高室家住宅
たかむろけじゅうたく
高室家は代々医薬業を生業とし、江戸時代後期には甲府におかれた幕府の役所の医家を務めた。
高室家住宅は、江戸時代における医家の施設を現在に伝える希少な遺構であるとともに、屋敷構えは、当地方の伝統的な住宅の構成をよく伝えており、貴重である。
- 竣工:1863年
- 屋根形状:東面切妻造、西面寄棟造
- 屋根材:桟瓦葺
- 規模:桁行19.1メートル、梁間3.6メートル
前蔵
- 竣工:1887年
- 構造:土蔵造
- 規模:桁行7.3メートル、梁間4.5メートル
- 階数:二階建
- 屋根形状:切妻造、西面及び南面庇付
- 屋根材:桟瓦葺
主屋
- 竣工:1788年(天明8年)/1870年
- 屋根形状:入母屋造
- 屋根材:茅葺、北面庇付、西面渡廊下鉄板葺、南面玄関桟瓦葺
- 規模:桁行18.4メートル、梁間9.1メートル、南面玄関桁行3.7メートル、梁間2.7メートル
薬を調合するための調合所や薬草を乾燥させるための屋根裏部屋があり、医薬業に由来する特徴がある。
離れ
- 竣工:1855
- 規模:桁行7.8メートル、梁間3.6メートル
- 屋根形状:入母屋造
- 屋根材:鉄板葺
文庫蔵
- 竣工:1908年
- 構造:土蔵造
- 規模:桁行6.9メートル、梁間3.8メートル
- 階数:二階建
- 屋根形状:切妻造、北面下屋附属、東面及び南面庇付
- 屋根材:桟瓦葺
新蔵
- 竣工:1877
- 構造:土蔵造
- 規模:桁行5.5メートル、梁間4.5メートル
- 階数:二階建
- 屋根形状:切妻造、南面庇付
- 屋根材:桟瓦葺
籾蔵
- 竣工:1857年
- 構造:土蔵造
- 規模:桁行9.1メートル、梁間4.5メートル
- 階数:二階建
- 屋根形状:切妻造
- 屋根材:鉄板葺
味噌蔵
- 竣工:1891年
- 構造:土蔵造
- 規模:桁行6.7メートル、梁間3.6メートル
- 屋根形状:切妻造
- 屋根材:桟瓦葺
弁財天堂
- 竣工:1908年
- 規模:桁行1.8メートル、梁間2.4メートル
- 屋根形状:入母屋造
- 屋根材:桟瓦葺
関連項目
最終更新:2024年10月01日 22:05