「えりぽんどうしたの?」
「みずき!実は勉強を教えて欲しいんやけど…いい?」
頼れる人物、それは譜久村聖であった。
娘。の重鎮たちは中学生の勉強を忘れている。ならば現役中学生に勉強を教わればいい!
なんといっても譜久村聖は中学3年生だ。中2の勉強なんてお茶の子さいさいだろう。
大船に乗ったつもりで絵里は聖に数学のテキストを見せ付けた。
「えっ…えりぽん…」
教科書を見るなり聖はポロリポロリと涙をこぼしてしまう。
あまりにも突然泣き出すので絵里は驚き、おろおろとしてしまう。
「ど、ど、どうしたとみずき!?勉強嫌やった???」
「ううん、違うのえりぽん…私ね、すごく嬉しくて…」
「ほぇ?」
泣いたと思えば聖はニッコリと絵里に微笑みかける。
その笑顔はとても美しく、絵里もドキッとしてしまう。
「だってね、えりぽんがみずきに勉強聞いてくるの久しぶりなんだもん
いつぶりだろうね?…なんか嬉しくて、泣けてきちゃったんだ…」
「みずき!実は勉強を教えて欲しいんやけど…いい?」
頼れる人物、それは譜久村聖であった。
娘。の重鎮たちは中学生の勉強を忘れている。ならば現役中学生に勉強を教わればいい!
なんといっても譜久村聖は中学3年生だ。中2の勉強なんてお茶の子さいさいだろう。
大船に乗ったつもりで絵里は聖に数学のテキストを見せ付けた。
「えっ…えりぽん…」
教科書を見るなり聖はポロリポロリと涙をこぼしてしまう。
あまりにも突然泣き出すので絵里は驚き、おろおろとしてしまう。
「ど、ど、どうしたとみずき!?勉強嫌やった???」
「ううん、違うのえりぽん…私ね、すごく嬉しくて…」
「ほぇ?」
泣いたと思えば聖はニッコリと絵里に微笑みかける。
その笑顔はとても美しく、絵里もドキッとしてしまう。
「だってね、えりぽんがみずきに勉強聞いてくるの久しぶりなんだもん
いつぶりだろうね?…なんか嬉しくて、泣けてきちゃったんだ…」
心から喜んでいる聖を見て、絵里はこの選択が正しかったと感じた。
(泣くほど嬉しいなんて、まるで絵里が良いことしたみたいで照れるなぁ
でもえりぽんはどうしてみずきちゃんに勉強を教わってこなかったんだろう?
こんな身近に良い先生がいるっていうのに…変なの)
絵里が色々と考えているうちに聖は机のセッティングを終えてしまう
「出来たよえりぽん!座って座って!」
聖にせかされるようにして絵里は椅子に腰掛ける。
机に着くえりぽんの後ろに美人家庭教師の聖が付いているというシチュエーションだ。
もはや準備は万端。涙はまだ拭えていないみたいだが大した問題ではないだろう
「じゃあさっそくやけど、数学教えて!」
絵里は先ほど見せ付けた数学のテキストを机に広げだす。範囲は三角形の証明問題だ。
聖はじぃっと教科書に目を通すと、安心したような風に話し出す。
「うんうんコレ習ったことある!あったなぁ~よく読むからちょっと待っててね」
「うん♪」
(泣くほど嬉しいなんて、まるで絵里が良いことしたみたいで照れるなぁ
でもえりぽんはどうしてみずきちゃんに勉強を教わってこなかったんだろう?
こんな身近に良い先生がいるっていうのに…変なの)
絵里が色々と考えているうちに聖は机のセッティングを終えてしまう
「出来たよえりぽん!座って座って!」
聖にせかされるようにして絵里は椅子に腰掛ける。
机に着くえりぽんの後ろに美人家庭教師の聖が付いているというシチュエーションだ。
もはや準備は万端。涙はまだ拭えていないみたいだが大した問題ではないだろう
「じゃあさっそくやけど、数学教えて!」
絵里は先ほど見せ付けた数学のテキストを机に広げだす。範囲は三角形の証明問題だ。
聖はじぃっと教科書に目を通すと、安心したような風に話し出す。
「うんうんコレ習ったことある!あったなぁ~よく読むからちょっと待っててね」
「うん♪」
聖に「ちょっと待って」と言われてから5分が過ぎた。
部屋の中にはなんとも言えない沈黙が続いている。
何か聖を怒らせてしまったのかとも思ったが、聖はいたって真剣な表情をしている。
真面目に教科書を凝視し続けているのである。まるでにらめっこをしているようだ。
沈黙を打破するために何か声を発したいのだが、頑張っている聖に水を差すなんて腰がひける
そして沈黙が続けば続くほど、絵里はある考えを確信へと近づけていた。
(この子…絵里たちと同じ側の人間だ!)
譜久村聖、この子もまたハローの先輩たちと同様に馬鹿だったのだ。
一見しっかりしているように見えるが馬鹿なのである。
2011年ハロプロ新メンバーのリーダー的な存在であるが馬鹿なのである。
そういえば巨乳のおっとりさんは馬鹿だというような俗説があったが、それは聖のような人間のことを指すのだろう。
(ううぅ…みずきちゃんもアホの子だったなんて聞いてないよ…
だからえりぽんはみずきちゃんから教わらなかったのかぁ)
今頃後悔したところでもう遅い、聖のだんまりはこの先もずっと続くだろう。
本物の衣梨奈だったら「もういいよ!」とか言えるのかもしれない、この状況から逃れるにはそれしか無いのだろう。
しかし絵里はもういい大人、あまり馴染みのない女の子に対してそんなことは口が裂けても言えない。
(みずきちゃんの好意を踏みにじったら…泣いちゃうんだろうなぁ…)
数分後スタッフに呼ばれるまで2人は重い空気の下にいたという。
部屋の中にはなんとも言えない沈黙が続いている。
何か聖を怒らせてしまったのかとも思ったが、聖はいたって真剣な表情をしている。
真面目に教科書を凝視し続けているのである。まるでにらめっこをしているようだ。
沈黙を打破するために何か声を発したいのだが、頑張っている聖に水を差すなんて腰がひける
そして沈黙が続けば続くほど、絵里はある考えを確信へと近づけていた。
(この子…絵里たちと同じ側の人間だ!)
譜久村聖、この子もまたハローの先輩たちと同様に馬鹿だったのだ。
一見しっかりしているように見えるが馬鹿なのである。
2011年ハロプロ新メンバーのリーダー的な存在であるが馬鹿なのである。
そういえば巨乳のおっとりさんは馬鹿だというような俗説があったが、それは聖のような人間のことを指すのだろう。
(ううぅ…みずきちゃんもアホの子だったなんて聞いてないよ…
だからえりぽんはみずきちゃんから教わらなかったのかぁ)
今頃後悔したところでもう遅い、聖のだんまりはこの先もずっと続くだろう。
本物の衣梨奈だったら「もういいよ!」とか言えるのかもしれない、この状況から逃れるにはそれしか無いのだろう。
しかし絵里はもういい大人、あまり馴染みのない女の子に対してそんなことは口が裂けても言えない。
(みずきちゃんの好意を踏みにじったら…泣いちゃうんだろうなぁ…)
数分後スタッフに呼ばれるまで2人は重い空気の下にいたという。
期末試験まで残り6日。進捗状況は最悪。