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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part566【TSトレ】
≫65トレTVリアル野球BANの部21/12/17(金) 11:10:10
「トレーナーTVゲーム実況部正月企画〜! リアル野球BANだ!」
「今日のぉゲストはぁ〜俺が呼んだマクトレテイトレブラトレェ〜(若本の真似)」
「……みんな、せーの」
「「「「「4点!」」」」」
「貴様らぁ!? 仕組んでいたな!?」
「ワハハハ!」「あははは!」
スズトレの掛け声と同時に全員で採点を発表し、テイトレブラトレが大笑いする。
「トレーナーしゃん滑ってマスヨォこの笑いのお守りが必要じゃありませんかあぎゃぁぁぁ!」
ミステリアス対戦相手としてマントに包まれたうちの一人にアイアンクローをフクトレがする。
「いつものですわ。お、ま、た、せ、ですわ」
「さぁチーム・ゲーム実況部+の対戦相手よ! 名を名乗れぇぃ!」
「初にお目にかかります! わたくし達は!! チーム六甲ですわ!!」
全員がマントを脱ぎ捨てる。そこには予想通りメジロマックーン、ナリタブライアン、マルゼンスキー、マチカネフクキタル、サイレンススズカ、トウカイテイオーというトレーナー陣の担当ウマ娘達が姿を表した。皆それぞれの勝負服に身を包み……何故かマックイーンとスズカだけ阪神のユニフォームを着ている。マックイーンの背番号は6、スズカの背番号44である。
「皆さん!? 勝負服でと言ったじゃありませんか!」
「? むしろマックイーンは何故野球の服を?」
「事前に服を贈っておいたでしょう!?」
「……あれ記念品か何かかと思ってたよマックイーン」
「あれを着るのは大凶と出ておりましたので!」
「嘘でしょ……直々にこれを着てきてって言われたの私だけ……?」
「その、気づかずレース用の勝負服を着てきそうと思いましたので……」
「嘘でしょ……」
「六甲……聞いたことあるわよ! 大阪タイガースね!」
「違いますわ!!」
「……ちょっと巨人のユニフォームに着替えてくる」
「うわぁ! 急に口調戻るな! あと何で持ってきてんの!?」
マクトレが一旦ベンチに消えて戻ってきたら巨人のユニフォームを着ていた。背番号は1番である。
「えー、ピッチングマシンの方にですね……事前に確認してマルトレボールとメジロボールというの球種が存在するので互いの時には使わないでくださいね。使って良いのは4球までです」
スズトレが補足して試合が始まった。
66トレTVリアル野球BANの部21/12/17(金) 11:13:13
ハイライト1
マルトレ「テイオーちゃん野球うまいんだっけ?」
テイトレ「うん、よく野球やって遊んでるよ」
マルトレ「よし、マルトレボール解禁するぞ」
テイオー「よーし、追い込まれたけど次こそ打っちゃうもんに!」
シュゴォ166km
テイオー「エェェェェ!?」(見送り三振)
マック「ちょっとなんですの今の!」
テイトレ「テイオー、ごめんな……」
マルトレ「見たか今のがマルトレボール、正式名称オオタニサンボールだ」
マック「ズルですわ!」
マルトレ「メジロボールだってえぐい曲がり方してただろ!」
マック「ウィリアムスのスライダーですから当然ですわ!」
マクトレ「ちなみにウィリアムスというのは元阪神の投手だ。フルネームはジェフ・ウィリアムス」
スズトレ「よくわかるわね?」
フクトレ「まるで野球博士だ」
マック「巨人の背番号1番なら一本足で左で打たないんですの?」
マクトレ「やってやりますわよ!! ちょっと待ってくださいまし!」
フクトレ「普通に打てマクトレ!」
マクトレ「普通にですわね。頭は冷静ですわ! 普通に打ちますわよ」
マック「ヒダリデウテヤ」
マクトレ「なんですの! ここで塁に出ないといけませんの!」
マックフク「……(ニヤッ)」
マクトレ「やってやりますわこの野郎!!」
フクトレ「大丈夫かw w wこれ!?」
67トレTVリアル野球BANの部21/12/17(金) 11:14:27
ブラトレ「スズトレ? 出番……ああなるほど」
スズトレ「?」
ブラトレ「耳栓で聞こえないのか」(ボードに打席だぞと書く」
スズトレ「ありがとう」
ブラトレ「……攻撃側でも自分の打席以外は外してて良いんじゃないか……?」
スズカ「耳栓外して大丈夫よトレーナー!」(手を振る)
スズトレ「ありがとうスズカ!」
ハイライト2
マルトレ「相手マックイーンちゃんだしマックイーンボール使っちゃおフェヘヘヘwww」
ブラトレ「卑怯ではwww」
マクトレ「勝てば良かろうなのですわwww」
テイトレ「みんな悪い顔してる」
マルトレ「マックイーンボールで(不正)」
マック「ですわ!」カキーン
マック「やりましたわ!」
ファインプレー
マック「」
スズトレ「普通に打ったわね」
フクトレ「打ってなかったらバレてたな」
マルゼン「見てちょーだい! お立ち台用バット作ってみたわよ〜!」
ナリブ(頭を抱える)
マック「なんでしてそのバット!?」
テイオー「これがバブリーバットか〜……訳わかんないよー!!」
スズカ「嘘でしょ……」
フクトレ「フムムムムム、あのカラーリング……大吉です!!」
なおスリーベースヒット。
4-7で六甲が勝っていたが延長の為流石に土下座はトレーナーTV的にあれなので普通にチーム六甲の勝利で幕を下ろした
68トレTVリアル野球BANの部21/12/17(金) 11:17:36
勝ったチーム六甲にはスイーツ券が配られたという(一行オーバーで入らなかった)
おしまい
71追加ハイライト 直球勝負の狼た21/12/17(金) 11:34:32
「おいブラトレ、やめとけ!さすがにブライアン相手に真っ向勝負は分が悪いにもほどがあるだろ!」
「うるせぇマクトレ!ここで勝負しなけりゃ後でさんざ煽られるにきまってるわ!なら直球MAXで勝負だよ!」
「あなたこれでホームラン喰らったらどうなるかわかっていますわね!?」
「一人1万くらいなら軽くおごってやらぁ!ストレート!」
「来るか……狩り尽くす!らあああああ!」
カッキィィン
「ウワーッ!ってこれは…?」
「ファインプレーぶっ刺さった!」
「賭けに勝ったぜぇ!」
「チッ……だが直球勝負、悪くはないな」
~~攻守交替、次打席ブラトレ~~
「ちょっとブライアンちゃん、マジマジでやる気なのね!?」
「ああ、あいつが直球勝負で仕掛けてきたんだ、私が逃げてどうする」
「フクキタルさん、念のため占ってくださいまし」
「やってみせますよ!ふんにゃか~はんにゃか~」
「遅い、もう投げるぞ。ストレート」
「「「あああー!」」」
「見えたッ!どりゃあああい!」
グワッキーン
「あっこのコースは……ファインプレー!占いは間に合いませんでしたがァ!」
「ふっ……」
「見事なまでのドヤ顔ですわね……」
「ブライアンちゃんもブラトレさんも意外とそっくりさんなのねぇ……」
「おあーっミスったぁー!」
ナニヤッテンノサー! ダメダメデスワー! ジュースカッテコーイ!
≫154二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 14:17:59
「…キタトレ、珍しい光景だよね…」
「確かにそうね…」
「じゃあ、背中洗うよー」
「…」
…トレセンの共用風呂で、四人が体を流していた。並んでシャワーを浴びながら会話するキタトレとサトトレ、泡のついたタオルを片手に背中を洗うフウトレと、少し不満気な顔で洗われているブルトレ。偶然にも豊満な体とガチロリが二人ずつ集まっていた。
「浴場も完備してるのはいいよね、疲労回復にはありがたいかな。」
「それ以上に大変だから多分トントンでしょうけどね。」
「お姉さんに任せてもいいのよ?」
「…流すのは私でやります」
シャワーを止めて立ち上がるサトトレに続くキタトレと、フウトレの提案にいいえと返事するブルトレ。
「さて、入りま…ひゃっ!」
…清掃の行き届いているトレセンの浴場だが、こういう浴場にはありがちなやけに滑る部分があったのだ。
特に最近清掃したばかりということもあってか、気づかれなかったことでキタトレがそこで滑った。当然、キタトレは倒れて…
「…?!」
前にいたサトトレが振り向いた所にそのまま倒れこみ、丁度胸で潰す形となった。大きな双峰に顔を包まれるサトトレ。
「!…だい」
当たり前だがそれに気づいたフウトレは、すぐに動こうとして、同じく立ち上がったブルトレと丁度ぶつかる。
足元に泡が残っていたことと、お互いに少し焦った状態が故に押し倒すような形で倒れ、ブルトレもまた同じように潰された。
「…!?」
───結果、二箇所で同じように胸で潰すという光景が広がるのだった。
なんとか立ったキタトレとフウトレは慌ててサトトレとブルトレに謝る。その肝心の二人は
「ダイヤ以上だねキタトレ…」
「ブルボンよりも圧が…」
と、担当の胸に抱き潰された時の事を思いながら話すのだった。
…後日、サトトレとブルトレに奢ったキタトレとフウトレがいたという。そんなハプニングをたまたま見えた同僚から聞いた男性職員は…
──その想像した光景に性癖を粉々にされた。ついでにその同僚も見えた時に性癖は壊れたらしい。
短文失礼しました
首にダメージを与えないことを考慮した結果、共用の浴場にて滑らせる形になりました。二人とも咄嗟に頭は守ってるはず…
同僚は女性ですが、正直仕方ないと思うの。後はキタトレを超える数値のトレが出てくるとなって少し恐怖してます。嘘でしょ…?
≫163途中送信した21/12/17(金) 14:46:30
ドクロタマモ「ぐへへへ、ウチはドクロタマモ〜今日こそはブラをつけてもらうでぇ〜今日からブラ着になるんやぁ〜」
タマトレ「いやー! やめてー!」
?「まてぇぇぇぇ!」
「逃げレンジャイ!」
「逃げレンジャイ!」
「逃げレンジャイ!」
「逃げレンジャイ!」
「逃げレンジャイ!」
逃げレンジャイ「五人揃って」
「「「「「二の矢レンジャイ!」」」」」
ドクタマ「違う、座れ」
逃げ「え?」
ドクタマ「座れゆうとるねん!」
逃げ「はい」
ドクタマ「なんで脚質やねん! 見た目よお差別化出来とるになんで脚質やねん!! そもそもその見た目ならプリ●ュアやろ!!」
「五人揃って」
「「「「「二の矢プリキュア!!」」」」」
「そうだけどそうじゃないねん!!」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part567【TSトレ】
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part568【TSトレ】
≫36二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:10:28
「……シービートレちゃん?」
ひょこり、と窓の外から現れるルドトレ。因みにここはトレーナー室である。まあウマ娘の能力とゴルトレから貰った例の壁に張り付けるセット(過去に生徒会室への侵入に使用した過去アリ)のフル活用なのだが。
「……はえ?ルドトレさん?いや、シービーより変な登場しないで欲しいんですけど」
「まーまーそう言わずに……あ、開けて?流石に……壁にへばりつきつづけるのは……ちょっと……」
「あー、はいはい……」
シービートレはルドトレの腕をつかみ、部屋の中に引きずり込む。
そうして、一息ついてから本題に入る。
「と、いうことで……二人でお話し、しよ?」
「いや……なんで?」
「なんでもなにも……ねえ?そういえば二人でゆっくり話したことないな~……って思って」
「……確かに」
「だから、お話ししよ!」
「……いや、普通に仕事してたので後で……」
「……本当に後で話せる?って、お仕事手伝おうか?」
「ワーカーホリックか何かだったりします?」
「仕事中毒なんて酷いよ……ただ、お話ししたいのに……」
「……あー、はい、はい。わかりました。軽く休憩込みで話しましょう」
「わーい!」
そうして、ルドトレがシービートレに抱きついた瞬間、二人のとても大きなそれが反発しあうことにより、新たな小宇宙が誕生したのであった。
≫86二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:42:15
『サッカー?やろうぜ』
「なーなーブラトレ、超次元サッカーってあったじゃん」
「あーあったあった、DS全盛期だったな」
「あれ俺らの脚力でやったらどうなるんだろ」
「……やるか?」「やろう」
そういうことになった。
「で、どの様な経緯にして私がゴールキーパーに選ばれたんですの」
「いやねー?野球BANの時もかなり反射神経良かったしマクトレならワンチャンいけるいける!」
「いやちょっと流石に経験不足ですのよ?ちょっと?マルトレにブラトレ?」
「とりあえず1番やりやすいのはアレだな、グレネー○ショット」
「立ち止まって思いっきり蹴るというシンプルイズベスト……じゃあマルトレ行きまーす」
「いやちょっとあの、私○ッドハンドどころか熱血パ○チすら危ういのですわよ?」
「まあ最悪避けてちょうだい。さて、行くぞオラアアアアアア!」
ドッシューン
「うひい!?」ガッシィ
「流石にまあ火が出たり発光したりはしないかあ、残念」
「したら怖いわマルの字」
「止められたからよかったものの危ないですわこれ!威力!」
「ちゃんと人……いやウマ娘パワーで止められるくらいならヘーキヘーキ。じゃあ次俺いくかなー」
「何やる?」「ノーザ○インパクトってカッコいいよな……」「良い……」
「それ蹴り終わったら私も一発お見舞いしてよろしいということで?」
「良いぞー、イナズ○ブレイクでもジ・アー○でもいくらでもどうぞだ」
「なんで全部3人技なんですの!」
この後なんだかんだで三人で楽しんだ。うまぴょいうまぴょい。
≫93二次元好きの匿名さん21/12/17(金) 23:48:54
では…僭越ながら…
蒼「シビトレさん。ウマドルになりませんか?」
シビトレ「あのー…どちら様でしょうか…それに私そういうのはちょっと…」
蒼「ええ。何もそんなキラキラのアイドルみたいなことをしてくださいとは言いません。少しライブに出ていただけないかと」
シビトレ「私…そういう人前に出れるような見た目じゃ…それに歌もダンスも下手ですし…まず出たく…ないです…」
蒼「思うに、まずその美しい白い髪と透き通るような肌。それにピンクの可愛らしい目とふわふわの雲みたいな猫毛。その控えめでも可愛らしさが隠しきれていない声。それにその身長とスタイル。それら全部がウマドルとしてアドバンテージに働きます」
シビトレ「そんな…誇れることでもないですし…私より素敵な人もダンスができる人も…沢山…いますし…」
蒼「ボーカルレッスンは私が担当しますしダンスレッスンもデジトレさんに頼んであります。トレーニングの日程に影響が出ないようにスケジュール調整も行います。如何でしょうか?」
シビトレ「えっと…やっぱ…ノー…で…あの…おねが…い…します…」
蒼「そうですか。残念ですがわかりました。また何か機会があったら懲りずに誘いますから」
シビトレ「懲りずに…です…か…?」
蒼「ええ。懲りずにです」
Aバッッ!!!(逃げ出してハーレーに乗り込むシビトレ)
B「逃げられましたか…押しすぎましたかね…しかし押さないとスカウトは成功しないのもまた事実。それにバイクですか…なるほど…またひとつ…」
はい以上です!拙くて申し訳ありません!
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part569【TSトレ】
≫8二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 08:04:47
前略。ある日のこと。
「トレーナー君?」
「……んえ?」
そう、ルドルフはやや怒ったような口調で言いながら彼女の豊満な胸────でなく、腰の辺りを"つまむ"。
「……え、あれ?」
「……その様子だと気がついていなかったのか……」
やれやれ、という表情で彼女を見据えるそれは"痩せさせる"というそれであった。
「……いや、えーと……ここのところ、忘年会とか、色々あって……ほら……ね?」
「"ね?"ではない……前後不覚で戻ってくるのは君の精神面も鑑みてまだ許そう。だが……君の美しい身体が崩れるのは私としては許容しにくいな」
「……ルドルフ……」
「ああ、忘れていた。君が元の体重に戻るまで"夜の運動"は控えるとしよう。」
「……んえ?」
しばらくして、ジャージ姿の二人が学園のトレーニングコースを走るのが目撃された。
────後日、元の体重に戻ったルドトレが有給を切り、それに合わせるようにルドルフ側も学園外に泊まったのはまた別のお話。
≫14二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 08:32:08
太り気味なグラトレ(独)
「……………」
「グラス?」
「……トレーナーさん、着物を脱いで貰えますか?」
「そういうのは週末に私の家で〜」
「違います」
「……ですがトレーナー室とはいえ学園内で脱ぐ様な事は〜」
「トレーナーさん、私の目から逃れられるとでも?」
「う〜……」
観念したグラトレは渋々着物を緩めて前を開き下着を露わにする。
「やっぱり……トレーナーさん、太りましたね?」
「……はい」
「本当にトレーナーさんは炬燵から動かなくなりますね~」
「私にも勝負を放棄するモノが有るのですよ……この炬燵の様に」
「なのでトレーナーさんは元の体型に戻るまで炬燵を使用するのを禁止です」
「後生な!?」
「私も付き合いますので頑張って痩せましょう!」
「……もしかしてグラスも?」
「……トレーナーさんの羊羹が美味しいのが悪いのです」
「頑張りましょうか〜……」
「頑張りましょう……」
その日から暫くの間、朝のトレセンで薙刀を素振りするウマ娘が二人程現れたそうな。
うまぴょいうまぴょい
≫34二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 09:06:53
「ハロー、ミスタートレーナー」
「あ、シービー…何?また雨の散歩に連れてく気?」
「いやいや、そんなんじゃないよ。さっきルドルフのトレーナーやグラスワンダーのトレーナーが冬太りした話を聞いてね」
「そっかー」
「なんだいつれないなぁ…そうときまれば…(モミッ)」
ヒェッ…ちょっと何やってるの離して!ああ冷たい!手が冷たいからぁ!」
「ふぅむ…(モミモミ)」
「ねえちょっと尻も揉まないでよ!ああ尻尾だけはやめてぇ!!!」
「ねぇ、トレーナー」
「何…っていうかなんでミスター外したの?あといい加減やめてくれる?揉むの」
「アタシは今真剣に話しているんだ」
「なら尚更揉むのやめてよ」
「昨日、ご飯何食べた?」
「エッ…ベツニキノウノゴハンハカンケイナイジャンソレニホラソトデハシリタイナーッテホラシービーモ」
「な に た べ た ?」
「朝にキャラメル1箱と夕方にプッチンプリン食べました…」
「その前の日は?」
「…朝にサッポロポテトのバーベQ…だけです…」
「なるほど…厳しいことを言うようだけれど、そのままだとキミは間違いなく体を壊す。そうなった場合アタシはどうなる?」
「…ゴメンナサイ……」
「わかったならよろしい。じゃあさ、このあとルドルフ達と食事するからキミも一緒に…ってこら!逃げるな!!今回限りはキミが悪いんだからな!」
「ハイ…」
こうして、借りてきた猫のように固まって緊張しながら食事をするトレーナーでした。
ちなみにカツ丼の小盛りをなんとか食べきったようです。
≫49二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 09:28:49
『天高くウマ肥ゆる秋』
「いやあ、この姿になってから妙に食事量が増えてしまいましてね」
「まあウマ娘って基本いっぱい食べるっスからね……まあ人それぞれっスよ、人それぞれ。オグリ先輩ほど食う奴なんてそうそういねえと思いたいっス……」
「えぇ、えぇ。個人差というものは存在しますからね。それはそれとして本当にご飯が美味しくて美味しくて……」
「……ちょっと失礼するっスよトレーナーさん」
「え?なんですかバンブーさん」
「えいっ」
ムニッ
「……」
「……」
「……運動するっスよ」
「……仕方ありますまい」
「いや、そもそもトレーナーさん普通に運動できるじゃないっスか。なんでこんな太ってるんっスか」
「……炊き込みご飯というものは実に魔力を放っていると思いませんか?バンブーさん」
「食べ過ぎ!これはもうブラトレさんに頼んで一緒に走ってもらうしかないっスね」
「そ、それは勘弁していただきたいですね。私はそこまで持久力はございません」
「そうは言っても結構走れるから行けるっス行けるっス」
「後生ですからああああ」
その後、不定期的に走る仮面の姿があったとかなかったとか。うまぴょいうまぴょい。
≫56二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 09:40:29
「…太り気味かな?」
「そうみたいね…」
某日、身体測定をしたキタトレとサトトレはそう呟いた。…といっても、サトトレは車椅子から移してもらって測っていたが。
「キタトレ、最近暴食気味とか?」
「それはないわ、今の所食事を変えた覚えはないわね…」
「まあ僕が太った理由は何となく分かるけど…」「運動していないのだから、代謝も減るわね。にしたって貴方は中々代謝が凄いのだけど。」「燃費悪いのはキタトレもでしょ、むしろ僕以上だよね。でも、そうなると代謝が減ってるのかな…?」
「無理なダイエットやストレスで代謝が減ることは普通にあるわね。食生活ではないし。」
「…もしかしなくても、僕のせいだね?直近でストレス凄く掛けたのって僕の怪我…」
「…サトトレ、別にいいわよ。どうせどの道いつかは経験しないといけないことなのだから。だから責めないでちょうだい。」
「…分かったよ」
「さて、となれば減量しましょうかしら。といっても運動量を増やしてやるくらいしかないわね。貴方は動けないし…」
「僕は食べる量を減らして対応するよ。多少削るだけなら多分大丈夫」
「貴方は減らしすぎたらいけないのだから程々にしなさい。一日抜いたらダウンする燃費の悪さでしょ。」
「う…そうだね。キタトレはどうするの?」
「私はそうね…チームの娘と模擬レースの連戦でもしておこうかしら。…勿論、脚は壊さないわよ。」
「相変わらずトレーナー業にどっぷりだねキタトレ…まあいいけど…」
「良いじゃないかしら、私は自分の体もたっぷり使い潰してトレーニングするわよ?つくづくその点便利よねこの身体。」
…その後、少しむっちりとしたキタトレの腰に、チームメンバーは思わず揉んでしまったのはご愛嬌。
後日、しっかりと走りまくったキタトレは普通に減量したそうな。脂肪のおかげかいつもより多少スタミナは多かったらしい。
短文失礼しました
太り気味な二人で一本です。ファイトレでも良かったかなとか思ったけど、彼女が太る状態が考えられなくてやめました。
モチベが上がんない…体も休んでるし燃料もあるのに…書きたいものもあるのに…私を超える新人だっているのに…
≫72二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 10:18:22
[朝の習慣と太り気味と友人と]
──ギムレットの朝は早い。
それが前世からの習慣か、それともギムレットの勤勉さ──彼はそれを自身の美徳であると考えていないが──に由来するかはわからないが兎に角、彼の朝は早い。まだ日の上がらぬ内に起床し、朝食を摂る前にトレセン学園の周囲を一っ走りしてシャワーで汗を洗い流すのが彼の朝の習慣だった。
故に、今日も今日とて外がまだ暗い内に起き上がり、ジャージに着替えるべく寝ぼけ眼を擦りながら箪笥へと向かう。
(今日はブライアンのとサイレンスのに会えたら良いんだが……)
ジョギングというには苛烈すぎる朝の運動をたまに共にする相手の顔を思い浮かべる。トレーナーの中でも間違いなく上位の実力者である彼らと走るのは、間違いなく自身の強化に繋がる。無論、彼らの担当であるブライアンやスズカと走るのも彼にとっては魅力的だ。生前ではまず戦えなかった過去の強者と一戦交えることができるのは、彼にとってこの世界に来て良かったと思う点の1つでもある。
午後は彼らと並走するのも良いかもしれないと考えながら寝間着を脱ごうとすると────腹回りに違和感を感じた。
思考が空白に染まる。そんなバカなという困惑と起こっている事実への正確な認識が入り混じりって震える手を腹にやると、以前よりも肉が付いていることに気付いた。自分がトレーニングを始めて以来一分の隙もなく鍛え上げてきた腹部は今、眼で見てわかるほどに脂肪がついている。
73二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 10:18:45
(おい、ボウズ。起きろ。非常事態だ)
眠っている相棒に呼びかける。いつもなら走っている最中かシャワーを浴びている時に目を覚ますのが常の相手だが、今はそれどころではない。この身体は自分だけでなく彼のものでもあるため、この事態を看過するわけにはいかなかった。
(ん~? どうしたギムレット。お前が俺を起こすとか珍しいな。で、どうした? 何があった?)
(非常事態だ。……太った)
(あ~そういえば最近忘年会とか色々と騒ぐ機会あったもんなぁ。そりゃまあ太るか)
まだ眠そうな雰囲気を漂わせる相手に何が起こったかを報告すると、自分の相棒は平然とした様子で答えを返してきた。確かに忘年会やら忘年会前夜祭やら忘年会の2次会という名の新年会前夜祭やらで色々と飲んで食っていたが、そうなって当然と言われる筋合いはない。事実確認を平然と思うのは良いがそれはそれとしてお前の身体なんだから少しは危機意識を持てと思わずにはいられない。
(「そりゃまあ太るか」じゃないぞボウズ。元はと言えばお前が無計画に食べまくったのが原因だろうが)
(それは酒飲んで肉とかグラタンとかカロリーのある物ばっかり食ってた奴が言って良い言葉じゃないぞギムレット。今回誰が悪いかってなったら俺とお前で半々ぐらいだからな?)
(ぬぅ……)
呑気な相棒を窘めるつもりの言葉を言うと、返す一刀で切り伏せられる。宴会だからと一切の遠慮なく飲んで食っていたが、まさかこのような状態になるとは思わなかったのだ。しかも自分から責めた手前、彼に何かを言い返すというわけにもいかない。
(……で、どうするんだギムレット。このままでいいや、なんて思うお前でもないだろ)
(当たり前だ。あの宴会で食べたことは後悔していないが、当然この太り気味は解消する。お前もそれで良いか?)
(ああ、それで行こうぜギムレット。俺も動くから一緒に痩せて行こうじゃないか)
74二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 10:18:53
苦虫を嚙み潰したのような顔をしていると、相手から助け舟が出されたのでそれに飛び乗る。宴会の機会などに思う存分食べるのはこれからも変える気は無い。それはそれとして走って解消するのは決定事項だ。幸い、体を同じとする相棒も力を貸してくれるし、ブライアンやスズカのトレーナーに頼めば併走させてもらえるだろう。また、保健室に行ってアグネスタキオンのトレーナーに献立を作ってもらうのもいいかもしれない。そう考えると、自分の想像よりもこの状況も思ったより早く終わるような、そんな気がした。
(俺は自分で思ったより、良い人間との出会いに恵まれているのかもしれないな)
そんなことを考えながら、シューズに足を通してドアに手をかけ外に出る。太り気味だとかで考えるのはここでおしまい。今からは全力で朝の時間を駆け抜けるだけだ。走る時に全力を出すのは前世から変わらない自分の決まり事だった。
軽い準備運動を終えた後、足を一歩踏み出して一気に加速する。太り気味など知ったことかと全力で疾駆する黒い風は、夜更け前の街を思うが儘に駆け抜けて行った。
≫79口は災いの元21/12/18(土) 10:57:47
某日昼カフェテリアにて
「トレーナー?」
「何だタマ」ムシャムシャルピア
「昨日何食べた?」
「朝はパンとサラダと目玉焼きとウィンナー、昼はラーメン大盛り、夜はチャーハンとハンバーグと味噌汁、夜食にカップ焼きそばと焼鳥とスルメ、酒2本だな」
「今何食っとる?」
「人参ハンバーグ定食特盛」
「...ほぼ毎日そんな感じの食事しとるよな?」
「そうだな、金曜はさらに酒とツマミが追加されるけど、それがどうかしたか?」
「その量食べといて何で太らないんや?」
「基礎代謝と運動量?」
「明らかに運動量より摂取カロリーの方が多いやろ」
「なら体質じゃないか?いくら食っても太れない!ウマ娘の身体は便利だな!この身体で太るならそれは相当怠惰な生か」
「トレーナー...うしろうしろ」
「へ?」クルッ
「タマトレさん?その話詳しく聞かせて貰えますか?」
「そうですか〜怠惰ですか〜」
「タマちゃん、トレーナーさんお借りしますね」
「タマ...今日のトレーニングはこの手帳に書いてあるからその通りに...」
「行きますよ?」ズルズル
うまぴょいうまぴょい
≫111二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 12:26:56
「なぁ…トレーナー…飯…食わんか…?」
「………(フルフル)」
「でもな…あんま食わんのもあかんと思うんや…」
「(フルフル)」
「ほら、ウチが食べても大丈夫や。ちょっとだけでも食べてみ」
「……」
「おっ、やっと口開けてくれたんやな。あんがとな」
スッ
「どうや、美味しいか?」
「………(ポロポロ)」
「あーあー!そんな泣くことないやろ!…あー…ほら、よーしよし」(ギュッ)
「ゆっくりでええんや。ウチはいつでも隣におるさかい。そんななかんでもええんやで」
≫130二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 13:09:43
142:167
「とりあえず念願の長身、おめでとうございます。フウトレ先輩。」
「ありがとうリウトレ!」
ウマ娘化に伴った買い物やら何やらのドタバタがひと段落し、トレーナーとして復帰した初日。俺が真っ先に訪れたのは後輩の一人、リウトレのトレーナー室だった。
差し入れに持ってきたケーキを美味しそうに食べる彼女を眺めながら、バッグの中から資料を取り出す。
「なんですか?それ。」
「家具の写真プリントアウトしたものよ。休んでる間に身長に合わせて家具も一新したんだけど、ただ捨てるのはもったいないから誰かほしい人いたらあげようと思ってね。」
「……なら見てみてもいいですか?」
「もちろんよ!」
俺が紙束を手渡すと、リウトレはゆっくり目を通し始める。……こうなって、俺の視野は大きく変化したが、それが特に大きく出たのが対人関係だと思う。なにせ今まで見上げっぱなしだったのが逆に見下ろしっぱなし。そうすれば自ずと、今まで見えてこなかったものも見えてくる。
「……えっと、じっと見てますけどあたし、何か変ですか?」
「あ、ごめん。こうして見ると耳長いなあって。前までは遠巻きに見ないと視界に入らなかったものだから。」
「あー、同じ身長でしたもんね。」
そう、ウマ娘の身体になったリウトレは俺と同じ142cmだった。さらには互いの担当ウマ娘も167cmで一致、不思議な事もあったもんである。
まあその偶然があったからこそ、話しかける事が増えたり家具を作ってあげたりして今に至るのだが。
131二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 13:09:58
「リウトレ、一つ頼み事してもいいかしら。」
「……?はい、なんですか?」
「これからも仲良くしてもらえる?もう身長同じじゃなくなっちゃったけど……」
「当たり前です。フウトレ先輩も何か困った事あったら言ってくださいね。力になりますから。」
「っええ!そうさせてもらうわね!」
……人と人の繋がりは、個人の力で動かせないものも大きく絡むものだ。だからこそ、一度できた縁は大事にしたい。眼前で微笑む彼女を見て、改めてそう思うのだった。
「そういえばですけど、その身長ならアイネスにも頼ってもらえるのでは?」
「やっぱりそう思う?わたしも思ってた、最初の数日くらい。」
「……過去形ということは……」
「甘やかされ癖が健在だった上に、前よりフウの勢いが強くてね……」
「あたしと似たようなことになってる……!?
頑張ってください……応援くらいしかできないですけど。」
「それだけで十分よ……ありがとう、頑張るわねわたし……」
≫159二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 15:15:42
それは正しく性癖の霹靂であった。
ダイワスカーレット担当トレーナーが手にしたそれは「一時間オギャっていいん券」。
バカバカしいにも程がある名前だが、券の裏に書かれた効果が正しければこれは好きなトレーナー相手に一時間甘え倒していいという魔法のようなアイテムである。
「一時間オギャってバブってジャンケンポンできる……!?」
そのあまりの衝撃に、ダストレの語彙はだいぶおかしなことになっていた。一時的狂気である。
しかし思考と欲望は止まることなく、すぐさま彼は頭の中に叩き込んだトレーナー名鑑を紐解き、誰に甘えたいか考え込んだ。
「――ルドトレさんとキタトレさんはダメだ。選んだら死ぬ」
それは理性ではなく、トレーナーとしての本能が訴えかけたものであった。
皇帝や祭の寵児を恐れたのではない。ダストレの本能が恐れたのは担当愛バ、ダイワスカーレットの怒りである。
欲望に身を任せ選んだが最後、自身は恐らく二度と彼女達に色目を向けることさえ許されないだろう。自分の立ち位置をよくわかっているダストレであった。
であれば誰を指名すべきか。選ばず券を捨てるなどという思考はとうに棄却されたダストレの脳裏に、一人の顔が思い浮かぶ。
母性と包容力があり、甘えさせてくれそうな関係であり、ワンチャンスカーレットにも許されそうなトレーナー。
「あの人しか、いない……!」
意を決してダストレは走り出した。
向かうは202cmの巨躯を誇るウオトレさんのお部屋。
なんかこうチームウオッカのお母さんポジっぽいしワンチャンいけんじゃねというダダあまな算段によるものであった……。
(つづかない)
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part570【TSトレ】
≫34二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 18:30:55
テイエムオペラオー担当が「一日好きに甘やかす券」を見た際の反応は、戸惑い、困惑、或いは遠慮であった。
「それで、私に甘えろと?」
「嫌なら取り下げるふりをするんですが」
「嫌じゃないが、戸惑いを隠せはしないね。特に拒否権もない辺りに」
何せその差出人が、ハルウララ担当トレーナーなのだから。
まるで学生の恋文のように差し出されたそれを見て、一瞬真剣な顔を作ったことを彼は内心でやや後悔していた。
「わかった、受け容れよう」
「投降する兵士のように振る舞わずともよろしいんですよ」
「では、どのように振る舞えばいいのだろう? 希望はあるかい」
なんらかの余興であることに疑いはない。
であれば伸るか反るかなのだが――幸いにして懐中時計に蓄えた時間は、泥棒に盗まれることなく今日の余裕をオペトレへ与えていた。
ならば期待に応え、慣れない甘やかしを受けるのも一興であると、彼は余裕たっぷりに構える。
そんな余裕たっぷりな問いかけに対し、ウラトレはふむ、と顎に指を添え。
「では、膝へどうぞ」
そう言って、ぽんと自らの細い腿を叩いたのだった。
35二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 18:32:40
オペトレは神妙な顔で身体を横たえ、頭をウラトレに委ねた。
膝枕。恋人や愛人がいなかった訳ではない故、慣れていない訳ではないのだが、それをウラトレにしてもらう、となると妙にこそばゆいものがあったのだ。
「側頭筋が凝ってますね」
「歳だからね。姿が変じているようで、不老の現れではないようだ」
現に横たわった首や腰が僅かに痛む。昔と同じように。整体に行きたいね……とぼやくと、頭を揉み擦るウラトレの手が僅かに強いものとなった。快楽に近い痛みを与えられると、オペトレの頭痛も少し和らぐ。
「ウマ娘になってからというもの、心身の不調が露骨に出ている気がするよ」
「今日はよく弱音をお零ししてくれますね」
「甘えていいんだろう?」
「勿論」
額を撫でられる感触を、瞼からオペトレは感じる。さて、このように甘えたのはいつぶりだろうか。両親がこのような扱いをした憶えはない。オペトレの両親が授けたのは稼ぐ為の審美眼と叡智、そしてコネクションだけだ。あるとすれば、今の師と瓜二つな、師の奥方の慈愛だろう。
「笑わないでもらいたいんだが」
「善処しましょう」
「私の初恋はメイヂさんだったんだ」
「くっ」
「おいおい、まだこれからだよ」
すみません、と口の端を緩ませて言うウラトレに、オペトレは苦笑せざるを得ない。失言を漏らしたかな、と思えど、甘えたい気分にさせたのは彼女だ。
「まだ先生のところに来たばかりの頃だ。君が教えを請ける前だね。
私はそれはもう傲慢な奴でね。なんでも利益を提示すれば頷くと思っていたのだが――」
「すみません、死にそうです」
「――その鼻っ柱を折った人こそ、他ならぬ先生の奥方様なんだよ」
「くぅっ!」
そのまま語り明かし、笑い死んでもらうこととした。うまぴょいうまぴょい
≫143※狂気乱舞中21/12/18(土) 21:18:42
「……自分の見立てに狂いはなかった」ヌクイ
「あの、これは私が甘えてるのとは違う気が」
「細けえこたあいいのよ。……ブルトレさんさ、この状態で寝てみない?」
「無理です」
「そこをなんとか。寝るとさらにぬくい生き物になってくれそう」
「無理ですって」
「ならば子守唄を歌ってしんぜよう……ウーィニンファイみーんなでー かなえてーゆくー」
「寝かせる気がない選曲……!」
────────────────
「くぅー……すぅ」
「……ふっ、マジで寝かせつけられる自分の美声がにくい……まあ普通に寝不足だっただけか。しかし案の定ぬくぬく」
「……マスターのステータス『睡眠』を検知」
「わおブルボン?」
「……」
「……えっと。ブルトレさん、抱いてみる?」
「いいのですか?」
「もちろん。藤吉郎が下駄の逸話のごとく、ブルボンのためにあっためておいたといっても過言。……起こさないようにね、そーっとそーーっと」
「分かりました。……!」
「……んん……すぅ」
「……」
「およ?……じゃ、あとはお若いお二人さんでー」
……ライブ以外でブルボンのスマイルを初めて見た。ちょっとレアだった。
いいもの見れたので自分はいいことをしたと思います まる
≫151二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:32:31
『エクリプス-断章-』
- プロローグ【十六夜-月齢15-】
広大なる大海はたとえその欠片であっても街を飲み込むように
雄大たる連峰はたとえその部分でたりとて里を覆い尽くように
強大すぎる魂はたとえその一雫であってもコップの水を染め上げる
永遠の停滞は存在せず時間は動き出す
再帰の眠りは目覚め凍った魂は氷解す
―――凍った林檎は溶けるように
―――林檎が大地に落ちるように
―――大地は太陽を回るように
―――太陽を月が喰らい尽くすように
ルートが開放されました『明星のマーベラス』
152二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:32:57
『明星のマーベラス』
- 最近様子がおかしい?【立待月-月齢16-】
「はあ……はあ……っ」
西の太陽が天空との別れを告げ世界が紅色と青色の二分に交錯している時間
各個練習を終え、ひと気が少なくなりつつあるトレセン学園
その運動場で1人走り込みをしているウマ娘がいた。
「はあ……はあ……っ」
巨大なポニーテールを揺らし、その小さな体躯と不釣り合いな胸を持ったウマ娘は運動場を周回し終えると、
満足したかのように運動場を後にする。
「んんーーこれくらい走ればマーベラスかなー☆」
そのウマ娘の名はマーベラスサンデー担当のトレーナー通称マベトレである。
今ではもう数十人規模となったトレーナーのウマ娘化現象にあった内の1人である。
普段はそこまで走り込みをするようなストイックな人ではないが、
ここ数日は、担当とのトレーニングを終えた後のスキマ時間にこうして走っている。
153二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:33:15
運動場を後にしたマベトレは運動でかいた汗を取るためシャワー室へ向かった。
そしてシャワーや着替えを終え、すっきりとした気分を迎えたマベトレは独り言をつぶやき始める
「それにしても、最近はマベの並走トレーニングだけじゃあ物足りなくて、なんだかもやもやした気分になって
こうして少し走ってるけど、あまりウマソウルを刺激するのはマーベラスじゃないなー……」
そうして独り言をつぶやきながらマベトレは支度を整え帰路につく
外へ出ると少しひんやりとした風がマベトレを迎え入れる
空を見るとあたりはすっかり夜を迎え青暗くなっており、東の空には少し欠けた満月が空に昇り始めていた。
154二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:33:27
帰路の最中マベトレは先程からの考えを巡り合わせる
「でも、マベと一緒に並走トレーニングをしている時とかは、あの変なもやっとした気分はないんだよなー
ああいう時のほうがウマソウルが刺激されると思うんだけどー……」
―――思考をぐるぐると回すマベトレ
一向に解決が見えないがどうせ帰路につくまで暇な時間なのだと暇つぶしに興じる
「……むしろマベといる時が安定してる気がするし、なんなら私の中の因子がマーベラスを手助けしてくれる」
自身で感じるウマソウルや因子を巡らせた時、マベトレはそこでふと疑問を思い浮かべた。
「そういえばー……、私の中に入った因子はマベだけかなーと思ったけど違うのかな……?」
ウマ娘になったトレーナーには大本とされるウマソウルの因子が継承されるという、大抵の場合2人分とされるが、稀にそれが1人分であったり、4人分のソウルが入ったという事例もある
これは本人たちが自覚した証言や実際にウマソウルが見えるとされる人物の証言である。
しかしマベトレが自覚しているウマソウルはマーベラスサンデーのものだけであり、それ以外は感じない
だが、少ないウマソウルや多すぎるウマソウルを継承したものは、思う存分の力を出せなかったり身体のバランスを制御できずにいるのものがいるのもまた実例にある。
そこまで考えた末に結論を導きだした
「もうひとつのウマソウル……?」
155二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:33:59
- もう一つのウマソウル【居待月-月齢17-】
――その翌日、トレセン学園のトレーナー室でマベトレは、書類整理をしている背が高めのスーツ姿をウマ娘に声をかける。
「ウオトレー今日もマーベラス☆」
「ん、マベトレかいつもマーベラスだな。で、どうしたんだ?」
「あのねーウオトレ、もといギムレットにねー相談があるのー」
「マベトレがギムレットにか珍しいな、まあそういうコトならお安いことさ」
ウオトレは静かにクリアブルーをした瞳を閉じる。暫くの静寂の後、再び瞳を開く
その目の色は黄金色に光り輝き、その眼力は鷹の如き鋭き眼光となった。
「――ああ。変わったぞ……」
ウオトレがその体に宿すウマソウルは人格を持ち、ギムレットと自らの名をもつ。
ウオトレとは多重人格であるが共存の関係にあり互いが互いを侵食といったものもない。
ギムレットはその性質上他者のウマソウルを知覚・鑑定することができ、それによってアドバイスを送ることが可能である。
「わー。間近で見るとほんとにすっごいマーベラス……」
「それで。星月の――。相談とはなんだ?」
「そうだそうだったー。あのねー────」
156二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:34:12
マベトレは、ここ近頃の妙な走行欲やウマソウルについて考えついたことへの疑問
その答えとしてギムレットに鑑定してもらおうといったことを話した。
ギムレットはそれらを静かに聞き終えると口を開く
「なるほどな。だが俺も万能じゃないからそこのとこ気をつけろよな。」
「ありがとー☆」
「それでは見ていくぞ。…………ふむマーベラスの、の因子が強くあるな。他は、……ふむふむ。」
「どう……でしたー?。」
「微弱かにだが存在する。比較するとだなマーベラスの、のが太陽ぐらいの大きさならコヤツは月ぐらいの大きさだな。
それくらい小さな欠片として存在してある。小さすぎて俺みたいに人格や意志みたいなものは入れないみたいだがな。
だが、それは魂の強度が弱いというわけではない。むしろ、魂の強度で言ったらコヤツのほうが大きいぐらいだ。
……ふむ、しかも今は凍結状態になっている。」
やはりと言うべきか、マベトレはマーベラスサンデー由来のウマソウルの他にもう一つの存在することがわかった
しかし、ギムレットの言った凍結状態という単語に反応する。
157二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:34:27
「とーけつじょうたい?不活性化してるってこと?」
「まあそれに近いが、厳密には違う不活性は何らかの影響で力が出ない・出せない状態だが、コヤツの凍結状態は力を放ってるが外部からの圧力や意志で抑制されてる状態ってところだ。
例えば、変わりたくないという意志や、誰かのためといった目標や信念、後はまあ俗に言う神の力だな。それらが複合して、ソウルや因子を押さえつけて凍らせてるわけだ」
「今は凍結してるって、じゃあ今起きてることは私の勘違いかそれともマベのソウルが共鳴?」
ギムレットはマベトレを言葉を塞ぐように言う
「そう、結論を急ぐな星月の―、たしかに凍結してるとは言ったが完全ではない。止まった時間が動き出すように氷が融け出し始めている。
その影響が今お前さんの中で起き始めているっといったところだ。」
「それじゃあどうしたらいいのー」
「最もいいのはソウルと共存し会えるようにすることだが……。現にお前さんはマーベラスの、もう片方のほうとは共栄しているのだろう。
後は対話と意志力だなソウルがうまいこと応じるかどうかはわからないがな。」
158二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 21:34:41
「うんわかったー。ところでそのーもう一つのウマソウルの名前を教えてもらえませんか?」
「相当に古い。俺でも古すぎて伝承でしか聞いたことはないがお前さんも視たことがあるのではないか?」
「そんなに古いものじゃあー直接見たことは疎か、写真とかでも残ってないんじゃないのー?」
「ほらあるだろ生徒会室に飾ってある格言」
ギムレットは言う
生徒会室に飾ってある格言は一つの文章を連想させる。
それはここトレセン学園の標語でありある1人のウマ娘を指す単語が入る。
「――Eclipse」
≫185二次元好きの匿名さん21/12/18(土) 22:24:17
とくん、とくん。抱きしめられた胸の柔らかさと共に彼の鼓動を感じる。
いつもは遠く見上げる顔が、今は鼻先ほどにまで近い。
いつもはわたしの手を引いてくれる彼の手に、今私は抱きすくめられている。
押し付けられた胸の鼓動と背伸びすれば接吻できるほど彼から感じる息遣い。それは物語の王子様のようで、それでいてみていると自分が支えてあげなきゃと思う彼が確かに生きていることの証で。
──嗚呼、神様。この時間ができる限り長く続いてくれませんか。
こんな自分を担当に選んでくれた彼がどうか私から離れてしまわないように。
物語の中から抜け出てきたかのような彼が元居た場所に帰ってしまわないように。
きつくきつく、私を抱きしめるこの両手がほどけなければ良いのに。そう思わずにはいられなかった。
マ
男
破