ファクト次元

“荒廃の大地” ファクト

「ここには何もない。文明も、可能性も、神も、存在しない。全てに見放された…地獄さ。」

荒野に佇む犬顔の男


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概要


 どこまでも続く荒廃した大地が特徴的な次元。
 大地に点在する文明の跡を嘲笑うように竜巻が吹き荒れ、その度に瓦礫が巻き上げられていく。
 日が落ちる事も天高く昇る事もなく、茜色の空が荒廃した大地を常に照らし続け、その大地を汚染により変異し巨大化した獣達が闊歩している世界だ。

 かつては魔法と科学が高度に発達し急速な成長を続けていたが、それに伴うマナの汚染が深刻化。
 それを発展の為と問題を先送りし続けていたが、ある時マナを使った実験を行っていた実験施設が暴走。
 大気のマナ汚染度を爆発的に引き上げ、各地に点在していた実験施設の暴走を招き呆気なく文明は崩壊した。
 かろうじて逃げ延びた人間はしかし、汚染されたマナによる影響で体の一部が獣化し、
 汚染が進んだ人間は完全な獣と化して荒廃した大地を練り歩き、文明を踏みにじる存在と化している。

 現在、この次元に生きている人間は極僅かである…と言われている。
 地上を闊歩する巨獣と、文明の忘れ物である【機動兵装】がこの次元の主役だ。
 もっとも、巨獣の手により【機動兵装】もその数を減らしているのだが。

 この次元の面積はガイアのおよそ50%ほどの面積しかない。
 その表面の内60%は海だったが、現在は表面に露出している水のほぼ全てが汚染され生命を死へと誘う黒い水と化している。
 残る40%の地表も現在はほぼ全てが砂塵の舞う砂漠と化しており、地上に人類が住める環境は整っていない。



文化


 この世界はかつて魔法と科学が高度に融合・発展し、飛躍的に発展を遂げていた。
 しかしある時、当時世界の三大都市の一つであったセントラル・アルファにて行われていたある実験が失敗。
 実験機器が暴走し施設で抽出していた膨大なマナが汚染、飛散して瞬く間に大気中のマナを汚染していった。
 結果、被爆地にいた科学者達は皆死亡するか重度の汚染を受けて昏倒。
 セントラル・アルファに住んでいた人間を含めた動物・植物全てが汚染されたマナに侵され変質された。

 そして、同時期に他の三大都市であるセントラル・ベータ及びセントラル・ガンマでも同様の実験が失敗。
 三大都市が立て続けに汚染され、世界中に汚染されたマナが飛散。
 地上は悉く汚染され運よく汚染による死を免れた人々も、各地に点在する緊急時用の地下シェルターへと退避した。
 結果、地上から生物という生物が死滅し文明は崩壊してしまった。



宗教観


 人類は皆その日を生きる為に必死になっている。
 中には天罰が下ったのだ、と唱えるものもいるが極少数残った人類の中でも極々少数の人間だけだろう。
 この次元においては神は存在しないと思っている者が大多数だ。

少なくとも、表面上は。



食文化


 文明が崩壊しても稼働し続けている「緊急時生命維持施設」に付属している培養施設から作られる人工食物が主体となっている。
 これは緊急時においてできる限り長く生命を維持させる為、必要な栄養を可能な限りの低コストで作成している。
 その為味など一切考慮されておらず、初めて食べた人間はもれなく嘔吐するようなマズさだ。

 しかし栄養だけはきっちりとしており、少なくともこれを食べていればよほどのことがない限り餓死や栄養失調になる事はない。
 この次元では植物も動物も死滅しており、生きているのは人間と地上を闊歩する巨獣のみと言っても過言ではない。
 それ故に、この次元では人工食物が唯一の食べ物だ。



治安


 治安はシェルターごとに異なる。が、あえて治安を表すならば【危険】と評さざるを得ない。
 あるシェルターは文明が存在した頃の治安を維持しようとし、あるシェルターは無法地帯と化している。
 また、どこかに存在するシェルターの住民は他のシェルターを襲って略奪を行っていたりもするため。
 基本的に治安という概念自体が存在しないものと考える方が良いだろう。



法制度


 法など崩壊した世界で役に立つものではない。



主要国家


 全ての国は滅びた。



特色



+ マナ汚染
マナ汚染
 魔法と科学を融合させマナを変換し別のものに作り変える、という装置の実験中、
 暴走した装置により大気中のマナが生命にとって有害な物に変換され、
 また汚染されたマナによって他の実験装置等も暴走。
 瞬く間に次元全土のマナが汚染され、それは装置が破壊された今も浄化されずに残り続けている。

 この汚染されたマナに長期間晒された生命は突然変異を起こし、最終的には死に至る。
 しかし人間だけは汚染に対する抵抗があるためか、死ぬことはない…が
 最終的に巨大な獣へと変貌し、記憶を失い知能を失いただ大地を練り歩くだけ存在となる。

+ 巨獣
巨獣
 人間が汚染されたマナを長期間取り込み続けた結果、完全に獣になってしまったもの。
 獣になった人間は全ての記憶、知能、技能を失う代わりに、圧倒的な膂力と巨大な体を手に入れる。
 この状態になった人間を元に戻す術はない。また、巨獣は人間よりも遥かに永い時を生きるとも言われている。
 巨獣はマナを取り込んで生きているため、食事を必要としない……が。
 人間だけは食事として見なしており、人間を見かけると追いかけられなくなるまで追い続ける。

 彼らに"仲間"という意識はなく個体同士で縄張り争いをしながら生存競争をしているが、
 より強い個体が弱い個体を"支配"し、使役することはある。
 体長は2m程度のものから10mを超えるものまで様々だ。

 また、巨獣とは言うが中には獣ではないものも混じっている。
 たとえば魚のようなものであったり、虫のようなものであったり、竜のようなものも存在する。

+ 機動兵装
機動兵装
 マナを動力源に稼働する、独自の学習装置を搭載したAIが動かすロボット。【機動要塞】に似たもの。
 人間を守るようプログラムされており、現在は人類の敵である巨獣から人間を守ろうとしている。
 また、独自の学習装置を搭載しているため、個体によっては人間のようなAIも存在する。

 しかし、根本的に巨獣とは膂力の差があり、また有効な武装は使用回数に限りがあったり…
 そもそも現在供給されないものを必要とする場合が多く、巨獣に対しての戦闘能力は低い。
 そのため、守ろうとはするものの人間共々破壊されることの方が圧倒的に多いようだ。
 その事を学んだAIが統率をとり、集団を作る事は珍しくはない。
 日々巨獣と機動兵装との戦いは激化しているようだ。

 なお機動兵装には特殊な個体が数機存在しており、特殊な武装を搭載している。
 まるで巨獣が出現する事を見越していたかのような、対巨獣に有効な武装を多数搭載しているとか。
 また、他の個体と違い動きが機械的ではないことが特徴のようだ。




関連PC



ミラティリス・L・E・S・S・フィリネムス

 ⇒キャラクターページ PL:比那名居



関連NPC



デル・L・E・S・S・フィリネムス

+ ...
デル・リティルス・エル・セラム・セントラーナ・フィリネムス
年齢:43 性別:男性 種族:魔族/魔獣
マナカラー: 制作者:比那名居
身長:175cm 体重:62㎏
イメージアイコン:パツシィ(Fate/Grand Order)

「こんなナリだが、俺はれっきとした人間さ
        …まぁ、今じゃ見る影もないがね。」

・概要
 ミラティリスの父親。
 狼のような頭と分厚い体毛に覆われた、狼人間のような見た目の獣人。
 見た目は古いが未来の技術を活かして作られた猟銃を持ち、巧みに扱う。
 しかし積極的に戦う事を良しとせず、主に撤退や牽制に使う程度のようだ。

・コネクション
 【直感】[感知]の判定に+3される。
  獣化に伴い冴え渡った直感。
  巨獣の動きを鋭敏に感知したりする。

・関係キャラクター
名前 一言 関係性
エレア・L・E・S・S・フィリネムス 「ずいぶんと気性が荒くなった」 妻だ
ミラティリス・L・E・S・S・フィリネムス 「元気にしているなら、それでいい」 娘だ



エレア・L・E・S・S・フィリネムス

+ ...
エレア・リティルス・エル・セラム・セントラーナ・フィリネムス
年齢:40 性別:女性 種族:魔族/魔獣
マナカラー: 制作者:比那名居
身長:223㎝ 体重:150㎏
イメージアイコン:オリジナル

「へっ。たかだか3、4m程度の獣に何怯えてんだ?
   あんなもん、ぶん殴って黙らせりゃあいいだろうが!」

・概要
 ミラティリスの母親。
 真っ赤な髪と褐色の肌が特徴的ではあるが、何より特徴的なのはその手足と頭…そして尻尾だろう。
 頭には赤黒い角が2つ生えており、片方は半ばほどで折れてしまっている。
 そして、両手両足はまるで竜が如く分厚い鋭利な鱗に覆われ、鋭い爪を持っている。
 また同じように分厚い鱗に覆われた大きな尻尾は体重の3分の1を占めており、振り回すだけで凶器となり得るだろう。

・コネクション
 【武芸】[命中判定]に+2される。
  獣化に伴い備わった、本来持ちえぬ"武芸"。
  その強大な膂力で巨獣を圧倒する為の"武"の力。

・関係キャラクター
名前 一言 関係性
デル・L・E・S・S・フィリネムス 「相変わらずなよなよしてるヤツだ」
ミラティリス・L・E・S・S・フィリネムス 「まだまだあたしにゃ及ばねえ」



ウラヌス・A・D・A・トリントス

+ ...
■ ウラヌス・オートラム・ドリウス・アルジナフ・トリントス
マナカラー:白


【"荒廃の大地"ファクト】の過酷な環境下である地上で機動兵装を駆る獣人。
様々な地下シェルターを転々としており、地下に居る時間より地上に居る時間の方が長い人種。
彼の愛機『AD-U09"アドラクナシア"』は巨獣に対抗し、圧倒できる兵装を備えている。
昔はイケメンだったらしい。今は獅子メンである。

【武芸】   彼は生身での戦闘にも慣れている。 [命中判定に+2]
【ファクト】 彼は過酷な大地を練り歩く旅人だ。 [該当地域で行う非戦闘時の判定に+3]


独立型統括人工知能"SAI"

+ ...
 ■ 独立型統括人工知能"SAI"
マナカラー:無

【"荒廃の大地"ファクト】で独立稼働している機動兵装の統括AI。
統括AIは他の作業用・戦闘用の独立AI搭載の機動兵装を自身とリンクさせ、独自運用する事が可能。
高度な人工知能を有しており、人間同様学習し様々な事を覚えている。
また、人間の感情を理解しているようにも見える。
しかし忘れる事なかれ。彼はれっきとした"機械"であり、"人間"ではないのだということを。

【ファクト】ファクトについて詳しく知っている。 非戦闘時にファクトで行う判定[+3]
【情報】高度なAIは様々な情報を有している。 [情報収集]の判定に+1D




追加情報


+ マナコンバーター
 ■マナコンバーター
 廃棄シェルター内で見つかったファクト次元の"魔動機"。
 半径25m内を保護するマナフィールドを展開する事ができる。
 本来の用途はまた別の用途だったのだが…
 現在は荒廃した次元を埋め尽くす汚染されたマナから身を守るために使われている。

+ 獣人
 ■獣人
 獣化が進んでいる人間の事を獣人と呼ぶ。
 獣化の度合いは様々で、獣の耳や尻尾が生えた程度のものから
 人の形をしているがほぼ動物のような見た目になっている者などがいる。
 一般的には「見た目が獣に近ければ近いほど」又は
 "背の高さが高ければ高いほど"巨獣に近付いていると言われている。


過去ログ


開催日 卓名 参加者 URL 一言
11/22(金) 汚染されし 砂塵の 荒野 フィー・L=ドッドソン / 日高結愛 / エドガー・クレイトン / 薬師寺鹿伏兎 ファクト次元の始まり
12/07(土) 終わりなき 巨獣の 行進 アイネス・リード / ジェーン・ブライド / ニル・ダーリエ / フィー・L=ドッドソン / ロウ・ガウルン 獣人ウラヌスとの出会い
12/21(土) 退廃せる 砂漠の 住人 無杵セイナ / リーゼ / クエストリア / / アダサイク 独立型統括人工知能との共闘

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最終更新:2019年12月22日 18:09