「聖女」勘解由小路ヤヤ(かでのこうじ -/Yaya Kadenokouji)
「んーっ……よし、今日もいい天気。
美雲ちゃん、乙女ちゃん! おはようございます、朝ですよっ!」
容姿
朝の日差しと共に吹き抜ける風のように、どこまでも爽やかな雰囲気の少女。
とりわけ、ヤヤの赤く美しい髪は初めて観る者に鮮烈な印象を残す。
授業外でも白衣を着ていることが多く、彼女のトレードマークのひとつとなっている。
人柄
朗らかで溌剌とした性格。
誰にでも優しく好意的で、時にふざけすぎと窘められる程度にはユーモアに溢れる。
困っている人によく気付き、幸福を分かち合うことで喜ぶ。生粋のお人よし。
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詳細 |
興味のベクトルに自分を入れていないのか、自意識がかなり希薄な部分がある。
例を挙げるなら、毎年首席をキープしていながらその自覚がまるでないなど。
聖職者としても思いやりと真心の籠った態度で祈りを捧げる。
マビノギオン内の教会では毎週の礼拝に赴く彼女と会うこともあるだろう。
魔法薬学はもちろん他の分野でも優秀で、入学当初から首席をキープし続けている。
極めて模範的な学生であり、寮長のルチルから何度も監督生になるよう勧められたほど。
印象以上に活動的であり、薬草採集と温室管理は日課のひとつ。
白衣や横顔を汚したまま、幼い少女のように新しい発見に顔を綻ばせる姿が見られる。
一方で、魔女医として薬物と向き合う時の彼女はまるで別人のようであり、
普段の温和な想像もつかないほど真摯な面持ちをしている。
薬学から薬理学へ――薬を患者へと届ける頃には、また柔らかな調子に戻るのだが。
その振る舞いと、彼女が敬虔な十字教とであることを踏まえて、
いつしか『聖女』『白衣の天使』『温室の女神』などのあだ名が冗談半分でつくように。
当の彼女はそのように言われるたびに照れ臭そうに軽く否定している。
このように親しげな人物なのだが、勤勉かつ多忙な学生であるためか、
黄杯寮の生徒や同学年、同じ授業を受けている者であっても
彼女ときちんと長く話したことがないという生徒は意外にも多い。
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属性 |
風・中立・善 |
起源 |
赤(愛情) |
好き |
妹・両親・友人・主(信仰神)・人々の笑顔と喜び・朝・甘いもの・可愛いもの・マキノビオン・学問 |
苦手 |
(夜に見る)夢・怖いもの(ドッキリ・ホラー映画・絶叫マシンなど。血や蟲の類は魔女医として克服している) |
能力
1・2年の間は実技演習学を続けて履修していたが3年になって一度やめ、
5年でまた履修を始めたため、今年度始めは依頼解決を行う魔法使いとしてのブランクが存在したが、
今やその博識であらゆる局面に対応できる神秘学士として名を馳せている。
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詳細 |
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聖職者・人間 |
「天にまします我らが主よ。この者に愛を……sanatio」
聖職者・人間
ヤヤは十字教福音主義の敬虔なる教徒である。
魔法戦闘においては強固な障壁の展開はもちろん、
魔法薬での治療と祈りによる一時的回復を状況に応じて使い分けている。
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このPCの十字教設定について |
ここでの十字教は現実における世界で一番信徒の多い宗教を、
福音主義はその新教派に相当します。このPCでの置換表現です。
夜明けの時代におけるこの宗教の設定はなんかデリケートな領域で、
明らかに基本ルールテキスト上でそれらと強く関係する記述があったり、
ちょっとヤバめな傘下コミュニティなども存在している割に、
その宗教自体を直接示す単語は公式ルルブ上に全く出てきません。
たぶんこの辺はワードを出さないことによる何らかの配慮だとPLは考えているので、
ヤヤの卓でのRPや普段の雑談などでも十字教という代替語を使うことにします。
とはいえ、そうしなければならないというルールが決まっている訳でもないので、
同じく十字教を信仰するPCはそれぞれ自由に表現しちゃおうぜとPLは考えています。
また、福音主義十字教会の「神父」NPCも魔城メイトNPCとして登場していますが、
神父という階級は現実の相当宗教では宗派によって使われないこともあります。
PLはそれを把握した上でイメージの分かりやすさを優先して神父という単語を使用しています。
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魔女医 |
「今晩はお早めにお休みください、寮長には先程私からお伝えしました。適切な休養こそ一番の薬ですからね」
魔女医
3年から魔女医としての勉強を始めたヤヤは、2年が過ぎた現在、
魔女医としての学問分野において同学年でも抜きんでた存在である。
通常の科学も独自に学んでいる彼女の研究対象は薬と人の全てだ。
他の優秀な魔女医と比較した際、ヤヤの特徴となるのはフィールドワークである。
野外での採集活動を積極的に行う彼女の知識は研究室の外でも遺憾なく発揮される。
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魔道博士 |
「つまり、このまま最短距離で進めばいいんですよ! ロジカルですっ!」
魔道博士
ヤヤは勤勉な学生であり、基礎学問から雑学に至るまで様々な知識を有している。
それらを活かした思考と魔法の応用はあらゆる依頼で仲間達の助けとなるだろう。
ちなみに、数学教師である父に影響されてかたまに奇妙な結論に至ることもある。
頭はいいのにどこかアホっぽいと同学年や上級生からもっぱらの評判。
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冒険家 |
「新しい発見はどこにでもあるんですよ? 大切なのは、それを発見だと気づくことです」
冒険家
ヤヤは元から冒険家を目指した魔法使いではなく、
魔女医としての活動が転じて冒険家となったタイプである。
これは彼女が既存の知識よりも未知の可能性を追い求めている、とも言い換えられる。
ともあれ、探索活動と調査活動においてヤヤにできないことはない。
あくなき探求心に突き動かされる彼女は仲間達を新しい世界へと連れて行くだろう。
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神秘学士 |
「こんなこともあろうかと。手は打っておきました、この依頼に赴く前に!」
神秘学士
ヤヤの魔法は彼女が気づかぬ間に新たな段階へと進歩した。
並大抵でない事前準備により、あらゆる事態に対して最適な行動と対処を可能にする。
さながらごく限定的な全知であり、よ仲間達を支えるための彼女の最大の武器である。
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皇帝特権 |
「――できましたよ! シュガー&スパイス風カップケーキ!!」 ドヤヤアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァ……
皇帝特権
魔法に限らず、ヤヤは非常に器用万能な人物であることも知られている。
あらゆる分野をそつなくこなす様はもはや天才の領域とも称されるも、
それらを発揮する際の通称『ドヤヤ顔』はだいたいウザがられている。
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愛用品 |
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サンザシの杖 |
「入学祝いで両親に買ってもらったものですね。大切にしていますが、使うのを恐れても勿体ないので」
サンザシの杖
ヤヤが携帯している小ぶりの杖。
本体はサンザシ、芯はヒッポグリフの尾毛が使われている。
魔法の行使の際にはこれを振り、魔力制御を補佐している。
十字と十字教の聖句が細かく刻まれており、聖典としての機能も兼ねている。
また、強い意志を流し込むことで刺突・斬撃用の武器としても使用可能。
実際に探索時にでナイフ代わりに使うこともある。バチは当たらないらしい。
両親から贈られた思い出の品であり、ヤヤが長く使い続けている愛用品。
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ノートと羽根ペン |
「このノート自体に特別な魔力はないんですよ、実は。経年劣化しにくい特別性ですけどね」
ノートと羽根ペン
ヤヤが頻繁に発動する術式に、ノートの位相固定と羽根ペンの自動高速筆記がある。
これにより情報の引き出しと整理、異界のマッピングなどの調査活動を行う。
はたから見ればいかにも便利な魔法に見えるだろうが、実際はそうではない。
このノートに書かれる内容は、その場で彼女が見聞きした情報に基づくものを除き、
彼女がこれまでの学園生活で書き溜めてきた大量のノートの遠隔投写でしかないのだ。
ヤヤのこれまでの積み重ねこそが有事における彼女の行動力を発現させる核である。
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鈴の耳飾り |
「勇者君に造ってもらったんです。ちょっとおしゃれでいいでしょ」
鈴の耳飾り
花丸勇者に依頼して作成してもらったマジックアイテム。
人間の可聴域を超えた音の波を捉えて変換する機能を持ち、
周辺の生物や風の動きを捉えるのに役立つ、【より多くの情報を引き出すための道具】。
地図データや環境データが大量に詰め込まれた操作用のアプリケーションと併用する。
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起源『赤』 |
――少女の掲げた杖の先から、視れば心が落ち着く赤い波紋が広がっていく。
起源『赤』
赤なる印象に類する魔法を強化する起源。
魔法使い一族である勘解由小路家が代々継承している起源であり、
これを受け継いでいる者は例外なく鮮やかな赤い髪を有する。
赤の起源が内包する概念は数多く、これを継承する家によって性質が異なる。
勘解由小路家が有するのは『愛情』と『情熱』の二面相だ。
『愛情』は聖職者などが用いる癒しと加護の魔法の性質をより広げ、
『情熱』は火属性を中心とした速度と破壊力をより高める性質を持つ。
ヤヤはこの赤の二相の内『愛情』を強く発現している。
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来歴
魔族の帰還以来、魔法使いとして代々活動を続けてきた勘解由小路家の長女。
婿入りした数学教師の父と二刀使いとして名を馳せた母の間に生まれる。
幼い頃は
鬼灯市で暮らしていたがマビノギオンへと引っ越し、
両親ともども十字教へと改宗。マビノギオン魔法学園へと進学した。
入学後は日々勉学に励み、首席の成績を収め続ける。
3年に入って魔法薬の研究も始めるとたちまち頭角を現していった。
今年に入り実技演習学を再び履修し始めた。これまでの彼女の研究が実践で試される時だ。
なお、入学以来部活には所属しておらず、監督生にもたびたび推薦されたが辞退している。
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ハイドゴースト事件 |
「あの時の私は、まだまだ身も心も未熟で……ただただ必死だったことは覚えています」
3年前の9月20日に発生した事件。
当時のヤヤは 白亜・ ヒューバート・ エタナミルらと共に
防戦役の第4班に緊急配属され、事態収拾後も負傷者の治療に当たった。
当時のヤヤはまだ魔女医ではなく聖職者としても実力不足だったが、
他の上級生にも引けを取らぬ勇敢さを見せ、献身的に治療活動に従事したという。
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人物評 |
竜宮美雲 |
「ルームメイトの美雲さん。乙女さんと私とで、ずっと一緒に傍にいた相手です」 |
新海乙女 |
「ルームメイトの乙女さん。皆をとてもよく見てくれているんですよ、本当に」 |
花丸勇者 |
「ちょっとおませすぎるところもない訳じゃないですけど、でもいい子です」 |
幸風・甲 |
「ふふ。甲先輩は、今日も真面目に女の子に声をかけてるみたいですね!」 |
尾上白亜 |
「私達の黄杯寮は負けませんから! 見ててくださいね、白亜先輩!」 |
ニクス・X=アウラム |
「怪盗さんのあれからの話、ニクス君は何かご存知ないですか?」 |
ハディエ |
「とても素直で暖かい後輩ですね。彼女の思いやりを育む助けになれたらと思います」 |
荒谷夢 |
「いつも元気いっぱいです! 夢さんも、夢さんが応援してくれているみんなも」 |
九十九柊 |
「この学園は素晴らしいですよ。柊君がこの学園に来れて、本当によかった」 |
任導瞳兎 |
「瞳兎先輩は私の目標の一人です! いつかぎゃふんって言わせてあげますから!」 |
エタナミル・F・エルダイン |
「有名人ですよね、ナミ先輩……黄杯寮の新入生にも、もう顔を覚えられてますよ」 |
芒野瑞穂 |
「なかなか親切なんですよ、瑞穂先輩って。自分のペースを大事になさってるだけで」 |
文屋つかさ |
「そ、その……えへへ、可愛いですよね、つかさ先輩……なんだか年下みたいで」 |
クリア・ロス=ライラック |
「私のことを慕ってくれていいんですよ! お姉さんみたいに!」 |
クレイ・クロノス=クリスティ |
「私はクレイ君の正義を信じていますから、どんな時でも」 |
紲星 |
「紲星さんはすごく賑やかな新入生ですね。ちょっと、その、賑やかすぎるところもありますけど」 |
ルクス・ファートゥム |
「ルクス先輩にはお料理を教わってます。技術や知識もそうですが、真心を感じるんです」 |
『魔王』 |
「第一臣下、勘解由小路ヤヤです! ……まだ臣下増えてないんですか、私以外に!?」 |
白石三珠 |
「三珠先輩の描くハッピーエンド……楽しみに待ってますから!」 |
長谷河銀華 |
「銀華先輩の情熱はとても尊敬してます。観てるこっちもワクワクしちゃって!」 |
魔法少女マジカルヒメ |
「彼女の戦いには思うところがありますけど、あまり邪推しても仕方ありません」 |
猫猫(マオマオ) |
「マオマオさんの知識は本物ですよ! もう、私も追い越されそうなんです!」 |
斬鉄 |
「斬鉄先輩の優雅さには惚れ惚れしちゃいますよ……私も2年後には、むむむ……」 |
マルティーン・M=マルトリッツ |
「マルティーン先輩は黄杯寮生徒の理想像だと思います。私もいつかは……え? 方向性が違いますか?」 |
君影ひかり |
「ひかり先輩とは教会の礼拝でいつもお会いしています。とても素敵な監督生ですよ」 |
紅沙里 |
「私も久々にピアノを練習します! 沙里君ともっと楽しく連弾できるように!」 |
星城きらり |
「笑顔がトレードマークのきらり先輩! みんなをとっても幸せにしてくれるんですよ」 |
フィアベンド・フレイ=ラガード |
「私の夢とフィアベント先輩の夢、一緒に応援し合えるっていいですよね」 |
天十一 |
「とても信頼している先輩です! 先輩にとっての私も、きっとそうだと思います」 |
リラン・イオン=ミュー |
「とってもいい子ですよ、リランさんは! とっても可愛いし……えへへ、とっても……」 |
天王寺エレナ |
「頑張り屋さんな親友です。私じゃないとできないことも、きっとあるよね」 |
朱羽千優 |
「綺麗な薔薇には棘がある、じゃないですけど。千優先輩はまさに芯の人です」 |
テオドール |
「あっ、テオドール君! みんなでお菓子を作ったんですけど、味見をしてもらえませんか?」 |
ヒューバート・ジェンナー |
「情熱の人ですよ。きっとヒュー先輩なら……と思わされるんです」 |
遊子梨乃 |
「ちょっと見栄っ張りな方ですけど、それでも頼りになるんですよ」 |
ラズライト・ロス=ライラック |
「いつの間にかみんなのお世話係みたいになっちゃってるんですよね、ラズライト君」 |
上荒磯三郎 |
「三郎君は誤解されやすい方なんですよね……」 |
夢咲あやね |
「療養中の親友です。いつもあやねさんからは勇気をもらえるんですよ」 |
グリンバルド神父 |
「私たち家族が十字教の教えを受けることになった切欠をくださった恩人です」 |
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「私がそうしたいから、そうするんです。そのための準備はしてきましたから。
……聖職者として、魔女医として。皆さんの身と心をお守りします!」
勘解由小路ヤヤは万能の聖職者である。
あらゆることを成すことができる、というのはヤヤの本質ではない。
薬も知識も、時に敬虔なる祈りさえも。彼女にとっては自分の取れる方法の一つでしかない。
彼女は決して聖女などではない。
傲慢で身勝手な、己の欲にただ従うだけの少女なのだから。
Functions
・聖職者としての各支援
・各種探索判定と特殊判定
・アイテム支援
「praesidio。……祈りは届きます。あなたのもとにも」
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アト・ランダムの問いかけ |
――――――。
「……! ………………」
「………………え、っと……?」
「…………ジェネラスカップ!!」
「はいっ!? あ、ありがとうございます!」
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最終更新:2019年03月08日 07:38