妙福山 明音院 佐竹寺

みょうふくさん みょうおんいん さたけじ


茨城県常陸太田市にある、真言宗豊山派の寺院。
坂東三十三観音の二十二番札所。

本堂が重要文化財に指定されている。

所在地 茨城県常陸太田市天神林町2404


歴史

  • 807年(大同2年):徳一が開基(寺記による)/985年(寛和元年):花山が開基、元蜜上人が開山(坂東霊場記による)。聖徳太子作の十一面観音像を本尊とし、観音寺と呼ばれた。現在地の北西、稲村神社の北の洞崎の峰にあった。
  • 1140年(保延6年):佐竹氏の祖、佐竹昌義は、当寺において一節の竹を発見し、吉兆と喜び姓を佐竹と称したとする伝承がある。寺領が寄進され祈願所となった。
  • 1543年(天文12年):兵火により焼失
  • 1546年(天文15年):佐竹氏18代佐竹義昭が佐竹城(太田城)の鬼門除けとして現在地に再建。
  • 最盛期には六支院と三ヶ坊を有したが、関ヶ原の戦いの後、佐竹氏が出羽に移封されたことにより衰退。
  • 江戸時代:坂東三十三観音の二十二番札所として賑わう。
  • 明治時代:廃仏毀釈より荒廃。1949年(昭和24年)まで無住の寺であった。




  • 竣工:1546年(天文15年)
  • 屋根材・形状:茅葺寄棟、杮葺裳階唐破風
  • 規模:桁行5間、梁間5間

寺院本堂としては珍しい、北向きに建てられている。
元禄時代に大きく改修されている(梁を入れて堂内の6本の柱や床を撤去、格天井の設置、窓や戸口の周囲を改造、裳階の設置)。
正面の花頭窓や柱・外陣の繋ぎ梁の海老虹梁や組物などに、桃山時代建築の先駆としてのつくりが見られる。
1906年に国の重要文化財に指定。


山門(仁王門)


2024-01-14


ふるさとの森マウンテンバイクコースに行く途中に立ち寄り、お参り。門前に駐車場あり。


撮影禁止の看板がたくさん立てられている。
これは施設管理権の行使であり、敷地外からの撮影を禁じる権原はないと解されるため、敷地外より撮影。




茅葺屋根がだいぶ傷んでおり、寄付を募っていた。
重要文化財だから文科省の補助金があるが、それでも厳しいんだろうか。


関連・参考サイト




関連項目










最終更新:2024年08月16日 02:47