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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart161~165)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part161【TSトレ】
≫38ガンギマリ頭スズトレ21/10/06(水) 13:12:40
まともトリオと牡蠣アフター
「…こいつはひっでぇ…」
「ねえグルトレ、これなんて地獄絵図?」
「…さあ、強いて言うなら牡蠣地獄?」
「この状況じゃ笑う気にもならねえな…」
そういうフクトレの声はいつもよりか重い。まあそれも当然である。目の前には大量のベッドが置かれ、トレーナー達が屍のごとく並んでるのだから。
事は昨日、最近新たにトレーナーになった子の親が牡蠣を差し入れてくれたものの、それが実は加熱用であり生食用という言葉を信じて食べたメンバーが軒並みKOされた。
私はオグトレと調理していたから回避、フクトレはフクキタルの占いで回避、グルトレはたまたまグルーヴが調理してくれた事で回避。
他にもそれぞれの理由で回避できた人はいるけど、それ以上にダウンしてる人が多い。
「…ちなみに生徒は?」
「こっちほどじゃないけど結構ダウンしてて大変だから回せるほどじゃないかな。何より生徒側は生徒会全員無事だけどこっちはルドトレもブラトレもやられてるし…」
「んで俺たちか。どうする、まず動ける人数の正確な把握から始めるか?」
「お願い。看病以外にもやることいっぱいだし無事な人が誰か、どんな事をできるかは確認してから役割決めたいから。」
「OK、そういう事なら私が行ってくるけど、優先して欲しい人とかいる?とりあえず器用万能なオペトレさんかなーとは思ってる。」
「そういうことならバクトレも優先度高いんじゃねえか?もし表に出たら大変なことになるぞこれ。」
「あー…」
確かに、加熱用を生食用と間違えて伝えた結果大量にあたったとか報道されれば大問題になる。特に新人の子が危ない。
「…そういう事ならキタトレやサトトレも結構頼りになるかな?あとベテランさん。」
「あの人そういや医師の資格も持ってたんだったか…」
「分かった。とりあえずオペトレさんとベテランさん、次にバクトレ、キタトレ、サトトレを優先しつつ無事な人を確認してきて、スズトレ。」
「うん、任せて。」
「フクトレ、スズトレが確認してくれてる間にダウンしてる人を症状の度合いで並べ直したいんだけど力貸してくれる?」
「おう。その間にフクキタルにも占ってもらってみるわ。」
「それじゃあ、解散!!」
グルトレの一声ともに走り出す。
長い長い一日の始まりだった。
39ガンギマリ頭スズトレ21/10/06(水) 13:13:11
「うぅ〜疲れたよぉ…」
「おつかれぇ〜でもみんな回復したしよかったよかった〜」
「そうだねぇ…ううっ、よかったぁ…」
「…全く。」
すっかり酔いきった2人を見てため息をつく。牡蠣による騒動も数日かけて終息し、今はそのお疲れ様会。
グルトレは元から飲んで泣き上戸になったところをスズトレと2人で相手する事が多い。
一方でスズトレはウマ娘化してなおコップ2杯で泥酔する耐性の皆無さであり、それを自覚しているがゆえにあまり飲むことはない。まあ今は見事にできあがってるが。
「あれ〜?フクトレ飲まないの〜?楽しいよ〜?」
「飲んではいるけど潰れる予定はないな。俺まで潰れたら誰がお前ら連れて帰るんだよ。」
「あ、そうだね…ごめんねぇ…」
「グルトレよしよし〜ありがと、フクトレ〜」
そう言いながら片手でなでようとしてくるスズトレの手を回避する。
スズトレは酔うとポジティブと抜けた部分が強調され、ひたすら明るい天然になる。こうなるといつものしっかり者な面も落ち着いた雰囲気も形すら残ってなかった。
「もう何回も見てるがホントにテンションおかしくなるよな、お前…」
「えへへぇ〜どやぁ!!」
「褒めてもらってよかったねスズトレ…ぐすっ…」
「はぁ…飲み放題切れるまで残り30分だぞ、頼めるもの頼んでけ。」
「わかったぁ…ありがとう…」
「りょ〜!!」
あまりギリギリに頼んでも迷惑になると、2人の意識をメニューに向けさせる。今のうちにある程度荷物を…
「…もう決めたのか?」
「ううん、まだだけど…ぐすっ…」
「昼のMVPはみんなだけど〜今のMVPフクトレだから〜」
「…分かった。2人とも、まだ食えるな?」
「食べれるよぉ…」
「お〜?デカいの行っちゃう〜?」
「ああ、〆代わりにデカいの行くぞ。」
それぞれテンションの違う返事が来て、俺は呼び出しのボタンを押す。
もう数十分だけ、部屋には明かりが点っているのだった。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part162【TSトレ】
≫40二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 14:40:57
「…最近、自撮りにパフェを題材にしてたら…体重が…。ウマ娘になってからスイーツがすごい美味しく感じるようになって…」
「…俺も…マヤノに付き合ってスイーツ巡りしたり、マクトレに付き合ってストゼロごくごくしてたら…腹回りが…」
「ふふ、お姉ちゃんにばれたら死ぬ…カワイイが足りてないって怒られる…」
「俺もマヤノパパにばれたら…よしダイエットだって喜び勇んで山に連れてかれる…」
「大変だねぇ…。ボク太らない体質だからよくわかんないけど」モキュモキュ
「「…………ちっ」」
「はいはいカワイイが削れてるよカレトレ。あとマヤトレは大人しくマヤノパパに頼めばいいじゃん。絶対瘦せるよ?」
「カワイイ…カワイイってなんだろ…。あ、芦毛…」
「いやだ…また山狩りされながらサバイバル生活はいやだ…」
「…はぁ」
「──そんな時は筋トレだ!!!!!!」ムキムキウマァ
うーん今ある情報だけでも導入にすごい便利
二人称が決まればそれだけで動くタイプ
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part163【TSトレ】
≫11二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 15:22:33
三女神くぅん
君の肉体に、俺はどぉんどん、おみまいしていくぞぉ
選べよ
スクワットか? それともプランクか?
いくぞぅ俺は カロリーが脂肪にならないうちに
どーも筆頭女神さーん
知ってるでしょう~?
リャイトレで ございます
おい、 筋 ト レ し ね ぇ か
残り二人の女神もおいでぇ
スクワットするぞぉ
辛いかい?
おにいさんはもっと辛い思いで得た筋肉を君たちに奪われたんだよぉ
最後までやれよぉ
そしてそれが終わったら俺は プランクをやらせるんだ
女神さーん
知ってるでしょう~?
きっつい正しい姿勢で
プ ラ ン ク や ら ね ぇ か
≫63二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 15:44:36
「トレーナーさん!!メジロ家の筋トレルームだからってブラはちゃんとしてくださぁい!!」
「いや筋肉の胎動の邪魔に……」
「せめてニップルシールドつけてくださぁい!!」
「たしかに……汗だくシャツで擦れると痛いもんな……ウマ娘になってもそこは変わらないのか……」
≫86二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 15:54:49
M・E・G・I・R・O メジロッ
M・E・G・I・R・O メジロッ
スリー・ツー・ワン・マッスル!!
胸の鼓動がターフを焦がす
今日のレースは並じゃないぜ
悪の女神に負けたら最後
トレセン闇に包まれる
愛するウマのまなざしが
走るたび筋トレのたび
おれを強くする
(kick)ルール破りの
(jump)悪の三女神
さあ筋トレは
ここまでだ
(attack)最終コーナーの
(muscle)逆転アナボリック
おれの愛バのメジロライアン
≫132二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 16:11:11
俺のマッスル
めっちゃ消えた
俺のマッスル
めっちゃ消えたNoo
俺のマッスル
めっちゃ消えたから
ウー!?💢(キレてるよ)
ハァ!?💢(キレてるよ)
三女神潰す
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part164【TSトレ】
≫23二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 16:36:28
キタトレとサトトレ
キタトレの元に向かったサトトレだがその光景に少し困惑していた。
(また新しいウマ娘が来てる…)
そう、キタトレのトレーナー室は割と落ち着いた雰囲気の部屋だが、よくウマ娘がいるのだ。
ーーーそれもキタサン以外の
もちろん彼女もキタサンを最優先なのはそうだが
その優しさが故に、他の娘の話にも付き合ったりしているのでこうなるのだ。
「あのキタトレ?」
「何かしらサトトレ。今ちょっと寝ているキタと他の子がいるから静かにね」
「いやその…また新しい娘が増えてない?」
「ああ、数日前にコートを掛けた娘が返しに来たからね。もてなしてたら眠ったのよ」
「そっか…」
「…こっちに来なさい」
ソファに座る彼女に手招きされ、僕が近寄ると抱き寄せてきた。
「わっ!ちょっと…」「軽いわね、食べてるかしら?」
「…食べてるよ」
「そう、ならいいわ。いいかしら、貴方はもっと自分を労りなさい。これは心配させた罰よ」
そういって僕を膝の上に乗せて抱き、胸に顔をうずめさせてくる
「…暖かい」
「休める内に休みなさい、逃げないように手は離さないわよ」
「…ごめん…ありがと」
「構わないわ、私と貴方の仲だし。…おやすみ」
そっと僕の意識はとけていった
音のない四人だけの部屋で、時は過ぎていく。
≫151二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:08:12
いやぁ……二択を迫られたアヤベさんが覚醒して
「なんで二択なの?」
「妹を生かしてトレーナーを救えない」のと
「妹を殺してトレーナーを救う」のふたつだけじゃないでしょ
「なんで”妹を生かしてかつトレーナーを救う”が選択肢に無いのよ」
って言いながら三女神と対峙してブルトレとかの力を借りながら最後ちっちゃいウマ娘とトレーナーを連れて三人で手をつないで現世に帰還したのは名シーンでしたね
≫166二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:12:23
「アヤベお姉ちゃん♪」
「アヤベお姉ちゃん♡」
「は?」
「待ってアヤベさん…アイアンクローは駄目だって…」
「フクトレから履修してたりします…?」
「…………まったく、変な影響を受けないように──」
「あ、アヤベお姉ちゃん…なんて…」
「……!?」
「わあアヤベさん顔真っ赤! まあ見えねえけど」
「手も熱くなってるくらい! まあ見えないけど」
「う、うるさい…」
「がふ…て、照れ隠しにしても投げるのは無いと思うの」
「お兄ちゃんの方だけ割と雑なあたりにカワイイ格差を感じる」
「だ、大丈夫ですか二人とも!」
「気にしなくていいわよ。良い薬よこのくらい」ナデ
「わあアヤベさんお姉ちゃんしてる!」
「いいなあずるいなあカレンにもやって♡ なんてね♪」
「うるさい!」
みたいな平和さでもええんやぞ
≫187二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:18:33
どうして?どうして「お姉ちゃん」は泣いてるの?
「私」が「彼」じゃないから?
「私」が「私」じゃないから?
どうして?どうして?
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part165【TSトレ】
≫25二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:26:10
「ねえトレーナー」
「どうしたタイシン」(腕立て)
「なんかむさ苦しい気がするんだけれど」
「気のせいじゃないか?」
「あ、タイシンちゃん、お邪魔してるよ」(スクワット)
「タイシンも一緒にマッスルしませんか!?」(懸垂)
「その筋トレが暑苦しいって言ってるの!!!(# ゚Д゚)」
≫50二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:41:19
検証
マルトレの「あ゛あ゛あ゛あ゛」でカラス撃退できる説
今回は、コチラのマルトレ1/1スケール人形がごみを食い散らかすカラスに悲鳴を上げる。
音声は極上の悲鳴直撮り。プレイしていただいたゲームはOutlast。
実際の映像をご覧いただこう。
「わ゛あ゛あ゛あ゛!?う゛ぶ゛え゛っ!?ま゛っ!!!ま゛!!!あ゛!!!!……えっ行った?ふぉっ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?!?!?」この後マイクが故障したとのこと。
これを録音し、まずは、府中市内のごみ置き場へ(トレセン社用車の屋根に設置される人形)
だが、ゴミを漁りに来るカラスが、来ない。マルトレ人形が案山子の役割を果たしていた。
というわけで翌日、カラスに気づかれないようにマルトレの写真をスピーカーにくっつけてゴミ箱に忍ばせる。マルトレ人形は近くのゲーセン前で待機。なんかのキャンペーンと誤解してゲーセンに人が入っていくぅ。
さあそのころごみ置き場。カラスが来た……
3
2
1
「あ゛」
カラスは逃げたが
………音が止まった。
スタッフが原因を探るため現場へ。
なんとぅスピーカーが耐えられず故障していた。
検証結果
マルトレの悲鳴でカラスは逃げるがスピーカーが壊れる
≫56二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:44:36
「君の健康に最も良い行動は、パンプを女性と楽しむこと」
――アーノルド・シュワルツネッガー
マッスル
この世で最も美しいものは――筋肉だ。
筋肉は生活の、運動の、人生のすべてを司っている。
歩くことで使う筋肉の数は約200個。しかめっつらに使う筋肉は43個。
そして……。
「……笑顔に使うスペシャルな筋肉の数は、17個!」
「はいっ!」
「うーん、いい笑顔! 表情筋が喜んでる!
ライブレッスン・OK!」
「ありがとうございますっ!」
……自分の意思で動かせる骨格筋が約400個。自分の意思で動かせない平滑筋と心筋が約200個。
これらを合わせた約600個の筋肉が、おれ達人間を構成する歓びの数だ。
これは俺、メジロライアンのトレーナーが歩む、数奇にして美しきマッスル・トレーニング・ライフの物語。
57二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:45:26
俺はメジロライアンのトレーナー。
性別男性、年齢28歳。身長180cm、体重80kg。体脂肪率12%。
FFMI(fat free mass index:つまり筋肉の量)は21.73(とても多い!)だ!
元々筋肉を鍛えていたおれは、筋肉が運んだ偶然によって出逢ったメジロライアンのトレーニングに惹かれ
中央のトレーナー・ライセンスを取得し、彼女と共にトゥインクル・シリーズへ挑むこととなった。
数々のウマ娘達が切磋琢磨することで手に入れた、しなやかで美しい筋肉達!
それらがお互いに挑み、力の限りを尽くすレースに……俺は心底……感動した!
「見てごらん、ライアン。あのマックイーンさんのかわいらしい外腹斜筋を」
「はいっ……マックイーンのわずかに見えるラインが、がんばって絞ってあります!」
「そう! 外腹斜筋は、女性にとってはくびれを形成する大事な筋肉だ。
今日のためにとことんシェイプアップするため、厳しいヒップロールを続けたに違いない……!
「その努力……マッスルですね!」
「ちょっと! 聞こえてますわよそこのふたり!!」
勝負服からチラ見えするメジロマックイーンさんの微笑ましい外腹斜筋を愛でるおれとライアンは
今後控える世界大会――ザ・ワールド・オブ・ボディビルに備えていた。
美しき筋肉達の祭典。最高の笑顔と共に飾られるマッスルの彫刻展。
素晴らしい胸筋が、大腿筋が、上腕二頭筋が俺とライアンを待っているのだ。
59二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:45:54
「……人の慎ましいおなかに注目するのは結構ですけれど、そちらの……その、筋トレは大丈夫ですの?」
「見るかいっ?」
「いいえ結構。コール・アンド・レスポンスに付き合うほど余裕がある訳ではありませんの」
「そうか……それは、残念」
素気なく断られると、ちょっとションボリしてしまう。
ボディビルダーは何よりもコールに飢えているのだ。無理強いはできないからこそ、機会がなくなったと知ると落ち込みは隠せない。
「あわわ、トレーナーさんが直角三角形の体育座りに!」
「ああもう、わかりましたから! そんな簡単に拗ねないでくださいまし!」
おっといけない。笑顔笑顔。
いつでも心にいいマッスルを。それが俺達ボディビルダーだというのに。
61二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:46:40
「安心してよマックイーン。この筋肉のキレなら、明日のチートデイはスイーツパラダイスに行けるからさ!」
「そ、それならいいんですのよ。今回はきちんと予約を入れてきたんですから」
「うん、俺も楽しみだ。 甘いもの……生クリームたっぷりのショートケーキも、羊羹もいい!」
「メロンパフェ! 次こそメロンパフェをお忘れなくっ!」
プロテインパウダー・鶏のササミ・卵白・ロースハム・鯖の水煮・煮干し……等の高蛋白食材。
オリーブオイル・ごま油・魚油等の良質な油脂。
運動量と基礎代謝に対して食事で足りない分の熱量を補う炭水化物。
ブロッコリーを始めとする、ミネラルやビタミンを豊富に含んだ緑黄色野菜と果物群。
筋肉を作るための食事は常に管理と制限の戦いだ。
だが、食事制限を続けていれば身体が低燃費モードとなり、基礎代謝が下がってしまい、却って筋肉がつかなくなる。
そこで数週間に一度、好きに飲食を行うことで心と身体を満たし、身体を騙す「チートデイ」というダイエット・テクニックが重要となる。
WoBまでに身体を仕上げるため、僕達は大会前のチートデイに臨もうとしていた。
そこでマックイーンの提案で、高級ホテルのスイーツパラダイスを予約していたのだ。
甘い甘い魅惑のスイーツパラダイス。それは俺達の心にスイーッと染み込んでいくに違いない。
「それじゃ、また今度。しっかりダイエットするんですのよ!」
「マックイーンも、しっかり誘惑に負けないようにね!」
「ありがとうマックイーンさん! マクトレさんによろしくーっ!」
俺達は楽しみと共に別れ、明日と家に向けてウキウキと帰る。
道中、俺はふと三女神の像が目に留まり、彼女達へお祈りをすることにした。
「女神様……いつも見守ってくださって、ありがとうございます。
明日も素晴らしい筋肉でありますように」
もしかしたら、それが運命を変える一言だったのかもしれない。
63二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:47:04
明くる日の朝。
俺の身体はいつもより軽く、そして柔らかであった。
「……は?」
違和感に気づいたのは立ち上がった時。
腰に備わった筋肉の感触があまりに頼りなく、たたらを踏んだことからだ。
「…………は?」
猛烈に嫌な予感がする。だが手で確かめたくない。
触れたくなかった。自分の身体なのに。何よりも愛した筋肉達なのに。
震える手を見ないようにして、目を閉じたまま姿見の前に立つ。
祈りを込めて、選ぶポーズはサイドトライセップス。全ての筋肉を確かめる魔法のポーズ。
「……ない。ない……!」
そこに立っていたのは、黒鹿毛の長髪を垂らした、穢れなき乙女の立ち姿。
しかし其処に筋肉はない。細く、うっすらとした――ウマ娘の肉体。
「――俺の筋肉が、なぁぃいいいいいいっ!!!」
尊厳の死。
すべての筋肉が失われた、哀れなるボディビルダーの姿が其処にあった。
64二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:47:32
「……そ、そうですか。それで……」
「うん……今迄の努力が、筋肉が水の泡になってしまったんだ」
「くっそぉ……くっそぉお……!」
ケーキと羊羹を食べながら、俺は涙を流す。
ウマ娘の肉体は美しい。だが筋肉とは無縁だ。
筋比量とは比べ物にならない膂力・推力を生み出す彼女達は、そのポテンシャル故に過度の筋肉を好まない。
ガチガチのバルクを見せつけるライアンが特殊とも言える。
そんな彼女達の秘めたる乙女の筋肉に魅せられたのは確かだ。
だが、自分の人生の積み重ねを奪われ、新たな身体を与えられたところでどうしてすんなりと受け容れることができるだろう?
俺の筋肉はそんなに軽々しく捨てられるものだったのか? 怒りと悲しみが涙と共に抜け落ち、空虚が去来する。
「……気持ちは推して知るべし、ですわね。今日はいっぱい食べてくださいまし」
「うん……トレーナーさん。せめて楽しもう? 心が泣き叫ぶのは、筋肉によくないよ」
「わかってる、わかってるんだ……でも……!」
でも、なんだろう?
ふと、俺はライアンの言葉を思い出し、少し考える。
本当に筋肉はなくなってしまったのだろうか。ヤケ食いの為に振るう腕をじっと見る。
いや、ある。あるのだ。
細くて頼りない、けれど機能する筋肉が。
まだ未発達で、幼い――未来ある筋肉が、あるのだ。
なら、まだ鍛えられる筈だ。
まだ誰も見たこともない景色へ辿り着ける筈だ。
そう思った時――隣に立つライアンが、にかりと笑った。
66二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:48:23
「トレーナーさん。いっしょにやってきたトレーニング、楽しかったですよね」
「……ああ。ウマ娘の生み出す斤量は驚くべきものだった。俺も奮起させられたよ」
「いっしょに見てきた筋肉、美しかったですよね」
「ああ……誰の筋肉も、努力を裏切ったりはしなかった。
ただ残酷なまでの結果が、レースという形で筋肉の差を見せつけていた。
何度涙を流したか、もうわからないよ」
「なんですのこれ」
俺とライアンは、同じ青空の瞳で見つめ合った。
そうだ。この曇りなき瞳のような青空の下、俺達は楽しくトレーニングをしてきた。
自分の肉体という誇りを以てレースに臨み、勝って、負けて、そして次へ進んできた。
どうして、それがなくなったなどと言えるだろう?
俺達の笑顔を作るスペシャルな筋肉の数は、17個から変わっていないじゃないか。
俺は無意識にダブルバイセップスを取る。
ライアンもまた無意識に、ラットスプレッドを取ったのだろう。
少しだけおかしくなって、お互いに笑い合い、そして高らかに宣言した。
ビ ヨ ン ド ・ ユ ア ・ セ ル フ
「貴方の限界は、そこじゃない!」
YES ビヨンド・マイ・セルフ
「……そうさ! 更なる高みへ!」
「なんなんですのこれ」
がっしりと取り合った拳が、ライアンの鍛え上げた筋肉を表していた。
長く険しい道のりになるが――俺も、それを目指せる。ならば、目指そう。更にその先を!
67二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:48:45
そうと決まれば、グズグズしてはいられない!
体質の徹底的な検証と究明が必要だ!
「マックイーンさん!」
「ひぇ」
「マクトレさんを呼んでくれ! 身体の隅々まで調べ上げたいんだ!
アレルギー、骨密度、血圧……身体のすべてを調べる施設を使えるよう、誰かに頼まないと!」
「ちょ、ちょっと待ってくださいまし、今はスイーツを……!」
溢れる努力への渇望が、筋肉を求める楽しさが止まらない。
ウマ娘の肉体の上限など誰にもわからない。だからこそ何処までも高みを目指したい!
「トレーナーさん! それならオペトレさんが大学病院を使ったって前に聞いたことが!」
「そうかその手が! よし、早速お願いしてみよう!」
「ちょ、まっ……」
ライアンと手と手を取り合い、俺達はトレセン学園へ走り去る。
勿論伝票をしっかり手にして。
このような機会を与えてくれたマックイーンさんに、お金を払わせるわけにはいかないからだ。
「なっ、なんなんですの~~~っ!!」
進め、全身の筋肉達よ!
今此処に、俺達のマッスル行進曲が始まったのだ!!
うまぴょいうまぴょい
≫101二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:54:36
とある休日のお昼時、遠征から帰ってきたウララからのんびりと活動報告を聞いていた時のこと。「それ」はやってきました。
「……フフッ」
「ん?どーしたのトレーナー?」
「いえ、大したことでは。フフフッ……」
「?」
……せぇーーー!
ダメです。笑いで身体がうまく動かなくて正座もままなりません。そうこうしてるうちに「彼」はわたしの部屋に着いてしまいました。
「……先生ーーー!アレ!?ドアが開けっぱなし、じゃないや!先生お久しぶりです!」
勢いよく部屋に入って深いお辞儀をするウマ娘。こうも確信を持って元の子が当てられるのは初めてです。
「えぇ、ええ……少し換気の為に。本当に久しぶり……クフフフ……」
「どうしたの!?何が面白かったのトレーナー!」
「フフ……ウララ、わたしのことはいいから、挨拶しましょ。……久しぶりですね」
「はい!不肖、メジロライアン担当トレーナー!…………自分、こうなりました!!」
「わーー!ライアンさんのトレーナーもウマ娘になったんだー!」
「そうだよウララちゃん。お、相変わらず素敵な上腕三頭筋だね!」
「そーお?えっへへ〜」
力こぶを見せようとするウララと美しい魅せポーズをレクチャーする彼。驚くほど変わっていません。
……とはいえここは病院の中。彼に伝えなくてはなりません。大声を出すべきではないと
「ああ、しまった!お土産買ってくる予定だったんですが、忘れてしまいました!ちょっと自分、買ってきますね!」
……嵐は過ぎ去って行きました。まあ、すぐにまた来るのですが。
「先生!!バナナとミカン、どっちがいいですか!?」
あまりにも早い帰還でした。
103二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:54:59
「……バナナでお願いします。ウララ、それを今日のおやつにしましょう」
「本当に!?やった〜〜!」
ウキウキご機嫌なウララ。そんな中少しだけトーンを落として彼が続けます。
「先生、大臀筋の鍛錬が足りてませんね。もし運動してるといっても座りっぱなしでしていたんじゃないですか?前に自分らに教えてくれたバンプアップ方法、先生もやってみます??」
「……さすがお見通しですね」
「ふふん!『マッスルスキャン』があるんで!それじゃ買ってきまーす!」
嵐はまた過ぎ去って行きました。次は何分後でしょうか。
「……トレーナー。まっするすきゃん、って何?」
「彼には見た相手の筋肉量が分かるそうですよ。……第六感ですが」
「えーー?!カンなのーー?!」
もちろんただの直感ではなく、膨大なデータを元にした推論が後押ししたものでしょう。しかし、今のわたしのように姿勢を変えず一方向からの目視で分かるとなると、やはり何かしらウマ娘としての力が働いているのかもしれません。
定向進化──なぜか浮かんだ単語ですが、少しだけ心に留めておきましょう。
「それにしても……フフフ」
「トレーナー、本当に嬉しそうだね!」
「ええ。とっても。……変わらない彼を見てると、なんだか悩みが一気に吹き飛ばされたような気分になるんです」
なぜでしょう。今までお見舞いに来てくれたみんなからあんなにも優しさを頂いたのに。今日という日、誰よりも「元気」を分けてもらってる気がします。
……正座はできました。ああ、でもこの笑顔だけは中々直ってくれません。
今までで一番、しまらない説教になりそうです。
(終)
≫116二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 17:59:21
「リャイトレがウマ娘になったことを!記念するとかでは無いですけども!飲みますわ!!」
「おう!」
「何でだ!?」
「ウマ娘になることで臓器もまた大きな変化を迎えております!なのでその限界を知るのですわリャイトレ!」
「なるほど!この前筋肉の検査をやったがそれと同じって訳だ!」
「いやその通りではあるけども最初から酔い潰す前提ってのはどうなんだよ兄貴…まいいか、かんぱーい」
「かんぱーい(ですわ)!」
「zzz」
「一人残されましたわ……」
≫132二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 18:07:15
ある日、ルドトレが歩いていると声をかけられる。
「ルドトレさん!お久しぶりです!」
「あ、リャイトレさんお久しぶり!今日は何かあったっけ?」
「いえ!単に見かけたので挨拶をと!それはそうとルドトレさん、ルドルフさんとの並走の回数増やしました?」
「……えっ、なんで?」
「やはりあってましたか!それはよかった!」
「あってる、けど……その、なら悩みいいかな……」
「はい!なんでしょう!」
「腕とか上半身とか、バストアップにいいのって知ってるかな?」
といいながらしれっとメモ帳が出ているのは流石一流トレーナーか。
「そうですね、ルドトレさんの筋力でしたら何でも可能だと思いますが、やはりパームブレスや肩甲骨伸ばし、膝つきプッシュアップ、ダンベルプレスなんてどうでしょう!」
「ふむふむ……」
そうして、累計8つ程のメニューを教えた後ふと疑問がこぼれる。
「ところで、何故バストアップによいものだけを?」
「……ひ、み、つ♡」
ちろっと舌を出して笑った彼女の顔は、まさしく悪女のソレだったことをリャイトレは見逃さなかった……
≫151二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 18:20:34
「えい! えい! むんっ! 『むんっ!』だカレトレさ…ちゃん!」
「えい! えい! むんっ☆ らぶ! らぶ! きゅん☆」
「よし良い感じ! カワイイ筋も喜んでる!」
「…ふん……ふ…なあ、ボノトレ」
「な…な、何かな…マヤトレ。今腕立て伏せしてる…とこっ…なん…だけど!」
「カレトレ何やってるんだあれ…」
「カワイイ筋を育ててるんだって」
「カワイイ筋ってなに…?」
「さあ…分からない…。まあ本当はダイエットしてるだけだと思うよ。キミみたいに」
「カワイイと筋肉の両立って大変そうだな…もうなんか字面からして合わないし…」
「それ…より…、まずは…自分の…メニューを…こなしたらどう!」
「そうだな…そい!」ガコン
「良い感じだマヤトレ! 全身の筋肉が喜んでるぞ!」
「うわきた」
「それにさっきの会話を聞いていたがな、カワイイを維持するのもまた筋肉だ!」
「そ、そうですか…」
「さあカレトレちゃん! カワイイポーズを維持するのに必要なものは?」
「筋…肉…! 場所は…わかんないけどぉ!」
「そうだ! 地道な特訓が筋肉を支える! 筋肉が体を、そして精神を支えるように!」
「カワイイは…筋肉…! 無理な態勢の自撮りでも、笑顔を支えるものは…筋肉!」
「…………大丈夫? カレトレ筋肉に染まらない?」
「別に大丈夫でしょ普段からカワイイに染まってるんだから」
「そっかぁ…。というかボノトレはなんで鍛えてるの? 前太らない体質だって言ってなかった?」
「……遭難癖があるから…少しは鍛えた方はいいかなって」
「そこ! 筋肉に集中しなさい! はいメニュー追加!」
「筋肉さんごめんなさい! 筋肉さんごめんなさい!」
「……タマトレかな?」
その後、無事ダイエット成功したカレトレとマヤトレでしたとさ
うまぴょいうまぴょい
≫163二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 18:31:13
『伝説のマッスル』
「肉を食う…素晴らしいことだな」
「ええ、肉を食べる。すばらしいことです!」
「さあ皆で肉を食べよう!明日の筋肉を作るんだ!」
「…なるほど?」
ブラトレは何が何だかわからなかったが、とりあえず理解(マッスル)した。
トレーニング終了後にライアンとリャイトレと遭遇したのだが、たまたまその日はチートデイだったらしく、何を食べるか相談していたようだ。
そこにブライアンが「肉を食うぞ」と突っ込んだ結果、ブラトレ宅にて突発的焼肉パーティが始まったのであった。
「チートデイにおいて肉だけを食べるというのは素晴らしいことだ。むくみにくいし、カロリーの摂取に関してもコントロールしやすい。そして何より…明日の活力になる!」
「明日の活力ねえ…まあ確かに肉食った後の日はテンション上がるけどさ」
「ブラトレ君もブライアン君とトレーニングを続けているわけだろう?それならば適切な料理を摂取することでより良いマッスルになれると思うんだ!」
「ブラトレさんはせっかくあれだけ走れるんだから、もっと筋トレを行ってマッスルを目指すのもいいと思います!」
「…そうかぁーー?」
「「そうなのだ/です!」」
「俺はある程度完成してると思うけどなー…十分に速度は出せるわけだし」
「しかし、もっと速度が出せるというのなら?」
「…ほう?」
ブライアンが反応する。
「もっとチームのトレーニングの質があげられるというのなら?」
「……ふむ」
ブラトレも反応する。魅力的な提案といえよう。
「より強くなれるというのなら?さあ聞こえるだろう遥かな筋肉の轟き!目覚めるはずさ魂揺さぶり大地を割る筋肉の姿!」
「そこまで言うならちょっとだけ…やってみるか」
「「ヨシ!君も戦友(マッスル)だ!!!」」
その後、たまにリャイトレフィットネス(仮称)に付き合うブラトレの姿があったとかなかったとか。
≫169二次元好きの匿名さん21/10/06(水) 18:36:04
筋肉配信
「今日のゲームは良かったホラーじゃない。リングフィットか。なんでこのチョイス?」
「選んだのは俺だ!!マルトレ!!!少しは筋トレしろ!!!」
「わ゛っ!?なんだびっくりしたリャイトレじゃんどうしたの」
「聞いているぞ!!通勤はマルゼンスキーに車で送ってもらい校内の移動はエレベーター休みの日も移動は車でぐーたら運動不足だと!!」
「いやトレーナーとして荷物の準備とかして」
「だまらっしゃい!!」スパァン!!
「痛ったい!!?尻を引っ叩くな!」
「尻が弛んでるぞ!!」
「揉むなよ!!!今の俺らの見た目考えろ!!」頭スパーン!!
「失礼!!とりあえず足と尻中心のエクササイズをやるぞ!!負荷は0スタートだ!!」
「待って辛い……」
「マッスル!!!諦めるな!!筋肉きてるぞ!!お前の筋肉はマルゼンスキーに顔向けできる筋肉か!!マッスルパワーを全開にするんだ!!」
「が……頑張る……てか汗だくなんだがこういうのなら先言ってくれよ……シャツビッショビショだ」
配信終了まで汗だくになりながらリャイトレとリングフィットをやるマルトレだった。終了後もリャイトレの特別指導は続きスリーサイズは変わらないが引き締まりが良くなった。
少し引き締まった体を大喜びで見せられたマルゼンスキーは、我慢した。
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