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このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart371~375)です。
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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part371【TSトレ】
≫
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part372【TSトレ】
≫121二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 20:11:26
あいつならここにはいないだろ!とか思って隠れようとしたら毎度毎度別のDK4に遭遇する4人組概念
見つかったヤツのほうがなぜか追い出される
フ「なんでここ選んだ!」 マ「あなたが来ないと思ってたからですのよ!」
マ「なんでいるんですの!」 テ「マクトレが選びそうにないところだからだよぉ!」
テ「よりによってなぜここを選んだのアホ!」 ブ「ここくらいしかないと思ったからだ!!」
ブ「フクトレェ!!」 フ「ここがラッキーゾーンとかテレパシーが飛んできたからだよ!」
≫164二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 20:27:25
「ぐへへへへ観念してねトレーナーさんぐへへへへ」
「ネイチャ!顔がダメなやつ!放送できないやつ!」
「おっといけないぐへへへへ」
「ああ、こういう風に全国放送で恥が晒されていくんだねえマヤトレ。僕出ないでよかったよ」
「後で黒歴史になるやつだな……人間の俺らは出走しなくてよかったよマジで」
「ああ、後で一般参加イベントとして同じようなものを用意するのでそちらでは出走してくださいね、ボノトレさんにマヤトレさん」
「「嘘ォ……」」
≫165二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 20:27:26
ヤエトレとかの真面目なトレーナーが敗者釈放のアイテム手に入れて牢屋に向かったとしてさ、
テイトレ「助けて…助けてください!役に立ちます!何でもします!」
ドベトレ「いや俺!ヤエトレの盾になるぞ!コスプレだけは嫌だ!」
マヤトレ「うるせぇ俺を出してくださいお願いします!衣装が女性物しかないんだよ!本当に!頼む!」
みたいなこと言われて慌てるのもいいしオグトレ辺りがアイテムゲットして、
「あ〜?頼み方ってのがあるだろ?ん?」
みたいにより混沌を生み出そうとするのも面白いねっていう自レス
≫182二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 20:33:42
きっとルドルフとかブライアンに追い詰められたところを高笑いしながら壁駆け上って逃げたんだと思うわ
なお
ウラトレ「大人気というものがないのですか貴方は」
ウオッカ「ルールには無いけどやって良いことと悪いことがあるだろ」
ウオトレ「年下相手にそんなことやって恥ずかしくないのかよお前?」
ギムレットは傷心したがその後ウオッカの「でもカッコ良かったぜ」の一言で復活した
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part373【TSトレ】
≫105チヨトレマッサージ道21/11/03(水) 21:11:51
初日にして色々と経験した気がするけれど、まだ一日は終わらない
新たなお客様がまたやってきた
「こんにちは、まだ営業してるかな…?」
やってきたのは淡い褐色の髪をポニーテールにしているウマ娘
サイレンススズカさんに似た容姿からして、そのトレーナーさんだろう
彼女の担当はシニア期から主要G1を制しており、今ノリに乗っていると記憶している
「横になってもらえますか」
「う~ん、ちょっと待ってね」
ベットに座り込むスズトレさん
具体的な患部を聞いてみたが、どうも説明が大雑把で絞れなかった
一見しっかりして見えるけど意外と抜けてる人だなと思いつつ、体の主要な部位をマッサージしていく
こうして直に触りながら確認していけば、だいたいは患部を突き止められる筈だ
「あっ、その辺り…」
「ここですか?」
「そうそこ…んん…」
そこまでこってはいないようだったので、広く浅く部位をマッサージしていった
かなりスムーズに進められた印象を受けた
それも彼女の協力あってこそだ
106チヨトレマッサージ道21/11/03(水) 21:12:27
「ん~~~気持ちよかった!」
「どうぞお大事に」
マッサージの後店を離れようとしたスズトレさんは、何か思い出したのか私の元に戻って来た
「ねぇ、チヨトレさん。あなた最近カフェトレさん達を追いかけてるって噂は本当なの?」
「ああ…お二人はいささか不健康なのでアドバイスをと思いまして」
私の話を聞いたスズトレさんは、若干あちゃ~と言わんばかりの表情をしている
何か駄目なところがあっただろうか?
「いい?チヨトレさん。あなたの心がけは立派だけど、そう根を詰めすぎるのは皆きついと思うの」
「それは確かにそうなんですが、どうも止められなくて…」
その熱意に蓋をするのは勿体ないと、なにやら考え込むスズトレさん
そして少しの間をおいて新たな方法を提示してくれた
「そうね、飴と鞭でいくのはどうかしら。何かしらのご褒美を出すの。例えばスイーツとか」
スズトレさんの話を聞いて私は目から鱗だった
確かにスイーツならば多くの人が好きだろうし、やる気になってくれるかも
そうと決まれば、美味しいスイーツの選定を始めなければ
でも、自分はそういうのに詳しくない
折角相談にのって貰えているので、彼女聞いてみることにした
107チヨトレマッサージ道21/11/03(水) 21:12:45
「あの、美味しいスイーツの店とかあれば教えて貰えませんか?」
「ええ、私でよければ」
肯定的な返事だ
なんだか、いつの間にかスズトレさんの流れになってる気がする
この人にはかないそうにないなと思った昼下がりだった
≫129二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 21:28:56
『Remember』
ーーー僕は降り立つ、因縁の地で。
(…僕の相手はやはり貴方なんだね、キタトレ)
凱旋門賞のコースの上に立つのは、キタトレーーー否、タキトゥスブラック。
あの黒い勝負服に身を包んだ彼女は、僕を見た瞬間ひどく歪んだ顔をみせた。
「…違う、彼女はもういない。だからお前は倒すべき相手なのよ」
「…僕は貴方に勝つよ、そして救ってみせる」
…ハッタリもいいトコだ。今のキタトレにすら勝てるか怪しい僕が、明らかにそれ以上の彼女を相手に勝機は薄い。
(だけど、それでも僕は勝たないと、彼女のためにも。)
あれから幾分衰えた体で、それでも闘志だけは保ちながらパドックに向かった。
…パドックの中で僕は考える。
(タキトゥスの走りは恐らくキタトレと基本は一緒だろう。それ以外の不確定要因なら…彼女の領域次第かな。)
キタトレのソレを発展した、あるいは進化した領域だと推定は出来るが、それ以上は分からない。
(仕方ない…今あるものだけで足搔くしかない)
ファンファーレが鳴り響く、僕は身構える。
ーーーパドックは音を立てて開く。僕と彼女は遅れることなく飛び出した。
スタートは快調、僕は後ろに、彼女は前についてくる。互いの羽根はまだ開かれない。だが…
(巡航なのに速い…!)
…今まででないくらいに速度を上げて走る彼女。その走りは恐ろしいまでに速く、そしてこちらに負荷をかけてくる。
(スタミナですりつぶす気なのか…!)
僕は生粋のステイヤーであるから追従出来ているが、マイラーやスプリンター、生半可なステイヤーなら潰されかねない速度。
(スタミナで勝負か…キタちゃんもキタトレも得意したその走りはずっと変わらないんだね。)
まだついていける、足への負担も許容範囲だ。直線はしばらく続くのでただ足にだけ集中できるのは楽だった。
後は彼女の領域だけが分からない。前を走る彼女には違和感を覚えるが、それ以上は分からなかった。
131二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 21:29:21
僕は順調に走り続け、500mを超えた。今尚彼女の走りは変わることなくただ沈黙し続けていた。
(不気味だな…なんで…?)
…今だ超ハイペースのままにレースは展開する。まだ羽根が開くことはない。
コーナーを前にして急な勾配を駆け登る。スタミナの消費は激しいがまだ問題はない。
(洋芝だから少しは減速するかと思ったけど…もう合わせてきてる…)
その適応能力は間違いなく脅威で、同時に僕の勝機がより薄れることを意味していた。
ただでさえ限界近くの衰えた僕には嫌な知らせでもある。緩やかなコーナーを回りながら走り方を修正する。
彼女の黒いその姿からはどうしようもないほどの巨大な感情が感じとれる。
僕はそれを天秤で計ろうとする。…天秤は一方に傾き続ける。只管に罪の方に。
その結果に悲しさを感じながらもコーナーを回り、坂を下っていく。
(そろそろスパートかな…!)
領域へと入ろうとした瞬間、目の前に闇が広がった。…紅色の四枚の羽根が開く。負けじと羽根を広げる。
領域同士が干渉しあい…瞬く間に光が掻き消える。
生きとし生けるもの全てが本能的に恐怖する闇が僕を包む。
偽りの直線にて既に視界は黒く染まり、聴覚は消え始めていた。
(駄目…!?届かない…!?)
太陽も、円環も、光も、全てを飲み込むそれは僕をも溶かしていく。
(これじゃまるで足りない…)
衰えた僕ではまともに迫ることすらできない。この輝きでは駄目なのだ…
132二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 21:29:46
ーーーううん、まだ終わりじゃないよ
だって…まだ輝けるから、あの輝きを、魂の光を全部貴方に預けるから。
(終わらない、終われない、まだ!)
…暗闇の中で、もう一度光の羽根が広がる。その光は今までのそれを軽く凌駕し…
ーーー今ここに天使が舞い降りる。
あの領域へ、到達することすら本来許されぬその世界へ。
…今のサトノジャッジは、ウマソウルの力を燃料とした、いわば魂の駆動体。
(彼女に救うためには恐怖を振り払ってはいけない。受け入れないと)
闇を内側から照らし出す。照らしだされる前を走る彼女を見据えて速度を上げる。
タキトゥスもそれに気づいたのか更に加速しだす。でも…
…差は詰まっていく、その速度差は歴然としていた。
光のように、いやそれ以上の速度で迫りゆく。後400m、差は縮まる。
200m、白い羽根が赤い羽根に届きだす。
100m、光が、完全に闇を飲み込んでいく。
50m、白は黒を覆う。
133二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 21:30:10
…ゴールラインを超えた時、キタトレの首のチョーカーは切れ、僕の意識はふっと消えた。
…僕はいつの間にか不思議な空間にいた。振り向いた先には、黒く塗りつぶされた壁と、その前に座るタキトゥスの姿が。
(…すべきことは分かってる。うん、僕だけができる最後の仕上げ。)
僕は壁の前に歩くと、手を翳す。目を閉じて、祈るように。
…壁は一瞬で白く塗り替えられた。
僕は振り返ると、その先にいた光達を呼び寄せる。
光は僕がよく知る輪郭を形取り、壁の前に集まってきた。僕は呼びかける。
ーーー皆で白いキャンバスに絵を描こう。忘れてしまったその記憶を。失われたその色彩を。
光と僕は塗っていく、丁寧に、綺麗に。
「…うん、出来た!」
僕はタキトゥス…否、キタトレの元に行くと後ろからそっと抱きしめた。そして囁く。
「ねえキタトレ、君の忘れ物だよ…とても綺麗でしょ?」
「あ…」
ーーー光輝く記憶の樹、色どられたその枝。
それは彼女が捨てようとしたもの、そして彼女の今までの幸せな記憶。
ポロポロと涙を溢す彼女を後ろから抱き締め続けた。輝く光の照らす元で、光達に見守られながら。
戻ってきた僕は、何も言わずに彼女に抱きしめられる。いつもより強く、離さないように。
「…ありがとう」
「ううん、気にしなくてもいいよ。」
「…私はここを去るわ、…さよならサトトレ。」「さよならキタトレ。…幸運を願ってるよ。」
僕達は別れて歩み出す、もう互いに思い残すことはなかった。
≫185二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 21:54:03
カイチョウテイオー「なんでトレーナーの胸を揉み倒す?これでは、うまだっちでスレが消されてしまう。この世の春が来るぞ」
ナイダン「言うっちまう民は私のスタイルをバカにすることしか考えていない、だから抹殺すると宣言した」
カイチョウテイオー 「人が人に罰を与えるなどと」
ナイダン「私、メジロナイダンが粛清しようというのだ、テイオー」
カイチョウテイオー「エロだよ、それは」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part374【TSトレ】
≫48二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 22:19:32
『だすとれさんとぶらとれさん』
ラーメン屋のちょっとした漫画棚の前で、地味目の栗毛と、やたら長いサイドテールが特徴の芦毛の二人が時間つぶしの漫画本を探していた。
「お、鋼の錬〇術師だ。名作はいい」
「いいよね……」
「ラーメン屋とかの漫画本ってかなり店主の趣味入るよな」
「わかる、でもそういう自分の趣味の範囲から外れた漫画を読めるのもいいことだと思う」
「俺もそこで結構な漫画知った口だからなー…コ〇ラとかそこではじめて知ったし」
「ええ……滅茶苦茶渋い店だぁ」
「ダストレはなんか新しい漫画に出会ったことある?」
「あー、俺はスラ〇ダンクかな」
「スラ〇ダンクも名作だぁ……逆になんでこんなところあるのっていう本は?」
「……ToL〇veる」
「ん゛ん゛っ」
「おっと?どうしたブラトレさん?」
「あーいやいやうん、いやちょっとうん、トラウマがうん」
「ほーん、ブラトレさんってそういうの苦手なんだったっけー?」
「いやいやいやいや、まあまあまあまあまあ」
「ま、別にそれでいじり倒すつもりはないけど」
「助かる……」
「しかしなんでそんなに弱いのさ?」
「うーん、ぶっちゃけあまり覚えてないが……うちの姉さんも原因の一つかもしれん」
「あー、家族だからと乱雑だったとか?」
「おちょくられてたのかな……まあそのせいで壊滅的に弱くなった可能性はないでもない」
「……実際どこまで平気なん?」
「温泉シーンとかならまあ、まあぎりまあ。こう、あからさますぎるボディタッチとかそういうの以上はちょっときつい」
「おお……そうなると一時期のジャンプとか読めないエリアが多発してただろうね……ところでふと気になったんだけど、ゴ〇ゴとかのそういうシーンってどうなの?」
「……ギ、ギリギリセーフ……いややっぱギリきつい」
「ああいう絵柄でもダメなんだな……」
とりあえずはハガレンでお茶を濁す二人であった。
≫55二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 22:31:05
「ト、トレーナー達がちょっと描写出来ないくらい酷い事になっている!モブトレやモブウマ娘達がトイレに駆け込んだり鼻血出して性癖が破壊されてる感じ!」
「この手際…もしやメジロナイダン…!」
次々に魔の手にかかるトレーナー達、闇に蔓延るナイダンの技術を持ちし悪のクローン軍団!
「ナイダンの仕業ではありませんわ!確かにあの子は定期的に私の私を揉みしだいて泣いていますし描写出来ないような事を致しますけど…本当にあの子の仕業じゃありませんわよね…?あ、あの子ではありませんわ!多分…きっと…」
「こ゛ん゛な゛に゛苦゛し゛い゛の゛な゛ら゛…゛こ゛ん゛な゛に゛悲゛し゛い゛の゛な゛ら゛…゛胸゛な゛ん゛て゛い゛り゛ま゛せ゛ん゛わ゛!゛」
「あ…あれは…夢想転生!」
「本当に?本当に胸いらない?」
「ほ゛し゛い゛で゛す゛わ゛…!」
「メジロナイダンを処刑せよ」
次回劇場版言うっちまう「逆襲のメジロナイダン」
君は、刻の涙を見る…
前売券を買うと喋るナイダンシリーズ(全60種類、シークレットあり)が貰えるよ!劇場に急げ!
≫87二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 22:45:57
NAIDAN’s AWAKING
メジロマックイーンに謎の人格が現れて数ヶ月。一時はどうなることかと思っていたが、マクトレとマックイーンは対策を講じ、謎人格ナイダンを出さないことに成功していた。
そしてその対策が身に染み、なんのためにやっているかを忘れかけていた、まだ少し寒い頃の話。
「トレーナーさ……暑いですわね?」
マックイーンがトレーニングルームに入ると、そこはやけに暑い部屋だった。暖房をつけていたようだが、その調整を間違えていたようだ。マクトレは眠っていた。
「トレーナーさんたら……ふふ」
いつも、自分のためにあらゆるものを見通してくれるトレーナー。時折「見聞色の使い手なんじゃないか」「メジロットカタクリ」「あいつの副作用がそう言ってる」「織田作之助」と言われたりしているが、マックイーンは知っている。トレーナーの行動は全て、マックイーンのことを考え、理解し、最適を常に判断し続けているからこそあるものと。
同時に、トレーナーが万能でないことも知っている。間違えれば謝る。ちょっとしたやらかしも結構する。今みたいに雑な暖房管理をしたりする。そんなところがどこか人間臭くて、より身近に感じられる。普通の延長上にいる人が、自分のためにこんなに頑張ってくれているのがどうしても嬉しくなる。
だからこそ常に思うのだ。一心同体の約束、それを反故にしないためにも、同じように自身もなすべきことをなさねばと。
強敵は多い。トウカイテイオー、オグリキャップ、ミホノブルボン、ナリタブライアン、多くの強く凛々しいウマ娘が立ちはだかるだろう。彼女たちを、正面から打ち破るためにも、より一層体調管理と体づくりに努めなければ。
それはさておき。
流石に暑い。ので、暖房の温度を下げ、ヒーターは切る。
次に、少し換気をしようと思って窓を開ける。まだ少し冷たい空気が流れ込んでくるのが気持ちいい。
そんな時だった。
「んっ……」
おそらくその冷たい空気を感じ取ったのだろう、トレーナーが反応した。
ふと目を向けると、マクトレは汗だくだった。長い時間あの暑い部屋で寝ていたのだろう、汗を垂らし、シャツの中身は透けて見えてしまっている。
これでは恥ずかしいでしょう、とマックイーンは何か上からかぶせるものを用意しようとして、意識が途切れた。
88二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 22:46:15
────そこから先は、あまりにも残酷な世界が待ち受けていた。
周りに人が少なかったのは幸運だった。メジロマックイーンに恥をぬってしまう結末に至った場合、マクトレが何をしたかは想像することができない。ただ一つ、目撃者がわずかな知り合いであったことが幸運である、という事実以外は。
同僚のTTTさんは語った。
「近くを通った時は何事かと思いました。聞き覚えのある声、しかし聞いたことのない声色が聞こえてきたんです。走って行ってみると……ええ、あまりにも……いや、どの表現をしてもいいことはありません、事実だけを伝えます。久しく見ていなかった別人格を発露させた修羅が、居て、襲われているマクトレ……いつもは面白く、そして力強く、かっこいいあいつが、まるで……はは、俺も衝撃で少しまだ動揺しているようです。というかあいつらいつも俺のことメスの顔とか言ってるけどもしかしてあんな感じだったんじゃないかと思うとなんか怖くなってきましたね。いやそうじゃないんでしょうけど。ともかく、マクトレがあられもない姿でえげつない声をあげていたんです。俺はそれを見て、まず窓を閉めてあげました。これを外に漏らすわけにはいかないかなと思って。そのあとはひたすら近くを周り、誰か近づかないか見張っていました。そのあとはたまたま通りかかった友人にも協力してもらい、俺はその修羅が眠るまでを監視していました。……あいつの体の感覚はわかりませんが、少なくともある程度のくすぐりくらい物ともしません。そんなマクトレがあんな……あんなことになっているのを見て。……匿名ですよね?匿名なんですよね?正直に言いますよ、テイオーのことを思い出して俺も────」
89二次元好きの匿名さん21/11/03(水) 22:46:54
メジロマックイーンは起きた。適温のトレーニングルームで寝ていた。
「……はっ!」
「あ、マックイーン。起きましたのね」
目を向けると、ジャージに着替えたトレーナーがそこにいた。
「トレーナーさん……あら、着替えましたのね」
「汗が気持ち悪くて。わたくし完全にやらかしましたわね……あんな雑な温度でよくもまあ放置して寝られたものですわ」
「ふふ、今度からは気をつけてくださいまし」
「ええもちろん、二度同じ過ちは犯しませんわ」
誰も知らない。
別人格、ナイダン。その真骨頂はコートの上から服を脱がすテクニックではなく、その先にある開発能力にある。たった一回の行動が、対象の感度を一段階引き上げる。ナイダンポイントが過剰に蓄積している場合、凄まじい傷跡を体に残していく。
特に今回は、数ヶ月にわたる蓄積の結果ナイダンポイントが溜まり過ぎた結果バグって4294967280まで上昇しており、その指から放たれる合気は一触当千に値する次元に到達していた。それを、マクトレは絶え間なくその身に受けた。
すでにマクトレの体はその攻撃を無数に受け、タイトレすら凌駕するほどの感覚を持ってしまっている。しかし、それをマクトレは表に出さない。表に出すほどのことでもない。最適な道のりにそれは必要なく、その金剛の意思で耐え続ける。
ナイダンの消失が先か、マクトレの限界が先か。
鬼ごっこの結末は誰にも予想できない。
≫129チヨノオートレSS21/11/03(水) 23:09:38
今日私はレースに出る
コースは芝2000m
中距離としてはオーソドックスな距離だ
ここまでなら、そう大した問題ではない。問題なのは出走数だ
今日は20人以上での出走であり、バ群に呑まれればまず勝てない
けど、内側は基本詰まっているし、外に飛び出しすぎるのも論外
抜け出せのに丁度いい位置取りを狙わなければ
そんな風にレースの展望について考えていた時、ふとあるウマ娘が目に入った
群青の和服に身を包んだ葦毛のウマ娘
正直記憶にない顔だ。見慣れたメンバーの中で、そいつだけが浮いていた
けど、気にしたのは数秒だけ
他の事を気にしている暇は私にはなかった
時間は過ぎ、いよいよレースが始まる
ファンファーレと共にゲートが開いた
一斉に飛び出す自分を含めたウマ娘達
これだけの人数だと皆考えることは同じようで、激しい位置取り争いが始まった
内側は既に塞がれており、外側にも膨らんでいる
バ群全体が一つの塊になりながらレースは進行
その形は崩れることなく、第三コーナーまで来てしまった
「くそっ…」
競り合いに負けた私の眼前には巨大なバ群
これでは大外に抜け出せない限り前へ抜け出せそうにない
大分スタミナを使うが、なりふり構ってはいられない
私が外側に走り出した時だった
私から見て内ラチ側に誰かが突っ込んできた
先ほど見た葦毛のウマ娘だ
彼女はスピードを上げ、バ群に突っ込みそうな勢いだ
130チヨノオートレSS21/11/03(水) 23:10:19
「正気か!?あそこは前が壁で道なんか―――」
直後、その呆れは驚愕へと変わった
ズッ―――――
一瞬碁盤の目のように線が張り巡らされた電脳空間が見えた
何が起きたのか把握しようとしても、既に周りは元に戻っている
いや、前とは異なる点が一つ
そのウマ娘の前に道が出来ている
「は?」
違う、前のウマ娘の位置取り変化でできた隙間に間を置かずに入り込んでいるのだ
まるでそこが空くと知っていたかのように
あっけにとられながらも、私は自分のレースへ集中する
外側にふくらんで走るしかない
最終直線でようやく先頭が見える位置まで来る
私はそこで誰が先頭にいるかを確認し、言葉を失った
さっきまで後ろだったあの葦毛のウマ娘が先頭に躍り出ていたのだから
「――――――」
どうしてそこにいるのか理解できない
まるでSFに出てくるワープだ。あるいは瞬間移動か
とにかくそう形容するしかない挙動だった
400m、300m、200m―――
葦毛のウマ娘は更にギアを上げたのか後続をどんどん突き放していく
その頃になって、ようやく彼我の隔絶した実力差を悟る
言うまでもない
このレースの主役は彼女なのだと
131チヨノオートレSS21/11/03(水) 23:12:09
『ゴオオオォル!!勝ったのはホシノハナワキテ!他を寄せ付けない圧倒的強さを見せつけました!!』
信じられないものというのは往々にして現れるものだ
この過酷な生存競争が行われるウマ娘レースにおいては尚更
恐らく今後レース界の頂点で覇を競うであろう彼女を前にして、私は呆然とするしかなかった
~~~~~~~~~~~
以上です。レースSSって書くの大変…
ついでに、チヨトレのレースでのスペックも公開します
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part375【TSトレ】
≫130二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 08:02:20
某日、トレセン学園の一角で
割烹着を着込んだ5人が料理をしていた。
「ん〜、5人で作るってのもいいねぇ」
「作業も分担できるから楽だろうさ。」
「そうね、こうやって会話してられるのも気楽でいいわ。」
「スイトレさん、ニンニクです」
「ヒィ、あっこれですね…ありがとう」
そう話すのはフジトレ、オグトレ、キタトレ、スペトレ、スイトレの、トレセン学園にてママ組と呼ばれる5人だった。
そんな彼女達だが、何故料理をしているのかというと…
「「「「「…」」」」」ワクワク
…彼女らを見つめる何人もの人影。全員が一様にしてお腹を空かせていた。
そう、彼女らの食事を作っていたのだ。十人では済まないほど多くの子たちの分である。
ーーー事の発端はオグトレが前に渡した手料理をもう一度食べたいという娘が来たことだった。
オグトレは断らずに引き受けたが、いつの間にか話が広がり大人数で押しかける形になった。
そこでフジトレの発案で5人で作ることになったのだ。
「でも思ったより早く出来そうだな。皆出来る人で助かるな」
野菜を炒めながらオグトレは答える。視線はフライパンから外さず、焼き加減もバッチリ。
「…そう言われても貴方ほど手際よく出来ないわよ。流石よね。」
キタトレは魚を捌きながらそう返した。こちらも綺麗に三枚におろしている。
「そこは経験の差ってところなのかな?」
フジトレは汁物をかき混ぜながらそう答える。具を崩さず丁寧な混ぜ方だった。
「わたしはそこまでではないのでぇ…」
スイトレはやや萎縮しながらも魚の焼き加減を見ている。焦がすようなことはない。
「四人とも凄いと俺は思うよ…」
野菜のカットをしながらスペトレはそう返した。
その姿を見てる子達は目を輝かせ、一部は気づいていないのか涎がたれてきていた。
131二次元好きの匿名さん21/11/04(木) 08:03:22
「…よし、出来たかな。なら盛り付けていこうか。」
「空いた私とスペトレで盛り付けはするわ。」
「うん、なら頼ませてもらうよ。」
「そろそろ魚も焼けそうだねぇ…」
「スイトレさん、焼けたら言って…」
5人は動き出し始めた。
作った料理に美味しそうにがっつく彼女達を見ながら話し合う。
「美味しそうに食べてくれるのは嬉しいなあ…」
「お前さんもそう思うだろう?」
「ふふ、皆そう思ってるわよ。良いものよね」
「僕もこうして料理するのはいいと思うなぁ…」「わたしもですねぇ…」
ーーー後にその料理が食べたいと言った子達が更にふえ、不定期開催だが食堂みたく開くことになったのだった。
短文失礼しました
ママ組割烹着ネタより、食堂みたいなことしてる5人です。
この5人の料理食べれるとか良くないですかね?人気も出ると思います。