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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart196~200)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part196【TSトレ】
≫106二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 09:09:03
タキトレ「あそこに居るの会長とルドトレさんじゃない?あんなことをする関係だったんだ……知らなかった……」
タキオン「時々私はキミが不安になってくるよトレーナー君。私達だって人のこと言えた関係ではないだろうに」
タキトレは天然を発揮して顔真っ赤にして、タキオンは搾乳とかやってた自分たちがあまり言えた話じゃないと若干呆れるよ
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part197【TSトレ】
≫12二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 10:24:55
適度な運動と適度な睡眠、そして美味しいご飯を食べれば健康だ。
でも、どうにも眠れない時もある。
困ったことにそれが寂しい時だったりすると、俺ことダイワスカーレットのトレーナーでも自分の身体を持て余してしまうのだった。
「……やるかあ」
俺はのろのろと押入れから抱きまくらのカバーを取り出し、その中にビニールに入れた砂のパックを入れる。
段々と重みを増していく抱きまくらを、ベッドの上に引き上げ、更に砂のパックを詰めた。
女の子ひとり分より、ちょっと重いくらいの抱きまくらを、俺は下敷きになる形で抱きしめる。
ウマ娘になってからの、お気に入りの安眠法だ。
「……ふぅーっ……」
じんわりと息が漏れる。
誰かに抱きしめられているような、押し潰されている感覚は、俺がひとりじゃない気がして安心感を与えてくれる。
俺の熱が抱きまくらに宿って、その安心感がゆっくりと昇っていく。
安心する気持ちが、足先まで広がって、抜けていくさみしさに身体が震える。
身じろぎをして、何かがばさりと俺の頭に降りかかった。
13二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 10:25:32
「んゃ……ぁう?」
それは着古した俺の……男の時のコートだった。
今は袖が余るので使っていないそれは、そういえばクリーニングに出す前だった気がする。
内側から生地の匂いと、男の匂いがする。
「うゎ……なんだろ、この……すんっ、すんっ……」
なんでだろう。嗅ぎ慣れた、気にも留めなかった匂いなのに、なんでかわからないけど安心する……。
ぽかぽか、ふわふわした気持ちが頭からお尻の先へ溜まっていく。気持ちいいが、じんわりと広がる。
「……んーっ……」
息苦しい。
コートを取ればいいのに、抱きまくらをどければいいのに、そうする気が起きない。
じんわりと汗をかきながら、色々な感覚が上りつめて……やがて、俺はまっしろになった。
「……こんなところで普通じゃないもの身につけてもなあ」
寝起きの俺は、びっしょりとかいた汗とか諸々を流してそうひとりごとを吐いた。
そういえばウマ娘の嗅覚は普通の人より鋭いんだっけ。
だからこれは一般の……一般の、ほら、そういう趣味なんじゃない?と自分に言い聞かせるのだった。
少なくとも、スカーレットにはバレないようにしないと……俺は枕カバーを洗い、コートを……ファブリーズせずに、そのまま掛け戻した。
うまぴょいうまぴょい
≫94シチトレ幻覚マン21/10/10(日) 10:58:15
駄文失礼します。
「ただいま〜」
「おかえり、シチー。」
「とりあえず、お風呂入り…」
その時、アタシの目に衝撃的な物が映り込んでいた。
「アンタ、それ…」
「ああ、これ?タトゥーシールだよ。」
とりあえず、安心した。アイツが男の時の感覚でタトゥーをしているのかと思って心配した。
「今度、入れるかどうかのお試しにしたくてさ。」
「ふーん…」
アイツの身体に、一生残る…
「アタシが選びたい。」
「へ?」「アンタの身体に一生残るんでしょ?なら、アタシが選ぶ。」「べ、別にいいけど。」
「だから、今はこれがタトゥー代わり。」
無理やり抱き寄せて、首元にキスする。いや、強く、強く吸う。痕が残るように、疵が残るように。
「ちょ…シチー、ふっ、んぅうう…」
アイツが吐息を漏らす。いい気味だ。アタシのものになって、アタシもアイツのものになったのに、黙ってタトゥーなんて考えるからだ。
アンタが誰のものか、ハッキリわかるまで、強く、強く。
以上です。ありがとうございました。
≫147二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:30:02
「あっちょちょちょちょちょちょっやばいやばいやばい!」
「うわっしなりがやばいっすよ!そっち持って!」
「わかった!おおっ強いぞ!気張れセイトレ!」
「ぎゃー!3方向から引っ張るのきつい!腕がもげる!もげちゃう!」
「まだテグスは死んでないぞ!もっと引け!」
「うわわ、私も引っ張るよ!親父さんちょっとそこ持つから!」
「ぎぎぎぎぎ、とんでもない大物っすよベガトレさん!」
「あああああああああああ!!」ガリガリガリガリミシミシミシミシ
≫152二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:31:30
「函館行きたい」
「稚内で流氷みたいですわ」
「能登湖も行きたい」
「全部回ればいいだろ」
≫153二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:31:47
「遠いですわ・・・でも網走にようやく着きましたわ・・・」
「マクトレお前よくそんな薄着でいられるな・・・?」
「ブラトレだってそうではありませんか」
「こいつはアホだし納得できるでしょ」
「アホなのは認めるけど俺のことなんだと思ってんの?」
「排熱器官。あー、そうだ次の列車は・・・嘘・・・運行取りやめ・・・」
「嘘だろ」
「よよよ✋」
≫155二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:33:40
トレーナーちゃん、おっはよー☆
あれ?トレーナーちゃんもしかして…ついにウマ娘になっちゃったの!?
…カワイイ~~!!
実はマヤね、他のトレーナーさんがウマ娘になっちゃうのが増えだしたころから
「もしトレーナーちゃんがウマ娘になったらどんな服を着せようかな」って
色々なのをノートに描いてたんだけど…
この感じならマヤのをそのまま着せても大丈夫だね☆
ほらほら早く、マヤの部屋に行くよー!
ブラも着けないとダメだし、あとメイクもちゃんとしてあげるからねー☆
トレーナーちゃん、照れちゃってカワイイ~☆
マヤトレ「夢か……」
≫169二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:46:13
「久しぶりに三人で温泉にはいるね〜」
「そうだね、本当にいつ以来なのかな…」
「以前女子会のついでに行った時くらいだね」
「まあいいか、それはそれとして呑もうよ!」
「…じゃあ私お酒注ぐね」
「なら頼もうかな、酔い潰れたら私がはこぶよ」
元女トレーナー三人組の会話とかこんな感じかな?
≫170二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:47:35
「///」
「ほーらブラトレ真っ赤ですわよ!?どうするんですの!?」
「いやお前が・・・いやお前の提案じゃないなごめん」
「なんで俺たちここに来たの?」
「なんででしょう・・・」
「なんでだろうな・・・」
≫172二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:53:53
タバコ「北海道か…久々だなぁ」
カフェ「前に来たことがあるんですか?」
タバコ「ん…冬ではなかったけどね…」
カフェ「そうなんですか…」
ケツ「待って…待ってください…なんで2人ともこの寒さ平気なんですか…?」
タバコ「…なんでだろうね」
カフェ「…なんででしょう」
≫173二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 11:54:44
「……たしかにネイチャさんも北海道行きたいなー、なんて言ったけどさ。……冬に行かないの?」
「今しかやってないんだよ、この釧路の『まりも祭り』は!」
「まりもがかわいくて好きなのも飛行機で聞いたけど……それでも昨日思いついて朝から日帰りはだいぶ強行軍ですよ?」
「それも飛行機で話したでしょ?それにまりも音頭ノリノリで踊れるようになったじゃない」
「だって……一人でも行くっていうし」
「……ネイチャ。きっと付いてくって言ってくれると思ってた」
「それズルくない?……惚れた弱みかぁ」ボソッ
「……あと、冬の北海道はしっぽの防寒対策がまだ決まってないのもあって、私はこわい」
「そこは我慢しなよ。女の子なんだから」
「大人は色々と弱くなっていくんだよ……」
「よーーーく知ってますー」
※実際の運行状況は知らぬ。これはウマ娘世界の話
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part198【TSトレ】
≫98ガンギマリ頭スズトレ21/10/10(日) 12:29:17
「ねえスズトレちゃん!!風が気持ちいい!!」
「…はい、走るのって風が気持ちいいんですよ。本当に。」
朝7時。まだ日が低く、冷たい風が頬を伝う中を2人のウマ娘…私と、フジトレさんが走っている。
時は数十分だけ遡る。
「フジトレさん健康なったってホント!?」
「あ、スズトレちゃんいらっしゃい。」
フジトレさん。私の先輩トレーナーであり、多くのトレーナーから「ママ」と慕われるほどの大のお節介焼きさん。一方で生まれながらに病弱体質を抱えていて、ずっと苦しんできていた。
そんなフジトレさんがウマ娘になり、それと同時に健康になったとグループLINEに入った。
飛び出さないわけがない。だってフジトレさんには私も何度もお世話になってたし、だからこそフジトレさんが解放された事が喜ばしかったから。
「うわーすごいガスマスクないのに揚げ物作った跡がある!!」
「走ってきたんだから落ち着いて。そんなんじゃ咳き込むよ。」
「いや、でも、ケホケホ…」
「ああ、ほら言わんこっちゃない…今水持っていくね。」
「すみ、ません…」
興奮しすぎて咳き込む私の声を聞いてフジトレさんが動き出したのか扉の向こうからドタドタと音がする。多分ウマ娘の力にまだ慣れきってなくて余計な力がかかってるんだろう。だけどそれがかえって嬉しく感じる。
「ほれ、お水だよ。ゆっくり飲んでね。」
「ありがとう…ございます…ぷはぁ。」
「もう大丈夫かい?」
「はい、迷惑かけてすみません…」
「そんなこと気にしなくていいんだよ。僕がウマ娘になった話聞いてとんできてくれたんでしょ?」
「そうですね。とりあえずお祝いしたくて…」
「ならその気持ちだけで十分。ありがとう。」
フジトレさんがニッコリと笑う。女性になった事で笑顔が前にも増してすごい。正真正銘ママの笑顔と言うべきものになってる。
また大変な事になるだろう男性トレーナー組の理性を応援しつつ空になったコップをフジトレさんに渡す。
39ガンギマリ頭スズトレ21/10/10(日) 12:29:59
と、その時。ちらりと見たことの無い靴が目に映る。
「…フジトレさん、その靴は?」
「ああ、これ?病院の帰りに買った新しい運動靴だよ。今までは運動なんてどうやってもできなかったから。」
そう言いながら、フジトレさんが宝物のように靴を見る。
「…フジトレさん。ひとつ提案があるんですが…」
「うん?なんだい?」
「…少し走ってみません?」
そして、今に至る。
まあ走ると言ってもいきなり飛ばして体力切れとかなったらシャレにならないから、ジョギング程度。
大興奮してついついスピードをあげそうになるフジトレさんを抑えながら近場の河川敷を2人で走っていく。
「走るのってこんなに楽しいものだったんだ…!!」
「単純にウマ娘になったから、もあるとは思いますけどね。私みたいにウマソウルの影響が強いひと以外でもウマ娘になった事で走りたい欲が出た人は結構多いですし。」
「そっかあ!…僕もフジと並走できると思うかい?」
「当たり前です。ただ、運動不足はウマ娘になっても変わらないでしょうし、まずはどこまでやれるかは調べないとダメだと思いますけど…」
「そうだねえ…でももしダウンしてもフジやスズトレちゃん達がいるし、大丈夫かなあ。」
「…それはズルくないです??」
「何が?」
40ガンギマリ頭スズトレ21/10/10(日) 12:30:08
ピンと来てないように呟く。フジトレさんにそんな事言われて何も感じない人はいないと思う、少なくともトレセンには。
…でも、よかった。フジトレさんがこんな事を言える日が来て。
「どうしたのスズトレちゃん、嬉しそうな顔して。」
「いえ、なんでもないです。とりあえずそろそろ帰りましょう。」
「付き合ってくれてありがとうね、スズトレちゃん。」
「いえ、誘ったのは私なので。」
…どうか、フジトレさんのこの幸せが永遠に続きますように。
そんな事を願いながら、帰路へとつくのだった。
「ところでスズトレちゃん。」
「どうかしましたか?」
「帰るまでの少しの間だけなら全力出してもいいかな?」(オメメキラキラ
「…それで倒れられると私の問題なるので…」
「…そうかあ。」
初めて見たしょんぼり顔はきっちり脳内に焼き付けておいた。
≫50二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 12:36:14
トゥインクルシリーズ。
そこは才能に溢れたウマ娘達が、
切磋琢磨し夢を駆ける場所。
『先頭は11番!逃げ切るか!』
誰もが夢見て、誰もが心を躍らせる。
『おおっと!ここで外から6番が上がってくる!』
そんな場所で俺の担当は、
『外が差し切るか!内が逃げ切るか!』
最後方、ぽつんとひとり、名前さえ呼ばないまま。
『壮絶な叩き合い!両者もつれ!そままゴール!!』
レースに負けた。
…何度も見た光景だ。
『すまない、俺の力不足だ。
マーチ、君にはちゃんと才能がある。
伸ばせない俺の責任だ。』
…何度も言ったセリフだ。
『大丈夫だ、あまり気にするな。
こうなる事は最初から分かっていた。
それに私にはまだ約束がある。
だから大丈夫、目指した一つの目標が通過点になった、ただそれだけだ。』
そう答える彼女の右手は、
悔しさを押し殺すように、強く握りしめていた。
51二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 12:36:51
「トレーナー」
その言葉でふと、現実に戻る。
「トレーナー、ウォーミングアップ終わったぞ。
…?何処か調子が悪いのか?
まだその身体になったばかりだろ?悪いのであれば今日は…」
「いや、大丈夫だマーチ。
せっかくこんないい身体を手に入れたんだ。
試さないのは勿体ないだろ?」
「それはそうだが…」
マーチは少し不安みたいだが、納得してくれた。
「よし!それじゃあ早速、トレーニング始めるか。」
坂路やウッドチップコース、
いつも通りにトレーニングをこなして行く。
そして一通り終えた後、
ウマ娘になった身体で始めての並走に入る。
「いや、にしても凄いなこの身体…
人の時よりもずっと軽い…これならいいトレーニングに出来そうだ!」
「だがトレーナー、流石に昨日の今日での並走。
あまり無茶はするなよ?」
「わかってるって!
んじゃ、とりあえず一周回ってみるか!」
52二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 12:37:20
練習コースを走る。
足がとても軽くて速い。どこまでも走っていけてしまいそうだ。
これならマーチの良い並走相手になれる。
そう思いながら第3コーナーから第4コーナー、
そして最終直線に入る。
あと400、あと300、
そしてラスト200に入ろうとしたその時
『走…り…たい…』
自分の中でなにが呟いた。
「トレーナー?大丈夫か?」
気がつくとその場に立ち尽くしていた。
「…へ?あぁ…大丈夫大丈夫!
ちょっと慣れない身体にビックリしただけ。
このくらい余裕のよっちゃんよ!」
「ならいいんだが、さっきも言ったが何が起こるか分からん。細心の注意を払ってだな…」
「大丈夫だって!ほら早くしないと先にゴールしちまうぞー?」
「なッ!?いや待て!それはずるいだろ!」
少しだけ感じた違和感を抱えたまま、
今日のトレーニングは終了した。
≫62ドベトレSSその121/10/10(日) 12:45:06
ここはメジロ家の車庫。
そこに、少し場違いと思われるような
二人が話していた。
「ドーベル、いつの間に免許取ってたの!?」
「まあね、意外とすぐ取れるわよ、ライアン。」
○○の消滅から2ヶ月が経った。
その間にドーベルはバイクの免許を取ったのだ。
兄の忘れ形見であるこのバイクが
寂れてしまわないように。
この思いと共に風化してしまわないように。
「バイクかあ、私はちょっと怖いかな〜なんて」
「まあね、もう少し上手くなったらライアンも
乗せてあげるわよ。」
「いいの!?じゃあ楽しみにしてるよ!」
そんな会話をしながらバイクの点検を
終えるドーベル。そして、
「じゃあ、お昼までには戻ってくるから。」
「気をつけてね〜!!」
ドーベルはヘルメットをかぶる。
「うん。じゃあ、いってきます。」
63ドベトレSSその221/10/10(日) 12:45:38
あの手紙には続きがあった。
2枚目に記されていたのは、
「オレの部屋の机の引き出し」の文章。
最初から誰もいなかったような
屋敷の部屋を訪れ、引き出しを開けると、
そこには、ドーベル専用の
2年分のトレーニングメニューが記された
ノートがあった。
なぜ、そのノートだけが残っていたのかは
分からなかったが、
ドーベルはこのノートの存在を
自分だけの秘密にすることにした。
もちろん内容はマックイーンの
トレーナーさんに提案し、
トレーニングの内容に
組み込んでもらうようにした。
だが、ノートの所在だけは、
絶対に明かさなかった。
兄の存在が残るこのノートが
捨てられてしまうような気がしたから。
そうして今日も「秘密のノート」を忍ばせ、
ドーベルはトレーニングに向かう。
「兄さん、アタシ、今日もがんばるね。」
64ドベトレSSその321/10/10(日) 12:46:43
2ヶ月前、俺の身に「ナニカ」が起こった。
いや、正確には妙な違和感に襲われた、
という感じだが。
俺は元はマックイーンの専属だったのだが、
2ヶ月前から、ドーベルの面倒も
見ることになった。
この二つの出来事が同時に起こったこと。
心の隙間が埋まったはずなのに、
何かが足りない。
そんな違和感がずっと続いていたある日
の事だった。
───────
「なんですの、コレは?」
トレーナー室の机の上に置かれた
名無しのノートを見つけた。
俺ではない。
では、誰のだ?
マックイーンとドーベルは
もう少し可愛いノートを使っていたし、
もちろん、俺はこんなノート知らない。
純粋な疑問と興味に突き動かされ、
俺はノートを開いた。
65ドベトレSSその421/10/10(日) 12:47:38
「コレは……!?」
とてつもない量の情報量だった。
トレーニングに関するノートでは
あったが、それだけでは無い。
栄養学に基づいた食事管理。
最新のスポーツ医学を取り入れた、
マッサージ方法。
そして、ドーベルの好きな物や
接し方などが事細かに記されてあった。
正直、俺と近しい
一種の狂気とさえ思える程の、
内容の濃さがあった。
「いや、そんなことより、
こんなの、ありえない!!」
そう、この違和感の正体は
そんなことではない。もっと別の「異質」。
「この内容は、メジロ流……。
だけど、この見たことのない筆跡は一体……?」
トレーナーにはいくつかの流派が存在する。
その一つに「メジロ流」なるものがあった。
「今この流派を採用しているのは、
俺とライトレとアルトレの3人のはず。
だけど誰とも筆跡が違う……。誰だ……?」
門外不出の古くから続く流派。
それを知るのは限られた人物のみ。
「俺たち3人の他に「メジロ」がいる……?」
始まりは些細な好奇心。しかし、その気づきこそが
「ナニカ」が隠した「○○」を暴く鍵と
なるのは、まだ誰も知る由は無かった。
≫82二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 12:59:55
秋の運動会。本来はトレセン学園職員達の交流会、またはそれに類する小さな催し物であった。だが最近はその風情を変えている。何故なら────
────生徒用の観客席が常設されるようになったからだ。なんなら実況にトゥインクルシリーズでお馴染みの人と解説まで呼ばれている。交流会の予算は増額されていない。つまり実況は勝手に来ているだけだし観客席は生徒達の自作である!!恐怖!!ウマ娘の決断力コワイ!
目当ては当然、ウマ娘化したトレーナー達であった。さあ、生徒達の目線の先、今リレーのバトンを受け取ろうとしているトレーナーがいた。
タイトレである!!
140cmとは思えない存在感を放っている彼(?)はバトンを受け取り懸命に走っている!後ろからはカフェトレ(ケツ)とマルトレでだいぶ遅れながらも快速で飛ばしてくるスズトレとブラトレの姿。タイトレは胸が揺れるのが体の前進運動の邪魔をして速度が上げられない。
「クソ、ここまでなのか!!負けたくない……!!」
悔し涙を流しそうになるタイトレに檄が飛ぶ。
「そうだ!!アタシのトレーナーなら!!諦めんな!!!」
「た、タイシン!!?」
そしてタイシンが投げ物を受け取ったタイトレは、意を決してそれを装着した。それは乳バンド!!ブラジャーによる下からの押さえ込みに対し上からの押さえ込みを行い揺れをおさえるスポーツ用品!
「ありがとうタイシン!!俺は勝つぞ!!」
闘志の火を再び灯したタイトレはブラトレスズトレの猛追をギリギリのところで抑え、リレーに勝利した────。
勝利後抱きしめられたタイシンの性癖は壊れた。
≫99優しい彼と1/621/10/10(日) 13:06:26
古代から人間と酒は深い付き合いがある。最古の成文法である彼のハンムラビ法典にはビール売りの規定が定められ、アメリカで禁酒法が定められた時は違法酒場が乱立したというのだから、人間は酒というから離れることはきっとないのだろう。
「…………」
「…………」
重なり合う視線。瞳と瞳で通じ合う感覚は、考えていることが同じだからこそ発生するものなのだろう。今この瞬間において、自分は目の前の彼と担当であるアグネスタキオンよりも心で繋がっているような気がした
酒と人間が存在する限り消滅することのないものがもう1つ、いや2つ存在する。
1つは今自分と目の前の彼が居る酒宴の概念。互いに酒を酌み交わし、明日に立ち向かう活力を養うべく腹を割って楽しむことは人類が文明を形成する以前から育まれてきたものだ。
そして、もう1つ。
自分達に「速くやれ」という視線が突き刺さる。酒の勢いによって引き起こされる狂騒というものが、今この場を支配している。今この状態を産み出したのがもし神の意志とやらによるものならば、その神はとても愉快な思考をしているのだろうとそう思わずにはいられなかった。
100優しい彼と2/621/10/10(日) 13:06:56
喧騒に包まれる宴会場。不定期で会されるトレーナーたちの慰安会は毎回湧きかえるように盛り上がっているのが常だった。自分は養護教諭としての職務やタキオンとの実験を優先してきたためにあまり参加できていなかったが、それでもこういった宴の雰囲気は嫌いではなかった。
この場所では誰だって平等だ。無論、酒の場だからと言って全てが許されるわけではない。だけど、色々な人々が気兼ねなく話し合えるこの場が自分は好きだった。
「お酒、注ぎましょうか?」
「ありがとうございます先輩。申し訳ありません。注ぎにもいかず」
テーブルに肘をついて特に何かをするわけでもなく盛り上がっている宴会の様子を眺めていると、後ろからかけられた声に反応を返す。
優しげな声だ。こちらを労わるように温かみに溢れた慈母のような声。しかし自分にはわかった。彼女の声には少しばかり何かを期待するような感情があった。
声のする方に向いてみると、そこには徳利を持ったウマ娘が1人。ゆったりとした長髪の芦毛の髪を三つ編みにまとめて蒼い瞳をした彼女は今、悪戯に失敗したかのように少し不満げな顔をしていた。
「なぁんだ、気付いていたのかタキトレ。そうなら先に言ってくれ」
「先生含めて最近色々と騙されたものですから。オグトレさんも元気そうで」
「お前さんも元気で何より。色々とは気になるが、ま、とりあえず先に一献といこうか」
目の前のウマ娘は自分にとっての先輩で、トレセン学園でも屈指の人気を誇るオグリキャップのトレーナーでもあった。
隣に座ってもらった彼に酒を注いでもらい、二人だけの乾杯をする。グイッとお猪口を飲み干すと、カアっと喉元に熱が通り体に熱が籠っていくような気がする。目の前の先輩を一目見やると、上機嫌になりながら自分にとっては少しばかりキツイ酒を躊躇なく飲み干していた。
「随分と強いお酒ですね」
「こういう場で飲むなら悪くない酒さ。それに、お前さんの酔っている姿も少しは気になるからな」
「これでも養護教諭ですから。そう簡単に酔うわけにもいかないんですよ」
「それもそうだな」と口の端を上げて返す彼に、今度は自分から注ぐ。並々と注がれた酒をオグトレはまた一気に飲み干した。酒に強い人だ。彼とそういった席を共にする機会が少ないためかはわからないが、自分はこの人が酒で酔ったところを見たことが無かった。
101優しい彼と3/621/10/10(日) 13:07:25
「そういえばだけど、お前さん随分と変わったね」
「……同じことを先生にも言われましたよ。俺ってそんなに変わりましたか?あんまり変わりないと思うんですが」
持ち込んだ菓子をつまみながら酒を飲んで話をしていた自分に、彼から以前恩師から言われた言葉を同じよう言われる。自分としてはあまり変わっている感覚が無いが、もしかしたら他の人からすれば自分はわかりやすいほどまでに変わっているのかもしれないと疑問に思った。
「あの人ほど的確には言い表せない自信があるけどな。なんというかこう、欠けていたパズルのピースがようやく埋まったというか。最近、何かあったか?」
「そこら辺は秘密ということで何卒。俺にも恥ずかしい部分はあるんですよ。しかし、「パズルのピース」、ですか」
「ま、良いことってのは確かだからそのままでいいさ。……それより、どうしてお前さんは酒の席で〇ッキーを齧っているんだい」
「意外と酒に合って好みだからですよ。ささ、もう一杯」
互いに酒を酌み交わし、互いが好む酒の肴をつまみながら他愛のない会話を交わす。レースのこと、トレーニングのこと、最近どう過ごしているかまで気兼ねなく話していく。
最近はこういった宴席に参加できなかったために話そうとして溜めこんでいた話題を、彼は笑って優しく聞いてくれた。特に、以前自分と恩師が再開して喫茶店で真面目な話をしている時に自分の髪が青く発光していた上に、会話の内容をほぼ全てタキオンに聞かれていた話などは笑いを堪えて肩を抱いて震えていたぐらいだ。こういった包み隠さずに話していることに楽しく反応してくれるというのは彼の魅力の1つであるように思う。
そうして話していると、宴会の中心から響く喧騒の音が強くなってきた。ウマ娘となって鋭敏になった聴覚を傾けてみると、どうやら宴会での余興に王様ゲームをやろうという話だそうだ。しかし、宴会の参加者は50を超えている。全員が集まってくじを一斉に引くわけにもいかないとのいうのに一体どうやってやるのだろうか。
102優しい彼と4/621/10/10(日) 13:08:04
「オグトレさん。なんか王様ゲームの話がでてますけど、この人数でできるんですか?」
「ん?ああ、今回は参加者全員に番号を振って、ランダムで選出した2人に更にランダムで選んだお題をやらせるって形式らしいぞ。宴会場の入り口に名前と番号が書かれた紙が張り出されてただろ?あの番号を使用するらしい」
「ああ、そういうことで。自分はたしか17でしたけど先輩は?」
「私は15だな。そうそう当たることも無いし、気楽に行こうか」
宴会の余興で王様ゲームをするためだけにそれだけの準備をするというのだから、今回の責任者であるスズトレの力の入りようが解る。確実に当たらないということは無いが、今回は自分の師や更にその師匠であるトレーナーに復帰したダイタクヘリオス担当が居る以上、常識の範囲内でのお題しか出題されないだろう。多少空気は悪くなってしまうが、本当にダメなお題なら断ればいい。
「では一回目行きますわ。15番のオグトレさんと17番のタキトレさんでキスをしてくださいまし!」
会場がどっと沸きかえる。宴会が始まってから既に2時間以上。いくら中央所属のトレーナーである彼らも、大量の酒精が入った状態の頭でまともな思考を働かせることができる者はこの場にはほぼ存在しなかった。ほぼノリで行動するエリート集団がそこに居る状態だった。
しかも性別が変わったとはいえ両方とも男同士であるために忌避するよう会場にこのお題を拒否していいという動きは一切なかった。それどころか外見は整っているウマ娘同士のキスということで、一部のトレーナーからは何か期待するような空気が流れていた。
「……」
先程から黙って考え込んでいる隣の彼をちらりと見る。
きっとキスはしたくないが、だからといって頑なに拒否をしてこの場の空気を悪くしたくないのだろう。しかもこれは1回目だ。これを拒否してしまえば今後の流れを壊してしまい、今回の宴会の準備をしてきたスズトレの顔に泥を塗りかねない。彼にそういった状態を引き起こさせてしまうのは自分としても辛かった。
103優しい彼と5/621/10/10(日) 13:08:45
「……オグトレさん」
「……なんだ、タキトレ」
「目を、瞑ってくれませんか?」
だからこそ、ここは自分が動かなければならない番だった。いつも周囲に気を配ってくれて、恩のある彼に辛い役割を背負わせるわけにはいかなかった。
「それ、は、」
「俺、オグトレさんのことが好きです。いつも周囲に気を配ってくれて、こういった宴会の後も後片付けや皆の介抱もしてくれて、そういったところが大好きです」
「何を言って」
「だから、お願いします。目を瞑ってくれませんか?」
彼の発言をわざわざ遮ってまで言葉を続けて、頭を下げる。彼が将来このことで気にかけなくていいように自分が頼んだからやるように方向性を定めた。何か誤解をされるかもしれないが、それでも構わなかった。
「……わかった。後輩の頼みだからな。よろしく頼むよ」
「ありがとうございます。優しくします」
こちらを向いて、恥ずかしそうに頬を赤く染めて目を瞑る彼は、傍から見れば美少女にしか見えなかった。
承諾してくれたことに感謝をしながら口づけを交わす。唇が触れた瞬間ビクリと震えた彼の身体を手で支えて接吻をする。周囲の喧騒はもう気にならなくなっていた。もう彼が同じことをしなくていいように。今これを見ている者達に見せつけるように優しく、優しく互いの唇の感触をただ確かめ合うようにしばらくの間、それは続いた。
「……ぶはっ」
もういいだろうと思ったところで息を吸うために口を話す。
タキオン以外と交わした2人目のキスはアルコールと甘味の混ざったかのような甘ったるい味と臭いをしていた。
104優しい彼と6/621/10/10(日) 13:09:54
彼と接吻を交わして、少し経った後。
「先程は本当に申し訳ありませんでした……」
「まったくだ。お前さんがまさかとんでもない勘違いをしていたとは」
自分は誠心誠意の謝罪と反省を籠めての土下座を行っていた。穴があったら入りたいどころではなく、マリアナ海溝にでも沈んでしまいたいほどの後悔と罪悪感が今の自分には合った。
「まさか手にキスをするなんて方法があるとは……」
そう、自分は完全に失念していた。キスと聞いた瞬間に自分は口と口での接吻をしなければならないと考えていたが、何も対象が口である必要はなかったのだ。事実、彼はそう考えていたし、自分の後にキスをすることになったペアの中には手にキスをする者もいた。
しかも、
「しかも愛の告白をしてきたかと思ったら、接吻させてくださいのお願いだったとは。心配して損したぞ」
「返す言葉もありません……」
キスをする前にした自分の言葉。あの時は彼を傷つけたくないと自分の想いを隠さずに伝えてお願いしようとしていたのだが、彼には告白の言葉だと受け取られてしまったらしい。幸い、その言葉は会場の喧騒のおかげで他のトレーナーに聞かれることは無かったが、彼はキスをしている最中気が気ではなかったそうだ。
自分が2つも勘違いをして唇にキスまでしたというのに、許してくれる彼には頭が上がらない。自分を恥じて消え入りたい気分だった。
「顔を上げてくれ。間違えることはある。それよりも……」
「今は酒が飲みたいんだ。申し訳ないと思うんなら、一緒に飲んでくれないか?」
彼に促されて顔を上げると、そこには一升瓶とグラスを携えた彼の姿があった。
自分は彼の期待を裏切ってしまった。もしかしたら彼は自分の顔なんてもう二度と見たくもないのかもしれない。でも彼は自分を飲みに誘ってくれた。いくら飲んでも酔わない彼と一緒に飲めば、間違いなく自分は酔いつぶれるだろう。だとしても、今は自分と一緒に飲んでくれと言ってくれる彼の心遣いが嬉しくてたまらなかった。
「俺は酔い潰れちゃいますけど、それでも大丈夫ですか?」
「気にするな。いつものことさ」
確認の意味でそれでも一緒に飲んで良いかと聞くと、返されたのはいつもの様な優しい肯定。
彼にはかなわない。
そう思いながら席に着き、彼と自分のグラスに酒を注ぐ。
もう一度乾杯をして飲んだ酒は彼の心のように、熱く、暖かかな心地がした。
≫164二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 14:01:41
『カマキリライオンドラゴンの鱗』
『メカ邪龍の残骸』
『パラシンの毒』
『セイブルコンボの写真』
『カマドラゴンぬいぐるみ』
178二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 14:06:15
スズトレ「ネイトレさん!あのぬいぐるみって今ある!?」
ネイトレ「ネイチャ。あれって自分の部屋?」
ネイチャ「ううん、荷物に紛れ込んでた……タハハ」
ヨンダー?
スズトレ「!!借りてもいい?」
ネイチャ「はい。返ってくるならどうぞ」
スズトレ「ありがと!今度礼するね!」ダッ!
アーレーー
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part199【TSトレ】
≫9二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 14:21:47
(ウマ娘化した際のやり取り)
「やべぇカワカミ!!!俺の顔を見てくれ!!!
「まぁまぁまぁ!その姿は私の憧れた白馬の騎士様!!!」
「そうなんだよ!凄いだろ!「「でも!!!」」
「「身長が足りない(ですわ)!!!」」
「そうなんだよおおおおお!!!測ったけど149!!!こんな白馬の騎士は解釈違いだよなぁ!!!どうせならもうちょい低くなった方がまだネタになったよおおおおお!!!」
「その通りですわ!!!トレーナー様、ついでにもう1ついいでしょうか?」
「あぁ来い!大体言われる事は分かってる!」
「「胸が小さ過ぎ(ですわ)!!!」」
「そうなんだよおおおおお!!!測ったけど71!!!こんな白馬の騎士は解釈違いだよなぁ!!!白馬の騎士ならしっかりと分かるくらいはあるはずだよなぁ!!!ウマ娘になったからって緊張しながら胸を触った俺の純情を返してくれええええ!!!!!」
≫115二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 15:24:02
フクトレ「今日のゲェムはぁ↑キィャサリィィンでぇす(若本の真似)」
スズトレ「75点」
マルトレ「おっ高得点?200点中?」
スズトレ「7500点中」
フクトレ「10点で良くない??泣くぞ」
マルトレ「ともかく、これパッケージ的に放送できんの?やばそうな感じするけど」
スズトレ「そうですね……ちょっとえっちな感じがします」
フクトレ「ん?スズトレもう一回言って?」
スズトレ「え?だからちょっとえっちな感じが」
フクトレ「……まあいいこのゲームなんと対戦できます。2人にはこーぉーれをやっぁってもらいますぅ(突然の若本の真似)」
マルトレ「対戦?」
スズトレ「対戦?あと3点です」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part200【TSトレ】
≫18二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 16:00:03
この地を造られた 御言葉に感謝。
誰をも招かれて 行く道照らす
いのちのことば たたえよ。
140-90-55-80。
人として生きられた 御言葉に感謝。
言葉と行いで 御恵み示す
いのちのことば たたえよ。
140-90-55-80。
原書に記された 御言葉に感謝。
時代をつらぬいて 御神を示す
いのちのことば たたえよ。
140-90-55-80。
言葉の壁超えた 御言葉に感謝。
時代は動いても常に輝く
いのちのことば たたえよ。
140-90-55-80。
女神に生かされて 御言葉に応え、
感謝と喜びの 杯飲もう。
いのちのことば たたえよ。
140-90-55-80。
≫40二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 16:09:15
いつくしみ深き 友なる頭サイゲ野郎は
罪、咎、憂いを 取り去りたもう
こころの嘆きを 包まず述べて
などかは下ろさぬ 負える重荷を
いくつしみ深き 友なる頭サイゲ野郎は
我らの弱きを 知りて憐れむ
曇り悲しみに 沈めるときも
祈りに答えて 慰めたまわん
いつくしみ深き 友なる頭サイゲ野郎は
変わらぬ愛もて 導きたもう
世の友われらを 棄て去る時も
祈りにこたえて 労りたまわん
≫101シチトレ幻覚マン21/10/10(日) 16:28:25
駄文失礼します。完結編です。
その後、何度か走る機械があって、レースでも走ってみたがあの時のような事は起こらず、あの時ほどの切れ味のある末脚もないまま、スプリングステークス前日を迎えた。
「…今ん所、デビューの時みたいなことにはなってないけど……」
「うん、心配掛けてごめん。明日のレースで、ちょっと考えよう。これからのレースのこと。」
「……怪我したら、許さないから。
」「…うん。」
彼女と、そんなやり取りをしてから私は眠りについた。
「おい、こっちを見ろ。」
"んっ…貴方…は…"
「俺は、お前だよ。」
私の目の前には以前の、男の姿をした私が、見たことない生き物を連れて、立っていた。
「お前、このまま走り続けるのか?そんなこと考えてるなら今の内に諦めろ。」
なんで…
「どうせ、失敗する。ドラムだって失敗した。それにシチーのことだって、もっといい人に預けられなかった。」
「こんな、ろくでもない奴に入れ込んで。このままじゃシチーが幸せになれる訳ない。」
そんなことない、私はどれだって諦めないよ。
「そんなこと、お前に出来るのか?俺から生まれた、シチーの劣化コピー以下の癖して。」
"へ?"
「お前は、俺の中に作られた、投影されたシチー像が元になってるんだよ。シチーへの憧れの結果、自分の精神内で作った理想のシチー像。それがお前だ。」
102シチトレ幻覚マン21/10/10(日) 16:29:49
"そんなこと、有り得るはずが…"
「もちろん、そんなこと有り得るはずがない。だが、ウマ娘になって、女の肉体とウマソウルの衝撃が重なりあった結果、人格ともいえる構造になって俺から主導権を奪った。それが、性自認の速さへの回答だ。」
そんな…奪ってなんか…
「そうだな、俺が今ここにいる以上、正確には入れ替わったんだろう。だけど、現時点で俺の意識はお前のせいで出てこれてない。その結果。」
そいつが、私の7日間の思い出に指を指した。
「こんな酷い勘違いを生んだ。これ以上、みんなを、シチーを失望させる訳にはいかない。今すぐに…」
"けど、尚更余計に諦められない。
だって私は、シチーと同じ側だから。"
「同じ、だと?」
"そう、確かに私は歪な人格かもしれない。けど、そんな私が生まれたのは確実に、あの瞬間だった。"
私が、指を指す。ウマ娘になったその日に起きた、彼女とのやり取りを。
"彼女が、私の諦めない心の原動力になってる。その彼女が、一緒の側に居てくれてるんだ。なら、どんな理由があっても私は、絶対に諦めないよ。"
"シチーを幸せにすることも、ドラムを続けることも、レースを走ることも、全部、ひとつ残らず、諦めない。"
「呆れたな。親すらいない、そんなやつに出来るはずが…」
その時、変化があった。状況を静観していた、4足の未知の生き物が、こちらに寄ってきた。その長い頭をこちらに擦り付けて、懐いてきてくれたのか…?
そいつと頭を合わせた途端、そこから、そいつの感情が流れ込んで来た。
失望、未練、悔恨、怒り、怒り、怒り、怒り、怒り…。
期待に応えられなかった、身を焼き尽くすほどの、怒り。
"そっか、貴方も、諦めたくないんだね。"
その生き物は、身震いひとつすると、私の眼を見つめてきた。
103シチトレ幻覚マン21/10/10(日) 16:31:02
"…もう一度、もう一度やってみよう。今度は、私もいる。一緒に、進もう。"
その生き物は、光の珠に姿を変えると、私の中に入っていった。
夢の中でぼやけた像だった私が、ひとつの形を象っていく。
「私の中から…もうひとつの温もりと、鼓動を感じる…」
「アイツが、まさかそんな…」
「で?アンタはどうするの?」
「……アイツが信じるなら、もしくは…でも…」
「…良く考えてみれば、おかしな話だった。私は確かに彼女から生まれたような物。だけど、その最初にはアンタ、いや"俺"の感情がなければ成立しなかった。"俺"の諦めたく無い気持ちがなければ、アタシの精神の核は生まれなかった。」
…そういや、ドラムを辞めないよう説得したのもシチーだったか。
「だから、ここいらで私と一緒に、もう一度、諦めずに進んでみよう。」
"俺"は、首を捻ったあとにこう続けた。
「……良いだろう、俺は、お前の中から、お前を見てやる。お前がどこまでやれるのか、それを見定めてやる。ただし…」
「ただし…?」
「シチーは何があっても、幸せにしろ。それが、"私"と俺の契約だ。」
「当たり前でしょ。死んでも幸せにしてやる。」
"俺"は、その言葉を聞くと私の影に溶け込んでいった。
私の中の鼓動は、3つになった。
104シチトレ幻覚マン21/10/10(日) 16:32:02
朝起きると、アイツは一筋の涙を流してた。
「どう…したの…?」
「勝つよ、今日。」
憑き物が落ちたアイツの顔は、朝日に照らされて、一際眩しく見えた。
人並み、いやウマ並ならぬウマ娘が、ターフに揃いゲートに入っていく。G2重賞、スプリングステークス。G1とまではいかずとも、非常に大きな舞台。
だけど、不思議と緊張は無かった。身体が軽くて、脚に力が漲る。ようやく、私の身体になったような感覚に、私は心を踊らせていた。
ゲートが開く、皆一斉にスタート切ると、私は最後方に回った。
デビュー時の脚質は、より私の本能的に適したもので、その結果、マイルでの追込という稀有な走り方を選択することとなった。
"最終コーナーまで脚を溜めきる。"
それが、それだけが、私の作戦だった。
特にレースに関わることなく、最終コーナーに差し掛かった。
"そろそろ、仕掛けるか。"
バ群の中の切れ間にこの脚で切り込んでいく。そうして、バ群の中に突っ込んで行く内に、聞こえるはずのないドラムの音が聞こえた。大小様々の音が、リズムを刻んでいた。
105シチトレ幻覚マン21/10/10(日) 16:33:30
私は、内なる興奮を抑えつつ確かめる為に、耳をすませた。結果、ドラムの音ではなかった。レースの音だった。優駿たちの息づかい、足音、そして、心臓の鼓動。それらが重なり合って、私にはドラムのように聞こえたのだった。
それに気づいた私の興奮は、最高潮になった。答えは単純。私は、この中で、誰よりも上手く─
「シンボリマティリアル!最後方から突然現れた!凄まじい末脚で駆け上がっていく!!」
ドラムが、叩ける!!!
期待、解放、歓喜、歓喜、歓喜。
あらゆる興奮が、私の中で、鼓動となって、リズムを刻む。
まるで、雷のようなリズムが鳴り響く中、一際大きな鼓動を轟かせながら駆け上がっていく。
その鼓動で、私の中のリズムがより研ぎ澄まされる。私を取り囲む全ての音が、雷鳴のようなジャズを奏でていた。
そして、ついに─
「今回、初の重賞レースを勝ち抜きました。これから、そして今の貴方から一言!」
「…私はシンボリマティリアル。」
心の赴くまま、興奮に任せて口を開く。
「ターフで、私の鼓動が聞こえたら、私が来た合図だ。」
私の、ウマ娘としての新たなセッションが始まる。その瞬間を、新たな「シンボリ」への雷鳴で迎えた。
以上です。ありがとうございました。
≫166二次元好きの匿名さん21/10/10(日) 17:26:21
「私は変わったわ、ウマ娘になって私は、力を得ました。今までの私とは違います」
「さあ、行くわよ、カワカミ!私たちの王子様はあの夕陽の向こう側に!」
「私たちの力で、捕まえてみせるわよ!」そう叫びながら一緒に走りこみ
「私の理想の王子様?ふふ、よくぞ聞いてくれました!私の理想の王子様はですね、私が甘えたいときには甘えさせてくれて、優しく抱きしめてくれる包容力のあるかたがいいわね。でも時には私に甘えてくれると嬉しいわね。真っ白い肌にスラっとした身長、私よりも身長が高い方がいいわ。それでいて甘いマスクでry」
「ええ、かしこまりました。では早急にこの案件は対処しますね。何か、私に意見でもあるのですか?(キッ」(あ、あわわ……男性の方と話すと、緊張してしまう……う、上手く話せないわ……)
「ふふ、今まで男性で話せなかったけど、ウマ娘になった方なら話せるわ!さあ、一緒にトレーニングをしましょう!今の私たちならこの体を使ってトレーニングに活かすこともできるわ!」
とりあえず、婚活カワカミプリンセストレーナーの台詞をざっと考えてみました