第1回 鈴木香音
ガキさんが卒業し私とえりぽんがリーダー・サブリーダーの新生モーニング娘。がスタートして1週間が過ぎようとしていた。
「メンバーと積極的に絡もう」。これがこれからの方向性として私とえりぽんで話し合って決めたテーマだ。
今までは入れ替わりがバレるのを怖れるあまり、メンバーとの仕事以外での接触を極力当たり障りがない範囲にとどめていた。
これからはリーダーとサブリーダーとしてもメンバーともっと親睦を深めていかなきゃ。
その矢先に9期の香音ちゃんに学校帰りに誘われて、渋谷に二人でカラオケに来ていた。
「メンバーと積極的に絡もう」。これがこれからの方向性として私とえりぽんで話し合って決めたテーマだ。
今までは入れ替わりがバレるのを怖れるあまり、メンバーとの仕事以外での接触を極力当たり障りがない範囲にとどめていた。
これからはリーダーとサブリーダーとしてもメンバーともっと親睦を深めていかなきゃ。
その矢先に9期の香音ちゃんに学校帰りに誘われて、渋谷に二人でカラオケに来ていた。
「次えりぽんの番だよ。曲入れなよ」
香音ちゃんがこの日何回目になるかもはや分からない『シャボン玉』を歌い終えて言った。
「うん…。ていうかさぁ、香音ちゃんシャボン玉歌いすぎ。何回歌いようと?」
私がようやく少し慣れてきた博多弁でツッコミを入れると、香音ちゃんはさも当然というように言った。
「田中さんのソロパートをいつかもらうために練習してるに決まってるじゃん。今までも練習はしてたけど、まだまだだからね」
「へぇー」
私は素直に感心してしまった。そういえば前に美女学でやってた9期密着でも香音ちゃんすごい頑張ってたし、えりぽんも「努力家だ」って言ってたもんなぁ。
これはれいなもうかうかしてられないかもね。
香音ちゃんがこの日何回目になるかもはや分からない『シャボン玉』を歌い終えて言った。
「うん…。ていうかさぁ、香音ちゃんシャボン玉歌いすぎ。何回歌いようと?」
私がようやく少し慣れてきた博多弁でツッコミを入れると、香音ちゃんはさも当然というように言った。
「田中さんのソロパートをいつかもらうために練習してるに決まってるじゃん。今までも練習はしてたけど、まだまだだからね」
「へぇー」
私は素直に感心してしまった。そういえば前に美女学でやってた9期密着でも香音ちゃんすごい頑張ってたし、えりぽんも「努力家だ」って言ってたもんなぁ。
これはれいなもうかうかしてられないかもね。
「えりぽん早く予約予約!」
「あ、はいはい。えーっと、『気がつけばあなた』っと」
「えりぽん、松浦さんの曲も歌うんだ?」
やばっ、えりぽんの趣味と違ったかな…。
「う、うん。まあね」
「ふーん。まぁいいや。私は食べるよ。注文しよっと♪」
そう言うなり香音ちゃんはメニューを見始めた。
「え、さっき頼んだばっかり…って、ないっ!いつの間に?!」
びっくりする私を尻目に香音ちゃんは注文し始めた。
「えっと、味噌ラーメンとカルボナーラ、フライドポテト、から揚げ、ソーセージ盛り合わせ、たこ焼き、チョコパフェを1つずつ下さい」
「ちょっと、香音ちゃん頼み過ぎ。衣梨奈そんなに食べられんよ?」
私が焦って香音ちゃんの腕をつかむと、香音ちゃんは事もなげに言った。
「え?全部私が食べるんだけど」
絶句している私に香音ちゃんは続けた。
「だってスタミナつけなきゃ。須藤さんや菅谷さんにもスタミナつけるには食べるのが一番って教わったし」
いやいやいやいや。
「菅谷さんなんてウォーキングラーメンが日課なんだよ?私も早くあの高みへ行きたい…」
香音ちゃんはここにはいない梨沙子ちゃんを思い浮かべたのかうっとりとしている。まあさ、梨沙子ちゃん、何教えてるのよ…。
「確かに菅谷さんや須藤さんは素敵な先輩だけど、そこは見習っちゃダメ!」
私は必死で香音ちゃんに言い聞かせるけれど、香音ちゃんは不服そう。これは何とかしなきゃ。
そんなこともありつつ、3時間二人で歌いまくり楽しい時間を過ごすことができた。
「あ、はいはい。えーっと、『気がつけばあなた』っと」
「えりぽん、松浦さんの曲も歌うんだ?」
やばっ、えりぽんの趣味と違ったかな…。
「う、うん。まあね」
「ふーん。まぁいいや。私は食べるよ。注文しよっと♪」
そう言うなり香音ちゃんはメニューを見始めた。
「え、さっき頼んだばっかり…って、ないっ!いつの間に?!」
びっくりする私を尻目に香音ちゃんは注文し始めた。
「えっと、味噌ラーメンとカルボナーラ、フライドポテト、から揚げ、ソーセージ盛り合わせ、たこ焼き、チョコパフェを1つずつ下さい」
「ちょっと、香音ちゃん頼み過ぎ。衣梨奈そんなに食べられんよ?」
私が焦って香音ちゃんの腕をつかむと、香音ちゃんは事もなげに言った。
「え?全部私が食べるんだけど」
絶句している私に香音ちゃんは続けた。
「だってスタミナつけなきゃ。須藤さんや菅谷さんにもスタミナつけるには食べるのが一番って教わったし」
いやいやいやいや。
「菅谷さんなんてウォーキングラーメンが日課なんだよ?私も早くあの高みへ行きたい…」
香音ちゃんはここにはいない梨沙子ちゃんを思い浮かべたのかうっとりとしている。まあさ、梨沙子ちゃん、何教えてるのよ…。
「確かに菅谷さんや須藤さんは素敵な先輩だけど、そこは見習っちゃダメ!」
私は必死で香音ちゃんに言い聞かせるけれど、香音ちゃんは不服そう。これは何とかしなきゃ。
そんなこともありつつ、3時間二人で歌いまくり楽しい時間を過ごすことができた。
「そういえばさあ」
カラオケ店を出たところで香音ちゃんが思い出したように言った。
「ん?」
「聖ちゃんだけど、最近亀井さんにくっつき過ぎじゃない?気付いてると思うけど」
来たか。やっぱりみんな気付いてるよね。
「あ~。聖、ずっと亀井さんに憧れてたけんね。嬉しいっちゃろ」
とりあえず私がフォローすると、香音ちゃんは真顔で首を振った。
「それにしたって、だよ。聖ちゃんが亀井さんを独占しちゃうもんだから10期たちも亀井さんとコミュニケーションとりにくくなってるし」
「うーん。そうっちゃね。私から聖にやんわりと言っとく」
「うん、お願い。じゃあまたね!」
カラオケ店を出たところで香音ちゃんが思い出したように言った。
「ん?」
「聖ちゃんだけど、最近亀井さんにくっつき過ぎじゃない?気付いてると思うけど」
来たか。やっぱりみんな気付いてるよね。
「あ~。聖、ずっと亀井さんに憧れてたけんね。嬉しいっちゃろ」
とりあえず私がフォローすると、香音ちゃんは真顔で首を振った。
「それにしたって、だよ。聖ちゃんが亀井さんを独占しちゃうもんだから10期たちも亀井さんとコミュニケーションとりにくくなってるし」
「うーん。そうっちゃね。私から聖にやんわりと言っとく」
「うん、お願い。じゃあまたね!」
香音ちゃんと別れて、私は頭を抱えた。
まさかリーダーとしての初仕事が後輩に自分とあんまりくっつき過ぎるなって注意することだなんてね…。
でもえりぽんも困ってるだろうし、フクちゃんが傷つかないように気を付けながら言わなきゃね。
それに香音ちゃんのこともあるしね…。
でもまあ、いきなり難題を抱えちゃったけど、今日は香音ちゃんとより仲良くなれたしよかったな。
まさかリーダーとしての初仕事が後輩に自分とあんまりくっつき過ぎるなって注意することだなんてね…。
でもえりぽんも困ってるだろうし、フクちゃんが傷つかないように気を付けながら言わなきゃね。
それに香音ちゃんのこともあるしね…。
でもまあ、いきなり難題を抱えちゃったけど、今日は香音ちゃんとより仲良くなれたしよかったな。