最近の絵里の勉強は至極順調であった。
愛佳に教わったり、中2組と助け合ったりで着々と成果をあげているのである。
しかしそれらの助けがあってもどうにもならない弱点が絵里にはあった。
(英語どうしよ…こればっかりはどうもならないよ…)
勉強から長いこと離れていた絵里は英語の感覚を取り戻すのに苦労をしていたのだ。
もちろん学生時代の時から英語を得意としてはいなかったのだが
今はその数倍不得意としているのである。ブランクというものは本当に恐ろしい。
今日も新メンバーのみのレッスンなので愛佳に頼ることは出来ない。
スマイレージのメンバーもどうやら英語が苦手らしいので、困ったものである。
(本当にどうしよう…誰か良い先生はいないもんかなぁ)
このような心配をしながらだとレッスンにも身が入らなくなる。
絵里は普段しないようなミスを連発し、先生やマネージャーにお叱りを受けてしまう。
(なにやってるんだろあたし…せめてダンスはちゃんとしないと…)
絵里が落ちに落ちている時、レッスン場の扉をある人物が勢いよく開ける。
「やあみんな!頑張ってるー?」
その人物は高橋愛。先代のモーニング娘。のリーダーであった。
自分の在籍していた頃もリーダーであった愛の登場に、絵里は大きな声をあげてしまう。
「愛ちゃん!!」
愛佳に教わったり、中2組と助け合ったりで着々と成果をあげているのである。
しかしそれらの助けがあってもどうにもならない弱点が絵里にはあった。
(英語どうしよ…こればっかりはどうもならないよ…)
勉強から長いこと離れていた絵里は英語の感覚を取り戻すのに苦労をしていたのだ。
もちろん学生時代の時から英語を得意としてはいなかったのだが
今はその数倍不得意としているのである。ブランクというものは本当に恐ろしい。
今日も新メンバーのみのレッスンなので愛佳に頼ることは出来ない。
スマイレージのメンバーもどうやら英語が苦手らしいので、困ったものである。
(本当にどうしよう…誰か良い先生はいないもんかなぁ)
このような心配をしながらだとレッスンにも身が入らなくなる。
絵里は普段しないようなミスを連発し、先生やマネージャーにお叱りを受けてしまう。
(なにやってるんだろあたし…せめてダンスはちゃんとしないと…)
絵里が落ちに落ちている時、レッスン場の扉をある人物が勢いよく開ける。
「やあみんな!頑張ってるー?」
その人物は高橋愛。先代のモーニング娘。のリーダーであった。
自分の在籍していた頃もリーダーであった愛の登場に、絵里は大きな声をあげてしまう。
「愛ちゃん!!」
つい大声を出してしまった絵里はハッとする。
「じゃなかった!高橋さん!」
ちゃん付けで呼んでしまったことに絵里は焦ってしまう。
だが愛はそんな焦りも知らず、絵里の頭をぽんぽんと叩き出す。
「他人行儀じゃないか生田ぁ~"愛ちゃん"って呼んでって言ったでしょ?」
ちゃん付けにも決して怒ることのない愛を見て絵里は懐かしく思う。
(そういえば愛ちゃんは6期にも愛ちゃんと呼ばせてたっけ・・・本当に変わらないなぁ)
懐かしさを感じボーッとしている絵里を横目に、新メンバー達は次々と愛に群がっていく
「愛ちゃん今日はいったいどうしたんですか?」
「今日はオフだからさ、せっかくだし後輩たちの面倒でも見ようと思ってね。
分からないことならなんでも聞いてよ!出来る限り教えてあげるからさぁ!」
まるで先輩の鑑であるような愛の物言いに新メンバー達はキャーキャーと声をあげてしまう。
おそらく新メンバーの誰もが、難しいステップや振り付けを教わろうとしていることだろう。
しかし絵里だけは違った。
絵里にはダンスパフォーマンスよりもっと聞きたいことがあったのだ。
「愛ちゃん、英語教えてください!!」
「じゃなかった!高橋さん!」
ちゃん付けで呼んでしまったことに絵里は焦ってしまう。
だが愛はそんな焦りも知らず、絵里の頭をぽんぽんと叩き出す。
「他人行儀じゃないか生田ぁ~"愛ちゃん"って呼んでって言ったでしょ?」
ちゃん付けにも決して怒ることのない愛を見て絵里は懐かしく思う。
(そういえば愛ちゃんは6期にも愛ちゃんと呼ばせてたっけ・・・本当に変わらないなぁ)
懐かしさを感じボーッとしている絵里を横目に、新メンバー達は次々と愛に群がっていく
「愛ちゃん今日はいったいどうしたんですか?」
「今日はオフだからさ、せっかくだし後輩たちの面倒でも見ようと思ってね。
分からないことならなんでも聞いてよ!出来る限り教えてあげるからさぁ!」
まるで先輩の鑑であるような愛の物言いに新メンバー達はキャーキャーと声をあげてしまう。
おそらく新メンバーの誰もが、難しいステップや振り付けを教わろうとしていることだろう。
しかし絵里だけは違った。
絵里にはダンスパフォーマンスよりもっと聞きたいことがあったのだ。
「愛ちゃん、英語教えてください!!」
高橋愛はパフォーマンスの本場であるアメリカにて活躍したいと思っていた。
そのため彼女は熱心に英語を勉強していたのである。
そしてその熱心さは絵里などのメンバーにもしっかりと伝わっていた。
だからこそ絵里はあの場面で英語を教えてと言えたのだ。
「それにしても生田って本当にKYだね、普通あそこであんなこと言えないよ」
「えへへへ、ごめんなさい、でも本当に困ってたんで…」
「いいよいいよ!出来る限りなんでも応えるって言っちゃったしね」
念願通り、絵里はレッスン後に愛の英語指導を受けることとなった。
愛の英語は決して流暢とは言えないがとても親しみやすく、温もりが感じられるものであった。
そして何より愛には質問がし易かった。どんな質問にも笑顔で返してくれたのである。
「プラ・・・プラク…これってなんて読むんですか?」
「practice!プ・ラ・ク・ティ・スだよ、意味はわかる?」
「いえ、すいません…」
「意味はね、"練習”、今生田が一番しなくちゃいけないことだよね」
「えーひどいですよぉ」
「ふふっごめん、でも生田に限ったことじゃなく新メンバー全員にpracticeをしっかりして欲しいんだ。
レッスンも、勉強も、正直大変で嫌になっちゃうだろうけどさ、それでもpracticeしまくっちゃってよ!
そしたら見えてくるものもあるんだよ…生田にも、みんなにも、そんな眺めを見て欲しいと思ってる・・・頑張ってね!」
そのため彼女は熱心に英語を勉強していたのである。
そしてその熱心さは絵里などのメンバーにもしっかりと伝わっていた。
だからこそ絵里はあの場面で英語を教えてと言えたのだ。
「それにしても生田って本当にKYだね、普通あそこであんなこと言えないよ」
「えへへへ、ごめんなさい、でも本当に困ってたんで…」
「いいよいいよ!出来る限りなんでも応えるって言っちゃったしね」
念願通り、絵里はレッスン後に愛の英語指導を受けることとなった。
愛の英語は決して流暢とは言えないがとても親しみやすく、温もりが感じられるものであった。
そして何より愛には質問がし易かった。どんな質問にも笑顔で返してくれたのである。
「プラ・・・プラク…これってなんて読むんですか?」
「practice!プ・ラ・ク・ティ・スだよ、意味はわかる?」
「いえ、すいません…」
「意味はね、"練習”、今生田が一番しなくちゃいけないことだよね」
「えーひどいですよぉ」
「ふふっごめん、でも生田に限ったことじゃなく新メンバー全員にpracticeをしっかりして欲しいんだ。
レッスンも、勉強も、正直大変で嫌になっちゃうだろうけどさ、それでもpracticeしまくっちゃってよ!
そしたら見えてくるものもあるんだよ…生田にも、みんなにも、そんな眺めを見て欲しいと思ってる・・・頑張ってね!」
期末試験まで残り2日。愛ちゃんのおかげでモチベーションは急上昇。