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代役

登録日:2021/02/06 Sat 23:17:09
更新日:2026/08/02 Sun 19:23:47
所要時間:約 39 分で読めます




代役(だいやく)とは、代わりの役である。
というより、役を演じる人が何らかの理由により演じる事が出来ない場合に用いられる役者の事である。
基本的に「別の役者が同一キャラクターを演じる場合」を指すが、本項目では「前任者と同じ立場の別キャラクターを演じる場合」も一部紹介する。
また、「声優/俳優変更」「降板」にも触れる。

一人多役も参照。


目次


概要

キャラクターに声や体で命を吹き込む「声優」「俳優」と呼ばれる人達。彼ら彼女らによってキャラクターは動きだし、喋りだすのである。
だが、キャラクターは架空の存在としても演じている人間は実在人物。どれほどの実力者であっても人間である以上、常に万全という訳ではない。
病気や怪我、出産、あるいは加齢、死去、不祥事、スケジュール等により演じられなくなった時、そのキャラクターは大抵の場合、「死亡」「転勤」場合によっては「自然消滅」等により物語から退場する。
だが、そのキャラクターが重要なキャラで退場させることが出来ない場合に、「代役」が登場するのである。


実写作品における代役

実は代役が立てられることはあまりない。
というのも、基本的にドラマは演者の「顔」や「体」がそのキャラクターとなるため、代役となるとやはり違和感が大きくなりがち。なので代役を立てるより物語から退場することが多い。
退場理由のほとんどが「遠い場所への転勤、異動」か「死亡(病死や殉職)」であり、特段の事情がなければ何の理由も語られずにフェードアウトする事も多い。
このパターンの有名どころは『必殺』シリーズの中村主水(演者の藤田まことの死去に伴い、西方へ赴任した*1という設定になった)だろう。
中にはコンビ的キャラクターの片割れが降板した事で、もう一人も出なくなってしまうなんてパターンも存在する。

しかし、その人物の役割が大きく、ストーリー上欠かせない場合は代役を立てることもある。
この例が多いのがNHKで、公共放送故にスキャンダルなどへの扱いが厳しいこと、朝ドラ大河ドラマという長期作品を制作していることが理由。
特に大河ドラマにおける代役抜擢は出世のチャンスでもあり、直近では「麒麟がくる」で沢尻エリカの代役を務めた川口春奈がいい例だろう。

民放作品では『相棒』の衣笠藤治副総監が、演者の大杉漣の急逝によりシーズン16最終回以降は杉本哲太が代役を務めている*2
相棒シリーズは基本的に演者が亡くなった場合はそのまま退場することが多いが、流石に衣笠はそうはいかず、以降のシーズンも杉本が演じている。
他にも『半沢直樹』では7年ぶりの新作の際、かつてレギュラーを務めていた俳優が別のドラマとバッティングしてしまったので代役的キャラクターを用意したのだが、その用意したのが原作では退場済みのライバルであり、スムーズに行くはずの事がひと悶着もふた悶着もする羽目に……

基本的に実写の類で代役が立てられるというのは演者が死亡、引退した、もしくは成長した等、待っていても解決しない事情が起こった場合のみであり、病欠、産休等の復帰の可能性が高い場合は「一時退場」で済ませることが多い。
他にも子役の場合は成長が早いため、最初に出演して間が空いた際は演者が変わっていることもある。
???「なんか、ちょっと見ん間に雰囲気変わったんちゃうか?」

変わったところでは、なんらかの事情で参加ができなかった俳優や人物がいる場合は、立ち位置の代役が立てられることも稀にある。
たとえば映画『ミスター・ルーキー』。阪神タイガースに突如現れた覆面姿のリリーフ投手が大活躍する物語なのだが、この主人公を演じるのが長嶋一茂……つまり阪神に在籍経験のないプロ野球OB(もっと言ってしまえば巨人OBかつ「おそらく日本一有名な巨人の選手」の実子)だったため、一部の阪神OBが出演に同意しなかった。
この理由から当時現役であった選手*3ひとり多い気がするだけでおおむね主力陣として欠けは見られないものの、OBについては出演しているランディ・バースが名目上は本人役ながらも一部のシーンでは掛布雅之の代役を務めているし、解説者については出演が叶った吉田義男・中西清起・田淵幸一にある程度代役部分もまとめてしまった可能性が高い。
少なくともバースについては、こう解釈しなければ「85年V戦士の4番打者」と説明されるのはおかしいだろう(実際にはおおむね3番)。
また、当然ながらアスリートたる選手がそう都合よく撮影に参加できるわけではないので、一部のシーンではこれとは別に大阪ガス社会人野球部の所属選手が実名を使用したうえで本来の意味での代役を務めていた。
その結果が先述した「ひとり本人役選手が多い気がする」……後に本当に阪神タイガースの選手となる能見篤史がエキストラとして投手役を務めた*4のだから世の中分からないものである。

また、俳優が激しいアクションができない、もしくは禁じられている場合はスタントマンやスーツアクターが代わりに演じる事もある。
これも広義の意味では代役と言えるだろう。

特殊な例にはロード・オブ・ザ・リングにて普通の人間より明らかに背の低いホビット役がある。
ホビットだけのシーンは普通の身長の俳優が演じているが、他の種族と同じ画面に映る際は身長の低いスタントマンが演じていた。


特撮における代役

特撮ヒーロー作品においてオールスターものをやる場合、オファーの都合等で同様に声優が声のみを代役することも見られる。
これまた例に出すと『ウルトラマンタロウ』で主役の東光太郎役及びタロウの掛け声を担当した篠田三郎は、「自身の青春の思い出として大切にとっておきたい」として関連作品への出演を辞退しており、それによってタロウのみ人間態の登場はなく、声も声優の石丸博也森久保祥太郎両氏*5が代役として務めている。
戦闘時の掛け声のみ、『タロウ』本編で篠田が演じたライブラリ音声が使われている。
ちなみにタロウの弟子であるウルトラマンメビウスも、演者の五十嵐隼士が俳優業を引退したために同様の措置が取られることが多く、『超8兄弟』『ウルトラ銀河伝説』あたりよりも以降の公表作品に限れば、五十嵐の新録は2026年のウルフェスなどごくわずか。
一方で代役としてキャスティングされた福山潤のメビウスも評価は高く、特に近年の立場ある警備隊員としてのメビウスの演技は「意図したわけではないのかもしれないが、サコミズ隊長(サコミズ最高総監)に似てきた」として好評でもある。

この他、スーパー戦隊シリーズにおいて変身後は顔がわからない事を逆手に取り、壮大な死亡回が作られることもあった。その場合は変身後の姿のみの登場で、声は声優が代役をする事になる。
よく知られるのは『超電子バイオマン』のイエローフォー殉職回だろう。

特撮作品は非現実的な描写が許されるため、何らかの理由を付けた上で「容姿は異なるが同一人物」と主張し、代役を立てるケースもある。


ただし、上記例を観れば分かるが、代役を立てた事例は大半がレギュラー戦士ではないキャストであり、レギュラー戦士で代役を立てたのはリキが初めてである。しかもこの場合は「あまりにも加齢していると設定面で不自然になりかねない」というどうしようもない事情もあった。
それもそのはず、基本的には特撮も実写作品ということもありレギュラー戦士の交代が起きた場合はそれこそ代役ではなく理由を付けて退場→新キャラに交代というケースが多い。
上記のイエローフォーもこのケースでの交代であるほか、バルイーグルのように死亡とは別の理由で交代する事も。
またスーパー戦隊シリーズ以外だと、レッドルアキバブルーも退場→新キャラというケースである。
なお代役を立てる場合は退場→新キャラ交代とは異なり、そもそもキャラクターが変わってないので特に理由付けも一切なくしれっと俳優/声優のみを交代させる。

このほか『仮面ライダー電王』のハナは演者の白鳥百合子が体調不良により降板したため、中盤からは「時空の歪み」によって子供化したという説明でコハナが登場した。これはその後のストーリーに繋がる重要設定として生かされている。

変わったところでは、初代ゴジラは「怪獣王ゴジラ」としてアメリカで公開されるにあたってアメリカ人のオリキャラが登場するシーンが多数追加されているのだが、当然そのためだけにオリジナルの俳優を呼べるはずもなく、既存の映像が流用出来ない場面では全て背格好の似た代役を顔が映るアングルを避けて撮る事で対応している。中でも眼帯を付けた側ばかり映る芹沢博士は有名

全くの余談だが、『魔進戦隊キラメイジャー』には「代役ン」なるアイテムが登場している。


舞台劇の代役

公演の期間中に演者が急病などで倒れた場合、公演が中止されることもあるが、代役を立てて続行することもある。
代役として出演する役者は台本読みと舞台の立ち回りを1日足らずで終わらせて本番に臨む必要があるため、それなりに技量のある人が選ばれる。
再オーディションを行う場合もあるが、ダブルキャストやスウィングなどがある場合、その人達が何かしらの理由で欠員が発生した際に代役を務めていたりする。
再演の場合はその役を経験した俳優が選ばれるケースがあり、『ミス・サイゴン』の2014年公演ではエンジニア役の市村正親が胃がんで休演したため、筧利夫が代役として宛てがわれた。
舞台はドラマのようなリアリティを追求することが難しい一方、全体的な雰囲気さえ伝わればどうにかなるという特徴がある。細かい仕草や小さな声は遠くの席から分からないため、身振り手振りもセリフもドラマより大袈裟にしてちょうど良い塩梅になる。
このため、代役の役者の年齢が元の役者と多少歳が離れていても大きな問題はない。

三谷幸喜脚本の舞台劇『江戸は燃えているか』では、昼公演に出た松岡茉優が急な体調不良でその日の夜公演のみ休演となり、代役も見つからなかったため、三谷幸喜本人が台本片手に黒子姿で舞台に上がり、台詞を読み上げることで代役をこなしたというエピソードがある。
女性の代役を男性がこなすというのは舞台劇ならではのものだろう。

本当はあってはならないが、俳優の性格に大きな問題を抱えているケースがある。
あくまでも極端な例だが、並外れた才能を持ち華々しい実績を収めた大女優が、プロデューサーの一存で主演を務めることになった舞台がある。
しかし、その女優はリハーサルの場で「衣装が気に入らない」「小道具が気に入らない」「脚本が気に入らない」とわがまま放題、しかもそれを聞き入れなければリハーサル途中で帰ってしまう有様だった。
他の俳優たちは相談の末に、主演を呼ばずに代役を据えてリハーサルを行うという暴挙を敢行。「このままでは代役に役を奪われる」……かつてない危機感を抱いた主演女優は、ブランドに驕ることなく真面目に取り組み、見事舞台を成功させたのであった。


アニメにおいての代役

アニメのキャラクターは大抵が「架空の人物」であり、乱暴な言い方をすればアニメーターが違ってもほぼ同じキャラを描くことが可能である。
しかしただ1つだけ人間が演じなければいけないものがある。それは声。こればかりはどうしようもないので、声の俳優……要するに「声優」の出番となるのだ。

とはいえ声優もやはり人間、様々な理由でキャラクターを演じる事が不可能になることも多々ある。
だが、ドラマなど「顔」が出るものと違い、声というものはある程度誤魔化しが効くからか、別の演者となってキャラクター本人はそのまま続投することが多く、退場→新キャラ交代になるケースは比較的少ない。
ちなみに、声優降板は殆どの場合は(演者本人が申し出ない限り)急な事。声優に責任があるケース(=「看過できないレベルの」不祥事)を除けばほとんどが「復帰のめどが立たないような病気」か「死没」なので、代役は今までゲスト、準レギュラーで出た声優、つまり元々同じ作品に参加していたメンバーが演じる事が比較的多い。
逆に全く新しいキャストを代役として器用する場合、オリジナルの役者が演じたイメージを可能な限り損ねない人物が選ばれることが多く、鈴置洋孝の専属代役となった成田剣なんかはいい例だろう。
もしくはスピンオフなどで演じた声優が複数いる場合は、そちらから引っ張ってくることもある。

親子で声優、俳優をしている人物も多く、息の長いコンテンツでは親の代役を子が請け負ったりするパターンも増えている。著名なものだと、
が挙がる。めぐみは後に1stガンダムの仕事では、まったく血縁関係がない声優の「逝去による新録不能のための代役」も担当している。
ちなみに大塚明夫は本人も実力派のベテランゆえに代役も多いが、できる限り元の役に近づける演技をしているのが特徴的。

著名なケースとしては、『ルパン三世』で主役のルパン三世を演じた山田康雄の逝去を受け、その代役として起用されたクリカンこと栗田貫一が挙げられる。
栗田は本職がものまねタレントであった上、山田のモノマネを得意としており、生前の山田康雄本人も認める再現度だったため、キャラクターのイメージを殆ど変えることなく交代を果たした。
また、氏の交代がきっかけでものまねタレントが声優業に進出する新たなパターンが生まれた。

代役を立てられた後本来の声優が復活した場合だが、元に戻る場合と代役がそのまま演じ続ける場合の2パターンに分かれる。両方ともそれなりに見受けられる。
前者の場合は一時的に代役を務めた声優が正式キャストとして別役で登場するケースもある。話の流れで本来の役と代役しているキャラが戦う一人芝居状態になることもあったり。

また『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のニカ・ナナウラ役の宮本侑芽が病気になり一時的に降板することになったが、その際の代役はなんと売れっ子の白石晴香という事で驚かれた事もある。
そして宮本が回復した際にニカ役にも復帰し白石はそのまま降板となり、以降も別キャラで登場したりはしなかったが、同じガンダムシリーズの『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』でヒメコ・ユリー役として再登板した。

特殊な例として、1990年代辺りまでは「少し前までレギュラーだったキャラが話の都合で一時的に退場しているが、ちょっとだけ声がある」など特殊な場合において、本来の演者とは別人が演じることもある。
代表例としては『ドラゴンボールZ』の天津飯は本来は鈴置洋孝が演じていたが、天津飯が死亡(要するに一時的にレギュラー落ち)後に一言だけ新しく喋る必要がある場合は、鈴置の都合がつかなかったのか山寺宏一が代役を務めた(鈴置没後は緑川光が後任となる)。
またレアケースとして本田ヒロト役の近藤孝行は病気降板。その後は代役の菊池英博が最終回まで演じたが、映画『遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』で12年ぶりに復活した例もある。

なお原作が18禁アダルトゲームの場合、アニメ化する時はほぼ全員が何故か代役となる。……しかし声質や演技は代役とは思えないほど異様に似ている事が多い。
要は「生き別れの双子(兄妹)」というやつである。まぁ容赦なく総取り替えされることもあるんだけどね。
ネタバラシすると、声優は売れる前に使ってた芸名や名義使い分け(いわゆる裏名義)等、芸名を複数持っている事が多い。これはトラブル回避や検索避け、ゾーニングなどの理由もあるだろう。で、それを18禁ゲームの時に使ってるだけである。これがアニメ化やリメイク時に名前だけ変わって声が変わらない理由である。詳しくは「裏名」の項目を参照。
18禁ではないが、アニメ版ワンピースだと「粗忽屋〇〇店」というどこかで聞いたような声の声優がキャスティングされている。誰って?さぁ……?

元々演じている人のイメージが強い場合、他の人になることで視聴者の強い違和感を誘う可能性があることなどから代役を立てない場合もある。この場合は過去の音声を使い回したり、キャラが一切喋らなくなったりすることが一般的。
例を挙げるとピカチュウの担当である大谷育江が体調を崩した際、ピカチュウは万国共通で大谷の声で定着していることから、同じく大谷の担当であったマネネ等は代役を立てた中、ピカチュウだけは過去のサンプリングで対応した。
ぶりぶりざえもんは担当であった塩沢兼人が亡くなったことで、様々な事情もあって約16年もの間代役を立てず声なしとなっていたが、結果ぶりぶりざえもんというキャラが埋もれてしまう事態に発展。*7
これが重く見られた結果、時代の変化に合わせて転換することが決まり、神谷浩史が2代目となった。

2020年代以降は「かつてのアニメを現在の技術で蘇らせる」という名目でリメイクが行われることも増えているが、その際もオリジナルキャストが事情による登板出来ない場合、代役となる。主人公以外総取替なんてことも起こり得る。ここまでするなら主人公も変えろよ、とツッコまれることも
そういったリメイクでキャストが変わると大体賛否両論になるが、旧声優陣は死去や引退、あるいは加齢により演技や収録所通いが難しい事もあり、若手に変わるのは仕方がないだろう。
また名作と呼ばれるアニメであっても、現代の観点では古臭さが否めない作画や演出であることも多く、若者たちに魅力を伝えるには厳しい側面もある。そういう意味ではリメイクアニメの代役というのは必要不可欠である。
上述の通り新声優もできるだけ旧作に寄せた演技をしたり、中には前の担当に「弟子入り」したりすることも多く、旧声優が主人公の師匠や両親といった別役で出演するケースも多い(令和版『うる星やつら』など)。
旧声優が別役で出演するケースが多いのは、ファンサービスに加えて「もうひとりの音響監督」としても恐らく影響されているのだろう。
他にも、旧声優がそのまま別役で出演することで「円満な交代」を表す一面もある。
例をあげるとドラえもんのスネ夫役の肝付兼太が関智一に引き継がれた際、関からの電話を肝付が受けたが電車の中なので聞こえにくいと伝えたところを週刊誌に悪意あるすっぱ抜かれをされ「不仲説」をでっち上げられた事もある。
今でこそドラえもんの声優陣の以降はかなりスムーズに行われ、旧声優陣と新声優もしっかりコミニュケーションを取れたことは知られているが、やはり伝統が変わることを嫌う人は多かった例と言える。

極めて特殊なケースとして、『ドラゴンボールDAIMA』では「敵の陰謀によって小さくされた」主人公一行について、(孫悟空孫悟天を除いて*8「各キャラのミニ版」という位置づけによって一律で元々とは別の声優が演じている。
一定の批判意見もあったが、小さくされる前の一行は概ね本来の声優が務めており(第一話)、一概に「代役・声優変更」とは言い切れないケースである。


ゲームにおいての代役

こちらも声以外(モーションキャプチャーなど)は別人でもカバー可能なので、声優の代役がメインとなる。
とはいえゲームに関しては基本的に「そのゲーム限りの配役」なので代役もクソもないように思えるが、2026年現在はいろいろな理由で代役が増えている。
何故ならシリーズ物やオールスター物、長年続くソーシャルゲームなどは「かつてのキャラをもう一度登場させる」事が増えているからだ。キャラクターが生きていても声優に事情がある場合はやはり代役の出番となる。
特にソーシャルゲームは「仲間になる=サービス終了まで永遠に離脱させることができない≒死亡、引退等で退場させることができない」都合上、演者が降板した後も代役が立てられるケースが多い。

ただし稀に「本来の声優が亡くなった為キャラクターとしても死亡、もしくは別の存在に成り果てた」という設定にされることもある。
このパターンはギルティギアシリーズのなんか最近生き返ったけどザトーONEや、声優変更前後で明らかに性格が違うダオス等が有名か。奇しくも両方とも塩沢兼人が演じたキャラクターであり、ぶりぶりざえもんの件も加えてみるとよほどスタッフに愛された人だったのかもしれない。

声優降板後のキャラクターに関しては、声優降板前の音声と後任の声を併用するパターンも、新しいキャストが今までの台詞も全て取り直すパターンも双方見かける。
前者に関してはごく一部のみ先述した「周夫氏のキャラの新録部分は明夫が代演」もあり、キャラ数の多いグラブルならではの臨機応変な対応がなされているようだ。

このようにゲーム界隈でも「同業の実子が受け継ぐ」パターンはあり、たとえば実現はしなかったもののボンバーガールレインボー』で『ツインビーシリーズ』のメローナ姫がモチーフのガールが出ると広報された際には「キャラ設定もメローナ姫の娘」だからとして、オリジナルキャスト・井上喜久子の実子、井上ほの花が代役のようにして抜擢されるのではないかと予想されていた。
実際のメロンのボイスは喜久子が“続投”。
とはいえこれは、喜久子のほうも「『ツインビーシリーズ』の時期によく求められていた演技」ができるのを十二分に維持しているという理由がある*9のも否定できず、仮に厳しかったのであれば代役が立てられていたのも否定できない。
(もっともメロンに関しては「便宜的に娘と自己紹介しているだけで、正確な設定としては『メローナ姫が自身の一部を分離させた』存在*10、つまり厳密な意味ではメローナ姫と同一のキャラクター」という背景もある)

またオンラインゲーム作品だと「無期限休業や廃業により、契約面で再録が困難」という理由が出たことで代役を立てるケースも出ている。
著名な作品だと『ウマ娘 プリティーダービー』アイネスフウジンが前任者(嶺内ともみ)の廃業により代役(長江里加)が立てられている。
『THE IDOLM@STER』萩原雪歩のマネージャー側判断で長谷優里奈が降板(声優として働くことそのものが長谷の負担があまりに大きかったため。この背景から実質的には引退勧告であり、以降、ほぼ『QUIZ MAGIC ACADEMY』および同作からの客演におけるアロエ及びグリム・アロエ以外の持ち役を持っていない状態が現在まで長く続いている)*11・代役に浅倉杏美を指名、もある意味ではこれに近いと言えるか。
他事務所を含めればスキャンダルにより急遽交代や廃業により交代*12のケースもあったし、広義の765プロでは声優変更が危ぶまれたケースが複数ある*13のがまた…。

そしてもう一つが「アニメのゲーム化」や「アニメキャラがゲストで登場するゲーム」が増えていること。
例を挙げるならば『スーパーロボット大戦シリーズ』や『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』等、数十年前のアニメを扱うゲーム。
半世紀近く前の作品まで扱う都合上、演者が死去・引退、もしくはあまりにも擁護できないレベルの不祥事を起こした等でそもそも収録が不可能だったり、オファーはしたが当時の声を出せないからと断られたり……と、代役として近い声を出せる他の声優を代役にするケースが多い。
ただし打診を断られた場合でも、後のシリーズに本来の声優が参戦するケースも稀に見受けられる。これは後述の「極力代役を立てず、当時のオリジナルキャストによるボイスを使用する」という方針が定着しつつあった時期とも重なるため。
トッド無しで『ダンバイン』を参戦させると確実にショウの心理描写が不自然になる、という理由が大きいとはいえ、逢坂秀実大捜索作戦はいまだに語り草*14
面白いところではGジェネエターナルSDガンダム外伝のキャラが実装された際の騎士サザビー。元々声を当てていたのが梁田清之で、代役は子安武人氏。これだけなら戦士ガンキャノンのついで取りのように思えるが、実は原作エンディングで2人のクレジットが入れ替わっており、ある意味では再現とも言える。

また、過去シリーズもしくは類似ゲームで声を収録した後に演者が死去したケースでは、「ライブラリ出演」として生前の声を使用することが多い。
特にスパロボでは徹底して原作通りの配役にこだわっていたが、大量の台詞が必要となる『スーパーロボット大戦30』では過去作に出演していたキャラクターでも代役を起用することとなった。前作に出演していたのに不祥事を起こしてキャスト変更になったキャラクターもいる
スパロボで言えば『マジンガーZ』『ゲッターロボ』が比較的近年の劇場作品やOV準拠になるのも、ある意味では「こちら準拠のキャストを一種の代役として使うことで、最初の作品のキャストの負担を減らす」と言える。特に元祖甲児・石丸さんがはっきり「後継者」と言ってしまった『INFINITY』版(森久保祥太郎氏)。赤羽根さん……

原作が18禁アダルトゲームの場合、コンシューマ化する時はほぼ全員が何故か代役となる。……しかし声質や演技は代役とは思えないほど異様に似ている事が多い。
要は「生き別れの双子」というやつである(コピペじゃないよ?)。

変わったところでは、何らかの事情により担当キャストが別名義を立てている場合、プレイヤーもメーカー側も「単に同一人物」なのを十分承知しているうえで「代役」と扱うことがある。
有名なのは古谷徹の「蒼月昇」名義。ガンダムゲームだとそもそも古谷名義のキャラといっしょにキャラクターとして収録されることが大半のため、「蒼月は大人の事情で再録できなくなった」とネタにしたり(古谷の方も「アムロの声なのを伏線と解釈されないように」という理由だったので一応そこまで間違ってはいない)、「蒼月昇(古谷徹)」としてどちらとも取れる表記を採用したりすることがある。
ロックオンの声優さんに至ってはリアイベで古谷と蒼月が絶対に共演しなかったり、サングラスの有無しか人相の違いが無かったり*15、蒼月がいろんな意味で新人に見えないことを「そもそも蒼月昇の名義そのものがある意味『古谷徹』の代役」なのを何度かほのめかしたことすらある。

余談だが、『進撃の巨人』が『LORD of VERMILIONⅢ』にゲスト出演した歳、「キャラクターの権利は取れたがボイスの権利処理が難航し、CVが金属音のようなSEになった」事例もある。
ここまで来るともはや代役でも何でも無いが、恐らく数少ない事例であろう。

成長による降板は大抵が俳優であるが、声優でも無いことは無い。
有名な事例として『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のアル役を務めた浪川大輔は収録当時小学生、その後声変わりを経て当時の声が出せなくなったため(本編収録時点で「いつ声変わりしてもおかしくない」「クランクアップまで絶対に声変わりするなとスタッフに厳命されていたそんな無茶な」状態だったとのこと)、ゲームではアルを代役の比嘉久美子が演じている例もある。
一回だけ、『機動戦士ガンダムUC』のリディのついでにアルの収録も試みたがダメだった、とは浪川氏本人の談。*16
しかしその後、『ポケ戦』DVD BOXのCMで演出として行ったところ好評だったため、以降Blu-ray BOXのCM、また『Gジェネジェネシス』や『アーセナルベース』*17、『Gジェネエターナル』など多くのゲームでは浪川がナレーションとして登板し、「成長したアルが当時を振り返っている」かのような感動的な演出がなされており、事実上「大人になった浪川が『子役・浪川大輔』の代役として青年アルを吹き込む」のがお約束となっている。
特に映像ディスクボックスでは、どちらもはっきりと「青年になったアルが話している」ことがわかるセリフで締めている。*18
「加齢などの声質の変化で当時の声を出せない」というのもまた、成長による降板か。

完全な代役への交代にまでは至ってないが、島田敏関智一*19佐々木望*20らは「当時の声が出せない」と発言したりもしており、そういう意味ではやはり「声」もまた「人」のものと言えるだろう。
むしろ島田と同じ作品に参加したのに、今でも「カミーユ・ビダン(声含めて実写版)」扱いされてる飛田展男や「スタジオに行けば、それで俺にシャアが乗り移る*21」と豪語する池田秀一が異端っちゃ異端

アニメを扱うゲームにおいては、死去・急病等の事情以外にも代役を立てられるケースがある。それは声を専門としていない芸能人、特に大物俳優がゲスト出演した際。
芸能事務所から考えたら大抵の場合、(本人が乗り気であろうと)アニメに登場するのはあくまでゲスト。ゲームにまで出る筋合いは無いのだ。
なのでそういった俳優が登場しているアニメがゲームになる際は、キャスティングが注目される。
武藤遊戯役を演じた風間俊介は、当時の所属事務所がその辺りに特に厳しいジャニーズ事務所だった事もあり、ゲームに登場する時は別人が演じていた。
ファンからも復帰は不可能と見られていたが、こちらも上記の本田君同様映画版で12年ぶりに奇跡の復帰。その後の『遊戯王デュエルリンクス』で遊戯3役を演じている。
また前述の『スーパーロボット大戦』でも津嘉山正種、上川隆也、高畑淳子といった大物俳優によるアテレコが実現されている。上川に至ってはアニメ本編より演技が迫真になってたとか。
しかし成功例ばかりではなく、例えば上記『遊戯王』シリーズでも主人公遊戯が長年代役だった他、その遊戯が復活した映画版に出てきた藍神の林遣都は「ゲスト」だった為残念ながら不参戦。
声質がかなり似ている小林千晃が代役となった他、「ロンブー田村淳さん本人は乗り気だが、やはり呼べない」として代役を立てることそのものが取りやめになった(=ゲームに参戦しない)『時空を超えた絆』のパラドックスのようなケースも出ている(なおパラドックスは後に『デュエルリンクス』に参戦し、田村が声を担当してファンを満足させた)。それと東映版で各キャラを演じた人たちも稀に反応する

また、『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』がゲーム化される際には、この性質からむしろ代役じゃないヒーローのほうが少ないゲーム作品なんてのもザラにあり、『ガンバライジング』のころは当時キャストの参戦が弾の目玉要素のことも多かった。*22
代役担当者が明かされているキャラクターだと、長きにわたり天道総司……もとい水嶋ヒロ氏の代役を務めた滝下毅(持ち役として『真・三国無双』司馬懿ほか)あたりはファンからの評価が高い。
戦隊でも『ダイスオー』では
  • 声質から明らかに別人なのがわかる(『ジュウレンジャー』タイガーレンジャーなど)
  • 同一の声じゃないとおかしいのに片方の戦士だけ異なる(『デカレンジャー』デカイエローと『ボウケンジャー』ボウケンシルバー)*23
  • 稲田徹が自分のTwitter(現・X)で代役扱いでやったことを言及*24
など、稼働中に現行だった時期のない戦隊はむしろ本人ボイスじゃない*25のが基本だった。もっと展開が遅かったら◯0周年のついでで全員、あるいは何人かのオリジナルキャストを呼べただろうに……*26
無論、この場合でも元々声優が演じているキャラはそのまま当時キャストが務めることが多く、先述の稲田氏はデカマスターについては当時ドギーを演じた本人として吹き込んでいる。
仮面ライダーのゲームでも最悪モモタロスたちイマジンズがしゃべってれば成立する電王、小田井涼平が放映直後に声優業界に飛び込んだ(こちらの活動での有名な持ち役として『機動戦士ガンダムSEED』オルガ・サブナックなど。昔はライダーバトル参加者だったことをネタにするポーズで描かれてしまったこともある)ゾルダあたりは最初から本人がアフレコしていた。

以上のように、元の声優が体力的に難しいために代役となるケースは多いが、逆に元の声優が元気すぎて多忙なせいで代役が起こされるケースも稀にある。
例をあげるとすると、「ストロベリーパニック」の涼水玉青は本来は沢城みゆきが演じていたが、アニメ化した際は沢城が多忙だった為に清水愛が変わりを務めて「キマシタワー」という名台詞を作り上げた。
またジュドー・アーシタ矢尾一樹が声を務めているが、2024年のゲームでは一時的にKENNが代役を務めることとなった。しかし矢尾も加齢で少年を演じるのがキツくなっているので「完全に交代した」と勘違いするファンも多く、むしろそのように勘違いされることは前提だった為か公式から「スケジュールの都合」とはじめから説明される異例の事態となった。

スパロボでも『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の登場人物であるラピスを演じたのが仲間由紀恵であるが、現在に至るまでアテレコが実現していない。
他にも『ファイナルファンタジー』シリーズのヴァンはアテレコした武田航平自身がリベンジしたいと熱望しているのに、事務所の意向で代役が立て続けられていた。
現在はHDリマスター版の発売によるリベンジがようやく実現したが、「声優でない芸能人のゲスト出演」がその後のゲームに及ぼす影響は無視できない。
だがそこで登場する代役の演技には前任者へのリスペクトが感じられることがほとんど。せっかくなので聴き比べて見ても悪くはないだろう。
厄介なのは演者である俳優や芸能人が何らかの不祥事を起こした時で、『キルミーベイベー』で呉織あぎり役を演じたのは高部あいであったが、その後コカイン所持で逮捕され芸能界引退となり、スマホゲーム『きららファンダジア』ではあぎり役は篠田みなみが演じていた。

特殊なケースではあるが、『龍が如く』シリーズのように、実在の俳優をキャラクターの外見のモデル及び声優として起用している場合は、代役の起用が非常に困難となる。
話題作りの手段としては強力だが、万一大人の事情で再登場が絶望的になり代役を起用せざるを得なくなった際は、モデルから作り直す必要があるという諸刃の剣でもある。
なお、海外展開にあたって海外版発売元等の意向により、元々俳優を起用していない完全オリジナルモデルの匈奴キャラを現地の俳優で再モデリングするという非常に稀な代役パターンも存在する。
同じく『ネプテューヌmk2』のリメイクである『Re;Birth2』では「実在のゲーム会社を擬人化している」という都合、大人の事情で登場させられなくなったキャラもおり、ゲーム作品では珍しく「出せなくなったキャラと同じ立場の別キャラクター」という意味の代役が登場している。

また、芸能界を引退した声優が再び戻ってくるという例もあり、上記の『デュエルリンクス』ではそれぞれユートユーゴを演じていた高木万平&心平兄弟が再び登場する事になった。(似たような例である、ジム役の岩橋直哉と黒咲瑠璃役の逢沢凛は再登場せずそれぞれ竹間祐人とブリドカットセーラ恵美*27に変わった為、かなり特殊な例となっている)
またアラド・バランガ役の鶏内一也はほぼ声優としては廃業状態だが、アラドの新録がある場合はわざわざ広島からやってきてついでに一般兵の台詞も収録していくらしい。
鶏内は同じくスパロボシリーズに多く出演している貝原怜奈の配偶者でもある為、そういう意味では呼びやすいのだろう。
先述のトッドの逢坂さんといい、スパロボではこういう「このとき限定で復帰する」メンバーは珍しくない様子である。

広義の「代役」として、声優の代役の他に「キャラの代役」というものもある。別のキャラクターが言っていた台詞を言ったり、ポジションを担う。これは僅かなシーンのためにグラフィックを起こしたりボイスを収録するのが手間の場合、また作劇上わかりやすくしたい場合などに使われる手法。
スパロボであればスーパーロボット大戦Jにおいて、『機動戦士ガンダムSEED』のウィリアム・サザーランド大佐やジェラード・ガルシア司令の立ち位置を兼ねていたコルベット(『宇宙の騎士テッカマンブレード』)のような例があるし、「ほかの版権キャラにやらせたくない立ち位置を原作から離れて務める」という意味では毎度おなじみ三輪長官もある意味でシナリオ上の代役と言える*28
その他、ガンダム系ゲーム、特にシナリオ再現型の『SDガンダムGジェネレーションシリーズ』でも「コロニーの落ちた地で…」シナリオのマヤ・コイズミは、Fの際には部下のエイドリアンの役目も担っていた(そのエイドリアンはジオン一般兵となっており、マヤの奇行に絶句するシーンが印象深い。ちなみにGENESISでは無事エイドリアンが登場した)。
他、『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』シナリオではブレイウッドオペレーターの女性の出番がオミットされており、彼女の台詞はアルバート・エルゼナーというおっさんが喋ることとなる。
『仮面ライダーシリーズ』『スーパー戦隊シリーズ』のゲーム作品でも同じ手法が取られる時がある。

変わったところだと、『戦場の絆』では世界観的には名無しの一般兵であるプレイヤーたちの上官をキャラとして設定しづらいため、「こういった名もなき部隊の上官キャラ」の代役にサウス・バニングおよびアナベル・ガトーが起用されていた(彼らの作中設定よりも高位の階級になるとちゃんと敬語に変更される)。
「新規モブの代役にネームドキャラ」と書くと変な感じだが、これは新規に案内役となるキャラクターを起こさず、キャラクターとして知名度の高いバニング大尉やガトーが「同じ軍で戦う同僚」として語りかけてくることで、シリーズ自体の初心者層も世界観に没入しやすくなる手である。


人間以外の代役

代役に抜擢されるのは人間だけではない。自衛隊や外国軍の全面協力により本物の兵器が出てくるのを売りにしている大作戦争映画はいくらかあるが、最新兵器を撮影に使わせてもらえるわけもないので、型落ちの兵器が後の世代の兵器の代役として使われることになる。
快く当時の最新戦闘機・F-14を飛行隊ごと貸してくれた『ファイナル・カウントダウン*29』『トップガン(第1作のほう)』みたいなケースもあるにはあるが……

逆に古い兵器も実物が存在しないことも多く、こちらも別の兵器を代役に立てることになる。
英伊合作映画「The Valiant」では、戦艦ヴァリアントの代わりに前年に退役したイタリアの巡洋艦ルイージ・ディ・サヴォイア・ドゥーカ・デッリ・アブルッツィが抜擢。
日米合作映画「トラ・トラ・トラ!」では日本軍の航空機が米軍のレシプロ機を改造して再現され、空母赤城に見立てた空母ヨークタウン*30から実際に発進している。*31
後者の「はい この空母なーんだ」「エンタープライズ!」「バカ、赤城だ 俺たちの旗艦なんだぞ」「てへぺろ」のシーンも、実はこの「登場する日本軍側の兵器のほとんどが代役」という事情で挟まっているシーンで、このシーンで隊長が取り出した空母の絵は明らかに米軍エセックス級。日本海軍の空母のうち赤城、飛龍とアメリカ海軍の空母では発艦方向に対してどちら側にブリッジ機能のある構造物が設けられているか左右逆であったため、直後の実艦・実機を使ったシーンで出てくる艦と見た目が違うことでストーリーがわからなくならないようにするための展開である。一応カタパルト無しでも離艦できたヒコーキについては「エセックス級の甲板を逆走させて離陸」にすることで左舷側にアイランドなのを再現した様子?

この手ので有名なのは「ティーガー1重戦車」などのWW2ドイツ戦車だろうか。一応、動くホンモノを使えないわけではないのだが*32、基本的には用意できない&「ドイツ軍が出てくるWW2映画で戦車がいないのはちょっと厳しい」ため、戦車の代役を立てて撮影するのが普通。
よく使われるのはいじくっていい稼働車の調達が容易なT-34やIS-2、T-44のようなソ連系戦車、撮影した時期に協力してくれた軍が使っている現役戦車(ちょっと昔の映画に多いパターンのため、パットンシリーズのことが多い。もちろんある程度は見た目を改造している*33)。あとはごくまれに装甲車だったり*34や民生用のトラクター、果てはイチから*35作ってしまうことも。

ちなみに銃でも事情は同じで、「UZIサブマシンガンの本物が入手しづらいから*36」「さすがに仮想敵国にDShK38重機関銃を調達しに行くのは…」でそれぞれM10イングラム、M2ブローニングを改造した「代役の銃」が有名。
映像業界でノウハウがある程度共有されているのか、UZI(イングラム)、通称ウジグラムに関しては本邦でも『あぶない刑事』にて制作された。

それと日本ではいわゆる「城」「建物」も代役として登場する。
特に江戸時代の中心であった江戸城は現存していないので、同じように立派な姫路城が「代役として出演」することが多い。他にも和歌山城などが江戸城等の代役として舞台になることがあるとか。
また連続テレビ小説『カーネーション』の冒頭は大正時代の大阪府岸和田市をだんじりが走るというシーンから始まるが、実際の岸和田市にその時代の建物はほぼ残っていないため、京都府の東映太秦映画村に五軒屋町*37のだんじりを輸送してそこで実際に曳いて撮影したエピソードもある。

鉄道でもセキュリティ面や作品のイメージにそぐわないなどの理由からNGが出るケースが少なくなく、その場合は許可の下りた事業者の映像を継ぎ接ぎしながら撮影するため、鉄ヲタ的にはそれを楽しみにしている人もいたりする。
よく出てくるのが東京から近い千葉県の鉄道事業者で、都市鉄道では施設が大きく暇を持て余している北総鉄道や東葉高速鉄道、ローカル線なら小湊鉄道が使われやすい*38。千葉以外ではもともと映像撮影に寛容な秩父鉄道も多い。
また、戦前・戦後を舞台にした作品ではSLと旧型客車を多数持ち、かつ適度に「田舎」なので車窓も代役として使いやすい大井川鐵道がいろんな鉄道の代役を一任される例が多い。

「継ぎ接ぎ〜」の代表例では『交渉人 真下正義』があり、舞台は東京の地下鉄だが内容ゆえに東京メトロ・都営地下鉄共々撮影NGが出たため、全国の公営地下鉄および地下路線から東京のそれに似たような場所を探し出し、車両についてはマーキングの変更やトリック撮影・CG合成などによる長編成化を行うことで撮影を実施している。
この最たる例が継ぎ接ぎと破壊してスクラップにするの前提で車両を販売してもらったのを組み合わせた『新幹線大爆破』序盤の在来線関係のシーンだろう。ネトフリ版では許諾が出なかったと思われる部分については「社名の言い換え」で対応している。

運よく当該事業者からの許可が降りても「設定に該当する車両が引退してしまった」例もあり、その場合は現有車両を改造して撮影に使うこともある。
浅田次郎原作の『鉄道員』にはキハ12という気動車が出てくるが、映画の撮影時点でとっくに引退していたため、当時現役だったキハ40形を大改造してキハ12風に仕立てており、撮影終了後もその外見で営業運転に使用された。

他にも、犬や猫といった「動物」も、人間に比べれば見た目の個体差が少ないためか代役が立てられることがある。
また、長時間の撮影で動物の場合はストレスを与えないためという動物愛護の側面もある。
例えばソフトバンクのCMで有名な「白戸家のお父さん」を演じていたカイくんは2018年に老衰で亡くなっているが、以降は息子2匹が演じている。


メディアによる代役(?)

代役とは少し違うが、ドラマCDとアニメでは大抵の場合声優が違う
この場合、ゲームなどに客演するときに大抵はアニメの声優がメインとなる事が多い。
例を挙げれば、「ソードアート・オンライン」のWeb版時代のボイスドラマのキャストはアニメ化後ほぼ顧みられることがない。書籍版18巻巻末のスペシャルサンクスも、完全にアニメ・ゲームのスタッフとキャストのみが記載された。ちなみに、これが完結したのはアニメ化の一年前(つまり商業化後)である。

また、アニメとそれ以外で声優がそれぞれ異なるパターンもある。
主な例としてはポケモンシリーズで、アニポケとその他メディア*39で声優が異なる。
基本は各アニメとポケマスで担当声優が異なるが、近年は(全員ではないものの)前者で担当した声優がそのまま後者に起用されるケースもある。
他だと一部ディズニー系作品の吹き替えにおいて、本編作品以外のゲーム・スピンオフアニメの吹き替えは別キャストが担当するケースがある(『トイ・ストーリー』シリーズのウッディバズ等)。

最近の漫画やライトノベルはある程度人気が出た時点でドラマCDやCMなどでボイスが付き、その後アニメ化が決定した場合に改めてキャスティングが行われる場合も多い。この場合もアニメ版の声優が『正式』なものとして扱われる場合が多く、代役と見なされることは稀である。

また、『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』のマジカルステッキ役については、原作の時点でキャラ付けが『月姫』に登場した琥珀・翡翠姉妹そのままだったこともあり、
アニメでも中の人ネタ的な意味合いで、『MELTY BLOOD』(『月姫』の格闘ゲーム)で琥珀を演じた高野直子、翡翠を演じた松来未祐がそれぞれマジカルルビー、マジカルサファイアを演じていた。
しかし松来の逝去に伴い、それ以降の『Fate/Grand Order』等でのマジカルサファイア役は、アニメ『真月譚 月姫』で翡翠役を演じたかかずゆみが役を引き継ぐこととなった。

創作上の事情から、フィクション内で代役が立てられるケースもある。
例えば位置情報ゲーム『駅メモ!』の設定である「支部」。でんこたちが遠い未来からやってきている設定の存在から、「(モチーフになった車輛が走る)鉄道会社・路線」をそのままストーリーに使えないため、このような組織を代役として登場させている。


創作における代役

今までは「実在人物の事情による演者の変更」をメインに紹介してきたが、実は創作ストーリーにおいても「代役」というのは割と多い。
文化祭やイベント等で本来の出演者が急病、ドタキャン、渋滞で間に合わない等の理由で、主人公たちに助けを求めるという展開は鉄板ネタである。
しかも頼んでくるのは知り合いだったり見知らぬ人間だったりとまちまちである。
お人好しな主人公一行は快く引き受けるが、結果に関しては美男美女の集まりと言えど演技はド素人なので大抵ひどい事になる。
…と思いきや意外な演技力を見せたり演技そっちのけで大暴れしたりするがなんだかんだでうまく行くことが多い。
だが、大体の視聴者・読者は思うだろう。「頼む相手を選べ」と。

恋愛ものでは『ロミオとジュリエット』など、恋愛要素のある劇の主役を本作のヒーローとヒロインが代役を担当する展開も鉄板。
芝居で演じるラブシーンは代役の緊張も相まって二人をドキドキさせ、距離を縮めるイベントになる。役の衣装を着た二人がお似合いとからかわれるおまけもあり。
演劇ものでは一人だけ役が貰えなかった主人公がメインキャストの不調により代役、しかも大役に抜擢され、主人公の成長や出世に繋がる展開になる。
一方主演俳優を陥れて代役として主演の座を奪い、自身のチャンスにしようと目論む悪人なんてのもいたり。

代役に関する人気エピソードとしては、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の「ライブアライブ」がある。
文化祭に出演予定のガールズバンドが当日にメンバーを2人欠き、見かねたハルヒが長門有希を巻き込んで代役を買って出たというもの。
別用でコスプレしていた姿のままステージに上がったため、最初は観衆から好奇の目で見られ、キョンも唖然としていたが、いざ曲が始まるとアクシデントも暴走もなく見事に代役をこなした。
古い例だと漫画『七色いんこ』があり、同作は題名と同じ通り名で呼ばれる代役専門舞台俳優にして怪盗を主人公にした作品。
どんな年齢・容姿の俳優にもなりきり傍から見ると完璧に役をこなす彼だが、同時に「自分の芝居のルーツはオウムの声真似を見たことから」(=オリジナリティのない模倣でしかない)と密かにコンプレックスをも抱いており、その点をベテランに指摘されたこともあった。

小説作品『ニンジャスレイヤー』では、そのままズバリ「サブスティテュート(代理選手)」という名のニンジャが登場した。
既存の野球選手に成り代わり*40、試合中の不幸な事故に見せかけた殺人スライディングや暴投で標的を暗殺する恐るべき暗殺野球のプロフェッショナルである。

吉本新喜劇でも登場人物の誰かが何らかの事情(マドンナ役の政略結婚を防ぐなど)で登場人物の誰かを「生き別れor行方不明の肉親」等に仕立ててごまかそうとするプロットが良く使われる。当然ながら途中でほころびが出て、最後はその作戦を自ら説明しておじゃんになるのがお約束。

他にも世界観がハードなものであれば、夜伽の代役というものもある。
ファイアーエムブレム 風花雪月に登場するユーリス=ルクレール(美少)は、当時人気絶頂であった舞姫ドロテア=アールノルト(美少)の代用品として扱われた過去がある。
自分を「美少年」と自負し、更に両性愛者でもあるユーリスも流石にこれはトラウマらしく、歌う事に抵抗があるほどである。
余談だが、戦国時代は「女性の生理は不吉な物」と考えられていた為、こと戦場に置いては彼女たちを連れて行かず、ムラムラしたら少年のお尻で代用していたようだが、さすがに各種創作で再現された事はない。女性だけの大奥でも似たような性事情があったとか。


一般人にもありうる代役

本項の内容に沿い、ここでは返答による他人への成り代わりである「代返」を紹介する。

代返とは、代理の返事のこと。要するに誰かの代わりに「はい」と返答する。それだけである。
これは主に学校の授業開始時に出席しているかの点呼に行われるもので、これは場合によるが重要なことである。要するに生徒全員を完璧に見ている訳ではない場合、最初の返事さえあれば「出ている」事になるのだ。

例えば大学の大講堂を使った、人が散らばっている講義を想像するとよいだろう。
小中高と違って席順が決まっていない事が多いため、先週中央にいた者が今週そこにいなくても、それは単に端の窓際で日を浴びて講義を受けたいだけ、という可能性も実際にありうるのだ。
そのため、名簿だけを見て名前を呼ぶ教授に上手く返事さえ出来れば出席者が一人増える事にもなりうる。
もっとも、生徒への関心がない人の場合、高校でも数十人のうち決まった席が欠けていても居眠りしていても気付かない事もあるのかも知れないが……。

代返が発生する理由は、主に出席日数不足により単位を落とす事への対策である。
故に理由は単なるサボりもあれば、苦学生ゆえにバイトの穴埋めが抜けられず仕方なく誰かに頼むとか、ちょっとした病気であと一歩なのに……という時に心苦しくも学校に下手に連絡出来ない(落とすと留年=学費等がまずい)ような事情があるケースもあるかも知れない。

代返そのものは、校則で規定がなければ重い処罰にはならない可能性はある。そもそも代返を利用しても、学習していなくて苦労するのは代返を頼んだ本人だからだ。
しかし、もし必修単位レベルのものを一部でも代返と代理レポートなどで完全に通して得た上に、卒業生でございと履歴書に書くような悪質な人間は、ただの学歴詐称犯である。
二次元ではちょっとしたサボりの代返を食券などを貰いバイト感覚でやるキャラがたまに出てくるが、下手すると学歴詐称の片棒担ぎなので、もしも現実で頼まれてもやりすぎないように注意しよう。



追記・修正は、最後まで演じることの出来なかった演者の無念と、それを背負いプレッシャーと戦いながら演じる代役者に敬意を示しながらお願いいたします。

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最終更新:2026年08月02日 19:23

*1 江戸時代当時、「西方面に行った」は死後の世界へ行った、現代で言う「お星さまになった」に近いニュアンスで言うことが普通にあった。つまり「藤田の死没により中村も脚本上は二度と会えなくなった」という意味も持たせていた可能性が高い(一応この時よりも後のTVSP新作ではバンクフィルム扱いで登場しているが)。

*2 両名は別シーズンにゲストキャラで出演経験がある、という共通点もある。

*3 クレジットなどで確認できるだけでも広澤克実、藪恵一、矢野輝弘、八木裕、桧山進次郎が出演している。

*4 偶然にも、この際使用していた背番号まで実際のプロ入り後につけていた「14」であった。

*5 長らく石丸が担当していたが、『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』では若い頃のタロウを森久保が担当し、続編の『ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突』では完全に森久保に引き継がれた。

*6 恵子はこの作品では一部のエピソードのナレーションを担当。

*7 一応「セリフを要さない」立ち回りや、「喋れない」ことを明示する変則的なキャラとしてであれば何度か登場はしていた。

*8 孫悟飯は回想でしか登場せずセリフなし。

*9 他社作品でも1990年代から2000年代の作品において、喜久子が再演しているケースは見られる。例えば『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』のアイナにゲーム作品などで追加音声が必要になった場合は原則オリジナルキャストたる喜久子の新録。

*10 このためメローナ姫でたまに見られた「邪神ではないのだがパステルたちの価値観とは大きくずれている」言動がメロンには多数見られる

*11 比較的近年と思われる新録自体は『麻雀ファイトガール』リーチソングなどで存在する。

*12 『SideM』九十九一希

*13 どちらも治療に時間がかかるタイプの体調不良(実際には交代せず続投)。特に茜役の小笠原は舌の癌ということで一時は万事急すかとみるプロデューサーも多かった

*14 ただし流石に『ダンバイン』仕事毎回は厳しいのか、『スパロボ』以外の再映像化では後任を立てることがほとんど。

*15 蒼月として登壇する場合のみ着用していた。

*16 いわく、「やり切って「お疲れさまでした」を言おうとしたら、スタッフが微笑んで僕の肩を叩いた」。ただし浪川によれば、この際すでにもうアルの再録は現実的に無理と判断していたらしく、「周囲(おそらく『UC』h側のキャスト陣)に強く勧められたので挑戦した」、とのこと

*17 ゲーム内ではなく、イベントを告知するPVにおけるナレーション。この時は浪川本人もTwitterで「アルやクリスやバーニィのことをみんなが覚えていてくれたから、大人アルを僕が演じるのが実現した」として謝辞を述べている。

*18 DVD:「バーニィ、忘れないよ。」 Blu-ray:「バーニィ、忘れてないよ。」

*19 ガンダムシリーズで言えばドモン以前の担当役のみ(ここで叫び過ぎたためとのこと)。『SEEDシリーズ』のイザーク・ジュールは『FREEDOM』や『BATTLE DESTINYリマスター』のPVでも関が担当している。

*20 ゲーム作品ではハサウェイ(マフティー)やオルバを継続して演じている。

*21 もっとも『Ζ(TV)』の時点でこれはほぼ固まっており、シャアをやる際には台本は覚えても『1st』をシャアの演技を思い出す目的で確認することは一切していなかったとのこと(先述の古谷は必ず「アムロを再確認する」目的で一度『1st』を通して観てから臨んでいた)。

*22 倉田てつを、椿隆之、松岡充、藤岡弘、などがこの形で参加。『ガンバレジェンズ』でも『龍騎』メンバーのうち声が代役だったライダーを演じた面々の再結集などがある。

*23 木下あゆ美氏、出合正幸氏が『キョウリュウジャー』で演じた戦士は本人ボイスと明示されているが、この2戦士は優子シアンおよびグレーと明らかに別人の声だった。

*24 「名指しできないんだけど、戦隊史上、初めて個人武器が剣だった戦士の代役を務めた」「(元来からの持ち役である)ボスが剣の達人ですからね」。もともと声質が比較的近いのもあって『ジャッカー』のダイヤジャックであろう。

*25 ダイスオー稼働中に現行だった時期のない戦隊のうち、全員オリジナルキャストだったのは『侍戦隊シンケンジャー』のみ。

*26 但しダイスオー展開中に10周年記念作品が製作された『ハリケンジャー』はもともと声優が変身後のボイスを演じていたシュリケンジャーを除き本人ボイスになる事は無かった。

*27 同作のリンと兼任している。

*28 例として『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』のコーディネイター差別主義に賛成しているしブルーコスモスにも普通に参加しているなど

*29 厳密には空母ニミッツを丸ごと使わせてくれたため、「当時のUSSニミッツ所属部隊が使っていた飛行機すべて」。

*30 ミッドウェー海戦で戦没した方ではなくエセックス級の方。

*31 九九艦爆が本作ではほとんど急降下爆撃を行わないのも、「代役」の飛行機では強度の面で安全が確保できないのも一因である。単純にできるパイロットを用意できなかったのも大きいが。

*32 例えば実際に、映画『フューリー』では一部シーンだけながらボービントンの博物館にティーガー1の実車を借りて撮影している。

*33 M47の塗装だけ変えてティーガー2と主張した『バルジ大作戦』みたいなケースもあるが…

*34 前述の『フューリー』など。

*35 『戦国自衛隊(旧版)』『ぼくらの七日間戦争』などに出てきた61式戦車がこのパターン。

*36 アメリカでライセンスが行われておらず、民生モデルそのものが作られていない…などによる。

*37 主人公小原糸子の家の呉服屋のモデルとなった店がある町。

*38 小湊鉄道は現実の地方路線でも姿を消した旧型の気動車や木造駅舎が今も稼働中な点も大きい。

*39 2010年頃から投稿されているスペシャルアニメと2019年にリリースされたポケモンマスターズが該当する。

*40 成り代わった元の選手は金や人質で黙らされたり、あるいは「ドラム缶と共に深海魚の友達」になってもらっていたそうである。サツバツ!