でも、絵里は絵里らしくいこうと思った。
「嗣永さんは、昔から努力家ですし、頑張り屋じゃないですか。えりから言うことなんてありませんよ。だって、嗣永さんが今心配してることは、心配しなくても大丈夫なことですよ。えりには、嗣永さんが上手くいく光景しか想像できません。」
「なんか、えりぽん良いこと言うね。なんかわからないけど、やれる気がしてきたよっ。よし、ももち頑張っちゃう~~♪」
「あはは・・・、はい・・・。」
「な~に、ひいてんのよ~!」
「エヘヘ。エヘヘヘヘ。」
「ウフフ、なんだかえりぽん、しばらく話さない間に雰囲気変わったね。先輩っぽくなったっていうか、うーん、なんか去年の12月に卒業した先輩みたいな雰囲気。」
「え・・・それって・・・。」
「わかるでしょ?か・め・い・さ・ん!亀井さんだよ。」
まずい、桃子ちゃんにも気づかれてる?!
でもまさかえりぽんと入れ替わってるなんて思わないよね。
この生活に少しずつ慣れてきた絵里は、小さなことでは動じなくなっていた。
でもまさかえりぽんと入れ替わってるなんて思わないよね。
この生活に少しずつ慣れてきた絵里は、小さなことでは動じなくなっていた。
じゃあ、ちょっと質問してみても・・・良いよね?
「あ、嗣永さん。亀井さんってどんな人だったんですか?」
「んー、亀井さんはねー、私には出来ないことが出来る人かな。」
「んー、亀井さんはねー、私には出来ないことが出来る人かな。」
そんなこと言われたら照れるよ、桃子ちゃん。でも、絵里が出来ないことを桃子ちゃんは出来ること、絵里知ってるよ。
「みっしげさんも亀井さんのこと良く話すけど、私も亀井さんはすごい人だなーって思うんだ。ちょっとしたことで人を感動させられる人だし、人の気持ちを自然とくみ取ることが出来る人。いつもはなんだか抜けてる感じだけどね。」
絵里はだんだん目頭があつくなってきて、自然と涙があふれ出てきた。
「ちょっと、えりぽん!ももなんか変なこと言った?」
桃子ちゃんが目の前で動揺して焦っている。
でも、そんな桃子ちゃんを見てなんだか微笑ましかった。
でも、そんな桃子ちゃんを見てなんだか微笑ましかった。
「大丈夫です。大丈夫です。エヘヘ、なんか変ですね、えり。勝手に涙が、エヘヘ。」
「んもう、心配したじゃなーい。でも、さっきの話に戻るけど、亀井さんはキッズのときからお世話になったし、Berryz工房になってからもね、えりぽんは知らないだろうけどエリック亀造とか懐かしいなー。」
わかるよ、桃子ちゃん・・・。絵里もあの頃が懐かしい。
別に昔に未練があるわけじゃないのに、なんだが切ない気持ちになった。
Berryz工房のみんなとももっと話しておけば良かったかな。なーんてちょっと後悔。
自分らしくないかな・・・。
別に昔に未練があるわけじゃないのに、なんだが切ない気持ちになった。
Berryz工房のみんなとももっと話しておけば良かったかな。なーんてちょっと後悔。
自分らしくないかな・・・。
「いろんな先輩を見てきたけど、亀井さんの言葉ってなぜだか重みがあるの。なんでなんだろー。卒業のコンサートの亀井さんの言葉とかホントに感動した。
もも、お仕事のこととかで色々悩んでたこともあったけど、あの言葉を聞いて亀井さんの分まで頑張ろうって思ったもん。」
もも、お仕事のこととかで色々悩んでたこともあったけど、あの言葉を聞いて亀井さんの分まで頑張ろうって思ったもん。」
「・・・」
絵里は間近でこんなことを言われて、言葉が出るはずが無かった。
桃子ちゃん、ありがとう。
絵里も今、桃子ちゃんに元気をもらったよ。
また、亀井絵里の姿で桃子ちゃんとお話したいな。
桃子ちゃんは来年には二十歳だし、桃子ちゃんとお酒でも飲みに行きたいな。
絵里も今、桃子ちゃんに元気をもらったよ。
また、亀井絵里の姿で桃子ちゃんとお話したいな。
桃子ちゃんは来年には二十歳だし、桃子ちゃんとお酒でも飲みに行きたいな。
「えりぽん、大丈夫?亀井さんの話したら泣けてきちゃった?ウフフ。」
「エヘヘ、大丈夫です。」
「そっか。じゃあ、そろそろリハに戻ろっか。色々ありがとね。」
「エヘヘ、大丈夫です。」
「そっか。じゃあ、そろそろリハに戻ろっか。色々ありがとね。」
午後のリハも終わり、今日は早めに帰ることが出来るようだった。
最近は色々あって忙しかったし、今日は家でゆっくり休もう。
でも、今日は桃子ちゃんと話せて良かったな。
入れ替わっても良いことだってあるんだなーと感じた一日だった。
でも、今日は桃子ちゃんと話せて良かったな。
入れ替わっても良いことだってあるんだなーと感じた一日だった。
絵里は鼻歌をうたいながら衣梨奈の待つ亀井家へと帰宅した。
~桃子編①終わり~