絵里は・・・行くことに決めた。ガキさんのもとへ。
△△カフェについた。
深夜のカフェには一組のカップルがテーブル席に、一人の20代くらいの若い男性がカウンター席で新聞を読んでいる。
さすがにこの時間だから人はあまりいない。で、ガキさんはどこだろ。
絵里が店内全体を見回すと、一番奥のテーブル席に茶髪でショートカットの女の子・・・、いや、もう立派な大人の女性である新垣里沙が座っていた。
さすがにこの時間だから人はあまりいない。で、ガキさんはどこだろ。
絵里が店内全体を見回すと、一番奥のテーブル席に茶髪でショートカットの女の子・・・、いや、もう立派な大人の女性である新垣里沙が座っていた。
「ガキさ・・・!新垣さん!お疲れ様です!」
「おう!おつかれ~。座って座って。で、なんか頼む?」
「はい!エヘヘ。」
「じゃあ、ホットココアでいいかい?」
「はい!大丈夫です。」
「すいませーーん、ホットココア二つお願いします。」
「おう!おつかれ~。座って座って。で、なんか頼む?」
「はい!エヘヘ。」
「じゃあ、ホットココアでいいかい?」
「はい!大丈夫です。」
「すいませーーん、ホットココア二つお願いします。」
ガキさんはホットココアを頼んでくれた。
なんだかガキさんといると心が自然と元気になってくる気がした。
今は毎日会ってるんだけどね。
なんだかガキさんといると心が自然と元気になってくる気がした。
今は毎日会ってるんだけどね。
「でさ、生田。あんただけには先に話しておきたいことがあるんだわ。」
「はい・・・、なんですか?」
「実はね・・・私さ・・・、次の春ツアーで卒業することにしたの。」
「・・・!」
「はい・・・、なんですか?」
「実はね・・・私さ・・・、次の春ツアーで卒業することにしたの。」
「・・・!」
絵里だって卒業したし、愛ちゃんだって秋に卒業した。
絵里より先にモーニング娘。に入ったガキさんが卒業する日がくるのは絶対近いとうすうす感じていた。
だけど、えりぽんはこんなときどんな表情をするだろう。
絵里より先にモーニング娘。に入ったガキさんが卒業する日がくるのは絶対近いとうすうす感じていた。
だけど、えりぽんはこんなときどんな表情をするだろう。
残念な顔?
悲しそうな顔?
それとも、そんな気持ちは隠して元気に振る舞う?
でもきっと、ガキさんを応援してあげたいよね。
悲しそうな顔?
それとも、そんな気持ちは隠して元気に振る舞う?
でもきっと、ガキさんを応援してあげたいよね。
でも・・・でも・・・でも・・・、
絵里の気持ちとは裏腹に、勝手に涙が出てきちゃう・・・。えりぽんの体だから?
涙がとまらない。
涙がとまらない。
「ず・・ずみまぜん・・・。」
「生田ぁ~、なぁ~んで泣くのさ~!」
「だって・・・だって・・・」
「ありがとう。生田が私のこと好いてくれてるのは一番分かってるつもりだよ。だから、生田には先に言っておきたかったんだ。」
「・・・」
「だから、今日は泣いてもいいし言いたいこといってくれていいよ!」
「生田ぁ~、なぁ~んで泣くのさ~!」
「だって・・・だって・・・」
「ありがとう。生田が私のこと好いてくれてるのは一番分かってるつもりだよ。だから、生田には先に言っておきたかったんだ。」
「・・・」
「だから、今日は泣いてもいいし言いたいこといってくれていいよ!」
ガキさんはすごく優しかった。
絵里がモーニング娘。にいたころもガキさんは優しかったけど、今は昔の比じゃないくらいだ。
こんな先輩がいたらえりぽんたちは幸せ者だ。
えりぽんがガキさんを大好きな理由がわかる気がする。
絵里がモーニング娘。にいたころもガキさんは優しかったけど、今は昔の比じゃないくらいだ。
こんな先輩がいたらえりぽんたちは幸せ者だ。
えりぽんがガキさんを大好きな理由がわかる気がする。
「で、1月から始まる冬ハロで発表なんだ。生田たち9期メンバーには、10期とは仲間として、もちろんライバルとしてもうまくやっていって欲しいの。」
「はい。」
「冬ハロが終わったら春ツアーとかも始まるけど、私は卒業まで今まで通り精一杯頑張るつもりだから、生田も春ツアーが大成功するようにより一層頑張っていってほしいの。」
「はい!!」
「良い返事だなぁ~!ほんとに頑張ってよ~もぉ~。」
「エヘヘへへ。」
「なぁんか、笑い方がカメみたい。」
「はい。」
「冬ハロが終わったら春ツアーとかも始まるけど、私は卒業まで今まで通り精一杯頑張るつもりだから、生田も春ツアーが大成功するようにより一層頑張っていってほしいの。」
「はい!!」
「良い返事だなぁ~!ほんとに頑張ってよ~もぉ~。」
「エヘヘへへ。」
「なぁんか、笑い方がカメみたい。」
あ・・・つい、素が出過ぎてしまっていたかな。
それともガキさんが鋭いのかな。
それともガキさんが鋭いのかな。
「え~~ほんとですかぁ~?!衣梨奈は衣梨奈ですよ~!」
「アハハ~そうだよね~!」
「アハハ~そうだよね~!」
この後、ガキカメは色々と他愛も無い話をして、日付が変わる前に帰宅した。
-翌日-
衣梨奈の母親の声で目が覚めた。
あ、昨日のガキさんの卒業のことえりぽんに言うべきかな・・・。
どうしよ。
あ、昨日のガキさんの卒業のことえりぽんに言うべきかな・・・。
どうしよ。
リハ会場に向かう移動中も、絵里の頭にはこのことばかりがよぎった。
譜久村聖ちゃんからのメールも返信していない。
ぼーっとした顔のままリハ会場に到着した。
会場にはメンバーが続々と集まっていた。
特に新メンバーがストレッチしたり振りを確認したりしている。
譜久村聖ちゃんからのメールも返信していない。
ぼーっとした顔のままリハ会場に到着した。
会場にはメンバーが続々と集まっていた。
特に新メンバーがストレッチしたり振りを確認したりしている。
「おはよう!えりぽん!」
今日も声をかけてくれたのは、舞美ちゃん。
「おはようございます!」
「今日もたのばっていこう!」
「はい!」
「9期10期とスマイレージの新メンバーでダンスやるんでしょ?頑張ってね!」
「そうなんですよ~!」
「あれ?勘違いだったら申し訳ないんだけど、なんかいつものえりぽんっぽくない?なんかあった?」
「今日もたのばっていこう!」
「はい!」
「9期10期とスマイレージの新メンバーでダンスやるんでしょ?頑張ってね!」
「そうなんですよ~!」
「あれ?勘違いだったら申し訳ないんだけど、なんかいつものえりぽんっぽくない?なんかあった?」
舞美ちゃんならガキさんの卒業のこと相談してもいいのかなー、天然だけど相談にはのってくれそうだし。
でも、果たしてガキさんが舞美ちゃんに自分の卒業のこと話しているかどうかもわからないし。
でも、果たしてガキさんが舞美ちゃんに自分の卒業のこと話しているかどうかもわからないし。
「あ、いや、なんもないですよ~。」
「そっかそっか、それなら良かったよ。私の思い違いだったみたい。それじゃあね~。」
「はい!」
「そっかそっか、それなら良かったよ。私の思い違いだったみたい。それじゃあね~。」
「はい!」
唐突なことだったから、こんな返事をしてしまった。
でも、絵里一人じゃ答えがだせないよ~~、えりぽんはガキさんの口から直接聞きたいだろうし・・・。
でも、絵里一人じゃ答えがだせないよ~~、えりぽんはガキさんの口から直接聞きたいだろうし・・・。
う~ん。