数日後。打ち合わせで決めた通り、安倍さんは会社の会議室にさゆ、れいな、愛佳、そして私を集めた。
「何なんですか?ガキさん。何の集まり?」
「れいなたち三人は分かるっちゃけど、何で生田がおると?」
戸惑いを隠せない三人。そりゃそうだよね。
「ちゃんと説明するから落ち着いて」
三人をなだめて安倍さんは話し始めた。
「何なんですか?ガキさん。何の集まり?」
「れいなたち三人は分かるっちゃけど、何で生田がおると?」
戸惑いを隠せない三人。そりゃそうだよね。
「ちゃんと説明するから落ち着いて」
三人をなだめて安倍さんは話し始めた。
「これから話すことは9期と10期には内緒ね」
「生田はいいと?」
すかさずつっこむれいな。
「生田が関係してることだから。で、その前にもう一人話に加わってもらう人がいるの」
そう言うと安倍さんは入口の方へ向かって声をかけた。
「入ってきていいよ」
「生田はいいと?」
すかさずつっこむれいな。
「生田が関係してることだから。で、その前にもう一人話に加わってもらう人がいるの」
そう言うと安倍さんは入口の方へ向かって声をかけた。
「入ってきていいよ」
「絵里!」
「絵里やん!」
「亀井さん!」
ドアを開けて入って来たえりぽんに三者三様に驚く三人。
「絵里やん!」
「亀井さん!」
ドアを開けて入って来たえりぽんに三者三様に驚く三人。
「今日はこのカメと生田のことで大事な話が二つあるの。まずは生田から話してもらうね」
安倍さんに促されて、私は口を開いた。
「実は、ここにいる生田衣梨奈と亀井絵里は心が入れ替わってるの。私が亀井絵里で、この亀井絵里の姿をしてるのが生田衣梨奈」
静まり返る室内。三人とも大きく目を見開いて固まっている。
長い沈黙を破ったのはれいなだった。
「い、生田そのギャグ寒いよ?絵里もいつの間に生田と仲良くなったと?」
おどけるように言ったれいなだったが、私とえりぽんの真剣な表情を見て真顔になった。
「嘘やろ…」
安倍さんに促されて、私は口を開いた。
「実は、ここにいる生田衣梨奈と亀井絵里は心が入れ替わってるの。私が亀井絵里で、この亀井絵里の姿をしてるのが生田衣梨奈」
静まり返る室内。三人とも大きく目を見開いて固まっている。
長い沈黙を破ったのはれいなだった。
「い、生田そのギャグ寒いよ?絵里もいつの間に生田と仲良くなったと?」
おどけるように言ったれいなだったが、私とえりぽんの真剣な表情を見て真顔になった。
「嘘やろ…」
「信じられないようなことだけど、ほんとみたいだね」
「亀井さんも生田もいつからそんなことに?全然気付かへんかった」
さゆと愛佳もようやく我に返った。
「亀井さんも生田もいつからそんなことに?全然気付かへんかった」
さゆと愛佳もようやく我に返った。
「去年のよみうりランドのイベントの後ぐらいからだって。詳しい話は長くなるからまた別の機会に二人から聞いて」
安倍さんがそこで話に割って入った。
「それでね。この話を踏まえた上で、さゆみんと田中っちと愛佳に相談があるの」
「何ですか?それがもう一つの話?」
早くも落ち着きを取り戻してさゆが口を挟んだ。
「そう。私が卒業した後の新しいリーダーとサブリーダーがまだ決まってないでしょ?
そこで、リーダーに生田、カメはサブリーダーとして春ツアー終了後から復帰してもらおうと思うの。
年長メンバーのここにいる三人が賛成ならこのことを春ツアー初日に9期10期にもサプライズで発表する。
反対ならこの話はなかったことにということで、つんくさんや事務所の上の人にも話してあるの。三人の意見を聞かせて」
安倍さんがそこで話に割って入った。
「それでね。この話を踏まえた上で、さゆみんと田中っちと愛佳に相談があるの」
「何ですか?それがもう一つの話?」
早くも落ち着きを取り戻してさゆが口を挟んだ。
「そう。私が卒業した後の新しいリーダーとサブリーダーがまだ決まってないでしょ?
そこで、リーダーに生田、カメはサブリーダーとして春ツアー終了後から復帰してもらおうと思うの。
年長メンバーのここにいる三人が賛成ならこのことを春ツアー初日に9期10期にもサプライズで発表する。
反対ならこの話はなかったことにということで、つんくさんや事務所の上の人にも話してあるの。三人の意見を聞かせて」
「私は賛成です。つんくさんや会社の人も認めてて、新垣さんが選んだんやったら」
真っ先に愛佳が賛成した。
「れいなもいいよ。絵里のことは心配やけど復帰するなんて相当の覚悟やろうし。
それに、入れ替わりが戻るまでは実質絵里がリーダーやろ?その間に生田も成長すると思うから」
れいなも賛成する中、一人厳しい表情をしているさゆ。不安になり始めた私の目をじっと見てさゆが聞いた。
「絵里…。ほんとに本気なの?ハンパなことじゃできないよ?」
「うん。覚悟してる」
私もさゆの目をしっかり見て答えた。
「それに、絵里の体のことも。絵里の体がダメージ受けたら辛い思いするのは絵里もだけど、えりぽんもなんだよ?」
「私は大丈夫です!亀井さんと二人でよく話し合いましたし、何より私も亀井さんもモーニング娘。の為に頑張りたいんです」
えりぽんが代わって力強く答えた。
真っ先に愛佳が賛成した。
「れいなもいいよ。絵里のことは心配やけど復帰するなんて相当の覚悟やろうし。
それに、入れ替わりが戻るまでは実質絵里がリーダーやろ?その間に生田も成長すると思うから」
れいなも賛成する中、一人厳しい表情をしているさゆ。不安になり始めた私の目をじっと見てさゆが聞いた。
「絵里…。ほんとに本気なの?ハンパなことじゃできないよ?」
「うん。覚悟してる」
私もさゆの目をしっかり見て答えた。
「それに、絵里の体のことも。絵里の体がダメージ受けたら辛い思いするのは絵里もだけど、えりぽんもなんだよ?」
「私は大丈夫です!亀井さんと二人でよく話し合いましたし、何より私も亀井さんもモーニング娘。の為に頑張りたいんです」
えりぽんが代わって力強く答えた。
そこでさゆはふっと笑顔になった。
「二人にそこまでの覚悟があるならさゆみも賛成。でも、入れ替わってるの知ってるだけに呼び方を逆にしちゃいそうだな」
さゆの言葉にみんなが爆笑した。
安心したように笑うえりぽんと目が合い、私も笑いながらひとつ大きく頷いて見せた。
「二人にそこまでの覚悟があるならさゆみも賛成。でも、入れ替わってるの知ってるだけに呼び方を逆にしちゃいそうだな」
さゆの言葉にみんなが爆笑した。
安心したように笑うえりぽんと目が合い、私も笑いながらひとつ大きく頷いて見せた。