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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part376【TSトレ】
≫9二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 09:37:29
特技 グルトレ
私が定期的にこっそりとやっていることがある。周囲に誰もいないことを耳と鼻で確認して、学園のダンススタジオに入る。スタジオ内にも誰もいないことに安堵し、持ってきている別の服へと着替える。『俺』だった時もやっていたが、あくまで別所だった。『私』になってからはここを使うようになった。誰もいないなら使い終わった後、綺麗にしておけば問題ないだろうという判断のもとだ。これからはずっと『私』だから。頭の中で音楽を流す。
「♪~~」
歌いながら、ステップを踏み、腕を動かす。私がこっそりとやっていること、それは歌とダンス。あまり知られたくなくてこっそりとやっていることだ。
「♪~~」
グルーヴもダンスのことは知らない、と思う。歌はカラオケに行ったときに知られたけど。やっぱり楽しい。歌うことも踊ることも。
───ガチャ。
「♪~~───っ!」
ドアが開く音が聞こえ、私はピタリと止まった。おかしい、この時間は今まで問題なかったはず。鏡を見て、誰が入ったのかを確認する。音符の髪飾りが特徴的な長い茶色の髪のウマ娘がいた。ファルトレだ。多忙なはずなのに、なぜ今ここに。そんな事を考えてる場合じゃない片付けて、退散せねば。
「あの、グルトレさん。今の…」
「勝手に使っててごめん!今の忘れて~!!」
歩み寄る彼女から逃げるように私は大急ぎで片付け、スーツ等を持ってダンススタジオを後にした。この格好は目立つので近くの女子トイレで着替え、トレーナー室へと戻った。
「どうしよう…見られちゃった」
当面というかもうあそこも使えなさそうだ。やっぱり別所かなぁ、『私』が夜分に動くのもあまりいいことではないし、誰にも見られなさそうで動ける場所を学園内で探そう。
ランチタイム。カフェテリアでグルーヴと昼食をとっていたが、先ほどの件で思わずため息がこぼれた。
「なんだ、ため息なんかついて」
「うん…実は───」
ダンスのことも含め、ダンススタジオで歌っていたこと、それをファルトレに見られたことをほぼ正直に伝えた。
「ダンスもできたんだな」
「うん…まぁ…でも内緒ね」
「無断で使用していたのは貴様が悪いとして、知られたら何か問題でもあるのか?」
「だってスカウトされちゃったり…したらどうしよ!」
彼女との時間が減るのはいやだ。
「来たら来たで断ればいい話だろ」
「うん」
彼女と昼食を済ませた時だった。
10二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 09:37:45
「グルトレさん。ウマドルになりませんか?」
ファルトレが私たちの座るテーブルに来て声をかけてきた。スズトレからちらっと話を聞いていたからこそ、知られたらまずかったのだ。
「あの事怒ってないの?」
「ええ」
「それはありがたいけど、私は走れないからウマドルにはなれないよ」
「何も走ってくれとは言いません。少しライブに出ていただけないかと」
「うーん、ライブかぁ…人前で歌って踊って、ドルならファンサも?できるけど」
「思うに、グルトレさんのあの時のダンスに歌、そしてそのビジュアルに、今のファンサまで想定し、できると言える適応力。生徒会業務における生徒たちへの対応力はウマドルとしてアドバンテージに働きます」
生徒会業務手伝っている時の私も見られていたのか。それとも生徒会庶務の子たちに話を聞いたか。それはそれとして、素直に褒められるのはうれしい。
「ふふ~ん…そうかな~~」
「ボーカルレッスンは私が担当しますし、ダンスレッスンもデジトレさんに頼んであります。トレーニングや生徒会業務等の日程に影響が出ないようにスケジュール調整も行います。如何でしょうか?更にその歌とダンス伸ばしませんか?」
「うん、それはありがたいんだけど…やっぱり断らせてもらうよ」
「そうですか。残念ですがわかりました。また何か機会があったら懲りずに誘いますから」
そう言ってファルトレは去っていった。私たちはそんな彼女の背を見つつも、トレーナー室で残りの昼休みを過ごすことにした。
「別にやっても良かったんだぞ」
「うん…でも、どうせなるなら」
隣りに座る彼女を抱き締める。
「私はグルーヴだけのウマドルでいたいから、ウマドルになってライブとかしたら私はみんなのになっちゃうんだよ?」
「それは困りものだな」
「でしょ、だから断ったの」
彼女が私を抱き締め返す。
「今日は久々のオフだ。私はワンマンライブが見たい」
「いいよ、チケットは?」
「これでいいだろう」
唇を重ねて、愛を絡める。十分すぎるほどのものだ。昼休みが終わるギリギリまで何度も唇を重ねた。放課後、カラオケで広い部屋を借りてグルーヴの為だけの私によるワンマンライブが催された。
≫75二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 12:26:47
添い寝してくれるグラトレ(独占力) 独白のみ
「あら、寝不足ですか?」
「いえいえ、無理は禁物ですよ~」
「そうですね〜……やはり、ひと眠りした方が宜しいかと思います」
「では、布団で宜しければ敷きましょうか〜」
「さあ、敷けましたよ? どうぞお眠りくださいな」
「あら? ……なるほど……なるほど、心細い……と?」
「心配せずとも大丈夫ですよ〜、眠むるまで一緒に居てあげますからね〜」
「ですが……やはり寝不足とはいえ身体が弱っているのでしょうか?」
「でしたら……そうです、横の方へ失礼しますね?」
「いえいえ、やはり身体が弱った時は人肌が恋しくなると聞きますので……この様に添い寝でもと〜」
「まあ、この様な事は私では無く母性の強い方々の方が適任でしょうが……」
「……私でも構わない……と?」
「ふふっ、ありがとうございます」
「でしたら、折角ですし……頭をコチラに……」
「……この様に心音を聞くと落ち着いて眠れると言いますからね〜」
「ええ、ええ、それに私も腕の中に包み込むのは、落ち着くので好きなんですよ~?」
「ふふっ……眠れそうですか……?」
「ですが……ふぁ……どうしましょうか……私も眠くなってしまいましたね~……」
「……このまま……私も一緒に眠りましょうか~……」
「……では、どちらが……先に起きれるか……勝負ですよ~……」
「……ええ、では……おやすみなさい……良い夢を…………」
≫97二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 12:50:23
エロコンドル「ケツデェェス!!」スカッ
ゴルトレ「後だ」
エロ「!?────くっ!ケツデーーース!!!」」シュババババ
ゴルトレ「踏み込みが甘いぜ!!ケツの道も一千里から始まるって言うだろうが!!」
≫161二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 13:35:36
「そこの方、このペンキは黒ですわね?」
「は、はい」
ビリッバシャッザッ
「んん?今度はペンキに浸したよ?」
「そうか!布を黒く染めることで牧師の格好になり神の使いとしての姿を見せることで強盗に心を開かせようとしているんですね!」
「は?」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part377【TSトレ】
≫139二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 16:51:00
「なあタイトレ……お前いつもどうやってこんなのを耐えて……」
「?なんだ?」
「ねえマクトレ……お前いつもどうやってこんなの耐えて」
「どうやっても何も……耐えればいいのでは?」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part378【TSトレ】
≫41二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 17:39:12
トレセン学園の共用風呂にて
「気持ちいいね…」
「やはり風呂はいいな…」
「いいよね…」
そう話すのはネイトレ、ファイトレ、ベガトレの三人。共用風呂にて三人はゆっくりと湯につかっている。
三人とも元女性なので風呂もあまり気苦労なく過ごせていた。そんな中に…
「ごめーん、私も入っていいかな?」
…入ってきたのは女性のモブトレだった。
無論、モブトレにはしっかり下心があり、それを満たすために来たのだ。
(…これはチャンスよ、彼女達三人と合法的に触れ合うためのね。まずは…)
ベガトレの方を向く、顔を向けられたベガトレは
「私になんか付いてる?」
少し見当違いのことを言ってきた。
「そうじゃなくて、私が混浴してもいい?」
「ああそっち?もちろんよ。」
(まず一人!頼むようにするだけでいいのはありがたいわね。次にネイトレは…)
ネイトレの方に振り向くと彼女は体をピクと反応させる。私は聞いてみる。
「ネイトレもいいよね?」
「う〜ん…」
私は畳み掛ける
「ね?」
「…分かった、いいよ。」
(二人目!ネイトレは押し込めばいけるわ。最後は…)
42二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 17:39:33
珍しく感情を緩ませているファイトレの方を向く。気にしていないのか何なのか?
(ファイトレは読めないわね…彼女相手は苦労するかも…)
とりあえずシャブがてら問いかけてみる。
「ファイトレ、私が入ってもいいかな?」
(返答次第よ、何としてでも説得しないと…)
果たして彼女の返答は…
「うん?構わないよ?」
…予想外の返答がかえってきた。
(えーー!!こんなあっさり!?)
叫びたくなる気持ちを抑えつつ、もう一度問いかけてみる。
「いいのね?」「いいよ…」
普段の彼女ならありえない緩さに驚きつつも、同時に私は成功したことを確信した。
「なら私も失礼して…」
ーーーその後、彼女達の肌に触れたりして楽しんだ彼女は
(天国とはここにあるのね…)
召されそうになりながらも思う存分触れあった。
尚、同僚に所業が即バレしたため、遠慮なく吊られた挙げ句、半月の接触禁止令が出たことで死にかかったのだった。
短文失礼しました
いつかにファイトレの肌触ったりした彼女こと女性モブトレです。また吊られました。こりてないです。
ファイトレの反応がおかしいと感じた方もいるでしょうが、実はファイトレは温泉好きなため
温泉に入ってる間はいつもほどのクールさが消えます。よってこのようにあっさり許諾しちゃうんですね。
≫108ロブトレヒロイン概念21/11/04(木) 18:10:57
良い尻の日のロブトレSS
良い尻の日、ということは三女神によってお尻が盛られる。そう思っていました。
なのになぜ……
「何故、私はお尻だけではなく胸まで盛られているのでしょうか……」
お尻と同じ値分だけ胸まで大きくなってしまいました。何故……。
この体にも慣れてきたところでこの様に盛られてしまうと、流石にバランス感覚がずれてしまいます。
いや、おそらくロブロイと同じ身体であり、ウマソウルが上手くかみ合ったこともあってすぐに動けたのかもしれません。
でも、このサイズは流石に違い過ぎます。二回りくらい大きくなっています。とてもではありませんがバランスが取れません。
その状態で歩こうとしましたが、上手く歩けず前に倒れてしまいましたし……。
ここはやはり……
「もしもし、ロブロイ、実はですね……」
「え……は、はい、分かりました、ではすぐに行きますね」
電話で出たロブロイの声が困惑しているのがとても伝わってきました。
とりあえず、ローブなど体型がゆったりとした服を着るしかないですね……。
110ロブトレヒロイン概念21/11/04(木) 18:11:22
トレーナーさんからの緊急の電話、どうやらまた三女神によるものらしいです。
胸とお尻が大きくなってしまった。バランスが取れず上手く動けない、とのことでしたが、胸に関しては私もそうですが大きかったです。それでも今では問題なく歩けていました。
そんなトレーナーさんでもバランスが取れない、というほどに大きくなっているとは、どういうことなのでしょうか……。
もしかして、大きさだけではなく身体能力まで低下されているのかもしれません。
そう思ってすぐに駆け付けると……
「トレーナーさん、お待たせしまし……」
「あ、ロブロイ……その、すみません……やっぱり訳が分からないですよね」
そこにはとても淫靡な雰囲気を漂わせたトレーナーさんがいました。
胸とお尻が大きくなって普通の服が着れなくなったため、バスローブを着ていますが、はっきりとその胸とお尻が強調されています。
今までそこ迄目立っていなかったお尻はむっちりとしており、健康な子供を産んでくれそうな安産型のお尻に。
それでいて胸はさらに大きく、張りのある胸、そう、まるでその雰囲気は牧場の牛のように……。
その体の上でトレーナーさんはどうやら隠そうとしても見えてしまう胸やお尻を気にしているようで、必死に隠そうとしている。普段はしっかり着こなしているため恥ずかしがることはないのに、上手く着こなせないとこんなにも真っ赤になって恥ずかしがるなんて……
「……きゅぅ」
「あ、ロ、ロブロイ、待ってください、気持ちはわかりますが、その一人にしないでください!」
その姿に私の頭のキャパシティは超えてしまいました。
以上、良い尻の日のロブトレでした。ちなみに胸とお尻をそれぞれ+9㎝されています。
悪魔のささやきって、やばいですね……。
ちなみにロブトレは自身の身だしなみが乱れているとすごく恥ずかしがります。元々見せる用の服とかであれば問題ないですが、スーツとかきっちりする服が乱れてしまっているのを見られると裸を見られるよりも恥ずかしがります。もう真っ赤になります。
そして、私ではここまでしか書けない、すまない……力不足ですまない……
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part379【TSトレ】
≫15マルトレ'化したマルトレ21/11/04(木) 19:20:49
「……ふぁっやべ寝坊した……なんかパンツきついな……」
今日も今日とて仕事の日である。寝坊でマルゼンスキーが来る前に朝食を作る時間が少ないと思い慌てて着替えようとして違和感に気づいた。
「……ブラがキツい?」
若干ではあるがブラのキツさを感じた。と、下に視線を落として気がつく。ぽんぽんと触ってみてわかる。やけに痩せ細っていた腰が人並みくらいに肉がついているのだ。洗面所に行って鏡を見ればやけに細く筋張っていた腹やウエストが柔らかそうな感じになっている。何が起きた。めちゃくちゃ急激に太った? と思ったが特に顎の下や二の腕に贅肉がついた様子もない。ともかく
「しゃぁこれでフジトレとかに追い回されなくて済むぜ!」
別に悪い生活習慣を送ったりしてないのになんか痩せてるのでフジトレにめちゃくちゃ世話を焼かれるのだ。それもこれでおさらばだ。とりあえずキツいブラを我慢しつつパーカーを着直して大急ぎで朝食を用意し、スーツに着替えようとして、けつが引っかかった。
「しまった尻が引っかかって上がらんのだが!?」
腰に肉がついたついでに尻にもついてるらしくスーツのズボンが上がらない。スズトレに選んでもらった布系のパジャマ着てたら破けてたんじゃ……いやゆったりしてるから平気……そうだ男の頃のズボンならいけるはず……!
とりあえずクローゼットの中の男の頃の服入れを取り出す。着ないがこれを捨てたり売ったりするのはなんか違うと思ったのでデカイ箱にまとめて突っ込んであるのだ。今着てるパーカーもここから引っ張り出したやつである。
「トレーナーちゃーんお寝坊かしら〜」
どうやらいつの間にかマルゼンスキーが来てたらしく合鍵で入ってきたようだった。
「悪いマルゼンスキー今手が離せないから先に朝食食べててくれ〜!」
16マルトレ'化したマルトレ21/11/04(木) 19:21:18
朝シャワーをして、トレーナーちゃんの家にいつも通りやってきてチャイムを鳴らしても反応がないわね。
「もう〜トレーナーちゃんったらお寝坊さんね〜」
合鍵で鍵を開けると朝食のいい匂い。寝坊ではないと思って声をかけると、
「手が離せないから先に朝食食べてくれ〜」と寝室の方からトレーナーちゃんの声が聞こえた。せっかくなら一緒に食べるべきよね!
「トレーナーちゃんお手伝いするから終わらせてさっさと食べ────」
私の目に映ったのは大きい箱に上立位前屈で半身を突っ込んでガサゴソとしているトレーナーちゃん。そしてそのせいでめくれたパーカーからむっちりとした尻がこちらに向けられている様だった。パンツの食い込みが歪めるキュートなお尻はまるで熟れた桃のように見えそこにete me!と書かれているようにさえ感じられた。トレーナーちゃんのお尻はこんなに破壊的なものだったか思わず唾を飲み込んで。私は拳を握り込んで、ザク、と手の平を爪が切り裂いた痛みで正気に戻る。
「トレーナーちゃーん! 何やってるの?」
トレーナーちゃんが男物のズボンを引っ張り出しながらこちらを見た。
「あー、いやなんか急に太ったのかズボンが入らなくなってさ、トレセン学園に履いていける用の男物のズボンを探してたんだ。もう見つかったから先にテーブルで待っててくれ」
「トレーナーちゃん細すぎホッソソなんだから太った方が多分健康よ。今日はそれで間に合わせていいけど週末にザーギンに一緒に買い物に行きましょう! じゃあ待ってるわね!」
「ありがとうマルゼンスキー」
目測ヒップが8センチ、腰もそれに近いくらい増えている気がした。普通ならありえないしウマ娘化の進行か何かかしら。パーカーでわからないがバストも少し増えていそうでならばブラジャーもきついはずだ。今日の帰りにあり合わせの服を買いに行きましょう。
私はそんなことを考えながらテーブルの前に座ってトレーナーちゃんが来るのを待った。
なおマルトレは次の日元に戻ってしまいせっかくマルゼンスキーが選んでくれたズボンがブカブカになってしまいすごくがっかりした。
マルゼンスキー卒業後しばらくして偶然引っ張り出したそれがぴったりフィットする事になるとは二人は知らない。
完
≫61二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 19:37:13
「ルドルフ!なんか面白そうな映画見つけたから観よ!」
そう言いながらテレビに表示されたのは"アフリカン・カンフー・ナ○ス"の文字。
「……"STOREY 第二次大戦後、ヒ○ラーと東○英機はまだ生きていた。連合軍の手を掻い潜り逃げ延びた先のガーナで、世界を侵略しようとするための新たな拠点を築いていたのだった。最強のカンフー『酔拳』を習得するため、過酷な修行に身を投じていくが……"か。タイトルの時点で支離滅裂としか言えないが……」
「大丈夫大丈夫!評価高いし!」
────そうして、映画が始まったが……
『……この人って普通に空軍の人でしょ?なんで黒人?面白いからいいけど……』
『ガーナ・アーリア人……?』
『なんで現地人は関西弁なんだろうねルドルフ』
『あ、空軍大臣強い……』
────
「あー!なんだかんだ面白かったねルドルフ!」
「ああ、こういう映画は頭を空っぽにして観るべきだな。それにしても、最後のあのシーンだけは若干思うところがあるが、それにしてもなかなか良い映画だった」
「でしょ?評価高いし当たり前だよね!あ、メイキング映像もあるんだって!」
────結局、なんだかんだB級映画を楽しみきった二人であった。
≫72二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 19:44:47
とある日の昼下り体調が優れないので保健室でサボ休むことにしたタマトレ
ガラガラガラ
「はいは~い、ケガ?病気?それともメンタルケア?ま、ぜーんぶドドンと任せちゃってくださいよ!」
「誰だ貴様は!?」
「数多のウマ娘を(たぶん)導く救世主!奇跡の腕を持つ(自称)伝説的笹針師!その名も『パラ心沢 パラ美』よっ!! ワォ、パラし~ん☆」
「たづなさんに連絡を...」
「まあまあまあまあ、取り敢えず自己紹介済んだし、ブスッと逝っときます?」
「誰がやるか!来い!誰だか知らんが衛兵に引き渡して」
ブスッ
「拒否権なんて有りませんよ?因みに今押したのは胸が成長する秘孔です!良かったですね~これでブラする理由ができましたよ!ワォ、パラし〜ん☆」
すたこらさっさ
「てめぇ...ウッ...あっっぐぁぁぁ」
ミチッムチップリッ テレレレッテッテッテー↑↑
おめでとう!タマトレのHは6上がった
ズボンとパンツが破けた
81-67-74 → 81-67-80
≫83マスクド・教官ちゃん21/11/04(木) 19:50:53
中央トレセン学園の指導環境は文句無しに国内最高峰である。
優秀なトレーナーが集うというのはもちろん、芝・ダートそれぞれ複数のコース、ジムにプールにダンススタジオ野外ステージ……地方トレセンとは比較にならない充実した設備群は、日本トップクラスの競走バを抱えるに相応しい質と数を誇っている。
それはそれとして、中央トレセンはいわゆる女子校である。ウマ娘を生徒とする学園なのでまあ当然なのだが、そうなるとやはりと言うべきか、注意すべき物事が多くなる。
ここでは敢えて多くを語らないが、うら若き乙女の楽園に振りかかる物事を思い浮かべていただきたい。トレーナー試験で人間性の項目が重要視されている理由がここにある。
さてウマ娘と最も距離の近いトレーナーがそうなのだから、自然他の職員にも『常識』が求められる訳で、それらはカフェテリアやジムなどに勤める半ば外部の人間も例外ではない。ダンススタジオの支配人である某勇者の花嫁を補佐する指導員からそこら辺の出店のおっちゃんまで、中央トレセン学園に勤める者は相応のモラルがあることを証明されているのだ。
そう、出店である。
84マスクド・教官ちゃん21/11/04(木) 19:51:34
サクラチヨノオー担当トレーナーのマッサージ店開業の報せは瞬く間に学園内を駆け巡った。
そもそもトレーナーが副業を始めること自体が珍しいのに、それが初担当をG16勝させてるヤベー奴でダメ押しにマッサージである。興味と困惑が7:3ほどの割合で渦巻き、生徒達が互いに牽制しあいながら情報を集める中、開店初日にして動きが起こる。
昨今話題となっているウマ娘化したトレーナー達の来店である。
影のごとき凄まじい末脚で知られるステイヤー、ナリタタイシンの担当トレーナー。
秋シニア三冠、遅咲きの英雄ゼンノロブロイの担当トレーナー。
逃げウマの代名詞、異次元の逃亡者サイレンススズカの担当トレーナー。
少なくともこの三名が利用したという事実は学園内に少なくともいかがわしいアレではなさそうだという安心感と、なんか凄いヒト達が通ってるんだなぁ私なんかが行っていいのかなぁという遠慮に似た不安をもたらした。そもそもの施術者が紛れもなく凄いヒトなのである、そう思われるのも仕方はなかった。
これは、そんな情勢下での一幕である。
86マスクド・教官ちゃん21/11/04(木) 19:52:14
「というわけで、今日一日監査させていただくであります、ワタクシこういうものでございます、よろしくお願いいたします」
そう口にして教官ちゃんは名刺を差し出し深く頭を下げた。帽子を取っていない無礼については予め断っており、相手方も快く許している。
視察という言葉のとおり、今の教官ちゃんは一指導者ではなくトレセン学園の各施設がちゃんと機能しているか定期的に確認しに来る立場だった。曖昧で申し訳ないが作者が腹を切るので許してほしい、ともかく施設の安全性を保証するためにこう派遣される感じのあれである。
「こちらこそ本日はよろしくお願いいたします。サクラチヨノオー担当トレーナーです」
応じたのは腰まで伸ばされたグレイの長髪が特徴的なウマ娘だった。紫水晶の輝きに彩られた相貌は冷涼として麗しく、丁寧な物腰は蓄えられた知性を感じさせた。サクラチヨノオー担当、TSウマ娘化したトレーナーのひとりであり、このマッサージ店の主だった。
「といってもまあ、ご承知とは思いますが、トレーナー資格並びに按摩師資格を有している時点で信用面はクリアしております、なので見させていただきますのは業務形態の確認と、設備が相応のものであるかであります」
「承知いたしました、普段通りの姿をお見せできるよう努力します」
とまあ堅苦しい会話を終えた両者ではあるが、互いに程度の差はあれこれが『建前』でしかないことを理解した上でのやり取りである。
かのG16勝トレーナーがいかがわしい目的でマッサージ店を開いたなどと思っている輩はいない。いないのだが、生徒を預かる学園側としては何もしない訳にもいかない。ようは『ちゃんと見て、許可を出しました』という行程が欲しいのである。
それがわかっているので、チヨトレは特段緊張することなく業務に励み、教官ちゃんは隅っこの方で雑務に勤しんでいた。もちろん最低限の視察は済ませ、その手練手管に見合うよう、設備のグレードアップを進言するつもりである。
87マスクド・教官ちゃん21/11/04(木) 19:53:00
───事件は閉店間際に起こった。
時間的に最後であろうお客さんをチヨトレが見送るのを見て、もうそんな時間かと教官ちゃんが今回の監査に関する書類を仕上げたところで、声がかけられたのだ。
「それじゃあ教官さん、どうぞ」
「むっ?」
教官ちゃんは困惑した。目の前のチヨトレに店仕舞いをする気配などなく、むしろ施術の準備万端といった様子だった。
一瞬、二人の間に妙な空気が流れる。先に動いたのはチヨトレだった。彼(あるいは彼女)は「あぁ」と得心がいったように微笑むと、
「もし教官さんの都合がよければ、施術させていただきたいな、と」
と言った。
「いやあ、それは」逆に教官ちゃんの困惑は深まったようで、「……そう気を遣ってもらわなくとも、教官はチヨトレ殿について、正しい評価を提出するであります」
「ご機嫌取りの類いではなく、私がやりたいのです」
「はぁ……」
元より不健康極まる生活を送っていたカフェトレを筆頭として、疲労を溜め込みがちな学園関係者に健康になってもらうべく按摩師としての側面を発揮し始めたチヨトレである。この提案はチヨトレにとって自然なもので、打算の類いは全くなかった。
しかしチヨトレとそこまで親しくない教官ちゃんはチヨトレの発言の意図を読み取ろうと思考を回していた。教官ちゃんは実はけっこう深謀遠慮なタチなのだ。多忙で知られるトレーナー業とマッサージを兼業しようとした意図、チヨトレの特質を鑑みて教官ちゃんは口を開いた。
88マスクド・教官ちゃん21/11/04(木) 19:53:46
「チヨトレ殿のデータ収集への熱意は素晴らしいでありますが、僭越ながら提言いたしますと、その一手は悪手と思うであります。現状貴店の利用者はウマ娘化トレーナーないしその関係者に限られており、なるほどより幅広くデータを得たいとなるのは理解できますが、今の業務形態では些か厳しいものがありますし、そもそも不要であります」
「ふむ……?」
「優駿方の肉体データを得られているのなら、それで十分だという話であります。確かに教官が貴店の評判を口コミで広めたなら、敷居の低下と共に一般生徒の利用者も増加するでしょうが、そうするとチヨトレ殿のワンマン経営では破綻しかねないであります。自分の口から言うのは酷く心苦しいですがデータとしても質の低いものになるでしょう」
───トレセン学園というある種の閉鎖環境において、最強の伝達網は『口コミ』である。ウマッターは学園という舞台にはやや不確定すぎ、広報誌ではやや遅く内容も限定されるため、出店の評判を広めるならば利用者から利用者にねずみ算式に増やすというのが最も効率が良い。
その上で教官ちゃんは、チヨトレが教官ちゃんを通じて一般生徒へチヨトレマッサージの実態を広めることで客層の増加を狙っているのだと解釈したのだ。更にいえば、マッサージを始めた理由も優駿の肉体に合法的に触れることで筋肉量や肉付きなどのデータを収集するためだ、と考えていた。
その上で教官ちゃんはチヨトレに提言したのだ。『客層の増加は不要、データの収集は優駿からのみで良いのでは』と。
はたしてチヨトレはきょとんとしてアメジストの瞳を丸くした。
89マスクド・教官ちゃん21/11/04(木) 19:54:29
数分後。
「───理解したであります、これめっちゃ恥ずかしいやつでありますね?」
教官ちゃんは努めて冷静に口にしたが、その頬は真っ赤に染まっていた。哀れ深読み空回り、顔面クリムガン不可避である。
苦笑するチヨトレに失礼な勘違いを働いたことへの謝罪を一通り述べた教官ちゃんは今すぐこの場から逃げ出したかったが、しかしチヨトレに引き留められた。結局どうするんです、と。
もちろん断ります、これ以上迷惑はかけられない、そう言ったところ「では教官さんに健康になってもらうことでチャラにしましょう。いかがです?」と返され教官ちゃんは思わず閉口した。周囲を見回し、逃げ場がないことを悟るのに時間はかからなかった。
「……その……帽子を被ったままで、しっぽのカバーも付けたままでよければ、お願いするであります」
『ひぎぃっ!? あ、あぁッ、それヤバいであります! それヤバいであります! は、はぁあああッ……!』
『ふ、ぅううッ、はふぅ……確かに最近は、書類を作ることが多くて、座り気味……ハヒッ! ウ゛ァッアァアア……!!?』
『あひぃ……し、しかし、ほんかくかのあとは、ァ、こうりつがおちちゃ、うのでッ……! いまのうちに鍛えないとオ゛オッ!? オファッ───オワーッ!!!?』
『はーッ……! はーッ……! や、やっと終わり……ぇ? まだ半分? 次はもっとキツイ? ……ウ、ウワアアアアアア───ッ!!!?』
≫110二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:08:59
『ブラトレの備忘録抜粋~ナイスネイチャ担当トレーナーについて~』
□月某日
トウカイテイオー担当トレーナーから端を発したウマ娘化現象による混乱から早数か月。現在はトウカイテイオー担当トレーナーやナリタタイシン担当トレーナー他多くのウマ娘化トレーナーたちの経験により、行政書類関連の変更の手続き、様々な契約に関する更新の手順、その他サポートの手続きは整っており、その多くは俺達生徒会メンバーが担当することとなっている。
実際のところ生徒会トレーナーたちは全員が余裕のある身とは言えない。だが、周囲に比べて比較的早い段階で変化したこと、それによる対応の仕方を心得ていることにより、対応にあたって変化後の精神面のケアや、サポートを行うことによるショックの軽減を期待されてのことである。
さて、本題に入る。先日、俺の同期であるナイスネイチャ担当トレーナーが、ウマ娘化現象に巻き込まれてしまった。今回特異的なのは、ついに女性にまでウマ娘化現象が発生したことだ。
いや、そもそも男性ばかりに発生していたのがおかしかったのかもしれない。まずもって原因は未だ不明なものの、女性まで巻き込まれるようになってしまった結果予断を許さぬ状態になったともいえる。
ともかく、俺はトレーナーのウマ娘変貌後、最初の対応に当たることとなった。
一言でいえば、劇的に変化してしまった、といえる。元々の俺と同じくらいだった背丈は見事に今の俺が見上げるような高さになり、今の俺よりちょっと控えめだった体つきは、ランウェイに映えるような見事なるモデル体型へ。そして艶やかな黒髪は美しい白毛となってしまっていた。
そして、耳はへたりきり、何よりもその表情には深い悲しみが浮かんでいた。
自分が自分でなくなってしまったのだ、当然であろう。俺がこれを書いてもたぶん誰も信用してくれないのだが。
とかく、基本的な情報更新の方法と現在行っているサポートを説明したのち、解散するつもりだったのだが……ふと、やっておかねばならないかもしれないと思い、俺の連絡先を押し付けた。
「困ったときはここに連絡してくれ。何とか手助けして見せる」
今思い返せば、伝えた時の話しぶりは完全に口説き文句だった気がする。そんなつもりは一切ない。ないったらない。
その時、何ゆえか視線を感じたが。もしやネイチャか。
111二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:09:13
□月某日
日に日にやつれていったナイスネイチャ担当トレーナーだが、ある日を切っ掛けに落ち着きを取り戻し始めていた。ほとんど寝たきりといってもよかった耳は少しずつ角度を取り戻し、尻尾のへたれも……と書いている最中で、これセクハラだなと思いやめておくことにした。一応これは自分で見るための日記でもあり、ここから客観的な情報のみを引き出して報告書に纏める為のものであるが、ウマ娘化して女性になったとはいえやっていいことと悪いことの区別はつけなければならない。
その割には、たまに同性になったとはいえ女性トレーナーが風呂場に突撃してくるのはどうなのだと思わないでもないが。一部トレーナーや(何故か)樫本理事長代理が対応していたりする。どういうことなの。
俺もなぜか一緒に入ろうといわれてしまった。さすがに元男と一緒に入るのはダメなんじゃあないのか?と聞いたらむしろ見て!などとのたまってきたので逃げた。さすがに女性体になったとはいえそんな趣味は無い!
あれ、そうなると普通にブライアンとお風呂や温泉に入っている俺も、結構ダメなのでは?
……脱線した。話を戻そう。
精神的に安定してきたとはいえ、予断を許さぬ状態であるのは間違いがない。最近、ウマ娘化してしまったトレーナーの一部に変な現象が起きたという話もちょくちょく聞いているので、何かあったときにすぐに対応できるように情報をまとめる必要があるのだ。
一部、俺には荷が重すぎる現象もあるのだが……
やめておこう。必要な時に聞けばいい。俺の精神が耐えられるかどうかは非常に微妙なところではあるが。
112二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:09:28
△月某日
今日……いや、これは昨日の出来事だ。昨日は撃沈してしまっていた。なんか覚えきれてないくらい変なことをしていた気がする。
昨日夕方は友人であるメジロマックイーン担当トレーナー、シンボリルドルフ担当トレーナー、オグリキャップ担当トレーナーの3人と宅飲みをするつもりだったのだが、ふと思いつき、最近少しずつ元気を取り戻してきたナイスネイチャ担当トレーナーも誘ってみてはどうだろうと思ったので、他3人に提案してみた。快諾を得ることができたので、帰り際に練習終わりのナイスネイチャ担当トレーナーに話しかけ、約束を取り付けることになった。
うっかり自宅の場所を教えそこなっていたのだが、ナイスネイチャ担当トレーナーからの電話連絡により事なきを得た。これを知られたらまた先生にボコボコにされてしまいかねない。
ともかく、宅飲みはオグリキャップ担当トレーナーが遅れてくることだけを除けばつつがなく開始できた……ハズだ。
本日の朝、少々どころではない頭痛とヤバいくらいの疲労感とともに起き上がった俺は、昨日の失態を悟った。
これはマズいと思ってシンボリルドルフ担当トレーナーとメジロマックイーン担当トレーナーと連絡を取ったのだが、どうもナイスネイチャ担当トレーナーと見事なまでのザルであるオグリキャップ担当トレーナーと以外完全に壊滅していたらしい。何ということだ。
本日はウマ娘たちの休日で、トレーナーたちは出勤といった日だったので、とにかく我々酒で死んだ三人は真っ先にナイスネイチャ担当トレーナーのもとへと馳せ参じ、見事なまでの五体投地を披露したのであった。
ナイスネイチャ担当トレーナーは笑って許してくれたが、流石に反省した。今度宅飲みに呼ぶときはもう少しまともに飲めるように努めようと、3人で誓い合うことにした。
これが後年呼ばれる酒乱の誓いである。違うのである。
追記
後にメジロマックイーン担当トレーナーと話したのだが、あれは私ではありませんわとのたまっていた。証拠を見せると頭を抱えながら悶絶していたが。
113二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:09:55
◇月某日。
ある意味、忘れられない数日間になってしまった。正直さっさと忘れたいところであるが、記録してしまう都合どうしようもない。どうしようもないのだ。
その、ナイスネイチャ担当トレーナーに、とある特殊な……現象が起きた。詳しく書くと俺ですら読み返せなくなってしまうので、割愛する。いやそもそも自分の日記を読めなくなるとはどういうことなのだろう。自作パンドラの箱などろくでもないことにしかならないのが目に見えているのだが。
また脱線した。ともかく、その、特殊現象について自分なりに纏める必要が出てきたのだ。何故なら、あの時ふと思いついた連絡先交換がついに効果を発揮してしまったためだ。
本当であれば、先日のどうでもいい飲み会(彼女にとっては良い飲み会になってくれてありがたい限りなのだが)のような些細な出来事だけに使われてほしかったのだが、結果的に最悪の現象を防ぐことにはなってくれた。
正直に言うと、まさに地獄であった。そもそも俺は致命的なまでにそういった、その、色っぽい現象に関して弱いのである。それはそれは、官能小説であれば即気絶し、お色気漫画は目を逸らし、少年漫画でさえもちょっとしたスキンシップですら赤面するレベルである。なぜそういったことになったのかは覚えてないが、ともかくそういうものなのだ。
その現象には「掛かり」と名がつけられていた。レース的な意味ではないが、詳しく書くと死んじゃうのでやめておく。
とにかく、何とか助けになるために友人であるマルゼンスキー担当トレーナーをはじめとした、「掛かり」が発生してしまったトレーナーへと連絡し、助けを求めた。だいぶ死にそうになったが、彼女の心がこれ以上に悲鳴を上げていることを考えるとそんな弱音を吐けるような状態ではない。
どういった問題が起きるのか。どういった対応をすべきなのか。そして、その対応をするべきものは、誰なのか。
その三つの情報をまとめた俺は、何とかナイスネイチャ担当に……伝えた。
本当に、自分の伝えられるぎりぎりの表現で伝えた。それですらかなり死にかけたのだが。
最終的にはその週の日曜日にある程度解決を図ることができたようだ。本当に良かった。
もし───ら、も─、あえ───────────────(消した後だけが残っている)
114二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:10:10
◆月某日
アホ企画。その一言に尽きる。
どうしてそんな距離設定にしたんですか。どうして普段運動しない勢も巻き込んだんですか。どうして妙に賞金扱いの商店街金券がやたらめったらと額が高いのですか。
ともかく、様々な策謀が渦巻くトレーナーズステークス3200が始まった。悲しみを背負った6~7人ほどを巻き込んで。
俺としては、とても楽しかった。俺の本気の走り、あの子の精神の高まり、一時的に領域と呼べうるまでの到達点まで達した俺の体。実に、実に、楽しかった。
トウカイテイオー担当トレーナーも心も体も復帰した結果、強力なライバルとなった。メジロマックイーン担当トレーナーも、日々メジロマックイーンとのトレーニングによってかなりの強敵になった。マチカネフクキタル担当トレーナーは、普段乗り気で走らないとはいえ、その心の勇気を振り絞り参加してくれたようだ。
そしてほかにもシンボリルドルフ担当トレーナー、エイシンフラッシュ担当トレーナー、サイレンススズカ担当トレーナー、マンハッタンカフェ担当トレーナーの一人。様々なトレーナーが、己の実力を遺憾無く発揮し、激しき闘志の発露を見せてくれた。
その一方で、かなりヘロヘロヘトヘトになりながらも到達した数人、そして途中で完全に死んでしまっていたカレンチャン担当トレーナー、マルゼンスキー担当トレーナー、マンハッタンカフェ担当トレーナーの運動不足のほう、そしてナイスネイチャ担当トレーナー。彼らの撃沈と疲労にやすらぎがあることを。
ついでに黒幕が判明したら伝えるから。
:追記:
シンボリルドルフ会長、あなただったのですね。今回の犯人は。
〇月某日
平和な日であった。本日の分は完全に日記である。懸賞で偶然スイーツバイキングのチケットが手に入ったので、ナイスネイチャ担当と、偶然遭遇したウオッカ担当サブトレーナーとともに甘味を心行くまで楽しむことができた。
中々素の表情を見せてくれなかった最初のころと違い、最近はナイスネイチャ担当にも心の余裕ができてきているようで、何よりである。
明日の体重計は、3人とも恐怖すべき存在になってしまったが。
115二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:10:32
〇月某日
本日は前回△月のグダグダになった宅飲みのリベンジ、ということで最初からナイスネイチャ担当トレーナー、オグリキャップ担当トレーナーの二人を迎えた状態で、シンボリルドルフ担当トレーナー、メジロマックイーン担当トレーナー、そして俺の5人で飲むことにした。
安定と信頼の我が家でのんびりと晩酌しながら、俺とオグリキャップ担当トレーナーによるおつまみを楽しむ緩やかな会になった。シンボリルドルフ担当トレーナーは途中でお酒の酔いが回り切り、ゆっくりと眠りについてしまったが。
ふと、気になったので今年の年末の予定を皆に聞いてみた。それぞれ実家に帰ったりする話を聞いたのだが、どうもナイスネイチャ担当トレーナーの様子がおかしかった。聞けば、メッセージだけを両親に送っただけで、その後特に連絡をすることなく後回しにしてしまっていたようだ。
さすがにそれで何年も通すわけにもいかないだろうし、かといって何かきっかけがないと動かないような気がしていた(本当に直観だが)ので、それとなく聞いてみればかなり悩んでいたようだった。
なので、隣に座っていたメジロマックイーン担当トレーナーに温泉旅行券を頼み、それをナイスネイチャ担当トレーナーに渡すことにした。
現物は今あるわけではないが、メジロ家のことだ、しれっといっぱい持ってると思う。我ながら酷い偏見だと回想するが。
ナイスネイチャからの反応もよかったので、完全に包囲網は完成した。泣かせてしまったことに関しては本当に申し訳なかった。
参考ながら自分が実家に帰った時の反応を教えたのだが……今思い返してみればこれ俺の実家はまともな例として扱えないのでは???
追記
メジロマックイーン担当トレーナーの用意した旅行券は4枚だったらしい。あれ?発注ミス?まあ、大丈夫だろうたぶん。
12月某日
嘘でしょ。
12月某日
よりによってなぜこんな時期にこのような仕事をする羽目になったのだろう。俺と樫本理事長代理は頭を抱えた。
噂の出どころはすぐに突き止められたので、樫本理事長代理に厳重注意(対象が職員なら多少の減給も免れないであろう)が飛ぶことになった。
その後トレセン全校内に噂を広めないことに関する通達がなされた。つまり、噂は全員にバレた。ごめんなさい。
116二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:11:13
1月某日
最終的に、温泉旅行は恙なく終わったようだ。
本当に良かった。お節介によって余計なことが起きなかったことを心から安心した。
俺自身適当に考えすぎているきらいがあるので、その結果が悪い方向に転がってしまわないか多少恐怖していたところがあった。いや、ここで多少恐怖程度で済んでしまっているのが一番ダメなところだろう。連絡ミスよりこっち直したほうがいいんじゃないのか。
感謝されることは気分的に悪いことではない。しかし、偶然が偶然に重なったうえでさらに偶然が重なってしまった以上本当に俺が感謝されるべきかあいまいな気がする。
だが、ナイスネイチャ担当トレーナー、そしてナイスネイチャの言からすると「背中を押してくれたことで、より深くつながりを得ることができた。ほんとうに、ありがとうございました」とのこと。
そう言われてしまえば照れながら受けざるを得ない。
二人の道筋に、暖かき光があることを願う。
追記
これは完全に脱線する話なのだが、最近夢を見た。妙に夢の中のネイチャが自身のトレーナーを自慢している姿だった。知ってる知ってる、たぶんトレセン中で大人気の噂になってる。
≫144二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:34:51
某日、朝方にて
「「…え?」」
そう二人は起きて早々に声をもらした。
「いや…スリーサイズがこれ以上増えてもね…」「だよね…」
そう話し合うのはキタトレとサトトレの二人
今日、何故か増えたヒップについて話していたのだった。
「93から96ってのも考えものね…胸にしろ何にしろあまり大きくてもいらないのだけど」
「僕も74になったよ。そこ以外は変わらずたけどね。」
「そのせいで下着がきついのよ…」
「僕もかな。…ダイヤの下着を借りることになったけど。」
そんなことを話し合っている彼女らの元に、二人の人影が。
「おはよう、キタトレ、サトトレ。」
「おはようございますわ」
「おはようテイトレ、マクトレ。」
「おはよう。…何か用かな?」
そうサトトレが問いかけた所、マクトレから返答がかえってきた。
「いや…マックイーンのことでな。最近減量に取り組んでいるのだが、二人はどうしてるのかと聞きたくてな」
「減量?…私はしたことないわね。練習で走ってたりするから消費出来てると思うし。」
「…なあキタトレ、全部カロリーとか消費しきれてるのか?大分食べてる気がするが…」
「私は頭もよく回してるから代謝も高いみたいなのよ。まあ昔からそうだったから甘党ではあるのだけどね。」
「ねぇキタトレ。その分ってどう考えても…ううん、何でもないよ。」
「…何が言いたいのか分かりやすいわよ。でもサトトレ、貴方もまあ大概でしょう?」
145二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 20:35:21
「僕…?うん、いくら食べても伸びたり太ったりしないから減量は考えたことなかったかな」「え?貴方、結構な量を食べてますわよ?」
「そうなんだ。これでも変わらないし、一度この体になってから、一日食べずにいた事があるけど体重が結構減ったんだ。」
「…本当なのか?」
「そうだよ。多分数日食べてなかったら普通に動けないくらいになると思うし、もしかしたら倒れてるかもね。」
「…よくそれで頑張ってきましたわね…レースや練習とかは大変でしょう…」
「だからスリーサイズとかは増えると嬉しいし、なんならもっと増えてほしいんだけどね…」
「…高望みかもしれないわね、その状態だと」
「キタトレ…分かってるよそんなの…」
「おおう…二人とも凄いんだな…」
「そうですわね…とりあえず改めて減量について聞きたいですわ…」
ーーーその後、四人は話し合い、マックイーンは減量がてらスイーツ禁止とダイエットエクササイズをすることになった。
短文失礼しました
ケツの増量から減量の談義になったssです。
二人のヒップサイズはキタトレはゴールデンカノン、サトトレはダイヤと同じに引き上げています。
BMIとかサトトレの精神状態を考えてみると、割と無理はしているのではという話です。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part380【TSトレ】
≫65ロブトレヒロイン概念21/11/04(木) 21:40:00
良い尻の日のロブトレSS続き(なぜ続いたし)
「ロ……イ……。……ブロ……!だい……ですか……ロブ……」
「ん……トレー、ナー、さん……」
「ロブロイ、ロブロイ!大丈夫ですか!ロブロイ!」
「ん……トレーナー……さ……あ……」
ゆっさ、ゆっさ……。
トレーナーさんの声に導かれるようにして起きると、目の前には巨大なバレーボールが二つ、目の前で揺れていました。
ボールが二つなのに、なぜか以前牧場で見た牛さんのお乳を思い出してしまいます。
トレーナーさん、なんでバレーボールで遊んでいるのでしょうか……。
そう思いながらはっきりと目を覚ますと、そこには大きく胸とお尻が成長したトレーナーさんの姿が……。
そうでした。トレーナーさんは今、胸とお尻が……。
………………はっ!また気を失ってしまうところでした。
「あ、あの!ご、ごめんなさい、トレーナーさん。トレーナーさんがとても困っているのに、私、気を失っちゃって……」
「いえ、それよりもロブロイが無事でよかった、気を失っていたので、心配しました。ロブロイ……」
むぎゅ……
そう言いながら、トレーナーさんは私に抱き着きました。
いつもなら特に気にならないのに、今日は大きくなった胸が、とても、気になってしまいます。
今までは私と同じ大きさ、ということでしたし、トレーナーさんも変わらない様子で接してくれたのでそこまで感じていませんでしたが……その……大変なことになっています。
トレーナーさんの胸はとても柔らかいのか、抱き着いたことですごく形が変わっており、私とトレーナーさんの身体の間で潰れてしまっています。
そういう目で見ると私の胸も一緒に形が変わっているのですね、今まで気づきませんでした。これは見る人によっては一種の魔物のようですね。対峙しないといけない、という気持ちもわかります。
抱き着いたため、トレーナーさんの後ろも見えますが、ローブの下からもはっきりと主張するとても大きな桃が、ほのかなピンク色をチラリと見せています。もしかしたらあれは仙桃かもしれません。
仙桃というのは中国神話における蟠桃園になっている桃で、食べると不老不死になるといわれています。こんなにもおいしそうな桃を食べたら寿命が延びるのも納得ですね。
66ロブトレヒロイン概念21/11/04(木) 21:40:22
その上、トレーナーさんは普段はしっかり着こなしているのに、今回は体に合う服がなかったのか、頑張って着ようとしていたのでしょうが、その、しっかりと着たせいで余計に強調されているようにも見えます。トレーナーさん、分かっているのでしょうか?
普段からタイシンさんのトレーナーさんやタマモさんのトレーナーさんにしっかりと着てほしい、と言っていますが、今のトレーナーさんではそれはとても言えるような服装ではありません。
以前、和メイド喫茶の時に会長さんのトレーナーさんのメイド服を一緒に作った際に3サイズを測りましたが、その時と同じ大きさをしていませんか?その上でこの身長、いけないものに目覚めてしまいそうです。
もしかしたら、トレーナーさんはサキュバスなのかもしれません。物語の英雄たちを誘惑する悪魔ですね。英雄を目指す私を誘惑しているのかもしれません。
なら、今までの物語で読んできた英雄、いえ、ここは魔王マーラの妨害すらも凌ぎ、悟りを開いたブッダから教えを……あ、あの、ブッダはなぜ、私にゴーサインを出しているのですか?そう言うのは、ダメなのではないのですか?
それとも、このまま……
「ロブロイ……私……どうなるのでしょう……」
「!!……トレーナーさん、大丈夫です。きっと、すぐに直りますから」
「私……ロブロイと同じ体形だったから、ロブロイがずっと一緒にいるような思いがあって、勇気をもらっていたのに……これでは、ロブロイと一緒、なんて言えません……ロブロイと一緒じゃ、なくなってしまいました……」
「!!」
トレーナーさんの震える声で意識が戻ってくる。
私はなんてことを考えていたのでしょう。心の中で自分自身を責めます。
そうです。今、この状態で苦しんでいるのはトレーナーさん自身です。それなのに、こんなことを考えていた私自身を恥じます。
それに、トレーナーさんは私と同じ身体だったから勇気をもらえていた、その言葉が私にとってすごくうれしく、だからこそ勇気をもらえるんです。
そして、もらった勇気を今度はトレーナーさんに……。
67ロブトレヒロイン概念21/11/04(木) 21:40:59
むぎゅ……
「ロブ、ロイ……」
「トレーナーさんが私と同じ身体で勇気をもらっていたって言ってくれて、すごく、嬉しいです」
「だからこそ、私が今度はトレーナーさんに勇気を上げます。一緒じゃなくなっても、ずっと、ずっと一緒です。一緒に、物語を……」
震えてしまっている彼女の身体を抱きしめる。
お互いの胸が形を変え続けても構いません。そんなこと気になりません。
私は、トレーナーさん自身を見ているのですから。
トレーナーさんの身体ではなく、トレーナーさんの魂を見つめているのですから。
「でも、でも、こんな体では……それに明日戻ったとしても、何時か、本格化が来たら……またあなたと違う身体に……」
「どんな姿になっても、私はトレーナーさんのことを愛しています!」
そう言うとともに、深く、深く口づけをします。
私が愛しているのはトレーナーさん自身です。トレーナーさんの身体や地位などで惹かれたのではありません。
私と一緒に物語を紡いでくれる、一緒に歩んできた、そしてこれからも一緒に歩んでいくトレーナーさんを愛している。
68ロブトレヒロイン概念21/11/04(木) 21:41:17
たとえどんな姿になろうとも、いいえ、世界が二人を分断つとも、それでも私はあなたを愛しています。
深く、深く結ばれたその口づけが離れます。
トレーナーさんに、想いは……通じたようです。言葉にしなくてもわかります。
この想いは確かにトレーナーさんの中に。
そして、トレーナーさんの想いもまた、私の中に。
「ロブロイ……ありがとう、ございます……」
「トレーナーさん、いつも支えてくれていますから、こういう時は私が支えますよ」
「いいえ、何時も、いつも支えてもらっています。これからも一緒に……」
「トレーナーさん……これからも一緒に紡いでいきます。これまでも、これからも……」
化け物になったお姫様は王子様のキスでその呪いから解放される。
これもまた、そんな物語の一つなのかもしれませんね。
おまけ
「あの、今日はもう夜遅いので、これで失礼しますね」
「あ、ま、待ってください、ロブロイ……その……今日は、一緒に、いてくれませんか?」
「……え」
「その……ロブロイが一緒にいないと、不安で……」
「……はい、トレーナーさん。寮長さんに連絡してきますね」
────ゼンノロブロイは、耐えた。
ゼンノロブロイはスキル「鋼の意志」を覚えた!
≫115二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:21:43
軽くかけたので今の流れと関係ないけど
ファインを連れてきた桃狩りの最中に
「ねえ、トレーナーさん?」
「どうしたのファイン?」
「あの木のあそこにある桃を取りたいの。でも大分高そうだから…」
「分かった。…脚立では届かないか。なら」
私はその木に立てかけた脚立に登り、頂点で
「フッ!」
木に飛び移る。全身で枝に荷重を分散し、折らないように気をつけながらその桃に手を伸ばした。
枝をナイフで切り、桃を取ってから降りる。
目を輝かせていたファインに、皮と棘を手早く剥がした桃を手渡した。
「はい、ファイン」
「ありがとう、トレーナーさん!」
渡した桃を美味しそうに食べるファインを見ながら、私は微笑んだ。
超短編失礼しました。ファイトレならここまでする。手際いいだろうしファインも桃狩りは楽しんでそう。
分かるマーン!
≫116二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:22:43
テイトレ「止めて! うららで俺の左腕の代しょ……」ピコンッ!
テイトレ「左脚の代償を止めないで!」ドヤァ
そしてテイトレは──説教された
121二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:34:21
テイトレ「(ここで一発ギャグ出したらウケるだろうなぁ…よし!)」
テイトレ「ひぃん…すごい怒られた…」
≫122チヨノオートレSS21/11/04(木) 22:35:13
合宿――
それは競技者にとって成長する機会であり、新たなる発見の場でもある
それはウマ娘と化した自分にも言えるらしい
「ふう」
浴槽につかり、日中の疲労と老廃物を落としていく
ウマ娘化して以降は私も走ることが多くなった
今日もトレーニングから戻ってこうして汗を流しに浴場に来ている
「やっぱり、この体は不思議ですね」
あらためて、自分の体を見渡してみる
ムダ毛やシミの無いきめ細かな肌
程よく膨らんだ乳房に、くびれた腰、同身長のサイズ平均より一回り大きな臀部
腹筋の縦のラインや若干筋肉質な四肢はそれなりの鍛錬の成果だ
優美な曲線美のあるボディライン
尻尾と耳がある点は違うが、人間の一般的なアスリートに近いプロポーションである
だが、人とウマ娘の間には隔絶した膂力や走力の差がある
100キロ以上はあるパワーラックを持ち上げ、重機のタイヤを引っ張っぱれる筋力
自動車の法定速度を超える時速70キロ程の速度
筋繊維の密度の差だとする研究もあるが、その恩恵を差し引いても実態以上に力の差があると感じるのだ
あまりこういう表現は使いたくないが、不思議な力が働いているようにしか思えない
「う~む…考えるほど分からなくなる…」
体の各部位をまじまじと観察していると、後ろから声がかかった
友人のダストレである
123チヨノオートレSS21/11/04(木) 22:35:39
「ちょっとチヨトレさん!その恰好はまずいって!」
そう指摘されて自分の格好に目がいった
大胆にも足を大きく開いた姿勢。所謂M字開脚である
途端に、カーッと頭が真っ赤になるのを感じた
「み、皆には言わないで…ください…」
自分にも人として最低限の羞恥があったのか
はたまた、精神の方が女になってきているのか
妙にしおらしい反応をしてしまった
後日、自分の体をじっくり観察する変態という根も葉もある噂が広まったとか
≫134二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:48:30
前略。今日も戻っていない。いや、それどころか毎度変わりすぎだと思う。
……心臓が突然大きく三度高鳴るのが、多分合図。
────────────────────────────────
「……はい。これで大丈夫? あたしはー、なんか早くも慣れてきたかも」
元々着てた服が引っかかって動けなくなってた私を助けてくれたネイチャ。ありがと。とはいえヘトヘト気分なのは変わらない。
(全然慣れないよぉー……ネイチャも他人事だと思って)
「おおう!? 頭に直に!?」
(あ、そんな感じでネイチャには聞こえてるんだ)
「トレーナーさんの口は動いてないのに、うわーー、なんか不思議……」
しゃべりたいと思ったことがちゃんと伝わってるみたい。悟りの逆……なんていうんだろ、サトラレ? になった気分だ。
「これがテレパシー能力ってやつかー……しっかしあれだね、見事な白わんこになったねぇ。サラサラというよりモッフモフ」
(……犬なんだやっぱり。四つ足の感覚とか目線の低さとかでそんな気はしてたけど)
「一度鏡の前まで行って確認してみる?」
(いや、スマホで私がどうなってるか見せてくれない?)
「お、はいはーい待ってねー……これでどう? パッと名前は出てこないけど、よく見る犬種だよ」
カメラの自撮りモードで見せてもらった私は確かに犬だった。面影はちょっと垂れた目に白い毛だけしか残ってない……ちがう、犬耳と犬尻尾の代わりにウマ娘の耳と尻尾が割とまんま残ってる。あれかな、ちょっとしたキメラかな。
(一部違うのは置いといて……サモエドだねこれ。シベリアンスピッツ。成犬にはなってそう)
「あーーサモエドかー! 聞いたことあったけど出てこなかったー!」
なるほどなるほどと納得してるネイチャから危機感はいまいち感じられない。
───正直、私もそんなにピンチには思ってない。一日経ったら元に戻るでしょ。ただ、戻る瞬間だけは厳重注意しなきゃいけない。下手に衆人環視の前で戻った日には……うん、考えるのやめよう。死にたくなっちゃう。
135二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:48:52
(とりあえず、二人きりの時に変化してよかったねぇ)
他の人がいた場合ネイチャがどうなっていたか、これも想像したくない。色んな意味で。本人も心底安心したというようなため息をついてはうんうんと頷いてる。……いや、安心したのは分かるけど。
(なんでスムーズにモフられてるの私)
「え、だって噛む心配がないモフモフ大型犬が目の前にいるんだよ?」
(説得力がすごい。でも、撫で回すようにわしゃわしゃされるのは、ね?)
「……幾千の猫相手に鍛えたゴッドハンド。今一度トレーナーさんにお見せしまショー」
(え、ちょ、そんな……あ、やだ! ネイチャのエッチー! スケベーー!)
「ふっふっふ!いやよいやよと言っても身体はブォフッッ!」
頭突きでどうにかネイチャを黙らせる。なにが悲しくてサモエドボディまさぐられてドキドキしなきゃならないのか。犬になってる分ネイチャのスキンシップハードルが下がってるの? ……いつの日か、どれだけいやと言われてもネイチャのツインテモフモフしまくってやる。
(謝罪はいらない。反省だけはしてね)
「はい、海より深く…………。じゃ、遅くなったけど服の用意しよっか」
(え? それって逆に目立っちゃう気がする)
「たしかに悪目立つはすると思うよ。あたしだって犬飼うなら服着せたりしないし」
(だよね? すごく恥ずかしいけど、ない方がいいんじゃ……)
「でも、『あの時のネイチャのトレーナー、裸でトレセン練り歩いてたんだぜ……?』ってのちのち噂されるのとどっちがいい?」
(やだ……ネイチャがかしこい)
「ただねー。さっきまで着てたシャツで覆ってあげるくらいなら……はい。この通りあたしでもできるけど、どこ行けば犬用の服なんて売ってるのかな」
(……あ。それならちょっと相談してみたいところがあるんだけど)
~~~~~~~~~~~~~~~~
「……それで、私のところにきたと」
(不躾なお願いですみません。ロブトレさん)
「ああ、本当に頭に聞こえてくるんですね?」
被服関係ならゼンノロブロイ担当トレーナーさん。われながら安直な発想だけど、こんな犬の頼みに彼はのってくれるかな。……真正面から見据えられるとだんだん不安になってしまう。
136二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:49:16
「……こうして見ると犬の表情って分かりやすいですね」
(そ、そうですか?)
「それはトレーナーさんだからですよーロブトレさん」
(ネイチャー)
割って入ろうとするところを牽制すると、ネイチャは拗ねた様子で肩をすくめる。彼女には少しだけ大人しくもらっている。ロブトレさんのところに相談する旨を話した際、眉をひそめたりしなきゃこんな措置必要なかったんだけどね。……ほら。ロブトレさんに笑われてる。
「ええと、犬用の服についてですよね? 結論からいえば受けます。今日だけの為とはいえ、必要性はよく分かりますから」
(本当ですか!? ありがとうございます!)
おすわりの姿勢からの平伏。犬なりの土下座の意、汲んでもらえるだろうか。
「……ウマ娘の服とはまるで違うし、断ってくれてもよかったんですよ?」
「それも加味して面白そうだと思ったんです。迅速に仕上げてみせましょう。……それに」
(それに?)
「……いつか自分も必要になるかもしれないので」
(あー……)「あー……」
ネイチャと揃った声を出してしまう。……動物になったらそもそも服を拵えたりできないんじゃないかな、なんて身も蓋もない考えが浮かんだ。まああらかじめの備えはできるかも。うん。
そんなわけで、採寸をネイチャに手伝ってもらいながら、(あり合わせのものだけど)伸縮性の高い素材で簡単なショートパンツとゼッケンをちゃちゃっと作ってもらった。作ってもらってる間にやってきたロブロイに驚かれたり、頭を撫でられたり、神話における怖いワンコ話を聞かせてもらったりもしたけど、それはまた別のお話。
「さ、これで一応大手を振るって歩ける用意はできたけど、どうする?」
(うーん普通に午後からはネイチャのトレーニングに付き合うつもりだったしなー。……あ、でもなんかウズウズしてる感じある)
「なに?トイレ行きたいとか?」
(そういう事じゃなくて。もっとこう、熱い衝動的な……
……………………走りたい)
「へ?」
───あの日、短距離の芝トラックをウマ娘たちと一緒に駆け回る赤いゼッケンを付けたサモエドを見たという人。それ多分私です。
137二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:49:31
何周も走ってからようやく観覧席にいるネイチャの元に戻る。彼女はどこか呆れたような顔をしていた。具体的には「米食いてー」とか「でも痩せたーい」って顔。なぜ。
「……で、走ってみてどうでした?」
(楽しかった!!)
「うん、見りゃ分かることだったね。しっぽブンブンだもん」
(前にネイチャの身体を借りた時みたいだった!あの時よりは遅かったけど、でも楽しい!)
「犬の身体サイコー! ってあんまりなっちゃうと戻ったときが大変そうだから程々にね……あと、さっきからずーっと舌出しっぱなしだよ?」
(え? うーん……いやダメ。出してた方が楽だこれ)
「……なんかさ、トレーナーさん」
(なーにー?)
ご機嫌な私にネイチャが神妙そうな顔で問いを投げかけようとしてる。……なんとなく何を言おうとしてるかわかってしまう。
「犬の方がよっぽど適合してない?」
(……ちがうの。私の中のウマソウルが貧弱なだけなの……)
「うわーしょげてるのが滅茶苦茶分かりやすい」
(自分、犬ですから……)
「はいはい不器用不器用。そういうとこもちゃーんと知ってるから、ちょいと早いけどあたしのトレーニングに付き合ってくれます?」
(うん、分かった……)
───ドクン!!!
え、ウソ。早くない?
───ドクン!!!!!
……伸びるゼッケンよし。パンツよし。よかった。本当に用意してもらってよかった!
───ドクン!!!!!!!
138二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 22:49:56
───数分前
走り回る白い犬の姿が一望でき、それを見た生徒たちの好奇の歓声も聞こえてくるここはトレセン学園被服室。その中で私は小さく頭を抱えていました。
「……やってしまったかもしれません」
「どうしたんですか?トレーナーさん」
芝を駆ける犬を微笑ましそうに見ていたロブロイがこちらに目を向けました。私の手の中には、先ほどネイトレさんのためにと作った服の切れ端があります。
「……あのゼッケン、前身と後ろ身をゴム紐で結ぶような仕様にしたんです」
「たしかそうでしたね。ショートパンツを用意したら生地が足りなくなっちゃって、急遽変更したんですよね」
「はい。苦肉の策とはいえ、よい工夫ができたと思っていました」
「もしかして……縫製が甘かったんですか?」
「確かに別素材の合わせは手間ですが、そんな初歩的な問題ではなく……いえ。ある意味もっと根本的な問題です」
余ったゴム紐を横にぐいーーっと引っ張るところをロブロイに見せます。
「……よく伸びますね」
「はい。とても伸びます。
……おそらく、上半身を覆ってるゼッケン以上に」
───見るなーーーーっっ!!見せもんじゃないんだぞーーーっっ!!
───なんでーー!?どうしてーーーー!??うえ~~~ん!!
……全てを察するに余りある怒声、そして泣き声の混じった悲鳴。一瞬のアイコンタクトののち、ロブロイは厚手のカーテン生地を持って一目散に走っていきました。
さすがです。ありがとう、私の英雄。
……そしてネイトレさん。ごめんなさい。
(終)
≫176次元好きの匿名さん21/11/05(金) 00:10:21
11/4 良い尻の日のグラトレ(独)とグラスワンダー
「……グラス?」
「ふぁい、トレーナーさん」
「取り敢えずお尻に顔を埋めながら喋るの止めてくれないかな?」
「嫌です」
「俺はグラスの顔を見て喋りたいな~」
「……ごめんなさいトレーナーさん……今日は11月4日……良い尻の日と言うらしいので、トレーナーさんのお尻を堪能するって決めたんです」
「ええ……」
「では、トレーナーさん……ちょっと失礼して……えい!」
「ちょっ、帯を!?」
「じゃあ捲りますね~」
「待って! 待って!?」
「むっ……黒タイツ……これも良いですね……では、もう1度顔を……」
「……ひゃあ!?」
「着物の上からでも良かったですが……温もりを感じるタイツ越しも良いモノですね……」
「ううっ……愛バがなんか変態くさい……」
177二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 00:10:36
「……そういえば、トレーナーさんのお尻……少し敏感になって来ていますよね?」
「ううっ…………そ、そうなの……?」
「先程顔を押し付けた際も可愛らしいお声を上げられてましたよ」
「確かに上げた様な気はするけど……えっ、本当に敏感になって来てるの!?」
「ええ、恐らくは」
「ど、どうしよう……」
「……もっと、育てましょうか……」
「…………へ?」
「私も最近知ったのですが……こうやって……」
「ひゃぁん!?」
「トレーナーさんの弱い所を気持ち良くしてから別の所……ここではお尻ですね……を触れば、気持ち良くなっちゃうらしいですよ?」
「ひぅぅ……にゃ、なんで?」
「どうやら条件反射との事ですね……大丈夫ですトレーナーさん……1晩頑張って貰うだけです」
「待って……待って! 待ってくれグラス!?」
その晩、グラトレは執拗にお尻を責められたらしい
────が、なんとか耐えた