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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part361【TSトレ】
≫25二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 07:42:58
『皇帝の伴侶について』
「おやどうしたブラトレ。顔が大変なことになっているぞ」
飲み会のサポートを続け、今は軽い片付けを行っているオグトレのもとに、顔を真っ赤にし、耳をへならせたブラトレがやってきた。
「あーオグトレさん、いやあの……あのルドトレが……」
「ああ、うん……まあ仕方ないかもしれんなあ。ほら、水飲んどけ」
「ありがとう。……俺もわかっちゃいるんだけどさぁ……あいつも内にいろいろ靄抱えてるのはわかるんだけどさぁ……なんでこう、多人数で飲むとああなるんだろうかねえ……」
ブラトレは渡された水を飲んで、色々と気持ちを落ち着かせた。飲み終え、ぷはっと息を吸うと、そのままため息をする。
「チームの運営、シンボリルドルフ生徒会長のトレーニング、ほかにも生徒会に関わる仕事もこなしているからね。お前さんと同じくらい……いや、下手をすればもっと忙しいだろう」
「そういうのもあるから仕事多少は回せーって言ってるけど、ほんとにちょっとしか回してくれねえからなー。その癖グルトレや俺が手こずってると手を貸してくるわけだし」
「彼、いや彼女はあまり他人に弱さを見せたくないのだろう」
「……それは皇帝の伴侶として、という意味なのか?」
「まあそれもあるかもしれないね。こういった酒の場の時くらいしか……いや、お前さんの場合アレがあったな」
「いや思い出させんでくれぇ……」
ぷしゅうと頭から湯気を出すブラトレを見て、オグトレがすまんすまんと笑う。
「まあ彼女としては頼ってほしいのだろうね。お前さんは実績も十分、活動内容も申し分ないのは間違いないがこれでも生徒会トレーナーの中では最年少だ。そういった面でも、年長者としての矜持があるのだろう」
「うーん、まあそりゃ年齢5つくらい離れちゃいるけどねえ……頼りないなんて思われてはいないのはわかっちゃいるんだが」
「まあ、基準がいつもの4人組やベガトレ、デジトレ達の26歳メンツ、それにスズトレ達と大体がお前さんより年上の奴らばかりなのに全員が全員お前さんに頼ったり頼られたりといったところだからな」
「それもそうかぁ……皆ため口許してくれるから本当にいい人ばっかりだ……」
「お前さんほんと敬語使わないよな」
「い、一応今の30代の人には大体使ってるんだけども?」
「タマトレは?」
「あっ……使ってない……」
26二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 07:43:38
喧噪より離れて、飲み終わり空となった瓶や缶を片付けながら雑談を続ける二人。
「……しかし気が付けば交友関係もだいぶ大変なことになったなぁ。新人の頃はそれどころじゃなかったから、ブライアンと関わりのあるトレーナーばっかりと交流してた気がする」
「まあそんなものだろうさ。ドリームシリーズに入るようになってからはある程度落ち着いただろうし、その絡みもあるだろう」
そうだなぁと相槌を打つブラトレ。なんだかんだで、この人懐こい性格があってこそ、ここまで皆と交流を深めているのだろう。
「よく考えたら新人も新人の時に生徒会に関わりのあるブライアンに出会えたのは幸運だったかもしれないな……ちょこっとだけどルドトレやグルトレにアドバイスもらったりしたこともあったし」
「やはりそういった面もあるから、後輩として可愛がられてるのかもしれんな」
「あー、それもあるのか……まあ今は全員ウマになっちゃったとは言え可愛がり方はもうちょっと考えてほしいな!」
「ははは、愛され後輩にも苦手なものはいくらでもあるわけだ」
オグトレがブラトレの頭をわしわしとなでる。
「ぬぅぅ、オグトレさんまで撫でてくるとは……」
仕方ないので、ブラトレはしばらく撫でさせたままにしておいた。
「うん、しゃべって手を動かしてたら落ち着いた。またちょっと向こうの手伝いに行ってくるかな。ありがとな、オグトレさん」
「また巻き込まれたら戻ってくるといい。多少の愚痴なら聞いてやるさ」
「いやーまた巻き込まれたくはないかな……!」
ぱたぱたと歩いていくブラトレを見送りながら、オグトレは一息つく。
「まあルドトレもわかってるからこそ、ブラトレに構うんだろうな」
これもまた一つの愛情表現、ということだと思いながら、オグトレは手伝いのためにまた動き出した。
その後またブラトレは絡まれかけたが、何とか回避したようだ。
≫40二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 07:59:58
とあるラーメン屋の一角にて
「辛い…」
「ヒィ…」
「ぐ…」
「…辛いですわ」
『あはは…辛いね』
そう話すのは私ことAとdk4の二人。
今、私達は激辛ラーメンにチャレンジしている所だった。
ここはこの付近でも一番の激辛ラーメンの店とのことで、悪ノリのままに食べてみようとした結果が今の状態だった。
「水…」
辛さできつそうなテイトレがつぶやく。すかさずフクトレが釘をさす。
「テイトレ、水飲んだら余計辛く感じるぞ。」
「う…」
渋々とした様子でラーメンと向き合うテイトレ。その隣では辛さに撃沈したブラトレの姿が。
「…」
よく見れば魂すら出ていきそうな状態である。
私は苦笑いをしながら彼女の分のラーメンを引き寄せた。
…そんな二人とは裏腹に、食べ進めていくのはフクトレとマクトレ。
特にマクトレは殆ど食べきっており、休憩とばかりに箸をおいていた。私は声をかける。
『流石だねマクトレ。』
「これくらいなら何とかなりますわ…」
「…それを言っているAも大概な気がするけどな」
『私?辛いのは痛覚からでしょう、痛みには耐性があるからね』
「やっぱり二人ともおかしいな…」
「酷い言い方ですわね…すみません、激辛のおかわり一つお願いします。」
そう言って頼むマクトレ、フクトレも大半は食べていて大丈夫そうだった。
41二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 08:00:24
「きゅう…」
ふと声がしたので顔を向けると、とうとう耐えられなくなったのかダウンしたテイトレの姿が。
『あ〜、大丈夫テイトレ?』
「ごめん、もう無理…」
『分かった、残りは私が消費しとくから。』
「…いや」
『いいの、どうせ残す訳にもいかないしね。後私まだ食べたりないし』
そう言って彼女の皿を引き寄せたあと、彼女を気遣うように撫でる。
激辛のせいか彼女の体は酷く温かい。
(私もなんだろうな…)
そう思いながら手を付けた。
あれから更にたった後、
全員が食べ終わった私達は休憩していた。ラーメンのせいか皆の顔も酷く真っ赤。
ついでに起きないブラトレを、そっと起こしてやる。
『ブラトレ、起きて』
「…ん、俺は…ってまだ!」
『皆食べ終わったよ?後ブラトレの分は食べといたから安心して。』
「あ…すまん…」
『気にしてないよ、それより水飲んで。』
「ありがと…うう、口がひりつく…」
そんなブラトレを眺めながら私は言った。
『でも皆顔が真っ赤だね、なんかかわいい』
「う…」
「直球で投げてきますわね…」
「…だがAもじゃないか?」
「そうだぞ、赤いじゃん。」
『あはは…そうかも。よし、なら出ようか。』
頷いた四人を連れて店を出る。
42二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 08:01:14
「俺はもう一回は流石に…」
「俺もだ…」
「…美味しかったですわよ?」
「それはお前だけ定…」
『私もだけど?まあいいや、まだまだ遊ぼうよ!』
ーーー5人の幸せな日常は続く。どこまでも。
駄文失礼しました
私が汚い花火になる前に用意した朝食のdk4とAでの激辛です。
昨日上げられたあの絵からネタは拾いました。
私にはこれが甘さの限界だ…すまぬ…
ちなみにAは激辛には強いです。
ではレース書いてきます、間に合わなかったら花火になってきますね
≫83二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 08:24:25
ファルトレ「セイトレさん。ウマドルになりませんか?」
セイトレ 「うまどる……?……すみません、俺それ忘れたままみたいです」
ファルトレ「ウイニングライブで輝くアイドルウマ娘です。何も走ってくれとは言いません。少しライブに出ていただけないかと」
セイトレ 「走らずライブって言うと、ハロウィンの時みたいな?あの……」
ファルトレ「ええ、あの妖怪仮装ライブです」
セイトレ 「妖怪仮装ライブ。……あの時のライブの仮装って詳しく教えてもらって良いですか?」
ファルトレ「良いですよ、まず──」
……ウマドル解説中……
ファルトレ「──この様にロブトレさんの協力もあり私達はすねこすり、毛倡妓、姑獲鳥としてステージに立てました」
セイトレ 「……。わかりました、ファルトレさん。この三人には足りないものがあるかと」
ファルトレ「足りないものですか?」
セイトレ 「はい、桃です。桃の妖怪です」
ファルトレ「桃の妖怪ですか」
セイトレ 「…居ないんですか、桃の妖怪?でもないなら作ればいいと思いますよ。そのライブ、俺も楽しみです」
ファルトレ「思うに、セイトレさんの自由なライブに対する発想、
厚底靴を履き馴れている事で演出の幅が増え、着脱による様々な雰囲気や丈の衣装も着用でき、
楽しげにライブの事を話してくれた明るい表情はウマドルとしてアドバンテージに働きます」
セイトレ 「そんなに楽しそうでした俺?思った事そのまま話せて楽しかったですけど」
ファルトレ「ボーカルレッスンは私が担当しますしダンスレッスンもデジトレさんに頼んであります。トレーニングの日程に影響が出ないようにスケジュール調整も行います。如何でしょうか?」
セイトレ 「ファルトレさん、桃は?」
ファルトレ「有りでしょう」
セイトレ 「やりましょう、俺うまどる?の桃になります!」
ファルトレ「ありがとうございます。では詳細は後程メールで送付します。よろしくお願いしますね」
セイトレ 「はい。……あ、ライブって階段ありますか?」
ファルトレ「階段があるステージもありますよ」
セイトレ 「すみませんやっぱりパスで!桃じゃなくてザクロにはなりたくないです!」
ファルトレ「そうですか。残念ですがわかりました。また何か機会があったら懲りずに誘いますから」
セイトレ 「バリアフリー化してからお願いします」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part362【TSトレ】
≫33教官ちゃん奮闘記(仮)21/11/02(火) 10:57:58
ハレの日が過ぎればケの日が来るのは当然で、それを惜しむ者はトレセン広しと言えど多くはないだろう。走ることを本分とするエリート達は狂乱怒濤の一日をつつがなく終えて、明日のトレーニングに備えるのだ。
それはそれとしてイベントは片付けまでがイベントである。トレセンの誇る一般職員達はクリスマスほどではないとはいえ煌びやかに装飾された学園内に落ち着きを取り戻すべく、夜遅くまで撤去作業を行っていた。
当然一職員である彼女───自らを『教官』と名乗るウマ娘も参加しており、例に漏れず回収用のバスケットを色とりどりの装飾品で溢れんばかりにしている。
一旦中身を空にするべきか、いやこの先の区画まで終わらせた方が効率的だ、などと鈍くなりつつある脳髄に電気を走らせる彼女に救いの手を差し伸べられる者がいた。
「せんぱいっ!」
「うぉ……新人ちゃんでありますか。お疲れ様であります」
「お疲れ様です! こっちはあと向こうだけですよね? わたしも手伝います!」
新人ちゃんである。未だに担当を得られていない彼女にスカウト活動の合間に出来そうな仕事を斡旋していたこともあり、教官ちゃんは新人ちゃんからそこそこ慕われていた。名前が似てるのも関係してるかもしれない。
職員皆疲弊する中でのエネルギッシュな立ち振舞いにやはり若さか、いや肉体的には自分も若いのだがなどと年配特有の思考を空転させる教官ちゃんを置き去りにしてずんずん歩いていく新人ちゃん。お揃いのバスケットには幾分か余裕があり、教官ちゃんのモノと合わせれば次の区画までならまあ回収できるだろうという判断だった。
かくして二人きりでの作業である。世間話のターンがやってきた。
35教官ちゃん奮闘記(仮)21/11/02(火) 11:00:12
「仕事には慣れてきたでありますか?」
「お陰様でけっこう出来るようになってきました。同期の方とも仲良くなれましたし、ここからって感じです!」
「重畳であります。して、スカウト活動の方は……」
「……」
「……HAHAHA」
踏んではいけなかったらしい。無言で項垂れる新人ちゃんに教官ちゃんは大いに戸惑った。そもそもスカウトが上手く行っていればこの作業には参加していないのだから自明なのである、教官ちゃんの失態であった。
しかし新人ちゃんの次の一言は、彼女のスカウト活動のテンプレートを知らない教官ちゃんにとっては意外なものであった。
「わたし……その、ウマ娘になったトレーナーさんにばかり声をかけちゃうんです……」
これには教官ちゃんも手の平を額に当てて天を仰いだ。何ということだ。運がいいのか悪いのか、人脈作れてる辺りアタリではあるのだが───実際有望そうな新人トレーナーとして話題に挙がっている───しかしスカウト成功確率0%の輩を引き続けているのは嗚呼無情の一言である。そしてこれに関して教官ちゃんに出来そうな助言はない。なにせ自分もその口なのだし。
「……ずっとトレーナーさんに声かけちゃってるのって、わたし、やっぱり見る目がないってことですよね……」
「いや全く逆だ、アナタはきっと『魔女』に並べる」
思わずといった口調であった。きょとんとする新人ちゃんを見て一瞬どう対応すべきか思考を巡らせたが、教官ちゃんはええい知らんこの子なら多分大丈夫だろうと平時のロールプレイングを投げ捨てて捲し立てた。
「ウマ娘になってる連中は総じて優秀だ、指導でも走る方でも、つまりアナタはレース強者を当て続けてるんだ、それもほとんどの場合走る姿すら見ていないだろうに」
「……」
「アナタの目は本物だ。必要なら保証もするし太鼓判も押す、アナタが自分に見合う担当を探せるよう、私は支援を惜しまない」
「……」
「……であります。もっとも、一教官に何が出来るのだという話ではありますが」
しばらく無言の時間が続く。それはそうだろう、唐突にキャラ変して何やら喚いてきたら誰だって困惑する、ジッサイ教官ちゃんは許されるならこの場から逃げ出したかった。
36教官ちゃん奮闘記(仮)21/11/02(火) 11:02:01
しかし、
「……その、教官さんは、わたしに期待してくれてるんですよね」
おずおずと、躊躇いがちに零れた言葉に首肯を返す。才なき身として、他人の才の輝きを見る目は養ってきたつもりだった。
新人ちゃんは何事かを口の中で反復してから、ほんのりと頬を染めて、
「なら、そのう、正直よくわからなかったんですけど……がんばって、自分を信じてみます」
そう口にして、はにかむように笑うのでした。
「……ああ、しまった。ひとつだけ、嘘をついてしまったであります」
その後。
新人ちゃんと作業を終わらせ、笑顔で見送ってから。
誰もいない場所でひとり、教官ちゃんは呟きます。
『───ウマ娘になってる連中は総じて、』
「まあ、皆さん優秀ですし、大丈夫でしょう。何事にも例外はあるということで、どうか」
ゆらり、ゆらりとしっぽを揺らして、ウマ娘の教官は笑うのでした。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part363【TSトレ】
≫83二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 14:42:22
「ネイチャ?めっ」
「違うの……この目が勝手に!」
「ほう。目が悪いと申すか?ならば」
「……ごめんなさいトレーナーさん」
「うん。分かればよろしい。でもせっかくの一日指導で相手がビクビクしっぱなしのもねぇ。……試しに目隠ししてみる?」
「まあ、場所が分からなきゃあたしも睨んだりはできないけど……」
「あ、いや。やっぱりちょっと待って」
「なに?」
「……ネイチャが心眼に目覚めたらまずいかも」
「……その手があったかー」
「待ってネイチャ」
「ちょっとグラスワンダーのとこ行って勉強してくる」
「待って!ネイチャ待って!」
≫125二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 15:42:11
「なあブライアン、これ穿き方あってるか?あってるよな……?」
「ああ、問題ない。尻尾用のジッパーも忘れていないようだな」
「流石にそれ忘れたらヤバいからな……にしても」
「にしても?」
「股座がすーすーしてかなわん」
「……まあ、そうだろうな」
「スパッツ穿いてもこんなになるのかぁ……やっぱズボンでいいかな……あっちのほうが気軽に走れるわ」
「ふっ、アンタもわかってるじゃないか」
「まあブライアンは勝負服スカートだけどな……おおひふはひはんほほほひっはふんひゃはい」
「あれは、別だ」
「うひー、ほっぺが伸びる……やっぱり気に入ってたんだな」
「当たり前だ。私の魂ともいえるからな」
「……その割には袖引きちぎってウワーッもうほほを引っ張るんじゃあない!」
≫133二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 16:12:09
「うう…ダイヤ」
「何でしょうトレーナーさん。」
「何か腰のあたりがスースーして落ち着かないよ…」
そう話すのはつい先日ウマ娘となったサトトレ。
ダイヤの計らいで彼女に合うサイズの服装を用意したのだが、元男性の彼女にはきつかったようだった。
「…恥ずかしい」
顔を赤らめ、耳をしおれさせる彼女。心無しか尻尾も動きが変だった。
ーーーダイヤは考える。
(着付けは私が手伝ってあげましたが…)
『ひゃう!っ…』
『動かないでくださいね、トレーナーさん』
『…!』
…不慣れなせいかやけにかわいい反応を返していた。
とりあえず湧き上がる感情を抑えつつ、話しかける。
「トレーナーさん、違和感を感じるかもしれませんが慣れてくださいね」
「…うん。」
「でもかわいいですトレーナーさん。」
「ふぇっ!?」
一言で更に顔が赤く染まる。ふるふると体をふるわせてかわいい反応を見せてくれる。
「ううっ…かわいいって…」
…理性が崩壊しそうな感覚がする。かろうじてこらえつつ前髪をめくり、トレーナーさんの顔を見る。
「…!?」
瞳をうるわせて涙目で見てくる彼女。
ーーー私の糸がぷつりと切れた気がした。
「…トレーナーさん、行きましょうね。」
彼女を連れてソファに押し倒す。舌なめずりをしながらつぶやく。
「いただきますね。」
ーーーたっぷりと愛したのだった。
駄文かつ超短編だがこれでいいかね?遅れてすまない
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part364【TSトレ】
≫21二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 17:31:12
ラスボス枠ファイトレとか戦う前にこんな語りしてるかもしれない
「…私はこの世界が反吐が出るほどに嫌いだ。」
「互いに傷つけあい、汚し合い、殺し合う。」
「ただ醜いだけの救われることのない世界が、只管に悍ましいと思っている。」
「…お前達もそうだろう?理想なんて、この世界の何処にもない。」
「…だからこの世界はリセットすべきだ。するべきなんだ。」
「私が全部壊して、もう一度ゼロから始めるべきなんだ。」
「私はそれを見届けて消える。それが私の理想だ。」
「それを邪魔するのなら…今すぐに消してやる。」
5の心の欲望というか望みのつもりで書いた。ロマンチストな彼女のシャドウとしての一面ならこうなると思う。
≫37二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 17:43:15
DK組タイツネタ
「…冬に向けてタイツの宣伝をするのは分かる。モデルが必要なのも分かる、が」
「何で俺達」
「仕方ありませんわ…先生の御指名ですもの…何で私達…」
「あ〜世界滅びないかなぁ…」
うだうだと不平不満を述べる四人。彼等は冬の商戦で必要となる商材写真を撮るべくカメラと照明が囲む白いカーペットに胡座をかいて座っていた。
事の発端はウラトレに「貴方達知り合いの会社でお手伝いして頂けませんか?報酬はお渡ししますから」と話を持ちかけられたことから始まった。
嫌な予感がして逃げ出そうとしたものの頑張ったウララにテイトレが秒で捕まり、子羊の様に震えてる彼を哀れんだ三人も自ら手伝いをすることになったのだ。強制は一切ない。皆快く引き受けたのだ、いいね?
そんな訳で着替えて撮影の準備を待つ四人。彼等の見た目は上半身はスーツで下半身は布を巻いているというアンバランスな状態であった。
「皆さん、準備が出来ましたので始めましょう!」
場を仕切る女性の声に周囲を見渡すとにこやかにカメラを構える経験豊富そうな中年や緊張させない様にと明るい雰囲気を醸し出しているアシスタントの若い女性達がサムズアップをして四人を見ていた。
「…仕方ないか」
「やるしかないよなぁ…」
なんだかんだで良識のある四人。今更ひんひん泣いて駄々をこねたりガラスをかち割って逃げ出す者とは違う。ため息を吐きながらしゅるりと巻いていた布を解いた。
瞬間、場にびきりと何かにヒビが入る音がそこらじゅうから響き渡る。
今回の目玉はタイツ。それをアピールするためになるべく足を露出することになっていたため全員スカートやズボン等を何も着ていなかったのである。おかしい?うるさいこっちの方がぇっちだからいいんだよ。
テイトレとブラトレは顔を真っ赤に、恥ずかしさを隠さずにゆっくりと布を外し、フクトレとマクトレも勢いよく外したものの指が震えていたり頬が確かに赤らんでいた。その様子を見たスタッフの脳が破壊されたのは語るまでも無いだろう。
「うおエッ…じ、じゃあ早速決められたポーズを…」
「わ、分かりました…」
そう言うと四人は打ち合わせで決められていた各々のポーズを取り始める。
38二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 17:44:14
ブラトレはぺたんと正座の体勢から両足を外に広げる、俗にいう女の子座り。シャツで少しでも隠そうと股まで引っ張っているがその方がむらだっちするのを理解していないらしい。
テイトレは両足をだらりと投げ出して腕を突っ張って支える横座り、お姉さん座りと呼ばれる座り方。厚いデニールでふくよかに見える太ももと腕で挟み込まれた胸が確かに存在を主張していた。合意かな?合意でしょこんなの。
フクトレは両膝を立てて片足を少し前に伸ばしたMの文字を少し崩した様にした座り方。こんなのもううまだっちですよ。
最後にマクトレ。彼は完全にうつ伏せに寝転び腕で支えながらこちらに振り向きつつ、足裏を見せつける様にした姿勢。なんですのこの尻!無礼ですわよ!
「はじ、始めます、撮影を」
責任者としての意地だけで段取りを進める女性の言葉を聞いてカメラマンがフラッシュを焚きながら撮影を始める。彼が新人なら地獄だったがカメラを構える左手の薬指の輝きが彼を支えていた。後素晴らしい被写体の魅力を最大限に伝えようとするプロ根性。
使い物にならなくなったアシスタントを無視して撮影は続く。社会人として、プロとして時間が進むと共に緊張が解れ慣れてきた四人は割と楽しそうに指示に従い色んなポーズを取る。
誘う様な流し目で寝転んだり、フクトレとテイトレが指を絡ませて上目遣いで座り込んだり、マクトレとブラトレが一人分空けて寝転び誰かを招く様に挑発してみたり。
ストッパーはいない、冷静な者もいない、撮影は混沌を極めようとしていた。
「(…さて、あの子達は上手くやれてるでしょうか)」
差し入れを持ちながらウラトレが廊下を優雅に歩いていた。自分達の見た目や雰囲気を少しでも理解してもらおうと考えていたらしい。
「三番撮影室…ここですね」
ガチャリとドアを開けた瞬間、耳に届く叫び声。
「「「「うおおお!!」」」」
「こ…これだぁ!」
ウラトレの目に飛び込んできたのは組体操のサボテンのポーズをする四人。それをガッツポーズしながら叫ぶカメラマンと監督の女性。
「あっ先生!どうです俺達頑張ってますよ!」
「先生的にはしゃちほこの方がいいですかね?」
「いえここは先生を主軸にして扇の方がいいですわ!」
「どう思いますか先生!?」
興奮した様にウラトレに捲し立てる四人を見て呆れた様に一言。
「落ち着きなさい」
「「「「…はい」」」」
39二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 17:44:43
最終的にウラトレが写真を選び撮影は幕を閉じた。苦労の甲斐もあり売り上げは前年度の倍以上になったらしい。
だが、一件落着とはならなかった。
「あっ…モデルの人達だ」
「ウオかっわ…可愛すぎでしょ…」
「スカウトしてぇ〜…ふわふわゴスロリ着て欲っしぃ〜…」
ちらちらと浴びる視線に身を縮ませながら四人は街を歩く。駅の大看板に大きく貼られた、撮影写真を苦々しく睨みつけながら。
「…こんな大事になるなんて」
「雑誌にちょこっと載せる位だと思ってた…」
「雑誌にも載ってますわよ…御婆様から連絡来ましたもの…」
「やっぱりやるんじゃなかったぁ…」
もう撮影なんてこりごりだぁ〜!!そんな四人の悲痛な叫び声が空に響き渡った。
うまぴょいうまぴょい。
なおウラトレにお礼で頂いためちゃくちゃいい酒と想像以上の謝礼で行った飲み会で全て帳消しになったとさ。
≫69二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 18:20:02
3話 探し物
休みが出来た俺は、とある人の所へ来ていた。
「こんな時間に珍しいと思ったらそういう理由か、あんまり無理しちゃいけないよ?」
「ちゃんとわかっているよ。フジトレさん。」
この人は、フジトレさん。
これまで数々のウマ娘達を大成させてきた、ベテラントレーナーだ。
今はレースの世界で数々の奇跡を起こし続けている、エンターテイナーウマ娘。『幻の軌跡』フジキセキのトレーナーをしている。
そんな彼に、俺は料理を教えてもらっていた。
「でも良かったのかい?せっかく休日なのに僕なんかと一緒にいて。マーチちゃんとどこか行くとかすれば良かったのに。」
「それは…」
「?なにかあったのかい?」
「いや、その…怒らせてしまったみたいで…」
「それまたなんで。」
70二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 18:20:24
「休みが出来たから、研究の為にレース観戦でも行くかって誘いに行ったら…
『私と一緒にいたら貴様はまた無理をするに決まっている。休みを使って少し頭を冷やしてこい。』
って言われてしまって…こうなったのも俺が無理をしたのが原因だし、何も言えずにそのまま追い返されてしまったんだ…」
「うーん…それは流石にマーチトレちゃんが悪いね!」
「う、うぅ…そんなキッパリ言わないでくれよ…」
「なら今日は、お詫びに持って行けるようなお料理でも教えようか?」
「…よろしく頼む。」
「………」
「マーチトレちゃん?大丈夫?」
「…え?ああ、大丈夫だ。」
…せっかくの休みなんだ。しっかり休んで次は絶対に勝たなければ。
もう二度と失敗しないように。
「………」
「……重賞は残念だったね。」
「!?なんで、その事を…」
「そりゃ知ってるさ。知り合いの、しかも料理を教えている子の担当が出る重賞だよ?確認しないはずが無いでしょ。」
「…どうして…今それを?」
「マーチトレちゃん、あからさまに落ち込んでるからさ。そんな気持ちでお料理しても、美味しくは作れないからね。
…心配になっちゃった?」
71二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 18:20:59
「…フジトレさんはなんでもお見通しか。
心配…そうだな…怖くなったんだ。また人だったの頃に…失敗ばかりの頃に、戻ってしまうんじゃ無いかって。」
「何も無い…かぁ…
マーチトレちゃんはウマ娘になって、変わったのかい?」
「変わったよ。だってマーチとやっと勝てたんだ…何も出来なかった俺が…
それに、それはフジトレさんにだって……いや、すまない…無神経な事を言った。」
「いいよ、気にしないで。
確かに変わったよ。人の頃だとこんなに好き勝手歩く事さえ叶わなかったからね。
おかげで今がとても楽しい。」
「フジトレさん…」
「まぁ、不安が無かったって言ったら嘘にはなるけどね。」
「…そうなのか?」
「ハハ、不思議かい?でもさ、自分が自分以外の誰かになったら普通、不安にならないかい?」
「じゃあ…何でそこまで明るく居られるんだ?」
「…僕にはフジが居たから。
フジはね、僕が僕だってわかってくれた。
声も姿も変わった僕に変わらないって言ってくれたんだよ。」
「だからさ、思うんだ。
いくら見た目や性格が変わっても、僕達の根幹。とっても深くにあるそれは、きっと変わっていないんだって。
そしてマーチトレちゃんにも、きっとそれがあると思うよ?」
72二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 18:21:41
人の頃から変わらないもの。
それがなんなのか分かれば、今の俺に足りないものがわかるかもしれない…だが…
「でも…あの頃の俺には…」
「『資格は貴方が投げ捨てぬ限り、常に貴方の手の中に』」
「…?」
「とある舞台の台詞でね。
ようは諦めなければ、大丈夫って事。
マーチちゃんは分からないだけで、捨てた訳じゃない。ならちゃんと今も持ってるはずだよ?変わらない大切なものを。」
「俺にも…あるのか?」
「僕の事、信じられないかい?」
「…そうか…ああ、わかった。探してみる。俺の変わらないもの。」
「うんうん!いい顔になった!
でも、それはそれとして、今はお料理の時間。
マーチちゃんに贈る料理を、しっかり覚えていこうね?」
「そうだな。ありがとう、フジトレさん。」
その後出来た料理は、あまりいい出来では無かったが、確実に上手くなって行くのを感じた。
≫82二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 18:33:34
「トレーナー、知ってる?人は皆、獣なんだよ…あんまりボクを興奮させないでよね…それはそれとして可愛かったから今度一緒にタイツに似合うフレアスカート探しに行こうね…」
「…おい、なんだ…その…似合ってたぞ…だけど下は履いた方がいいと私は思う。トレーナーは暖かい格好をしておいた方がいい…腹巻でも巻くか?」
「…お姉ちゃんじゃなくてお嫁さんだったかもしれませんね…おっ…ぐっ…!いつもより強いですね!でも恥ずかしそうにしてたの知ってますから…あっががが!われ、割れます!」
「何ですのあの尻!私のこと無礼てますの!?メジロを無礼無礼ですわね!揉みしだきますわよ!もみもみですわ!ふかふかですわ!柔らかマシュマロですわね! …あっやめて下さいまし!私のお腹をつまむのはおやめ下さいまし!」
≫112二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 19:03:29
テイトレ「タロットカードだ!ジョジョだ!」
タイトレ「うおおお!震えるぞハート!燃え尽きるほどヒート!スタープラチナ!」
ウオ202「混ざってるっす…あれにも似てるっすね、カードをキャプターする…」
ボノトレ「あれはクロウカードじゃなかったっけ?あれ、タロットだっけ?」
マヤトレ「お前ら人が占ってもらってる後ろでうるせえよ…おっ結果出た?」
フクキタル「出ました!死神の正位置!三秒後にマヤトレさんの服が弾け飛びます!」
マヤトレ「はっはっはそんなアホな」パァン!!
フクトレ「えっ…フク!お前何してんだ!」
マヤノ「キャー!トレーナーちゃん大胆ー!」
マヤトレ「どうして」
ボノトレ「恐るべしタロットカード…」
タイトレ「う…占いって当たるんだな…」
テイトレ「哀れなりマヤトレ…」
ウオ202「いや絶対三女神様のイタズラっすよ…」
≫138二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 19:21:49
「アホ!同じカード大量に混ぜていいのはデュエマかポケモンカードの一部くらいって言っただろうが!」
「アホにアホと言われた!タロット占いが各カード一枚だけだとだれが決めたんだ!」
「しかも13枚全部でなけりゃ護廷十三隊壊滅するじゃねえか!」
「その時は出てきたカードを新しく隊長に昇進させればいいから!」
「雑!」
≫149二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 19:30:34
ブラトレ「大富豪は次で俺の勝ちだな」(2を二枚だす)
マルトレ「いいやまだだね」(Aを二枚出す)
ブラトレ「いやAの方が弱いだろ」
マルトレ「いいやこれはAじゃないジ・オールマイティとアンチサーシスのカードだ全ての上がりは未来において俺の上がりになるようにしておいた」
ブラトレ「ブリーチから離れろ」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part365【TSトレ】
≫34二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 20:07:43
「…………んっ、寝ていた様ですね……」
「………………スゥスゥ」
「……ですが何でしょうか? この弾力と柔らかさを併せ持つ枕は?」ムニムニ
「……ンン〜ッ…………スピー」
「…………これは、トレーナーさんの……お尻!?」ピシッ
うつ伏せに寝ているグラトレ(独)のお尻を枕にして寝ていた事に気付いてしまったグラスワンダーの性癖は壊れた
「……取り敢えず……もう1眠りしましょう」ムニュゥ
グラスワンダーは、そのままもう一度グラトレ(独)のお尻を枕にして眠る事にした
≫87二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 20:37:49
◆性癖破壊にまつわる駄弁り・ネイトレ
「……こんなこと言ったらびっくりするかもしれないけどさー。あたしトレーナーさんに会うまで、普通に男の人と結婚するのを想像してたんだよね」
「あー……金持ちでイケメンな彼氏募集中的な?」
「……ソンナノシラナイ」
「突っついちゃいけないやつだったかー」
「一生モンの十字架なんだからどうかご勘弁を……」
「うーーん……まあ、びっくりするかしないかで言えば、別にしないよ」
「そう?」
「私も男性アイドルとか芸能人にキャーキャーいってた方の人間だったし。普通普通」
「でも……結果としてあたしたち、そういう普通じゃなくなったじゃん?」
「大丈夫だよネイチャ。私たちの中での普通にはなったから。ニューノーマルってやつだよ」
「それってそんな意味だっけ?」
「……あとトレセン学園のニューノーマルかも」
「大丈夫かな、これからのトレセン……」
「……ちなみにトレーナーさんが一番好きだった芸能人ってだれ?」
「佐⚪︎健」
「即答!?」
「あ、安心してねネイチャ。今なら10ゼロでネイチャ選ぶから」
「⚪︎藤健に勝っちゃうかーあたし……」
「がんばって飛天御剣流破ってね、ネイチャならできる!」
「……心の一方使っていいですか?」
「八方にらみは禁止ね」
「ちょっと厳しいかもしれない……!」
(終)
≫110二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 20:48:22
とある日の夜、アタシ─ナリタタイシンとトレーナーは「トレーナーの胸を揉まないと出られない部屋」に2人仲良く閉じ込められていた。ご丁寧にもシングルベッド付き。待って、ほんとになにこれ。訳わかんない。
「鍵もないし出られそうにないな……うーんじゃあ触るか?タイシン?」
入って5分。寝る時に着る薄手の下着を着たアタシのトレーナーは軽はずみにこんな事を言い始めた。こいつ何言ってんのかほんとに分かってんの??
「俺の胸を触るだけでさっさと出られるんなら安いもんだろ!どんと来い!」
ベッドに腰掛け自信満々に胸を叩くトレーナー。派手に揺れる胸。流石にちょっとだけ恥ずかしいのか心なしか顔も赤い気がする。なんでこいつは自分の体の凄さをいつまで経っても理解しないんだろう……でも実際こんな場所にずっといる訳にもいかないし……
「……あーもう分かった!!触ればいいんでしょ!!動かないでよ!!」
「なんでタイシンが怒ってんの!?」
相変わらず何も理解していないトレーナーを無視してアタシは服の上から胸を軽く撫でる。
「んっ……」
それだけで普段はうるさいトレーナーからは想像も付かない様な艶かしい声が出る。この時点で自分の体がおかしいって事に気付いて欲しいけどもう諦めた。でもこれで鍵は……
「……開かないな。あっなんかドアの下から紙が入ってきた……えーとなになに、それはさすってるだけです。揉んではいません。やり直しです。……らしいぞ、タイシン」
アタシはもう神を信じない。
「……我慢してよ、トレーナー」
「えっちょっタイシン待って目が怖…ひゃぁあん!」
アタシはトレーナーの胸を思い切り1回だけ揉んだ。この時のアタシの判断は皐月賞でハヤヒデを差し切った時よりも早かった気がする。声なんて聞こえなかった。
そしてまた紙がドアの下から入って来た。へたれ。の一言と鍵付きである。キレそう。
「はぁ……さっさと出よ、トレーナー」
「んっ…あぁ…分かったよ……」
なんだろう、いくらアタシに胸を触られた後とは言えトレーナーの顔が明らかに赤い。これじゃまるで……
「トレーナー……ちょっといい……?」
「えっ……?タイシン……?」
アタシは困惑するトレーナーの顔に顔を近づけ──
111二次元好きの匿名さん21/11/02(火) 20:48:32
おでこをおでこにくっつけた。
「……やっぱり。熱あるじゃん。」
「……これくらい寝たら治るよ」
はぁ……アイツはいつもこうだ。アタシの体の事はアタシ以上に気にかけてる癖に自分の体の事は気にせずにギリギリまで耐える。……ムカつく。
「……背負う」
「え?」
「アタシがトレーナーを背負って家まで連れて行く」
「えぇ!?そんなの悪いよ!タイシンだって早く帰って寝t」
「黙って背負われる!!!」
「アッハイ」
申し訳なさそうにしながらアタシに背負われ、昔の俺はデカ過ぎてこんな事できなかったよなと苦笑するトレーナー。
そんなアイツを連れマンションへと向かう途中、トレーナーが耳元でいつもありがとな……と囁かれて来たのでア、アタシも……と伝えようとしたらトレーナーが寝ていたのでいいムードは台無しとなり、アタシは何事もなかったかの様に1日を終えたのであった。
翌日、無駄に元気になったトレーナーがすっ転んでアタシの顔に胸を押し付けて来たのはまた別のお話──