。ア・タ・シがいてアゲル♪何も気に病む必要なんてないわ!!

戦闘スタイルは私達死霊に完全に任せちゃうスタイルなのぉ~キュンキュンする~
ヒールとかは普通に詠唱して普通にやっちゃうの。普通ね。最高に!!
……あれ?なにかしらあの巻物。いつ持ってたのかしら。何あれ。


ちぃなぁみ~に『キゼ=レイド』とはある一族から名前をとっているらしいの!
いずれその部分の設定を開示することはあるのかしら!!!

「かなりまな板だろこれ」




+ 関わりを持ったNPC
レイド・レウス=スタック
アイコン:波風ミナト(NARUTO)
「俺は俺のために死ぬ仲間を許さない」
  • 英雄
  • めっちゃ強いらしい
  • 人間と魔族の摩擦をどうにかしようとした
  • 魔獣に殺されたらしい
  • 九尾と契約してた
  • ネーミングセンスがダメ

シュルク・キゼ=レイド
アイコン:うちはマダラ(NARUTO)
「行くぞ。この戦いは我々の勝利とする」
  • 今のキゼ家の子供
  • 闇と支援を得意とする
  • キゼの名前を騙ったブライに対し、会いに行ったことがある。

シャルル・キゼ=レイド
アイコン:墨村良守(結界師)
「辛いときこそ笑わなきゃ。心の底からな。わらって、俺達はどーんと前へ歩いていくんだよ」
  • 1世代前のキゼ。故人
  • 結界術と風と闇の魔法を使う
  • 契約者
+ 本当に全部かな
シャルル・キゼ=レイドは英雄に憧れていた。レイド・レウス=スタックのような英雄に。
どうすればなれるのか?その結論は、皆を守ることだった。それは誰であろうと、どんな相手だろうと、仲間なら構わずに。
そのやり方で、次第に嫌われ遂には精神的にも追い詰められていた。しかし、ある事件をきっかけに、それ以降大分改善。
とある女性と相思相愛の関係となるが、それぞれ家の事情で結婚することはできなかった。
そして、その後ある事件で死亡する。

また、彼は青龍・朱雀・玄武・白虎……所謂四神と仲が良く、共に過ごした仲間である。
一番尊敬するのは英雄『レウス・レイド=スタック』。自身の祖先であり、そのレウスの相棒でもあった『シアン・キゼ=レイド』は尊敬してない。
ちなみに口癖は「やかましい!!」この言葉と共に強大な悪を殴ったらしい。魔道士で空想なのに。


白風
アイコン:斑尾(結界師)
「貴方って奴は本当にどうしようもないわね」
  • レイド・レウス=スタックが使役していた死霊のうちの1匹。
  • オネェ口調。男には「坊や」女には「嬢ちゃん」とつける
  • まだ存在する

黒水
アイコン:白尾(結界師)
「おいら思うんだよ。諦めたらそこで試合終了だよって……。
  • レイド・レウス=スタックが使役していた死霊のうちの一匹
  • 横文字を使いたがる。人の名前をニックネームで呼ぶ(シャルルのことをしーやん等




+ 友人関係
迅君
白「……色々知ってるっぽい」
鏡「頼れるリーダー!リーダーと言えば今度アイドルにならない?
ついでにそのまま農作業はじめない?きっと楽しいよ?」

トモ君
白「家族を大切にしない奴は、そこまでよ」
鏡「トモ君!!家族は大切にしような!!」

伊織
白「イビラ……?」
鏡「生イビラを見た俺に死角はない!!
……あ、知り合いの映画スタッフから次回作にもエキストラで出ないかって言われた。1人でいこっと。」

八識君
白「覗き魔」
鏡「もっと笑って笑って。人生楽しもうぜ」


白「ありがとう。菫。裏切ったら殺すけど」
鏡「さあ、楽しくいこうぜ!」

日向
白「お手玉ありがとう」
鏡「話聞いてくれてめっちゃ楽しかったぜ」

時雨君
白「どこまで信用していいんだか」
鏡「ゴールにシュゥゥゥゥゥゥ!!!!!!!!」

詩種
白「私は可愛くない。」
鏡「俺はお前に殺された」 →何故なら

ルビィ
白「ほどほどにね」
鏡「つよそう」

メルディエ
白「つ、ついったー……?」
鏡「面白い奴だなあ。ナイスツイッターラー(?)」

聖路君
白「う、うーん……?」
鏡「その炎かっこいいんだけど。どうやってやんの?」


白「あの人について、知っているみたいだから聞かないと」
鏡「あいつ絶対強い。そんなオーラ力ある」

しらべ
白「苦労してそう」
鏡「相撲は全力で!やろうぜ!!」

イリス
白「……よくわかんない」
鏡「何か俺の知り合いの死霊がな、お前のことを知ってるって。いって、ああ、気のせいだった」

弥生君
白「義手、しかも覗き魔。何か不思議な子」
鏡「唐突にブレイブだぜ!て言いたくなる衝動にかられる」

おじさん
白「腰、大切に」
鏡「腰、大切に」

英雄殿
白「変態。OP事件でも変態」
鏡「英雄殿!!今度こそ相撲は勝つぜ!!」

ネロ君
白「修羅場の形成……あんまり、近寄りたくない感じ?」
鏡「ネロ君本当かわいくて、周りに慕われてていいなぁ……」

常世君
白「その好意は、受け取れない。人は信じない主義なの」
鏡「いいこと言うなぁ、常世君……」



+ 道具
ブライの持っている巻物は以下のスキルが対応している
プロテクション 玄武
フライト 朱雀
ダイレクトサポート 白虎
??? 青龍
不動金縛り マスコット
金縛り 九尾

また、以下の道具を持っている
陰の勾玉
陽の勾玉(破損)



PickUp

ブライ・キゼ=レイドを卓で使用する上で以下の縛りプレイを設ける

1.霊感商法のギャンブルは勝利した場合、その後の勝負をML/2(最低1回)行わなければならない
2.家を買いローンを返済しなければならない。目標金額が400万。宣言せずに(勝手に)支払いできる。
3.家が何らかの理由で破壊された場合、追加で+20万払わなければならない。
4.冥府の烙印を使用したシナリオ終了時、キャラロストする。
→とは言っても烙印は任意で使用するので、しばらくは戦闘不能になっても使わない。

ローン返済:262万5千 残り:137万5千

今までの話
昔のこと 概要
かつてレイド・レウス=スタックという男がいた。後に英雄と呼ばれる彼は、誰からも親しまれていた。
ただし彼は人より優しく、ネーミングセンスがないのでいつもそばにシアン・キゼ=レイドという男がいて支えてきた。
が、魔獣との交戦中、シアンを庇いその命を落とす。数十年後、『ブライ・キゼ=レイド』という男が街にいることを知って調査することになる。

キゼの伝説 時のカフェオレ 概要
シャルル・キゼ=レイドは修行を始めた。どうも聖なる剣を使い精霊石を集めて来いとのことだった。
その修行中、シャルルはひょんなことからレイドに魔獣をけしかけた人物がシアンだということを思い出す。
そしてシャルル達は白夜は村で鏡夜の死霊を見たとは言うが、他の誰も見たことがない。鏡夜とシアンに何か関係があるのかと予想した。


+ 2/? 10月中旬以降 情けない人達
1.「レイドー。腹減ったー。焼きそば―」
「え、俺が作るの……」
「レイド様―。腹減ったー。山菜ー」
「ああ、わかったよ!でもシアン、君手伝って!」
「任せろレイド!」

この後めちゃくちゃ失敗した

2.「初テレパシー…ども…
俺みたいな20過ぎでグロ見てる腐れ野郎、他に、いますかっていねーか、はは
今日の村での会話
あの流行りの曲かっこいい とか あの服ほしい とか あの名前いい。とか
ま、それが普通ですわな
かたや俺は村の近辺で死霊を見て、呟くんすわ
it’a true wolrd.狂ってる?それ、誉め言葉ね。
好きな音楽 バカボンのオープニング
尊敬する人間 ガッツ松田(山菜料理のプロ)
なんつってる間に3時っすよ(笑) あ~あ、社会人の辛いとこね、これ」

この後めちゃくちゃ白夜に白い目で見られた。


+ 鏡夜と魔道
「うむ。……魔道を習いたい、だと。それが何故俺の元に来ることに繋がる」
「アンタがキゼの子だからぜ。シュルク!!」
「教えるのは得意な方ではないのだが。そうだな……まずは父の技を習得してもらおう」
「ああ、あのカフェオレの……会ったことはねーが、話聞いてるとそんなイメージしかない」
「やかましい父はカフェオレ以外も飲む。が、確かに一時期カフェオレの化身になってたことはあるらしい。俺が生まれて間もなく死んだから詳しい事は知らんが」
「で、どんな技?」
「シャドウエッジ……まあ、基本的な闇魔法だ。父の場合は腕に闇の刃を形成し、その刃から衝撃波を起こすのを得意としたらしいが」
「技名は……?」
「技名……?」
「レイド様みたいなクッソ長い技名は……?」
「そんなものはない」

+ 白夜と魔道
「しーろやん。今回魔道を教えるのはおいらだぜ!!」
「しろやんやめて。後ふわふわ浮かないで。死霊のくせにうっとおしいなあ……黒は……」
「うっとおしいって言われた!まままあ、そう言われてもおいらへっちゃらだから、説明するよ」
「お願い」
「まず覚えてもらうのはメタルスパイク。地属性の攻撃だ。普通に手を前に出して、ビューンって出せばいい」
「……技名は?」
土ノ牙三式~白竜を添えて~
「嘘だね」
「はい」
「はい」
「普通技名なんてないよ……レイド様のネーミングセンスだけおかしいんだよ……しろやん……」


+ 白夜と限定礼装
「……前々から思ってたけど、白の嬢ちゃん」
「何?白の死霊」
「レイド様が人につける名前って『黒』か『白』を絶対につけるのよね」
「そうね。あ、鏡夜は別ね」
「あれは特例だし……っていうか貴女も物好きね、ここにくるなんて」
「……」
「聞いちゃいないわこの子。まあ、いいわ。せっかくだし、この後やさぐれた先生にあってきなさい。新しい巻物、2点」
「何でここで渡さないの」
「色々あるの。まず1点目、鳳凰の描かれた巻物ね。つい最近出来上がった……倒れた人を回復することができるけど、今のあなたじゃ無理。せめてヒールぐらい覚えないと使いこなせない」
「……あれ、結構難易度高い」
「2点目は……シャルの坊や……。あー、シュルクのお父さん……。キゼの血筋……。の技が使える巻物」
「何ができるの?後技名」
「マナが活性化して属性を出せる。属性持ちは幸せになれるわよ。技名はないけど詠唱はあるわよ」
「……その人属性大好きなの?」
「カフェオレの次にね」







キャラクター情報

+ キャラクターメモ

クラスのあれそれ

  • 聖職者
学園戦争を知り、身に着けることを決意した力。そのため技術は大したことはない。
回復魔法が不得意で、防御魔法も苦手。そこで巻物を使った防御術を使用する。
いずれは回復魔法も習得する必要があると、修行中。
免罪符は白夜産のお菓子作りや編み物。お守りを作ることも

  • 魔道博士
キゼの能力をパク……参考にし、習得。
何か砲撃術式の仕様が違う!と悶えている。射程:範囲にする砲撃術式とは一体何なのだろうか?
工房は白夜が日々どうにかしている。
研究成果は2人でどうにかしてる

  • 死霊術士
鏡夜を自身に憑依させたいがために習得したもの。
知り合いの死霊に手を貸してもらうこともしばしば。
霊感商法は鏡夜が雀荘いって、麻雀している。勝率が5割行かない。


  • 魔道士
シュルク・キゼ=レイドと、黒と呼ばれる犬の死霊から教わった。
これにより、鏡夜は闇属性、白夜は地属性の攻撃が使えるようになり
その後の訓練の結果、それぞれ共通して支援の魔法が使えるようになった。


「誇り高きレイドの名は、安くはない!」

「らじおかせっ……まず分かる言葉を話して?」


「レイド様。貴方の意思は私達にしっかり受け継がれています。ですので、安らかにお眠りください。
私を拾い、死霊術の道を作って頂いた御恩は決して忘れません。
どうか、どうか、どうか。見守っていてください。
そして私は知っています。人間達の醜さを。争って、争って、争って。争いのために多くの者達を犠牲にしていく。とても醜い生き物です。
私は許しません。いつだって、戦争を始めるのは男です。大嫌いです。男は」



+ 昔のこと 10/10 時系列順 数字は追加した順
4.「っ、いっつっ……!?」
「そりゃ痛いだろうね。でも、もう2度とこんな無理はしないでくれよ。俺は俺のために死ぬ仲間を許さない」
「……レイド……すまんな……!!」

5.「そろそろ決めに行くぜレイド!俺がアンタの魔法を圧縮する!やっちまえ!!」
「このタイミングで風牙・超演舞白竜光輪疾風弾を行くのかい……?」
「お前、天然だな。レイド。後で技名変えるぞ」

6.「なるほど。属性の複合……シアンの場合は風と闇。言うなら暗雲・瞬身飛来斬ってとこか。面白いね、白夜!」
「名前だけどうにかならない?レイド様?」
「かっこいいと思うんだけど……ダメ?」

7.「白夜。一緒に食べる山菜って美味しいよね。でも、ごめん。戦いの後ってどうしても味落ちるよね」
「え?レイド様……?戦ったから……よりおいしく感じるんじゃなくて?契約している九尾との連携攻撃良かったのに」
「戦いのない世の中、それこそ10年、20年。それより先も。ずっと、ずっと、ずっと……どんな国の人も手を取り合って、一緒にご飯食べて、笑いあえた時が一番おいしいよ」

8.「レイド……言わなきゃいけないことあってさ、お前は俺を信頼してくれてる。だから、俺はお前を信頼してる」
「どうしたの。改まって、シアン。今まで俺のネーミングセンスをズバッと咎めたり、ツッコミ担当の君がそんなことを」
「俺は……お前が好きだよ。人として。改めて言うが、俺は俺のために死ぬ仲間を許さない。……お前と同じ言葉言って、ちょっとくすぐったいけどよ。本心だ」

9.「……情報が入った。レイド、魔獣だ。魔獣が現れた。これを討伐しないことには……!!!」
「シアン。行くよ。……村に被害がでないうちに」
「おう。決まりだな!よっしゃ……行くぜ、相棒!!」

10.「……レイドッ!?……俺の、身代わりに……何、やってんだ……!……何で……犠牲に……」
「……いったろ。は、俺のために死ぬ仲間を許さない。……それに、これは、犠牲じゃないよ。俺は、君を信じてる。君なら、託せるから。君が、この村を支えていくんだ」
「くそおおおっ……レイド……。……俺のために……俺で、いいのかよ……本当に……」

1.「おいら思うんだけどさぁ。レイド様を殺したあの魔獣最悪だよね」
「死んだことが原因で黒坊や、そーとーへこんでるわね……」
「大好きだったもんなあ。黒いのも白いのも、2人揃って」

2.「キゼの名を騙るものがいる。だと」
「ええ!雀荘に良く出没するらしいわ!一緒に探しましょう!!」
「誇り高きキゼの名にど真ん中ドストレートで泥を塗る馬鹿はどこのどいつだ……」

3.「……お前か。キゼの名を騙る者は。白よ。こいつは」
「……黒の坊や?ってうわ!醤油クサッ!!」
「おまけに煙草の匂いも交じって最悪だな」





+ キゼの伝説 時のカフェオレ 10/10 全10回
1.「なにこれ」
「見ての通りよ。シャルの坊や。緑の服と緑の帽子よ。世界的に有名な勇者の基本装備よ。あ、マスター◯ードとハイ◯アの盾も用意したわ」
「ゲ、ゲームか……俺ゲームわかんないんだけど、今から俺が着るのかよ。何だよこの新技習得のための修行」
「な、なによ!!好きでやってるわけじゃないのよ!?いい!これを着て、村にある3つの精霊石を集めるのよ!ほら、さっさとやりなさいよ!!青い色のオカリナあげるから!!」

2.「……かつて、俺の祖先、シアン・キゼ=レイドは強力な闇魔法と支援を用いて、英雄レイド・レウス=スタックを助けたと言う」
「しーやんは典型だけど、キゼ家はレウス家大好きだよねぇ。ザ・相棒みたいな」
「ああ!!……ん、所で黒。何で森の中にカフェオレが大量に転がって……ええええ!?」
「カフェオレが……融合して……姿を変えて……ラーメンマンになった……」


3.「しーやんは空想だから、気をつけろよ。ラーメンマンはバリバリ物理」
「当たると一瞬でお陀仏だろ、分かってる!」
「ソイヤッ」 17d+50 ブルクラッシュ
「ああああああ!!しーやんが全力で殴られたァァァァ!!」


4.「しーやぁーん!!ああ、どうしよう。しーやんが死んじゃった……ううー……婚の話でたばっかなのに……」
「ソイヤソイヤァ……ソイッ!?」
「……俺の、勝ちだ……」
「しーやんかっこいいよ!!」
+ vsラ◯メンマン
ラーメンマンは恐怖した。渾身の一撃を当てたはずだった。殴った拳は、確かにシャルル・キゼ=レイドの頭部に命中した。
にも、関わらず人を殴った感触はしなかった。殴ったのは確かに魔族、人であるがコンクリートのような物。いや、それより硬いと感じた。
「……ソイッ」
シャルルの肉体を纏うのは、黒い、魔力。これは一体なんだ……?
「……しーやん」
黒い犬の死霊は宙に浮きながら、気付き目を見開いた。異様な点が2点もあった。
1点目は緑色の服に盾と剣を持つその男は、せっかくの装備を落として、黒い魔力だけで攻撃を防いでるということ。
2点目はこの能力はは今までその男が使ったことのない技ということ。……今回、求めていた『新技』だろうか。
「名前を付けるなら……超絶・キゼ結界って所かな。しーやん。レイド様っぽく」
その死霊は、いつの間にかくすくすと笑っていた。さっきまで、落ち込んでいたはずなのに。
「いやそれはない」
と、男がツッコミをいれる頃には既に黒く纏う魔力は消えていた。
だが、それを見越していたのか、男は既にその右手に魔力を込めていた。
その魔力は圧縮される。圧縮され、そして次第に野球の球程度の大きさの黒い球体へと形作っていた。
「……ソイッ」
ラーメンマンは回避行動をとる。すぐさまバックステップ行動をすることで、距離をとろうとするが……。
黒い、黒い姿をした狼達が4匹現れ、束になりラーメンマンを拘束する。
「ソ……イッ……」
「信じられねえって顔してんな。そいつは、シャドウボックスの応用。形作るのは箱ではなく、狼。そして、それぞれ俺の意思によって動く」
「しーかーもー?」
黒い犬の死霊は、合いの手を入れた
「多重起動。本来は1体だが、今は狼の数は4体。……」
呼吸を整え、詠唱を始める
「『"木"は燃え"火"を生み、物が燃えれば灰が残り、灰は"土"に還り、土を掘ることで"金"を得る。金属は凝結により"水"が生じ、"木"は水"がなければ枯れる』
『離・艮・兌・坎・震』」
左腕の2本の指を虚空へと向け、下、右上、左、上、右と彼の発した『音』に合わせ描く。
狼達はラーメンマンを拘束した状態で一斉に爆発し、後に残ったのは……
重傷になった、ラーメンマン。
「そして、こいつが……"オーバーロード"!!」
手に集まっていた魔力を、ラーメンマンに叩き付ける。
ラーメンマンは、ソイヤと悲鳴をあげながら、砂となって消えていく。

5.「一つ目の精霊石ゲット!緑色だな」
「ってことはしーやん。後は赤と青だね」
「黒、知ってるのか……うっ……何か頭の中に光景が……」
「何で!?」

6.「……しーやん、何見えたの?」
「山田」
「え、やまだん?」
「山田。変身した」

7.「気をつけな。しーやん、赤の精霊石を守るあの魔獣を!」
「ああ、わかってる。だが何で鉄人28号なんだ……?ウオオオ!」
「ぎゃああああああああ!しーやんぁぁぁん!?」
「」 チーン
+ vs鉄人2◯号
この夜の森のフィールドで蒼い巨人は、容赦なくシャルル・キゼ=レイドの心臓をめがけ拳を振り上げる
図体に似合わず素早いその攻撃に、男は動揺し動くことはできなかった。
そして、一瞬遅れ男はコンクリート以上の硬さを得れる黒い魔力を纏いその攻撃を防ごうとするが……。
「なっ……!!」
振り上げられた拳はその魔力を貫通し、その勢いでシャルル・キゼ=レイドに心臓を届く。
「し、しーやぁぁぁぁん!?」
黒い犬の死霊が叫びきった頃には男は地面に倒れ伏していた。そして、同時に彼の心臓の鼓動が聞こえない。
……しかし、黒い犬の死霊は不思議と絶望をしていない。悲しんでいない。まるで、『大丈夫だ』って思っているかのように。
――『勝利』を確信したように。



8.「生き返ったぜ」
「え、もう」
「喰らえ!!!」
「もう倒した……」
+ vs鉄人2◯号-2
……黒い犬の死霊こと黒風はシャルル・キゼ=レイドが死んでも笑っていた。勝利を確信していた。
何故か。それは、知っていたからである。シャルル・キゼ=レイドが契約者であることを。
そして、そのシャルル・キゼ=レイドの死が、黒水を過去の記憶をよみがえらせた。
+ 思い出したこと
ここは学校の屋上だ。空は暗く、人もいない。いや、人影はあった。
黒い髪に赤い瞳を持ち、黒いジャケットを羽織っているとことん黒尽くしのシャルル・キゼ=レイドは黒水と共に大きな鳥の前に立っていた。
紅い羽を持つ人間の4倍大きな鳥を、シャルル・キゼ=レイドは鳳凰と呼んだ。
「なあ、鳳凰。……お前と契約したら、何ができるんだ?」
「お前に手を貸すことができる。だがお前以上の力は引きださぬ。お前自身が強くならなければ本当に強くなったと言えないだろう」
「強くなる……って」
「……。貴様は、弱い。何者も守れはしない。お前は全てを守り切るって言いつつ、その力を持っていない。弱い力では助けることも叶わない。どころか、事態は悪化しよう」
「鳳凰……てめえに、何が分かるんだ」
「分かる。キゼのガキ。貴様は、何故人を守る?」
「そんなの……死んだら、悲しいだろ。死なないよう手貸せれば、いいって思ってる」
「……それではだめだ。お前は何者も救えず、死ぬ」
「何でだよ」
この時、黒風は思った。シャルル・キゼ=レイドが本当になりたいのは英雄だ。
守ってどうするか?その後のことを語ったことはない。ただ、守ったら、かっこいいだろ?って日頃から呟くぐらいだ。
そして、鳳凰もまた口を開いた。
「お前が本当に、何かを成し遂げたい。何かを助けたいと思えるようになったなら、本当の意味で力を貸してやろう」
「……今がいいな」
「そういうな。我と契約するのだろう。お前が救いを理解した時、生き返らすことはしよう」
「今がいいな!!!」
森のフィールドで、シャルル・キゼ=レイドは鉄人によって死亡した。しかし、誰も悲しんではいなかった。
何故ならば、シャルル・キゼ=レイドは死んだにも関わらず、動き出したからだ。
ゆっくりと、ゆっくりと立ち上がる。黒水はしっかりその心臓の鼓動を聞くことができた。
そして、シャルル・キゼ=レイドの姿は、消えていた。いや、確かに入るのだ。
――鉄人の背後に回り込み、足をその刃で斬りかかっていた。
「死んでる間に思い出しちまったぜ。どうやら、レイド様みてーに、仲間を守って、死んで英雄になろうと思っていたことを」
その刃は通らない。しかし、何度も何度も刃で斬りかかる。
「けどなぁ。違うんだよ。自分自身を犠牲にしたら、何の意味もねえって。周りはどう思う?簡単だ。悲しむんだよ。困るんだよ」
だから……と付け加え、彼は、声に出した。
「俺の仲間が、俺のために死ぬのは許さない!!」
黒水は一瞬、止まった。その言葉に。レイド様の、言葉。けど、一度たりとも彼にその言葉を伝えたことはない。周りも言わないようにしてある。
けど、彼は口に出した。自分自身でそこまでたどり着いた。
それと同時に、レイド・レウス=スタックの言葉を思い出した。
――黒。助けるために自分が犠牲になっちゃダメなんだ。そしたら、自分の家族や仲間達が悲しむでしょ?
――助けるのは、エゴなんだ。俺がそうしたいからそうしてる。けど、自分は死にたくないよ。
――皆、大好きだから。皆と一緒にいたいから。死んだら、もうその笑顔も見れないだろ?俺は、それが嫌なだけだって。
……当時は甘ちゃんだなって思った。今もそう思ってる、けど。それぐらいの気持ちでいいのかもしれない。
全部助けることができないなら、自分が助けたい人、助けれる人だけ助ければいい。
…自分は、どうだろう?そう考える前に、黒水は口を開いた。
「……しーやん。俺は君が死ぬのを許さないよ。だから良く聞いて」
「……へ?」
「手貸すっていってんだよォ!!もう、何もしないのは、何もできないのは嫌なんだよ」
「……それって、デレて……」
「俺は初めからしーやんにデレデレだし今はどうでもいいだろ!ほら、ちゃんと聞いて。敵は1体。鉄人だ」
「みりゃわかる!!」
「鉄人の攻撃はさっきのラーメンマンの比じゃない、その上防御も高い。けど、それは操り人形だからだ。本体は、木に隠れてる」
「……本体は擬態してた……?だから、俺も気付かなかったのか!」
「そういうこと、そして本体はここだよ」
黒水はふわーっと一本の木の元まで移動した。
「後は好きにやって」
「……じゃあ、派手に行くぜ!!!」
「え、その詠唱ちょ」
「『"木"は燃え"火"を生み、物が燃えれば灰が残り、灰は"土"に還り、土を掘ることで"金"を得る。金属は凝結により"水"が生じ、"木"は水"がなければ枯れる』
「……派手にやりすぎ!?」
4体の狼が現れ、その木に対し爆発を起こした。
そして、気が付けば、鉄人は倒れている。もう操作は受け付けないのだろう。



9.「……よし、赤の精霊石ゲット。残るは青の精霊石。しーやん、もう着替えていいぜ」
「着替えるって……」
「最後の敵はしーやんのお父さん特注の和服の方が雰囲気出る。後修行な」
「修行……そんなにやばい相手なのか」
+ 修行
キッチンにて
「おい」 
「何だいしーやん」
「何だじゃねーよ。何でキッチンなんだよ。しかも何で俺エプロンに三角巾してんだよ。和服どこいったんだよ」
「何いってるの。今から修行。料理で精密な動きを習得……」
「できねえよ!!!」
「といいつつ全力でクッキー作ってるじゃないか……」
「うるせえ!!純粋な俺に謝れ!!魔法の特訓すると思った俺に謝れぇっ!!!」
「じゃあここは総集編的なノリでここは一つ」
「アニメじゃねえんだよォ!!!!」
「白夜と鏡夜は知ってるかい?しーやん」
「誰だァ!!!」
「レイド様の愛した幻想種さ。白夜は白い毛を持つ山犬。死霊術によって、鏡夜っていう暫定黒い山犬を憑依させる」
「……暫定ってなんだよ?」
「誰も見たことがないのさ。鏡夜の姿を。死霊術士は勿論、おいら達死霊すらもね」
「……それって」
「実在するのか不明なんだよ。白夜は単純に鏡夜が好きだから匂いで探知できたのか?」
「シアンだ」
「奇遇だね。おいらもそう思ってた所」
「シアンはレイド様の相棒と言われた存在。けど、ある思いがあった。それは、この村の利権を奪おうとすること」
「そのためにレイド様は目障りな存在だった、だから、何したかって。そりゃ勿論」
「レイド様がシアンを庇い魔獣に殺されたあの事件。あの事件を仕組んだのは……シアンだからな」
「鏡夜という存在も、シアンによって作られた存在であるって考えるぜ。おいら」

10.「最後の相手は、お前か。青の精霊石をゲットするぜ。……って、あれ、スライム?」
「いい?しーやん、敵はこの村の住人、時代を問わず変化できる。ちなみに思考、能力も本人と同じになる。強さは同じにならない。まあ、お友達だ」
「友達かよ。って思考も……まさか、あのラーメンマンと鉄人の正体……お、変化し……。はぁっ……!?」
「……しあーんかよ……。レイド様って聞いてたけど……!?」
+ vsシ◯ン
暗い森のフィールド。そこに2人と1匹がいた。
黒い髪に黒い瞳を持つ、18歳。シャルル・キゼ=レイドは黒い和服を身に纏い、聖剣と盾を構えていた。
その傍には黒い犬の死霊の黒水と呼ばれる存在もいた。
対するは白い髪に赤い瞳。白いコートを着ている若い男シアン・キゼ=レイド。ぼんやりと空を見上げ、呟く。
「……何故、俺は……。こんなことを……」
その言葉に、シャルルは警戒して、距離をとる。
「……何故、俺は、こんな雑魚を相手にしなければならない……」
「……しあーん!!」 黒水は叫ぶ。
「……水。どうしたんだよ」
「しーやんは見た目より弱くねえよ!修羅場を何度も潜り抜けてるんだからな!いっておくと……。レイド様にかなり近いぜ?」
その言葉を聞いて、一瞬シャルルはがくっとするが、シアンは笑い出した。
「あっはっはっはっは!!レイド様レイド様レイド様。何だっけな。俺は俺のために死ぬ仲間は許さない。だっけか」
更に笑い出し、その後。その場所から消えた。
「……なっ!?」
シャルルがそう声を漏らした頃には既に、シャルルの前にシアンがたっていた。そして、その右手には闇で出来た黒い球体が見えた。
そうシャルルが判断する頃には、その右手をシャルルの顔面を叩き潰すように地面に向かって振り下ろした。
「しーやん!?……このッ……!!」
叩き潰され、必死にもがくシャルルとそれを防ぎ、ずっと闇の球体をキープして、ずっと顔を抑えているシアンに対し、黒水は怒る。
それに対し、シアンの返答は黒水の方を振り向き、余裕の表情で答える。
「金縛りの一つも出来ねえ死霊が俺を睨むか?精々てめえにできるのはトランス用のコストになることだろうが。
てめえは指を咥えて見てろよ……っと。失礼した!てめえには手はねえもんなぁ!!咥えるもんはありゃしなかった!!」
「……くっそっ……」
そういうと、シアンの背後に突如爆発が起きる。そして、うっかりと手を離してしまう。
「さっきからやかましい!!!」
その手を離した隙を見逃さず、今度はシャルルが闇の球体をその手に作り、シアンの顔面へとぶつける。
「うおおおっ……!?」 その球体によって、怯む。
「……黒を馬鹿にすんな。俺の仲間を馬鹿にすんな……。……これ以上喋ってみろ、てめえを地獄の底に叩き落してくれよ!!」
「はっ!いうぜ。てめえその言葉、『シアンを刺し違えてでも殺す』って受け取っていいんだな!!」
「俺は、死なない。俺の仲間が、俺が死ぬことを許さないらしいからな。……それに、俺に会いたい奴がいるから」
「……しーやん……」
「黒。連携だ。トランス行くぞ。てめえはコストじゃねえ。てめえは、俺の知ってる中で、最高の死霊だ」
その言葉を聞いて、黒水は笑顔を見せた。そして、シャルルに魔力を注ぐ。
「……おいらの怒り、シアンの馬鹿にぶつけてくれよ!しーやん!!」
黒水は、一時的にこの場から消え去る。そして、シャルルは黒水の魔力と同時に、思いを受け取った。
『レイド様を殺したアイツを許さない』『アイツのせいで利権争いが起きた。それが嫌で逃げた白夜が気がかり』
『不死の白夜のシアンに対する憎しみをどうにかしたい』
「……白夜。か。……伝わってくる。レイド様とシアン、白夜。……レイド様がボケて、シアンと白夜が突っ込む。それみてお前と白は笑う。
……楽しかったんだな。あの頃は。……お前も、白夜も。本当は……皆、一緒に……」
そういうと、その右手に風の球体を作る。そして、不思議なことにその球体は、闇の性質を帯びた。
「本当はこれやると魔力がたんねーんだが……更に追加だ!!」
その球体は、更に炎を帯びる。風に炎に闇。3つの属性を持つ。黒水なしでは成し遂げられない。大技。
「……へえ!!すっげえ大技だな!!あたるとやべーな!!だが、そういう攻撃はかわすだけにリソース割けばいい!!」
そういいながら、シアンは距離をとる。そして、シャルルは……
「逃がすかよ!!!」 走りながらシアンへと近づいていく。右手に球体を、左手には刃を。
そして、その刃を投げた。その刃は炎を良く通す。
「……何が聖なる剣だ!!俺の良く炎通るじゃねえか!んで、俺の炎は鳳凰の炎!!つーことは……」
「鳳凰がレイドに渡した剣。レイド殺す直前に壊しておいた。俺剣使えねーし、俺振り回しても奪われたら俺が死ぬからな。だが……」
……その刃を横に飛んで回避しようとしながら、声を出した。
「まさか鳳凰と一緒で、その剣もぶっ壊れても復活するとは思わなかったぜ。3つの精霊石に分かれてよ」
「……じゃあ、俺はずっと鳳凰の剣と一緒に戦ってんだな!!……俺の、勝ちだ!」
シアンが横に飛んだ時、既にシャルルはシアンの飛んだ方向にたっていた。
「……何故……お前がここに……!?」
「お前も、分かってたんだろ」
その刃は炎の障壁を張るように、燃えだした。そして、シアンはその反対側へと飛んだ。
だから、シャルルは剣の反対側で待ち伏せていた。飛んだ後なら、かわせるはずもない……。
「俺の死んだ仲間を……」
そう言って、更に一言続けた。
「……侮辱はさせない!!」
その手を、シアンへと叩き付けた。
………
……

スライムは姿を戻し、終わりを知らせた。
そして、シャルルは青い精霊石を手に入れる。
……精霊石は、どう使うんだろう。