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更新日:2025/04/20 Sun 13:33:02
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あなたは「
たくあん
」という漬物を知っているだろう。これは江戸時代初期の高僧、沢庵(1573~1645)の名に由来する。
「
サンクトペテルブルク
」という街を知っているだろう。和訳すると「聖ペテロの街」だ。
「
W(ワット)
」という単位を知っているだろう。蒸気機関を実用化した発明家、ジェームズ・ワットに由来する。
このように、世界には「人名を語源とする言葉」が沢山あり、専門用語ではエポニム(eponym)と言う。
この記事ではエポニムを太字で表し、【】で名前の由来となった人物を示す。
実在の人物の他、神話等の創作物に由来する名前も取り扱う。
《エポニムと由来となる人の関係》
〔本人が名付ける〕
発明者・発案者本人がつけるパターン。
どうしても自己顕示的になるので自然科学の分野ではまずないが、発明家に
は自己顕示的な人物が多いのかよく見られる。
また、小さなコミュニティでエポニムが作られる場合も大体このパターン。
「傲慢かもしれないが自分の名前を用いずにはいられなかった」
前者の例:
ドクター中松エンジン【中松義郎:発明家 1928~】
後者の例:
ラヨ数【アグスティン・ラヨ:数学者 1973~】
〔本人の功績によって名付けられる〕
こっちは自然科学法則の発見者に多い。
ただ、主流の学問機関に発表して認められる必要がある自然科学の都合上、第一発見者の名前がつかない場合は多い。
また、スポーツにおいてはルールの不備により不利益を被ったり抜け穴を利用されてしまうことがある。
そういった負の功績によりそれを
埋める形で新たなルールが設けられた場合、その新たなルールには関連する事象や当人の名前が付けられる。
前者の例:
フィボナッチ数は【レオナルド・フィボナッチ:数学者 1170頃~1250頃】に由来するが、フィボナッチ以前にもインド人が書き記している
後者の例:
シュウゾウ・マツオカルール【松岡修造:プロテニスプレイヤー 1967~】
〔関連する人が名付ける〕
所謂、「献名」。
親族・友人・恩人などにプレゼントとして与える場合が多いが、雑草に嫌いな学者の名前を付ける嫌がらせは結構多いらしい。
〔逸話から名付けられる〕
アキレス腱【アキレウス:ギリシャ神話の英雄】など、神話からのパターンはほとんどこれ。
コロンブスの卵【クリストファー・コロンブス:冒険家 1451?~1506】のように、実在の人物にも逸話によるエポニムがある。
これは「『西に航海していけば誰でも新大陸は発見できた』と言う人々にコロンブスが『タマゴを立てられるか』と訊き、人々はできないと言う。コロンブスはタマゴの尻をつぶして立て、『方法さえ分かれば容易なことも、最初に行うのは難しい』と説いた」という話に由来する。
有名な話だが作り話である。エポニムの成立には事実性は必要とされないことが分かるだろう。
〔無関係〕
発見・作成人物及び団体が贔屓にしている偉人を冠するもの。
天体につく名前はほとんどこれ。
《エポニムになりがちなもの》
〔単位〕
関連する物理法則を発見した人の名前をそのまま使うほか、"数""度"をつけて使われる場合もある。
例:アンペア【アンドレ=マリ・アンペール:物理学者 1775~1836】
マッハ数【エルンスト・マッハ:物理学者 1838~1916】
ファーレンハイト度【ガブリエル・ファーレンハイト:物理学者 1686~1736】
ちなみに、国際単位系では「人名に由来する単位しか頭文字を
大文字にできない」とされている。
ただし超有名な「ある単位」が1つだけ例外とされており、人名由来でないのに
大文字で書いて良いことになっている。
みなさんも生活の中で当然のように使用している単位だが…一体どれが例外なのか考えてみよう。
〔元素〕
超ウラン元素、特に96番以降の元素は人名や地名がほとんど。
その前にも間接的に人名由来となる【アメリゴ・ベスプッチ:探検家 1454~1512】→アメリカ→95番アメリシウム Amや、石の名前(サマルスキー石、ガドリン石)を介しての命名など間接的ながらも人名由来はあったが、
おそらく「一度候補に挙がったものは永久に使用不可」という規定から、神話由来の有名な名詞があらかた尽きてしまったこと、また超ウラン元素は生成できても微量ですぐ崩壊してしまうため物性を調べられないために、物質の特性を表すようなラテン語も使えなくなった結果、科学界に多大な貢献した人を元素名にすることにしたようである。
例:96番 キュリウム Cm【マリー・キュリー&ピエール・キュリー夫妻:化学者、物理学者 1867〜1934、1859〜1906】
99番 アインスタニウム Es【アルバート・アインシュタイン:物理学者 1879~1955】
102番 ノーベリウム No【アルフレッド・ノーベル:化学者 1833~1896】
ノーベリウムを除けば、直接人名由来の元素はそのほとんどが核
物理学ないし原子力工学、
量子論に貢献した人の名前になっている。
〔地名・国名〕
欧米では偉人や時の権力者を顕彰して地名を命名・改称する例が多い。
特に大航海時代にヨーロッパによって「発見」された地域に顕著である。
例:エベレスト【ジョージ・エベレスト:インド測量局長官 1790~1866】
アメリカ【アメリゴ・ベスプッチ:探検家 1454~1512】アメリカを新大陸と証明した人物。
コロンビア【クリストファー・コロンブス】
フィリピン【フェリペ二世:スペイン王 1527~1598】発見者がスペイン人だったため。
キリスト教圏には聖人の名前を持つ街も多い。
これも新大陸に多いが、先述の
サンクトペテルブルクなどヨーロッパ圏にも珍しくない。
サンフランシスコ【聖フランシスコ:修道士 1182~1226】
セントルイス【聖ルイ(ルイ9世):フランス王 1214~1270】
なお「顕彰などの意図で時の権力者にちなんで命名」という風習は「権力者が失脚すると改名を強いられる」という事でもある。
例えばインド洋に浮かぶフランス領のレユニオン島。この島は王政時代にフランス領となりその後革命したりナポレオンによる独裁になったり王政復古したりまた革命が起きたり……という経緯で
ブルボン島【王朝名のブルボンに由来】→レユニオン島【「会議」のフランス語、あるいは国王一家幽閉(8月10日事件)に繋がる国王廃位の大集会に由来】革命政府が改名→ボナパルト島【ナポレオンに由来】→ブルボン島→レユニオン島
と18世紀末から19世紀にかけて何度も名前が変わっている
この「地名に偉人や時の権力者の名前をつける」風習が悪い意味で大爆発したのが共産圏である。
ソビエトでは毎年のように街・山・街路・産業施設などの名前が指導者を讃えたそれに改称され、西側では「ソビエトの地名
ゲーム」と呼ばれていた。
特に元の地名が聖人や王族のエポニムだった場合は率先して改名の対象となった。
そしてやはりというか、名前の由来となった人物が
粛清されると再改名を余儀なくされる事も改名合戦に拍車をかけた模様。
ソビエト崩壊後はそのかなりのものが旧称に復すか、全く別の名前となっている。
サンクトペテルブルク→ペトログラード→レニングラード【ウラジーミル・レーニン:ソ連初代最高指導者 1870~1924】→サンクトペテルブルク
ツァリーツィン→スターリングラード【ヨシフ・スターリン:ソ連第2代最高指導者 1878~1953】→ヴォルゴグラード
また、アジアやアフリカ等植民地時代を経験した国は白人支配のイメージを払拭するため現地の言葉に即した名前に戻す事が多い。
前述の
エベレストは現在ではチョモランマと呼ばれる事が一般的であるほか、
南アフリカ共和国でワールドカップが開催された時にはダーバン【ベンジャミン・ダーバン:南アフリカ連邦総督 1777~1849】がエテクウィニ地区の一部に、
プレトリア【アンドリース・プレトリウス:ナタール共和国首相 1798~1853】がツワネ【ンデベレ族首長 生没年不詳】の一地区に吸収合併された。
日本では人名を由来とする地名は比較的少ない。
むしろ武士たちは自分の支配地域を明らかにすべく地名を自分の名字として名乗る事を好んだので、地元出身者と同名の地名があった場合「【地名】→名字」のパターンが多い。
人名由来の土地は武家屋敷があったりなど、新興の町にあることが多い。
【下野国足利荘】(栃木県足利市)→足利氏
【遠江国井伊谷】(静岡県浜松市北区引佐町)→井伊氏
【野口五郎岳】(富山県富山市、長野県大町市)→野口五郎(1956~、本名:佐藤靖)
【陸奥国伊達郡】(福島県伊達市および伊達郡)→伊達氏
半蔵門【服部半蔵正成、服部半蔵正就:武将・大名・忍者の頭目 1542~1597、1576~1615】
青山【青山忠成:武将・大名 1551~1613】
神保町【神保氏】
蜂須賀村【蜂須賀小六 1526~1586】
北海道伊達市【亘理伊達氏】
〔惑星・小惑星とその地形〕
惑星のヨーロッパでの名前はローマ神話からきている(ギリシャ語のみ
ギリシャ神話)。
初期は小惑星にはローマ神話の登場人物が名づけられていたが(
ケレスなど)、20世紀初頭に名前の枯渇を防ぐため命名基準が改定され、小惑星は発見されると一旦仮符号がつけられ今までになかったことが確認されると命名権が与えられる。
命名規則にさえ合致していればジャンルは自由で、神話や科学者はもちろんのこと、
Sutoku【崇徳天皇】などの為政者、
奈須きのこなどの小説家、
アンパンマンなどの創作物までもが小惑星の名前として登録されている。
命名規則は以下の通り。
+
|
... |
- 他の天体に類似しないこと
- 16文字以内の単語
- 公序良俗に反しない単語
- ペット禁止(1971年より)
- 軍事・政事関連は100年以上経過したもののみ
- 商業的な命名禁止
- 10年以内に決めること
|
なお、木星のラグランジュ点にある小惑星の分類として「トロヤ群」が存在する。
トロヤは「トロイの木馬」のエピソードで知られる通りギリシアと戦争して滅んだ国家だが、いくつかの小惑星は分類前に名付けられていた。
この結果、ギリシア群にトロイアの英雄ヘクトール、トロヤ群にギリシアの英雄パトロクロスが所属する羽目になってしまった。
惑星の地形も人名・地名由来が大半を占める。
命名法則は以下の通り。
+
|
... |
水星 |
アルベド地形 |
ギリシア神話、ローマ神話 |
クレーター |
各国の芸術家 |
金星 |
クレーター |
女性 |
谷 |
月や森の女神 |
モザイク状の地形 |
運命の女神 |
断崖 |
炉の女神 |
円錐丘、溶岩流、尾根 |
女神 |
地域 |
女巨人 |
高原、大陸 |
愛の女神 |
平原、溶岩流 |
女神、女精霊 |
線紋、地溝帯 |
戦争の女神 |
火口 |
女性偉人 |
山脈 |
地母神 |
丘 |
海の女神 |
月 |
クレーター、岬 |
科学者 |
山 |
人名 |
尾根 |
地理学者 |
イオ |
火山 |
火や鍛冶の神 |
火口 |
雷神、太陽神 |
溶岩流 |
雷神、火神 |
円錐丘 |
イーオー関連人物 |
卓状台地 |
火神 |
エウロパ |
クレーター、線紋 |
ケルト神話 |
ガニメデ |
クレーター |
エジプト神話、中東神話 |
カリスト |
クレーター |
北欧神話 |
ミマス |
クレーター |
アーサー王伝説(ただし同衛星の特徴でもある巨大クレーターのみ、発見者に因み「ハーシェル」と命名) |
テティス |
クレーター |
イーリアス、オデュッセイア |
ディオネ |
クレーター |
ギリシア神話、ローマ神話 |
タイタン |
クレーター |
知恵の神 |
黒斑 |
幸福の神 |
溶融物質が流れている地域 |
美人 |
丘 |
指輪物語 |
砂丘 |
ギリシア神話の風の神 |
海峡 |
ファウンデーションシリーズ |
平原 |
デューンシリーズ |
地域 |
喜びの神 |
色線 |
雨の神 |
イアペトゥス |
クレーター |
ローランの歌 |
レア |
クレーター |
欧州以外の神 |
エンケラドゥス |
クレーター |
千夜一夜物語 |
アリエル |
クレーター、谷 |
妖精 |
ミランダ |
クレーター |
テンペスト |
トリトン |
不規則な凹地 |
水の怪物 |
クレーター、黒斑 |
水の神、妖精、怪物 |
ケレス |
クレーター |
豊穣神 |
エロス |
地域、尾根 |
天文学者 |
クレーター |
恋愛小説 |
イトカワ |
地域、クレーター |
宇宙開発に関連する施設やその所在地など(ただしはやぶさが着陸した場所は、はやぶさの仮称にちなみ「ムーセス-C地域」と命名 |
リュウグウ |
尾根、岩塊 |
浦島太郎 |
地溝帯 |
|
クレーター |
童話 |
|
〔船〕
かつて、日本の船は大半が「○○丸」という名前だったが、その由来は神道の海神阿曇磯良丸とする説がある。
この説によれば、日本の船の大半はエポニムであると言えよう。
だがアニヲタ的には軍艦の方が思い浮かぶと思う。
特に西洋に多く、軍人や政治家、君主などが船名になりやすい。
半面、東洋では人物を船名にした例は韓国くらいしかない。
特に日本では明治天皇が人名を採用することに同意しなかったため、直接は使用しないこととなった。
明治天皇のこの決断がなければ、
艦娘や
KAN-SENのみなさんは「
西郷隆盛デース!」とか名乗っていた事だろう。危ういところだった。
あと海外艦だと人名由来もちらほらいるけどね。ビスマルクとかキングジョージとか
ロシアではソ連崩壊とともに指導者由来の名前は変更となった。
〔学術的な図形〕
形や性質、生成方法から名づけられることも多いが、それでは限界があるので人名を添えての命名が主流。
例:メンガーのスポンジ【カール・メンガー:数学者 1902~1985】
クラインの壺【フェリックス・クライン:数学者 1849~1925】
ミュラー・リヤーの矢【フランツ・カール・ミュラー・リヤー:心理学者 1857~1916】
学術分野にエポニムが溢れる一方、一般的な図形にはエポニムは少なく、有名なのは市松模様【初代佐野川市松:歌舞伎役者 1722~1762】くらいである。
〔生物の種名〕
発見者及び同定者、あるいはそれらと関わりの深い人物の名前が献名されることも多い。
例えば標準和名だと「ミツクリザメ」は発見者が度々標本の提供を行い懇意にしていた東京大学三崎臨海実験所の初代所長だった【箕作佳吉 1857~1909】に由来する。
〔数学的・科学的な法則、定理、予想〕
提唱者の名前に由来する事が多い。
フェルマーの最終定理【
ピエール・ド・フェルマー:数学者 1607~1665】
ラプラス変換、ラプラス方程式、ラプラスの悪魔【ピエール=シモン・ラプラス:数学者、物理学者、天門学者 1740〜1827】
リーマン予想【ベルンハルト・リーマン:数学者 1826~1866】
〔兵器〕
上記の艦船の様に単純に人名が付けられているものの他に、新機軸の兵器には開発者の名前が付けられるものもある。
特に銃器や弾丸に多い。
例:
ガトリング銃【リチャード・ジョーダン・ガトリング:発明家 1818~1903】
スナイドル銃【ジェイコブ・スナイダー:発明家 1811~1866】
ボーイズ対戦車ライフル【ヘンリー・C・ボーイズ:イギリス軍大尉 1885~1937】
南部大型自動拳銃、ニューナンブM60【南部麒次郎:技術将校 1869~1949】
〔動力機関〕
単純に駆動方式や見た目で命名される事も多いが、開発者・発明者の名前が付けられる事も少なくない。
一方で蒸気機関がジェームス・ワットに因んで「ワット機関」と呼ばれる事ないのは、
ワットが行ったのは蒸気機関の発明ではなく「改良・実用化」だから、もしくは「ワットの功績が他にもある為蒸気機関にだけ名前を付けるのも憚られた」とも言われる。
例:
ヴァルター機関【ヘルムート・ヴァルター:技術者 1900~1980】
ディーゼルエンジン【ルドルフ・ディーゼル:発明家 1853~1913】
《主な人名由来の言葉:一覧》
〔実例〕(読み五十音順)
あ行
+
|
... |
- アームストロング砲【ウィリアム・ジョージ・アームストロング:発明家 1810~1900】
ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲の方は知らん
歴史の教科書で誰もが見ただろう 大砲。
アームストロング自身はこれの特許で金を儲ける事はしなかったが、
この開発成功が遠因となり、アームストロングは後に爵位と受勲を受けている。
アームストロング自身、兵器開発そのものに対して悩みなどは無かった模様。
- August【アウグストゥス:ローマ帝国初代皇帝 紀元前63~紀元14】
英語における8月。アウグストゥス自身が8月を自身の名前に改めた。
以降のローマ帝国皇帝も月に自分の名前を付けた例があったが、死去すると元に戻されており、定着し現代まで残ったのはこれだけ。
書店に行くと便意を催す現象のこと。
1985年に『本の雑誌』にこれについて投稿し一躍有名にした読者の名前に由来する。
但し、これ以前にも同様の現象に関する言及はあったらしい。
その原因については様々な角度から解明が試みられているものの未だに不明。
- 赤の女王仮説【赤の女王:「鏡の国のアリス」の登場人物】
対立する生物は進化し続けない方が絶滅するという仮説。
生物が機会は減るが進化の可能性が高まる有性生殖を選ぶ理由になっている。
鏡の国のアリスに出てくる赤の女王の国が言った「その場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」に由来する。
- アクセルジャンプ【アクセル・パウルゼン:スケート選手 1855~1938】
前方を向いて踏み切り後ろ向きに着地するジャンプ。後ろ向きに着地する=半回転分余計に回転しなければならない分、他のジャンプ技の中で最も高難度とされる。
由来になっているのは加速装置(アクセル/アクセラレーター)ではなく初めてアクセルジャンプを成功させたノルウェーのスケート選手の名前。「新技は考案者の名前を付けられる」ルール適用例の一つという訳である。
因みに「ルッツ」「サルコウ」も考案者の名前にちなんでいる。
彼が初めて成功させたのは1882年の大会での1回転半で、2回転半(ダブルアクセル)が初めて成功したのはアクセルの死後に開かれた1948年のサンモリッツ冬季五輪だった。1回転増やすのに60年以上かかっている。
因みにアクセル本人は元々はフィギュアスケーターではなくスピードスケーターだった。
盗塁数が盗塁死の倍以下であれば盗塁数に価値がないという主張に基づき、なんJで算定されるようになった単位。
野球界における足のスペシャリストたちはたびたび盗塁死の重要性を訴えてきたが、赤星はその具体的な損益分岐点の話に踏み込んでこれを指摘したことが画期的だった。
いわく「成功率が3分の2を切れば価値がない」とするのだが、セイバーメトリクスにおける損益分岐点は成功率7割とされるので大体合っている。
- アスペルガー症候群【ハンス・アスペルガー:小児科医 1906~1980】
発達障害の類型の一つ。自閉症傾向があるものの言語能力や知的能力には特段の障害が認められないタイプを表す。
1944年に発表した論文「小児期の自閉的精神病質」にて、共感能力や対人関係構築能力の欠如、一方的な会話、特定の興味における極めて強い没頭等の傾向がある4人の子供の診察事例を提示する。しかしほぼ同時期にアメリカの別の精神科医が子供の自閉傾向に関する別の論文を出しており、一方でアスペルガーはオーストリア(=敗戦国)の人、かつドイツ語以外では論文をほとんど書いていないという状況が災いし、功績がほとんど知られぬまま埋もれていた。
1981年にイギリスの精神科医が再評価して「アスペルガー症候群」の名称を与えたことにより注目が集まり、1992年に世界保健機関の、1994年にアメリカ精神医学会の診断基準にそれぞれ所収された。
なお研究が進むにつれて自閉症スペクトラム障害に包含した位置付けが主流となったことから、アメリカ精神医学会では2013年以降独立した診断名として使わなくなった他、2019年には世界保健機関の疾病分類からも削除されている。
- アダム・ダン率【アダム・ダン:野球選手 1979~】
一打席辺りの本塁打・四球・三振の割合を指す単位で、なんJ由来。
アダム・ダン選手が毎年2割前半ほどの打率でありながら持ち前の長打力と選球眼で一発狙いで打席に立っているため、本塁打が多いが三振も四球もリーグトップになるほど多いという特徴的過ぎる成績だった。
これがなんJの前身となる野球chで注目され、守備をしなかった・関係ない率、アダム・ダンにどれだけ近づいたかというジョーク指標として誕生した。
ちなみにアダム・ダン選手は14年もメジャーで活躍し最終年まで二桁本塁打と三桁三振を記録するなど間違いなく一流のメジャーリーガーなのだが、三振が多いことは不名誉に思っているそうである。
なお、アメリカでは運に影響されにくい成績としてこちらが生まれるより先にTTOという指標が生まれ現在も使われている。だがその発端もやはりジョークであった。
- Atlas【アトラス:ギリシャ神話の巨人】
地図帳を表す単語。
一般的にはゲラルドゥス・メルカトルが編纂した初期の地図帳に、天を背負う巨人アトラスの絵をあしらったものが由来とされている。
ただ、最初期には天球儀を発明したモーレタニア王アトラスの絵が描かれていたのでそっちとも言われる。
もっとも歴史家ディオドロスはモーレタニア王が巨人の伝承につながったと記しているので根は同じ可能性がある。
また、ゲラルドゥス・メルカトルがアトラスに使った投影法である正角円筒図法は今ではメルカトル図法と呼ばれている。
- アメリア・イアハート効果【アメリア・イアハート:パイロット 1897~1937】
「条件の設定次第で誰でも、どんなものでも何かしらの『一位』という称号を冠し得る」というマーケティング用語。
アメリア・イアハートは1932年に女性として初の単独大西洋無着陸横断に成功したパイロット。
「飛行機による単独大西洋無着陸横断」そのものはチャールズ・リンドバーグに次いで二番目、「大西洋無着陸横断」そのものは他にも何人もいる(リンドバーグさえ「単独」「無着陸」という前提無しでは世界初ではない)が、
「女性として」「単独で」という条件を設定すればイアハートは一位であることからこの名が付けられた。
そうしてみるとイアハートの功績は大したことないように思えるかもしれないが、飛行機の性能も女性の社会進出度も現代より遥かに低かった当時を鑑みれば大したことない気がするなら間違いなく気のせいである。
当時の飛行機とはライト兄弟がライトフライヤー号で59秒の世界初の動力付き飛行を成功させてから29年、「全身布張り」が主流だった中で「全身金属製飛行機」が初飛行して20年しか経過していない世界最新鋭、言うなれば世界中が手探り状態の未熟な技術に命を預けていたと思えば、イアハートの胆力が如何程のものか察せることだろう。
- アムンゼン・スコット基地【ロアール・アムンゼン:探検家 1872~1928】【ロバート・スコット:探検家 1868~1912】
1957年の国際地球観測年を記念し、1956年にアメリカが南極点付近に設置した観測基地。
南極点初到達を争った2人の探検家からその名前が付けられた。
当初はドーム型だったが一度建て直されたため現在の建物は2代目。
年平均気温は氷点下約49℃だとか。
ちなみに、アムンゼンはノルウェー、スコットはイギリスの人物なのでアメリカとは特に縁がなかったりする。
- ARAKAKI【新垣渚:プロ野球選手 1980~】
プロ野球において暴投(ワイルドピッチ)を指すネットスラング。
新垣選手は3度のシーズン10勝を記録するなど2000年代のホークス先発陣を支えた投手の一人だったのだが、
キレの良い変化球と荒れ球から暴投の多さでも知られ、シーズン25暴投、1試合5暴投、1イニング3暴投といった不名誉な記録も打ち立ててしまった。
実況パワフルプロ野球2014でのコントロールの数値は100段階評価で僅か5と前代未聞の数値となっている。
このことから、暴投のことを「ARAKAKI」と呼称するスラングが誕生することとなった。
同様に特定のプレーに選手名を付けることが一時期流行したが、定着したのはこれとGG(落球)、あとはレイサムビームくらいのもの。
- アリキック【モハメド・アリ:プロボクサー 1942~2016】
アントニオ猪木がモハメド・アリとの試合で使用したスライディングしながら放つローキック。
特殊ルールにより殆どのプロレス技を封じられた猪木が苦肉の策として編み出した。
開発者や使用者の名前を冠した技はプロレスに限らず多数存在するが、食らった相手の名前が付いているものはかなり珍しい。
- 有坂銃・有坂砲【有坂成章:軍人 1852~1915】
有坂銃は マタギの銃としてお馴染みの村田銃に代わる小銃。日本のみならず欧米でも「 Arisaka rifle」と呼ばれている様子。
特定の銃を指すものではなく、 三十年式歩兵銃から始まり、 二式テラ銃まで連なる小銃の系列の総称である。
直接的な有坂の開発品のみならず、後述する南部麒次郎が設計した小銃までもがまとめて「有坂銃」となっている。
有坂砲は、日露戦争で活躍した三十一年式速射砲の別名。こちらは系列まとめてではなく単体の通称である。
因みに、漫画『 ゴールデンカムイ』では、有坂をモデルとする 有坂成蔵という人物が登場している。
長年の銃器開発の影響で難聴になっており、常に大声かつやたらハイテンションな エキセントリックジジイとなっている。
劇中ではおそらくは南部麒次郎ないしそれを元とする人物に因む「南部くん」なる部下を持っている事が示唆されている他、
銃器類の他にも仕込み義手・義足等を開発している。
- 有馬記念【有馬頼寧:政治家・日本中央競馬会理事長 1884~1957】
年末の風物詩として知られる中央競馬の大レース。
第1次近衛文麿内閣で農林大臣を務めるなどし、晩年には日本中央競馬会理事長に就任した有馬頼寧の名前に由来する。
有馬理事長は、当時老朽化が著しかった中山競馬場スタンドの改修に尽力し、またリニューアルした中山の目玉として「ファン投票で出走馬を選出するレース」の開催を発案した。
1956年12月23日に「中山グランプリ」として開催され大盛況となったが、その興奮も冷めやらぬ翌1957年1月9日に有馬理事長は急逝。
後に氏の功績を讃え、「有馬記念」と改称され現在に至っている。
『 ウマ娘 プリティーダービー』では、「馬の代わりにウマ娘が存在している」という世界観から漢字の「馬」は点2つとなっているのだが、作中では地名などの固有名詞を除き「ウマ」や「バ」といったカタカナでの表記が一般的となっている。
「有馬記念」は例外的に漢字表記されており、これも元々人名に由来しているためと思われる。
なお、中央競馬ではこの他春のマイルGⅠ「 安田記念」(安田伊佐衛門:軍人・日本中央競馬会初代理事長 1872~1958)、秋の牝馬最強決定戦「 エリザベス女王杯」(エリザベス2世:イギリス女王・馬主 1926~2022)も人名由来。
人名ではなく馬名が由来だと「 セントライト記念」(セントライト:競走馬 1938~1965)「 シンザン記念」( シンザン:競走馬 1961~1996)「 弥生賞ディープインパクト記念」( ディープインパクト:競走馬 2002~2019)の3レースがクラシック三冠馬の名前から取られている
中央競馬はこういった固有の人名・馬名からレース名を付けることに関しては消極的だといわれており、地方や海外だともっと増える。
- アルゴリズム【アル=フワーリズミー:数学者 9世紀】
アル=フワーリズミーはイスラム世界で代数学を成立させた数学者。
その著作「インドの数の計算法」がラテン語に翻訳されたとき「インドの数 byアル=フワーリズミー」的なな名前が付けられ、アル=フワーリズミーのラテン語読みであるアルゴリトミが計算法・解決法の意味を持つこととなった。
身分が高くとも倹約に努め職務に励む、役人としての心得を説く言葉。
中国春秋時代の斉(姜斉)の国の名宰相である晏嬰は狐裘と呼ばれる衣を着て職務に励んだが、30年間ずっと同じものを着ていたことから。
虎の威を借る狐のような、他人の威光にすがって威張っている人物のこと。
晏嬰の御者の妻はひっそりと夫の様子を見ており、夫が得意げにしているのを見て「斉の宰相である晏嬰様は140センチにも満たない小さな体でありながら謙虚にしているのに、でかい図体しているお前は人に使われるような低い身分で得意げにしてて情けない」と離縁まで申し出た。
思いっきり怒られた御者は、自らも謙虚に努めるようになったという。
余談だが、史記を著した司馬遷はその中で晏嬰の御者ででも仕えたいとまで言っている。
晏嬰とはそれほどまでの名臣なのだが、同時に御者の身分は低かったと言える。
- 按針通り、安針塚駅【ウィリアム・アダムス 航海士 1564~1620】
- 八重洲【ヤン・ヨーステン・ファン・ローデンステイン 航海士 1556?~1623】
按針通りは東京の日本橋にある通りで、駅は横須賀市にある塚山公園からほど近い場所にある。
二人とも日本に漂着した航海士で徳川家康から気に入られ仕事をしていた。
特にアダムスは家康に気に入られ三浦按針の名を貰っていたが、あまりに気に入られすぎたため母国に妻子を持っていたにも関わらずなかなか帰国の許可が下りなかった。
漸く許可が下りた後は船で帰国しようとするも、日本での清潔な暮らしに慣らされたアダムスとヨーロッパの不潔な連中は全く反りが合わず帰国を断念し、日本で没した。
後に開国後にやってきたイギリス人の実業家によって按針の墓が横須賀市にあることが突き止められ、国交正常化の折に再整備が為されて安針塚が作られ周辺は塚山公園となった。
また、按針の屋敷のあった場所は按針町と呼ばれ、後に町が無くなる際に通りの名前として残された。
一方でヤン・ヨーステン・ステファンは耶楊子と呼ばれており、それが八重洲の語源となった。
- 特急アントニン・ドヴォルザーク【アントニン・レオポルド・ドヴォルザーク 音楽家 1841~1904】
日本では下記の「いざぶろう」「しんぺい」に加え、蝦夷の族長「アテルイ」や小野小町が由来の「こまち」、元大関の魁皇が由来の「かいおう」など少数派である「実在人物が由来の列車愛称」だが、
海外では「モーツァルト」「バッハ」「ピカソ」「エリザベザン(←エリザベス女王)」などごく当たり前のように定着しており、
「交響曲第9番『新世界より』」や「ユモレスク」で知られる音楽家・「アントニン・ドヴォルザーク」も、出身地のチェコ・プラハから音楽の都ことオーストリア・ウィーンを経由し、同国のグラーツまでを結ぶオーストリア国鉄の国際特急列車の名前に用いられている。
だが、実は彼には音楽家以外に別の顔がある。
なんと、アントニン・ドヴォルザークは少年時代からの鉄道オタクだったのだ。
それも「時刻表の暗記は当たり前」「アメリカに住んでいた頃は毎日駅に行って列車観察をするのが日課」「本物の蒸気機関車を欲しがる」「列車が遅れた時に何故か車掌と一緒に謝る」「弟子に機関車の製造番号記録を頼んだところ間違いが発覚しブチ切れる」などエピソードに事欠きない筋金ぶりである。
世界広しと言えども、列車の名前、それも国際特急に自分の名前が使われている鉄道オタクは彼ぐらいかもしれない。
- あんみつ打法【あんみつ:beatmaniaプレイヤー】
音楽ゲームにおいて、タイミングの異なる複数のノーツを同タイミングで処理するというテクニック。単に「餡蜜」と呼ばれることも。
一般的に音楽ゲームの判定では多少のズレ程度は許容されることを利用している。
「あんみつ」という人物が『 beatmania 2ndMIX』収録の『ska a go go』の難所の攻略法としてこの方法を紹介したことに由来する。
また、タイミングが同一である複数のノーツを微妙にずらして処理することは「逆あんみつ」と呼ばれる。
- アンモニア、アンモナイト【アメン:太陽神 古代エジプト】
どちらもエジプトの太陽神アモン(アメン)にちなむ。
アンモニアはアメン神殿周辺でアンモニウム塩が大量にとれたことからきている。
アモンはギリシャに渡った時羊角をもつ神アンモーンになって、アンモナイトは殻が羊角に似ているのでそう名付けられた。
- 特急いさぶろう・しんぺい【山縣伊三郎:政治家 1858~1927】【後藤新平:政治家 1857~1929】
「いさぶろう」「しんぺい」は、JR九州の肥薩線で運行されている観光列車。
同じ区間を走るが、下りが「いさぶろう」、上りが「しんぺい」である。
地元のゆるキャラの名前か何かかと思いきや、「いさぶろう」は肥薩線が人吉から吉松まで開通した時の逓信大臣山縣伊三郎(やまがた いさぶろう)。
「しんぺい」はその頃の鉄道院総裁・後藤新平(ごとう しんぺい)というガチに歴史的な由来を持つ。
同線の矢岳第一トンネルの出入口にはこの2人の揮毫による扁額が掲げられていることから、列車名となった。
- イナバウアー【イナ・バウアー=ツェーネス:フィギュアスケーター 1941~2014】
足を前後に開き、つま先を180度開いて真横に滑る技。上体をそらすことは関係ない。
フィギュアスケートで最初に達成したイナ・バウアーの名が冠された。
稲葉さんがうわーってやってるわけじゃねえんだよ
- ヴァルター機関【ヘルムート・ヴァルター:技術者 1900~1980】
日本語では「ワルター機関」とも。
過酸化水素を利用したエンジン。タービンエンジンの他、ロケットエンジンとして利用することもできる。
世界初の弾道ミサイルV2ロケットや、現状世界唯一のロケット戦闘機Me163のエンジンに使用された他、
「燃焼に酸素が必要無い」という利点から潜水艦の動力としても利用されていた。
- ウラシマ効果【浦島太郎:漁師 むかしむかし】
- リップ・ヴァン・ウィンクル・エフェクト【リップ・ヴァン・ウィンクル:狩人 18世紀】
特殊相対性理論で計算されGPSなどで観測された、超加速の環境下では時間の進みが非常に遅くなる現象。
日本では浦島太郎に例えられるが、アメリカでは山奥で酒盛りしたら20年たっていた狩人リップ・ヴァン・ウィンクルに例えられる。
ちなみに浦島太郎は悲劇だが、リップは20年の間にアメリカは独立し鬼嫁は死んでいたというハッピーなお話である。意外や意外。
- エアーズロック【ヘンリー・エアーズ:1821~1897】
エアーズロックもといウルルは原住民から信仰を集めていたが、イギリスの植民地時代にウィリアム・ゴスによって発見され、スポンサーのヘンリー・エアーズ植民地首相から名づけられた。
当然原住民からの反発は大きく、1985年に返還されたときにはウルルと公式に改名した。
よく「空気の固定」的な技のフリガナにされることもあるが、違います。
- エウブロンテス・ノビタイ【野比のび太:小学生 1964~】
2020年7月中国四川省で発見され、2021年7月に命名された新種の肉食恐竜。命名者の邢立達中国地質大学准教授は子供の頃からのドラえもんファンであり、映画『 のび太の新恐竜』でのび太が恐竜に名前を付けるシーンに感銘を受け、彼の夢を叶えたいと思ったという。
- エース【エイサ・ブレイナード:プロ野球選手 1839~1888】
野球においてチーム内で最も優秀な投手、特に先発投手を指す言葉。
由来はトランプのA(エース)ではなく、19世紀末に実在したエイサ・ブレイナード(Asahel "Asa"Brainard)という投手のニックネーム"Ace"である。
ちなみにこの元祖エースことブレイナード投手、1869年に発足した第1次シンシナティ・レッドストッキングスにおいて、非公式ながら65勝(諸説あり)を挙げている。
先発ローテの概念がなかった時代ゆえの数値だが、まさに原点にして頂点といった怪物ぶりである。
- Eclipse first, the rest nowhere.【エクリプス:競走馬及び種牡馬 1764~1789】
英国の競走馬。18戦18勝という戦績を上げ、種牡馬としても多くの勝ち馬を出し、現代のサラブレッドの礎を築いたとも言われる名馬中の名馬。
馬主のデニス・オケリー氏がエクリプスが出走するレースの結果を予測する際に「Eclipse first, the rest nowhere.」と断言した。
当時の競馬のルールでは1着の馬から240ヤード以上放された馬は失格扱いになるのだが、氏の言葉通りエクリプスは2着以下を大きく引き離して他馬を全員失格扱いにするほどの圧倒的勝利を収めた。
この事から、他を圧倒するという意味合いで「Eclipse first, the rest nowhere.」という英語のことわざとして用いられるようになった。
エコーは、神の怒りによって誰かの声を繰り返すことしかできなくなったニンフだが、そのいきさつについては
- 牧神パーンの告白を断り、配下に肉体を破壊された
- 浮気したゼウスを匿うために妻ヘラを長話で足止めしたため、ヘラに呪われた
という2つの話がある。どっちもとばっちりじゃねえか
なおパーンはパニックの語源になっている。
1.選手登録の際、投手と野手を兼任できる選手として登録可能という特例ルール。
MLBでは投手が野手として出場することには制限がない代わりに人数制限が存在、逆に野手は特定の状況で無い限りマウンドに立てないという規定があるが、二刀流選手に関してはこの縛りを受けずに自由に登録が可能。
また故障者リストに入ったとしても、野手としてならば出場可能というもの。
このルールの制定に大谷の存在が大きかったことから、通称で大谷ルールと呼ばれている。
2.指名打者制度を使用する際に、先発投手であれば指名打者を兼ねても良いという特例ルール。
指名打者は投手の代わりに守備に就かない打者を置けるという制度であり、これにより投手は投球に、野手は打撃に専念できる。
ここまでは大谷ルール制定前の指名打者と変わりないが、今までは投手を指名打者に指名してしまうと、投手交代と共に指名打者として出場する権利も無くなってしまった。
そこで投手大谷の降板後も、打者大谷として出場し続けられるように「投手としては交代しても、指名打者に関してはそのまま試合に出場可能」という条項が付け加えられた。
ほぼ大谷以外には適用されない事から、通称で「大谷ルール」と呼ばれている。
元々は2021年のオールスターで打者大谷と投手大谷が両方見たいという要望に基づいたオールスター限定のルールだったが、2022年からは普通の試合に拡大。2023年からは日本でもこのルールが批准された。
ちなみに指名打者に代打や代走を出した場合でも、以降指名打者としては出場できないが、投手を続けられるという逆バージョンも存在する。ただこちらは指名打者継続以上に適用例は少ない。
高校野球などのアマチュア野球や昔のプロ野球では優れた才能を持つ選手が投打において活躍するのが最良なため、「エースで4番」というのはよくあることだった。
だがプロの世界はそう甘くはなく、投手と野手をプロレベルで兼業できる選手は少なくなって専業化が進み、その間に指名打者制度が生まれた。
しかしそれより数十年経った現在、大谷翔平はプロの世界でも決して諦めずこの兼業に挑み続け、MLBの舞台で投手としても野手としても文句のつけようがない成績を収めた。
そして大谷がオールスターに選出された際にこのルールが設けられ、その年のオフに正式なルールとして採用されることになった。
一個人の努力が「野球の神」ベーブ・ルースをも超えるかもしれない、新たな道を拓いたのである。
Beatmaniaにおける不正行為の一つ。単に「和尚」とも。
2Pプレイ用の譜面を1人でプレイする「ダブルプレイモード(DP)」を、1人ではなく複数人でプレイする事。
当然ながら1人でプレイするよりも良いスコアが出る行為で、これを使ってインターネットランキングを席巻していた事を公言したプレイヤーのDJネームから付けられた。
ちなみに、本物のDJの方でOSHOW(!が付かない)を名乗っている方がいるが、彼とは無関係。
旧約聖書に登場する、性交時に外出ししたら神の怒りを買って死んでしまったという理不尽極まる人物。
背景をちょっと説明すると、オナンは兄が死んでしまった(これも天罰。神のワガママさがヤバい)ので、その未亡人を妻とした。
しかし、この妻が産んだ子は当時の風習上兄の子とされるため、兄の遺産を継承する権利を得てしまう。
遺産独り占めを目論んだオナンは避妊のため中出ししなかった…というのがその経緯である。
転じて子孫繁栄に関係ない射精代表の自慰の意味となった。
オナン氏もこんなヒワイな形で名前が後世に残るとは思いもよらなかっただろう。
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傀…ではありません
この時の 中国春秋時代における燕の国は斉の国に半ば滅亡させられ、従属国という扱いで再興することになった。
燕の王は下剋上を誓い人材を求めるが、その方策を聞かれた郭隗は「大したことない自分を優遇すれば良い」と進言した。
実際にそうしたところ燕には楽毅を始めとした多くの人材が集まり見事に復興し、強国である斉を滅亡寸前まで追い込んで国力を大幅に削ぎ落とすことに成功する。
これにより「身の回りから始める」という意味の故事成語となった。
- カウパー【ウィリアム・カウパー:解剖学者 1666~1709】
英国の解剖学者ウィリアム・カウパーが尿道球腺の解剖図を初めて描いたため、
尿道球腺がカウパー腺、そこで作られる液をカウパー液と呼ぶようになった。
カウパー氏もこんなにヒワイな文脈でばかり名前が呼ばれることになろうとは思いもよらなかったであろう。
1961年に小児急性熱性皮膚粘膜リンパ節症候群を発見した川崎富作博士にちなんで名付けられた。
神奈川県川崎市が最初の発見地だからというわけではなく、岡山県倉敷市にある川崎医科大学で発見されたからというわけでもない。
ちなみに川崎博士は2013年まで現役の小児外科医として活躍していた。
- 頑固一徹【稲葉良通(法名:一鉄):武士・大名 1515~1589】
稲葉良通は強直で頑固な一面があり、そこから人々はそういった面がある人のことを一鉄と呼ぶようになったという。
- 干将莫邪【干将:刀鍛冶、莫邪:妻 紀元前5~6世紀頃】
名剣のこと。
春秋時代に干将が呉の王である闔閭に刀を作るように言われたのだが、思うようにいかなかった。
だが妻である莫邪が爪と髪を切り炉の中に入れると、鉄がよく溶けて素晴らしい剣が出来たという。
燃料が悪かったり炉に不具合があったのでは?
日照りのこと。
魃は強大な熱を持つ古代中国の伝説上の皇帝・黄帝の娘だが、蚩尤と黄帝の戦争時にその熱で活躍した。
しかし、彼女はこの戦争で地上に残るハメになってしまった。
そして彼女はいるだけで周囲に日照りを巻き起こしてしまう存在であり、日照りは魃が出てきたことによるものとされた。
また、「魃」は元々女偏で「妭」だったが、日照りを発生させるため、鬼編で「魃」となったという。
- 管鮑の交わり【管仲:政治家 ?~前645、鮑叔:政治家 不明、同年代】
中国春秋時代の覇者の一人である斉の桓公の宰相となった管仲と、若い頃から不義理があっても彼を助け続けた鮑叔の、無私の心で繋がった厚い友情を評して生まれた故事成語。
しかしインパクトに欠けるためか使われることが少ない。
宇治茶のブランド名で、広義にはお茶の隠語を指す言葉。
日本史の教科書でペリー来航を詠った狂歌「泰平の眠りを覚ます上喜撰 たつた四杯で夜も寝られず」を見た人も多いだろう。
その名前は「わが庵は都のたつみしかぞすむ世をうぢ山と人はいふなり」を詠った六歌仙の一人、喜撰法師から来ている。
- GTR【タナカッチ:ぷよぷよプレイヤー 不明、20世紀~】
ぷよぷよにおける現代の基本連鎖形で、名称は「岐阜田中連鎖」もしくは「グレイト田中連鎖」。
岐阜県において ヴァンパイアセイヴァーの サスカッチで連勝の山を築き「タナカッチ」と呼ばれた彼がアーケード稼働当初の ぷよぷよ通で編み出した戦法。
彼は階段積みやカギ積みが中心にあった中で左2列にカウンターを仕込みつつ右3列を使って連鎖の最終点を仕込み、その際折り返しも使うことで大連鎖に繋げることが出来るという独特な戦法を用いた。
そしてGTRが全国に広がり現代に至るまでには様々な変化をしているのだが、当のタナカッチ本人は2000年代とある人物との対戦中に「GTRは任せた」と言って表舞台から姿を消したという。
- ギロチン【ジョゼフ・ギヨタン:医者・政治家 1738~1814】
「ギロチン」はフランスで発明された処刑装置。ちなみにこれはアメリカ式の呼び方で、フランス語では「ギヨティーヌ」といった具合の発音になるとか。
その由来となったギヨタンは、フランスにて”人道的な処刑法”として死刑の方法を「斬首刑」に統一することを提言した医師。
彼の働きかけによって断頭台による処刑が一般的となり、その断頭台が彼の名前にちなんだ「ギロチン」という名称で広まった………それは紛れもない事実なのだが、
- ギヨタンは”残虐な処刑方法の廃止”を提言し、スピーチの中で”首を切り離す機械”の導入に触れる
- 議論の末、国会は「すべての死刑を斬首刑とする」と決定(ここで機械の導入には触れられなかった)
- 死刑執行人アンリ・サンソンが「無茶言うな(要約)」と訴える
- 国会が外科アカデミーのアントワーヌ・ルイ博士に”首を切り離す機械”の研究を依頼
- ルイ博士のまとめた基礎設計を元に製造業者が図面におこす
…このように主たる設計者はルイ博士であり、実際ルイ博士の名前をとって「ルイゼット」等と呼ばれた事もあったという。
ギヨタンは言い出しっぺであり開発にも関与はしたものの設計はしておらず、ギヨタン自身の最期もギロチンとは全く関係ないものであった。にもかかわらず「ギロチンの開発者ギヨタンはフランス革命のさなか自分もギロチンで死刑になった」という都市伝説が未だに語られる、難儀な人物である。ファラリスの雄牛じゃあるまいし…
ちなみにギヨタン氏は自分にちなんだ名称で断頭台が呼ばわれることを嫌がっており、親族もその名称を使わないように政府に陳情したが、既に定着していたために諦め、改姓を余儀なくされたという。
- 久太郎町【堀久太郎秀政:武将・大名 1553~1590】
大阪の御堂筋沿い船場近辺にある町名で、秀政の武家屋敷があったことに由来する。
元々は渡辺町という街区もあったのだが、昭和の頃に久太郎町などに編入され、平成になって遂に消えることになった。
しかしこれを由来とする渡辺氏の末裔がこれに反発、その結果番地に残されることとなり、久太郎町四丁目渡辺番地が誕生した。
中国において超巨大を表す形容詞。ビッグマックもこの名前で売り出されている。
王莽(新の王 在位期間8~23年)の時代に実在したとされる身長3m級の巨人、巨無覇に由来する。
刎頚之友とも言う。中国春秋時代の趙を支える両輪である政治家・藺相如と軍人・廉頗の固い契りから生まれた熱い友情を示す故事成語。
二人の友情を「二人が力を合わせれば金をも断ち、二人の友情は香り高い蘭のようだ」と例えた言葉による。
管鮑の交わりとの違いは、あちらが周りが評したのに対して契りという言葉の通り当人同士の誓いということ。
熱さ故に管鮑を食ってしまったが当人同士の誓いでしかないので、後にそう呼ばれる関係を築いた者達の中にはお互いが違う方向を向いて関係が壊れてしまったこともある。
なお、この故事の名前は金 蘭(らん)の契り、当事者の名前は 藺(りん)相如なのでお間違いなく。
- クジベローサ・テルユキイ【香川照之:俳優 1965~】
ベローサマギアのモチーフとなったカマキリモドキの絶滅昆虫。
博物館長佐々木和久が2006年に発見し、2018年に新種と分かったことで、昆虫の好感度に貢献した俳優香川照之の了承を得て命名した。
偶然にも香川照之は「香川照之の昆虫すごいぜ!」で2016年からカマキリの着ぐるみを着ている。
ひなげしの異名。虞美人の墓にひなげしが咲き誇ったことから。
- 車田飛び、車田落ち【車田正美:漫画家 1953~】
『 聖闘士星矢』や『 リングにかけろ』など車田氏のバトル漫画においてよく登場する構図。
強烈な攻撃を喰らい、顔をのけぞらせて吹っ飛んでいくポーズが「車田飛び」、
その後脳天や顔面から落下するなど「これ普通死ぬだろ」と言いたくなる体勢で地面に激突する様子が「車田落ち」と呼ばれる。
後発のバトル作品においてもこれを意識したと思われるシーンが多く見られる。
- クレメンス【ロジャー・クレメンス:野球選手 1962~】
- スコ【ヘクター・カラスコ:野球選手 1969~】
- ンゴ【ドミンゴ・グスマン:野球選手 1975~】
3つともなんJ・野球ch由来のネットスラング的語尾。
クレメンスは~してくれの意味だが、クレメンスはラテン語で慈悲深いを表す'clemens'からきているので「許してクレメンス」だと地味に意味が合う。
スコは近鉄最終年に抑え投手として在籍したカラスコが開幕当初から爆発炎上を繰り返したことから、炎上した抑えの名前に「スコ」とつけて「○○スコwww」と揶揄することが一時流行。
その後楽天の投手ドミンゴ・グスマンが2008年の開幕戦にたった7球で大逆転敗北という凄まじい負け方をしたことから今度は「スコ」に変わり流行。
いつのまにか失敗、やらかしなど全般につけられる語尾に変わり、
次第に「〜したいンゴねぇ」等人物に全く関係ない語尾としても用いられるようになり、
その後どういう訳か2017年に女子高生の間で流行するころにはただの語尾になっていた。
両手でダイナミックにカードを操作するリアルタイムストラテジー兼デッキコスト制カードゲームである 三国志大戦において、コストを使い切れる最少枚数である3枚デッキの通称。
手は2本しかなくコストも決まっているため、必然的に枚数が増えれば増えるほどぶつかり合いに弱い低コスト武将を使う必要があり操作精度も低くなるが、その分相手に対する負担を増やすことができる。
だが計算上の武力が二乗となっている本作においては、素の武力の高さと操作精度は平時における単純な数値の差をより大きくできる。
このため4枚か5枚でデッキを組むのがバランスを取りやすいとされているが、ケニア君主はあえて高コスト武将3枚で組んで数十とも100とも言われる連勝の山を築きあげて有名になり、それ以来3枚デッキそのものの通称となった。
カードゲームにおいてはとあるデッキのアーキタイプの通称が活躍したプレイヤー名になるということは多々あるが、シリーズを跨ぎ十年以上経ってもなお使われているのは特筆すべき点である。
- ゲリマンダー【エルブリッジ・ゲリー:政治家 1744~1814】
エルブリッジ・ゲリーは1812年に選挙区を自党に有利になるよういじくったが、落選した。
この時、選挙区がトカゲのように細長くなったのでゲリーと サラマンダーを組み合わせてゲリマンダーと呼ばれるようになった。
選挙が実施されてる限り発生しうるので、日本でもマスコミが派生の名称を作ってたりする。
- 玄能【源翁心昭:僧侶 1329~1400】
両方が平らな金槌を指す。
源翁心昭がこれで 九尾の狐が化けた殺生石を破壊したとの逸話からきている。
共工は民話上では治水工事を失敗した程度の存在だが、
神話では祝融との勝負で天を支える柱を破壊し、大水をおこして最終的には天地を破壊した。
洪の字のつくりは神話の共工からきているといわれる。
髪色のひとつで、所謂「グレージュ」と呼ばれるベージュを基調とした明るめのグレー。
この髪色の由来は雛鳥のことではなく、 ラブライブ!の登場人物の南ことりから。
アニヲタにしか通じない俗称などではなく れっきとしたヘアスタイル用語であり、「ことりベージュ」で検索すると各種美容サイトの特集ページがヒットする。
しかも2025年現在でも最新版の記事が確認できる現行の用語であるようだ。
123456789の順番を崩さず100か99を作るパズル。
小野小町は 百人一首にも歌が残る平安時代の美女である。
彼女に恋した深草少将に対して小野小町は100夜通ったら付き合う約束をしたが、深草少将は99夜目にして雪の中息絶えた…という伝説に由来する。
もっとも、小野小町の生涯は残した歌以外ほとんど何も分かっておらず、上記の話も能の演目として作られた創作である。
小野小町は正体不明な事で却って扱いやすいのか、米の あきたこまちや秋田新幹線 こまちなど、やたらエポニムになりやすい人物である。
- ゴルディロックスの原理【ゴルディロックス:19世紀ごろ?】
イギリスの民話「3匹の熊」に出てくる少女ゴルディロックスはクマの家に潜り込んで
熱すぎないスープを飲み、硬すぎない椅子に座り、デカすぎない枕で寝た。
そこから、赤ん坊は中程度の複雑さを好み、うな重の松竹梅では竹が買われ 、生物は中程度の軌道にある星で生まれることをひっくるめてゴルディロックスの原理という。
府中市に残る地名。元は横山という地名であったが、北条家滅亡後に帰農した井田是政が開拓したことから是政という名がついた。
墓所は府中にある東京競馬場第3コーナーの「大けやき」の下にあり、東京競馬のテレビ中継の際には必ず映り込むことから日本一放映回数の多い墓所として知られる。
この木が残っているのは戦前、この地に競馬場を開く際にこれらは潰されそうになったところ、墓所は子孫の強硬な抗議で、大けやきは木の一本を切った人を祟り殺したとされたため。
なお、実際にはえのきの木である。
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警報音等を出す装置のこと。
その語源はギリシャ神話に登場する半人半鳥の怪物セイレーンからであり、
その英語発音から転じて警報音を出す装置の名前になったという。
大阪大学教授の松野健治はショウジョウバエを使った研究で内臓逆位を引き起こす遺伝子を発見し、内臓逆位である北斗の拳の サウザーにちなんでサウザー遺伝子と名付けた。
ALGERNON【アルジャーノン】、 ピカチュリン【 ピカチュウ】、 ソニック・ヘッジホッグ【 ソニック・ザ・ヘッジホッグ】など現代の作品のキャラクターを冠した生物学の物質は多いが、作品内での描写から名付けられたものはこれくらいしかない。
- サゴマイザー(Thagomizer)【Thag Simmons:故人 中生代?~紀元前?】
ステゴサウルス(古代生物)等の仲間の尾の側面に生えているスパイク。
名前がついていなかった頃、ゲイリー・ラーソン氏の一コマ漫画「The Far Side」で
1982年、原始人生徒達を前にした原始人講師がステゴサウルスの尻尾のスパイクを指して「故Thag Simmons にちなんで」サゴマイザーと名付けられたと教えている。
古生物用語としては1993年、デンバー自然科学博物館の古生物学者ケネス・カーペンター氏が発表の際に使用し、
その後は英BBCの番組『プラネット・ダイナソー』やいくつかの論文でも使用されている。
- 薩摩守【平忠度:武将 1144~1184】
近年はほとんど言われなくなったが、かつては電車などに不正にタダ乗りする事を俗に「薩摩守」と言った。
その由来は、源平合戦で討ち死にした平家の武将・平忠度の官職が薩摩守だったから。忠度とタダ乗りを掛けたダジャレである。
元ネタは、旅の僧侶がダジャレ好きな船頭を上記のネタで笑わせて船にタダ乗りしようとする狂言「薩摩守」で、僧侶は肝心の名前を「青のり」と間違え大恥をかいて終わる。
由来を知らずに名前を呼ばれているオナンやカウパーも酷い風評被害だが、
こちらは「薩摩守=平忠度」ということを知っていながら使われていたという点で風評被害レベルは負けず劣らず高い。
- 真田丸、サナダムシ【真田信繁(幸村):武将・浪人 1567or1570~1615】
真田丸は大坂冬の陣において敵の攻撃を集中させるため、大坂城の弱点の一つに設けた出丸。当然激戦区となったが、見事に守り切り戦果を挙げた。
実際は信繁が守っていたのは半分だけでもう半分は長宗我部盛親が守っていたのだが、長宗我部が長い、呼びにくい、そもそも当時からみんな長宗我部が読めないといった理由があってか真田だけのものになってしまった。盛親…
また、大坂の陣の前、九度山に配流されていた頃の真田昌幸、信繁親子は生活費の足しにするために「真田紐」と呼ばれる頑丈な紐を考案したとされており、
寄生虫のサナダムシは白くて平べったく細長い外見が真田紐に似ていたことから名づけられた。
- サディズム【マルキ・ド・サド:フランス王国の貴族・小説家 1740~1814】
- マゾヒズム【レーオポルト・フォン・ザッハー=マゾッホ:オーストリア帝国の貴族・小説家 1836~1895】
サディズムは他者に害を加えることに性的快感を覚え、
マゾヒズムは他者に害を加えられることに性的快感を覚える性癖を意味する。
サド・マゾとも略され、更に縮めてS・Mとも(そこまできつくない性癖の場合は後者で呼ばれることも)
両者ともにそれらのジャンルの小説を主に執筆していた小説家であった。
- サンドイッチ【第4代サンドウィッチ伯爵ジョン・モンタギュー イングランド貴族の伯爵 1718~1792】
パンにおかずを挟んだ食べ物。昔からこの地で行われていた食べ方だが、
食事の時間も惜しんで トランプに熱中した4代伯ジョン・モンタギューが好んだと言われている。
ただ、この4代目サンドウィッチ伯爵は 七年戦争&アメリカ独立運動&本人の交友関係というトリプルパンチや
ハワイを発見した探検を支援したりと仕事が多かったため、
食事の時間も惜しんだというよりむしろ食事の時間しか息抜きがなかったのではと言う説や、
そもそも前述のトリプルパンチで海軍卿としての評判が悪かったことから広まったネガキャンとか
「 イギリス料理は貴族の食卓でもパンしか食えたもんじゃない」というジョークの類ではないのかとも。
…が、
「元祖サンドイッチ」を名乗って商売をした子孫がいたりする。
現実の人名由来のせいで 剣と魔法の世界ではこの「パンの間に具を挟んだもの」をどう呼ぶかで作者が悩んでいたりする。
異世界転生/転移物であれば「自分の地元ではそう呼ばれていた」で通せるので楽なのだが。
- シーザー・サラダ【シーザー・カルディーニ:料理人 1896~1956】
よく勘違いされるが由来はジュリアス・シーザー(ユリウス・カエサル)ではない。
イタリア系アメリカ人のシェフ、シーザー・カルディーニがありあわせの食材で作ったサラダが起源である。
- シーベルト【ロルフ・シーベルト:物理学者 1896〜1966】
生物が放射線を受けた時の体への影響を表す単位。記号「Sv」で表される。
由来になったシーベルトは放射線が人体に与える影響についての研究で知られ、特に放射線防護に関して大きな功績を残した。
- シーボルトミミズ【フィリップ・フランツ・シーボルト:医師、博物学者 1796〜1866】
西日本の山林に分布するミミズ。体が大きく、全身が青い。
名前の由来となったシーボルトは、江戸時代に日本を訪れて生物の研究を行ったことで知られており、このミミズも彼が持ち帰った標本が新種と断定されたことで名付けられた。
他にも数多くの生物の学名に名を残している。
中国におけるネットスラング。物事が全て済んだあと、いかにも知ってたかのように振る舞うこと。
何でもお見通しの諸葛孔明を気取ってるかのような様子からこう呼ばれる。
日本でも「後出し孔明」と言われたりしている。
- シュヴァルツシルト半径【カール・シュヴァルツシルト:天文学者 1873~1916】
ドイツの天体物理学者カール・シュヴァルツシルトが導き出したブラックホールの半径。
シュヴァルツはドイツ語で黒なので 名は体を表すエポニムである。
- シュミット指数【ジャスティン・シュミット:昆虫学者 1947~2023】
アメリカの昆虫学者であるジャスティン・シュミットが発表した実際にハチ類に刺された時の痛みを自身の体験から指数化したもので、4段階に分かれている。
非常に多くの種類のハチ類に刺されている上にその体験談はかなり細かく詳細でしっかりと論文化されており、2015年にイグノーベル賞を獲得している。
- シュレーゲルアオガエル【ヘルマン・シュレーゲル:動物学者 1804〜1884】
本州〜九州にかけて分布する日本固有のカエルの一種。泡で包まれた卵塊を産むことで知られる。
名前の由来となったシュレーゲルはライデン王立自然史博物館の館長を務めたこともある。
日本で採集された脊椎動物の研究を行い、著者『Fauna Japonica(日本動物誌)』を執筆した。
出身地はドイツであるものの、実質的な研究活動のほとんどが自然史博物館の館長時代に行われたため、「オランダの学者」とも評される。
- ショタコン【金田正太郎(太陽の使者版):探偵、ロボット操縦士】
小中学生の男子を愛の対象としてみる言葉であるショタコンはサブカル雑誌『ファンロード』の読者投稿コーナーで誕生した言葉である。
その語源は、アニメ 太陽の使者 鉄人28号の主人公・金田正太郎。
最初は自分で考えておいてなんとなく語呂が悪いとしていたものの、後に「ショタコン」特集を表紙に打つなど内外を問わず定着した。
少年探偵団説、ショートアイズ説も囁かれていたものの、今では完全に否定されている。
器械体操では、新たな技にはその技を初めて主要な国際大会で成功させた選手の名前をつけるのが慣例である。
この結果、白井健三に由来する「シライ」の名を持つ技はゆかと跳馬にそれぞれ3つずつ、合計6種類も存在する。
自身の名を冠する技を6種類も持つ選手は他におらず、世界最多である。
ちなみに6つのうち2つについては同じ大会で挑戦し成功させた選手がいたため「シライ/ニュエン(床・後方伸身宙返り4回ひねり)」「シライ/キム・ヒフン(跳馬・伸身ユルチェンコ3回ひねり)」という連名になっている。
- 砕氷船しらせ【白瀬矗:南極探検家 1861~1946】
日本では船名に人名を使用しないと前述したが、「じゃあ砕氷船しらせはどうなんだ」と思われた方も居るかも知れない。
海上自衛隊は砕氷船に日本初の南極探検家白瀬矗の名前をつけようとしたが、当時防衛庁の自衛艦には「名所旧跡のうち主として山の名」をつけるとされていた。
そこでまず上記の通達を「名所旧跡のうち主として山または氷河の名」と改定し、白瀬矗本人ではなく白瀬矗を由来とする白瀬氷河が由来なのでセーフ!セーフです!と言い張り無事この名前となった。
このほか、間接的に人名由来となった船名としては、
摩耶山【麻耶夫人: 釈迦の母 前6世紀】を由来とする砲艦・重巡・護衛艦 摩耶、
間宮海峡【間宮林蔵:樺太探検家 1780~1844】を由来とする給糧艦 間宮がある。
日系人が船名になった例なら米海軍の駆逐艦 ダニエル・イノウエ【ダニエル・ケン・イノウエ:上院議員 1924~2012】が存在する。
- シルエット【エティエンヌ・ド・シルエット:仏ブルボン朝の貴族 1709~1767】
18世紀、ルイ14世の浪費により財政が傾いたフランス王国ブルボン朝の財務大臣を務めた人物。
彼はぶっちゃけ無能であり、節約を説く以外に何ら有効な政策を持たなかったが、緊縮財政の一環として輪郭だけの肖像画を推奨し、これが「シルエット」の語源となった。
大臣としては影が薄いが、結果的に影が濃くなったと言える。
- 島津山【島津忠義:大名・公爵 1840~1897】
品川区の城南地区にある高級住宅街の一角。
廃藩置県後に薩摩藩最後の藩主島津忠義(昭和天皇の母方の祖父)が伊達家の藩邸に住むようになり、地名となった。
伊達「は?」
池田山、花房山もそれぞれ大名の池田氏の藩邸と明治~大正期の外交官である花房義質の邸宅に因む。
- ジンギスカン作戦【チンギス・ハン:モンゴル帝国初代皇帝 1162~1227】
日本陸軍史上最悪の作戦として悪名高いインパール作戦中に実行された作戦。
チンギス・ハン(ジンギスカン)率いるモンゴル軍が複数の馬を引き連れて行軍し、疲労等で使えなくなった馬は食料にしてしまうことで驚異的な進軍速度を誇ったという故事にちなみ、牛や水牛に荷物を積むことで物資の運搬と食糧補給を同時に解決しようと試みた。
このインパール作戦そのものが滞りなく進行していればこの補給作戦も問題ではなかったが、 その結果は……
- スエコザサ【牧野寿衛子:植物学者・牧野富太郎の妻 1873~1928】
植物学者・牧野富太郎が1927年に札幌で開かれたかつての師匠・マキシモヴィッチ博士の誕生100年記念式典に出席後、東京へ帰る途中に教え子のいる仙台に立ち寄り、葉の片方が裏に向かって巻いている笹を発見した。
牧野はこれを、かつて自身の植物研究を陰になり日向になり様々な形で支えてくれ、病と闘っていた(子宮がんではないかとされる)妻・寿恵子に感謝して、妻の名を冠した名前をこの笹につけた。やがて翌年の2月に寿衛子はこの世を去るが、寿衛子の死から5日後に『植物研究雑誌』にて紹介された。現在、この笹は高知県立牧野植物園や東京都練馬区大泉学園の牧野記念庭園で見ることができる。
- 助六寿司【助六および揚巻:歌舞伎世界の侠客と遊女】
稲荷寿司と海苔巻きを組み合わせた膳のことを指す。
由来は油揚げを使っている稲荷寿司と海苔巻きを古典歌舞伎のヒロインの揚巻にひっかけ、そこからさらにその主人公であり演目にも名がある助六になぞらえたことによる。
要するに二重に洒落をきかせたネーミングになっているのだが、現代に至るまで定番の呼び方として定着しており同演目の人気がうかがえる。
寿司のほうは具材が地味なので子供たちからの人気がイマイチなことにも定評がある
- スコヴィル値【ウィルバー・スコヴィル:薬剤師 1865~1942】
唐辛子の辛さを示す単位。
スコヴィル値の測定方法は1912年に開発されたが、当時は「唐辛子エキスを辛さを感じなくなるまで砂糖水で希釈して、その倍率を測定する」という極めてアバウトな方法だった。
現在では機械による正確な測定が可能になったが、スコヴィル氏が開発した測定方法が長く用いられてきたので、機械で計測された数値をわざわざスコヴィル氏の測定方法準拠の数値に置き換えて表記している。
杜撰はもともと杜黙詩撰(撰は詩を作るの意)の略であり、杜黙が漢詩のルールである「律」を破った詩ばかり作っていたことに由来する。
そこから誤りの多い文章を杜撰と呼ぶようになり、現在の中国ではでっち上げ、日本ではでたらめという意味を持つようになった。
小説『白鯨』に出てくる副船長スターバックからとられている。
元々は船名のピークォドになる予定だったが、ピーはオシッコの意味を持つので取りやめになった。
- ストライサンド効果【バーブラ・ストライサンド:歌手・女優 1942~】
ある特定の情報を隠蔽しようと行動すると、逆にその情報を世間に広めてしまうという現象。
2003年、バーブラ・ストライサンドが無許可で自身の邸宅の航空写真を撮影・ネット上で公開されたとして、画像の削除と5000万ドルの損害賠償を求める訴訟を起こしたことによる。
この裁判は結局却下されたものの、かえってストライサンドの邸宅の写真にアクセスが集まることとなり、1か月で42万アクセスを記録した。
2ちゃんねるにおいて特定行為・非合法な潜入行為を指す言葉。
ステルスアクションの金字塔 METAL GEARの主人公に例えてこういわれている。
その後5ちゃんねる時代にはなにとは言わんが「けんま」にとってかわられている。
カードゲーム「マジック・ザ・ギャザリング」の戦術の1つで、赤のカードを用いた軽量速攻アーキタイプを指す。
ポール=スライが使用し、プロツアー予選を突破した事でこの名が定着した。
このデッキの本来の開発者はジェイ=シュナイダーだが、後に黒のコントロールデッキ シュナイダーポックス(MtG)に名を残している。
他には ヤソコン【八十岡翔太:プレイヤー】、 ルビンZoo【ベン・ルビン:プレイヤー】辺りは有名だが、近年は【色名+キーカード】でデッキ名が付く場合がほとんどで、人名由来のデッキ名は見られなくなっている。
- セントジョーンズウォート【聖ヨハネ:キリスト教の聖人 1世紀】
セイヨウオトギリの英名。
薬草として有用な一面、小さな斑点が至る所にあることで血なまぐさい伝承が各地にあるオトギリソウ。
日本では無名の弟が切られた血飛沫だが、キリスト圏では聖ヨハネの血とされている。
- センメルヴェイス反射・センメルヴェイス大学 【センメルヴェイス・イグナーツ:医師 1818~1865】
従来の定説に反する新説を頭ごなしに否定、ひいては提唱者を攻撃したくなる心理のこと。
センメルヴェイスは一言で表せば欧州医学界に於いて初めて「消毒」という概念を提唱し、「手を洗う」という行為を発明した医師。
オーストリアのウイーン総合病院で勤務していたセンメルヴェイスは、自身を含む医師や医学生が担当する「第一産科」と助産師が担当する「第二産科」の二つの産婦人科の内、第一産科では妊婦が産褥熱(出産直後に妊婦が高熱を出す病気)で亡くなる割合が第二産科と比べ異様に高いことを疑問に思っていた。
独自に調査を開始したセンメルヴェイスは、やがて友人の医師が遺体の解剖中に誤って手をメスで切った後に産褥熱と似た症状で病死したのを目の当たりにしたこと、第二産科の助産師は遺体の解剖に関わったことが一度も無いことに気付いた末、死体が放出する未知の物質「死体粒子」の存在を仮定した。
そして死体粒子が付着し汚染された手で妊婦を扱ったことで死体粒子が妊婦に移動、産褥熱を引き起こすのではないか、という「死体粒子」を「細菌」に置き換えれば限りなく正解に近い仮説を立てると、
第一産科の医師に手洗いと次亜塩素酸カルシウムによる洗浄(正確には「脱臭」。腐敗臭を消すのに役立つため死体粒子の除去にも効果があると推測した)を義務付け、第一産科の産褥熱発生率を劇的に低下させることに成功した。
センメルヴェイスはこの功績で広く讃えられ……なかった。
寧ろ彼の研究成果は欧州医学界では一笑に付され、失意の内にハンガリーへ追放されるも同然に帰国した。
ペスト(現ブダペスト)の産院に勤めたセンメルヴェイスは、再び洗浄を徹底させることによる産褥熱発生率低下を達成、今度こそセンメルヴェイスの実績は認められ……なかった。
やがて功績が認められないどころか多方面から叩かれに叩かれたことで精神を病み始めた彼は精神病院に送り込まれ、やがて病院の衛兵に暴行された時に負った傷が元で敗血症を起こし亡くなるのだった。
センメルヴェイスの功績が全く認められなかったのは当時の欧州に於ける医療に関する常識が原因であった。
- 医師とは「紳士」であり、「紳士が汚れている」などあり得ない。ましてや紳士たる医師の手が病気を移し患者を殺しているなど以ての外
- 病気とは体内の四種の体液のバランスが崩れることで発生する(四体液説)ものであり、死体粒子仮説など非科学的
というのが常識だった当時としては、心理的な意味でも当時としては十分に科学的な意味でも、センメルヴェイスの理論は画期的を通り越して急進的過ぎであり、当時に於ける医学界の権威とされる人物にまで全否定されてしまった。
結局その功績が認められ、彼が成し遂げようとした「消毒法」や「細菌学」がリスターやパスツールらによって確立されるのは彼の死後の十数年から数十年後のことであった。
勿論パスツールはセンメルヴェイスの成果を高く評価、現在では彼の名誉も回復し「母親たちの救い主」「院内感染防止の父」と称されている。
またブダペストの医科大学「センメルヴェイス大学」も彼の功績を讃えて名付けられている。
身の程に合わない、無用の情けをかけること。
春秋時代の小国の一つ宋の君主である襄公は礼節を重んじる理想主義者で、理想を手にしようと奮闘する中で強国である楚と対峙することになる。
その決戦において襄公は「君子たるもの人が困ってる時に付け込んだりはしない!(キリッ」と上陸中にも陣を整えている最中にも攻撃せず真正面からぶつかり、当然のように完敗し後に負傷が元で亡くなった。
しかし敗戦後も襄公は礼節を失わず後の覇者となる重耳を助けるなどしているため、一貫したその姿勢については司馬遷などから評価されている。
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- 太公望【太公望:殷周時代の軍師、紀元前11世紀頃】
周の武王に仕え、殷王朝の打倒に功績のあった軍師。
本名は呂尚、姜尚、字は子牙とされ、太公望とは「太公が待ち望んでいた人材」という意味のあだ名。
釣りをしていたところに文王(武王の父)のスカウトを受けたという逸話から、釣り人の意で使われる。
台風は英語の「タイフーン」に当て字したものだが、そのタイフーンはテュポンから直接来たか、広東語の大風(たいふん)とテュポンを合わせた説がある。
- ダウン症【ジョン・ラングドン・ダウン:医師 1828~1896】
胎児の染色体の異常で発生する病気。
発見者ダウンは「優れた白人が劣った黄色人種の特徴を持つ病気」というなんともアレな考えでMongolism(蒙古症)と名付けたが、
1960年代から差別的として学者やモンゴル政府が抗議、ダウンの名前をとってダウン症という呼称に変更された経歴がある。
ちなみに幼児のお尻によく出る蒙古班は、文字通りモンゴロイドに特に多く起きており、同じく蒙古とつき、目頭に存在する蒙古襞は実際にモンゴロイドに多い形質であることからそこまで言われてはいない。
- 高橋メソッド【高橋征義:WEBエンジニア 1970~】
デカい文字で
中央揃えの
プレゼン手法
高橋征義の
まにあわせ由来
- 高安動脈炎【高安右人:医学者 1860~1938】
脈なし病とも言われる大動脈に炎症が発生する自己免疫疾患。 K2で取り上げられたこともあり、それで知った人も多いだろう。
2012年に国際的な正式名として高安動脈炎が定められた。
投票サイトへの大量投票を行うツール。DoS攻撃にも転用された。
アメリカのニュース雑誌であるタイム誌の2001年パーソン・オブ・ザ・イヤーに、
男湯覗きと覚醒剤で逮捕されて話題となっていたタレントの田代まさしを選出しようというイタズラで使用された。
田代砲の活躍もあり、一時は田代まさしが2位以下に大差を付けての1位となったが、当然ながら投票は中止された。
田代まさし本人も出所後に田代砲に対してコメントを残している。
なお、現在では完全に死語と化しているが、最初の逮捕から数年間は覗きや盗撮を「タシーロ」と呼称するネットスラングも存在していた。
- 伊達【伊達政宗:戦国武将・仙台藩初代藩主 1567~1636】
豪華な衣装や粋なものなどを示す言葉。ド派手・あるいはかっこいい男のことを「伊達男」と呼んだりもする。
戦国武将の伊達政宗が豪華絢爛な戦装束をまとっていたことからこの名がつけられた。
- 伊達市(北海道)【伊達邦成:仙台藩重臣・男爵 1841~1904】
伊達氏と言えば福島県伊達市をルーツとし江戸時代は仙台藩を領していたのだが、仙台藩は明治維新の折に新政府軍に敗れ降伏することとなる。
伊達邦成は伊達政宗に仕えた一門の伊達成実を祖とする仙台藩一の名門で2万4000石にもなる最大の知行を有する重臣だったが、藩が無くなれば有名無実。
知行を500分の1にされ家臣団を養えなくなった伊達邦成は、家老の意見で家臣たちの生活のため遥々北海道有珠郡の領主となり家臣団と共に移住、開拓することを決めた。
苦労の甲斐あって開拓に成功し、後に伊達村として発足。順調に発展して合併で市にまでなった。ルーツである宮城県亘理郡の町村と姉妹都市提携もしている。
- ツェッペリン【フェルディナント・フォン・ツェッペリン伯爵:軍人・発明家 1838~1917】
硬式飛行船のこと。
浮揚ガスが充填されたバルーンそのものが船体を支える軟式飛行船に対し、ツェッペリンが発明した硬式飛行船は軽金属などの部材で作られた骨組みに布を張り、その中に浮揚ガスが入った気嚢が多数収納された構造をしている。
これにより、重量増加と引き換えに変形しやすいという軟式飛行船の欠点が補われ、従来の飛行船より大型化・高速化する事ができた。
ツェッペリンは硬式飛行船で世界初の旅客航空会社を設立し、第一次世界大戦でもイギリスへの空爆や偵察に用いられるなど、ツェッペリン式硬式飛行船の成功により「ツェッペリン」という単語自体が硬式飛行船を指すようになった。
その後もツェッペリンの名前は、彼の死後に開発された世界一周を成し遂げた巨大硬式飛行船グラーフ・ツェッペリン(ツェッペリン伯爵)号や、その後継のグラーフ・ツェッペリンII(ツェッペリン伯爵2世)号、ドイツ海軍の未成空母グラーフ・ツェッペリン級などに用いられている。
- ディーゼルエンジン【ルドルフ・ディーゼル:発明家 1853~1913】
燃料の霧を圧縮することで着火させるエンジン。
ルドルフ・ディーゼルが蒸気機関の欠点である熱効率を改善するために開発したもの。
- てしろぎ走り【てしろぎたかし:漫画家 1963~】
漫画家のてしろぎたかしがよく描く走り方。
詳しくは 項目参照。
- テディベア【セオドア・ルーズベルト:アメリカ大統領 1858~1919】
狩りで成果の出なかったルーズベルトは付き人コリアーがボコボコにした熊を撃つよう勧められたが拒否した。最終的にはナイフでとどめを刺したので撃ってはいない。
この話を大統領の好感度を上げるために手負いの熊から子熊、ナイフでとどめから生け捕りに変えた話が評判となった。
これに乗じてお菓子屋モリス・ミッチタムがセオドアの愛称テディをつけたクマのぬいぐるみを売り出した。
女湯などへの のぞき行為。
これを趣味にしていた池田は出っ歯だったことから出歯の亀吉、出歯亀というあだ名が付いており、警察に逮捕された際にマスコミもこのあだ名を使った。
ただ、池田が問われた罪はのぞき行為ではなく 妊婦に対する強姦殺人だった。この衝撃的な事件が「出歯亀事件」として報道されたばかりに「出歯亀」というあだ名はのぞき行為のみならず、
などといった様々な意味を含む流行語となってしまった。
ちなみに池田は仮釈放の後に植木職へ戻ったが、罪に問われたのが強姦殺人でその容疑も否認していたため自分ののぞき趣味については全く懲りていなかったらしく、60歳のときに出歯亀を行って逮捕されている。
- テルミン【レフ・セルゲーエヴィチ・テルミン:物理学者 1896~1993】
直接触れず、アンテナに手を近付けたり離したりすることで音程を調整・操作するロシア(ソ連)生まれの世界最古の電子楽器。シンセサイザーのご先祖様のようなもの。
ボタンや鍵盤のような入力機器が無い上に電磁気の操作で演奏するため演奏者個々人で演奏やチューニングの仕方が異なるという高難度な楽器。
テルミン自身は30年代にはアメリカに拠点を移すが後にソ連に連れ戻され、世界初の盗聴器なども開発している。
- テンジン・ヒラリー空港【テンジン・ノルゲイ:シェルパ 1914?~1986】【エドモンド・ヒラリー:登山家 1919~2008】
世界最高峰で知られる エベレスト山の最寄り空港。
以前は地名のルクラで呼ばれていたが、エベレストに初めて登頂した二人がこの空港の開港に尽力したということもあって改称された。
標高2846mの山間にあり、滑走路が短い上に傾斜していて天候も変わりやすいといった悪条件から世界で最も危険な空港とまで言われている。
このためネパール民間航空局により国内でも腕利きのベテランパイロットしか運航できないようにされているが、それでも離着陸中の事故がいくつも起きている。
上半身を∞の軌道で振り、反動で左右のフックをたたきこむラッシュ。
デンプシーがこの技でジャイアントキリングしたところから広まり、日本に伝わったころにデンプシー・ロールの名が定着した。
豚足の煮付けだが、砂糖と醤油のほかに様々なスパイスが加わって絡み合い複雑な味がするという料理。
鄧艾が豚足を好んでいたため、毎日食べても飽きないようにと生み出された。
出生地である義陽郡があった河南省の無形文化遺産にもなっている。
- ドウキョウオサムシ【弓削道鏡:僧侶 700~772】
近畿地方に生息する、巨大な生殖器を持つオサムシ。
宇佐八幡宮信託事件と すごく……大きいです……なイチモツで知られた僧侶、道鏡にちなんで名づけられた。
もっとも道鏡の巨根説は彼が孝謙天皇(女性)の寵愛を受けていたことから唱えられたゴシップ的なもので、
中国史の 嫪毐とは異なり確かな資料は存在せず、本当に巨根だったかは定かではない。
オサムシにとってはいい迷惑である。
大阪にある川。
道頓は大阪城の外堀を掘削するなどした褒美として、城の南側の地を拝領した。
開墾するに当たって運河が必要だと考えた道頓は、私財を投じ開墾に着手する。
その後の大坂の陣で豊臣方に味方し討ち死にしたが、従兄弟らが事業を引き継いだことで事業は完成した。
- ドーベルマン【フリードリッヒ・ルイス・ドーベルマン:収税人 1834~1891】
ドイツの収税人ドーベルマン氏は仕事柄多くの金を持ち歩くことから、優秀な警備犬を求め新たな品種を生み出した。
この犬は20世紀には警備などに広く採用され、1948年にドーベルマンの名がつけられた。
江戸時代に活躍した成瀬川土左衛門という力士は色白で締まりのない体型で、水を吸ってブヨブヨになり体内に溜まった腐敗ガスによって膨れ上がった水死体にそっくりなことから、
彼にとっては不名誉ながら、水死体に土左衛門という俗称がついてしまった。
そのせいもあってか、土左衛門という四股名は現在に至るまで誰も名乗っていない。
- Dvorak配列【オーガスト・ドヴォラック:教育心理学者 1894~1975】
- Colemak配列【シャイ・コールマン】
キーボード配列を人間工学的に改良したもの。
一番有名なDvorak配列はオーガスト・ドヴォラックが開発したもので、左手に母音を固めたもの。
Colemak配列はホームポジションによく使う字が来るようにシャイ・コールマンがQwerty配列から改良したもの。
- トマソン【ゲーリー・トマソン:プロ野球選手 1951~】
使用不能または不要でありながら有用なものと同じ扱いを受ける建造物を芸術的なものとしてみる言葉。
巨人の助っ人に呼ばれ4番打者となったものの、大型扇風機とも呼ばれるほどに三振し続けたゲーリー・トマソンの扱いになぞらえてライターの赤瀬川原平(1937~2014)が命名した。
- トミー・ジョン手術【トミー・ジョン:プロ野球選手 1943~】
肘の靭帯の損傷、断裂に対し、患者本人の正常な腱の一部を移植する手術法。
ロサンゼルス・ドジャースに所属していたトミー・ジョンが左肘の腱を断裂するという大怪我を負った際、チームドクターであったフランク・ジョーブ(1925~2014)が考案した。
当時は成功率1%未満とも言われる前例のない術式であったが、ジョン選手は1年以上のブランクを経ていきなり10勝を記録。
その後もコンスタントに活躍を続け、メジャー通算で288勝。うち半数以上となる164勝は手術後に挙げている。
彼の復活劇を受けてこの手術は「トミー・ジョン手術」と呼ばれるようになり、現在では肘の治療法として広く知られる。スポーツニュース等で耳にした人もいるのでは。
この手の医療系のエポニムで、医師ではなく患者の名前に由来する例は珍しい。
また、ジョーブ博士もこれによって名声が高まり、スポーツ医学の権威として多くの選手の執刀を手掛けた。
一方で、日本では「丈夫」に通じることからパロディーにも用いられ、パワプロでお馴染みの ダイジョーブ博士などの元ネタになっている。
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な・は行
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法や規律を守るため私情を捨てること。
馬謖は白眉の故事で知られる馬良の弟で、馬氏の五常と呼ばれる才児の末っ子。そして馬良は諸葛亮の義兄弟であり、五常のうち蜀に残された最後の一人であるということもあって諸葛亮から大きな期待を受けていた。
しかし馬謖は戦で防衛線の一つを守るよう指示されていたのに、功に逸って手薄な箇所を作ってしまいそれを突かれて蜀は大敗する。
命令違反でこのような惨事を招いた馬謖を許すことは出来ず、諸葛亮は涙を流しながら断腸の思いで馬謖を処刑した。
最期については生かそうと思って投獄したが獄中死したとかそこから逃げ出そうとしたせいで処刑に繋がったといったものもあって若干バラバラではあるが、切られているのは間違いない。
- ナウマンゾウ【ハインリッヒ・エドムント・ナウマン:地質学者 1854〜1927】
約60万年前〜1万年前まで日本に生息していたゾウの一種。
最初氏の化石は明治時代に神奈川県の横須賀にて発見され、「お雇い外国人」として日本に来ていたナウマンによって研究、報告されたことから、彼にちなんだ名前がつけられた。
- 南部大型自動拳銃、ニューナンブM60【南部麒次郎:技術将校 1869~1949】
明治時代の大日本帝国軍で運用されていた自動拳銃、そして日本の警察の拳銃としてお馴染みのリボルバー銃。
南部が開発したのは前者で、後者は南部に因んで命名されたものである。
他に開発した銃器には 三八式歩兵銃などが有名。
元々はFFシリーズ・KHシリーズでデザインを務める野村のキャラクター・服飾デザインの特徴を指す言葉。
元がファンタジーであるシリーズで現代的な服飾を多用し、特に「ジッパー・黒い服・シルバーアクセサリー」が特徴とされる。
キャラクターデザインとしても男性キャラクターに線の細いイケメンが多く「ホスト」などと揶揄される。
こういった氏のデザインを批判する目的で呼ばれだしたのが始まり。
しかし、『FFXIII』が発売されると、同作の「造語を多用したシナリオ・セリフ回し」が大いに話題となり、その言い回しを模した「ノムリッシュ翻訳」ツールとそれを通した文章がネット上で広くネタにされるようになると意味合いが変化。
主にFFシリーズ、広くは旧スクウェアに連なるスクエニ作品の(イタい、もしくはクサい)世界設定や言い回し全般を指す用法が主となっている。
なお、こちらの用法で「ノムリッシュ」の語がつかわれたのは発端の『FFXIII』のキャラクターデザインを野村氏が担当したためだが、野村氏は同作ではあくまでデザイナーでありシナリオには多くは関わっていない。
- バーニア【ピエール・ヴェルニエ:数学者 1580~1637】
アナログノギス等に付随している、より細かい値を測るための副尺のこと。
そこから転じて機械工学方面では補助装置の事をバーニアと呼ぶようになり、ロケットや宇宙船の姿勢制御用の補助エンジンはバーニアエンジン、バーニアスラスターと呼ばれる。
…なので、ロケットエンジンの噴射口の事をバーニアと呼ぶことは間違い。
この間違った認識はガンダム等のリアルロボット界隈を中心に修正不可能なまでに広まってしまい、挙げ句の果てに「メインバーニア」というメインなのかサブなのかはっきりしない呼称もある始末。
- 破壊的素潜り【破壊的風来人:シレンジャー 21世紀ごろ】
風来のシレンシリーズにおいて、持ち込み前提で高難易度に設定されているダンジョンに倉庫からの持ち込みなしで挑む やり込みプレイの総称。
「破壊的風来人」というハンドルネームで活動していた人物が攻略サイトで提唱したスタイルに由来する。
もともとは、 不思議のダンジョン 風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!において、倉庫のアイテムを持ち込まずにシュテン山を登り、道中で拾ったアイテムだけを頼りにあかずの間に突入することを指していた。
なので厳密に言えば「ストーリーダンジョンの途中に入口がある追加ダンジョンに道すがら手に入れたアイテムだけで挑むこと」を指すのだが、単に「持ち込み可能なダンジョンに何も持ち込まずに挑戦すること」を意味することもある。
ちなみに、 シレン4のシレンへの道、シレン5の迷いの井戸などでもシレン2と同様の破壊的素潜りが可能。
- パット・ベンディット・ルール【パット・ベンディット:野球選手 1985~】
野球選手は基本的に左右どちらかで投げるものだが、ベンディットは左右両方を実戦レベルで投げることができるため両投げで選手登録した。
グラブも両投げに合わせた特注の六本指用というもので、試合中に自由に嵌め直すことができる。
そんなベンディットはマイナーでのデビュー戦において両打ちの打者と対決。
野球では右打席対左投げ・左打席対右投げが打者有利とされるため、打席の入れ替えとグラブの嵌め直しという謎の睨み合いが5分以上も続き、試合進行が完全に止まってしまった。
見かねたベンディットが審判に抗議した結果、この時はまず野手が打席を決めてから投手が投げる手を決めることとし、右対右の投手有利なマッチアップでベンディットが抑えた。
その後正式にルールが制定されたが、その際はまず投手が投げる手を決めてから野手が打席を決めるという野手有利なルールとなってしまった。
突発的な不安やストレスによって個人又は集団が錯乱状態に陥ってしまうこと、及びそれに伴う行動を指す言葉。
元々は家畜が突然騒ぎ出す現象のことを指しており、それに牧神であるパンが関係していると考えられたためこの名前が付けられた。
ちなみに、『仮面ライダーX』にはパニック(状態)を起こす能力を持つパン(神)をモチーフとしたパニック(名前)という怪人が登場する。
南北アメリカ大陸付近で発生した強い熱帯低気圧。
マヤ神話の創造神の一柱で、最初に木から創造された人類の態度の悪さに怒って大洪水で滅ぼしたフラカンが語源。スペイン語読みのウラカンとも。
- ハンセン病【アルマウェル・ハンセン:医師 1841~1912】
感染症の一つ。かつては癩病と呼ばれ、国による強制隔離政策が取られるなど、極めて差別的な扱いを受けていた。
旧称には差別的な意味合いが定着し拭えないことから、原因となる菌の発見者であるアルマウェル・ハンセンの名前からハンセン病という呼称へ変更された。
パンドラはギリシャ神話に登場する人類最初の女性。「パンドラの箱」を開けて世界に災厄を振りまいてしまった。
いわゆる「巨大核質DNAウイルス」の一種で、その巨大さもさることながら既存の生物科学の常識が崩壊しかねないような新事実がパンドラの箱を開いてしまったかのごとく続々発見されたことからこの名が付いた。
- ピーターの法則【ローレンス・J・ピーター:階層学者 1919~1990】
能力主義の階級社会では有能な人材を昇進させていった結果、階級に比してその人物の能力が扱える限界を超えてしまい組織全体が腐敗してしまうという法則。
後にこれに基づいて「昇進はランダムにした方が良い」という回答を出した人物がイグノーベル賞を受賞した。
- biimシステム【biim:動画投稿者 2012~】
プレイ画面を縮小し、空いた下枠に字幕、右枠に進捗やネタを入れる動画の構成法。
氏はこの構成でわかりやすくしたRTA動画で有名になり、テンプレにしやすいネタもあってリスペクトする投稿者が続出し クソアニメの杉田回やパチンコ版 機動戦士ガンダム 逆襲のシャアなど企業でもリスペクトされている。
そして動画編集ソフトAHS Recotte Studioでは biim監修でbiimシステムのテンプレートが用意されている。
- ピタゴラ装置【ピタゴラス:数学者 BC582~BC496】
- ルーブ・ゴールドバーグ・マシン【ルーブ・ゴールドバーグ:風刺画家 1883 ~1970】
どちらも力学的作用を通して仕掛けを連鎖させ、回りくどく目的を達成するもの。
ルーブ・ゴールドバーグは自動化する産業社会をこの装置で皮肉った。
ピタゴラ装置はご存じ ピタゴラスイッチの一コーナーで、もちろんピタゴラスからきている。
- 比羅夫【阿倍比羅夫:武将 7世紀】
北海道倶知安町の地名。隣接するニセコ地区とともに北海道有数のリゾート地として有名。
日本書紀によれば、東北の蝦夷征伐を行った飛鳥時代の武将・阿倍比羅夫が北海道に渡った際に「後志羊蹄」という所に政庁を置いたという。
この後志羊蹄の場所はよくわかっていないが、明治時代に入ってまあこの辺ではないかという割とふわっとした理由で命名された。
- ヒラリー・ステップ【エドモンド・ヒラリー:登山家 1919~2008】
エベレストの頂上目前、標高8790m地点にある12mの切り立った断崖。
ルートによってはエベレスト登頂の最後の難関であり、もしここから滑落すれば 岩と氷の山肌を2400~3000m程滑落する事になる。
おそらくはこれに由来するのであろう「ヒラリーステップ」と言う名前の 競走馬もいる。
名前はシェルパのテンジン・ノルゲイと共に史上初めてエベレスト登頂に成功したエドモンド・ヒラリーに由来し、
ヒラリーらの登頂時にここを初めて通過した(ここを目前に引き返した登山家は他にも存在する)。
主要なエベレスト登頂ルートの一つであり、また同時に一人ずつしか通れない狭さである事から渋滞の名所でもあったが、
2015年のネパール大地震により崩壊、どの程度変化したかは意見が分かれている様だが少なくとも以前よりは様変わりしており、
エベレスト登頂は更に危険になったと言われている。
- 藤田スケール【藤田哲也:気象学者 1920~1998】
竜巻の規模を表す単位。共同提唱者アレン・ピアソンの名前も併せて「藤田・ピアソンスケール」と呼ぶ場合もある。
竜巻による被害規模から風速を推定してランク付けするという物だが、強い竜巻では推定される風速と実際の風速のズレが大きくなる事から
現在では計算式を改めた「改良藤田スケール」が用いられている。
ブロック・レスナーの必殺技「F5」はこの藤田スケールを名前の由来としている。
- フタバスズキリュウ【鈴木直:古生物学者 1951~】
福島県いわき市の「双葉層群」で、1968年に当時高校生だった鈴木氏によって化石が発見された首長竜。
日本で初めて見つかった中生代の大型爬虫類(首長竜は恐竜ではない)である。
「 ドラえもん のび太の恐竜」に登場するピー助としても知られる。
発見から38年後の2006年にようやく新種と確認され、学名「フタバサウルス・スズキイ」として記載された。
- ブッダブロ【ブッダ:宗教家 前5世紀】+【ブノワ・マンデルブロ:数学者 1924~2010】
マンデルブロ集合はブノワ・マンデルブロがコンピューターで書き出したフラクタル図形で、エイドリアン・ドゥアディによって名付けられた。
簡単な定義から生まれる神秘的な形から多くの派生が作られていて、
発散すると確定したときまでの点をすべてプロットしたものは瞑想するブッダに見えたことからブッダブロと名付けられている。
2人の名前からなる合成語という珍しい例。
- ブライユ(ブレイル)【ルイ・ブライユ(ルイス・ブレイル):盲学校教師 1809~1852】
英語で点字のこと。フランス語読みならブライユ(ブレイユとも)、英語読みならブレイルとなる。
フランスの田舎町クヴレで生まれたブライユは5歳にして全盲のハンデを負いながらも勉強熱心な姿勢を買われて教育を受け、更には盲学校にも進学するが、
そんな折にフランス軍人シャルル・バルビエが開発した「夜の文字(もしくは闇の文字)」と呼ばれる軍用暗号を知る。
これは明かりの無い夜間でも手の感覚で意思疎通を行えるようにするための2列12個のドットを用いた暗号だったが、ブライユはこれを視覚障害者のコミュニケーションツールに転用できると考え、
元の暗号を簡略化した2列6個のドットで文字を表現し、隆起したドットを手で触る事で盲人にも扱える文章「ブライユ式点字」を弱冠15歳で発明、
これが広まった事で多くの国でブライユという語自体が点字を意味するようになった。
- ブラウン管【カール・フェルディナント・ブラウン:物理学者 1850~1918】
荷電粒子砲から出た電子の軌道を磁力で曲げ、蛍光するガラスに当てることで発光させるモニター。古いテレビに使われてるイメージが強いが、オシロスコープなどでは今でも現役
クルックス管【ウィリアム・クルックス:物理学者 1832~1919】にブラウンが改良しビームの収束などで詳細な造影を可能にした。
- プリンセス・ジュリアナ空港【リアナ・ルイーゼ・エンマ・マリー・ウィルヘルミナ・ファン・オラニエ=ナッサウ:オランダ国女王 1909~2004】
建設当時に即位したオランダ女王の名にあやかって名付けられた空港。
北半分がフランス領になっているセント・マーチン島にあるオランダ領側の唯一の空港だが、短い滑走路に加えビーチの僅か2~30m上を飛ぶ飛行機の生み出す凄まじい後方気流から世界で4番目に危険な空港とされている。
逆にビーチで後方気流を体感できるというのが人気でもあり、衝撃的な写真や映像を撮ろうとしてわざと巻き込まれに行く客が後を絶たないという。
気流にあおられ転倒した死者が出ているのだが……
- ブルマ【アメリア・ジェンクス・ブルーマー:女性解放運動家 1818~1894】
ご存知女性用の体操服。
女権活動家アメリア・ジェンクス・ブルーマーが服装による女性の解放を目指して作ったスタイルに由来する。
身体を制限する"女性らしい"服装に抵抗するためブルーマーはゆったりとしたズボンを着て自身の新聞で発表した。
なおブルーマーが提唱したのはもんぺのようなズボンであり、現代の我々が考えるアレとは全く異なる。
現代のブルマは90年代に露出度が高すぎるとの批判を受け絶滅してしまったが、
ブルーマーも女性の解放を目指して作り、自身の名前を冠する衣服が女性の敵のような扱いを受けるのはさぞ不本意だったであろう。
- プルースト効果【マルセル・プルースト:小説家 1871~1922】
匂いを嗅ぐ事で、それに関係する記憶が呼び起こされる現象のこと。
脳の領域と仕組みの関係に於いて、「匂い」は記憶・感情・潜在意識を司る部位に直接届くためにこのような現象が起こるとされる。
直接的な由来となっているのはプルーストの代表作「失われた時を求めて」のワンシーンで、
紅茶に浸したマドレーヌの匂いを切っ掛けに、主人公が少年時代の記憶を思い出す……という所から物語が始まる事に因む。
水素の次に軽い元素。吸い込んで甲高い声を出したり風船を浮かべたりするのに使用するガスとしてお馴染み。
太陽光のスペクトルの中から発見された事から、ギリシャ語の「太陽」に因んで名付けられた。
- ベンフォードの法則【フランク・ベンフォード:物理学者 1883~1948】
市区町村の人口や公共料金の請求額など、人間が考えずに決まった数値は最初の桁が1になる確率が最も高く、9になる確率が最も低いという法則。
このような法則は1881年に天文学者で応用数学者のサイモン・ニューカムによって既に提示されていたが、フランク・ベンフォード氏が改めて発表したことでこの名前がつけられた。
- ボーイズ対戦車ライフル【ヘンリー・C・ボーイズ:軍人 1885~1937】
第二次大戦中のイギリス軍のボルトアクションライフル。
アニヲタ的には リネット・ビショップの愛銃として有名。
元々は別の名前になる予定だったが、開発者のボーイズ大尉が本銃の正式採用を待たずに亡くなった事を受け、その名が付けられる事になった。
- ボイコット【チャールズ・ボイコット:軍人・地主 1832~1897】
「特定企業の商品を買わない」「投票に参加しない」など、何らかの行為を「しない」ことで抗議を行う運動。
英国の軍人チャールズ・ボイコット大尉はアイルランドに土地を持っていたが、
小作人からの小作料25%引き下げ要求を突っぱねたため、「非暴力だがインフラの供給を断つ」という新手の抗議活動を受けた。
農民が仕事を放棄したためボイコットは年貢を手に入れられないどころか、食べ物や郵便なども入ってこなくなってしまりイギリスへ逃げ帰ることとなった。
紀元前3世紀の書物「荘子」の「庖丁解牛」というエピソードに登場する料理人に由来する。
牛の身体構造を心眼で把握し、生きた牛を死んだことにも気づかせず捌いたという伝説の料理人。
牛刀を一切骨に当てないため、19年使いこんでも刃こぼれ一つなかったと言われており、転じて牛刀が庖丁と呼ばれ、やがて包丁となった。
ちなみに「庖」は料理人という意味なので、人名は「丁」だけである。つまり包丁とは「料理人の丁さん」の意。
- ポンジ・スキーム【チャールズ・ポンジ 詐欺師 1882~1949】
「あなたのお金を○○に投資して○倍にして返します!」と言って投資を募り、
実際には何の投資もせず新たな出資者からの出資金を前の出資者の配当として右から左に流すだけという、要は自転車操業状態の単純な詐欺。
ポンジはこの手法で数百万ドルを集めたが、新たな配当を返すため新たな出資者を得……ということを繰り返していくと無限の出資者が必要になるため、当然の帰結として破綻し逮捕された。
今日でも世界中(日本含む)でポンジ・スキームは元気に行われており、名を冠したボードゲームでは正にチャールズ・ポンジの立場を体験できる。
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ま行
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- マカダミアナッツ【ジョン・マカダム:化学者 1827~1865 オーストラリア】
ハワイ土産の定番のチョコレートや、或いはおつまみでおなじみのアレ。
本種を「発見」した、ジョン・マカダムが名の由来である。
- マゼラン海峡【フェルディナンド・マゼラン:航海者 1480~1521 スペイン】
- マゼランペンギン【同上】
- マゼラン銀河【同上】
- マゼラン探査機【同上】
- 小惑星マゼラン【同上】
本人は戦死したため、部下が世界一周を成し遂げた人。
これらの名前は全部マゼラン由来である。
海峡、 ペンギン、銀河は発見者がマゼランだったことに由来し、探査機や小惑星はマゼランの偉業にあやかる意味で名付けられている。
余談だが、マンガ ギャグマンガ日和には死んで幽霊になったマゼランが名前を残すことへ未練を語るパロディ回がある。
仙女麻姑は鳥のような爪を持っていて、背中を掻かれるとかなり気持ちいいとされる。
その機能を持った道具を麻姑手と呼ぶようになり麻姑の名が訛って孫となった。
タングステン電球と 自動車メーカーの両方に存在する。
タングステン電球の方はシルビーエレクトリック社のブランドだったが、ゼネラルエレクトリックに買収され、各国の会合にて最上品質のものに付けることとなった。日本では東芝が名乗っていた。
自動車メーカーの方は創業者松田重次郎(1875~1952)とのダブルミーニングになっている。
- マダックス【グレッグ・マダックス:プロ野球選手 1966~】
野球において、先発投手が9回以上を100球未満で完封勝利することを指す。
1986~2008年の現役生活で13回達成したマダックスにちなみ、2012年になってからアメリカの野球記者が命名した。
- マリガン【デイビッド・マリガン:ホテル経営者? 20世紀前半】
アニヲタ的には「カードゲームで初手が極端に悪い場合に引き直しができる制度」としての印象が強いが、元々はゴルフの非公式ルール。
ティーショットが上手く行かなかった際に打ち直すことができる事を指す。
由来には諸説あるが、ホテル経営者だか医師だかのマリガンさんがティーショットをミスることは共通している。
- MISHIMA手術【三嶋一輝:プロ野球選手 1990~】
国指定の難病である黄色靭帯骨化症を克服しアスリートとして復帰させた手術。
黄色靭帯骨化症は背骨の靭帯が文字通り骨のようになり、神経を圧迫し下半身に障害が生じるという病気。
治療法も背骨を骨化部分ごと取り除いてネジで固定するというもので、どちらにせよアスリートにとっては引退を余儀なくされるほど致命的と言えるものだった。
しかしこの手術は3Dモニターを使ってピンポイントで骨化部分だけを除くという画期的な手法であり、これを受けた三嶋選手は見事に復帰することができた。
三原というハンドルネームの人物が使用した ライブラリアウトデッキ。「さんげんしき」ではなく「みはらしき」。
驚異的な山札掘削・手札増強効果を持つサイバーポッドを、魔法・罠カードで延々と使い回す。
王家の神殿が 全盛期だった頃は、異常な高回転力を見せて先攻1キルすら可能なほどだった。
しかしあちらの 禁止カード化で見る影もないほどに回転力が落ち、またサイバーポッド自身も禁止カードになったため現在は組むことができない。
カードプールの増強により現在は王家の神殿なしでやってのけそうな気もするので、おそらく二度と復活できないと思われる。
- ミマツダイヤグラム【三松正夫:郵便局長 1888~1977】
北海道の有珠山が1943年から45年にかけて噴火した際、山麓の畑だった場所が隆起して新しい山(昭和新山)になっていく様子を定点観測したもの。火山活動の貴重な記録として世界的に評価された。
戦時中の「日本の地形を測量する」という行為は場合によっては非国民扱いかスパイを疑われる行為だったこともあり、
観測がバレれば命すら失いかねない非常に危険な環境下でなんとか人々の目をかいくぐり、戦後まで山の隆起を記録し続けた。
三松氏は後に私財を投じて昭和新山の土地を買い取り(自然保護のため、または農地を失った住民の支援のため)、現在でも彼の子孫が所有している。
- ミヤイリガイ【宮入慶之助:寄生虫学者 1865~1946】
淡水巻貝の一種「カタヤマガイ」の別名。
日本住血吸虫症という病気を引き起こす寄生虫の中間宿主となる種で、これを特定した学者にちなんで呼ばれるようになった。
どういう病気かというと、感染すると肝硬変・肝脾腫・食道静脈瘤・腹水……つまり内臓がボコボコの状態になり、最期は腹が風船のように膨らんで死亡するまさに奇病と言って差し支えないもの。
関東近郊を始め日本の一部地域の農村ではるか昔から発生し、通称「地方病」「片山病」「はらっぱり」「マンプクリン」などと呼ばれた謎の病であった。
明治時代に入って医者や学者が本格的に原因究明と対策に乗り出した結果、田んぼの中にいる貝に寄生している病原体が農作業時に手足の皮膚から体内に侵入することを1913年に発見。
これは生きるために田植えをするのに、田植えをすると死ぬというどうあがいても絶望な死のループと同義であった。
その後、原因と対策が判明してからは国・県・住民すべてが協力し、石灰散布や用水路のコンクリート化、果ては自衛隊が火炎放射器で焼き払うといったミヤイリガイ完全撲滅に向けた徹底的な殺貝活動が本格化。
80年以上経った1996年になってようやく「ミヤイリガイそのものはまだ生息しているが、これ以上新たな感染は起こらない」と正式な病気収束宣言が行われた。
- ミンククジラ【マインケ:ノルウェーの捕鯨船員 19世紀】
哺乳類最大のシロナガスクジラの仲間で、ナガスクジラ属最小の種。
捕鯨船の銛手であったマインケ(Meincke)が、シロナガスクジラだと言って銛を撃ったところ、揚がったのはとても小さなクジラ。
仲間たちから「お前のシロナガスクジラはやけに小さいな」とからかわれ、それ以来このクジラを「マインケのクジラ」と呼ぶようになり、やがてミンククジラ(minke whale)の名が定まった。
なので、イタチ科のミンク(mink)とは全く関係がない。英名もちゃんとMinke whaleである。
名馬を見抜く眼力が優れており、軍馬の育成に功労があったことから、育成手腕に長けた人物を指す言葉として使われる。
なお、本名は孫陽といい、伯楽は字。もとは馬の神様の名前であり、その功績を称えて伯楽の字を賜った。
「伯楽の一顧」「世に伯楽ありて、しかる後に千里の馬あり」など、多くのことわざの元になっている。
- mesmerize【フランツ・アントン・メスメル:医者 1734~1815】
「催眠術にかける」という意味の動詞。
メスメルは動物は磁気でコントロールできると考え、患者を夢遊状態にしてから磁気を帯びた物体でメスメリズムと呼ばれる"治療"をしていた。
やがて磁気が必要ないとわかり、暗示による夢遊状態の方が重要だったので内科医のリエボーはこちらを発展させ、現在の催眠療法につながるものを作った。
日本最大の大きさになる外来種の竹。
孟宗はよき母を持ち、また孟宗もよく母に尽くし、後に二十四考に挙げられるほどの人物。
だが母は老いて認知症にかかったのか食べ物をよく欲するようになり、ある大雪の日にたけのこを食べたいと言い出した。
孟宗は必死になって探したが見つからず諦めかけていたところ、孟宗の周囲が突然春になって雪が解けたけのこが生えてきたのでこれを持ち帰って母に食べさせることができたという故事が由来。
- 孟母三遷【孟子の母親:織子 紀元前4世紀ごろ】
- 孟母断機【同上】
性善説を唱えた孟子の、教育熱心な母親の逸話から生まれた故事成語。
幼い孟子が周りの真似をしてごっこ遊びしてしまうため、これではいかんと思った母親はその度引っ越しを行った。
三度目に学校の近くへ引っ越したところ学問を志すようになったため、そこで安堵し腰を落ち着けた。
そうして孟子は毎日勉学をするようになったが、ある日勉強終わりに母親と雑談していた。
すると突然母親は包丁で織物を断ち切り、「お前が勉強を止める事と私が仕事を辞める事は同じです!!男も女も今を頑張らなかったら下僕か泥棒にしかなれません!!」と説教されたため、孟子は休まず勉学に励むようになったという。
良くなっていたものが元通りになってしまうことを意味することわざ。
戦国大名筒井順昭が死んだことを隠すために建てた影武者木阿弥に由来する。
3年後に跡継ぎが十分成長して死も公開されたため木阿弥は一般人に戻ってしまった。
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や・ら行
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取っ手と注ぎ口が付いた片手鍋。「雪平鍋」とも。
現在はアルミや銅製のものが主流だが、元々は陶器製で蓋も付いた土鍋の一種。
陶器製の行平鍋は穏やかに加熱され保温性が良いという特性があり、主にお粥などを炊くのに重宝された。
平安時代の歌人・在原行平が須磨で海女に塩を焼かせたという故事にちなみ「行平鍋」と呼ばれるようになったという。
ただし、他にもお粥を炊いた時の米や、上述の故事における塩が雪のように見えたことから「雪平鍋」となった等由来については諸説ある。
在原行平は六歌仙・在原業平の兄で、自身も小倉百人一首の『立ち別れ いなばの山の峰に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む』の歌で知られる。
- 吉川線【吉川澄一:警視庁鑑識課長 1885~1949】
絞殺・扼殺された被害者の首に見られるひっかき傷のこと。
首を絞められた被害者が抵抗する際に、絞められているものを解こうとして自らの爪で首を傷つけてしまうことにより発生する。
これがあると、他殺体であることがより明確になる。
この特徴に気付き、学会で発表したことから吉川澄一の名がついた。
- ラグランジュ点【ジョゼフ=ルイ・ラグランジュ:天文学者・数学者 1736~1813】
天体と天体の間で引力が釣り合い安定する位置のこと。
もしスペースコロニーを建設するならここという位置であり、『ガンダムシリーズ』では 宇宙コロニーは大抵ここに建設される。
その関係で地球と月の位置関係で語られる事も多いが、「太陽と地球」、「太陽と木星」間にも同様にラグランジュ点は存在する。
地球と月で言えば、月の真正面目前辺りのL1、月の裏側のL2、月軌道の真反対側のL3、
地球と月を2点とする正三角形を作った時に残りの頂点に当たる位置のL4とL5の5つが存在し、L4L5は「トロヤ点」とも言う。
太陽と木星のL4L5には小惑星が無数にある為、これが「木星のトロヤ群」、或いは単に「トロヤ群」と呼ばれる事もある。
因みに ジオン公国があるのはL2辺りである。
ラグランジュは名前はフランス語読みだが生まれはサルデーニャ王国(現イタリア)であるため、ジュゼッペ・ルイージ・ラグランジャとも。
レオンハルト・オイラーと並び称される18世紀を代表する数学者の一人であり、多数の功績を残している。
マリー・アントワネットの数学教師だった時期もある他、フランス革命後も学者として働き、メートル法制定にも関わっている。
- ラッセル車【ジェームズ・H・ラッセル&ジェームズ・W・ラッセル:技術者・実業家 19世紀後半~20世紀前半】
楔形の鋤で雪をかき分けるタイプの除雪車の通称。海外では「ウェッジプラウ」「スノープラウ」などと呼ばれる。
日本では1910年代にこのタイプの除雪車の特許を保有していた「ラッセル・カー&スノープラウ・カンパニー」から鉄道用除雪車を購入し、その後この手の方式の除雪車が全てラッセル車と呼ばれるようになった。
- ラッダイト運動【ネッド・ラッド:活動家 18世紀後半】
「産業革命とやらで工場が機械化されたらオレ達労働者は食いっぱぐれだ! なので機械をぶっ壊して産業革命を中止に追い込むぜ!」という運動。
嚆矢となったネッド・ラッドによる自動織機の破壊活動が由来とされる。
ちなみに彼が実在したかどうかはかなり怪しく、元は『ラッド(ラダドム)という名前の少年が機械を壊した』という由来不明の逸話が新聞を中心に徐々に広まって行き、機械を壊した労働者を問いただすと「それはネッドがやったんだ」と責任転嫁する流れができた。
いわば活動を正当化するため架空の主導者を作り上げて大義名分にした可能性が高い。
- ランドルト環【エドムント・ランドルト:眼科医 1846~1926】
視力検査の時に使うC字型の輪っか。
スイスの眼科医ランドルトが開発し、1909年には国際標準指標として採用された。
彼は眼科学分野で多くの功績があり、網膜の中にある神経細胞「ランドルト体」にもその名を残している。
- リーマン予想【ベルンハルト・リーマン:数学者 1826~1866】
リーマンゼータ関数 ζ(s) の非自明な零点 s は全て、実部が 1/2 の直線上に存在する。
という数学上の予想。
ドイツの数学者ベルンハルト・リーマンが1859年に自身の著書に発表した予想で、160年経った現在でも証明に至っていない超難問。
アメリカのクレイ数学研究所によって証明に100万ドルもの懸賞金が掛けられた「ミレニアム懸賞問題」と呼ばれる未解決問題の一つである。
ちなみにミレニアム懸賞問題はP≠NP予想以外すべて人名由来である。
- リンチ【ウィリアム・リンチ:治安判事 1742~1820】
法によらない私的な制裁のこと。私刑。
よく言われる語源は南北戦争時代の治安判事ウイリアム・リンチだが、
他にもチャールズ・リンチ大佐、炭鉱経営者トーマス・リンチといった説もある。
そもそもリンチがよくある姓なので散発したとしてもおかしくない。
年老いてなお元気な老人を示す中国の言葉。
小説「三国志演義」における黄忠が老人でありながら非常に活発で多くの戦果を上げた人物として描写されていたため、このような言葉が誕生した。
なお黄忠は実在の人物だが、上記の通り生年不詳でありどの程度老人だったのかは定かではない。
- Linux【リーナス・トーバルズ:大学生(当時) 1969~】
当時Unixとその互換OSがどれも色々と面倒なことになっていたことに不満を覚えたフィンランドの学生がUnixのソフトが動くよう作ったOS。
最低限の機能を備えた状態で発表してからは全世界からの協力を得て本格的なOSへと成長していった。
自分の名をつけることは本人も考えてはみたものの躊躇ったらしく当初は「Freex」として発表したが、開発者たちからも推奨され「Linux」で定着した。
- ルーズベルト・ゲーム【フランクリン・ルーズベルト:アメリカ大統領 1882~1945】
点取り合戦の末に、「8対7」で決着する野球の試合。
1937年、野球好きのルーズベルトは野球記者協会からディナーに誘われたが、都合により欠席した。
それを詫びる手紙の中で、「(野球の試合で)一番おもしろいスコアは、8対7だ」と記したことによる。
- レオタード【ジュール・レオタール:曲芸師 1839~1870】
体操選手なんかが着るアレ。
今でこそ女性用のイメージが強いが、由来となったフランスの曲芸師、ジュール・レオタールはヒゲマッチョの男性で、形状も全身タイツのようなものだった。
レオタールは世界で初めて空中ブランコを披露した人物でもあり、演技の際の「動きやすさ」「肉体美の強調」を目的として 全身にフィットする衣装を考案。これがトレードマークとなり、衣装は彼の名を取って「 Leotard」と呼ばれるようになった。その英語読みが「レオタード」である。
- ロールシャッハテスト【ヘルマン・ロールシャッハ:精神科医 1884~1922】
紙にインクを垂らして作った、左右対称の図形を被験者に見せて、それが何に見えるか答えさせるテスト。
1920年代にロールシャッハに考案されて以来、現在も用いられているが、妥当性に疑問があるとして近年では使用頻度が減少傾向にあるという。
- ロッシュ限界(ロシュ限界)【エドゥアール・ロシュ:天体力学者 1820~1883】
1848年に打ち出された、惑星や衛星が破壊されずに主星に近付ける限界距離のこと。この距離から更に近づくと潮汐力で星が崩壊する。
小惑星ユリシーズが元のサイズのまま地球に落着せず、無数の破片となって大陸各地に降り注いだのはこのため。
『 星のカービィ ディスカバリー』で 曲名に採用されたことでゲーマーからの知名度が上がってきている。
- ロンズデーライト【キャスリーン・ロンズデール:結晶学者 1903~1971】
六方晶系の結晶構造を持つダイヤモンドで、通常のダイヤより硬い。
隕石が地球に衝突した際の熱と圧力によって生成される。
結晶の構造解析を研究していたロンズデール博士にちなんで名付けられた。
『 キン肉マン』 完璧超人始祖編の 最終決戦において、 悪魔将軍がダイヤモンドパワーの更に先の境地を発現した際にこの名が採用されている。
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〔現実→架空での例〕
ユンゲラーは
ポケットモンスターシリーズに登場する「ねんりきポケモン」であり、その名前とスプーンを持った外見は明らかに1970~80年代に一斉を風靡した超能力者ユリ・ゲラーを元にしている。
ところがユリ・ゲラーはなにぶん存命の人物だったため、2000年にユリ・ゲラー本人から「イメージを勝手に使われた」として約100億円の損害賠償を起こされてしまった。
幸いこの訴訟は
英名がKadabraだったため取り下げられたが、以降「ポケモン」シリーズには特定の人物を名前の由来とするポケモンは1匹も登場していない。
またユンゲラー自体もカードに登場しない。
かわらずのいしを無効化するなど妙な扱いを受けていたが、現在はユリゲラー氏と事実上の和解をしている。
逆に言えば初代には存在してたということであり、ユンゲラーの進化前
ケーシィ【エドガー・ケイシー:預言者 1877~1945】と進化後
フーディン【ハリー・フーディーニ:奇術師 1874~1924】が人名由来。
他にも
サワムラー【沢村忠:キックボクサー 1943~2021】
エビワラー【海老原博幸:プロボクサー 1940~1991】もエポニムである。
- マリオ【マリオ・セガール:NOAの倉庫の大家 1934~2018】
こちらも
任天堂。
アーケードゲームのドンキーコングがブームになり始めたころ、主人公のひげ男は「ジャンプマン」と呼ばれており明確な名前が無かった。
そんな折
任天堂と倉庫の持主セガール氏の間で家賃を巡って口論となるが、なんとか保留してもらえることとなった。
任天堂側は彼の人柄に敬意を称し、ジャンプマンに「
マリオ」と名付け、名前を残すことにしたのである。セガール氏が単に似ていたからという説もあるが、どちらにせよ本人はその事に対しては冗談を言えるくらいには受け入れていた様子であった。
ちなみに
ルイージに関しては「イタリア人に多い名前」としてつけられた、決して類似品だから
ルイージではない。
任天堂関連では、俗に言うドンキーコング裁判の
任天堂の弁護士の名前がジョン・カービィ(1939~2019)であり、
星のカービィの
カービィの由来となったという説もある。事実とすればこれもエポニムだが、アメリカの掃除機会社「Kirby」が由来という説もあり、生みの親の
桜井政博氏もよく覚えていないらしい。
『
餓狼伝説2』が初出の格闘家。
当初SNKが設定した名前「キム・ハイフォン」が韓国人名として不自然だったため、当時SNK作品の韓国での流通等を担っていたビッコム社の社長の名前を借りて命名された。
一時期SNKとビッコム社の取引が無くなったために「キム」のみの表記となっていたが、2015年頃より復活している。
なお、韓国語での発音は「ガプァン」のようになるらしい。
- Slifer the Sky Dragon【ロジャー・スライファー:アメリカでの放送局「4Kids」のプロデューサー】
遊戯王のカードの1枚。
…え?そんなカードあったかって?日本では
オシリスの天空竜と呼ばれているカードである。
劇中の重要キャラクターにスタッフの名前を付けるというのはアメリカにおいては割と行われているらしく、おかげでオシリスもその文化の被害にあった。スライファーという名前が割とかっこいいのが救いか。
原作漫画では《SAINT DRAGON -THE GOD OF OSIRIS-》が正式名称となっている。
ARMORED COREシリーズを代表する射撃武器。唐澤氏はプロデューサーとして
初代と
PPを担当していた。
性能の詳細は個別項目に譲るが、大まかに言えば
「デカくて重いが超強い」or
「デカくて超重いが強い」エネルギー系ライフル。
唐澤氏が退社した後は、この手の大型エネルギー系ライフルは
KRSWだったり
CANOPUS(通称
カノサワ)だったり
KRSV(通称
カラサヴァ)だったり、微妙にKARASAWAに寄せた名前の武器が登場している。
ちなみに
MoAのフロムアリーナには
「カラサワ」というランカーが登場するが、搭乗機はKARASAWAを装備していない。なんでや!
〔架空のエポニムの例〕
- ミノフスキー粒子【トレノフ・Y・ミノフスキー:物理学者 U.C.0025~U.C.0079(諸説あり)】
機動戦士ガンダムとそれに連なる宇宙世紀シリーズの世界の根幹的技術、ミノフスキー粒子。
メタ的には
富野由悠季監督に因み、富野好き→トミノスキー→ミノフスキーという由来だが、作中ではこのようになっている。
元々は設定上で語られるだけの人物だったが、後に『THE ORIGIN』に登場を果たした。
メアリー・シェリーの小説『フランケンシュタイン』内で、
人造人間を制作者のヴィクター・フランケンシュタインが、出来の悪さにそのまま放置してしまったので名前が付けられずに終わっている。
この為、この話を1823年に舞台劇化された際、配役表記で役名をどうするか困ったらしく「
――――, by Mr T. Cooke,」(T. Cookeは演者名)というすごい表現をする羽目になったりしていたが、そのうち「怪物」の呼称が定着するも、他の怪物との区別のために「フランケンシュタインの」とタイトルもしくは制作者名をつけて呼ばれているうちに、「怪物」が省略され「フランケンシュタイン」になってきている。
「フランケンシュタイン=怪物の名前」となっているのが確認できる古いものでは、1935年の『フランケンシュタインの花嫁』があり、まずタイトルが紛らわしい事。(製作者の婚約者と、女の
人造人間の双方が出てくる)
冒頭でメアリー達が物語としてこの話を語る場面にて、バイロン卿が怪物を指して「フランケンシュタイン」といっているなどがある。
AC4系にて物語の根幹を形成する要素の一つ。
軍事的には多彩な利用法があるものの、重篤な環境汚染源でもある危険物質。
「発見者の名を取ってコジマ粒子と命名された」という設定であるが、発見者のコジマ氏の素性が如何なるものかは言及が無いため不明。
ラテン文字表記は「Kojima」であるため、おそらく発見者は日本人か日系人であると思われる。
メタ的な名前の由来はAC4のスタッフの一人と思われる。
スタッフロールではYuzo
KOJIMAと一人だけ名前がやたらと強調表示されている人物がいる。
仮面ライダー鎧武に登場する変身ベルト。
ロックシードを装着することによってアーマードライダーに変身できる。
その本質は、ヘルヘイムの森による浸食に対応するべく作られた生命維持装置兼外敵用防衛装置である。
MGS2の
ソリダス・スネークがCIAの工作員としてリベリア内戦に参加していた際、少年兵育成のために現地の子ども達に課していた訓練プログラムの通称。
その内容は戦闘訓練だけに留まらず、
「無抵抗の市民や捕虜を殺させる」「幻覚作用をもたらす火薬を食事に混入する」「イメージトレーニングと称して戦争映画を視聴させる」
という、子どもを殺人マシーンとして作り上げる洗脳も含まれていた。
戦う事を拒否した子どもは容赦なく殺害する、というオマケ付きで。
雷電もかつてこの訓練プログラムを受けており、成人後に記憶を操作されてなお悪夢に苦しめられている事が明らかになった。
MGRの時代では、デスペラード社が拉致したストリートチルドレンから摘出した脳にVRシステムを通じて同様の訓練プログラムを課していた。
〔エポニムである事が架空である例〕
ゴルフはかつて英国発祥とされていたが、後の研究で
辵(チャク)家棍法術奥義「
纏劾狙振弾」が起源と判明。
名前もこの技の創始者「
呉竜府」から取られているという説が支配的である。(
民明書房刊「スポーツ起源異聞」より)
……といった感じで、漫画
魁!!男塾にはこの手のトンデモ起源説が頻発する。
ヘンテコな技を使う新たな敵が登場すると、毎回のように
「○○の起源は実は中国(またはモンゴル)拳法の技■■であり、○○という言葉は■■の達人△△(適当な当て字)の名に由来する(
民明書房刊「○○の意外な歴史」より)」
といったいかにもそれらしい解説が挿入されて信憑性を与えるのがお約束であり、当時の小学生達に広く信じられた。
ルックス【
呂空雛(るうくうすう)】だの
ホッピング【
宝浜具(ほうぴんぐ)】だの、男塾のトンデモエポニムには枚挙に暇がない。
- ガッツポーズ【ガッツ石松:元プロボクサー 1949~】
現在はタレントとして活躍しクイズ番組でのおトボケ回答や「OK牧場」でお馴染みの元WBC世界ライト級チャンピオン。
ロドルフォ・ゴンザレスに勝利しWBC世界ライト級王者となったガッツ石松が勝鬨を上げる様が「ガッツポーズ」と称され新聞に書かれた事で広まり、
これが「ガッツポーズ」の起源とされ、またこの試合が行われた1974年4月11日に因んで4月11日はガッツポーズの日に定められている。
ネット上では4月11日になると「4月11日はガッツポーズの日」が「ガッツポーズの由来はガッツ石松」という豆知識と共に多く流れるが、
実の所ガッツポーズもガッツポーズという呼称も以前から存在しており、
ガッツ石松で広く有名になった事は間違いなさそうであるが「ガッツポーズの名前の由来はガッツ石松」はデマである模様。
猫が何もないところをじっと見ていることについて、ナチスドイツで超常現象を研究していたシュターデン博士が愛猫フェレンゲルと共に解き明かしたとされるもの。
猫がこうした仕草をしている時には幽霊が見えているというが…
- L【クロード・リットル:科学者 1716~1778】
先述の通り、国際単位系では人名に由来する単位しか頭文字を大文字にできないとされているが、1つだけ例外がある。大文字「L」で表すリットルだ。
リットルの語源はフランスの単位「リトロン」で、人名ではない。
これは小文字のlがIと紛らわしいための措置である(かつて筆記体で小文字の「l」を表現していたのもある意味このため)。
これに目をつけた科学者ケネス・ウールナーは1978年、「リットルの語源は科学者クロード・リットル(1716~1778)である」との
エイプリルフール記事をそれらしい来歴とともに教師向けのニュースレターに掲載。
ところが1980年、
国際純正・応用化学連合という
化合物の命名法を世界的に統一するなどの功績を持つガチすぎる学会の雑誌が「リットルの語源はクロード・リットルである」との記事を
本気で載せてしまうという事態に発展してしまった。
- 韋駄天【アレクサンドロス三世:マケドニア国王 紀元前356~紀元前323】
俊足の代名詞として知られる仏教の神、韋駄天の語源が世界史上屈指の英雄であるアレクサンドロス大王であるという説。
アレクサンドロスのアラビア語読みである「イスカンダル」がインドに伝わってヒンドゥー教のスカンダ神の語源となり、それが更に日本に伝播して韋駄天となった、とされているが、スカンダ神の登場と大王の活動期間に矛盾があるため、現在では否定されている。
しかし自称ゼウスの子孫で東方遠征に生涯を費やした大王が、名前のみではあるが東の果て日本で神になっていた、という説は歴史ロマンに満ち溢れており、事実ではないことを承知のうえで創作のネタにされることも。
名祖になった人に追記修正をお願いします。
- 中国に博麗霊夢由来の「灵梦」って花があるな -- 名無しさん (2021-01-17 16:54:11)
- ウラシマ効果がありなら、でんでん現象もありかな? -- 名無しさん (2021-02-19 10:55:55)
- きむじょんい…いや何でもない。そんな花知らない。 -- 名無しさん (2021-03-11 21:40:53)
- 浦島太郎とサウザーの肩書・活躍時期が草 -- 名無しさん (2021-05-17 23:36:28)
- シュウゾウ・マツオカルールってなんだろ?って思ったら、項目内には説明ないのか… -- 名無しさん (2021-05-18 11:06:58)
- ↑現役時代の松岡氏が試合中に筋肉痙攣を起こしてしまい誰が見ても試合中止な出来事だったんだけど、当時のルールブックには『痙攣によるメディカル・タイム・アウト』が認められておらず、松岡氏は遅延行為による棄権が認められる2分間ずっとテニスコートで苦しむ羽目になった。なお、後にこのルールを悪用(メディカル・タイム・アウトを利用したズル休み)する選手が頻発したので2010年には廃止されたとのこと。 -- 名無しさん (2021-06-03 15:07:58)
- ↑ 松岡さんみたいに本当に痙攣発症した人は結局諦めるしかなくなっちゃったのか… -- 名無しさん (2021-06-09 09:48:21)
- 有楽町の由来は信長の弟の一人、織田有楽斎。…というのはガセ。…のはずなのだがネットでは事実のように拡散されてて本当にガセなのかもハッキリしない -- 名無しさん (2021-06-21 15:08:20)
- ↑千代田区のホームページに書いてあるぞ。 -- 名無しさん (2021-06-21 15:26:46)
- 恐竜の学名にのび太の名前がついたね -- 名無しさん (2021-07-08 20:18:43)
- 内臓逆位の遺伝子を持った蝿を発見した博士が北斗の拳の同名人物から取って「サウザー遺伝子」って名付けた例もあった筈 -- 名無しさん (2021-08-03 21:37:47)
- アダムダン率があるなら小松式もあってもええと思う -- 名無しさん (2021-10-24 21:09:39)
- 最近の言葉として「ニコライする:1.命乞いする 2.動画を量産する」が -- 名無しさん (2022-01-26 02:23:42)
- 雑学の宝庫みたいな項目で面白い。初めて聞く言葉もたくさんあるなあ。 -- 名無しさん (2022-01-26 05:01:30)
- ある意味、異世界転生した先では絶対に通じない言葉でもあるのかな。まあ実際はそこまで厳格にした物を読みたいわけではないけど。 -- 名無しさん (2022-01-26 06:44:48)
- 有馬記念は創設者の名前から来てるって知るまでは「有名な馬が出るから」だと思ってた -- 名無しさん (2022-07-28 01:05:52)
- 一覧が結構多くなってるし、せっかく五十音順に並んでるんだから「ア行」「カ行」みたいに折り込もうと思うけどどうだろう(ナ行は少ないからハ行あたりと統合するかも) -- 名無しさん (2022-08-10 22:25:16)
- 一覧を折り込んでみました -- 名無しさん (2022-08-17 23:59:36)
- 青木まり子現象がないなんて… -- 名無しさん (2022-10-16 12:51:59)
- ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-10-16 13:33:47)
- 深草少将は99日目に雪の中で息絶えたってあるが、一方で99日目があまりの大雪だったため面倒くさがった深草少将が代理人をよこしたことに小野小町が愛想を尽かした、という言い伝えもある -- 名無しさん (2023-01-09 21:00:29)
- ログ化しました -- (名無しさん) 2023-02-18 13:49:52
- 菌類さん惑星になっているのか… -- (名無しさん) 2023-03-08 17:05:11
- 目玉焼きやポーチドエッグなんかを乗っけた料理を「ビスマルク風」というのは戦艦ビスマルクと同じ元ネタの鉄血宰相さんの好物だったから -- (名無しさん) 2023-05-06 21:53:20
- 奈須きのこと小惑星に命名した人は他にも「新海誠」や「kalafina」とかも名付けてるし、なんならこの人自身の名前が付いた小惑星もある(他の人が付けたものだけど) -- (名無しさん) 2023-06-17 10:38:48
- 架空のエポニムの例に「両津彗星」を追加したいな。「同時に発見者がいたら3人まで名前を付けられる」とかの命名規則についても作中で触れられてたし -- (名無しさん) 2023-07-24 10:43:59
- オギノ式・・・ -- (名無しさん) 2025-01-13 14:08:52
- 日本でいう「サークルクラッシャー」は、アメリカでは「Yoko」というそうな。由来は勿論オノ・ヨーコである。 -- (名無しさん) 2025-02-02 20:16:41
- ダービーも無いんだね -- (名無しさん) 2025-03-11 06:50:01
- > サウザー:聖帝 ?~1990年代? そうだけどさぁw -- (名無しさん) 2025-04-20 01:30:52
最終更新:2025年04月20日 13:33