その日の夜。私とえりぽんは二人して頭を抱えていた。
明日里保ちゃんを守るためにハローのメンバーに片っ端から協力を頼んだものの、みんな明日は外せない予定が入っているというのだ。
「あとは香音ちゃんだけか・・・」
私は祈るような思いで香音ちゃんに電話をかけた。
明日里保ちゃんを守るためにハローのメンバーに片っ端から協力を頼んだものの、みんな明日は外せない予定が入っているというのだ。
「あとは香音ちゃんだけか・・・」
私は祈るような思いで香音ちゃんに電話をかけた。
『もしもしえりぽん?どうしたの?』
「あ、香音ちゃん。明日なんやけど予定ある?」
『あ~、明日は大事な約束があるんだけど…。どうして?』
「うん、あのね…」
だめもとで事情を話すと香音ちゃんは、
『またかぁ。道重さんほんとに里保ちゃんのこと好きだなぁ』
「うん…」(またってさゆ、今まで里保ちゃんに何したんだよ…)
『じゃあ、えりぽんは道重さんと里保ちゃんを近くで見張ってて危なくなったら私にメールしてよ。そしたら私が里保ちゃんに電話かけて呼び出すから』
「そんなのでうまくいく?」
『絶対大丈夫。里保ちゃんきっとものすごい勢いで道重さん振り切ってくるよ。後が怖いけど(ぼそっ)』
「え?」
『ううん、こっちのこと。じゃ、そういうことでよろしく』
「あ、香音ちゃん。明日なんやけど予定ある?」
『あ~、明日は大事な約束があるんだけど…。どうして?』
「うん、あのね…」
だめもとで事情を話すと香音ちゃんは、
『またかぁ。道重さんほんとに里保ちゃんのこと好きだなぁ』
「うん…」(またってさゆ、今まで里保ちゃんに何したんだよ…)
『じゃあ、えりぽんは道重さんと里保ちゃんを近くで見張ってて危なくなったら私にメールしてよ。そしたら私が里保ちゃんに電話かけて呼び出すから』
「そんなのでうまくいく?」
『絶対大丈夫。里保ちゃんきっとものすごい勢いで道重さん振り切ってくるよ。後が怖いけど(ぼそっ)』
「え?」
『ううん、こっちのこと。じゃ、そういうことでよろしく』
「香音ちゃんが協力してくれることになってよかったですね!」
それまで心配そうだったえりぽんもやっと笑顔になった。
「うん。香音ちゃんのあの自信の根拠がわかんないけど、香音ちゃんを信頼するしかないね。最悪の場合は私が出て行って里保ちゃん連れ出すよ」
えりぽんは今は亀井絵里の姿だし話がややこしくなるので、自宅待機ということにして亀井家へ帰って行った。
それまで心配そうだったえりぽんもやっと笑顔になった。
「うん。香音ちゃんのあの自信の根拠がわかんないけど、香音ちゃんを信頼するしかないね。最悪の場合は私が出て行って里保ちゃん連れ出すよ」
えりぽんは今は亀井絵里の姿だし話がややこしくなるので、自宅待機ということにして亀井家へ帰って行った。
そして翌日。私は二人の待ち合わせ場所の○○カフェに来ていた。
すでにさゆは来ていたので、見つからないようにできるだけ近くの死角になる席へ。
待つほどもなく里保ちゃんも店に入ってきた。
すでにさゆは来ていたので、見つからないようにできるだけ近くの死角になる席へ。
待つほどもなく里保ちゃんも店に入ってきた。
「道重さん、おはようございます!」
「あ、りほりほおはよ~!」
「待ちましたか?」
「ううん、大丈夫だよ」
「あ、りほりほおはよ~!」
「待ちましたか?」
「ううん、大丈夫だよ」
さて、問題はここからさゆがどこに里保ちゃんを連れて行くかだな。
「道重さん、今日はどこへ行くんですか?」
「今日はね、りほりほの大好きなこなぷんの工場見学に連れて行ってあげる」
「ほんとですか?やったぁ!」
「道重さん、今日はどこへ行くんですか?」
「今日はね、りほりほの大好きなこなぷんの工場見学に連れて行ってあげる」
「ほんとですか?やったぁ!」
それからふたりはこなぷん工場へ。里保ちゃんは終始大はしゃぎ。
里保ちゃん、いい笑顔してるなぁ。さゆが溺愛するのも分かる気がする。
工場見学を満喫したさゆと里保ちゃんは再び最初のカフェに戻ってきた。
里保ちゃん、いい笑顔してるなぁ。さゆが溺愛するのも分かる気がする。
工場見学を満喫したさゆと里保ちゃんは再び最初のカフェに戻ってきた。
「楽しかったね~!で、この後なんだけどね」
「はい」
「ちょっとさゆみの家に遊びに来ない?」
「え?」
やっぱり来たか。
「お願い!ちょっと添い寝させてくれるだけでいいの!」
だけじゃないでしょ!さゆの頭をはたきたいのを抑えるのに大変だった。
ほら、里保ちゃん固まっちゃってるじゃん。
私は急いで香音ちゃんにメールを送った。
「はい」
「ちょっとさゆみの家に遊びに来ない?」
「え?」
やっぱり来たか。
「お願い!ちょっと添い寝させてくれるだけでいいの!」
だけじゃないでしょ!さゆの頭をはたきたいのを抑えるのに大変だった。
ほら、里保ちゃん固まっちゃってるじゃん。
私は急いで香音ちゃんにメールを送った。
すぐに里保ちゃんの携帯が鳴った。
「すみません。もしもし香音ちゃん?」
「うん…。うん…。今ちょっと人と会ってるんだけど」
「え?りなぷーといるの?」
急に里保ちゃんが今まで見たことがないような表情になった。
「ふーん。そぉ。香音ちゃんはぁ、私に内緒でぇ、りなぶーと遊んでたんだ?私を誘わずに」
「すみません。もしもし香音ちゃん?」
「うん…。うん…。今ちょっと人と会ってるんだけど」
「え?りなぷーといるの?」
急に里保ちゃんが今まで見たことがないような表情になった。
「ふーん。そぉ。香音ちゃんはぁ、私に内緒でぇ、りなぶーと遊んでたんだ?私を誘わずに」
え、ちょっと待って。里保ちゃんてこんなキャラだっけ?ていうか、めちゃくちゃめんどくさい子?
さゆもぽかーんとして里保ちゃんを見てる。
さゆもぽかーんとして里保ちゃんを見てる。
「香音ちゃんそこにいてよ!すぐ行くから!」
そう言うと里保ちゃんは電話を切った。
「あ、道重さん、そういうわけで急用ができたので失礼します!」
里保ちゃんはさゆが止める間もなく店を飛び出して行った。
そう言うと里保ちゃんは電話を切った。
「あ、道重さん、そういうわけで急用ができたので失礼します!」
里保ちゃんはさゆが止める間もなく店を飛び出して行った。
後に残されたさゆはようやく我に返ったかと思うと、今度はブツブツひとり言を言い始めた。
「…計算外なの。せっかく邪魔が入らないようにハローの全メンバーに根回ししたのに。
フクちゃんは絵里のお宝写真で買収したし、香音ちゃんはりなぷーを誘導して出かけるように仕向けたのに」
さゆ…。頑張る方向が間違ってるよ…。ていうか、私のお宝写真って何だよ。後で回収しとかなきゃ。
「でも、香音ちゃんず~る~い~!さゆみもりほりほにヤキモチ焼かれたぁい!」
…これはこれからもさゆからは目が離せないみたいね…。
「…計算外なの。せっかく邪魔が入らないようにハローの全メンバーに根回ししたのに。
フクちゃんは絵里のお宝写真で買収したし、香音ちゃんはりなぷーを誘導して出かけるように仕向けたのに」
さゆ…。頑張る方向が間違ってるよ…。ていうか、私のお宝写真って何だよ。後で回収しとかなきゃ。
「でも、香音ちゃんず~る~い~!さゆみもりほりほにヤキモチ焼かれたぁい!」
…これはこれからもさゆからは目が離せないみたいね…。
こうしてさゆの企みは失敗に終わり、何とか里保ちゃんを守ることができた。
あの後香音ちゃんは里保ちゃんとりなぷーの間で修羅場を演じたらしいけど、それはまた別の話になる。
あの後香音ちゃんは里保ちゃんとりなぷーの間で修羅場を演じたらしいけど、それはまた別の話になる。
りほりほ救出大作戦編・完