東雲 陽翔(シノノメハルト/Harut Shinonome)
年齢:19 学年/職業:大学一年 性別:男 レベル:11 メイン:戦士 サブ:学徒 エクストラ:
竜装術士 追加サブ:マグス 種族:
転生体(自覚なしから自覚した) 属性:火(CP技能より)
参戦回数:16回 アライメント:善 表の顔:コンビニの新米店員 身長:181cm 体重:73kg
所属:夜明け2016卓/悪徳の街卓 PL名:たまこ イメージアイコン:嬬武器雷刀(SOUND VOLTEX) イメージCV:阿部敦
"未来に輝ける君よ、世界を照らしゆく華になれ"
「任せてくれ、とも言いたいけど。散々もうたくさん任せてもらったからな」
「これからは一緒に行って、一緒に頑張ろう。きっと、それが一番だ」
誕生日は4月2日、誕生花は四葉のクローバー。
その葉に込められた意味は、あの夜、少女に投げられた言葉と同じものだった。
「――変な夢を見る?」
一家全員が別の道を歩み出した今でも、たまに彼らは集って団欒を開く。
そのかけがえも何の変哲もない時間の中で、ある日赤毛の青年が徐に話題を切り出し、青髪の青年は首を捻った。
「ああ……っても、具体的な内容とかはさっぱり覚えてねえんだけど」
「なんですかそれ……引っ掛かる要素無いじゃないですか」
やや呆れるように、青が肩を竦める。
「ち、違うって!でもなんかこう、妙な感じがするんだって!なんというか……そうだ」
赤がわたわたと手を振るい、ややあってからはたと思い当たったようにピタッと動きを止めた。
「……ああ、なんか……あの街っぽいのが見えた、そんな……気が、する」
「…………」
「……」
呆れかけていた弟も、のほほんとその様子を眺めていた躑躅色の髪を湛えた姉も、その言葉を耳にして思うところがあるように動きを止めた。
「もう五年になるのね。あの街で色々あってから」
ぱらり、姉は手元の分厚い本を幾らか捲って当時を思い返すようにしみじみと呟く。
「そう、ですね……」
「……なんか、やべえこととか起きてなきゃいいんだけど。ナーシアとか曇とかはまだあそこにいるみてーだし……いっそ様子見に……」
「……ふふ、ハルトったら落ち着きなさいな。貴方はもういい加減大人しくしないと、また嫁さんに怒られちゃうわよ?」
「うぐっ」
そわそわしだす赤い方の弟を口調はやんわり、視線は鋭く窘めた結果、静まり返った室内には姉の本を捲る音だけが響き渡る。
「……まあ、大丈夫よ。貴方が居なくても、貴方の想いを受け継ぐ人は必ずいるわ」
捲る手が止まる。穏やかな顔で、根拠などないはずなのに、その女は何処か確信めいた口調で言い切った。
+
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前回の小話、或いは日常 |
「…ねえ、ハルト」
久しぶりのきょうだい三人での戯れの帰り道。夕闇が少しずつ地平線を覆い、高度を少しずつ下げる斜陽はみっつ並んだ影を引き延ばしていく。
少し前を歩いていた姉は、ゆらりとかつて仕事着だったゴシック調の黒衣を翻した。
上で二つにくくられたマゼンタ色の髪が、少し遅れてふわり、体の後を追う。
「なんだ?ねーちゃん」
「ううん。ちょっと、昔のことを思い出して…ね」
かつ、かつとピンヒールの刻むテンポは言葉と共に鈍くなっていく。
「今でもたまに、すごく申し訳なくなるのよ。彼等と私と『私』の願いの為に貴方をあの地へと行かせたこと」
「…」
「あんな悪人だらけの地獄に放り込んで、その結果二人とも毎日傷だらけで帰ってきちゃってさ。
ほかの人間なんか正直どうなろうといいけど、貴方たちは別だもの。本当ならこうして一緒にゆっくりしてるのもおこがましいくらいのとんだ大悪人だわ」
「善人とか悪人と、いいやつと悪いやつはまた別の話だよ」
いつだか友人に語った話を思い返しながら、朱の兄は姉弟の手を掴んで一歩前へと進んだ。
「誰がなんと言おうと俺にとってはねーちゃんはいいやつだし、
その…あそこで会ったやつらも善人とか悪人っていえば確かに悪人っていうかむちゃくちゃなやり方や生き方するようなやつばっかだったけどさ。
ジョーも、ルドルフも、武也も、ナーシアも、ジェネラルも、サンジも、曇も、永梨も、クランも、ケラのおっさんも、オリバーも、エイブラムスも、カラスも、ほむーんも、蕪姫も、ミラも…とにかくほかにもたくさんいたけど。
みんなみんな、本当にいいやつだよ。でもそんなあいつらにはあそこに行かなきゃ会えなかったから、行かせてくれたのすっげー感謝してるんだぞ」
くるりと振り返り、夕日を背にして太陽より明るい笑顔で青年は笑う。
「それに、何よりあいつと出逢えたから」
煌く斜陽よりも一段と頬を染めて。
「貴方という人は、あの街のことになるといつも最終的にはそこへと話を持って行きますね」
「う、うるせー!!」
「っ、ふふ……あははっ」
沈黙を貫いていた蒼の弟の零した一言で、複雑な面持ちで話を聞いていた姉もついに耐えかねたかあるいは呆れたようにくすくすと笑いだした。
「ありがとうね、ハルトに、それにオボロも。私は今、とっても幸せよ」
「僕もですよ。ずっと悩みの種だった馬鹿兄貴も、ようやくしっかり幸せしてくれましたし」
「馬鹿は余計だっつーの!……でも、そっか。
…本当に、よかった」
生まれの事情も、背負った影も覆すにはちっぽけすぎて、虚像に縋りつかなければ絶対に幸せなんて与えてやれないと思っていたけれど。
ずっと追い求めていたものは確かに実像となってそこに在った。
「ところでねーちゃん、もう30ちょいだったと思うんだけどそろそろケッコン」
「あああっ!!!いけません!!!それ以上はいけませんにいさん!!
それ以上続けてはねえさんが本格的に行き遅れな現実と向き合わなくてはいけなくなって死んでしまいます!!!」
「オボロあんたわざとやってるでしょ!!!?最近ちょっと調子乗ってんじゃないの!?
ほんっと何なのよどこもかしこも!私はこうして爆死してるってのに周りからは次から次へと結婚しました^^とか子供できました^^とか送られてくるし!
っていうか何よあの違法ロリ、澄ました顔しておっさんとダハーカの使徒に囲まれてうふふあはは!?よっぽど私より絵面が犯罪でこの世の悪でしょう!!
理不尽…理不尽よこんなの…っていうかハルトももう子供いるんだから年齢関係なくおねえちゃんじゃなくておよめさんを経由することなくおばさんになっちゃうじゃない…ううっ」
「ね、ねーちゃん…その、ねーちゃんはいくつになってもどうなっても俺にとってはねーちゃんだから…うん…早くいい相手見つかるといいな…」
「それ貴方が言ってもフォローにならないのでは…?」
「子供にはおばさんじゃなくておねえさんって呼ぶように言っておきなさいよ…」
……一家全員真の円満ハッピーエンドには、もう少し時間がかかりそうだ。
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終了前収録分 |
「俺は、全部護るよ。…皆と一緒にな」
「さ、防御はおにいちゃんに任せとけ!」
外見
夕焼け空のような赤茶の髪と瞳を持ち、すらりとした長身だが顔つきはどこか少し子供…というか小動物感が残る青年。
ラフな格好かYシャツに白いミリタリーコートを羽織っている。
表情が豊かで、その瞳はいつも好奇心で光り輝いている。
嬉しいとまるで太陽のようだ、と称されるほどの暖かく、自然な満面の笑顔を浮かべる。
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周知されてそうな技能 |
噂の人物:馬鹿のおにいちゃん、欠点<馬鹿>、身体的特徴<美>満面の笑顔、鋭敏嗅覚、美形
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人格
いつもはつらつとしており、細かいことは気にしない…というかわからない性格。そして馬鹿。
ほめられたがりでことあるごとに自身をアピールする癖があり、そして何かとつけて誰かの力になろうとし、護ろうとする。
双子の弟と7歳離れた姉がおり、とても大事に想っている。ブラコンでシスコン。
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"おにいちゃん" |
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姉に憧れた |
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弟の力になりたいけれど頼ってもらえない焦燥感と不安から、次第に彼は外に兄としての自分の姿を求めるようになる。
強くて、優しくて、気が利いて、聡明で、弱いものの味方である理想の年上。
思い描き、憧れるのはかつて幼い自身を護ってくれた姉の背中。
理想について語る彼の姿はまるで幼い子供、あるいは弟のようだろう。
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弟から逃げた |
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... |
今から10年ほど前だっただろうか。忘れたくても忘れることなどできない。
いつもと変わらず、弟と笑い合いながら閉ざされた世界で何も疑問に思うことなく平穏に暮らしてきて、いつものように授業を受けていたときのことだ。
いつもと変わらないはずだった日常は、まばたき一つする間もなく、突然の乱入者たちによってあっけなく崩された。
押し寄せる人の波。溢れる血の沼。少年がふと気付いた頃には、知った顔で立っているのは自分と、蒼い以外は自分とほぼ同じ顔をした弟だけだった。
異常な光景に真っ当な子供が正気でいられるはずもなく、追い詰められた彼は震えて動けなくなった。格好の獲物に、槍使いが…俺めがけて、真っ直ぐ槍を突き出してきて、
………槍に胸を穿たれたのは、自分ではなく。間に割って入った弟だった。
弟を護るのがおにいちゃんだっていうのに。俺は情けなくあいつに庇われた。
そうやって、弟はあの日、『初めて』死んだ。そしてこれが全て(地獄)の始まりだった。
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…弟が死んだ、だけではまだ一人の無力な子供の喪失の話で済んだのかもしれないけれど。幸か不幸か、現実はそれだけでは留まらなかった。
…血塗れになって倒れた弟が、どう見たって死ぬような怪我をしたあいつは、まるで幽霊みたいにゆらゆらと立ち上がった。
そこから何が起こったのかは、まだ10になるかならないかといった子供には理解できるものではなかった。
わかったのは、弟が普段のアイツからは考えられないような無茶苦茶な力と戦い方で、まるで、魂ごと喰らい尽くすようにぐっちゃぐちゃに残りの敵を殺していったこと。
そうして教室に残されたのはいつしか俺と…普段は青空みたいに綺麗で蒼いのに、兄みたいどころか、それ以上に真っ赤に染まった弟だけ。
ややあって、血で赤黒く染まった弟は、焦点も合ってない目で兄のほうまで寄ってきて、それで。
逃げる少年を壁際まで追い詰め…片手で首を絞めながら、もう片手で震える兄の手に一振りのナイフを握らせて。
色々なものでぐちゃぐちゃになった顔で、虚ろな目で泣きながら、耳元で囁いた。
『に、…さん』
『た…けて』
と。
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... |
少年は、懺悔するかのように述懐する。
「……それで、俺、どうしたと思う?
可愛い弟が血みどろで、ナイフ握らせながら助けて欲しいって叫んできて、俺は、俺は…
……何も、しなかった、できなかった。…俺は…選べなくて、怖くて。逃げ出したんだ。
しばらくして、大人の人たちが来て…弟も、なんとか落ち着いたみたいで。皆俺に色々言ってきたよ。それが普通だって、普通の人間だって。
…でも、普通の人にとってはそうかもしれないけど。……俺は、おにいちゃんだから。
人としては当然でも、俺は兄としては最悪の選択をした」
結局、弟がどういう救いを求めてきていたのかはあの日からわからずじまい。
その日以来。弟は、凍て付いた笑顔の仮面を被って兄をにいさんと呼ばなくなり、
もう一人の弟は、理想の"おにいちゃん"の虚像に焦がれるようになる。
呪われた歯車が廻り出した瞬間だった。
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弟の自分から逃げたかった |
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... |
しばらくして。少年は、自分の家族の惨状を知ることになる。
二人とも大変なはずなのに、姉にも、弟にも護られて。
情けなかった。心底無力な自分を呪わざるを得なかった。
その宿命は悪いカミサマと善いカミサマのせいであると頭の何処かで囁く声が聞こえた。何がカミサマだと、神を、この世を恨んだ。
弟と姉を救うには、頼られるだけの存在になるには、弟のままではいけないと思った。
今のままじゃ力が足りないのはわかってる。弱い弟の自分のままなら、また逃げ出してしまうかもしれない。
どうすればいいのかはわからないけれど、どうしようもないくらい大変で馬鹿げてることだってのもわかってる。
大きすぎるものを助けるためにはまず身近なものから救えないと駄目だと思った。それは偽善だと笑われた。
それでも自分が、"おにいちゃん"がやらなくちゃ。カミサマは見てるだけで何も助けてくれないんだから。
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一人で頑張らないといけないと思った |
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何処までも悪意を受け止め、その中に動機と正当性を見出して助け出そうとする考え方の根底には、人類全ての敵、そしてこの世全ての悪を救いたいという意志がある。
悪人だからで決め付けて切り捨てなくてはいけないのならば、それを認めてしまえば、きっと自分は自分の一番大切な人を自分で切り捨てなくてはいけなくなってしまうから。
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... |
皆にとって、世界にとっては人類の敵でも、消し去るべき世界の悪意でも。俺にとっては…大切な、二人だけの家族だった。
それでも。……そんな大切な人達が、普通の"人"として過ごせる時間が欲しいと、心からそう思った。
何者でもない、自分の家族を助けたい、幸せにしたい、と。
…でも、皆にとっては、助けるほうが馬鹿げてるような…そんな人達だ。
だから、誰かにお願いなんて絶対できない、きっと誰も手伝ってくれない。俺一人でなんとかしないと、と。ずっと独りで戦い続けた。
弱音も、時には諦めて投げ出したくなりそうな思いも、誰かに八つ当たりしたくなるような攻撃性も全て、"兄"の裏の弟に押し込めて。
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そして今 |
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元々は弟たちに頼られるようになりたいと、大きすぎるものを助けるための家庭として小さい者を助けて回っていたけれど。
いつの間にか、その虚像の想いは体に実像として染み付いて、身に付いていて。
困ってる人がいたら助けたいし、もちろん大切なみんなも護りたいと。心の底からそう思うようになっていた。
仲間達は語った。同じような想いを抱くのはお前だけではないと。自分達は仲間なのだから好きなだけ頼っていいのだと。
彼女は誓った。弱くたって見捨てたりなんかしないと。弱音を吐きたくなったら、聞いて支えることくらいならできると。
ようやく、独りで高みへと翔けて行っていた心は地に足が付いた。
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来歴
この町の外にひっそりとある、とある正しい意味での魔術結社出身。
産まれてからずっとその結社から与えられたスケジュール通りに生活し育てられる。
本人はどのような組織なのか、全く疑問にも思わず暮らしてきた。 / 理解するだけの余裕がなかった。
大事な姉と弟がいるし、自分が何か上手くやれば皆褒めてくれる。それだけでよかった。 / そう思わなければやっていけなかった。
そんなあるときモノクロから打診があり、組織の上層部と姉の協議の結果、姉と弟を共に悪徳の町に連れて行くことを条件に外出が許可される。
悪徳の町に来てからは表の顔として、居住区の片隅に佇むコンビニエンスストア「セイダクマート」で働き始める。
気軽に罪を犯すスリルを味わえる万引きという行為の被害に遭っているのはこの店も例外ではなく、
頻繁に物が無くなっていたり、問い詰めても言いくるめられて同情して自腹を切ったりする。
上記のことや商品の名前が読めなかったりで正直本来ならいつ首にされてもおかしくないレベルの人材なのだが
仕事に対する熱意は確かなもので、なんやかんやでその悪徳の町では滅多に見られないような彼の人柄は居住区の近隣でひっそり話題となっている。
彼目当ての客(主に女性)が増えてきていたり、また店長自体も陽翔を気に入っているのでいつも頭を悩ませているんだとか。
ある日の夜、はっきりと自分を求める声が与えられた。その願いには逆らえない。逆らえる訳がなかった。
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harut |
harut アライメント:偽中庸/善
シノノメハルトは、堕天使であるハールートの転生体である。
また悪龍アジ・ダハーカを崇拝していたその血筋から、同じくゾロアスター教を出典としハールートの起源となった"善神"であるハルワタートとしての側面も顕現し、併せ持つ。
曙光星団の目的を察知したハールートは、再び天へと昇るために自身の神格を分け与えた。
陽翔に信仰を集めさせ、死したときに彼の集めた信仰を持って自身の神格も再び天に戻さんと画策する。
また、ハルワタートは太陽を愛し、また深く憎む。崇めるべき、敬うべき創造神だから。自然信仰に自身の信仰を奪われたのだから。
善としての性質が極まりハルワタートと成っても、堕ちてハールートと成ってもどちらも神格であることは変わらない。
この町で善として信仰を集めるのか、悪に堕ちてなお信仰を集めるのか。どう転んでも"信仰"さえ集めればharutは堕天使か善神へと至るのだ。
- 基本的には自身の目的のために共生しており、陽翔自身の問題は自分が関与するではなく彼自身と周りが解決すべきだというスタンス。
だが、要所要所の危ないところで手を貸したり少しだけ身体を借りて陽翔について語ったり迷える神に力の得る方法を吹き込んだりと割とお節介な一面も見受けられる。
その様子はまさしく神であり、陽翔が最も嫌う類の神の図であろう。
- 陽翔に見受けられる二面性は、多少なりは無意識に神を求める気持ちと呼応して混ざり影響を受けた部分もあるが全てが彼の影響ではない。
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(神話的な部分の簡単なまとめ(ながい))
ハールートあるいはハルワタート(Harut Haurvatāt)
ハルワタートのその名は完全、完璧を意味する。ゾロアスター教において、最高神アフラ・マズダに従う善神のうちの一人。だった。
地上においては神ですら完全ではいられない。神から人の身に神格を降ろした際に完全性が欠落、部分的な知能の脆弱化をもたらした。
ハルワタートの片割れ、対として語られるアムルタートは不死の象徴であり、その不死の相棒という側面は陽翔に部分的な不死に対する知識を与えた。
水を司るとされ、悪神タルウィ(熱)の敵対者。また、規則正しい季節も司る。
アムルタートは食物を司るとされ、悪神ザリチュ(渇き)の敵対者である。
二人合わせて豊かさの象徴であり、渇きと旱魃の飢えから人々を護る。
最初こそ信仰を他の善神たちと共に集めていたが、次第に人々の信仰は偶像崇拝から自然信仰へと移ろいでいき、
太陽の神としてなじみ深いミスラを筆頭とする「ヤザタ」に信仰を取って変わられたという経緯がある。
ハールートは片割れと共に地上へと魔術を授けに行った際、女性に一目惚れし、
ぶどう酒を口にして人を殺めた結果その翼は天へと戻れなくなったと言われる。
地上に降りた理由は、不完全な人間を天から見下ろしているところに主から「地上に行けばお前達もこうではいられなくなる」と言われたからともされた。
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弟 |
東雲 朧(シノノメオボロ/Oboro Shinonome)
年齢:19 学年/職業:大学一年 性別:男 メイン:魔道士 サブ:学徒 エクストラ:死霊術師 追加サブ:マグス 種族:人間/(不死)
アライメント:中庸 イメージアイコン:嬬武器烈風刀(SOUND VOLTEX) イメージCV:遊佐浩二
「…本当に、何処までも貴方は馬鹿ですね。…はあ」
外見
晴天のような冴えた青の髪と氷のように透き通る瞳を持ち、兄と同じくすらりとした長身で、兄とは違い知的な雰囲気を纏う青年。
双子なのもあってか、色合い以外は何処までもよく似ている。あくまで見た目の話だが。
表情を作るのがうまく、その瞳には霞がかかる。
浮かぶ笑顔は氷の仮面。表情筋、口角、眉の角度、いつも寸分違わず変わることのない永久凍土。
あまりにも完璧すぎるそれは、二度目以降はすぐに愛想笑いだと見破られてしまうだろう。馬鹿を除いては。
自然が足りないこの灰色の街でも異界ならきっと自然を楽しめるぞ!というノリで立ち上げられた新興観光企業、『ブラン・ノワール』にてロケーション担当を任される。
兄と同じく数ヶ月前までずっと狭い世界で暮らしてきたのと植物や自然は好きなので開けた異界は本人にとっても心躍るものなのだが、基本的には何事も「仕事だから」の一言で押さえつけている。
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report:シノノメオボロ |
シノノメオボロは失敗作である。故に綴られる記録は最初から存在しない。
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... |
完璧なる象徴の片割れ、不死なる象徴として求められる。
しかし、誤算は二つ。
一つ。人の身をもっての完全なる完璧、不死の再現は適わなかった。
そうして顕現したのは不完全な不死性。すなわち冥府の烙印である。
二つ。不死者は魂を補うために人の魂を食らうようになり、いつまで経っても魂が帰ってこない恐れがある故に、
降ろされる予定だった神は分けた魂を不死者となってしまったその器に収めることを良しとしなかった。
故にその身に神格は宿らず。ただ烙印を押されるのみ。
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姉 |
東雲 真由梨(シノノメマユリ/Mayuri Shinonome)
年齢:26 学年/職業:曙光星団幹部 性別:女 メイン:聖職 サブ:錬金術師 エクストラ:死霊術士 種族:転生体
アライメント:悪 イメージアイコン:レイシス(SOUND VOLTEX)イメージCV:沢城みゆき
「ふふ、おねえちゃんに任せてください」
外見
ゆるいウェーブのかかったピンク髪のロングヘアーの女性。
年の割に若々しい印象を受ける。よく弟二人より年下に見られることも。
何処までも純粋さを感じさせる天使のような笑顔と、何処までも妖艶さを感じさせる悪魔のような笑顔を持つ。
どちらも彼女であり、しかし彼女ではない。
弟二人とは腹違いであり、顔はそこまで似ているわけではない。
ちなみに胸はでかい。超でかい。
母は自分を産んで役目を終え、義母は双子を産んで役目を終え、父は内乱で死んだ。
居住区の一角にある百貨店…から最近はショッピングモールに改築されたアリアモールという店で雑務を行っている。
新人故に問題が起こるたびに無理難題を押し付けられて困窮しているが、様々なツテとやり方で乗り越えてじわじわと一目置かれているらしい。
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曙光星団 |
世界に、我らに夜明けを
『曙光星団』
実体は掴めていないが、ここ数十年でじわじわとまことしやかに一部の『そういう』界隈では名前が広まっているとされている魔術結社だ。
ネット上に散逸している文献によると。
かつて欧米から追い出され、騒動の末に日本北部に流れ着いたとされている。
その規模は数百名程度だが、彼らが掲げているとされる"試されし夢産み"と呼ばれる目的に賛同する者は多いらしく、
ひそかに支援している投資家がいる、だの何処かの政治家の端くれも密かに研究に協力している、など根も葉もないうわさが飛び交っている。
目的の実体そのものは見えないが、賛同する者はみな口々にこう言うという。
「―――世界に、私たちに夜明けを」
「救いの光届かぬ我らに、救済の神を」
と。
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report:シノノメマユリ |
シノノメマユリはアンラ・マンユの転生体である。
信仰により"この世全ての悪"、"悪神"の代表的存在として定義されたアンラ・マンユは、
次第に、いずれ来る"約束された滅びの運命"から逃れるため■■■■■■■■■■■。
曙光星団の実験体として生まれた彼女は、その■■■という目的を知り
組織の予想に反し、自身が■■へと至ろうとすることは拒否するが
"救済"を求め、■■■を欲するところは組織と完全に一致していたために全面協力することを誓う。
そうしていくつかの年月を重ねたある日、腹違いの弟が二人誕生する。
母代わりとして、姉として、教育係として二人の面倒を親身に見ているうちに、次第に彼女は弟に■■■を見出す。
「ああ、この子なら、私を―――」
■■としての■と■■■と、それでも■■から逃れたい■■と、この世全ての悪としての本質的な悪意と。
混ざり合う想いは今日も悪徳の町で甘美な快楽を伴い膨れ上がる。
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... |
せっかく楽しく過ごしてるところに水を差すなんて、本当に何処までも嫌な奴ね、貴方は。
邪魔はさせないし、黙って殺されてやるつもりもないから。覚えておきなさい。
それとも、貴女は私に夜明けを与えてくれるのかしら?
なんにせよ、貴方はだいっ嫌いだけど貴女には、そしてこの町には期待しているわ。ええ、とっても。
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交友関係
「善人か悪人かって言われたら…その、まあ色々あるけどさ。そんなの関係ない」
「みんな、本当にいいやつだぞ!」
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一覧 |
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関わった人たち |
武也・D・プロドセル(信頼)
意地、張らせてくれてあんがと。あんたのほうの言い分もわかるし、それで色々あったけどやっぱりどっちのあんたも本当にいいやつだな!
エクレア(献身)
俺とは比べ物にならないくらい色々外見てるんだな、ちょっと羨ましいや。どうしてあんな顔したのかよくわかんねーけど、せっかく美人さんなんだしあんまり悲しそうな顔すんなよ?
ナーシア(信頼・期待)
こんな俺にわざわざ色々教えてくれるなんて、本当にいいやつだな。なんていうかジンセーのセンパイ!って感じだし頼りにしてるぜ!
『黒蛇は嫌いなんだがな。しかしこれは、中々に面白い』
ジェネラル(尊敬)
この町の人たちはなんやかんやでみんないいやつだけど、その中でも本当にめちゃくちゃいいやつだった!ねーちゃんの次くらいに尊敬するぜ!
あ、そういえば初対面のとき思いっきりべたべた触ったけど…怒られねーよな…?き、きぐるみ的なアレって言ってたしな!うん!
ケラウノス・L・サンダーボルト(尊敬・好奇心)
…お互い、護りたいものに色々あるみたいだけどさ。一緒に頑張ろうぜ。何かあったらいつでも頼ってくれよな!俺も頼りにしてるからさ!
『自然に堕とされたものとしては、本来嫌うべきところなんだろうが。同じく堕ちて尚そこに在り続けようとするとするのは興味深い』
ジムゾン(誠意)
誰かの家に遊びに行った事なんてなかったから遊びに行くのが今から楽しみだよ
お互いおにいちゃん頑張ろうぜ!
ミラ・カーティス(甘え)
彼女を見ていると、自分の姉を見ているようで。似ているからこそ。
深く関わりすぎてはいけない、知りすぎてしまってはいけない。気付いてしまってはいけない。そう止める声が、心の何処からか聞こえた気がした。
灰空曇(献身)
限度知らないで抱え込むやつには頼りたくない、か。…大丈夫、わかってるよ。たくさん抱え込めるだけ強くなればいいだけの話だから。
夜刀神参仕(友情・憎悪)
『何を求めて忌々しい邪龍の力など扱っているのか、そこに意味がないなど絶対に有り得ない。お前はその力で何を護る?』
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毒島聖 |
浦島桃(恋慕・偏愛)
俺は、お前に救われたよ。だから今度はお前の番。
お前が欲しい。あの日、お前が俺の情けないところを全部貰ってくれたように、お前のどうしようもないところや投げ出したくなるようなものも、いいところも、全部全部。
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前の |
何故あの時気丈に振舞う彼女を強がりだと喩えたくなかったのか、今となってはもうわからない。
あの夜差し伸べられた光は、自分を見失ってしまった少年にとって縋りつかずにはいられないほどに眩しかった。
俺の救いは、一体何処に在るのだろう? 『お前なら、あるいは…か』
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蕪姫(信頼)
求められればぜんぜん違う自分になれるって、すっげー羨ましいよ。俺は。
…お互い、理想の自分でいられるよう頑張ろうな
のらくろ(信頼・好奇心)
…本当に、俺は俺のままでいいのかな。…みんな、今の俺は珍しいとか言ってくれているけど、……でも、それでも俺は、
『…本当に、食えない女だ』
―――――――――――――
煤色小鴉(誠意)
俺は、お前を信じるよ
ベン・ケノービ(嫉妬)
どうして、あそこで諦められるんだよ
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+
|
ドラマリスト |
シナリオ名 |
相手 |
ログ |
備考 |
馬鹿を〆ろ |
エクレア |
LOG |
自由な女と自由がなかった男 |
ラヴィ婦人と絵画美人 |
ナーシア |
LOG |
正反対の二人と隠された共通点、見えざる悪意と戯れの善神 |
解き放たれしゴリラ |
ジェネラル |
LOG |
子供への期待と大人への憧れ |
解き放たれしゴリラ |
ケラウノス |
LOG |
善なる人々と堕ちた神々 |
孤児院とキネマと機関銃 |
ジムゾン |
LOG |
おにいちゃんとおにいちゃん |
下水溝調査 |
ミラ・カーティス |
(休憩中卓中ドラマ) |
これ以上はきっと、おにいちゃんがおにいちゃんでいられなくなる |
下水溝調査 |
灰空曇 |
LOG |
頼ってくれない弟分と頼られたい弟 |
聖者無き地に咲く桜 二話 |
夜刀神参仕 |
LOG |
迷える正義と失われた正義 |
聖者無き地に咲く桜 二話 |
毒島聖 |
LOG |
"自分"を求める声には絶対に逆らえない。逆らえるわけがなかった。 |
散りゆく花 |
蕪姫 |
LOG |
似てない二人とそっくりな二人 |
惡の華 |
のらくろ(失敗) |
LOG |
見守る神と苛立つ人々 |
災厄の弾丸 |
松田永梨 |
LOG |
善なる神と善なる"人" |
災厄の弾丸 |
毒島聖 |
LOG |
重なる境遇と想いは、"兄"を人へと引き戻す。 |
災厄の弾丸 |
ジェネラル |
LOG |
見守る大人と追う子供 |
GMチケット |
夜刀神参仕 |
LOG |
闇夜を抜けた夜明けの空は、また一人の心を照らす。 |
睡蓮の長い午後 |
ルーキス・オルトゥス |
LOG |
夜明けと『夜明け』 |
睡蓮の長い午後 |
彼岸花情 |
[[]] |
これから |
|
|
戦闘スタイル
兄として、一人の人間として誰かを護り、救う為に磨き上げ続けてきた護りの力と
護るべき、救うべき者に対する相手を断罪し、排除する為に磨き上げさせられてきた破壊の力を駆使して戦う。
業火を纏い、清水を振りかざす。一見間逆の属性だが、彼にとってはどちらも不可欠な要素である。
データ的な意味では前衛壁、カバーリングと竜盾とワンフォで三種カバー完備。テトラで魔法方面も頑張る予定
手が空けばバッシュリバッシュで殴る。リバッシュか連携にブルクラダハーカ。
連携で魔法剣所持、今後バッシュ系あるいは剣系の連携も習得予定。
水エネミーにめちゃくちゃ弱い。
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限度を知らずに抱え込む奴には頼れないと言われた。
―――ならば、限度を知った上で超えればいい。その為ならば魂も賭けよう。
お前の意志では誰も救えない、全てを救うなど空想だと嗤われた。
―――ならば、現実を空想で塗り潰せばいい。弱い弟の自分は必要ない。
人智を超えた化物には誰も寄り付かないと叱られた。
―――ならば、人智で創られたモノになってみせればいい。人の願いで形作られた至高の偶像、カミサマに。
姉を護りきれずに死なせた弟は英雄となり、大切な者以外を救うことを諦めた。
英雄ですら全て護れないのであれば、もっと先に。天上の高みへと手を伸ばす。
俺は求めよう。何処までも届く救いの手を、何処までも人々を見渡せる目を、何処までも求める声を聞き通せる耳を。
全ては、理想の兄で在る為に。
…と、思っていたけれど。
将軍は言う。皆を護りたいのは、護るための力が欲しいのは皆同じだと。
彼女は言う。自分達はチームなのだから、周囲を護るモノだと見做すんじゃないと。
少女は言う。全てを護ろうという理想を追っているのは君だけではないと。
独りで戦い続けてきたちっぽけな弟は、ようやく自分が独りではないと自覚した。
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キャラクター情報
最終更新:2018年02月13日 12:13