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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part411【TSトレ】
≫64二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 21:47:49
夜の学園の屋上にて。
「いい月ね…」
そう眺める私ことキタトレはふと上がってくる足音を聞いた。
振り返って見ると目があったのかピクリと反応してくる。そそくさと立ち去ろうとしていたので私は呼び寄せた。
「多分煙草を多分吸いにきたのでしょうけど、私のことは気にしなくていいわよ?」
「…なら失礼して」
そう言って出てきたのはチケトレ、最近tsしたばかりのトレーナーだった。彼女は赤ラークの煙草を取り出すと、火をつけて吸う。そして吐き出す。
彼女の息遣いだけが聞こえる夜の元で、時間はただ流れていく。私はふと彼女の顔を眺める。
その横顔からちらりと見えた瞳の奥に、彼女の不安気な感情が読み取れた。
(受け入れられてないのね…当然のことだけど)
私はそれを気にして話しかける。
「…チケトレ、あまり機会もなかったから今度酒でも飲みにいかないかしら?」
「…いいのか?」
「構わないわ、最近新しい居酒屋が出来たのだけど一人で行くのは少し寂しいのよ。だからお誘いね、勿論奢るわ。」
「…なら行かせてもらおうかな。」
「なら良かったわ。今度の日曜日でいいかしら?そちらの都合に合わせるから変更があれば言ってちょうだい。」
「なら…土曜日で」
「ふふ、分かったわ。…それと、何かあったらいつでも私に言ってもいいのよ。口外もしないから遠慮なく、ね?」
「…ありがとう」
そこまで話した所で会話が途切れる。もう一度紫煙をくゆらせる彼女は小さな声で聞いてきた。
「なあ、この姿ってやっぱり異端なのか?」
「…そうかもね、でも私はいいと思うわよ。」
「…そうなのか?」
「ええ、その瞳はとても綺麗だと思うわよ。それに個性的な人なんて、ここには多くいるでしょう?」「…ああ」
納得したのか理解できたのかは分からないけど、そこで会話を止めた彼女は少し落ち着いた気がした。
ーーー二人で月の下に佇む。夜はまだ明けそうになかった。
短文失礼しました
突貫で仕上げたものです。解釈違い等が少しでもあれば即座に腹を切り、コレを消しますので言ってください。
やっぱりこういうトレーナーは他のトレでケアしないとな!ということで書かせてもらいました。
≫115チケトレの人21/11/08(月) 22:03:50
BNWトレーナーの話
午後8時──
ネオンともる歓楽街の外れにある居酒屋に3人のウマ娘が集まった
「いやー、休むって聞いたときは大丈夫かと思ったわ!」
金髪のウマ娘─BNWのB(バカ)担当と言われるハヤトレが白毛のウマ娘─W(ウェット)担当と言われるチケトレの肩をバシバシと叩く
「あはは…お騒がせしました」
困った様子でチケトレは愛想笑いを浮かべる
「あの時オレがチケットに言ってなかったらお前やばかったよなぁ奢ってもらわにゃ割りに合わんわ!」
だははと笑い、茶髪の巨乳ウマ娘N(熱血クソボケ)担当タイトレが暑苦しそうに絡む
「ええ…チケットから聞きました。本当にありがとうございます」
「お、おう。いいってもんよ」
チケトレが頭を下げると、タイトレは気恥ずかしそうに頬を掻いた
「ちょいちょい、俺にはなんもないんかっ!?」
「いや、お前はなんもしてないだろ」
「ハヤトレ先輩はなんもしてないじゃないですか」
ぴったり同じタイミングで二人が突っ込むと、「ひでえっ」とハヤトレはショックを受けるも、「そりゃそうか!!」とバカっぽい笑顔を浮かべる
「この切り替えの早さ羨ましいなあ」と思いつつ、この方達にはいつも助けられてばっかりだとどこか申し訳なさそうな笑顔を浮かべる
「お待たせしました~生3つです~」
店員が生ビールを机の上に置く
「おっきたきた」
「やっぱ居酒屋といったら生だよなぁ!」
「生かぁ、最近は薬のせいで飲めなかったので久しぶりですねぇ」
三人は生ビールを持ち、タイトレが乾杯の音頭をとる
「じゃあ、色々ありましたがチケトレ、復帰おめでとう。そしてこれからもよろしくな!」
「「「乾杯!!!」」」
─チケトレの新たな船出を祝い、夜はこれから更けていく
願わくば、3人の仲がいつまでもよきものでありますように
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part412【TSトレ】
≫23ガンギマリ頭スズトレ21/11/08(月) 22:32:23
とある日差しが強い夏、トレセン近くの森にて。
「…ねえ、ゴルトレとムントレ。」
「あ?どうしたよスズトレ。手伝って欲しいって話なら無理だぜー。何せあの英雄に破られる事も気づかれることもなくGETできるような網だ。片手間で作れるもんじゃねーからな。」
「済まないね、私も至高のおでんを用意するのに手一杯だ。相手は神話の存在、過去最高のおでん出なければ満足はしてくれないだろう…」
「いや、そうじゃなくて。…これ、虫取りだからね????????」
私はとんでもないカオスに巻き込まれていた。
理由は言わずもがな目の前の二人。あのゴールドシップのノリにもついていけるゴルトレと、天然とノリの良さがよすぎるムントレ。
トレーナーの中でも屈指のボケコンビである。
「んな事分かってるって!トレーナー対抗虫取り大会だろ?」
「くじ引きで3人1組に別れ、数と質を競う…だろう?もちろん忘れてないとも。現に今、そのための準備の真っ最中だからね。」
「…一応言っとくけど、この光景見て虫取りの用意だと思う人いないよ??」
「…そうなのかい?」
「うん。まずムントレ、普通虫取りにおでんは使わないの。」
「なん…だと…!?でもゴルトレ君が奴をおびき寄せるには至高のおでんしかないと…」
「少なくともおでんを食べる昆虫はいないと思うなぁ…次、ゴルトレ!なんで日本でヘラクレスオオカブトを狙ってるの!?」
「そりゃおめぇこの森にヘラクレスが放たれたって聞いたからだよ。青森から来た観光客に高校卒業してから会ってねえ親友、そこであったガキンチョ、オレのひいひいじいちゃんと証言も十分揃えてるぜ!!」
24ガンギマリ頭スズトレ21/11/08(月) 22:32:50
「ヘラクレスが野生化したまではいいよ?少しの間くらいは環境違う日本でも生きられるだろうから。でも証言の時系列バラバラすぎるでしょ!?子供とおじいさんの間に何年経ってるの!?」
「昨日今日だな。ちな1番昔は観光客だぜ、なんせオレが小学校の頃の話だ。」
「嘘でしょ…?」
「ゴルトレ君の話は飛躍しているようで繋がっているからね。」
顔色一つ変えずにムントレが私に言う。そうなの…??
「ま、わっかんねえ時は己の第七感に頼っときゃなんとかなるぜ。よし!!対ヘラクレス用虫取り網の完成だぁ!!」
「おお、流石の出来だゴルトレ君。それならばヘラクレスに気づかれることも、破られることもないだろう。」
「明らかに虫かごがくっついてるのをスルーできるムントレが私はもう分からないよ…」
「慣れればスズトレ君もできるようになるさ。さあ、こちらも完成だ!!」
その言葉と共にムントレが鍋の蓋を開け、美味しそうな匂いが漏れ出す。これは確かにすごい、お店で普通に出されても違和感がないレベルだ。
まあこれ無視を誘き寄せるためにつくられたんだけどね??
「お前ならあの観光客を超えるおでんを作れるって信じてたぜムントレ!!」
「おでんの情報元観光客だったの!?」
「期待に応えられて光栄だ。さあ勝負と行こう!!」
「おうよ!鍋をそこに塗った蜜の下に!!」
「ねえそれ結局蜜狙いじゃない!?」
ツッコミを置き去りにしてドンドン話が進む。いやホントにおでんでヘラクレスが来るの??来ないよね???来ないであって欲しいよ??
ブブブブブブブブン
そんな時、私の耳が1つの音を拾う。
それは徐々にこちらに近づいてきて…おでんが添えられた木の幹に止まる。
「…よりにもよってブルーヘラクレス!?!?」
その圧倒的な貴重性で虫取り大会は無事優勝した。
≫49二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 22:42:48
マヤノよりブラトレ
「トレーナーちゃんと結構仲良しだよねー。ブライアンさんとお互い、とってもとっても大事にしてるの。なんだかもうカップルどころか夫婦って感じ!マヤもトレーナーちゃんとあんな風になりたいなぁ~。あ、たまにブラトレさんが失言して勝手にトレーナーちゃんの外堀が埋まっていくのは……マヤわかんない☆」
軽く書いてみたけどこんな感じかな?
≫53カフェトレ(タバコ)の人21/11/08(月) 22:44:40
トレーナーさんについて…ですか?
ええ…そうですね。
私の為に奔走してくれている…そんな人です。
優しくてしっかり教えてくれるような…良い人ですよ…ふふっ…
少し負けず嫌いなのも可愛いと思います…
あぁ…でも………身体を削るように働いているのはやっぱり駄目だと思います。
一生懸命になれるのはあの人の美徳ですけれど…
私にそれを隠そうとしていましたし…
…たまに、急に消えてしまうんじゃないか…って思う事があるんです。
私の走りを見届けたら…そんな風に…
………あの人をこちらに縫い止める為には、どうすれば良いのでしょうね…
…ずっと…傍に………
≫58チケトレの人21/11/08(月) 22:50:03
チケットからみたチケトレ
トレーナーさんはどこか危なっかしい─アタシが男の頃のトレーナーさんのときから感じた印象だったがウマ娘になってから特に強くなったように見えた
「トレーナーさん、目に隈が浮いてるけど大丈夫?」
そう聞くと必ずトレーナーさんは「ああ、大丈夫だよ」とぽけーっとした顔で答える
まるで、自分に価値を求めるかのようにトレーナーさんはアタシのために身を削ってくれる。だからといってトレーナーさんが体を壊しちゃったら意味がないのに、アタシは言い出すことができなかった
アタシと一緒にてっぺんを目指すことがウマ娘になったトレーナーさんの"トウヒコウドウ"だから
それをやらないとホントに潰れちゃうからだと分かってしまったからだった
「どうすればいいんだろう…」
うーんとアタシは唸った
≫60二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 22:52:08
ってことで
「ムントレさん!おでん作りたいけど……って、ゴルトレちゃん邪魔しちゃった?」
「お?ルドトレ、大丈夫だぞこっちは。流石にプロスフェアーぶっつけ本番は厳しかったなー……」
「いや、なかなか考える手が多くて楽しかったよ。ところでおでんを作る、と?」
「そうそう!おでんを作ろうと思ったんだけど、折角だし何人か集めようかなって思って!」
「なら、業務用おでん鍋が自宅にあるから持ってこよう」
「えっいいの?」
「そういやよぉ、この前キャビア獲ったからちくわ持ってきていいか?とびきりド級な奴」
「ほう?それは面白そうだ……そのちくわ、期待しておこう」
「……二人ともありがとう……」
「おっとルドトレさん、君の顔に涙は似合わないとも」
「そうそう!泣くのはまだ早いぞルドトレ!んじゃゴルシちゃん号二号でさっくり竹串取って来るから待ってろ!」
────結局出来たのは最高に美味しいおでんだった。
マチカネタンホイザとシンボリルドルフの様々な疑問を犠牲にして。
≫80二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23:11:42
トレセン学園を歩く二人の影。
「これはこれでいいねトレーナーさん!」
「ええ、キタの服もいいと思うわ。」
そんなことを話すのはキタサンとキタトレの二人。だがその服はいつもと違い…
…お互いの勝負服を交換していたのだ
話は少し前に遡る。
キタトレは手にサイズのあった勝負服を持っていた。
「キタの勝負服のレプリカね…」
「はい、思わず作って見たのですがどうですか?」
そう問いかけてくるのはロブトレ。練習がてらアーリィと作っていたそうだが、サイズを変えてみていたらしい。
「流石ね…あら、そっちは?」
「あ、そちらはテイオーさんやマックイーンさんの別衣装ですね。これも練習用です。」
「そうなのね…」
するとロブトレが何かを考えだし、そして閃いたのか顔を上げて問いかけてきた。
「…担当と勝負服を入れ替えて見ませんか?」
そしてその結果が今の入れ替えた状態だった
「でもトレーナーさんの服って結構涼しいんだね!」
豊満な胸をスーツ越しに揺らしながら歩くキタ。どうやら蒸れたりはしないらしい。
(レプリカって言ってけど割としっかりしてるのね…)
「でもこの服も良いと思うわ。ヒラヒラしてるけど動きやすいからね。」
同じように胸をたゆませながらキタトレも返す。勝負服で更に激しく自己主張するソレと間に見える谷間が眩しい。
ーーー当然、こんなものを見せられた周囲のトレーナーとウマ娘の何かは破壊された。
周りが苦しむ中、キタはキタトレに提案した。
「ねえトレーナーさん!一緒にライブしようよ!」
「勿論いいわよキタ、なら…」
81二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23:12:09
ーーーその後、用意されたステージの上で踊るのは勝負服を交換したキタサトとキタトレの三人。
「「「君の愛バが!」」」
…巨乳しかいないライブで、しかもその胸が強調される服装である。見に来ていた観客の何かは砕け散った。
…更に衣装交換したキタサトテイマクトレ+キタサンでのwin5は大盛況となった。
キタマクトレがいい顔で、テイサトトレが少し恥ずかしがりながら。そして満面の笑みを浮かべるキタサンの5人は踊ったのだった。
それを最前列から見ていた担当曰く
「トレーナーの姿がかわいい…」
「萌え袖はいいですわね…」
「あんな衣装も合いますね…」
と三人でそれぞれに語っていた。観客は更に熱狂し、ファンも増えたようだ。
短文失礼しました
要素のごった煮とかしたssです。詰め込みすぎてクオリティが飛びました。申し訳ない。
衣装はロブトレとアーリィ協力、ライブはキタサンとキタトレが主導とセットをしています。
≫88二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23:21:39トレーナーさんについて、ってそれ前にもやったんじゃない? ……あ、なるほど。そんな人は自分のとは別のトレーナーさんってことね。ネイチャさん早合点しちゃってた。……ちょっと待って。誰選んでもいいって言われると一気に厳しくない?うーん……
あ。じゃあこの人この人。噂の最新トピック挙げちゃいましょ。チケトレさん!
縁があったわけじゃないけど、前々から「おーアルビノー」とは思ってた。ウマ娘になってもそこはキープだったんだね。
個人的には白くて赤い目といったらウサギを思い出すから結構かわいいイメージ持ってんだよね、アルビノ。……でも男の人がそういう目で見られるのってイヤなのかなあやっぱり。
……ウサギっていうと、そういえばリウトレさんも白かったなぁ。うちのトレーナーさんも今は同じように白い毛だし、特にフジトレさんがウマ娘になる前なんかまんまアルビノだったし。……あとドベトレさんも。
……あたし的には単純なもんでさ、トレーナーさんに似た人が凹んでるの見てると、なんかこう、胸がギューってなるんだよね。だから、チケットさん頑張れー!って思っちゃう。あたしが出来ることでいいなら力貸すからね。
……え? ドベトレさんにそういう憐れみの情はないのか? まあ言われてみれば子犬相手に年甲斐もなく威嚇し過ぎたかも……。
と、とにかく! あたしからウマ娘になったチケトレさんのイメージはこんな感じ。……こんなのでよかった?
……あ、そうだ! タバコは程々にね! 実家のスナックにもベヘビースモーカーなお客さんいたけど、あれ歯と息にくるんだから! ちゃんとエチケット守ってね!
≫113二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23:50:24
「なあマクトレ」
「なんですの?」
飲み会の終わり、なぜか撃沈したテイトレとフクトレにブランケットをかけたのち、ブラトレとマクトレは皿洗いと歯磨きをしていた。
そんな深夜の話である。
散々騒いだ後、二人きりになって話すことといえば、宴会ではなかなか上がらない話題。
「おまえ、チームトレーナーとか興味ないのか?」
「いえ、特に」
「うそお……」
一瞬での断りをブラトレは想像していなかった。
チームトレーナーはキャリアとして重要なポジション。多くのトレーナーが目指すものの一つである。断るならば、相応の理由がある程度には。
「なんで?」
「そうですわね……キャパシティの問題ですわね」
「俺はできると思うけどなー、いつものマックイーンのための最善ムーブ、アレができればそれなりの数のウマ娘をG1の勝ちに連れて行けるんじゃないかって」
マクトレの「最善」ムーブ。メジロマックイーンの勝利、それも正々堂々たる勝利のために必要なことを考え、実行するマクトレの常時発動技。一瞬で態度が切り替わったりする恐ろしさ、そして凄みは結構知られている。
だからこそ、それを多くのウマ娘に分配することができれば、とブラトレは考えていた。ブラックヴォルフを率いるものとして自分のしていることに間違いはないと思っているが、こいつほど繊細にことを運べるわけでもない、そう思ってもいた。
だが、それはキャパオーバー、無理だという。
「正直お前の能力は……そういう活かし方もできそう、と思ったからさ」
「買い被りすぎですわ。謙遜ではなく、事実として」
マクトレは手に持っていたコップの水を口に含み、そして吐き出す。ふう、という息と共にコップを立てかける。
114二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23:50:51
「私の現状の能力が高い、と評価してくれてありがとうございます。でも、これはマックイーン……いえ、わたくしが支えたいと思った”個人”に向けてだからこそのものかと」
「あー、そういう意味か」
「ええ。わたくしがチームトレーナーになったとして、今と同じパフォーマンスは絶対にできません」
「けど、多少型落ちしても十分だと思うぞ?」
「多少どころでは済まないのです。マックイーンのことを知り、できるだけ理解し、そのために何をすべきかを考えてようやく今のわたくしがいる。おそらく複数人を担当した場合、最初の『知る』でわたくしは破綻します」
「そこまで?」
「ええ。担当のことを知り切れていない時の、知っていることのバランスに偏りが出た時の罪悪感に苛まれる。それはきっと誰にとってもいいことではないでしょう?わたくしの脳は多分1.5人分くらいしか全力で考えられません。思考のバランスを取るのにもリソースを使い始めて倒れそうですわね」
「……なあ、悪いけど……お前もしかして結構不器用だったり?」
「複数の他人が絡むと、どうにも」
意外と言えば意外、しかし言われてみれば納得、と言ったところか。
よく考えてみればマクトレが他のウマ娘と交流をとっているところはあまり見ていない。それどころかトレーナー相手でもそこまで太いつながりを増やしていない。
あれ?こいつ意外と人見知り?そうブラトレは思った。
「人見知りって思いましたわね」
「頭覗くのやめな?」
115二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 23:51:05
「顔に出てましたわ。人見知りではなく、なんといいますか……最善を尽くすための取捨選択、でしょうか。誰かのため、みたいなことを思いすぎないようにしていますの」
「俺らは?」
その問いに、マクトレは少し笑って答えた。
「て、お、く、れ」
「もうちょっとマシな言い方あるだろ」
「ふふふ」
「そう言えばマックイーンの話をしたのに口調戻ってなくないかお前」
「今はリラックス中ですわ」
「そういうもんなのか?」
「マックイーンのマの字の度に精神キメてたらそう遠くないうちに心が疲れるでしょう……反抗より順応の道を選んだんですもの、最善のラインを見極めていますわ」
≫137チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:28:46
私達はまずにマンハッタンカフェさんのトレーナーさんに所感を伺うことにした
この中で最も怪異に詳しいであろう彼女なら、何らかのヒントを見つけられる
そういう期待があった為だ
それを聞かれたカフェトレさんは頭を掻いた後、私に憑りつくものについて話し始める
「端的に言うと、私なら祓うことはできると思います」
一応対処は可能
それを聞いて沸き立つ私達をカフェトレさんが制す
その方法はお勧めできない
カフェトレさんはその理由を語った
私の靄は私自身と深く結びついているとのこと
なので一時的に祓っても暫くすれば復活するのだという
永続的に祓うのなら、結びつきのある本人からアプローチするのが望ましい
「だから、これは貴女が克服しなければいけないモノです」
私を見据えるカフェトレさんの力強い目
結局のところ、自分が何とかしなければならないようだ
そして、気になる点はまだある
「でも、どうアプローチするんですか?」
チヨノオーさんが代弁してくれたが、靄に対してどう切り込めばいいのかが不透明だ
それに関しても、おおよその道筋が分かるという
「怪異に対する対策は、怪異を知る事です。その本質を見極められれば自然と取るべき手段も見えてくる」
138チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:29:21
幸いにも、私の靄は知れば終わりになる類の怪異ではなかった
私はどうにかして靄の大本を知り、克服しなければならない
不安はある
でも、皆が支えてくれると言ってくれた
不思議と恐怖はない
「分かりました。やってみます」
私は、もう逃げない
~~~~~~~~~~
日が沈み、人気のなくなった練習コースに皆とやってきた
今回は今までと違い、チヨノオーさんやダストレさん達にも並走してもらう
その方が黒い靄の出やすいだろうとの推測だった
「じゃあ、始めます」
一斉に駆けだす六人
先頭にはスズトレさんとダストレさん、その後ろにチヨノオーさんと私、後方にはロブトレさんとカフェトレさんが付く
走り出して十数秒…200mを過ぎたあたりで異変が現れた
ズッ――――
体から靄のようなものが立ち上る
「来た!」
それを待っていた私は、意識を心の中へと沈めていった
139チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:29:59
景色が一変する
誰もいない曇天のレース場
そこに黒い靄が多数現れた
それらは形を変え、なにかの生き物に形をとる
『走れ――――走れ――――我らの分まで―――――』
いつもと同じ声
靄はただ私に走れと言っている
でも、なぜそう仕向けるのかが分からない
「何故、走らなければならないのですか?」
そう問うと、靄の動きが止まる
一瞬の間をおいて、膨大な思念が私の頭を襲った
「――――ッ!??」
『アア、ナゼワレラハハシレヌ!!?ナゼワレラノアシハウゴカヌ!!?』
『クチオシイ!!ニクラシイ!!ハラダタシイ!!』
『ドウシテドウシテドウシテドウシテ!!!!!』
怨嗟、慟哭、絶望、悲憤――――
嵐のような感情の波を浴びせられ、脳が焼き切れるような痛みがする
「あなた…たちは…」
140チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:30:48
意識の無くなりかけた頭で考える
思念は想像以上に強大だ
これではことの本質を探り終える前に意識が乗っ取られそうだ
でも、そういう訳にはいかない
自分の意志の力で乗り越えるんだ
そう心を強く持った瞬間だった
『チヨトレ!!頑張れ!!』
友の―――ダストレさんの声がした
『私達がついてるよ!!』
『チヨトレさん、しっかり!!』
『意識を手放さないで!!まだこれからです!!』
『トレーナーさん!!!!』
皆がいる
見えないけれど、私の意識を繋ぎとめようとしている
何故だろう
こんな絶体絶命だというのに、負ける気がしない!!
141チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:31:33
「これでいいのか!?カフェトレさん!」
「ええ、このまま声をかけつづけてください!!」
ダストレさんの切羽詰まった声が聞こえる
意識を失いながらもコースを周回するトレーナー
その体からは今までにない量の靄が噴出している
それは恐怖感を与えるのみならず私達の体力すら奪っていっている
「トレーナーさん!!頑張れ!!!」
でも諦めない。トレーナーを引き戻すんだ
私は祈りながら叫び続けた
~~~~~~~~~~
『ナゼダ』
黒い靄達は疑問を口にした
これだけ思念をぶつけても吞まれない私に不可解な様子だ
残念だけど、私には負けられない理由がある
私の決意に呼応するかのように、胸から眩い光が溢れ出した
その光は靄を吹き飛ばし、世界が白に染まった
光が収まると、いつの間にかレース場は晴天になっている
『どうして』
142チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:32:36
少女の声
幼いウマ娘が、黒い靄のいた場所に立っている
『どうしてそんなに走っていけるの…?』
力を失ったのか、へたり込むウマ娘
その目には大粒の涙を湛えていた
『ずるい…ずるいよ…私達だって…』
なんだ、真実は単純じゃないか
彼女達はただ―――
『走っていたかったのに…』
羨んでいただけなのだ、自分に悲しんでいただけなのだ
彼女達が長い年月の末に忘れてしまった、原初の願い
それはとても単純で純粋な願い
理由は分からないが走ることが出来なくなり、それが思念として強く残ってしまっている
であれば…
私はへたり込むウマ娘に抱き着いた
少女の息をのむ音が聞こえる
「ごめんなさい、気付いてあげられなくて…」
『あ――』
彼女達の本質は分かった
やるべきことはたった一つだ
143チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:33:28
「代わりと言ったらなんですけど、私と一緒に走りませんか?」
私はその思念を、プラスの方向へ向けてやればいい
『―――いいの?』
「ええ、ただし他の人達には迷惑をかけないようにしてくださいね」
それを聞いたウマ娘は一瞬面食らった様な表情をしたが、すぐに満面の笑みになった
『うんっ!!』
これはある種の区切りだ
私というウマ娘の始まりだ
眩い太陽の下で、柄にもなくそう思った
~~~~~~~~~~
「これは…」
私含め、六人全員が驚愕していた
さっきまでトレーナーの体を覆っていた靄は消え去り、暖かな光が周囲を照らしている
「カフェトレさん、チヨトレさんは…」
「どうやら上手くいったようですね」
144チヨノオートレSS21/11/09(火) 00:34:11
走っていたトレーナーの脚が止まる
私達は何も言わずに言葉を待っている
トレーナーはこちらに向き直って、いつもの顔で笑った
「ただいま戻りました」
その言葉を皮切りに、ダストレさん達がトレーナーに飛び掛かる
「この野郎チヨトレ!!心配させやがって!!」
「よかったです!!」
「一件落着だね!!」
「よくぞ戻ってきました」
暫くもみくちゃにされるトレーナー
その最中、私を見つけたのだろうか
落ち着いた後立ち上がって私の元へ歩いてきた
その顔にはかつてのような影は見られない
「ただいま、チヨノオーさん」
「おかえりなさい、トレーナーさん」
今日この日が、私とトレーナーさんの新たな始まりだ
≫178二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 06:17:40
マクトレ「ある意味不器用仲間といっても差し支えありませんわ」
ネイトレ「…ここに折り紙があります」
マクトレ「トロフィーですわね?…これでどうでしょう」
ネイトレ「ちゃんとできてる!…じゃあ絵は?」
マクトレ「以前テイトレ達と描いた絵がこの通り。雑な作りで申し訳ありません」
ネイトレ「…中の上。むしろ上!」
マクトレ「過大評価では?」
ネイトレ「そんな事ないです…うう、裏切り者…!」
マクトレ「ひどい言われ様。ネイトレの描いた絵はありませんの?」
ネイトレ「…はい」
マクトレ「…わたくし、とんだ裏切り者だったようですわ」
ネイトレ「しみじみ言われるとなおさら心にくるよぉ…」さめざめ
マクトレ「あまり泣かないでくださいまし…視線を避け続けるの、苦労しますのよ?」
不器用者同士だけどベクトルが微妙に違う二人
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part413【TSトレ】
≫13二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07:35:34
「おいそれと見せるものではありません」
「そうだよ! トレーナーに弱点なんてないんだから!」
「……ウララ。それは少し誤解を生むというか」
「ダイジョーブ! 『実はわたし、食べる事大好きないやしんぼなんですよ』ってこっそり教えてくれたのはちゃんと秘密にしてるよ!」
「ウララ?」
≫22二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07:44:21
ーーートレーナー室にて
「…これでいいかしら」
「うん、ありがとうキタトレ」
そう話すのは耳かきを手にしたキタトレと丁度起き上がったサトトレの二人。
担当もいない今、耳かきをしていたのだった。起き上がり、座り直したサトトレは耳かきを手にとるとキタトレを呼ぶ。
「じゃあ次は僕がやるね。」
「…任せたわ。」
少しゆっくりとサトトレの膝に頭を下ろすキタトレ。心なしか体に力が入っている。
「ん〜、動かないでね。」
「…」
その言葉を皮切りに耳かきを耳の中に入れていく。浅い表面から剥がしていくように動かし始めた。
「でもこうするのは久しぶりだね。ここしばらくはキタちゃんが大体やってたみたいだし。」
「…」
返事は返ってこない。ちらりと視線をそらすと、体を震わせながらも耐えるキタトレの姿が。
「…キタトレ、力抜いて。」
「…」
空いていたもう片腕で上からキタトレを押さえ、少し圧力をかけて力を抜けさせる。
(マッサージとかの本で調べといて良かった。ダイヤ以外にもしっかり効くみたいだ。)
奥にまで入れて動かし、耳垢を取っていく。ポーカーフェイスをキタトレは何とか維持していた。
「…うん、とりあえず取れたかな。梵天に切り替えるね。」
「…」
首を少しふって頷くのを見つつ、梵天を耳の奥へ。少ししてあげるだけで…
「やっぱり、どうしても落ちちゃうか。…これで片方は終わったから、次は反対だね。」
23二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07:44:35
ーーーその後、もう片方を終わらせたサトトレはポーカーフェイスの崩れかかったキタトレを眺めると
「耳のマッサージもしてあげるから、まだ終わりじゃないよ?」
「…!」
キタトレがもぞもぞと動こうとするが、力が入らず逃げられないように抑えられている。
「ローションとかはないから素手でやるね。」
そう言ったサトトレはキタトレの耳を揉み始める。力加減を変えて丁寧に。
「っ〜!」
ピクピクと体を震わせて赤い顔をする彼女を気にすることなく揉み込む。
「暴れないでね…って無理だと思うけど。」
そのまま数分ほどしてあげると、キタトレは顔を崩して可愛い状態になっていた。サトトレは最後に悪戯として耳の先っちょを甘噛みする。
「ッ!!!」
ぴくんと体をはねさせたキタトレはへたり込む。サトトレは上から声をかけた。
「キタトレ…耳弱くなってない?」
「…」
少し荒れた息遣いの彼女から返答はない。
「まあいいんだけどね。…折角だし今度キタちゃんにこのマッサージを教えてあげよう。」
「…かんべんしてちょうだい」
キタトレから小さな声で返ってきた弱音に、僕は思わず笑ったのだった。
短文失礼しました
耳が弱いキタトレがサトトレに耳かきされるお話です。胸でも尻でもなくこっちが弱点なんですよ。
ちなみに人の時からなので知る人ぞ知る案件です。後これって完全なロリおねの構図ですね。
≫27二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 07:52:41
おは142-92-57-85
リアル猫耳かつけ耳かはともかく、にゃーしか言えなくさせられてたらいいですよね
リウ「にゃ、にゃー…?」
シリウス「……」
リウ「にゃーーー!」
───シリウスは耐えた。
≫33二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08:03:38
おはようございます 145-80-55-80
教官ちゃん「……にゃあごにぁあご、にゃーにゃー(ざぁこざぁこ♡担当に壁ドンされて腰砕けになってる♡)」
オペトレさん「ニャー」
ウラトレさん「にゃ」(紐グイッ)
(落ちてくるたらい)(汚い悲鳴)(悶絶する教官ちゃん)
≫34二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08:07:57
これはやばい。タイシンは思った。
目の前で自分のトレーナーが胸を押さえてうずくまったと思ったら次の瞬間服を残して消えたのだ。これがヤバくなかったらなんなのだろう。
──服の山がもぞもぞと動く。驚いたけどすぐに服の山をかき分けて中を確認する。……なんだこのカップ数、やっぱりバカなんじゃないのあいつ。
「ニャー」
「……は?」
そうしてタイシンは「猫」と対面した。ここ数ヶ月散々目にしてきた耳と尻尾を付けた不思議なトラネコ。そしてそいつはこう心に語りかけてきたのだ。
(ごめんタイシン!なんか俺、猫になった!)
……遠のく意識をギリギリ手放さなかったタイシンをどうか褒めてやってほしい。学園全体を巻き込む異常事態にいい加減慣れてきた彼女でもこれは初体験なのだ。
(続きはない)
≫52二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08:47:31
「おー。伸びますねぇ」
「ウニ゛ュゥ(やめろ。持つならちゃんと腰も支えろ)」
「注文の多い猫さんですねぇ。フンギャロっと……」
「ニ゛ィ(それで、なにか分かったか?)」
「いえ何にも。流石にスマホでざっと調べただけでは流石に……。多分ソマリという品種だろうということぐらいしか」
「ググググググ……(そうか……。おい?何やってる?)」
「いや、今日の占いでラッキーアイテムがちょうど猫だったのでご利益にあずかろうかと……スンスン」
「ナ゛ァアア(嗅ぐな。猫吸いは自分で言うのも何だが衛生面のリスクもあるだろ)」
「大丈夫ですよ多分。今日変化したばっかりですし。それに……」
「ニ゛?(……それに?)」
「(何となく、トレーナーさんの匂い……落ち着くような。いや、懐かしいような。あれ?この匂いって…確か……?)」
「……ナ゛ァ(……フク。)」
「っ!い、いえっ。こうやって腕の中で大人しくしてるトレーナーさんも珍しいなぁ~~~って!ほれほれ、ここが気持ちいいんですか~~~?……マ゜ッ!!!ダメですよトレーナーさん!!流石に!流石にひっかくのはマズイですって!!ほら!感染症のリスクとかありますし!!!!……オヤ?尻尾が私のお鼻に伸びてきてあっやめ……ウェ……ヴェックショーーーン!!!!!」
≫56二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 08:58:11
セイトレ「んにゃ…にゃにゃ~…(スカイ、撫でるの上手くない?)」
スカイ 「にゃはは~、何時も一緒に遊んでるからね。こういうのはどう?」
セイトレ「にゃにゃぁ…(あー…気持ちいい、眠くなりそうだから程々になぁ)」
スカイ 「はいはーい。あ、キャットフード食べます?」
セイトレ「んにゃ~…?(良いのか、戻った後も食べるかもしれないけど)」
スカイ 「やっぱり止めときましょうか、もう少し撫でますね~」
セイトレ「ゴロゴロゴロ・・・」
≫58二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 09:03:32
「ひょっほ、やめなはい」
「ニャーニャー」(おねーちゃんのほっぺ!)
「ちょっと!アル!ほっぺばかりフニフニしないでくれる!今調べてるから!」
「ニャーニャイ」(許しておくれよ、私は今猫なんだ)
「くっ、普段適当に話してる時と違って文字通りにそうだから手に負えないわ……」
「はーっはっはっは!おはようアヤベ君!!!!!」
「うわっオペラオー……って貴女のトレーナーもなの……ね……」
「どうだい?僕に相応しい、煌びやかな装飾をしてみたんだ!トレーナー君もたいそう喜んでいるよ!」
「ドニャアアアアン」(素晴らしいだろう!)
「その装飾だらけの王冠にオペラオーの使うようなデザインのマント、おまけに王笏も猫サイズ……いったいどこから調達したのよ」
「なに、単純な話だよ。何かのタイミングで使えるかもしれないと用意してあったものがあってね!」
「謎の察知力を発揮してるわね……」
≫60二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 09:25:44
「…ニャア(ファイン)」
「トレーナーさん、とってもかわいい…!」
「ニャア…にゃにゃにゃ…(ファイン…くすぐったいかな)」
「折角だから連れて行ってもいいですよね!」
「ニャニャ、ニャーニャアー(駄目だよ、連れていくのは)」
「でも駄目、かなあ…」
「…ニャーニャア(…いいよファイン)」
「…うん、連れて行こうかな!」
見てみたいからいいぞ!
≫69二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 10:31:31
凱旋門賞。
お友だちに導かれるまま僕たちは海外遠征を敢行しようとしていた。空港への見送りにはライバルのアグネスタキオン、そしてそのトレーナーであるタキトレが来ていた。その目はこちらを射抜く。
「カフェトレ───」
タキトレが口を開こうとしてタキオンが制した。
「いい、トレーナー君。君が言うよりボクが問題を提出した方が良いはずさ。さてマンハッタンカフェのトレーナー、君にとっての最優先事項はなんだい?」
お友達に追いつき、追い越す。カフェと交わした。始まりの誓いにして、夢。
「本当に?」
「……」
「……トレーナーさん?」
脳裏によぎるカフェと過ごした日々(怪奇現象含む)あの日々が、この終わりに向けてだったとしても。
待ったをかけ助け舟を出してくれたアグネスタキオン、そしてタキトレを一瞥し僕はマンハッタンカフェに向き合った。熱に浮かされていた頭は覚め、答えが容易く導かれる。
「カフェ自身が……カフェの成功と存続が、夢よりも、何より大切だ…………海外遠征は中止しよう」
始まりの夢は、少しずれてしまっていた。変わってしまっていたのだ。そして僕は、僕のようにマンハッタンカフェが走れなくなることを望まない。
「……そうですか……トレーナーさん……約束したのに───そうですね。私の独りよがり……勘違い。では……お別れです。私一人でも……問題はありません」
マンハッタンカフェの爪から血が滲む。僕の手の爪からも血が滲む。
「必ず"お友だち"に追いついてみせます。だから……サヨウナラ」
一人飛行機出発口へ向かおうとするカフェに手を伸ばした所で、カフェの足が止まった。
「……脚が動かない。どうして? 行かなければお"友だち"が……消え……え?」
ん? なんだか様子がおかしい。
「お友だちが、二人?」
「んんん?」
70二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 10:31:45
カフェと違って僕にはお友だちは見えない。なんかバレンタインの時とか凄かったけどあれは向こうが頑張ってたんだろうと勝手に納得している。しかしカフェの視線からなんとなくお友だちの居場所を探る事はできるようになった。その視線が二つ、いや二人のお友だちの存在を示している。
「あ、ダメ喧嘩しないで……」
どうやら喧嘩しているらしい。なんか視線を追うとすごい空中戦をしてるっぽい。なんか殴り合いの深く重い音も脳裏に響いてる気がする。何やってるんだお友だち達。
「……二人とも何やってるんだい?」
僕たちの様子にタキオン達も怪訝そうであるが、お友だちの争いをどうにか止めねばならない。こうなるならフクトレに声をかけておけば良かった!
「あなたは? え? お友だちの友だち? 任せておけって……」
「どういう状況……?」
なんだか新たな人物が現れたらしい。どうやらお友だちの友だちらしくお友だち達を仲介してくれるようだ。
ジ ャ マ ダ
ド イ テ ロ
ギ ャ ア
「あっお友だちの友だち!」
脳裏に響く音と共にカフェの視線が、おそらく吹っ飛ばされたお友だちの友達を追う。そしてカフェと僕は目があった。
ドンガラガッシャンアッヤベデレナイ
見えない何かと衝突し僕は吹っ飛ばされた。
「ええええー!?」
「ええっ!?」
吹っ飛ぶ僕に素っ頓狂な声で驚くタキオン達。
ただ、なんだかお友だちたちは落ち着いたようで? 倒れた僕をカフェが助け起こしてくれる。
「しかた……ないですね……お友だち"も気が変わったみたいです」
ドンドンドンドン! デロ ボケ
ドンドンドンドン! デレネエ
少し悲しそうな顔をしながらも、カフェは僕に微笑んでいた。あとお友だちがさっきから僕に全力でボディブローしてるっぽいんだけどなんで?
それはさておき僕たちは海外遠征を中止し、国内の宝塚記念に目標を定めることとなった。
そして翌日。
「え? なんで? ……まぁまたなんか取り憑かれたのかなカフェに見てもらおう……ってサイズ合わなくなって歩きにくいな! 戻れないとしばらく車椅子だぞ……どうしよカフェにもバレる……ふ、フクトレに連絡だ!」
栗毛のウマ娘になったトレーナーはまたなんか怪奇現象に襲われたのかとフクトレに連絡を取るのだった。
≫92二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 10:54:39
ロブトレ「にゃ、ニャー……(まさか、犬ではなくネコになってしまうとは……)」
ロブロイ「トレーナーさん……その、とっても可愛らしいですよ。スコッティフォールドですね。たれ耳がすごくかわいらしいです」
ロブトレ「ニャー……(ええ、そう言ってくれると嬉しいですよ)」
ロブロイ「大丈夫です、トレーナーさん。今日は部屋の中で過ごしますね」
ロブトレ「ニャー……ニャーン(ありがとう、ロブロイ。それならいつ戻っても大丈夫ですね)」
ロブロイ「……その、撫でてもいいですか?」
ロブトレ「ニャー、ニャ(撫でるのですか?ええ、良いですよ)」
ロブロイ「その、以前本で書いてありましたが、こういう風に撫でるといいってありましたね」
ロブトレ「にゃ……ふにゃあ……(あ、良いです……とても、気持ちいいです……)」喉ゴロゴロ
ロブロイ「ふふ、トレーナーさん、とってもかわいいです」
ロブトレ「にゃーん(ロブロイが撫でてくれるからですよ)」もっと撫でて、というようにすりすり
ロブロイ「甘えているのですか?それなら、もっと撫でてあげますね」
ロブトレ「ニャー……(ええ、ロブロイ、もっと、してください……)」
その後、他の人が入ってきたタイミングで戻ったとか戻らなかったとか
確かに、ない……慣れた!しているけど健康なイメージはあまりないですね
≫103二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 11:05:16
「ほえ〜、猫になっちゃうんですか~」
「ふむ、是非とも私も猫になってみたいものだね…………むっ?」
「ほぇ!? トレーナーさーん!?」
トレーナーさん達がネコになっているって話を聴いていたら私のトレーナーさんもポポンって煙に包まれちゃいました!!
「………………ふしゃあ!!」
「ふえええええ!?」
そして煙が開けるとそこには綺麗な月白色をした……
ナルガクルガが居ました…………
「にゃ、にゃんでえ!?」
「ははっ、タンホイザ君の方がネコみたいだな」
「喋れてる!?」
「ははっ! 凄く速く動けるし姿も消せる! ネコとは凄いモノだな!!」
「月迅竜だよぉ~!!」
「背に乗り給えタンホイザ君!」
「ええっ!?」
「私達の絆、見せてあげようではないか!」
「ふえええええ!?」
……ムントレが月毛だからこうなった……儂は悪くない
≫143二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 12:04:35
「フクトレさん助けてぇ」
「ついにお前もやられたか───ッ……! カフェトレ足はどうした!?」
「いや前から無いよそれより今のサイズだと義足履けなくてカフェに心配かけそうだからお祓いしてどうにか元に戻して欲しいんだ」
「お祓いって……それで元に戻れたら俺はとっくに元に戻ってるんだが」
「カフェのお友だちの友だちとぶつかったらこうなったからもしかしたらでお願いします!」
「────わかった」
「あっマンハッタンカフェさんどうかしましたか?」
「トレーナーさんを見かけなくて……フクキタルさんは何か知りませんか?」
「あっそういえばトレーナーシャンがカフェトレさんと何かやるって言ってたような」
「ありがとうございます」
〜フクトレのトレーナー室〜
「────……────」
「トレーナーさん、宝塚記念に向けた予定を……」
「さあ出ろ!お前がいるべきところはここでは無い!去れ!帰るんだ!空に帰るんだ!!」デタイ
「奉請弥陀如来入道場散華楽奉請観音勢至諸大菩薩入道場散華楽奉請弥陀如来入道場散華楽奉請観音勢至諸大菩薩入道場散華楽」デレナイ
「出てこい!出なさい!」デタイヨ
「????……神仏習合……?」
≫176二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 12:50:05
チヨトレ「ニャー(という訳で猫になりました)」
チヨノオー「えぇ…でも可愛い…」
チヨトレ「ニャーン(大変かもしれませんがどうかよろしく)」
チヨノオー「…同期の皆に見せに行こうかな」
チヨトレ「ニャ?(えっ?今何と)」
この後、シンデレ組のウマ娘にもみくちゃにされるのだった
チヨトレ「甘く見ていたかもしれません…年頃の娘の興味というものを…」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part414【TSトレ】
≫3二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 13:03:57
猫になるグラトレ(独)
「トレーナーさん!?」
野点でお茶を嗜んでいた所トレーナーさんが急に苦しみだし……着物を残して消えてしまいました。
そして残った着物の中にモゾモゾと動くモノが……
……あっ、袖から出ようとして詰まりましたね。
「にゃー!?」(詰まったー!?)
詰まっている何か……猫ですよねこの鳴き声……を助けるべく着物を漁ると、何処かで見た様な耳と尻尾をした黒猫が居ました。
……もし、私の予想通りこの黒猫がトレーナーさんでしたら……猫になってもお尻が大きいんですね……
「にゃあ〜、みゃぁ」(助かったよ、グラス)
……何故私は猫の言っている事が分かるのでしょうか……
「えっと……トレーナーさん? 大丈夫ですか?」
「みゃぁ……にゃー」(グラス……なんとか)
「猫になってますね……」
「……にゃ? …………ふにゃあ!?」(……えっ? ……ええっ!?)
「今気付いたんですか……」
「しかし、何がどうなって…………いえ、今更ですね……」
「みゃあ、ふにゃ〜ご……」(グラスも慣れたね……)
「さて、トレーナーさんの事ですから、これから猫を満喫するんですよね?」
「にゃ、にゃなぁ~お」(うん、この機会楽しもうじゃないか)
そう言った? トレーナーさんはお茶を飲み。
「ふぎゃ〜お!?」(熱っつうううう!?)
「トレーナーさん!?」
猫舌にのたうち回ってました……
了
≫30二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14:10:33
尻尾アクセ
「なあ、マーチ。」
「ん?どうしたんだトレーナー?」
「前にプレゼントくれた時あっただろ?」
「あのTシャツか。」
「それのお返しって訳でもないんだが…」
そう言って俺は、小さな紙袋を取り出した。
「いつもありがとうって事でこれを渡したいんだ。」
「…いいのかトレーナー?」
「え?何が?」
「いや…世話になっているのは私だろ?なのに受け取ってもいいのかと思ってな。」
「別にそんな事考えなくていいぞ?俺が渡したくて渡したんだから。それにこっちもこっちで色々頼んだりしてるしな。」
「そうか…ありがとう、トレーナー。中を見てもいいか?」
「ああ、構わない。」
マーチが覗くと、そこには少し形が歪な白黒のミサンガが入っていた。
「これは…手作りだな?」
「その、俺不器用だから、あんまり上手くは出来なかったんだ…それで一番上手く出来たのがそのミサンガなんだが…嫌じゃなかったら貰って欲しい。」
「トレーナーがせっかく作ってきてくれたんだ。受け取らないなんて事するはずがない。確かに少しだけ歪ではいるが、それは慣れない事を頑張ってくれたからだろ?気にするほど見栄えが悪い訳でもないし。うん、嬉しいよトレーナー。」
「!そうか…なら頑張って作った甲斐があったよ。」
「だが、触り心地とか…見た目も少し違うところがある。珍しい素材でも使っているのか?」
31二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14:11:15
「珍しいというか、なんというか…それ俺の尻尾の毛も使って作ったんだ。流石に全部って訳でもないけどな。
少し前に流行ってただろ?自分の尻尾の毛で作ったアクセサリーを担当に送るって奴。」
「ほう、そんな事が流行っていたのか。でも自分の毛を相手に送るなんて、何か特別な意味でもあるのか?」
「よくは知らないんだが、担当にあげていたらしいし、願掛けとかだと思う。」
「そうなのか。まあ、何にしてもだトレーナー、私の為に作ってくれてありがとう。大事にする。」
「こちらこそ、気に入ってくれたみたいで嬉しいよ。」
(マーチに喜んでもらえて良かった。でも言われて気付いたが、渡す意味ってなんだったんだろう…少し気になるし帰ったら調べてみるか。)
次の日
「さて、朝練の準備は出来たな。」
「マーチ…少しいいか?」
「ん?どうしたトレーナー。」
「あのな?昨日渡したやつ、今持っているか?」
「ちゃんと利き足にしているが…」
「渡してからで悪い…それ、返してくれないか?」
「…何故だ?」
「何故って、えーっと…」
「せっかくトレーナーが私に作ってくれたものだ。返すとしてもその理由ぐらい聞きたい。」
32二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14:11:47
「理由…あ、あれだよ。ほら上手く出来てないだろ?だからもう少ししっかりしたのを改めて渡そうかと。」
「それについては気にしていないと昨日言った。あと、返して欲しい理由はそれじゃないだろ?」
「…出来れば言いたくないのだが。」
「教えてはくれないのか?」
少し悲しそうな顔をしたマーチがそう聞いてくる。
「…どうしても?」
「ああ、教えてくれ。内容は分からないが、これは私にとってとても大切な物だ。返すならそれ相応の理由が欲しい。」
マーチの事だ、こうなったらどんな理由を見繕ったって本当の事を言わないと返してはくれないだろう。
「その、だな…恋愛的なものらしくてな?プロポーズとかで渡すものだったらしい。」
「だからさ…持ってると色々勘違いされるだろうし…返して欲しいなって…」
「………」
やはり嫌だったのだろう。知らないとは言えそんなもの渡されたんだ。軽蔑されても仕方がない。だからこそ早く返してもらわなければ。
「その…マーチ…」
「返したら、これはどうするんだ?」
「え?普通に捨てようかと…」
「それなら返すのは出来ないな。」
33二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 14:12:17
「へ?」
想定外の回答に俺は間の抜けた声を出してしまった。
「そもそも、トレーナーはそう言う意味で渡したのか?」
「そ、そんな訳ないだろ!」
「なら良いじゃないか。そういうつもりで渡したつもりじゃないのは伝わっているのだから、持っていても然程問題ではないはずだ。」
「いや、流石に…」
「それにこれはもう私にとって大切な物だ。いくらトレーナーに返してくれと言われたって、捨ててしまうのなら返したくはないな。」
「う、うぅ…でも…」
「トレーナー。私はな、とっても嬉しかったんだ。お前が私の為に頑張ってこれを作ってきてくれた事が。だからな、出来ればこれは持っていたい。それでも駄目か?」
…マーチはズルい。そんな風に言われたら返せなんて言えないのわかってるくせに。
「…わかったよ…そこまで言うなら持ってていい。」
「ふふ。ありがとうな、トレーナー。」
見つかったらどう言い訳をしようかと考える俺をよそに、マーチは少しだけ上機嫌に見えた。
≫116ウマ夢義足カフェトレ21/11/09(火) 16:44:02
気がつくと僕は電車の後ろから三番目の席に座っていた。気がついた瞬間に僕は理解した。ああ、これ夢だな、と。ただいやに生暖かい空気と、それに相反するような寒気が僕の背筋を伝ってくる。前にカフェと水族館に遊びに行った時変なのに引き摺り込まれそうになった時のようだ。
まてよ、という事は今危ないんじゃないか?
そう思い立ち上がろうとしても、脚が動かない。首はなんとか回るのであたりを見回すと、自分以外にも虚な顔をした人たちが電車に乗っていた。
『次は〜刺身〜刺身〜』
変なアナウンスが流れたかと思うと、後ろの席の人の所へ小人が群がり、あっという間に刺身のように切り刻んでしまった。いくらこういう事態に慣れてると言っても流石に気持ちが悪い。そしてどう考えても順番的に次は僕だ。いつもなんとかしてくれるカフェやフクトレはここにいない!
「隣失礼」
あ、どうぞ。と反射的に言おうとしたが口が開かない。ドスンと座ったのは大柄な栗毛のウマ娘だった。
『次は〜ひき肉〜ひきに……なんですかあなた』
「友だちの友だち」
湧いてきた小人達を僕から引き剥がしてその栗毛のウマ娘は全部踏み潰してしまった。
『怪異殺し〜警察呼んで〜』
「うるさいな」
そう言ってそのウマ娘が立ち上がり、電車の床を全力で踏みつけると電車はまるでクッキーのように真っ二つに割れた。そのまま僕は暗闇に落っこちた。
117ウマ夢義足カフェトレ21/11/09(火) 16:44:25
「───さん……トレ──さん」
「……ん、カフェ?」
そこはカフェとタキオンの物置部屋のソファだった。トレーナー室で仮眠をとっていたはずだけれど、まあよくあることなので気にしない。
「おはよう……ございます。うなされていましたが……大丈夫でしたか?」
「あーうん、なんだかすごかったけれど大丈夫だったよ」
「……トレーナーさん。今の姿になっても変わらず、あなたは"彼ら"にとって極上の獲物です」
そう言って引き出しから皮でも剥ぐ儀式に使いそうなハサミをカフェは取り出した。
「なんでハサミ?」
「いいから、後ろを向いてください」
何をされるのかと後ろを向いてみれば、尻尾の毛をプツリと一本切られた。振り向けば、カフェも自分の尻尾の毛を一本切り、アンティーク調のなんだか輪っかみたいなものを取り出して、編み物?を始めた。
「カフェ、それは?」
「フクキタルさんからいただいた……縁起の良い組紐を編む道具です。少し待っていてください」
しばらくカフェが組紐を編んでいるところを眺めていた。ヤーカフェー、コノクスリノチケンニゼヒ(パリン)エッアァー!?モルモットクンヲツカッタイッシュウカンノケンキュウセイカガァー!?
「できました。これをつけていれば、たとえあなたが彼らに攫われても、私はえにしを辿って必ずあなたを見つけます。あなたもこれを辿って私のところへ帰って来れるはずです」
そう言って渡されたのは金と黒のシンプルな、カフェっぽい色合いの組紐だった。そういえば耳飾りをつけてないな、と思いつけやすい右耳につけてみる。
「少し……曲がってますね」
カフェが調整をしてくれた魔除けのお守り紐を近くのアンティーク鏡で見て……ちょっと色が今の僕に似合ってない気がする。カフェがつけた方が似合うな。
ドン!
あっごめんなさい。
ドンドンドン! デレナイナリニハタラケ ハタライタヨ
「カフェ、素敵なプレゼントありがとう!」
「大切にしてくださいね?」
その時、ふと閃いた!このアイデアはマンハッタンカフェとのトレーニングに活かせるかもしれない!
マンハッタンカフェの成長につながった!
スピードが5上がった
賢さが5上がった
「束縛」のヒントLVが3上がった
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part415【TSトレ】
≫9ガンギマリ頭スズトレ21/11/09(火) 17:44:36
「…えーっと…」
床に中身が抜けたかのように脱ぎ捨てられたトレーナーさんの服と、その上で姿勢よく座る猫を見る。前にトレーナーさんと行ったカフェにいたソマリ…という種類だろうか?いや、それよりも… 「…トレーナーさん、なんですよね…?」
「ニャーン?(スズカ、わかるの?)」
「なんとなく。何があったんですか…?」
「ニャアーニャアン…(分かんない。突然身体が痛み出したらポンッて…)」
「…また三女神様でしょうか?」
「ンニャー…(じゃないかなぁ…)」
鈴のようなキレイな鳴き声でトレーナーさんが息を吐く。この手の超常現象は大体が三女神様によるものだ。
現になぜかトレーナーさんの言葉を理解できているし。
「とりあえず問題は…ご飯ですかねやっぱり。」
「ニャアー…ニャウウウン…(あー…大抵一日で戻るけど夕食まだだからね…)」
キャットフードをこの1食のため買うのは流石に無駄が大きい。せめて余った分を使える人がほしい。
「確か、セイウンスカイさんは猫好きだったかしら…」
「ニャアーン(ナイスネイチャも好きだったと思うよ。)」
「なるほど…ならその二人にオススメ聞いて買ってきますね。トレーナーさんはどうしますか?」
「ニャアァァン…ニャアーン(うーん…1人は不安だから誰かのとこに連れてって欲しいな。)」
「分かりました。じゃあ抱っこしますね。」
「ニャア(お願い。)」
トコトコとトレーナーさんが私に寄ってくる。…正直、とても可愛い。
「…モフモフですね。」
「ニャアン?(そうなの?)」
「はい、かなり。…少しだけ、歩きながらなでてもいいでしょうか?」
「ニャアーン、ニャアー(全然いいよ。スズカの好きにして。)」
「では、お言葉に預かって。」
片腕でトレーナーさんを安定させてもう片方で撫でる。すごい撫で心地がいい。トレーナーさんも気持ちよさそう。
…あとちょっとくらいいいだろうか。きっといい。よし、撫でよう。
この後ネイチャとネイトレのとこに着いてからも暫く愛でられた。
後日恥ずかしさでしばらく布団から出られなかった。
≫13二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 17:51:18
ベガトレ「いいえ」 シーン
ベガ「まあ、そうでしょうね」
ベガトレ「あくまで近い関係といっても姉妹や家族だからねえ」
ベガ「……これアルだとどうなるの?」
ベガトレ「やってみるかねぇ──辛くないです!」ビビー
ベガ「……」
アル「お姉ちゃんがどこかのロバの骨と結婚するのはちょっと今は考えられないです……」
≫28二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18:07:37
「なあマクトレとカレトレー。ちょっといいか?」
「何ゴルシ?」
「なんですのゴルシ」
「…………お前ら芦毛なら誰でも良いのか?」
「「違うんだゴルシ聞いてくれ!」」シーン
「…………へへっ。じゃな二人とも!」
「え、何だったの今の」
「さぁ…………? ご本人は何やらスキップしながら行ってしまわれましたし……」
「ちょっとアシゲスキー? ……いやそんなこと言われても困るんだけど……?」
≫44二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18:19:09
『虎だお前は虎になるのだ』
「おい、トレーナー」
「グゥル(なんだブライアン)」
「お前いつからトラになったんだ」
「グォォンガルルゥルン(トレーナー室入ってから。いやなんでだろうねえ。なんか夢の中で今回はトラだー!とか叫ばれてた気がする)」
「いや、そもそもなぜ周りはネコなのにお前はネコじゃないんだ」
「グゥルル?(ネコ科でしょ?)」
「……まあ、そうだな」
「ガォン(あとホワイトタイガーらしいよ)」
「心底どうでもいい……」
「グォルルオォゥ(そうだブライアン、せっかくだから乗って移動しないか)」
「アホか、そんなこと私がするわけ……」
「グォル?(しないの?)」
「……」
「うわっちょっと!?えっ……どうしたんですかブライアンさん、トラなんかに乗っちゃって」
「なんだネイチャか、その抱えているのはネイチャのトレーナーだな」
「ま、まあそうだけど……えっもしかしてそれブラトレさん?????」
「グォルルル(当たりぃ)」
「ええ……いや、ええ……?」
「ガォォン?(楽しいよ?)」
「いやこいつが乗らないかと言ってきたからな」
「いやー、その割にはこう、お耳がピコピコお花のようなものが頭からぽわぽわと……いえ何でもないです!」
「ニャー(一瞬トラレベルの顔になったね……)」
「グォォン?(ところでネイトレ、いつもどるのこれ)」
「ニャァァン(わからないです……一応衣服類は持っておいたほうがいいですよ)」
「グルグル、ガォォン!(サンキューネイトレ。ではいくぞブライアン!)」
ドッシドッシドッシドッシ……
「……どういうこと?」「ニャー(わからないよ……私たちは雰囲気で猫になっている……)」
夕方くらいには戻ったらしい。
≫74ちょっと反則な手ですが21/11/09(火) 18:37:50
「ニャー(いや今更白猫になったくらいで驚かないよ)」
「うん」
「ニャー(他の子もそうなってたからまあ準備はしてた)」
「そうだねトレーナーさん。ペットショップにも一緒に行った」
「It's fuck'in cute!!いやーカワイイNE!」
「うふふ。そうねセレちゃん。毛並みもフワフワだし」
「ニャー!!??(なんでキンチェムさんとセクレタリアトさんがいるの!?)」
「イヤー、GODDESS達が面白いことしたって耳にして来たんだYO」
「で、こうしてモフモフしに来たの」
「しかしeregantな毛並みだねこりゃ」
「そうね、10年は撫でてたいわ。しないけど」
「ニャー(この状況どうすりゃいいのフジ)」
「私にもわからないなあ……どうしたらいいと思う?カムちゃん」
「シャー(俺に聞かないでください)」
「だよねぇ……」
≫76二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18:38:46
ネコマーチトレ
いやさ、猫か犬かって言われたら俺は猫派だけどさ。
「にゃにゃにゃーッ!(なんで俺が猫になってんだよッ!)」
「おお…トレーナーが猫に…大丈夫か?」
「にゃー…にゃにゃー。(とりあえずは大丈夫だが…猫のままじゃ何も出来ない。どうにか元に戻らないと。)」
「そう焦らなくても、これまで通り時間さえ経てば戻れるのでは無いか?」
「…にゃー。(…よく考えたらそうだな。)」
「少しの辛抱だ。その間必要そうな物は集めとく。」
「にゃ〜…(すまないマーチ…迷惑をかけるな。)」
「このくらいどうという事はない。ただ…そのだな?」
「にゃ?(?どうしたマーチ?)」
「いや…撫でさせてはくれないか?」
「…にゃ〜。(…そのぐらいなら別にいいぞ。)」
「!ありがとう、トレーナー!」
「にゃにゃ…にゃッ!?(まぁ、気にするほどの事でも…ふぇ!?)」
や、やばい!思った以上に撫でられるのが気持ちいい!でも、このままじゃ…
「にゃ…にゃ〜…(ま、マーチ…一回止まって…)」
「ん?もっとして欲しいのか?ほら。」
これ、ダメだ…気持ち良すぎる…
「にゃっにゃぁぁ…」
その後。人に戻る事はできたが、猫とはいえ情けない姿を見られたと思い、マーチの顔を見る事が出来なかったマーチトレであった。
≫82二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18:50:16
「トレ公!?なんでチーターになってるんだい!?」
「にゃう、にゃにゃにゃう(分かんない。けどトレセンで変なことが起こったら次の日までには戻ってるから気にすることはないと思う)」
「それならいいんだけど……」
「にゃう!(そんなことよりタイマンしないか!)」
「にゃおーん!(世界一速いチーターとタイマンしたくないか!?)」
「にゃーん……(スタミナが……)」
体力が尽きて倒れてる頃に元に戻るので大変なことになったと思う。
チーターって鳴き声可愛いんですね。
{#bold(){≫87二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 18:56:50
「失礼しまーす! さあさあトレーナーさん、今日もバクシンロードを……おや?」
「……ナァーオ」(……バクシンオー)
「やややっ、トレーナーさんは不在ですか? むむむ……困りましたね」
「ナァオ、ナァーオ」(僕はここだよ、バクシンオー)
「ふむふむ……不思議な猫が一匹いますね……この子が鳴くとトレーナーさんの声が聞こえます」
「ミャ、ニャァウ」(まあ、僕だからね)
「……どこかにスピーカーでも付いているのでしょうか?」
「ン、ナァウゥ……」(違う、そうじゃない)
「失礼しまーす! さあさあトレーナーさん、今日もバクシンロードを……おや?」
「……ナァーオ」(……バクシンオー)
「やややっ、トレーナーさんは不在ですか? むむむ……困りましたね」
「ナァオ、ナァーオ」(僕はここだよ、バクシンオー)
「ふむふむ……不思議な猫が一匹いますね……この子が鳴くとトレーナーさんの声が聞こえます」
「ミャ、ニャァウ」(まあ、僕だからね)
「……どこかにスピーカーでも付いているのでしょうか?」
「ン、ナァウゥ……」(違う、そうじゃない)
「なるほど、つまり人からウマ娘、更に猫になってしまわれたと!」
「ニャアァゥ、ンニィ」(まあ前例もあるし、驚かないよ)
「そうですね……ハッ!」
「……ナァーオ?」(バクシンオー?)
「トレーナーさん、パワフルで元気いっぱいの理事長はいつも頭に猫を乗せていますよね!」
「ミャ」(うん)
「そしてある偉大なウマ娘は、それはそれは猫と仲が良く、時に共に遊ぶことで強くなったとか!」
「……ミャ」(……うん)
「つまりッ! 私も彼女らのように猫になったトレーナーさんを乗せて走れば強くなれるのでは!?」
「ンナゥ……ン、ニャアウ、ナオォ?」(それは……いや、案外バランス感覚の強化にいいかも?)
「どうでしょうかトレーナーさん! 今こそ試してみるべきでは!?」
「……ミャァ!」(……やってみよう!)
「ニャアァゥ、ンニィ」(まあ前例もあるし、驚かないよ)
「そうですね……ハッ!」
「……ナァーオ?」(バクシンオー?)
「トレーナーさん、パワフルで元気いっぱいの理事長はいつも頭に猫を乗せていますよね!」
「ミャ」(うん)
「そしてある偉大なウマ娘は、それはそれは猫と仲が良く、時に共に遊ぶことで強くなったとか!」
「……ミャ」(……うん)
「つまりッ! 私も彼女らのように猫になったトレーナーさんを乗せて走れば強くなれるのでは!?」
「ンナゥ……ン、ニャアウ、ナオォ?」(それは……いや、案外バランス感覚の強化にいいかも?)
「どうでしょうかトレーナーさん! 今こそ試してみるべきでは!?」
「……ミャァ!」(……やってみよう!)
- 問題。頭上に猫を乗せ落とさないように走っている最中に、突然その猫がウマ娘になった際に起きることを述べよ。}}
≫93二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19:00:32
「なぁ、トレーナー?」
「クァー」
「うちな、ちょっと楽しみにしてたねん」
「クゥー」
「オグリやクリークのトレーナーが猫になったトレーナーが可愛いって、抵抗せずに好きに触らしてくれるって」
「クェー」
「なんでや...なんでなんや...」
「ホロッホー」
「何で!何でトレーナーは!ウミネコに!なっとんねん!!」
≫105ロブトレヒロイン概念21/11/09(火) 19:08:44
『友人』
トレセン学園の図書室。そこにはウマ娘だけではなくトレーナーも集まる。
データなどは資料室に数多く収められているが、データだけでは分からないものもある。
過去の偉人たちの言葉や物語の中にはトレーニングに活かせるものも数多くある。
そして、そんな図書室に住まうトレーナーが一人、今日も他のトレーナーにオススメの本を紹介していた。
「なるほど、トレーナーとしての本は数多く持っていましたが、物語からというのは盲点でしたね」
「ええ、これはロブロイの受け売りですが、物語にもトレーニングに活かせるものがありますからね」
「トレーニングに活かせそうな本は読んでいますが、こういった本を見つけてくるのはすごいですね」
「チヨトレさんのデータ集積はすごいですが、図書室にある書物に関しては私も負けていないと自負していますので」
マッサージを受けてからは友人として付き合い始めているチヨトレさん。
なかなか話す機会がありませんでしたが、実際に話してみると抱え込みがちで、色々と悩んでいる姿が伺えました。
その姿を見ていると自分のことのようにも感じられて、放っておけませんでした。
その後は何かと気にかけており、一緒に遊びに出かけたり、服の着せ替えをしたり、そしてこうして図書室で一緒の読書をするようになりました。
「この物語、読んでみると以前の私と似たような状態の方の話なのですね」
「ええ、実は私もこれを読んでいてもしかしたら、と思ったのですよ。事実は小説より奇なり、と言いますが、もしかしたらこの物語も実際にあったことなのかもしれませんね」
今チヨトレさんが読んでいるのは何らかの霊に憑りつかれた人の物語です。
その霊はその人に強い負の感情を語り続けていましたが、仲間たちが主人公を支え、呼びかけ、そしてその霊の本当の気持ちを聞き、分かりあう物語です。
この世界には明確に霊というものがあると感じています。カフェトレさんやフクトレさんのようなはっきりとした霊感はありませんが、そういう場所に行くと力のようなものを感じられる、何かがいるのも感じられます。
なので、こういった物語ももしかしたら実際にあった話なのかもしれない、というのは正直に思っています。
106ロブトレヒロイン概念21/11/09(火) 19:09:06
「ですが、本当にチヨトレさんが無事で良かったですよ」
「あの時は助けに来てくださりありがとうございました。ロブトレさんたちが呼びかけてくれたおかげです」
「友人が困っているのですからそれを助けるのは当然ですよ。それに最後にはあなた自身の力、いえ、それだけではありませんね」
椅子に座って本を開いているチヨトレさんにそっと近づき、その手を取り……
「チヨノオーと一緒に歩んできた結果ですよ」
チヨトレさん微笑みながら伝えました。
トレーナーと担当ウマ娘。トレーナーは担当ウマ娘を指導する立場ではあるが、だからと言ってそれだけの関係ではない。
担当ウマ娘だって、トレーナーのことをよく見ているのだ。そして、お互いに影響されて成長していくものだ。
それは時には担当ウマ娘に救われるトレーナーだっていることを知っている。私自身がそうだったのですから。
だから、きっと今回のこともチヨノオーと一緒に寄り添い、歩み続けたからこそなのだ。
「……そうですね。チヨノオーがいてくれたから、今の私がいるのですね」
「ええ、そして、そんなあなた達ならきっとこれからも歩んでいけますよ、大丈夫です。チヨノオーに寄り添って一緒に歩んでいるあなたなら、きっと」
少し抱え込みがちな、大切な私の友人。
そんな彼女たちの道が幸せな道になりますように。
いいえ、きっと彼女達ならどんな障害があっても切り開いてくれる、そう信じられますから。
「ありがとうございます、ロブトレさん。でもやっぱり何かしらお礼をしたいです」
「なら、今度一緒にスイーツでも食べに行きましょう。そこでチヨトレさんの話をもっと聞きたいですので」
「はい、わかりました。なら、とっておきの場所を紹介しますね」
「ふふ、ええ、是非楽しみにしていますね」
これからの楽しみがまた一つ、増えました。
一生懸命で、何時も頑張っている友人の物語ならきっと、ハッピーエンドになるでしょう。
その物語を聞くのが、今からとても楽しみですね。
≫125二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19:37:00
紅葉の並木道を歩くグラスワンダーとグラトレ(独)
秋という事で紅葉に紅く染まる路をトレーナーさんと歩きに来ましたが、肌寒くなったからか人の姿が少々疎らとなりのんびりと紅葉を満喫できそうです。
「綺麗ですね~」
「そうだね~」
「あら、トレーナーさん落葉が頭に」
「本当? ……どう、似合ってる?」
「残念ながら……」
「そっかー」
「ふふっ……」
「ふふっ……」
そんなゆったりとした二人の散歩は時間を忘れてしまう様で……
『秋の日は、さびしせつなし、部屋の棚、あらゆる花を、もて飾れども』
「……グラス?」
「……与謝野晶子さんの句……ですね」
「秋はとても寂しくなる……そんな句かな?」
「ええ、トレーナーさんと一緒に居るのが楽し過ぎて……トレーナーさんと少し離れたら、エルに部屋を花で埋めるなって怒られちゃいそうです」
「今も寂しい?」
「いえ、明日も会えるのが分かっていますから……少し……だけですね」
「そうか……」
126二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19:37:13
「それじゃあ俺も、手向けとしてグラスに向けて一句詠んでみるかな?」
「私の為に……ですか?」
「うん」
そう言って私の為に一句詠むと、トレーナーさんは暫く考え始め……
「…………よし」
……出来たんだと思われますが……何故かトレーナーさんは辺りを見廻しています。
「トレーナーさん、どうされたんですか?」
「いや、周りに人は居ないなって」
「……ええ、そうですね?」
「では一句」
『秋の路、染めし紅色、紅葉色、共に染めるか、愛バの頬を』
そう詠んだトレーナーさんは不意に私の頬を手で抑え……
「んっ……!?」
急に口づけして来ました。
「…………トレーナーさん?」
「……ふふっ、良い紅に染まったねグラス」
詠んだ通りに私の頬を紅く染めあげたトレーナーさんは、「これで寂しく無くなった?」と、楽しそうに笑うのでした……
了
≫137いつも乗り遅れてる気がする21/11/09(火) 19:44:17
「黒のトレーナーさん、今日もコーヒー……を?」
「にゃー」
「……黒猫さんです、どこから迷い込んだのでしょう」
「なうー」
「……」キョロキョロ
「おいで……怖くないですよ……」
「なー」
「逃げそうにはないですね……ふふ、いい子です……」ナデナデ
「なぉ……」ナデラレナデラレ
「……なんだか嬉しいのか嬉しくないのか微妙な反応しますね。そこもかわいいですが……」
「なごー」
「……大人しい子ですね、芦毛と栗毛のトレーナーさん達のところに連れて行っても大丈夫でしょうか……?」
「にゃー(誰か助けてくれ……)」
≫140義足21/11/09(火) 19:46:51
「トレーナーさん?」
「ニャー(やあカフェ)」
「……どうして猫の姿に?」
「ニャーニャ(それが起きたらこうなってて、びっくりしてソファから落ちちゃったよ)」
「なぜ……そのまま床に……あっ」
「ニャー(四足歩行の歩き方もわからないしほぼ三本足だから上手くソファに登れなくてね、猫の膝下って結構範囲広いんだねってわっ)」
「ここも元は教室の床です、体が冷えてしまったでしょう……折角なので……私の膝でゆっくり暖まって下さい」
「ニャーオ(それじゃお言葉に甘えて……あ、あまり撫でないで欲しいな僕今猫だけどなんか恥ずかしいよ)」
「ふふ……ごめんなさいトレーナーさん」
「ニャー!?(な、なんか慣れた手つきの撫で方……!? そういえば猫グッズもいっぱいあったねカフェ……!)」
カフェ〜ツイニデキタゾキミノハシリヲスーパーニスルノミグスリダコンカイハコナグスリニ(ボワッ)アーッヒガァ!?
「………スヤ」
ドンドンドンドン!
「んぐぁ? ……わぁ……まあ服が脱げたんだからそうなるよね……!?(小声)カフェを起こさないように服、服……! 微妙に遠い……!(小声)」
≫167二次元好きの匿名さん21/11/09(火) 19:59:24
前略。……神様、二回目は予想外です。
「……あたしさ、慣れたよ」
(自分はこれからも慣れないと思う)
「猫になったタイトレさん見たとき、なんとなーくトレーナーさんもああなると思ってたからね……」
(なんで自分の危機アンテナは働かないんだろ……)
「めげないめげない。あれだよ、真っ白ラグドールのトレーナーさんもかわいいよ」
(……ありがと)
「大体さ、よかったじゃん猫で。これがゾウとかサイだったら着ていた服がパーじゃん」
(あー。確かにそういう考えもあるね)
「それに哺乳類ならまだしも、ワニとか、カエルとか、サメだったら色々大惨事だよ?」
(最後のは呼吸できなくて死んじゃうよぉ!)
「間一髪トレーナーさんをプールに放り込むのが間に合ったあたし……」
(道中ネイチャに尻尾掴まれて引きずられる私……)
「……とまあ、駄弁りながらなんとか誰にも会わずにロッカーまで来れたね。はい、黒マント」
(ありがとネイチャ。……ロブロイ、ロブトレさん。あの時くれた厚手の生地が本当に役に立ってます)
「乳を隠しきれない裸ゼッケンとか本当に目に毒だったけどね……」
(……ま、このマントも猫の身じゃ重すぎだけどね!)
「動きやすいように少し切っちゃう?」
(それはゼッケンの二の舞だから……ごめん。マントごと抱えて移動してくれる?)
「はいはい。お姫様がそういうなら喜んでっと」
「……今度は裸マントかぁ」
(思ってても言わないで?)
その後ホワイトタイガーに出くわして驚く二人だったとさ。
うまぴょいうまぴょい