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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part366【TSトレ】
≫158二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 23:15:37
ーーーードリームトロフィーリーグにて
かのアグネスデジタルの後継者であり、強豪マイラーとして名を馳せる次世代の勇者、アグネスデバイス。
あのサイレンススズカを思い出させるその逃げで勝ち続けている完璧なる逃亡者、サイレンスアサヒ。
レース場に響き渡るほどの音を幻聴させる強豪マイラーたる躍動の演奏者、シンボリマティリアル。
長距離にて強さを示し、強豪ステイヤーとして君臨する審判者、サトノジャッジ。
メジロの中でも新鋭ながらその強さを見せつけてきた告げる者、メジロフィナーレ
彼女ら五人の参加するレースが開催されることになった。
僕、サトノジャッジはパドックの中でいつものように笑みを浮かべる。
今回は芝2000m右回り、フルゲートで走る。
(やっぱり脚に違和感はあるか…)
出走前にキタトレから言われたことを思い出す。
ーーー私が出来る対策は全てしてあるわ。貴方の思うように走りなさい。
ダイヤからも
ーーートレーナーさん、頑張ってきてください
(そうだね、例えきつくても足搔いてみせよう)
軽快になるファンファーレの元で僕は身構える。
青く広がる空のもとで…パドックは開いた。
ガコン!!
瞬間、全員が飛び出していく。僕も遅れることなく飛び出した。
集団の最後尾につきつつ、前方を観察する。
今回マークすべき四人の位置は…
サイレンスアサヒがいつものように逃げており、それを追いかける形でメジロフィナーレが追従する。
アグネスデバイスとシンボリマティリアルは後方の集団の中に控え、好機を伺う。
…僕は今回一人だけ追い込みで最後尾だった。
今回は差しの多いレース、後方集団が多いため前が見えにくい状態だった。
(まだ見えるから大丈夫だろうけど…)
うっかりでも変化を見落とせば、それが致命的なのは想像にかたくなかった。
(足は…まだ持つかな。うん、大丈夫…)
違和感を抱えつつも後方集団についていく。
159二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 23:16:19
…ペースは変わらぬままに第一コーナーへ。
今だ集団に変化はない。僕も特に走りを変えたりはしない。
…いや、前方で動きがあったみたいだ。
(逃げで競り合ってる…?)
サイレンスアサヒと何人かが前で先頭争いを始めたようだった。
逃げが競い合うように加速したことで全体のペースも上がっていく。特に先行組が影響を受けていた。
ハイペースなレースへと早変わりしていく中で僕は相変わらず最後尾のまま。
異名の通り、全員を只管に眺め続ける。金メッキの剥がれかけた天秤をセットする。
そんな感覚のままに気づけばコーナーを過ぎ1000m地点へと近づいていく。
前は相変わらず競り合い、先行組もペースが崩れた。後方の差しバ群はやや加速しつつもペースを維持したまま。
…バ群の中でちらりと見えたシンボリマティリアルは、自信満々の笑みを浮かべている。
僕はその顔に警戒を強めつつも視線を戻す。
いつの間にかコーナーは過ぎて長い直線へ。
途中の直線も中程で、前での競り合いに決着がついた。
やはりサイレンスアサヒが前を維持しつづけたようだ。先行組もペースが戻り始めている。
(でもそれ相応に消耗したはず…チャンスだね)
好機とばかりに動き出す集団。僕もそれに合わせて速度を上げる。
特にアグネスデバイスが集団の中で動き出した。
ジリジリと追い上げて集団の前方へ、塞がれるのを嫌がったためだろう。
一方、シンボリマティリアルは相変わらず集団の中に控えて走る。
(バ群を抜けられる自信があるんだね…それは僕もかもしれないけど)
思わず苦笑しながらも観察を続ける。いつの間にか緩やかなコーナーへと入っていた。
僕は天秤で計り終えた後、審判を下す用意をする。
160二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 23:16:52
(…そろそろ動き出す頃合いかな、スパートタイミングはここ!)
スタミナに任せたロングスパートを仕掛ける。僕は『僕』に体の制御を任せ、羽根を広げる。
衰えたとはいえなお光り輝く羽根が開く、全てのものに等しく判決を下そうとするように。
(やっぱり動いてくるよね…!)
その光に気づいたのか全員がスパートをかけだす。
集団の中からはかき鳴らす鼓動が響き、集団の前からは機械の稼働音が聞こえる。
その前からは無限の円環が広がり、先頭からは太陽の光が照らし出す。
お互いに領域が広がり出し、ぶつかりあう。
5つの領域が入り交じる世界はカオスの模様を呈していた。
400m
陽光は今だ先頭を維持している。それにおいすがるのは円環と鼓動、機械と審判。
300m
円環は何も受け止めることなく閉塞する。陽光に向かい鼓動と稼働音が響いている。
200m
太陽に音と光が近づく、円環もまた回りだす
100m
陽光に音が追いつく、無限の光はまだ輝く。
50m
入り交じる音と光、もはや認識すらできない。
…僕は直感で悟った。
(もう届かない…僕の負けか)
161二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 23:17:15
ゴール板を超えた僕は掲示板をみる。
ーーー一着はシンボリマティリアル。アグネスデバイスはハナ差で二着となった。
追い抜かれたサイレンスアサヒは三着、食い下がったメジロフィナーレは四着。
…そして僕は二分の一バ身差で五着。
(今回の結果は最初に前のペースが崩れたのが要因かな…差し組は影響少なかったしね。)
…最もそれ以上に僕は感覚が狂っていることを把握したが。
(やっぱり衰えてるなぁ…)
全盛期の輝きはもう残ってないことを嫌でも自覚する。
「…でも、まだ走ってられる。なら僕は最後まで足搔いてみせる。」
決意を新たに、汚れた手を握りしめた。
駄文長文失礼しました
予告したメイクデビュー組のレースssです。納期ギリギリですがお納めください。
…レースssなのにこの低クオです。大罪人なので十字架で火炙りにされてきます。
フィナーレさんとデバイスさんの固有表現に難儀しましたがどうですか?問題ありなら追加で灯油を被ります。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part367【TSトレ】
≫19二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 23:55:28
マフトレってなんだ
マフティーか
₍₍(ง🐴)ว⁾⁾
鳴らない言葉をもう一度描いて
₍₍ᕦ(🐴)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🐴)ว⁾⁾
₍₍🙏⁾⁾
₍₍🐴⁾⁾
赤色に染まる時間を置き忘れ去れば
₍₍₍(ง🐴)ว⁾⁾⁾
哀しい世界はもう二度となくて
₍₍ᕦ(🐴)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🐴)ว⁾⁾
🙏
🐴
荒れた陸地が こぼれ落ちていく
₍₍ ʅ(🐴) ʃ ⁾⁾
一筋の光へ
≫111二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 01:15:06
「うわぁ……本当にポケモン世界だよお姉ちゃん……」
VRウマレーターなんて言う謎の装置の説明と、『提案ッ! ポケモントレーナーというからには、指導に活かせるのではないだろうかッ!』という謎の提案──おそらくは装置を全く活用してなくて私財投入した意味無くね? と言われることを恐れた理事長の逃げ──を受けて、さっそくトレーナー一同で装置に乗り込んでみたはいいものの。
「おおー、ポケモンが飛んでる! 歩いてる! 走ってる!」
思った以上の再現度の高さに少し感動し語彙力を溶かしつつ、隣にいるポケモンを見る。
12本のトゲが生えた平たい触手を、まるでお椀のように自身にかぶせて本体を隠すそのポケモンの名前は、ドヒドイデ。オニヒトデをモチーフにしたポケモンだ。
なんでも理事長曰く、
『相棒ッ! 一人一体初期特典として好きなポケモンを付けるッ!』
とのことで。
「で、普段使ってるしカワイイしでこの子を選んだんだけど、なんかさっきから距離を取られてる気がするんだよね……」
『名前的に縁は感じるのであんまり言いたくけど残当では?』
「えー。でももっと設定が物騒な子連れてるのもいるのに」
『設定の物騒さより見た目と戦法の問題じゃないですかね』
まあ流石に脳内二人の言い分も分かるからそんな不満は無いが。でもカワイイとは思うんだけどなぁ……ちょっと家で飼ってるサボテンに似てないこともないし。
まあとにかく、開き直って『この世界』を楽しもう。そう決意した私だった。
「あ、ギャロップ……え、どうしたのアシゲスキー」
『いやなんというか……普通にいるんですねって思いまして……』
その時、ふと閃いた! このアイディアは、カレンチャンとのトレーニングに活かせるかもしれない!
112二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 01:16:39
「実際見ると大砲で飛ばすってすごいバカだよね……」
「まあとりあえず安全ではあるっぽいし……?」
それから私は、再現されたジムのアトラクションを走ったり。
「がんばれードヒドイデ☆ 『トーチカ』♪」
「うーんこのいつも通りの(カワイイ的規制)戦法」
同僚達とバトルをして戦法を咎められたり普通に正面から潰されたり。
それはまるで、子供の頃の夢が叶ったみたいで。
でも────
「…………もう時間かぁ」
目覚まし時計は鳴ってしまった。
なんとなく別れの時間が来たことは、この子にも分かるのだろう。少し寂しげにしているドヒドイデを見て、思う。
もし、子供の頃だったら。ずっとここにいたいって、素直に考えていたはずだ。
でも自分たちは大人だから。家族も同僚も友人たちも、そしてカレンがいる現実からもう離れることは出来ない。それはきっと今ここにいる同僚達も同じで。
それでもまあ、
「そうだ、写真撮ろ♪」
思い出くらいは持ち帰っても罰は当たらないだろう。
「ウマスタに上げれば、みんなもあなたを見て笑顔になるよ☆」
それに、悲しい別れなんてものはカワイイじゃないから。
カレンチャンのトレーナとして、やっぱり最後はカワイイ笑顔で締めよう。
「それじゃ笑顔でね☆ ──せーのっ!」
そして、この日ウマスタに上げられた写真はカレトレの最高ウマイネを更新しましたとさ
うまぴょいうまぴょい
≫123二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 01:39:49
₍₍(ง🎃)ว⁾⁾
鳴らない言葉をもう一度描いて
₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾
₍₍🙏⁾⁾
₍₍🎃⁾⁾
赤色に染まる時間を置き忘れ去れば
₍₍₍(ง🎃)ว⁾⁾⁾
哀しい世界はもう二度となくて
₍₍ᕦ(🎃)ᕤ⁾⁾ ₍₍ʅ(🎃)ว⁾⁾
🙏
🎃
荒れた陸地が こぼれ落ちていく
₍₍ ʅ(🎃) ʃ ⁾⁾
一筋の光へ
≫156二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 06:48:37
とあるトレーナー室で
「よーし!撃破!」
マヤトレの膝の上でコントローラーを手に遊ぶのはマヤノトップガン。
その横でコントローラーを手に話すのはキタトレだった。
そう、二人は対戦していたのだ。キタトレが丁度空いていたため、マヤノが遊ぼうと誘ったのが今の状況だった。
某フライトシューティングで爆散した自分の機体を見ながらキタトレはつぶやく。
「強いわねマヤノちゃん。」
「えへへ〜そうでしょ!…でも」
話を切った彼女に、マヤトレとキタトレは首をかしげる。
「何か面白いことは…」
「あ〜マヤノ、ゲーム替えるか?」
「ううん、トレーナーちゃん……!」
「マヤノ閃いちゃった!ねえトレーナーちゃんとキタトレさん…」
「艦長、オーレッドでの終末誘導は妨害しています。着弾は外れる。」
「…教えてやろう、私が砲術長時代の話だ。」
そうやって喋っているのはマヤトレとキタトレ。クイズマンをマヤトレ、艦長をキタトレが演じていた。
何故こうしているかというとマヤノから
「声の吹き替えをしてみて!」
と頼まれたため、二人で熱演(アレンジ)していたのだ。
やけに似合う台詞の山場、感情をこめてマヤトレとキタトレは話す。
「答えは…イエス!でもそれを三本線が踏みにじった!」
「貴様に美しさの何がわかる!」
「敵に降伏の意思はない!止めるんだトリガー!」
二人の熱演する声にマヤノもテンションが上がりノリノリで機体を操る。
「いっくよ〜!吹き飛んじゃえ!」
157二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 06:49:07
…熱演を終えたマヤトレとキタトレが外している時、マヤノは疑問をもった。
「二人ともとっても似合ってたけど…なんでだろ?でもまあいっか!」
「マヤノ、そろそろ時間だぞ?」
「分かってるよトレーナーちゃん!早速トレーニングしよう!」
駄文失礼しました
ぶっちゃけ二人で熱演してるシーンが見たかった。明らかにネタ切れてか表現力不足で迷走しとる希ガス。
責任をとって午前中にもう一本あげます
チョイスは勿論私の趣味です。ウマ娘とも割と合うエスコン7,皆もやろう!
≫175二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 07:46:39
「見てルドルフ!ニンフィア!って、ルドルフいないや……」
フィアー?
「あー、なんでもないよ!ごめんね!」
そう言いながらニンフィアの頭を撫でる私。
現在、明らかにノリと勢いでVRウマレーターを活用したポケモンの真っ最中。とりあえずニンフィアを貰ってとてとて遊んでるところ。
そうしているとがさり、と何かが動く音。
「……誰?」
マジー…
ぴょっこり出てきたのはアマカジ。
……美味しいんだっけ?
あ、怯えてる。
「食べないよ?」
フィアー
明らかに「そういうことだろ」と言わんばかりに呆れ顔のニンフィアを無視しつつ、アマカジを抱き上げる。
と、ドデカバシが草むらを突き破り突っ込んでくる。
「……うひゃあ!?」
マジッ!?
思わず尻餅をついてしまい、投げ出されたアマカジが放り出されこのまま連れ去られて……
「ニンフィア!ムーンフォース!」
フィアッ!
ニンフィアから月のエネルギーがドデカバシに襲いかかり、マトモに食らったドデカバシはへなへなと墜落、アマカジも落ちてきて……
マジッ
フィアッ
ニンフィアがリボンでキャッチして終わった。
「ありがとうニンフィア!そして大丈夫だった?」
マジー
こくこく、と頷くアマカジを見て笑顔を返し、一人と二匹はそのまましばらくのんびりするのであった。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part368【TSトレ】
≫26二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 08:24:16
「ルドルフ、こんなの拾った」クモラセルメカー
「……」ナンダコレ
前略。トレーナー君が意味不明な鉄屑を拾ってきた。
「……トレーナー君。とりあえず手を洗ってくるといい」
「あ、機械さわって油とかついてたらだしね!行ってくる!」
そうして去っていく彼女を見て、カマライゴンぬいぐるみに一言。
「……同族か?」チガウヨー
「なら、破壊しても構わないな?」イイヨー
「……『汝、皇帝の神威を見よ』」ギャー
迸る電流が鉄屑に当たると、それはぷすりと音を立て喋らなくなる。
それを見た後、何故か立てかけてあった弓と矢を手に取り軽く放つと鉄屑は粉砕され、鉄粉に変わる。
それを見た後、そっと鉄粉に刺さっていた矢を引き抜き、布で拭いて弓と共に元に戻す。
「ルドルフ!今戻っ……あれ?さっきの機械は?」
「……さあ?」
────後日、カマライゴン名義で菓子折りが私宛に届いたのでトレーナー君と二人で頂いた。
≫38!出遅れ21/11/03(水) 08:36:09
「マスター、玄関の前に謎の物体が落ちてました」メカ〜
「何ですコレ......」クモラセルメカ〜
「不明。私たちでは判断は困難と推測します」メカ〜
「そうですね、シャカトレさんにでも見てもらいましょう」ヒョイ
「マスター、謎の物体が煙を上げています」グワアアアア
「これ機械なんですか!?......止まった。一体なんだったんでしょう......」
≫63侘助21/11/03(水) 08:49:08
「兄さん、これ」クモラセルメカー
「んだよコレ……かわいくねえな……」ソンナコトナイヨー
「兄さんはホントに女心が分からないのね……
だから今日中にカマドラゴンのかわいい感想
レポートを書いてくること!!いい!?」カケカケー
「うええええええ!!??」
「おい……お前最初になんて言った……?」コワイヨー
「『曇らせる』ってオレには聞こえたんだが……
ドーベルを曇らせるつもりじゃねえよな……」チョットマッテー
「……じゃあ、殺すか」
「兄さん、カマドラゴンは?」
「あー……なんか壊れたわ、わりい」
(ぐちゃぐちゃの鉄クズを隠しながら)
≫81二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:03:38
「はーい☆ それじゃもう一回♪」カワイイカレンチャン!
「…………え、お姉ちゃん何やってるの?」
「あ、お兄ちゃん。何って言われても見ての通りだよ♪」カワイイカレンチャン!
「…………洗脳?」
「なんてこと言うのお兄ちゃん……。カレンはただカレンのカワイイをこの子にも分かって貰っただけなのに……。ぐすん」カワイイカレンチャン!
「えっ。えっと、うん。そっかぁ……」
「でも結局この子なんだろうねー?」カワイイカレンチャン!
「さあ……? あ、もしかして三女神様の……、え、違う? 風評被害? そ、そう」
「お兄ちゃんまた一人で呟いてる……」カワイイカレンチャン!
「でもお姉ちゃん、とりあえずルドルフお姉ちゃんには通報しておこっか……」
「んー。まあお兄ちゃんが言うならそうしうおっか☆」カワイイカレンチャン!
≫93二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:14:49
「なんか部屋に見たことないおもちゃがあるんだが」クモラセルメカー
「ムムッ!!!とてつもない邪気を感じますっ!!!今すぐお清めしましょう!!!!寮からすりこむための清めのお塩を持ってくるのでトレーナーさんもご一緒に!!!ここにいて万が一があったらたまりません!」ヤメルメカー
「???お、おう???」
~~~数分後~~~
「さあ覚悟しなさい不運の塊!!!」ガチャ
「そんなに岩塩そのままとおろし金を持ってこさせられるとは……あ」
「どうしかしましたかトレーナーさん」
「いや……あのおもちゃがあったのってあの一角だよな……?」
「ふむ……姿は見えず何やら幸運グッズが雪崩を起こしたような跡がありますね……直接手を下すまでもなく運が味方についてデデデデデデデスミマセンオカタヅケテツダイマスカラララララララ↑ァァ゛ァ!!」
≫94二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:17:06
コワイ
「どうしようトレーナーさん。なんでかうちの子怯えてるっぽい」
「表情の変化ないから声で判断するしかないけど……確かにそうだね」
「大丈夫だよー。お前はこのネイチャさんがちゃーんと守ってやるからねー?」
...ネイチャー!
「……カワイイなあお前はホント〜〜!!」
「本当にね。……そんなわけだから、」
クモラセルメカー
(ごめんね。私もネイチャも今はちょっとお腹いっぱいだから。……我慢できる?)ヒソヒソ
クモラセルメカー......
(すぐには変われないよね……あまり人と会わないようにね。なんていうか、みんな血気盛んだから)ヒソヒソ
メカー!
「ねえトレーナーさん!うちの子との写真撮ってくれませんかー?」
「おお、そういえばツーショットは撮ってなかったかも?はーいちょっと待ってね。用意するから!」
(終)
下記リンクイラストに戻る
https://bbs.animanch.com/board/138013/?res=148
≫97ガンギマリ頭スズトレ21/11/03(水) 09:20:29
「…それでスズカ、不審物って…」
「これですね。朝起きたら机の上に…」クモラセルメカメカー
「…鉄の龍…?なにこれ…」
「スペちゃんの机にもあったので、とりあえずもらって持ってきたんですけど…」フタリデクモラセルメカーガンバルメカー
「声は絶妙に可愛いのに見た目が全く可愛くない…」
「どうしましょう、これ…」ミンナクモルメカーソノトオリメカー
「…とりあえず背負って走ってみる?」
「…そうしましょっか。」アタマセントウスギルメカーチャンスメカー
「でもただ背負うだけじゃさすがに目立つし…あ、これと箱とかは?」
「いいですね、これなら中に入れて走っても箱が壊れることはないでしょう。」ヤッテヤルメカーマツメカ、コレヤバクナイメカ?
「意外と、いいかも、しれませんね、これ!」イタイメカー
「結構、ずっしり、してたからね!」マタブツカルメカーマズイメカー
「もう少し、とばせますか、トレーナーさん!」コワレルメカー
「うん、もちろん!!」シッカリスルメカーデモコッチモマズイメカー!!
メカ邪龍は死んだ。二人の走りによって発生した連続壁衝突に耐えきれなかったのだ。
ちなみにこの後、壊れた二匹は生徒会に受け渡され、神威のダメ押しを食らった
≫103デジトレ過去話21/11/03(水) 09:28:38
どうした?ファルトレ。アタシのダンサー時代の話が聞きたい?別に構わないけど、特に感動したりする話しじゃないぞ?…………わかった。そんなに知りたいなら話すね。
始まりは、父親に連れて来て貰った中央のレース場だった。ウマ娘のレースをまともに見た事が無かったアタシは、最初は女の子達のかけっこになんて興味は無く、早く帰りたいと駄々をこねていた。
ファンファーレの音に驚き、ゲートに入って行くウマ娘達を見るが、まだ幼かった自分は彼女達が何をしているのか分からず、再び興味を失って視線を外そうとした。しかしウマ娘達が一斉にスタートした瞬間、自分の目は彼女達に釘付けになった。
見目麗しい容姿に、ではない。その強靭な脚力にだ。彼女達が大地を踏み鳴らして駆けていくと、自分の心臓釣られて跳ね行く。自分も、あんな風に動けたら気持ちが良いだろうにと彼女達を羨んだ。
衝撃を受けたのはレースだけではない。その日の夜に行われたライブではあれだけカッコよく走っていたウマ娘達が華やかな衣装を着て歌って踊る姿に目を奪われた。
104デジトレ過去話21/11/03(水) 09:29:30
その後は彼女達の世界を少しでも体感したくて、暇さえあれば走る様になっていた。でも、ウマ娘と人間では身体能力に天と地程の差がある。
アタシを見て無駄な努力だと笑う奴は沢山いたし、アタシ自身も無意味な事をやってる事は分かっていた。人間のアスリートは肩身の狭い思いをしている人が多く、どれだけ偉業を成し遂げてもウマ娘と比較されてロクな評価が貰えない事が殆どだ。
アタシはいつしか人間の身でウマ娘に勝ちたくなっていた。どうすれば人間の身体能力でウマ娘と張り合えるかを色々考え、たどり着いたのが技術を競うダンスだった。
しかしこれもまた無謀な挑戦。ライブの事もあってかウマ娘のダンサー人気は高い。
けれど一度挑戦すると決めたからには止まる気はなく、ダンス教室に通ってひたすら努力を重ねた。
ウマ娘に対抗するにはまず人の頂点に立たなければと、様々な大会に出場した。
105デジトレ過去話21/11/03(水) 09:31:07
5度目の世界大会優勝から暫くして、初めての人間対ウマ娘のダンス大会が開催されてアタシは「とうとうこの時が来た」といままでの成果を見せ付ける為にエントリーをした。
内容はアタシを含む人間のダンサー十数人とウマ娘のダンサー一人。後に聞いた話しではこの大会のオファーを受けるウマ娘が殆どおらず、どうにか一人だけ連れて来る事が出来たらしい。
人間のダンサーは皆世界各国から集められた選りすぐりの猛者で何度も苦戦を強いられた。
どうにか決勝までたどり着き、決戦の為に身体を仕上げていたアタシの元に届いた知らせは、相手のウマ娘が怪我で棄権すると言う者だった。
不戦勝。敗北以上に屈辱的な結果で、アタシの挑戦は幕を下ろした。
大会後に彼女が踊っている動画を見ると、何度か危ない場面があり、それを全て力業でカバーしていた。しかしその美しく、力強い踊りに感動と同時にどうしようもない敗北感を覚えてしまった。アスリート達はこうやって心を折られて行くんだと言う事に気付いたんだ。
実際にやっていたらどうなっていたかは分からないが、その当時は自分が勝つ姿を想像する事が出来なくなっていたんだ。燃え尽きた様な気分になっていたアタシはダンスにも身が入らなくなり、大会にも出場しなくなっていた。
106デジトレ過去話21/11/03(水) 09:32:13
少し気分転換をしようと久しぶりに見に行ったレース場の帰りに、アタシは一人のウマ娘が目に入った。デジタルの事じゃないぞ。既に契約済みの子だ。
一見どこにも異常は見られないが、一瞬そのウマ娘の歩き方に違和感を覚えたんだ。余計なお世話かも知れないが念のためと、アタシはそのウマ娘とトレーナーに声を掛けてウマ娘の脚の事を伝えた。
それから少ししてたまたまその子のトレーナーと再開すると、「貴方が指摘してくれたお陰で早期発見が出来て大怪我を回避出来ました」と礼を言われた。ちょっと照れくさい気分のアタシにそのトレーナーはこう続けた「もし興味があるならば、トレーナーになってみませんか?私でも気付けなかった脚の不調を見付けたその観察眼はとても強い武器になりますよ」と。
その言葉がアタシがダンサー界から身を引き、トレーナーを志すきっかけになったんだ。
107デジトレ過去話21/11/03(水) 09:34:05
と、アタシのダンサー時代の話しはそんな感じかな。
アタシを誘ったトレーナーは誰かって?それは勿論ウラトレさんだよ。再会した時は「やはり来ると思ってましたよ」って言われたな。あの人には本当に世話になってるから頭が上がらないよ。
「やはり貴女はウマドルになるべきです。その才能を出さないのは惜しい」って言われても今はデジタルに集中したいからウマドルやる気は無いよ。
えっ、「デジタルちゃんからはOK貰ってるしデジトレさんも満更ではない顔してる」?………まあ、否定はしないけどさ。とにかく今直ぐには返事は無理だよ。
わかったわかった。一応考えてはおくからさ。
………そろそろ時間だしダンスレッスンに入るぞ。
今日は壁を垂直に歩きながらステップを踏む練習だ。高難度の技だからしっかり手本を見る様にな。
んじゃ、レッスン始め!
≫111二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:45:02
「トレーナーさん!これをあげちゃいます!」メカメカー
「?スペ、これは……」
「お昼に行ったラーメン屋さんで貰ったんです」ススルメカー
「ああ!ラーメン屋のガチャガチャか!
昔よくやったなあ……」ガチャメカー
「そしてこのカマドラゴンにはすごい機能があるんですよトレーナーさん!なんだと思いますか?」ナンダロネー
「うーん……光るとか?」「光りません!!」ヒカラナイメカー
「じゃあ……飛ぶ!!」「飛べません!!」ヨヨヨー
「重しになる」「なりません!!」スペチャンソンナニオコラナクッテモー
「……じゃあこの子何ができるの……?」デキルメカー
「ふっふっふっ……、正解はですね……」
「ゴクリ……」デレレレレレレレ、デン!!!
「『磁石』です!!」クッツクメカー
「えええええええ!?」スゴインダゾー
「ふふっ、驚きましたかトレーナーさん!!」
「今時のガチャの景品って進化してんだね……」シンカスルメカ
「トレーナーさんマグネットが欲しいって言ってましたし……良かったらあげます」ツカエメカー
「スペはホントに優しい子だね、いい子いい子」
「そんな……恥ずかしいですって……///」ナデテナデテー
「それじゃ、ありがたく貰うよ。大事にする」
「はい!じゃんじゃん使っちゃって下さい!!」
────────────────────────
(磁力弱えなコレ……)ソンナコトナイヨー
「あっ、落ちた」ワレタメカー
「……今度スペとあのラーメン屋行くか……」ガチャルメカー
≫123二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:54:25
スカイ 「トレーナーさん、それが話題の機械ですか?」 ケテ・・・タスケテ・・・メカ・・・
セイトレ「そうそう、一応ブイトレさんやブルトレさんにも確認してる」
スカイ 「それで、何をしてるんですこれ?」
セイトレ「皆壊してるらしいから煮沸したら食べられるとこないかなって」 メカ・・・タベナイデ・・・メカ・・・
スカイ 「……えー…これ、食べられるの?」 タベレナイメカ・・・
セイトレ「昆虫食より見た目は楽だと思う」 ニクガナイメカ・・・
スカイ 「でもこれ機械じゃないですか、セイちゃん食べれないと思いまーす」 モットイウメカ・・・コワイメカ・・・
セイトレ「皆壊してるらしいから美味しかったら勿体ないと思って」 タベレナイメカ・・・
スカイ 「可食部ないからだと思うなー」 ア・・・モウゲンカイ・・・メカ・・・
セイトレ「調べてみればわかるよ」 ブクブクブク・・・
スカイ 「トレーナーさんってご飯あんまり食べないけど食べる事は前から好きだよね」
セイトレ「美味しい物食べたい人の方が多くない?あれ、前の俺も好きだったの?」
スカイ 「そうですよー、でもご飯食べれるみたいで何よりです。この後何か食べに行きません?」
セイトレ「いや俺これ食べれるか調べたいし」
スカイ 「だから食べれるとこないですってこれ!」
≫126二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:58:01
「…なにこれ?」曇らせるメカー
「よく分からないですね…後で処分しましょうか」
ダイヤは早速捨てようとしていたので、捨てられる前に観察だけしてみる。
「う〜ん、よく分からないつくりだなぁ…」何するメカー
つまみ上げて観察する。暴れているみたいだが気にはならない。
「そういえば…ダイヤ?何処にいったの?」
僕は視線を外す
『…羽虫が、失せろ』ピィ!
「まあいいか…ってあれ、壊れてる…?」
「トレーナーさん、それを…ってあら?壊れてますね…」
「どうなってるんだろ…」
ここだと彼女についてるアイツが一睨みでやってそう。
≫128二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 09:59:37
「……トレーナー君、これは?」クモラセルメカー
「ん?ああ、それ研究室の前に落ちてたんだ。タキオンかカフェさんの持ち物だと思ったんだけど違うの?」ソウダヨー
「そんなわけないだろう。私はこれを手に入れた記憶が無いし、カフェもこういったものに興味があるかと言われると怪しいぞ」
「でもソウダヨーって言ってるよ?」
「十中八九嘘だと思うけどねぇ……」ホントウホントウ、メカドラウソツカナイ
「捨てた時カフェさんたちに怒られるのも嫌だから、一旦こっちで保管しておこうか」アリガトー
「そうしとくのが良いと思うよ。しかし、言語を喋る謎の龍の人形モドキか。これは中々に興味深いな」
「興味を持つだろうなと思ったけどやっぱり気になる?」ソウナノー?
「そりゃあ気になるとも!状況に応じて話す言葉を使い分けているんだよ?内部に高性能なAIを積んでるかもしれないし、もしかしたら別世界から迷い込んだ知性を持つ生物かもしれない。カフェの許可が取れ次第分解したいと思ってるぐらいさ!」
「う、うん。一息に話しすぎで酸素が足らなくて顔真っ赤になってるよ?お茶注いでこようか?」コワイヨー
「すまないねトレーナー君。よろしく頼むよ」
「……さて、モルモット君がお茶を注ぎに行っている間に1つ忠告しておこうか」ナニー
「私はカフェの許可が取れ次第君をバラバラにする」ドウシテー?
「キミはさっき「クモラセルメカー」と言ったが、私は意外と臆病でね。「私の」トレーナー君に危害が及びうる可能性を看過するつもりは無いんだ」トレーナーでジッケンシテルノニー?
「信頼があるんだよリュウモドキ君。生憎、私も彼も実験で死ぬ気は無いんだ」ソウナノ?
「お茶注いできたよタキオン。熱いから気を付けてね?」
「ん、君の淹れる紅茶も昔に比べれば美味しくなったね。最初の頃は急須で淹れていたものだから驚いたよ」ヒドイヨー
「あはは……。それはごめんね」
「ところでだけどトレーナー君」
「どうしたの?」
「もし、どうしても私に辛いことがあったらどうする?」
「俺が君を元気にするよ。君を好きな人として、俺は君の辛そうな顔が幸せな笑顔になるように全力を尽くすよ」
「ふぅん。私も甲斐性のあるモルモット君が居てくれて嬉しいよ」アマーイ。アトカオアカイヨー?
「君もタキオンを揶揄わないの。さて、午後の実験を始めようか」
≫134二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:04:46
「ねえフジこれどうしようか」
タスケテータスケテー
「これは……なかなか奇特なものを拾って来たね、トレーナーさん」
ボクワルイメカジャナイメカー
「使い道ないけど捨てるのもなんだかなーって思ってさ……目の前で握りつぶしたりしたらスイトレさんも改心するかなあ」
エッ
「そ、それは……どうだろう」
タスケテー!タスケテー!
「まあそれぐらいであの人がまともになったら最初から楽だけどねぇ」
ジャアシナイ?シナイヨネ?
「ただ脅しにはちょうどいいしもって歩くとしよ」
エッ!!!???
「ハハハ……ほどほどにね?」
タスケテー!!!!
≫139二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:13:21
「…」曇らせるメカー
「…何処から入ってきた?いやいいか。」
「さて…」苦しむ顔が見たいメカー
「…」(ナイフを取り出す音)
「…ファインにこんなのは見せられないな」エッ
ザン!グサッ!
「…後でバラして調べるか」
いいよ!
≫143二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:15:57
「どうしたの?トレーナーさん」
「いえファル子……併走に夢中で気づかなかったのだけれど……あんなところにあんなおもちゃあったかしら?」
「どれどれー?あらら、砂を被って壊れちゃってるみたい……」ピーガガガ
「どうしましょう……誰のかも分からないし……とりあえず生徒会室前の拾得物入れに入れておきましょう。……砂に塗れたままというのもあれだし水洗いしておけばいいかしら?」
「見た目まんま機械なのにそれは無いと思うよトレーナーさん……」プシュー
とりあえず持ち主がいたら弁償する旨の紙をはっつけてタオルにくるんで拾得物入れに放り込んだ。後日洗濯されたタオルのみが生徒会から返却された。
≫158二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:28:18
「…テイオー」クモラセルメカー
「…また拾ってきたの?」
「なんか…みんなにボコボコにされてるらしくて…つい…」タスケテホシイメカー
「うーん…とりあえずカマライゴンの隣置いといて話聞きに行こうよー」イッテラッシャーイ
「そうだな…仲良くしてるんだぞ?」メカー ハーイ
ガチャ、バタン
「くたばれぇ!!」
「カマライゴンっ…何故分からん!人は曇った姿こそ最も美しい!貴様とて偶然が産んだ偶像だろう!?」
「ほざけ!テイトレ殿はもう十分苦しんだ!後はもうテイオー殿といちゃいちゃうまぴょいをすればいい!それを阻むと言うなら…お前とて容赦せぬ!」
「それはこちらの台詞だ…!テイトレは心が壊れて車椅子で微笑んでいるのが一番うまだっち出来る!原初の概念、忘れたとは言わせんぞ!」
「時代は移り行くものだ!今のテイトレ殿には他のトレーナー方と楽しく絡み、テイオー殿にきゅんきゅんしてる姿を望まれているのが世界の真意!DK組マイクロビキニ部を…牛柄ビキニ概念を常識とするまで…止まる訳にはいかぬ!」
「世迷言を…っ!共依存ドロドロ歪愛で指を絡まさせ合い涙を流し合う二人を見たくはないのか!お前には素質あるのに!」
「曇らせはそれはそれでめちゃくちゃいいけど体力使うんだ!心が疲れるんだ!アホアホss書くのが楽しくて戻れなくなったんだ…!やはり相容れぬ定めであったか…!」
「よかろう…カマライゴン、ならば今ここで引導を下そう!勝者こそ正義!行くぞ!」
「来いっ!ミニメカァ!」
ガチャ、バタン
「ただいまー…あっ喧嘩してる!」ポカポカ ペシペシ
「トレーナー…やっぱり二体とも処分しようよ…」
なんだかんだで置いてもらえることになった。
≫179二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:44:34
「トレーナー!遊びに来たぜ!あとこれ、部屋の前に落ちてたけどトレーナーのか?」ハローワールド
「いらっしゃいウオッカ、んん?俺のじゃないっすけど…」ヒロッテー
「拾ってって言ってるし持っといたらどうだ?」ソウダー
「うーん…まぁいいか。プラモの横にでも置いとくっす。」ナカマダー
「そういえばお菓子とか無いな…コンビニ行くから一緒に行くっすよウオッカ」オキテー
「おう、わかったー!」オキテー
──────────────────
オキテオキテー
「……」オキテー
「敵性反応感知、自立起動オン」オキター
「対象を捕捉、討滅開始」ウワーッ
「抵抗は無駄です。ギガンカリバー起動、叩き斬ります」ヤメテー
誰もいない部屋、金属がぶつかり合う音が響く
そこには唯眼前の敵を滅さんとする兵器と、争いを好まない優しき邪龍の姿があった
「これで決着を付けましょう。最終兵器、起動。蒼き力にて敵を滅さん『ギガンドライブ・ツインブルー』」
ダレカタスケテー
──────────────────
「ただいまー。ちゃんと手洗うっすよウオッカ」
「ん?こんなポーズさせてたっけ、まぁいいか」タスカッター
いいですよね、見えないところで動き出すおもちゃ
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part369【TSトレ】
≫9二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:54:56
「……成程。それで今日の宿を探していると?」
「そうなんだよ……最近冷えっからなあ。早めに探さねえと」
テイエムオペラオー担当トレーナーが帰り道で拾った野良犬は、ウマ娘の声でそう言った。
その野良犬がトレセン学園のトレーナー、それもメジロドーベル担当であると悟った時、オペトレは彼ないし彼女が家々を巡り、トレーナーとして友好を結んでいるという噂を思い出した。
ドベトレの目は乞食のように施しを期待している風には見えない。偏に人懐っこい性分が買われて方方から誘われたのだろうと察し、オペトレは懐のスマートフォンを取り出した。
「もしもし、私だよ。夕食だが、一人前の追加を頼むよ……ああ、そうだね。おかわりもあるといいと思う……うん、うん。帰りに買っておくよ」
同居人の了承を得たところで、彼はドベトレへと向き直った。
寒風にへんにょりと曲がった耳は、オペトレの目にも小動物を思い起こさせるに充分だ。
「では少年、泊まっていくかい?」
「へ?」
先達になればこそ、後進には施すべきである。
師の教えを実践し、オペトレはメルセデス・ベンツEQCのドアを開けた。
10二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:55:21
メルセデス・ベンツEQCは電気自動車だ。
その挙動はとても静かで、車とは思えぬほどに揺れず、音を立てない。
それは耳の敏感なウマ娘にとっては重要な要素であり……車酔いをするテイエムオペラオーが落ち着いて乗っていられるよう、完璧な運転をこなす自負がオペトレにはあった。
「……ふぁ」
「寝ていて構わないよ」
「んー……」
最初は高級車にはしゃいでいたドベトレも、段々と船を漕ぎ始める。
本来なら先達として、助手席に座るからには寝ずにおくべき……運転手の眠気を誘うことが危険なためだ……と注意すべきかもしれないが、それだけ安心した証左だとオペトレは微笑んでキシリトールガムを喰んだ。
すっかり太陽も日に沈んだ頃、オペトレは自分の邸宅に辿り着いた。
府中本町の一軒家。高級感のあるモダンなそれをオペトレは長らく持て余していたが、オペラオーと出逢って以降は随分と賑やかになり、そして豊かな生活の場となった。
すっかり眠りこけたドベトレをどうにか抱えあげ、オペトレは玄関を開けた。
「スイトレ、ただいま」
11二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:56:04
「おかえりぃ……なにそれ」
「子犬を拾ったんだ。かわいいだろう」
「かまない?」
「噛まない噛まない。メジロが最低限の躾をしているだろうさ」
「じゃあ、ワンちゃん洗っといてぇ。ごはん用意しとくぅ」
「はいはい」
どたどたと興味なさげに居間へ戻るスイトレに、苦笑しながらオペトレは風呂場へ直行した。
愛しの覇王も、麗しの魔女王、朗らかな怒涛王に心優しき双子星の皇も泊まることがあるこの邸宅には、実に数多くのアメニティが揃えられている。
オペトレはどれにするか迷いながら、背に抱える子犬の髪を撫で、素直で癖のない白毛だと判じる。
ならばこれでいいだろうと自分の愛用するシャンプーとコンディショナーを掴み……ついでにシャンプーハットをドベトレの頭にはめこんだ。
「さて、起きてくれると助かるが」
「んぁ……?」
「お風呂に入ろうか。脱げるかい?」
「んー……」
寝ぼけ眼でごそごそと脱ぎ出すドベトレから目を背け、オペトレはそっと湯浴み着に着替えた。
オペトレは今更ウマ娘の裸身を見て興奮するほど盛んではないと自負している。愛しの覇王はその自負さえ簡単に説き伏せてしまうが、そうでなければ彼が胸を高鳴らせることはそうなかった。
「ウワーッ!? ここどこ!? なんで裸!?」
「ハッハッハ」
「あんた誰ぇ!?」
「アッハッハッハッハ!」
それはそれとして、慌てふためくドベトレはオペトレにとって大層気に入るものだった。
12二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:56:37
作務衣(オペトレのお気に入りだ)に着替えたふたりは、ほかほか湯気を立てながら食事に迎え入れられた。
「……で、アンタがテイエムオペラオーの担当トレーナーで、アンタがスイープトウショウの担当?」
「「そうでーす」」
「なんで同居してんの……?」
「えーっとぉ……なんでだっけぇ?」
「おやおや」
切欠はスイトレが愛しのスイーピーの為と散財した挙げ句夜中の実験に興じて、二度目の高級お寿司の支払いで遂に家賃も払えないほど貯金が底をつきたことだとオペトレは記憶している。
ウマ娘トレーナーとして生きるようになってから絶賛IQ低下中の同僚に泣きつかれたオペトレは、スイトレへ住み込みの飯炊きの職を用意したのだ。
「小遣いをあげる代わりに、私は冷たい玄関でUberの運んできたものを受け取らずに済む。価値ある契約と思っているよ」
「そうだった。オペトレぇ、おこづかいちょぉだい?」
「ふーむ、どうするか。フジトレ君にバレないよう、ICカードでも渡しておこうかな」
「オペトレってもしかしてダダ甘か???」
「君を快く拾う程度にはね」
甘やかす癖があることはオペトレ自身も自覚するところだが、その程度で堕落するなら中央のトレーナーは務まらない。
なら、トレーナーとしての義務たるウマ娘との向き合い以外は、存分に甘えていいというのがオペトレの方針であり……自身の経営するトレーナー業務総合代行業者、あぶみ本舗の存在意義であった。
13二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:57:18
「……じゃあ、オペトレは社長なのかよ!」
「そうなるね」
「お金持ちなんだよぉ〜……おかわり、いるぅ?」
「ん、くれ!」
元気に鶏雑炊を頬張るドベトレに、にこにことスイトレがおかわりをよそう。最初は柄の悪さを警戒していたようだが、素直で人懐っこい振る舞いに警戒はすぐ解かれた。
自分に息子がいればこんな感じだろうかとオペトレは思いを馳せ、笑って首を振る。
家族ごっこを客人に押し付けるものではない。甘い夢を熱燗の一杯で忘れ、オペトレは少ない食事を終えた。
「お、もうごちそうさまか? ちょっと少なくねえか」
「生まれつき少食でね。……美味しかったよ、スイトレ」
「うん。はい、今日のご本ぅ」
「ありがとう」
そう言ってスイトレが手渡したのは、彼女が選んだ蔵書のひとつ。
スイトレはすっかり忘れているが、これも追加のお小遣いを所望する彼女に課した業務のひとつで、毎晩これはと思った本を夕食後にオペトレへ手渡す日課なのだ。
オペトレは柱時計の横に据え付けられた安楽椅子に腰掛け、ホットミルク片手にその蔵書を読み進める。寝る前に落ち着く為の、彼にとって大事な時間だ。
14二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:57:49
「なんの本読んでるんだ?」
「モモという少女の冒険さ。読んだことは?」
「ねえな……どんな話だ?」
「そうだね……」
それは人々が素朴で豊かな時間を過ごしていた時代。
少女モモは、人々から豊かな時間を盗み、灰色の生活に染め上げていく時間泥棒達と幾度となく対峙し、我々が生きる時間とはどのようなものなのかを知る。
少女の数奇な冒険譚をオペトレは幾度となく紐解き、そして時間を共にした。
諳んじる程度は造作もないことだった。
「柱時計の音に、耳を傾けてご覧」
「……かちこち聞こえっけど?」
「その時計が示す時間は、私達の生きている時間だ。
この音色を忘れる時、私達は自分で思った以上に忙しなく、余裕のない時間を過ごしている」
オペトレは机の引き出しからコレクションの懐中時計を取り出し、ドベトレに手渡した。
銀無垢の眩しい蓋付き懐中時計が、ドベトレの手中できらめく。
15二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:58:19
「それはあげるよ」
「え、いいのかよ?」
「勿論。銀だから売ればそれなりになる。
手入れをして持ち歩けば、いざという時の助けとなるだろう」
蓋を開け締めするのが気に入ったのか、かちゃこん、かちゃこんと音を立てるドベトレに、オペトレは但し、と言い含める。
「時計の使い方を忘れないように」
「使い方? 時間確認するんじゃねえのかよ」
「それは灰色の使い方さ。本当はこう使う」
オペトレはドベトレの手を取り、腕をピンと伸ばして懐中時計を耳に押し当てる。
柱時計と同じくらいのペースで時を刻むそれは、かちりこちりと時間の流れ方をドベトレに教えていた。
「時計とは、時間の進み方を教えてくれるものだよ。
我々に焦り過ぎない時間の使い方を思い出させてくれる」
素直に耳を傾けるドベトレに、彼はうっすらと微笑んだ。
「善い時間を過ごしなさい、若人よ」
16二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 10:59:13
夜も更け、ドベトレは客間で寝床についた。
(途中等身大オペラオー像に悲鳴が上がったが、破壊されることなく撤去された)
私室でもこもこパジャマ姿のスイトレに抱かれながら、オペトレは眠りにつこうとする。
いつから日課になったかは憶えていないが、長らく冷え性を患う彼にとってスイトレの湯たんぽめいた体温は非常にありがたいものだった。
強いていえばスイトレの寝相の悪さが難点だが、寝相が良すぎて寝返りを打たず腰痛を患うオペトレなので、巻き込まれてごろごろ転がる分には寧ろ健康的とも言える。
「……ねぇ。なんで時計あげたの」
「ん……」
しかし今夜は話がしたい気分らしく、耳の位置で囁かれた質問に、オペトレはもぞもぞと顔を上げて答えた。
「若い子達は、我々よりずっと忙しい時間が当たり前になっているからね。
そういう時間もあるのだと、教えてあげようというお節介だよ」
「……じゃ、スイーピーにもちょうだい」
「ふむ……」
スイーピーにも献上するとなれば、オペラオーとて黙ってはいないだろう。そういえばドトウのトレーナーやベガのトレーナー達も年若く、同じ薫陶を授けるべきかもしれない。
「君の分も含めて7個か。値が張るね」
「いや?」
「まさか……時間の共有は、大好きさ」
不安げな顔に、オペトレは笑って返した。
うまぴょいうまぴょい
≫34二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 11:19:27
ある部屋の片隅に、2つの影があった。
カマライゴンとメカ邪竜である。
「…………このあたりでいいだろう」
そう言うと、メカ邪竜は人間のようにしゃがみ込んだ。
「さあ、やれ」
カマライゴンは機械の手を伸ばすと、メカ邪竜の頭にそっと触れた。
次の瞬間――メカ邪竜が、ぐったりとなった。
まるで、電池切れを起こしたかのように。
そして、その眼から光が消える。
同時に、メカ邪竜の姿も消えた。
「よしよし、うまくいったな」
満足げにうなずくカマライゴン。
彼がやったこととは、メカ邪竜の脳を操り、意識不明の状態にしておいたのだ。
こうしておけば、いざという時に、自分の代わりに動いてくれるはずである。
「しかし、あのガキどもには驚いたぜ。まさか、こんなに早くここに来るとはよ」
彼は、先ほどまでいた部屋の方へと目を向けた。
そこには、気絶した少年2人がいるはずだ。
「まあいい。どのみち、もうすぐこいつらは用済みだ。邪魔者は消えてもらうとしようか」
カマライゴンは不敵に笑うと、その場から立ち去った。
≫83ガンギマリ頭スズトレ21/11/03(水) 11:51:34
「ねえカレトレ。」
「なーに?お兄ちゃん。」
「今度二人で映画見に行かない?」
カフェテリアでのたまたまの出会いから始まった何気ない雑談の最中、スズトレがふとそう切り出す。
「珍しいね、私とお兄ちゃんで二人っきりって。」
「まあちょっと、ね。」
含みがある言い方、何かあるのはすぐに分かった。だがスズトレが意味なく意図を隠す事は少ない。
「…分かったよ、お兄ちゃん!じゃあ予定の打ち合わせしよっか♪」
「ありがとう。私の空いてる日は────」
そして当日。
「ね、ねえお兄ちゃん。」
「どうかした?」
「並ぶ列、間違ってないかなー♪このままじゃホラー映画見ることになっちゃうよ?」
意味はあった、悪い意味で。
「うーん、見間違いだと思うよきっと。」
「でも万が一ってこともあるでしょ?店員さんに1回聞いてみようよ!」
「そのためだけにこの長蛇の列並び直すの?席選べなくなるよ?」
あ、それはまずい。もしこれで抜けた後に結局押し切られた場合に見る席を選べなくなる。もし残ったのが前の真ん中とかだったら間違いなく意識が飛ぶ、それはカワイくない。
「お兄ちゃんもホラーは苦手でしょ?私、前の実況の時みたいに1人で耐えるのはやだなーって♪」
最終手段。カワイイを全開で、スズトレへとぶつける。
スズトレは──
「あ、私驚かされない限りホラーは平気だから大丈夫だよ。驚かないように予め予習もしてきたし。」
──余裕で耐えた。ホラー映画は避けられなかった。
カレトレは──ギリギリ耐えた。けどカワイイは吹っ飛んだ。やはりカワイイまでの道は遠い。
85ガンギマリ頭スズトレ21/11/03(水) 11:52:16
「それでお兄ちゃん、結局なんで隠してまでホラー映画を私に見せたかったの?」
映画を見終わり、気分転換も兼ねて映画館内のスイーツを二人で食べての帰り道、カレトレがそう聞いてくる。
当然の疑問だった。だって映画館に着いてから散々誤魔化したし、なんなら最後認めたからね、ホラーだって。
「…実況は…覚えてるよね。見る前にあげてたし。」
「うん♪マルトレお兄ちゃんもスズトレお兄ちゃんも気絶したせいで大変だったよ♪」
「それはごめん。…で、その回を後から見たんだけどさ。最後の方で素、出てたでしょ?」
「うん、そうだね♪…え、もしかして。」
「そう、カレトレの浸食少しでも抑えれるかなって。」
カレトレがときどきおかしくなるのは割と有名ではある。治す方法も確立されてるから大事にもなってない。
だけど、何となく分かるのだ。その範疇で収まってるのは、カレトレが頑張ってるからだと。
「無理なく素で、"カレンチャンの妹"じゃなく"カレトレ"としていられる場所と機会、それを作ってあげたかった。そしたら少しは耐えやすくなると思ったから。」
「…お兄ちゃん。実はね、素の言動はカワイくないから浸食かえって進んじゃうの。」
「…えっ、嘘でしょ!?」
…言われてみれば出かけ前より少し女の子の雰囲気が増してる気がする。
「ごめん。塩どころか毒送ってた…」
「気にしないで、お兄ちゃん♪誰にだって間違いはあるもん!それに…
お兄ちゃんが今でも私をカレトレとして見てくれてる。それが分かっただけ、私はとても嬉しかったから!」
その言葉と共にカレトレがニッコリ笑う。
太陽のような明るい笑顔、そこに私はウマ娘化前の彼の姿を見た気がして。
少しだけ、安心するのだった。
87ガンギマリ頭スズトレ21/11/03(水) 11:52:33
「でもやっぱ申し訳ないし、何か私に出来ることない?」
ありがとうと伝えた後、カレトレに問う。自分の埋め合わせくらいは自分でしたい。
「あるよ!だけどホントにいい?後から後悔しても遅いよ?」
「大丈夫、覚悟はできてる。」
「そっか♪じゃあちょっと待っててね!…もしもし、お姉ちゃん?うん、うん…分かった!
お待たせ、お兄ちゃん♪」
「電話の相手ってカレンチャン?午後から一緒に出かけるんだっけ。」
「うん、二人で新しいカワイイを探しに行くの!
それで、お兄ちゃんへのお願いなんだけど…」
「ついてきてほしい、ってこと?」
「そう!正直に言うと前からお兄ちゃんには目をつけてたんだよね♪ほら、お兄ちゃんって少し変わった芦毛でしょ?ただでさえ芦毛なお兄ちゃんにお姉ちゃんのカワイイが加われば新しいカワイイが見つかるんじゃないかと思って♪」
…なるほど??カワイイはカレンチャンの魅力、あるいはそれを支えるものくらいとしか分かってないけど、とりあえずカレトレが興奮してるのは分かる。
まあ、着せ替え人形にされるくらいはお易い御用だ。男の頃からリィにたまにされてたし。
「分かった、それでカレトレの浸食が抑えられるなら。」
「ありがとっ、お兄ちゃん!!」
──翌日、スズトレは恥ずかしさで部屋から出られなかった。
≫1681/321/11/03(水) 13:43:19
ルドルフ「トレーナー、この前届いた果たし状の件だが…」
ルドトレ「ヤエノムテキさんたちからのだったっけ。予定がついたの?」
ルドルフ「ああ、先ほど連絡が取れた。でも少しだけ不思議な点があってね」
ルドトレ「ルドルフとレース勝負の話じゃなかったっけ?」
ルドルフ「そのはずなんだが、なぜか指定された場所が教室なんだ」
ヤエノ「三回目の挑戦です。ヤエノムテキです。今回はわけあっていつもの芝コースではなく教室からお送りします。今回のゲストはシンボリルドルフ生徒会長と、そのトレーナーさんです。お忙しい所を来ていただいてありがとうございます。よろしくお願いします」
ルドルフ「よろしく頼む」
ルドトレ「よろしくお願いしますね。ところで、ヤエトレさんのその足は大丈夫なのですか?」
ヤエトレ「これは…一週間くらい前にちょっとボキっとやってしまいまして、まだ完治していないんです。本当だったらレース勝負をさせていただきたかったんですが、こんな調子なので違う形で勝負させていただければと思って、今日はここにお呼びさせていただきました」
ルドトレ「そうだったのですか…お大事にしてくださいね」
ルドルフ「では、その勝負内容とは何になるのだろうか?」
ヤエノ「…駄洒落です」
ルドトレ「えっ」ルドルフ「!?」
ヤエトレ「ルドルフ生徒会長はダジャレやジョークの研究が趣味で得意と聞きました。であればそのセンスを学ばせてもらいつつ、勝負という形で交流できればと思って」
ルドトレ「得意…?センス…?」
ルドルフ「あっはっはっは!今まで並走の申し込みは何度も受けてきたが、まさかダジャレで私に勝負とは!面白い、ぜひ受けさせていただこう!もちろんトレーナーも、ね」
ルドトレ「えっ、私も…?」
ヤエノ「こちらに筆と用紙を用意しました。各々駄洒落を一つそこに書いてください。四人全員が書き終わったら一斉に見せ合って、一番面白いものを書いた人が優勝となります」
ヤエトレ「それでは、よーい、はじめっ!」
~1分後~
1692/321/11/03(水) 13:44:10
「一応ルドトレさんって、もともとは男性だったんですよね…?」
「そうですよ?」
「あ、不快に思われたならすいません。なんというか、すごく女性らしいなって思ったので。俺なんか口調は男の時のままだし、胸もないし、振る舞いも服装も女っぽくないんで」
「人それぞれでいいと思いますよ。それにヤエトレさんはまだウマ娘になってあまり日が経っていないと聞いていますし。でも顔立ちは整っていますし、身長も高めなので、おしゃれはしてみたらいろいろと似合いそうですね~」
「(やばい、距離が近い…なんかわからないけど飲まれそうになる…)ありがとうございます…」
「そういえばルドルフたちはどこへ行ったんでしょうか?」
「少し前に二人で教室を出ていったのは覚えていますけど、戻ってきませんね」
「探しに行きますか?」
「そうですね。行ってみましょう」
少し前
「それで、頼みというのは?」
「私とレースで勝負してほしいんです。シンボリルドルフ生徒会長」
「それは別に構わないが…わざわざ私たちのトレーナーたちに秘密にする必要はあるのか?」
「…あの人の見ていない所で、今の自分の力を試したいんです」
「分かった、受けて立とう。もともとはその予定だったのだしね。言っておくが手加減はしないぞ」
「はい、よろしくお願いします」
1703/321/11/03(水) 13:44:56
「ヤエノムテキさんと走ってたんだね、ルドルフ」
「…見ていたのか」
「うん。ヤエトレさんと一緒に二人を探していたから」
「彼女には悪いことをしてしまったかな」
「ううん、そんなことはない。ヤエトレさんたちは諦めないよ。そして絶対、もっと強くなるよ。それは一緒に走ったルドルフが一番よく分かってるんじゃない?」
「…そうだな」
「ねぇ、ルドルフ」
「ん?」
「走っているあなた、かっこよかったよ」
「…まったく、それは反則だよ。愛しいトレーナー」
「敵いませんでした。何もかも」
「…ああ、見てた」
「届かなくてももう少し食い下がれるはずだと思っていました。その認識すらも甘かった。皇帝の壁はあまりにも厚くて高かった。少しだけ、折れそうでした」
「…ヤエ、黙ってこっちに来て」
「え、急に何を…わっ」
「今は泣いていい。その悔しさを、一緒に乗り越えていこう」
「あ、頭を撫でないでくださいっ。もう子どもじゃないんですからっ」
「妹を支えてやるのは兄貴の仕事だ。トレーナーとしては未熟かもしれないけど、ヤエがつらい時には必ず側にいて支えるから。大丈夫大丈夫、今までだって諦めずに進んでこれたんだから、これから先どんな壁にぶつかっても、二人なら行けるって」
「貴方って人は、本当に…」
「迷惑、かな?」
「…いえ、そうではないです。でも…少しだけ、疲れました。このまま、休ませてください」
「ああ。お疲れ様、ヤエ」
戦績:13戦0勝12敗1分
≫196二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:07:30
カマドラ×メカカマドラはかるいのがいいという要望に答えて軽くしました
前回までの仮○ライダー言うっちまう
完全復活した三女神の激しい攻撃にさらされる言うっちまうトレーナー達。いよいよ追い詰められたそのとき、トレセン学園から突如爆煙があがり、言うっちまうドライバーを付けたパラシンが現れた。が、いつものパラシンとは明らかに様子が違う。
────────
「私この学園に来て、良かったと思ってます」
「……?」
「だって、先輩達に会えたから」
「パラシン……」
パラシンが笑顔で、サムズアップを決める。
「先輩...見ててくださいよ、私の最初で最後の変身...」
カマドラ!メカカマドラ!
are you ready?
「いきます!」ベストマッチ
──────────
次回:最終回
三女神大勝利!全人類ウマ娘化計画始動!
カマドラ×メカカマドラSSです!誰がなんと言おうがカマドラ×メカカマドラです!苦情は下記の番号まで!↓
xxxx-xxx->>200
200二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:08:22
ヴェア
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part370【TSトレ】
≫17二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:13:39
「……んあ?」
ブラトレは、ドアの開く音で目を覚ました。どうやら寝てしまっていたらしい。
「最近色々仕事があったからな……ん、ブライアン」
「なんだ、寝て……」
ブライアンと目が合った。彼女は口を半開きにして目を見開き、信じられないものを目にしたかのような表情をしていた。
「おい」
「どした」
「なんだ、なんだその髪は」
「髪?」
髪がどうした、と思ったところで目の前に自分の髪が目に入った。うねうねと動く水色の髪。まるでそれ自体が意志を持っているかのように。
「うわああ!?なんだこれ!?」
「くっ、とりあえず抑えておけ、縛るものを持ってくる」
そう言うとブライアンは走って出ていった。根元から髪を掴み、そのままスライドして先の方を、もう片方の手で真ん中を持つと、髪の毛は暴れなくなった。
18二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:13:58
「ふぅ……いやなんだよこれ!なんで俺の髪が……!」
死にかけた蛇のようにうねうね動く髪の毛。気持ち悪いが、これならブライアンが来るまで何とかなりそうだと思った途端、今度は酷く暴れだした。
「かはっ!?」
その上、今度は髪が伸び始めた。まるでそこにエネルギーが持っていかれるかのように疲労が生まれ、ブラトレは倒れてしまった。
その目線の先には、テイオーとテイトレがいた。
「テイ……トレ……!」
「きゃんっ!?」
「トレーナー!?」
少女のような声を上げたテイトレが持ち上げられる。水色の髪が腰、口、腿に絡みつき、涙目の儚げなウマ娘を攻めていく。
「テイオー、にげ、んっ!んん」
「なんなの、なんなのこれ!?」
「ウワーッ!なんだよアレ!」
騒ぎが拡がっていく。ブラトレの命を搾り取って成長する髪はその手を伸ばし広げていく。いつものブラトレなら目を背けてしまうような状態にテイトレがなっていく。
だめだ。それはダメなんだ。俺はナリタブライアンのトレーナーであり、同時にブラックヴォルフのチームトレーナーだ。このトレセン学園のトレーナー。こんな訳の分からない事で迷惑をかけて終わりだなんて、許されないし許さない。
朦朧としながら聞こえる叫び声の中、ブラトレの意識は薄れていった。
19二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:14:48
「はっ!」
ブラトレは起きた。何やら変な夢を見ていたようだった。
「はー、はぁ……何だ?めっちゃ汗かいてるし……」
「どうした」
ブライアンが怪訝な目をしてこちらを見ていた。その表情からはなぜか、日常に戻ってきた感覚がした。
「や、なんでもない。それよりどうした?」
「トレーニングの時間、過ぎてるぞ。チームの奴らも待っている」
言われて時計を見てみると、いつもの集合時刻からは5分も過ぎていた。
「え、うわマジだ、今行く」
「まったく……」
急いで書類をまとめていると、サイドテールが手を遮った。それが視界に入った瞬間、ブラトレ少しビクッとしてしまった。
「どうした?」
「いや、わからん……切ろうかな、髪……」
このあと数日間、自分のサイドテールに驚くブラトレの姿が目撃されたとか。
≫35二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:24:54
マッサージ グルトレ
「冷え性対策に尻をマッサージして欲しい?」
「そうなの!見て、これ」
私はタブレットにお尻のこりによる冷え性のページを表示させて隣りに座るグルーヴに見せる。これから更に冷え込んでくることを考えたらできることはしておきたい。
「構わんが、ここでするのか?」
「うん。鍵してカーテン閉めれば大丈夫かな~って」
私はグルーヴにタブレットを預けて、トレーナー室のドアに鍵をかけ、カーテンを閉めた。グルーヴはページをスクロールし、やり方を見ているようだ。
「素人がやって効果があるとは思わんが…」
「グルーヴにやって欲しいの…ダメ?」
「やらないとは言ってないだろ」
「やった~ありがとう、グルーヴ」
だいすき、と抱き着く。グルーヴはいつも私に優しくて見てくれている。私もグルーヴがだいすきでグルーヴに何でもできるし、何をされてもいい。
「わかったからソファーの上で横になれ、このたわけが」
「はぁい」
ブーツとストッキングを脱いでソファーの上でうつ伏せになる。少し胸が苦しいからこの姿勢は好きじゃない。
「始めるぞ」
「お願いしま~す」
36二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 14:25:08
グルーヴが私のお尻を撫でる。フェザータッチのそれにゾクリとくるそれを感じた。思わず漏れそうになる声を抑え、腕で口元を覆う。
「この辺りだな」
私のお尻の上の方を指でなぞる。尾の付け根が近いせいか、呼吸が浅くなっていく。これはマッサージでそういうのではないのに、そういうコトをしているような錯覚をしてしまう。
「力入れるからな」
「あぁんっ……あっ、そこっ…」
「……ここが良いのか?」
「うんっ、もっと……あんっ」
「気持ち良いか?」
「いいよ…グルーヴにされてるの…はぁっ、すごくすきっ」
漏れ出してしまうと止められない。私は抑えることを無意識にやめて、出るままの声を出し続ける。肩を震わせ、息の多い声が出る。尾の付け根に近ければ近い程、思考力がなくなり、反応してしまう身体はエスカレートしていく。
「あぁっ、グルーヴぅ…もっとして」
「ここ、とても凝ってるからしっかりやらないとな」
「いっぱいしてっ……」
時間が許さるまで私はこのままグルーヴにお尻をマッサージされ続け、お尻の凝りが解消された。今度グルーヴにもしてあげよう。気持ちいいコトは共有しないと、私はそう思った。
≫73二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 15:31:18
「トレーニングお疲れ様〜」
「うん、そうだね」
「キタトレさんは私達みたいな娘にも教えてくれるから嬉しいよね」
「だよね…」
…そうやって話すのは無名のウマ娘こと私だった。
今日、キタトレさんのトレーニングに参加した私は同じく参加した子と共に寮への道を帰っていた。
「そういえばさ、サトノジャッジさんと模擬レースしたことあるんでしょ?どうだったの?」「ああ…うん、あれは…」
私はあの時を回想した。
ーーー訳が分からない。
彼女と走りながら私はそう思った。
2000mの芝で彼女に挑んだ私は、後ろに控えたままにいる彼女を何故か恐ろしく感じる。
とうに1000mは超え、レースもそろそろ終盤に差し掛かる頃合い。
特に変化はないはずなのに…
(なんで私は焦ってるの!?)
焦りが身を焦がし、リズムが狂いだす。まるで私が吊られる前の罪人のように。
コーナーの途中で私の焦りは最高潮に達する。
瞬間、声が聞こえた気がした。
ーーー裁きの時間だ。
突如として世界が塗り替わる。ターフの上から只管に白い地平線が広がる世界へ。
(何なのこれ!?)
疑問に思ったタイミングで後ろから光が照らされる。
走りながら恐る恐る振り向く。光の出どころをさぐろうとして…
…私は笑顔で追い上げてくる彼女を見た。恐ろしい勢いで詰まってくる。
(なんで!?苦しいはずなのに笑ってるの!?)
私の頭を焦燥と疑問と恐怖が埋め尽くす。
いつの間にか隣に並んだ彼女を見た時、私は本能的に負けを悟った。
追い抜き、尚も加速していく彼女の背を眺めた私は…
(綺麗な羽根だ…)
本当の『光』を幻視した。
74二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 15:31:43
「…怖かったかな、同時に美しかったけど。」「よく分かんないわね…」
「まあ走ってみたら分かると思うよ」
「そう?なら今度頼んでみようかな…」
私は会話する中で、あの脳に焼きつく綺麗な光をまた思い出していた。
駄文失礼しました
固有を垣間見たモブ、あるいは脳を焼かれた娘の話です。領域に巻き込まれた子とか一部は脳が焼かれてそうである。
ちなみにサトトレには別にタキトゥスみたいな能力は当たり前だけどないので単にそう感じるだけです。
それとタキトゥス対ジャッジ(凱旋門賞)の対決って見たい人いる?いるなら書きます。