EDFシリーズ
「地球防衛軍」シリーズとしてカウントされる作品群。外伝作品や派生作品&移植作品も含めて発売順に紹介する。
THE 地球防衛軍
- 2003年6月26日発売。対応ハードはPS2。SIMPLE2000シリーズの第31作目として発売された。
- 作中の軍隊を指すのかEDFシリーズ全般を指すのかが分かりにくいため、「EDF1」や「初代EDF」と呼ばれることが多い。
- 記念すべき地球防衛軍シリーズ第1作。インベーダーの侵略にEDF陸戦兵が基本1人で立ち向かう。
- 画面分割による2人プレイが可能。「防衛軍は1人じゃない。でも2人しかいないぞ!」とはパッケージ裏や公式サイトの言葉。
- シンプルシリーズでありながら爽快感とB級感が合わさったゲーム性が話題を呼び、後のシリーズ化へと繋がった。
- 基本的なゲームスタイルは初代の時点で完成されており、現行作品と比較しても大きな違いはないと言える。
THE 地球防衛軍2
- 2005年7月28日発売。対応ハードはPS2。SIMPLE2000シリーズの第81作目。SIMPLEシリーズとしては数少ない続編物。略称は「EDF2」。
- 世界観は「EDF1」と共通。前作でインベーダーは撤退したが、本作ではその後地底から巨大生物が出現し、インベーダーも再度襲来してくるという話。
- 飛行兵科ペイルウイングの追加、敵の種類やミッション数の大幅な増加、強烈なサプライズ演出など、もはやSIMPLEシリーズとは思えないレベルのボリュームを誇る。
- 後半の理不尽ともいえる難易度から、ゲームバランス的な完成度としては1から低下したとの意見はあるものの、シリーズの発展を決定付けた一作であることは間違いない。
THE 地球防衛軍タクティクス
- 2006年7月27日発売。対応ハードはPS2。SIMPLE2000シリーズの第103作目。これといった略称はない。
- 3Dアクションシューティングゲームであった過去作から一転してウォーシミュレーションゲームになった外伝的作品。
- 世界観はEDF2で、EDF隊員とインベーダーが争う。全100ミッションあり、後半ではインベーダー側のユニットを使い地球侵略も可能。
- 典型的なターン制ストラテジーで、ヘクス状のマップに部隊を展開して敵と戦う。
- これと言った新規ユニットがないため、デジボクに参戦できる要素がない可哀想な作品。
地球防衛軍3
- 2006年12月15日発売。対応ハードはXbox360。略称は「EDF3」。SIMPLEシリーズから脱却しフルプライス作品となった。
- そのため、タイトルからは「THE」が取り払われている。
- EDF1と2から世界観を一新し、異星文明フォーリナーとのファーストコンタクトが描かれる。
- 次世代ハードにより大幅なグラフィックの向上を果たした。また、NPC隊員が追加され、味方をどう扱うかが攻略の鍵となる戦術性が出た。
- 兵科が陸戦兵のみに減ってしまったりEDF2よりミッション数が少なかったりとフルプライスになった割にボリューム感が下がった面は否めないものの、ゲームバランスの高さやNPC隊員同士の会話のドッジボールを評価する声が多い。
- 通信の数も大幅に増加し、様々な名言・迷言・空耳が生まれた。特に本部の対応が悪いことでも有名で、「よく聞こえないぞ、繰り返せ」「くそ、通信妨害か」「退却は許可できない」「今更そんな情報が何だと言うんだ!」など迷言が多い。
地球防衛軍2 PORTABLE
- 2011年4月7日発売。対応ハードはPSP。略称は「EDF2P」。
- EDF3の発売からしばらく間があり、2010年末のD3パブリッシャーによるEDF再始動宣言の本格的な先鋒となった。
- EDF2の携帯機への移植作である。アドホック通信によるマルチプレイにシリーズで初めて対応した。
- 追加要素として超難易度ミッションも追加されており、そこで登場した金蟻、銀蜘蛛などの強化型の敵は後の作品でも登場するようになっている。
- PSPはスティックが右にしかなく、照準を合わせるのに十字キーを使わなければならないという、操作性に厳しい面がある。
- スペック的にも無理しており、PS2の時点で処理落ち上等だったため、PSPの本作では常時処理落ちも珍しくない。
- ただでさえ難易度が高いと言われていた「EDF2」を超える難易度で、デジボク地球防衛軍2発売時点においても最も難しいと評されやすい作品。
EARTH DEFENSE FORCE: INSECT ARMAGEDDON
- 2011年7月7日発売。対応ハードはPS3とXbox360。Steamでも出ているが日本語非対応。略称は「EDF:IA」。
- EDF再始動宣言で公表された作品の一角。海外スタジオ製作の外伝作品。ラヴェジャーの侵略が描かれる。
- 基本的なゲームデザインは本家のものを継承しつつも、独自システムの採用や洗練されたグラフィックなどで本家シリーズとは一線を画す作品となっている。
- 従来作品とはやや異なるゲームバランスから別物と見なす向きもあるが、本シリーズに先駆けて据え置き機でのオンラインマルチプレイや4種類の兵科を導入するなど、本シリーズに与えた影響は小さくない。
地球防衛軍3 PORTABLE
- 2012年9月27日発売。対応ハードはPSVita。略称は「EDF3P」。
- EDF3の移植だが、原作には登場しなかったペイルウイングが追加。設定上は存在しないIFの存在であるため、通信では男扱いされることも。EDF2Pと同様通信マルチプレイにも対応している。
- 追加ミッションや、陸戦兵に状態異常系や乗り物の性能を向上させる一風変わった武器が実装された。
地球防衛軍4
- 2013年7月4日発売。対応ハードはPS3とXbox360。略称は「EDF4」
- シリーズファン待望の据え置きシリーズ続編。EDF再始動宣言で開発決定が告知され、その後のPVで「7年ぶり4」と銘打ちつつ発売日が告知された。
- 特戦歩兵レンジャー、降下翼兵ウイングダイバー、空爆誘導兵エアレイダー、二刀装甲兵フェンサーと今なお続く4兵科体制を確立した。オンラインマルチプレイにも対応。
- 舞台は「EDF3」の8年後となっており、対フォーリナーの完結編となる。
- 「EDF3」の反動のせいか作戦司令本部やEDFが(過去作に比べて)有能になっており、ストームチームの力を借りなければどうにもならなかった四つ足要塞、さらにはマザーシップまでもを数機撃墜するほどの力を見せつける。
本部の難聴も治った。
地球防衛軍2 PORTABLE V2
- 2014年12月11日発売。対応ハードはPSVita。略称は「EDF2PV2」。
- EDF2の2回目となる移植作。新たにEDF4に登場したエアレイダーを基にしたエアレイドが追加されている。
- 新ハードによりグラフィックや処理落ちが改善した。一方で操作感がPSP版ベースの部分があり、左スティックでの照準がカクつくという欠陥も抱えている。
地球防衛軍4.1 THE SHADOW OF NEW DESPAIR
- 2015年4月2日発売。対応ハードはPS4とPC(Steam)。略称は「EDF4.1」。
- 4をベースとしてはいるが、約半数のミッション内容が変化し、兵器等を始めとしたバランス調整、追加ミッションなどにより、単なる「EDF4」の移植ではなく半ば別物と言ってよい作品。
- デジボクEDF2にも登場しているビークルNPCの初登場作品でもある。
地球防衛軍4.1 ウイングダイバー・ザ・シューター
- 2017年11月22日発売。対応ハードはPS4とPC(Steam)。ユーザーからは「ダバシュー」などと呼ばれるがD3Pは「EDF4.1WDTS」と呼んでいるようだ。
- 従来とは異なりシューティングゲームとなった異色作。プレイヤーはウイングダイバーの精鋭部隊「ペイルチーム」を操作し、EDF4.1本編の裏で起きていたもう1つの戦いを体験する。
- ゲームシステムが異なるうえダウンロード専売ソフトということもあってプレイヤーが少なく、影が薄い。
- デジボク1の時点で発売されていたがなんと岡島プロデューサーにも存在を忘れられていた。
地球防衛軍5
- 2017年12月7日発売。対応ハードはPS4とPC(Steam)。略称は「EDF5。
- 本編は2作ごとに世界観が刷新されており、本作も前作「EDF4」とは異なる侵略者「プライマー」との闘いが舞台となっている。敵として初めて知性を持った存在が登場。
- これまでのEDFのシナリオは「宇宙からやってきた侵略者を撃退する」以上のものではなかったが、本作はストーリー性を重視した作風となっており、新しいEDFの方向性を示した。
- EDF5の後に発売された前作デジボクEDFにおいても、ラスボスのダークレギオンやマザーシップ達の目的、各NPC隊員にまつわる短編シナリオなどEDF4までの作品に比べるとシナリオ面の充実が見られ、少なからぬ影響があったものと思われる。
- 初代「デジボク地球防衛軍」では、本作の敵であるコロニストとコスモノーツがDLCでまさかのプレイアブル参戦を遂げていた。…が、本作では…?
EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN
- 2019年4月11日発売。対応ハードはPS4とPC(steam)。略称は「EDF:IR」。
- ユークス開発の外伝作品。タイトルが似ているIAとは外伝作品繋がりというだけで、内容的には別物。
- 地球防衛軍シリーズの基本コンセプトは守りながらも、外伝作品らしく大胆にアレンジを施したゲームデザインとなっている。
ま~るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS
- 2020年12月24日発売。対応ハードはSwitch、PS4、PC(Steam)。略称は「デジボクEDF」や「EDFWB」や単に「デジボク」など。
- デフォルメされたキャラクターや侵略者たち、明るい世界観にメタネタ満載の通信など、シリーズ初見ユーザーや低年齢ユーザーを意識したタイトルとなっている。
- これまでに発売されたEDF:IRまでの各作品の兵科はもちろん、国際色・個性豊かなブラザーたちによる圧倒的なキャラクター数はチーム編成の楽しみを生み出し、それを活かすブラザーチェンジシステムはストレスフリーであり、新規ユーザーのみならず歴代EDFユーザーからも好評を博した。
地球防衛軍2 for Nintendo Switch
- 2021年7月15日発売。対応ハードはSwitch。略称は「EDF2FNS」。
- 「デジボク地球防衛軍」でSwitchに進出して以降、シリーズ本編もSwitchへ。根強い人気のEDF2…の移植作であるEDFPV2をベースとしており、ゲーム内容はほぼEDFPV2と同じ。
- スティックのカクつきも直り、文句の付け所がなくなった。
地球防衛軍3 for Nintendo Switch
- 2021年10月24日発売。対応ハードはSwitch。略称は「EDF3FNS」。
- EDF3Pでは最終ミッションをクリアしなければ使えなかったペイルウイングが最初から使えるようになっている。
- EDF3からポリゴンやテクスチャの質を落としたEDF3Pの移植作品であるため、EDF3ほどのグラフィックにはなっていない。
地球防衛軍6
- 2022年8月25日発売。デジボク地球防衛軍2発売時点ではナンバリング最新作となる。略称は「EDF6」。
- 「EDF5」と世界観を共有する続編であり、EDF5から3年後が舞台。隊員が更地にしても次のミッションでは完全に復興している地球防衛軍シリーズにおいて珍しく、前大戦の復興の最中にある荒廃した世界での戦いが描かれる。
- ストーリー性を強化したEDF5の正当な続編ということもあり、本作では一層ストーリーの比重が大きい作品となっている。
- 1→2や3→4など世界観の繋がりがある作品であっても前作未プレイで後続作をプレイすることに支障はなかったが、EDF6ではEDF5のシナリオを知っていることを前提とした形で物語が進行していく。そのため、これまでのEDFとは異なり前作のプレイ(少なくとも動画等でのシナリオの把握)が推奨される作品となっている。
- やはりというか、発売間もない作品ではあるがデジボク地球防衛軍2でも「EDF6」の隊員やエネミーの参戦が決定した。
地球防衛軍4.1 for Nintendo Switch
- 2022年12月22日発売。対応ハードはSwitch。略称は「EDF4.1FNS」。
- EDFシリーズの歴史を振り返るかのようにハイペースで発売されている移植作品。
- EDF5の要素を一部受け継いでおり、難易度HARD以下のミッションを攻略した場合、それ以下のミッションはクリアしたことになっている。
- ローカル通信プレイが可能になったことと引き換えに画面分割プレイがなくなっており、それを利用した攻略ができなくなっているなどちょっとした違いが生じている。
最終更新:2025年02月18日 18:56