目を覚ますと最初に真っ白い天井が見えた。起き上がるとズキッと頭が痛む。
えーと此処は何処だろうと痛む頭を押さえて辺りを見回すと、どうも事務所の空き部屋であることに気づいた。
そうだ、確か事務所に遊びに来て、さゆこと道重さゆみとたまたま会ったんだっけ。
そうしたら、9期メンバーの生田衣梨奈ちゃんと仲良くなって、しばらく話して。
時間も遅くなったし帰ろうとしたら……あれ、どうなったんだっけ?
えーと此処は何処だろうと痛む頭を押さえて辺りを見回すと、どうも事務所の空き部屋であることに気づいた。
そうだ、確か事務所に遊びに来て、さゆこと道重さゆみとたまたま会ったんだっけ。
そうしたら、9期メンバーの生田衣梨奈ちゃんと仲良くなって、しばらく話して。
時間も遅くなったし帰ろうとしたら……あれ、どうなったんだっけ?
「つーか頭痛い……」
なぜこんなに頭が痛いのかと考えたところで、階段から落ちたことに気づいた。
そうだよ、生田ちゃんの擽り攻撃にバランス崩しちゃったんだよ…
とりあえずそこまで思い出したところでふと違和感を覚えた。
そうだよ、生田ちゃんの擽り攻撃にバランス崩しちゃったんだよ…
とりあえずそこまで思い出したところでふと違和感を覚えた。
その違和感の名前は分からない。
だが決定的におかしい。
なにか、なにかが決定的に違うのだ。
だが決定的におかしい。
なにか、なにかが決定的に違うのだ。
絵里はこめかみを押さえながら左を見ると、そこには居たのは生田衣梨奈だった。
先ほど知り合ったばかりの彼女はずいぶんとシアワセそうな顔をして眠っている。
先ほど知り合ったばかりの彼女はずいぶんとシアワセそうな顔をして眠っている。
「お、えりぽんが眠ってる」
そう口にした瞬間だった。
記憶が一気に邂逅した。
どうして、忘れてしまっていたのだろう。
あの輝いた日々を、もういちど願いが叶ったあの瞬間を、ふたりで必死にもがいてきた、この2ヶ月を。
記憶が一気に邂逅した。
どうして、忘れてしまっていたのだろう。
あの輝いた日々を、もういちど願いが叶ったあの瞬間を、ふたりで必死にもがいてきた、この2ヶ月を。
絵里はあの日のように、棚の上に置いてあった鏡を見た。
そして驚愕した。
そして驚愕した。
「なああああああああ!!!」
思わず鏡に貼りついた。
そこにいたのは、紛れもなく、亀井絵里その人だった。
そりゃそうだ、私は亀井絵里なのだから、鏡に映るのも亀井絵里でしかない。
それは分かっていたのだが、この頭の中に残っている2ヶ月の記憶を思い起こせば、これこそが非現実的なことだった。
そこにいたのは、紛れもなく、亀井絵里その人だった。
そりゃそうだ、私は亀井絵里なのだから、鏡に映るのも亀井絵里でしかない。
それは分かっていたのだが、この頭の中に残っている2ヶ月の記憶を思い起こせば、これこそが非現実的なことだった。
「起きてぇ、えりぽん!!」
「んん……まだ眠い…」
「起きろ!いますぐ起きろ9期ぃぃ!!」
「ふぇ…亀井さんだぁー」
「んん……まだ眠い…」
「起きろ!いますぐ起きろ9期ぃぃ!!」
「ふぇ…亀井さんだぁー」
寝ぼけているのか、衣梨奈は目をこすりながら、絵里を見つめたる。
「えりぽん、とりあえずだいじょうぶ?」
「んー…? なんで亀井さんがおると?」
「んー…? なんで亀井さんがおると?」
どうしてこの子はあの日と同じリアクションを取るのだろうと絵里は思う。
しかし残念なことに、絵里もまた、あの日と同じリアクションを取っていることに気付いていない。
ふたりはまた、あの日を再び繰り返していた。
決定的に違うのは、ふたりが再び入れ替わったこと、つまり、亀井絵里は亀井絵里に、生田衣梨奈は生田衣梨奈になったということだった。
しかし残念なことに、絵里もまた、あの日と同じリアクションを取っていることに気付いていない。
ふたりはまた、あの日を再び繰り返していた。
決定的に違うのは、ふたりが再び入れ替わったこと、つまり、亀井絵里は亀井絵里に、生田衣梨奈は生田衣梨奈になったということだった。
「えりぽん、鏡見て」
そうして絵里は立ち上がり、鏡を渡した。
衣梨奈は状況が分かっていないながらも、目をこすって鏡を受け取って覗く。
彼女は「んー?」と声を出したあと、眉間にしわを寄せて「ん?」と鏡を二度見する。
衣梨奈は状況が分かっていないながらも、目をこすって鏡を受け取って覗く。
彼女は「んー?」と声を出したあと、眉間にしわを寄せて「ん?」と鏡を二度見する。
「私……ですよね?」
鏡の中の自分に話しかけるその姿はちょっと面白い。
だけどあの日のように笑えない状況ではない。
だってほら、私たちはもう、元に戻っているのだから。
だけどあの日のように笑えない状況ではない。
だってほら、私たちはもう、元に戻っているのだから。
「私…亀井さん……え、え、え?!」
衣梨奈はそうして鏡から視線を外し、絵里を見つめる。
視線が一瞬交差し、衣梨奈は再び鏡を見る。そしてまた絵里を見る。それを繰り返して最後に彼女は叫んだ。
視線が一瞬交差し、衣梨奈は再び鏡を見る。そしてまた絵里を見る。それを繰り返して最後に彼女は叫んだ。
「うぇええええええええ!!!」
そうして私たちは漸く、お互いがお互い、つまり元に戻ったことに気付いたのだ。
「亀井さん!!亀井さん!!」
「うん!!うん!!えりぽんだよ!!私絵里だよ!!」
「やった…ヤッタ……ヤター!!!」
「うん!!うん!!えりぽんだよ!!私絵里だよ!!」
「やった…ヤッタ……ヤター!!!」
衣梨奈はまるで子どものように叫んで笑った。
絵里もまた同じように顔をくしゃりと崩して笑う。少しだけ瞳には涙が浮かんだが、それを拭うことも忘れてしまった。
絵里もまた同じように顔をくしゃりと崩して笑う。少しだけ瞳には涙が浮かんだが、それを拭うことも忘れてしまった。
こうして、生田衣梨奈と亀井絵里の2ヶ月に及ぶ入れ替わりは、終わりを告げた―――
かみさまの気まぐれとか、かみさまのいたずらとか、信じたことなかった。
しかし、衣梨奈と絵里が入れ替わっていたことは事実であった。
それに、ふたりが元に戻ったあの日は、入れ替わった2ヶ月後ではなく、「入れ替わったその日」だった。
元に戻ったとはしゃぐふたりのもとに現れたのは眉間にしわを寄せた道重さゆみだった。
しかし、衣梨奈と絵里が入れ替わっていたことは事実であった。
それに、ふたりが元に戻ったあの日は、入れ替わった2ヶ月後ではなく、「入れ替わったその日」だった。
元に戻ったとはしゃぐふたりのもとに現れたのは眉間にしわを寄せた道重さゆみだった。
「ふたりとも、一瞬の間でそんなに仲良くなったの?」
喜びを分かち合うふたりを怪訝そうな目で彼女は見た。
そんなさゆみを見て驚いたのは絵里と衣梨奈だった。ふたりは事務所に黙って入ってきたのに、さゆみは全く驚いていない。
それどころか「早く帰ろうよ、明日はレッスン休みなんだし」とごく自然に会話に入ってきた。
絵里はなにがなんだか分からなかったが、衣梨奈はなにか察したのか、携帯電話で日付を確認した。
そんなさゆみを見て驚いたのは絵里と衣梨奈だった。ふたりは事務所に黙って入ってきたのに、さゆみは全く驚いていない。
それどころか「早く帰ろうよ、明日はレッスン休みなんだし」とごく自然に会話に入ってきた。
絵里はなにがなんだか分からなかったが、衣梨奈はなにか察したのか、携帯電話で日付を確認した。
「亀井さん…今日って……」
そうしてディスプレイに表示された日付を見て、絵里は目を見開いた。
それは、ハロープロジェクトの新春公演が終わり、モーニング娘。の春ツアーがもうすぐはじまる1月ではなかった。
10期メンバーが加入し初めてのステージを経験した11月という表示が目に入ってきた。
よくよく見ればふたりの服装も、階段から落ちたその日のままの格好だった。
それは、ハロープロジェクトの新春公演が終わり、モーニング娘。の春ツアーがもうすぐはじまる1月ではなかった。
10期メンバーが加入し初めてのステージを経験した11月という表示が目に入ってきた。
よくよく見ればふたりの服装も、階段から落ちたその日のままの格好だった。
混乱が支配するが、これ以上ここで議論しては怪しまれると、ふたりはさゆみとともに事務所の外に出た。
さゆみと別れたあと、ふたりは改めて事実の確認を行った。
頭の中には確かに、入れ替わって活動してきた2ヶ月の記憶がある。
だが、いまの時間は間違いなく、入れ替わった11月その日だった。
時を駆けるとかスキップするとか言う表現があるが、まさにそれがしっくりくる気がした。
その現実を前にして、ふたりはこれが「かみさまのいたずら」なのだろうかと夜空を見上げた。
さゆみと別れたあと、ふたりは改めて事実の確認を行った。
頭の中には確かに、入れ替わって活動してきた2ヶ月の記憶がある。
だが、いまの時間は間違いなく、入れ替わった11月その日だった。
時を駆けるとかスキップするとか言う表現があるが、まさにそれがしっくりくる気がした。
その現実を前にして、ふたりはこれが「かみさまのいたずら」なのだろうかと夜空を見上げた。
入れ替わり、そして元に戻ったあの日から、もう半年が経とうとしている。
衣梨奈は生田衣梨奈として、再びモーニング娘。に復帰した。
周囲から見れば、復帰もなにも、彼女は彼女なのだから、特に変わりはないように見えるが、衣梨奈自身は大きく変化していた。
その中のひとつに、新垣里沙のことをいままで以上に好きになったことが挙げられる。
入れ替わって絵里として過ごす日々が長かった分、逢えない時間に里沙への想いは大きく膨れ上がり、ある意味で暴走していた。
衣梨奈は生田衣梨奈として、再びモーニング娘。に復帰した。
周囲から見れば、復帰もなにも、彼女は彼女なのだから、特に変わりはないように見えるが、衣梨奈自身は大きく変化していた。
その中のひとつに、新垣里沙のことをいままで以上に好きになったことが挙げられる。
入れ替わって絵里として過ごす日々が長かった分、逢えない時間に里沙への想いは大きく膨れ上がり、ある意味で暴走していた。
「新垣さんを応援する会会長としてがんばります!」
そう高らかに宣言し、日々活動しているようだ。
あの人、一応モーニング娘。っていうアイドルの一員なんだよなぁと思いながらも、絵里は笑いながら見守っていた。
そんな絵里自身もまた、再び自分と向き合う日々を送っていた。
特に大きくなにかが変わるわけではない。
ただ、自分の体の声に耳を傾け、薬に頼らずに精一杯生きていくことが、絵里にできることだった。
無理をせずに、焦らずに、ツラくなったら一休みして、また日々を送っていく。
あの人、一応モーニング娘。っていうアイドルの一員なんだよなぁと思いながらも、絵里は笑いながら見守っていた。
そんな絵里自身もまた、再び自分と向き合う日々を送っていた。
特に大きくなにかが変わるわけではない。
ただ、自分の体の声に耳を傾け、薬に頼らずに精一杯生きていくことが、絵里にできることだった。
無理をせずに、焦らずに、ツラくなったら一休みして、また日々を送っていく。
「だいじょうぶだよ、みんな」
仲間の歌う曲を聴いて、ときには自分の輝いていたステージを見て、絵里はまた生活していった。
そして今日、2012年5月18日、絵里は日本武道館に来ていた。
新垣里沙と光井愛佳というふたりの大切な仲間の卒業を見守るために、絵里は開演直前の舞台裏に足を運んだ。
新垣里沙と光井愛佳というふたりの大切な仲間の卒業を見守るために、絵里は開演直前の舞台裏に足を運んだ。
「あー、絵里!」
最初に絵里に声をかけたのは同期のさゆみだった。
絵里はニコッと笑い手を振ると、さゆみも同じように手を振って抱きしめてきた。
暑いと言って引き剥がすと、彼女はつまらないというように口を尖らせた。
絵里はニコッと笑い手を振ると、さゆみも同じように手を振って抱きしめてきた。
暑いと言って引き剥がすと、彼女はつまらないというように口を尖らせた。
「ガキさんとみっつぃーは?」
「んー、向こうでコメント撮ってるよ。もうすぐ終わると思うの」
「んー、向こうでコメント撮ってるよ。もうすぐ終わると思うの」
さゆみの言葉に頷いていると、すぐ横を「おぉ」ともうひとりの同期が通った。
「久しぶりやん絵里」
「うへへぇ、元気そうだねれーなも」
「うへへぇ、元気そうだねれーなも」
れいなはいつものように八重歯を見せて笑うと、「しっかり見とってよ、れなたちの本気」と拳をつくった。
ああ、随分頼りになる先輩になったんだなと絵里は笑い、「オッケー、バッチリ見てるよ」と返した。
すると、遠くから愛佳が歩いてくるのが目に入り、絵里は走り出した。
ああ、随分頼りになる先輩になったんだなと絵里は笑い、「オッケー、バッチリ見てるよ」と返した。
すると、遠くから愛佳が歩いてくるのが目に入り、絵里は走り出した。
「みっつぃー!」
「亀井さん!」
「亀井さん!」
愛佳も絵里の姿を認めるとふたりはぎゅうと抱きしめ合った。
その姿を見て後方で「羨ましいの」とさゆみが言った気がしたが聞こえないフリをした。
絵里は愛佳と少し会話をすると、さらに後方でだれかの視線を感じた。
その姿を見て後方で「羨ましいの」とさゆみが言った気がしたが聞こえないフリをした。
絵里は愛佳と少し会話をすると、さらに後方でだれかの視線を感じた。
ちらりと視線だけやると、そこには衣梨奈の肩に隠れながら熱い視線を送る聖の姿があった。
恥ずかしくて声が掛けられないのか、照れているのか定かではないが、絵里に話しかける余裕はないようだ。
絵里はニコッと笑って衣梨奈と聖に手を振ると、衣梨奈も同じように笑い返した。聖は本番前なのに余計緊張が増したようだった。
恥ずかしくて声が掛けられないのか、照れているのか定かではないが、絵里に話しかける余裕はないようだ。
絵里はニコッと笑って衣梨奈と聖に手を振ると、衣梨奈も同じように笑い返した。聖は本番前なのに余計緊張が増したようだった。
「がんばりますね、亀井さん」
そう衣梨奈が発したので、絵里は笑って頷いた。
こちらもまた、随分とたくましい後輩に成長したんだなと絵里はぼんやり思った。
こちらもまた、随分とたくましい後輩に成長したんだなと絵里はぼんやり思った。
「あ、新垣さんもうすぐ来ますよ」
愛佳がそう言うと、言葉通り、モーニング娘。7代目リーダーが向こうから歩いてきた。
泣いていたのだろうかティッシュで目を拭っている。
そう言えば、私が卒業するときも、こうやってたくさんの涙を流してたっけと絵里は思い出した。
泣いていたのだろうかティッシュで目を拭っている。
そう言えば、私が卒業するときも、こうやってたくさんの涙を流してたっけと絵里は思い出した。
「お、カメぇ~!」
「うへへぇ、こんにちはガキさん」
「今日は気合入れて頑張るからね私たち!」
「うへへぇ、こんにちはガキさん」
「今日は気合入れて頑張るからね私たち!」
里沙は涙を拭うと、力強くそう告げた。
その姿はまさにリーダーという言葉に相応しい。
長い間、高橋愛というリーダーを支え続けたサブリーダー。
ツラいこともその胸に秘め、決して弱音を吐かなかった。そんな里沙を見ていると、絵里自身もツラかった。
その姿はまさにリーダーという言葉に相応しい。
長い間、高橋愛というリーダーを支え続けたサブリーダー。
ツラいこともその胸に秘め、決して弱音を吐かなかった。そんな里沙を見ていると、絵里自身もツラかった。
でも、いまの里沙は本当に楽しそうにしていた。
喧しい後輩ができて、ちょっと愛情が大きすぎる後輩もいて、頼りになる後輩もいて、里沙は大きく羽ばたいて行けそうだった。
喧しい後輩ができて、ちょっと愛情が大きすぎる後輩もいて、頼りになる後輩もいて、里沙は大きく羽ばたいて行けそうだった。
「じゃ、もうすぐ集合だから、行くねっ」
「うんっ!絵里ちゃんと見てるからね!」
「うんっ!絵里ちゃんと見てるからね!」
絵里と里沙はそうして互いに背を向けて歩き出した。
―――「2ヶ月間、よくがんばったね」
優しくて温かいそんな声を、絵里は確かに聞いた。
その声の持ち主は、紛れもなく新垣里沙自身で、絵里は思わず振り返った。
しかし里沙の姿はもうそこにはなく、スタッフの「7分前です!」という大きな声が響いた。
その声の持ち主は、紛れもなく新垣里沙自身で、絵里は思わず振り返った。
しかし里沙の姿はもうそこにはなく、スタッフの「7分前です!」という大きな声が響いた。
「ガキさん……まさか…?」
真実がどうかは分からない。
なにが正しいのかなんて、いまの絵里にはもう理解できない。
ただもしかすると、これこそがまさに、「かみさまのいたずら」というヤツなのではないかと絵里は思った。
なにが正しいのかなんて、いまの絵里にはもう理解できない。
ただもしかすると、これこそがまさに、「かみさまのいたずら」というヤツなのではないかと絵里は思った。
「がんばってね、ガキさん、みっつぃー」
それだけ言うと、絵里はスタッフの間を通り抜け、関係者席に歩いて行った。
開場は既に大勢のファンで覆い尽くされ、色とりどりのサイリウムが輝いている。
絵里は席に座るとステージをじっと見つめた。
開場は既に大勢のファンで覆い尽くされ、色とりどりのサイリウムが輝いている。
絵里は席に座るとステージをじっと見つめた。
―えりぽん、しっかりね
それだけ呟くと、照明が落ち、日本武道館の大画面にオープニング映像が流れ始めた。
「おめでとう……そして、ありがとう―――」
絵里のだれにも聞こえない声は歓声に混ざって消えた。
この輝く舞台に絵里が立つことはもうないかもしれない。
それでも、いまのいままで、絵里が確かにあの場所に立って輝いていた記憶は消えることはない。
そしてその記憶は、確かに後輩たちに受け継がれていく。
この輝く舞台に絵里が立つことはもうないかもしれない。
それでも、いまのいままで、絵里が確かにあの場所に立って輝いていた記憶は消えることはない。
そしてその記憶は、確かに後輩たちに受け継がれていく。
モーニング娘。たちが舞台に上がった。
会場のボルテージが一気に高まっていく。
会場のボルテージが一気に高まっていく。
最高の12人でのコンサートが、いま、始まった。
327 名前:正統派 ◆i0GrX5JVL. :12/07/26 22:09:03
というわけで正統派の作品は以上になります
なんかダラダラと続けてしまって本当に申し訳ないですm(__)m
在り来たりなラストですがアル編に引き続き作者の頭じゃこれが精一杯でした
まとめ職人の方、変わらずコメントを書いて下さった方、読者の方、本当に感謝しています
ひとまずお疲れさまでした