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目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part441【TSトレ】
≫29二次元好きの匿名さん21/11/13(土) 23:15:10
「俺もなってしまったか…」
以前より縮んだ体を見て思う
近頃巷で話題になっている、トレーナーのウマ娘化だ
余りの発生頻度に学園側も重い腰を上げ、トレーナーへの支援制度の運用を始めている
現に俺も制度を使って不自由ない程度の衣服や日用品をそろえられた
物理的には問題ないが、自分の心についてはまた別の問題だ
正直気持ちが追いついていない
先輩方は上手くやっているようだが、自分はどうだ?やっていけるのか?
そんな風に頭を悩ませていた時だった
「おはよ~、トレーナー」
よりによって今来て欲しくない相手がやってきた
ツインターボ
俺の担当するウマ娘だ
ターボは入ってくるなり、俺を見て首を傾げた
トレーナー室に来たら見覚えのないウマ娘がいたんだ
そりゃあ、疑問に思うだろう
「もしかして新メンバー!?」
「残念ながらそうじゃない。お前のトレーナーだよ、ターボ」
「えええええ!?トレーナーなの??」
30二次元好きの匿名さん21/11/13(土) 23:15:40
お手本のようなオーバーリアクションだ
とりあえず今の状況とウマ娘化について話してみる
案の定というか、ターボは難しい話はよくわかってないようだった
「よくわかんないけど、トレーナーウマ娘になったの?」
「ああ、そうらしい」
「じゃあターボと一緒に走ろう!楽しいよ!!」
「―――――」
いつも通り…そう、いつも通りの流れである
この子は素直でいつもポジティブだ
まるで、この世の黒い部分なんて知らない様な
そんなだから、俺はこの子の担当になったのだ
「――分かった。準備するから、いつもの場所に集合な?」
「やった―――!!」
未来のことについては後回しだ
担当を持ったのだから、最後まで責任を果たさなければ
もうこれ以上、悲しむ顔をさせないように
≫40DK4CHTRPG③1/721/11/13(土) 23:33:23
「さて、ではいよいよシナリオに入るわけですが、まず今回のPCは皆さんに似せて作ってあるので区別のためにPCとして発言するときは手元のボタンを押してください。『こんな風に声にエフェクトがかかりますので』」
「何その無駄技術。『あーあー、テステス』解除っ!おー……」
「正直さっき使っちゃってたけどな」
「データ待ちの間に気づいちゃって遊んでましたものね」
「あと皆さんに似せてある都合上顔合わせは省略します。立場が違いますしマクトレさんなんかの不安要素はないとは言えませんが……」
「つまり尺の都合上ですわね」
「あとTRPGの一番の難所って導入だからな」
「やめなよ」
「まあ俺らならノリでなんとかなるだろ。TRPGなんてフィーリングだよフィーリング!」
「あとは描写するつもりも無かったのでベテランハンターのモデルの方々に許可を取っていないというのも大きいですね」
「あー。確かに公開録音となれば下手に名前は出せないしなー」
「それでは本格的に導入を始めましょう」
41DK4CHTRPG③2/721/11/13(土) 23:33:44
「場面はベースの前リーダーだったベテランハンターがナカヤマに向かった翌日。ベースの主要メンバーとRIACT支部職員が集まり、朝の定例会議を行っています。復興が進んでいるとはいえ農地拡大に治水事業、遺跡探索など確認するべきものまだまだありますから。勿論PCも全員参加しています」
「うへー……まぁ頑張りますか」
「ではリーダー初日ということで今回は特別に進行を務めている司会役が口を開きます」「『さて、テイトレさんリーダー就任の記念すべき1日目ということですが……まずはリーダー就任の意気込みでも聞いてみましょうか』」
「わあ、無茶振り!」
「まあでもそらそのタイミングでしゃべらされるよな」
「『え、えーと。そうですね。その……ベースの運営に関しては皆さんの方が詳しいでしょうから、皆さんの力を借りて頑張っていきたいと思います』」
「まあ無難、だな。好かれるタイプのリーダーでもあるか?」
「どうだろ。開拓村としての性格が強そうだしもっと強力にリーダーシップ出す方が好ましいんじゃねーの?」
「『大丈夫ですわよ御姉様。私もサポートしていきますから』」
「醸造と文献調査が専門のやつがなんか言ってる」
「前者は置いておいても後者は役に立つと思いますわよ?」
「前者を置いておくなよ。お前が選んだんだろーが」
「では司会者は微笑みながら応答しますね」
「『そこまで気張らなくても大丈夫ですよ。おそらくしばらくは就任以前と変わりないでしょうから。治水事業・農地拡大も順調、遺跡探索も大きなものは直近では予定されていません。とりあえずは各事業部長の報告と今日の計画をお聞きしましょうか』」
42DK4CHTRPG③3/721/11/13(土) 23:34:01
「そうして、就任以前と特に変わり映えのしない報告を聞いて……そうですね、じゃあ食堂部長が報告の最後にブラトレさんに話しかけてきますね」
「『ブラトレさんは今日から正式にコロッサルハンターに配属となるわけですが従来通り当番に入れていいんですよね?』」
「ああ、ハンターといっても生産担当とかもいるって言ってたな」
「そうですね。ハンターの役割にはコロッサルを討伐する《コロッサルハンター》、マテリアルの収集を専門に行う《マテリアルハンター》、RIACTの伝令等を行う《メッセンジャー》など、様々な種類があります。ブラトレさんは戦闘の才能を買われてコロッサルハンターになったわけです」
「そういや食料環境ってどうなってるの?」
「一般的に穀物・野菜は豊富ですが肉は動物、魚両方とも貴重ですね。最悪ハンターのクラフトした合成肉です」
「ブライアンが発狂しそうだな……。じゃあそれまでしてた欠伸を焦って止めて、『あ、大丈夫ですよ。発見例が無い限りコロッサルハンターとしての仕事もトレーニング以外は無いですし。……でも積極的にZOWに繰り出すべきですかね?』」
「お、ちょうどいい話題ですね。『そう焦る必要はないかと。まだマテリアルハンターを中心とした先行隊による調査段階ですから───』そう探索部長が口を挟みかけたところで、部屋のドアが勢いよく開きます。入ってきたのは、息を切らした職員です」
「ノックもせずに……なんて咎められる状況じゃなさそうだな」
「ええ。実際部屋の全員が非常事態であることを察している空気が流れています。そうして、少し息を整えてから職員は言います。『ZOW調査を行っていた先行隊から、コロッサル目撃情報が!』」
43DK4CHTRPG③4/721/11/13(土) 23:34:18
「じゃあリーダーらしく聞いてみようか。『……現段階での被害状況は?』」
「『負傷者は多数出たものの幸い先行隊全員が生還しています。しかしどうやら今まで確認されたことの無い種らしく……』勿論この言葉に場は騒然とします」
「ちょっとあたふたしてよっと」
「じゃあ動くか。一応コロッサルハンター組では年長者だしな」
「あら、そういえば私はテイトレの義妹になった都合上最年少になるんですのね」
「助けてフクトレおじさん!」
「やかましい。壁際に立ってたのを部屋の中央に近づいてきて手を上げる。『あー、静かにしてくれ。どうやら出番になっちまったようだしな。俺らで動いてくるからあんたらは落ち着いて各部署の緊急時の準備をしてくれないか。頼む』」
「ではその声に周囲も少しずつ落ち着きを取り戻し、各々の緊急業務に就いていきます」
「『うう……ごめんフクトレ』」
「『ありがとう、だろ。とりあえず動くぞ。この話が住民に伝わったらもっと混乱が起きるかもしれねぇ。その時にお前がリーダーとしてしゃっきりしてみせろ』」
「『……うん、わかった』」
「じゃあ俺も動こっと。『さっきの口振りだと先行隊は帰ってきてるのか。案内してくれ。話を聞きたい』」
「いいでしょう。ではシナリオ本番に入っていきます。コロッサルハンターのシナリオは2フェイズ。【準備フェイズ】と【決戦フェイズ】です。その内の準備フェイズに入りますね」
「よーし始めるぞー」
44DK4CHTRPG③5/721/11/13(土) 23:35:24
「ではこちらをご覧ください。これはシナリオマップと呼ばれるものです。公式を参考に少々手を加えていますが……。皆さんはこのマップからイベントを選んで参加してもらいます。1つのイベントに複数人が行っても大丈夫ですよ」
「複数人で行くメリットがあるのか?」
「ええ、イベントはそれぞれ演出の後に代表の方に成否の判定を振ってもらいますが、その判定に他のPCは参加関係なしに支援ができます。あ、支援スキルとは違います。この支援には【直接支援】と【間接支援】があって、それぞれ+2と+1の修正を加えることができるのですが、直接支援は同じイベントに参加しているPCのみが出来るのです」
「ふーん……全員直接飛ばせば+6か」
「あ、いや。支援できるのは2人までです。あと支援に関してはもう一つ重要な要素があります。それが世界観の時にも話した【ハンターライン】です。みなさん、キャラシにハンターラインという欄があると思いますが、そこに自分以外のPCの名前を入れて、数値に1を記入してください」
「ビガミの感情みたいなもんか?」
「もっと単純なものです。ハンターは緊張状態になるとハンターラインによるテレパスがより精度を増します。事前に上げておくことで戦闘中により緻密な連携が取れるようになるのです。ハンターラインは最大3。直接支援で+2、間接支援で+1され、3になれば最大APが+1されます」
「直接支援すれば一発で最大になるのか」
「……でもこれ間接支援の方が効率よくないか?全員が別のイベントに行けばその分支援飛ばせる回数も増えるし」
「うーむ。あ、目標値って分かるのか?」
「このゲームは基本一律10ですね。一応3d6の期待値なら超せます。あ、あとこのゲームは“達成値”が16以上でクリティカル、“出目”が5以下でファンブルです」
「ファンブルはともかくクリティカルが達成値参照ってのがミソだな……。現段階では成功失敗以外に何か影響はあるのか?」
「クリティカルならイベントマップ下部にもある復興ポイントが1増えます。書いてある通り3貯まるごとにお得なベース効果が永続的に付与されます。ファンブルするとこちらで用意してあるコロッサル行動表をクローズド(PCに値を秘匿するダイスの振り方)で振ります。まあ基本悪影響と捉えてください」
「とりあえず両者それなりのメリットデメリットはある、と……」
45DK4CHTRPG③6/721/11/13(土) 23:35:43
「そういや各イベントに専門能力が書いてあるけど一致してればボーナス修正があるとか?」
「その通りです。完全一致で+2、分類一致で+1です。あと結構重要なシステムとして、専門能力は支援を行っているPCからレンタルすることも可能です」
「フレーバー重視で代表者を決めることも一応可能なのか。生憎今のところ完全一致は一人もいないが……。あと戦闘データにもあったがマテリアルってのはRとSRがあるんだな?」
「そうですね。透明な8面体の【RM(レア・マテリアル)】、透明で中心が発光している12面体の【SRM(スペシャルレア・マテリアル)】の2種類です。実は他にもNM(ノーマル・マテリアル)やSSR(スピーシーズ・スペシャルレア・マテリアル)、ExPM(エクストラパワー・マテリアル)なんかがありますが、NRは出てきませんし(実際は出すシステムがあるが今回は省略)、後者2つは追々説明します。戦闘データにある通り消費しますし、ダメージの回復なんかにも使いますので基本的にはあればあるだけ便利です。SRMはいつでもRM3個に変換できますしね」
「クラフターがいるのといないのとでは大違いってそういうことかー……」
「俺のヘビーブロウの戦闘データにも調達の手段があるな……スタッフ様様だぜ……」
46DK4CHTRPG③7/721/11/13(土) 23:36:02
「あ、BASEは人間性2点回復って書いてあるけどそもそも人間性って何?」
「人間性はハンターがコロッサルではなく人間でいられる理由。自身の人間たる所以です。ハンターは様々な離れ業をやってみせますが、それは自身が人間である、という意識と引き換えとなります。世界観説明でハンターはコロッサル同様人類への攻撃性があると言いましたが、それを抑えているのが人間性、ハンターを人間たらしめる根拠なのです。具体的には傷の治癒、そして判定の振りなおしに人間性を消費します」
「あと俺のスキルでも消費するね」
「フレーバー聞くと益々やべースキルだなアレ」
「ところで報酬にある支援効果って何ですの?」
「民間人でも使える対コロッサル用の使い捨て兵器です。後ろに書いてあるだけのダメージを決戦フェイズ中のいつでも1回だけコロッサルに与えることができます」
「あ、あとコロッサルの情報って?」
「詳細は取得前には言えませんが、コロッサルのメインコア───破壊すれば活動を止められる部位やサブコア───全て壊すといいことがある部位、その他攻撃方法や部位のHP───このTRPGでは耐久力といいますが、それと攻撃方法などですね」
「むむむ。基本的にどれもやっぱり必要そうだね……」
「……大体説明や質問は終わりましたかね。ではいよいよ皆さんにイベントを選んでもらいます。相談は勿論OKですし、前に処理されたイベントを見てから配置を変えることも許可します。それではどうぞ」
続く
≫114朝のケツフク夜間巡回1/421/11/14(日) 06:38:45
「人面疽って知ってますか?」
「……なんだ、今回は突拍子もないな。もちろん知ってるが」
もはや恒例になってしまった学園の夜間巡回。
霊の対処が可能、という理由だけで俺とフクトレさんはこの勤務に駆り出されていた。まぁ俺はこんな深夜にやることなんて無いのでいいのだが。
しかし……この学園にそんな大悪霊なんて居るわけも無く、暇を持て余しながら歩く俺たちは、今日も今日とて他愛のない話を始めるのだった。
「流石ですね、人面疽ってそこそこマイナーだと思うんですが」
「バカにしてるのか?人面疽ぐらい知ってるに決まってるだろ」
「あぁいや、そういうわけじゃないんですよ。なのでアイアンクローはやめてもらえると……」
「そんな怯えた顔するなよ。で、人面疽がどうしたんだ?」
「いや、フクトレさんは人面疽を見たことがあるのか気になりまして」
「うーん……そういえば見たことは無いな、お前はあるのか?」
「僕も実物はないです」
「実物は?」
しかめっ面をされた。……まぁ自分でも訳の分からないことを言ってるのは理解している、だが本題に持っていくにはこういう言い回しをするしかないのだ。
115朝のケツフク夜間巡回2/421/11/14(日) 06:39:40
「……チヨトレさんの“アレ”、見ました?」
「あ?……あー“アレ”ねぇ、見たぞ。俺には関係ないと思って手出しはしなかったが」
「……他にはどんなこと思いましたか?」
「強い思念見たいのは感じたな。もっと走りたい、走りたいって感じの」
「僕とだいたい同じですね、じゃあアレの正体はなんだと思います?」
「そうだな、無念の思いで死んでったウマ娘の亡霊……とかか?」
「……まぁそんなところですよね」
「お前は他になんか思ったことあるのか?」
「僕は……アレも人面疽の一種だと思うんですよね」
またフクトレさんがしかめっ面をする。俺はその表情を見て、そりゃそんな顔するか……と思いつつ言葉を続けた。
「えっと、これは僕の推察なんですが……最近人面疽の話がパッタリ無くなっきたのって“実態化する能力”が無くなってきてるからだと思うんです」
「うー……ん?なるほど?」
「人面疽といえど亡霊や妖怪の類い、つまり元々は幽体のはずだと思うんです」
「あー、なるほど。花が受粉して種を作るように、あいつらも肉体に取り憑いてそこから人面疽になるわけだな」
「そうそう、それが言いたかったんです。そして実体化できない人面疽は……」
「……あぁやって周りをうろつくと、全く気味が悪いな」
「本当は肉体そのものを乗っ取りたいんでしょうけど、力が無くて人面疽に。そしてさらに力が無くなって人面疽にすらなれなくなって……僕の伝えたかったことはこんな感じです。」
フクトレさんがなるほど……と言った顔をする。とりあえず意志を汲み取ってはもらえたようで俺も胸を撫で下ろした。
116朝のケツフク夜間巡回3/421/11/14(日) 06:40:34
しかし次の瞬間、神妙な顔になったフクトレさんは口を開いた。
「……なぁ、もしも実体化できて取り憑くことができたらチヨトレはどうなってるんだ?」
「……さぁ、僕にも検討がつきません」
「お前にもわからないか……まぁ今よりヤバいことになるのは違いないが」
「それは間違いないですね、今の状態でもチヨトレさんが走ると活性化しますから」
「……お前、チヨトレのやつと仲良いだろ、何とかしてやったらどうだ?」
「あっちが一方的に追いかけてくるだけですよ。それにあれは祓ったとしても……っと」
そこであるものが目に入り、俺は足を止めた。次にフクトレさんもそれに気づき足を止める。
「……なんだあれ、ゴムまりのお化け……?」
「うーん、よくわからないですね。ただ……」
「……あぁ、とんでもない悪意を感じるな」
「恐らく他の妖怪か何かと争ったんでしょう、酷く弱ってます」
「今は弱ってるからいいが回復したら……」
「……ああいうのが身体を欲しがって所謂、“人面疽”になったりするんでしょうね。処理しますか?」
「あぁ、そうしよう。お前今日はエアガン持ってるのか?」
「いや……アレはあまり使いたくないんですよ。それにこの程度だったら……」
俺はゴムまりモドキに近づき、指で弾いた。するとそれは『パンッ』と爽快な音を立てて破裂した。
「ほら、こんなもんですよ」
「……流石に少し引いたぞ」
「え?なんでですか?」
「いや……じゃあさっさと行くか」
「えぇ。今回も特に異常なし、ですね」
117朝のケツフク夜間巡回4/421/11/14(日) 06:41:19
────
「じゃあ今日の巡回はこれで終わりだ」
「はい、お疲れ様でした」
「ん。帰りは気をつけな」
「……おい、そこにいんだろ。隠れてるつもりか?」
「あれ?バレちゃった?完璧に気配消してたつもりなんだけドナ」
「最初から気づいてたぞ。マヌケ」
「あはは、まぁ許してヨネ」
「……なぁ、お前は肉体が欲しいと思ったりしたことはないのか?」
「え?……いやー無いかな。この身体すり抜けたり浮遊できたり便利なんだモン」
「でも欲しくなったら……ケツの身体を貰おうカナ!!」
「……ふふっ、やってみろよ。できるもんならな」
俺の独り言と1人だけの足音は、白み始めた朝日に消えていくのだった。
終わり
≫136二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 07:32:45
スペトレ「こんなに貰って良いんですか?」
セイトレ「良いんです良いんです、俺もう食べましたから」
スペトレ「うう…ありがとうございます」
グラトレ「あら、セイトレさんとスペトレさん。何をなさってるんですか?」
セイトレ「あ、グラトレさん。ちょっとスペトレさんの調子悪そうだから聞いてみたらお腹減ってたみたいで」
スペトレ「セイトレさんが食べ切れない程貰い物があるらしくて少し頂いてました」
グラトレ「そうだったんですね~。なら一緒にご飯食べたらどうでしょう?」
スペトレ「それは、その……」
セイトレ「別に怒ったりしませんから。どうしたんです」
スペトレ「実は今、お金があんまり無くて、次の給料日まで少し切り詰めなきゃとご飯を少しだけ減らしてました」
グラトレ「食費に影響が出る程?何に使ったんですか」
スペトレ「実は、スペとの外食に…」
二人「「あー…」」
スペトレ「沢山食べたいって、スゴく美味しいですって…私、断りきれなくてっ…!」
セイトレ「気持ちはスゴくわかりますよ、少し位お金貸しますから何処かで食べて来てください」
グラトレ「行くならセイトレさんも一緒に食べてきてくださいね~」
セイトレ「え、俺もう済ませてるから大丈夫ですよ」
グラトレ「スペトレさん、セイトレさんも一緒に何か食べてました?」
スペトレ「あっ…食べてません!ずっと私に渡してくれてました!」
グラトレ「セイトレさん、何を食べたんですか?」
セイトレ「トローチを」
スペトレ「だけ……?」
セイトレ「仕方ないじゃないですか、四時間位開ける様に書いてありますから」
グラトレ「決まりですね~、セイトレさんも一緒に食べてきてください」
セイトレ「はいと言わないとこの前みたいに何か突っ込まれるんですよね?」
137二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 07:33:00
スペトレ「普段何を…?そ、それよりお金借りる程じゃありませんから!さっき幾つか貰いましたし」
セイトレ「軽食ですけどね。そうだ、グラトレさん車出してもらいます?どうせなら一緒に食べに行きませんか」
グラトレ「良いですけどスペトレさんは…?」
スペトレ「大丈夫ですから、ちゃんと貰いましたし」
セイトレ「折角だし適当な場所にあるお店を探して食べましょうか、地図も置いていきましょう」
スペトレ「えっ」
グラトレ「この後も大した予定はありませんね、良いですよ~」
セイトレ「じゃあ決まりですね。スペトレさんはまた今度食べに」
スペトレ「わかりました、私も行きます!ついていきます!」
グラトレ「セイトレさん?」
セイトレ「背中と足痛めてるので登山は勘弁してください」
……移動中inファミレス……
セイトレ「ここ珍味ないんです?面白そうな」
グラトレ「ここでは難しい注文かもしれませんね~、私は焼き魚定食を」
セイトレ「刺し身じゃないんですか?」
グラトレ「もう冷えてくる時期ですから。スペトレさんは決まりました?」
スペトレ「そうですね、まずウマ娘サイズハンバーグを幾つ…5つ…?」
セイトレ「ちょっと待った、今スペシャルウィークいませんよ」
スペトレ「あっ、すみません。つい…」
グラトレ「気持ちはわかります。私もグラスが……いえ、今は止しておきましょう。セイトレさんも決まりましたか」
セイトレ「ドリンクバーで」
スペトレ「ハンバーグ5つにしますね」
セイトレ「なんで???ミニ丼、ミニ丼頼みます!」
138二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 07:33:12
スペトレ「じゃあドリンクバー取ってきますね」
セイトレ「俺も、実は見た時からどんなものか楽しみで」
グラトレ「セイトレさんは待っててくださいね、好きなもの取ってきますので」
セイトレ「なんで???」
スペトレ「転倒癖有名ですよ?」
グラトレ「足も痛めてるのなら危ないですからね~」
「「「ごちそうさまでした」」」
セイトレ「たまには良いですね、大人数で食べるの…ちょっと食べ過ぎたかも…」
グラトレ「何時ぞやの時は大喜びで何でも揚げようとしてたじゃないですか~」
スペトレ「そんな事もしてたんですか?」
セイトレ「その件は悪酔いしてたらしくてホントに申し訳がないと言うか、ちゃんと菓子折りとか用意した方が良かったりします?」
スペトレ「そこまでされたら相手もかしこまっちゃうと思いますよ」
グラトレ「礼節を重んじるのも大事ですが常にかしこまりすぎても萎縮させてしまいますからね~」
スペトレ「さっ、食べ終わったのに席を占領するのも悪いですしもう行きましょう。会計済ませてきますね!」
二人「「ちょっと待ってください!」」
≫149二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 08:09:48
ーーートレセン学園の近くにある寿司屋にて
「ありがとうございます、ヘリトレさん。」
「気にするでない、ただの奢りじゃからのう」「太っ腹ですね。ここは結構高いでしょうに」
「なに、そんなケチ臭い真似はする気はないのじゃ。…店主殿、光り物十貫盛りを頼む。」
「なら僕も光り物十貫盛りで。」
「俺も二人と同じ物で。」
…そう話しているのはサトトレ、ヘリトレ、ニシトレ。三人でヘリトレのおすすめの店に食べにきていたのだった。
目の前で少し厳つい店主が手早く捌いては握るのを眺めつつ、熱いお茶を片手にしたニシトレは聞いた。
「そういえばサトトレ君、ドリームトロフィーリーグに移籍するのかい?」
「うん、世界への挑戦は終わったけど、まだ走っていられるからね。できるだけ長く走っているつもりだよ。」
「ならサトトレ君の活躍もまだまだ見てられそうだね。」
「ホッホッホッ、それはファンもテンションアゲアゲ!じゃな。…じゃが、少し気になることがあってのう。」
「…?」
「…ずばり、燃え尽きておらんか?一世一代の凱旋門への挑戦を終えたのはいいが、今の姿は惰性だけで進んでおるように見えるのじゃ。」
「…まあそうなのかもしれないですね。目標がなくなったのはその通りですから。ただ走りたいって欲だけで走っていますし。」
「…それに、後どれだけ走っていられるかは分からないですし。もしかしたら次のレースで足を折るってことも有り得ない訳でもないから。」
「…そうじゃな、儂も神様の気まぐれでこうして生きておるからのう。いつぽっくり逝ってもおかしくはないわい。」
「…でも、俺は終わりがあるからこそ綺麗なんだと思いますよ。桜が咲いて散っていくのが綺麗なように。」
「…そうなのかもしれませんね。」
…丁度その時、店主は寿司を出してきた。
「光り物十貫お待ち。」
三人は出てきた寿司を少し眺めた後
「「「いただきます」」」
「…とても美味しいですね。」
「やはり鯖の握りはいいものじゃのう…」
「舌触りが違うね…美味しい」
三者三様に舌鼓を打ち、食べていく。厳つい顔の店主も、表情こそ変えなかったがどこか緩やかな雰囲気を見せた。
ーーーその日は三人とも大変満足したそうな。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part442【TSトレ】
≫64チケトレの人21/11/14(日) 10:53:47
じゃ、お言葉に甘えて…
ショッピングに行こう!1
バタバタバタバタ─ガラッ!バァン!!
「トレーナーさんトレーナーさんトレーナーさん!!!!」
チケットのノック代わりの声にそろそろなれたと思ったらこれだ─そろそろ耳栓でも買おうかな
「もうちょっと音量しぼってね」
チケットに注意を促しパソコンを閉じるとチケットが俺の方に歩みより、机をバンと勢いよく叩く
「トレーナーさん!服かいにいこうよ服っ!!」
正しく晴天の霹靂といえる突拍子のない提案に暫くおれの頭はフリーズし、「……はい?」としか反応できなかった
「トレーナーさん今服は何枚持ってるのっ!?今あるやつは尻尾が入んないでしょ?服は買った方がいいよぉ!」
「まって、言葉の洪水を浴びせないでくれ」
「あっごめん…」
おれがタンマのポーズをとると、チケットの顔が少し赤くなり申し訳なさそうに謝る。
「あのさ、トレーナーさんってウマ娘用の服をもってないでしょ?」
「まあ、スーツくらいしかもってないなぁ」
「でしょ?だからいつも着るやつを買いに日曜さ、ショッピングしない?」
チケットの提案に一瞬チケトレの顔が曇る。学園への通勤は最近少しずつなれてきたものの他人だらけの街中はチケトレにとって不安材料が多いのだった。
「久しぶりにトレーナーさんとお買い物したいんだけど駄目かなぁ?」
チケットが目をうるうるさせてこちらをじっと見つめる。下心など一切ない無垢な目におれの良心が悲鳴をあげる
さが誘ってくれてるんだ…断るわけには行かないよなぁ…
深呼吸し分かったという返事を言おうとしたら「うん、わわ分かった」とどもってしまうがチケットの顔がおひさまの様に明るくなった
「じゃあ、今週の日曜日に駅に集合ね!」
そう告げると、チケットは次の授業があるのか北風のように飛び出していった
一人北風と太陽をやってるチケットにやや困惑し、ふぅと一息つく
「薬、飲んでおくかぁ」
ウマ娘になって始めての外の世界にチケトレは不安を感じずにはいられなかった
65チケトレの人21/11/14(日) 10:56:20
ショッピングに行こう!2
「チケットのやつおそいなぁ」
耳を丁度隠せるパーカーに黒の長袖、尻尾を出すための穴を無理矢理開けたスラックスに身を包んだチケトレは時計を確認しチケットが来るのを待っていた
「トレーナーさーーん!!」
待ち合わせ場所についてから20分ほど経過し、チケットが手をブンブン振りながらこちらへと向かってくる
白無地のTシャツにチェック柄の薄いジャケットを羽織り、七分丈のジーンズを履いた彼女はいつもとは違うボーイッシュさを見せ、思わずドキッとさせられた
「ごめんごめん、遅くなっちゃったね」
「ううん、おれも今来たところだから大丈夫。じゃあ、行こうか」
「うんっ」
こうしてチケトレとチケットのショッピングが始まった
安定剤はちゃんと飲んだし大丈夫だろう──たぶんきっと恐らく
なんとか楽観的になろうとするもこのときのおれはウマ娘化したことによる弊害を身をもってすることになるとは知るよしもなかった
「トレーナーさんはどんなのがいいの?」
チケットがズボンとスカートを両手にもちながら尋ねる
「おれは着れればいいかな」
「そんなんじゃ駄目だよぉーっ!もっとおしゃれしないと!」
「っていってもなあ…。おっ、これとかいいかも」
そういってチケトレはベージュのバギーパンツを手に取った。自分がチョイスしたやつじゃないのかとチケットは少し不満そうにむくれる
チケトレが服を吟味しているとウマ娘の店員がすぅっとチケトレの横によった。目をつけられたかとチケトレは一瞬あせりひゅっと息が漏れる
「なにかお探しですか~?」
おれにとってそれは学生時代にやられたカツアゲより怖いものだとその場では感じた
「アッイエッダイジョウブッス…」
声が小さくなりボソボソとしゃべるが店員はお構いなしといわんばかりにおすすめの服やらを勧めてくる
ああ、おれはクモの巣に引っ掛かった獲物なんだ
ある種の諦めを見せたチケトレと、店員の間に割って入り、チケットは「大丈夫です!アタシがちゃんとえらびますんで」
強めの口調で断るチケットが今その瞬間、姫を守る騎士のようにチケトレの目には映って見えた。だが、店員はむしろ
「お連れの貴方もずいぶんボーイッシュで可愛らしいですね!この服とかあうと思いますよ」
怯まない、怯む気配がない。結局二人して店員の口車にのせられ着せかえ人形のように色んな服を着せられたのだっ
66チケトレの人21/11/14(日) 10:58:09
ショッピングに行こう!3
「ありがとうございましたー」
窶れた二人が服屋をあとにする。
その姿は蟻地獄に捕まったアリのようであった
「……きつかったな」
「そうだね……」
もはや声を出す気もないくらいに二人はベンチに座り、一息ついた
あわせて4袋分の服を買いその総額は5万を越えていた。いくらトレーナーの給料がそれなりに良いとはいえ、大分痛い出費に感じられる。
「でも、白ワンピース着たトレーナーさん、綺麗だったよ」
「あ、ああ。有り難う…」
きまずい──そんな感情が二人の間を渦巻いていた。
すると、チケトレの耳に話し声が入った
聞き間違いがある距離でチケトレは特にきこうとしてない距離。だが、聴覚がよくなったせいかいやでも耳に入ってきてしまうのである。
チケゾーのとなりにいるやつキモくない?あんなおどおどして見てるだけでもいやになっちゃう。あいつはトレーナーなんかむいてない。さっさとしんじまえ
だめだ、だめだだめだだめだだめだ。
実際にはそういっていないのにそう聞こえてしまう。自分が言われているんじゃないかと言う不安が身を支配し呼吸が荒くなる。
実際は「あれってチケゾーじゃない?」
「となりにいるのだれだろう…すごい綺麗だねー」「儚い感じがして可愛いねぇ。チケゾーの友達かな?」「なんか体調悪そうだけど大丈夫かなぁ」
なのだが思い込みの力は怖いのだ
「トレーナーさん大丈夫?」
チケットが不安そうに顔を覗き込む。
チケトレの顔が一気に老け込んだように見え、不安を忘れようとしているのか手首をボリボリと掻いている
「ちょっと水買ってくるよ!」
そういってベンチから立とうとするチケットの手をチケトレが掴んだ
67チケトレの人21/11/14(日) 10:58:52
「行かないでくれ、チケット…」
首をふるふると弱々しく振り、涙でうるんだ目でチケトレが訴え掛ける
「……ごめんっすぐ戻る」
チケトレのてを優しく払いチケットはコンビニに向かった
──3分経過し、チケットがコンビニから戻ってきた。手には水とチュッパチャップスを5本もっていた
「はい、トレーナーさん。」
水を飲ませ、落ち着かせるとチュッパチャップスの包装を取りトレーナーに嘗めさせる。
「どう、落ち着いた?」
「う、うん。」
チケットがもっているチュッパチャップスを嘗める。背徳的な甘美な味が脳みそに響くのを感じた
「せめてもの、煙草の代わり─だよ」
「ああ、有り難う。チケット」
暫くして、落ち着きを取り戻すと、チケトレはベンチから立ち上がった
「次はどこへ行く?」
「で、でもトレーナーさん大丈夫なの?!」
「せっかくの休みだ。楽しまなきゃ損だろ」
ぱぁっとチケットの顔が明るくなる
「だったらゲーセンに行きたい!」
「お、いいね。たくさん遊び倒すか」
「うん!」
手をぎゅっとにぎり歩き始めるとチケットは顔を赤らめて、照れ臭そうに「な、なんかこれ恋人…みたいだね」と言った。おれもそれに気づきぽっと顔が紅潮する。
そんなある日の休日の一幕。
68チケトレの人21/11/14(日) 10:59:29
ショッピングに行こう!!おまけ
チケトレが白ワンピを着たときの反応。
「どう?着れた?トレーナーさんっ」
「な、なあ、チケット。ちょっとこれはいくらなんでも」
更衣室ごしにチケトレが顔を赤らめる
もじもじと体をうねらせ落ち着かなさそうにしていると、ええいじれったいといわんばかりにチケットが更衣室のカーテンをシャッとあけた
「う、うぅうぅ……」
チケットは思わず唾を飲んだ。そこにいたのはチケトレだったが羞恥に震えるその顔が、白いワンピースの短い裾を押さえ、中腰になっているその姿が、手首を巻いた包帯を見られないよう強くぎゅうとにぎるその細腕が──
今この瞬間、チケトレを構成する要素がチケットの脳みそに杭のように深く突き刺さった音がした
深窓の病弱お嬢様とでも言うべきチケトレの姿に思わず
「きれい……」
「うわかっわ……」
チケットと店員二人ともその一言を発することしかできなくなっていた
「そ、そろそろ着替えさせてくださいぃぃ…」
涙目で訴えるチケトレに、チケットは危うく性癖を壊されそうになった
≫75二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 11:07:06
フクトレASMR
(ドアが開く音)
(ビニール袋らしきものが擦れる音と誰かが歩いてくる音)
「……おーおー。ものの見事にぶっ倒れてやがるな」
「無理に動くな。電話口からして相当辛そうだったぞ。ほら、色々買ってきてやったんだから後で感謝しろよ?」
「熱は測ったか?……まあその様子じゃ厳しいだろうな」
(声が近づく)
「やっぱ大分熱いな。とりあえず冷感シートは必要か」
(声が離れる、ビニール袋から何かを漁る音と、おそらく保護シールを剥がす音)
「ほら、これでどうだ?……そいつは良かった」
「じゃあ俺は買ってきたものを冷蔵庫に……そんな顔すんなよ。たかだか数分だぞ?」
「(ため息)……やっぱ随分と弱ってるみてぇだな。しょうがねぇ」
(声が近づく)
「ほら。手、握っててやるから。な?」
(ゆっくりとしたリズムで頭に手を優しく置く音)
「……お前がちょっと頑張りすぎただけだよ。……ん。ずっとそばにいるから。少し目ぇ閉じてゆっくりしてろ」
EXボイスでは汗拭いてくれたりあーんしてくれるってマジですか!?!?!?
≫77二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 11:10:27
マルトレ添い寝ASMR
え、寝れない? 知らんが?……そんな顔するなよ。わかったわかった一緒に寝てやるよ。ホイ隣失礼。(布団に潜り込む音)
………………(呼吸音)
え?なんか眠くなるようなことしてもらえないかって? 知らん。マジで寝れないなら医者行け。
(ため息)わかったよ眠くなるかは別としてリラックス法だ。仰向けで手足少し開け。(耳元に音が近づく)それで深呼吸。ほれ吸って〜……吐いて〜、吸って〜……吐いて〜、手足に力入れろ。ほれ力んで、いち、に、さん、し、ご。ほら力抜け。脱力だ。もっかいやるぞ、ほれ力んで、いち、に、さん、し、ご。力抜け。どうだ手足が重くなる感覚するだろ。脱力して布団にめり込むみたいなイメージだぞ。それで深呼吸だ、吸って〜……吐いて〜……吸って〜……吐いて〜……そうそんな感じ。(音が離れる)しばらくやってればそのうち寝てるよじゃ、(耳元によってくる)おやすみ。
(以下マルトレの呼吸音ずっと)
おまけ音声(目覚まし用)
ん……なんか金縛り…… う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛て゛た゛あ゛あ゛あ゛あっ!!?
≫145ジョートレ・ゴルシサブト作製者21/11/14(日) 12:30:54
朝起きたらウマ娘になっていた。
銅色の髪カワイイーー!!とか、学園に報告しようという判断は今の僕にはなかった。
それよりマズイのは···。
「これ絶対あの二人のオモチャにされるヤツじゃ んヤダーー‼️」
私の担当のゴールドシップと先輩でありウマ娘になったメイントレーナー。
二人はものすごーーい問題児であり尊敬できるところはあるが僕も苦手だ。
とにかく隠さないと···?
ジーーー。(窓の外にゴルシ。)
ジーーー。
(鏡がどんでん返しになって現れるゴルシトレ。)
「「よっ、サブトレ!!ウマ娘姿似合うぜ。」」
「ウワーー!?出たーーー!!」
ゴルシ「よーし、さっそく鎧と甲冑のどっちがダイオウイカを早くやっつけるか比べようぜ!!」
ゴルシトレ「いーや、富士山をラップ歌いながらコサックダンスで登るにしようぜ!!」
そして僕は思った。
この二人をいつか逆に振り回すようなウマ娘になってやると。でも、今は。
「だ、誰か助けてーー‼️」
この二人に担がれながら叫ぶしかなかった。
≫152二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 12:37:09
☆似たもの同士?
「まずは乾杯」
「……なにに?」
「お前がついにウマ娘になってしまったことに」
「……ん」
フクトレさんが傾けたグラスに自分も器を合わせる。軽い金属音が鳴った。
「……なってしまった、って言ってくれるのは助かるね」
「そりゃならないに越したことはないからな。って、なんだその顔」
「うううぇ!まっじぃぃぃ……!!」
「おいおい。いつも飲んでるやつ頼んだんじゃ……あぁそういう」
「なに……?ウマ娘になると酒飲めなくなるの?」
「俺が今何飲んでると思ってんだ」
「じゃあただの個体差かぁ……最悪、これ以上はない。人生の2%失ったわ」
「絶妙にリアルな数字やめろ。まぁ思ったより平気そうで何より」
「そんなにダメそうに見えた?」
「いや?どちらかと言えばお前の担当が辛そうだったかな」
「タイキがか……」
たしかに普段より幾分悩んでる感じだった。……とはいえタイキなら大丈夫。
「まぁこんな見ず知らずのウマ娘があんたのトレーナーだよって言うのはアレだわね」
「いや、見た目はほとんどそのままタイキシャトルだぞ」
「へへ……髪型からいってロングシャトルと呼んでいただいても可」
「その理屈でいくと俺はロングノフクキタルなんだが」
「いいじゃんロンフクさん。いえーロング仲間ー」
「酒の席で変な呼び名つけるんじゃねぇ」
「自分酒飲んでないしー」
「余計たちが悪いんだよっ」
肘で小突かれる。ほほ、おもろフクトレさん。
153二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 12:37:52
「……てか酒飲めないのが最悪って。ウマ娘になるよりもか」
「もう何人目よ?ウマ娘化の諸先輩方に比べりゃ大して背も変わってないし、なんてことないかなって。むしろタイキちょっと上回って優越感すら覚える」
「お前がなるのは初めてだろ」
「そうだったわ……なんか他人事と思えなくて。これでも感受性高いんよ自分」
呆れたようにため息をつかれてしまう。どうにも考えなし扱いされてる気がする。改めさせねば。
「……いや、変わったなとは思ってるんですよ?とくにこの胸なんか」ユッサユッサ
「まぁ一番の変化かもな……何揉んでんだお前は」
「いいんだよ減るもんじゃなし。こんなの感動しかない」
「男なら他に悩みもあるだろ?」
「は?女ですしー。いやすごいんだよこれ、マジでお腹見えない。超感動してる」
「そりゃ今はウマ娘だけどなぁ……」
「いや。生まれて27年ずっと女ですが」
「は?」
「は?」
「「……え?」」
お互い目を白黒させている。これは、もしかしてとんでもない勘違いされてたか。
「……男女の区別なくアフターケアしてくれるんだすごーって思ってた」
「お前さ、いつから女?」
「だから男だった時なんかなかったって。そりゃ自分もろくすっぽ女出してこなかったけど」
「ちょっとブラトレ経由でネイトレ呼んでくるわ……」
「飲み仲間追加?」
「バトンタッチするんだよこの、ノー天気っっ!!」
「あだぁ!!?」
自分のおでこはピシャリと、とてもいい音がした。
154二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 12:38:14
同時刻。自身の部屋でタイキシャトルは悩んでいた。
「トレーナーさんがウマ娘に。しかもワタシにとっても似た姿になってしまいまシタ……」
悩みに顔を強く歪ませる。彼女をよく知る者でも中々お目に掛かれない表情だろう。現にかける言葉が分からないメジロドーベルはただ黙ってタイキの独白を聞いている。
「……もはやトレーナーさんはワタシのビッグ・シスター!
今まで通り『トレーナーさん』と呼ぶベキ!?
それとも今後はファミリーの中でも『シスター』と呼び、接していくべきでしょうカー!?」
「悩むところそこ!?それと悩むんならもっと静かに悩んで!!」
「ワオ!ドーベルのツッコミのほうがソー・ビッグでーす!」
……うっすい悩みを抱えた似たもの同士の夜は更けゆく。
- 終わり -
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part443【TSトレ】
≫35二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 13:12:30
実装済ウマ娘トレーナー全員参戦記念メインテーマ
言うちの灯
作詞: サイゲ井 あた政博
とりどりの性癖がつむぐ言うちの螺旋
果てしなく続いてく はるかから受け継いだ因子
ウマに落ちたあの日 目にしたのは
朽ちる理性か 尽きない曇らせか
永遠に続くような しじまの中
無数の作者が ほのかな鼓動を打つ
言うちの灯 全てのトレたち
吹き抜けてゆくスレに 身をゆだねたまま
生けるものが クソデカ概念を放ち消える
悠久の刻の中駆ける さだめと絆
とりどりの性癖がつむぐ言うちの螺旋
果てしなく続いてく はるかから受け継いだ因子
≫56二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 13:25:19
☆タイトレ×タイキトレ
「お、スーツ姿のウマ娘ってことはー?」
「や。どもどもタイトレさん」
「……だれ?いや、もしかしてタイキのトレーナー!?」
「格好似てるとそうなるね。お察しの通り、タイキトレです。こちらどうぞ、エアめーし」
「おおぉ!大人だぁ!ありがとうございます、生憎こちらの名刺は切らしてまして!」
「へっへっへ。そっちも大人でしょー」
「はっはっは。そちらほどじゃないって……しかしお前もすごい事になったなぁ」
「あ、もしかしてこれの事?(バルン) それこそそちらほどじゃないって」
「結構そうなってるトレーナーも多いからさ。いろいろ相談してくれていいぞ?」
「多分、大丈夫?うちはタイキがいるから」
「あーなるほど!いやこっちはさ!タイs
「ストップ。それ以上はいけない」
「おおっと?」
「ボケもほどほどにね」
「……うーん確かに?おっとトレーニングの時間。じゃーなタイキトレ!またなー!」
「はーいまたの機会にー」
「……もしかしてあの人も女だと思っていなかった口かな。いまいちデリカシーないから分からんや」
≫126二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 14:13:35
「お誕生日とはめでたいね」
「そうでしょう? アル、好きなものねだっておきなさい」
「おっとそうはいかない。此方をどうぞ、レディ」
「わ……きれいな懐中時計!」
「私の家の倣いでね。生まれた時には懐中時計を贈るのさ。新たに芽生えた君に擬えて、アルタイルという宝飾ブランドでオーダーさせてもらった」
「ありがとう、オペトレさん! 大事にするね!」
「相変わらずキザったらしい……」
「ハッハッハ。では私はこれで……」
「あら。まだ私の分をもらっていないけど」
「君は書類上別の日だった気がするが……まあいいか。君の苦労の分、なんでも言いなさい」
「……言ったわね?」
「…………確かに。確かに言ったが、これは……」
「ハーッハッハッハ! シンクロナイズドスイミングとは、ボク達の得意分野じゃないか!」
「いや、否定はしない。否定はしないが、こうも肌を晒すのはね……」
「折角歌劇が観たいって言ってあげたんだから、やってくれるわよね!」
「ええ。オペトレさんならきっとやり遂げると信じていますよ」
「ウラトレまで……!?」
「ハーッハッハッハ! 観客席は満員御礼だ! さあ、行こうトレーナー君!」
「…………身から出た錆か。リードは頼むよ、オペラオー」
うまぴょいうまぴょい
≫170二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 14:40:25
「あのー。ブラトレさん経由で微妙に状況伝わらず、惨事を覚悟して来たんですけど……」
「いやネイトレ。個人的にはすでに大惨事だ」
「聞いてよネイトレー! めちゃくちゃフクトレさんにおでこペシペシされたんだけど!」
「うわぁ」
「……おいタイキトレ。こいつにこんな反応されるって相当だぞ」
「バーにウワバミですよ。私もう帰っていいですか……?」
「ん? いや、酒は一口だけでほとんど入ってない。そして帰るな」
「そうだそうだ! ネイトレちゃんからもフクトレさんになんか言ってやれ!」
「……酒抜きでどうしてこんな面倒くさそうなことに」
「(お前が言うのか)」
「……仕方ないじゃん? 定型文以外で久しぶりにタイキ以外と話せて楽しいんだよ自分は」
「あー……私もそこまで社交性は高くはないんでそこは分かりますが」
「ありがと。だからここに来たからには逃がさないというやつだ」
「うん、やっぱり帰りますね。……あれ? フクトレさん?」
───あとは任せた。代金は置いてく。 フクトレ
「やられた……!!」
「……二人っきりだね」
「あの、本当に飲んでないんですよね?」
「一口は飲んだよ」
「……今後飲まないでくださいね。今日のおしゃべりなら付き合ってあげますから」
「やさしいねぇ。すいませーん烏龍茶二つー」
(終)
≫177ジョートレゴルシサブトレ作者21/11/14(日) 14:44:55
【ジョーダンの心境】
ジョーダン「ねぇシチー聞いてよ~。あたしのトレーナーの話なんだけどさぁ~。」
シチー「う、うん。」(ジョーダン···、その話もう5回くらいしてるよ···。)
ジョーダン「いやさぁ、あたしのトレーナーウマ娘になったわけじゃん?そんでみんな前より仲良くなったんだけどさぁ···。」
シチー「いいことじゃん。」
ジョーダン「それはそうなんだけどね。あたし心配してることがあって···。」
シチー「心配してること?」
ジョーダン「トレーナーが他の娘に取られること!!」
シチー(···。まぁ、そんなことだと思ったけどさぁ。)
ジョーダン「だって、ボンキュッボンで頭がいいんだよ⁉️そんなんもう絶対大人気じゃん!!だからトレーナーと仲が良いシチーにコツ教えてほしくって···。」
シチー(もうみんなアンタたちが両片思いだって察してるんだけどなぁー。)
「うん、わかった。じゃあアドバイス言っとくね。」
ジョーダン「ホント!?ありがとシチー!!」
シチー「ダイレクトに好きって言うこと。それがコツだよ。」
ジョーダン「···へ?ダイレクトに好きって言う···。···そ、そんなのムリーー‼️」
シチー(ああ飛び出しちゃった。やれやれ、一体いつになったら伝えられるんだか。)
終
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part444【TSトレ】
≫57二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 15:26:59
『たいきとれさんとぶらとれさん』
「はい」
「はいじゃないが」
眼前のしたり顔をするのんびり屋を前にして、ブラトレは何とも言えない顔をした。
二人は偶然食堂で遭遇したので、とりあえず話すことにした。
「もしやブラトレも全く気が付いてなかった口でいらっしゃる?」
「うーん、まあ、うん。女性っぽいふるまいはほとんどやってなかったけどもしや……?程度にしか」
「そのもしやというのは?」
「一切男性更衣室や男子トイレで見かけなかった事だな」
「いやさすがに100人以上は間違いなくいるだろうトレセンのトレーナー事情でそれは判断材料に乏しいんじゃないの」
「確かに!じゃあ俺は気が付いてなかったってことだな」
「むしろ気づいてた人のほうが少ないっぽいからねぇ。フクトレさんですら気が付いてなかったみたいだし」
「あいつが無理だったらもうほぼ無理だろ、マクトレもまあまあ察しいい方だけどフクトレほどじゃないし」
「うーんまあそっかー。まあ気にしてもしょうがないかな、むしろ得たもののほうが多い!見てみなさいよこのナイスボディ」
「寄せるな寄せるな見せつけるな。そこまで喜んでるやつあんま見たことねえや。フジトレさんはまあメチャクチャ健康になったからすんごい喜んでたけど、全員が全員ポジティブってわけじゃねーんだぞ?」
「え?でもそちらさんも初日からダッシュしてたの見かけたよ?楽しかったんじゃないの?」
「あー、間違いなく楽しかったな。トレーニングにも活かせてるし……なんだ俺たちは似た者同士か?」
「いえーい」
「イエーイ。なんで食堂でハイタッチしてんの俺ら」
「わかんないね」
「いやでもわからんなあ、最低限更衣室もしくはトイレくらいは使ってただろうになぜ誰も彼も認識していなかったのか」
「……なんで?」
「本人がわからなかったらもうどうしようもねえよ……」
≫60二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 15:28:43
────あくる日、二人で生徒会室のソファーで、彼女が私の肩にもたれかかってた時のこと。
「……いいこと思いついちゃった」
「うっ」
突然の発言に得体のしれない恐怖を感じ、思わずたじろぐ私。青天霹靂よりこちらが怖い気がしてきたのは、恐らく私と彼女の関係が上手く行ってる証拠なのだろうが……
「といっても、今からは無理だから……週末、かなぁ?」
「……わかった。といっても一体何を?」
「ちょっとルドルフが着てみたら似合いそう、って恰好を思いついて……」
その発言に、若干の期待と不安を覚える。尤も、変な事態にはならないだろうが。
────週末。
何時もと違い生徒会室に呼び出された私は、大きな鞄を持って入って来た彼女を見やる。
「トレーナー君、それは?」
「ふふん……こういうのだよルドルフ!」
中から出てきたのは如何にも”極道が着てます”という雰囲気のスーツ。
「……それのためにわざわざ準備を?」
「そうだよ?ふと思いついたから、マルゼンスキーと二人でお買い物したんだ!『ルドトレさんもなかなかセンスいいじゃない!バッチグーよ!』って言ってたよ!」
「あー、うん、そうか……そうか……」
ふとスーツが入ってた鞄を見ると、そこから覗くのは首元にファーのついたコートと長ドスを模した何か。そしてこの場所は生徒会室。
「……組長の恰好、だな?」
「そうだよ?って、ルドルフに言ったっけ?」
「いや、ふと思い至っただけだが……」
「まあまあ、とりあえずすぐ写真だけ撮って終わらせよっか!」
「そう、だな……」
────後日、誰かにこれが見られていたのか「休みの日の生徒会室に出現するヤクザの組長の亡霊」の噂がひっそりと語られることとなった。
≫84二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 16:01:44
「ふーん、トレーナーもウマ娘化したの…」
「何よ…何か文句でもあるの?」
最近話題のトレーナーのウマ娘化
とうとう自分にもその順番が回ってきた
人間だった頃は見下ろしていたウマ娘を下から見上げるというのも変な気分だ
「いいえ、寧ろ嬉しいわ!エキサイティング!」
「私は嬉しくないけどね!」
何だか嬉しそうにしている担当ーーシーキングザパール。多分今まで以上にこの子のノリに付き合うことも増えるのだろう。
ようやく担当とのコンビが軌道に乗ってきた頃にこの仕打ち。もしこの元凶がいるのなら今すぐぶっ飛ばしてやりたい。
「でもトレーナー。貴女の決意がこれしきで変わるとは思わないけれど…」
「ええ、その通り…この体になったとしてもやる事はかわらない。のし上がってやるわよ」
そう返答するとパールは笑った。その返事を待っていたと言わんばかりに。やはり、この子とは心の波長はあっているようだ。そうでなければ、私が組みがいがないというもの
85二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 16:02:48
そう返答するとパールは笑った。その返事を待っていたと言わんばかりに。やはり、この子とは心の波長はあっているようだ。そうでなければ、私の組みがいがないというもの
「いつも通りトレーニングを始めるけど、構わないわよね」
「ええ、私達の挑戦は始まったばかりよ」
そうだ、私の目的と貴女の目的…両方を叶えるために。この程度で止まってなるものですか
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
シーキングザパール担当トレーナー
【略称案】パールトレ、パルトレ
【年齢】22
【体格】172-80-62-84(ウマ娘前)→162-88-56-90
【容姿】
茶髪→栗毛(オレンジ寄り)
腰まで伸びる橙の髪に紫色の目の美少女。癖なのか各所で髪が跳ねている。イメージは食戟のソーマのなきりえりな。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part445【TSトレ】
≫130ガンギマリ頭スズトレ21/11/14(日) 17:48:52
私は、私が私である理由に、周りとの関係を選んだ。ジャパンカップでスズカがこの上ない形で示してくれたから。そして、妹に指摘されるまでの約半年、私が自身の変化を気のせいだと流せてたのは、変わらず私に接してくれるみんながいたからだったから。
そうして私は変化を恐れなくなった。でも、強くなったかと言われれば違う。だって周りが大変な時の不安定さはより増したから。
…多分、私の中での周りの存在が大きくなったからだと思う。もっと詳しく説明できる気もするけどネガティブな方向に行きそうな予感がするのでなし。
ブルトレがすでに浸食を乗り越えてた時は心から安堵したし、スイトレさんが襲われたって聞いた時は心配で胸が張り裂けそうだった。
ルドトレが失踪した、なんて聞いた時は髪もまとめず探し回った。本当に怖かった。
ともかくそんな感じで身近な誰かに何かあった時の私は前よりも弱い。…だけど、強く見せる必要はある。
ただでさえ不安の種が撒かれてる状態で、頼られがちな私がさらなる不安の種を撒くわけにはいかないし、何より一番大変な本人に余計な心配をかけさせたくない。
だから私は強くあり続ける。せめて表面だけは。
「グルトレさんがエアグルーヴとの花壇の整備中に倒れたって…!!」
────そう聞いた時、私は身を押しつぶすような激情を、ちゃんと隠しきれていただろうか。
131ガンギマリ頭スズトレ21/11/14(日) 17:49:13
「…グルトレっ!!!!!!」
「あ、スズトレ。来てくれたんだ。」
「当たり前でしょう!?」
そんなやり取りを交わせたのは三日後、ずっと戻らなかった意識が戻ってから数時間後の事だった。
「ごめんね、心配かけちゃった。」
「…………うん、心配したけどグルトレなら大丈夫、って思ってたから。」
「そっか。」
「そんなことよりっ!はい差し入れ、いっぱい買ってきたよ!!」
「あ、もしかしてその袋?」
「うん、そう。来る途中で買ってきた。」
「…多くない?」
「え、そうかな…だってリンゴでしょ?じゃがりことか飴とかの菓子5種類くらい、エアグルーヴと食べる用のケーキ二つ、あと辛いものをいくつ、か…」
「…やっぱり多くない?」
「…多いね…ていうかよく考えたら食べられるかもまだ聞いてなかった…」
そもそも原因不明の昏睡だったんだから身体に何か異常が起きてて食べちゃダメです、とかされてても全くおかしくない。もう少し考えて動くべきだったかなぁ…と頭の中で反省する。
「身体に悪いとことからないから大丈夫、食べられるよ。ただ、お腹いっぱい食べたばかりだから今はリンゴだけでいいかな。」
「分かった。」
袋の中からリンゴを取り出して紙皿に乗せていく。1個まるまる買ってきてその場で皮をむいてもよかったけど、種の処理とかが少し面倒なのでやめにした。
「グルーヴから聞いたよ。私が眠ってる間の仕事代わりに受けてくれたんでしょ?」
「あくまで書類の一部だよ。ただでさえ忙しいルドトレやブラトレの負担増やしたくなかったのと、グルーヴにはグルトレの傍にいてほしかったからね。生徒会仕事は慣れてるし。」
「それでもありがとう。」
「どういたしまして。ふぁあ…」
「スズトレのあくび珍しい…動画撮ればよかった。寝てないの?」
「恥ずかしいからやめて?……多分疲れてるだけかな、大丈夫。」
132ガンギマリ頭スズトレ21/11/14(日) 17:49:32
「…スズトレ、もうちょっとこっち寄れる?」
「え、うん。いいけど…」
椅子を持ってベッドの傍まで行く。するとグルトレは私をグイッと引き寄せ、ちょうど私の頭がグルトレの膝に乗る形で横にされる。
「姿勢どう?痛かったりしない?」
「え、いや、まあ大丈夫だけど…なんで私を、横に…??」
「だってスズトレ、寝てないでしょ絶対。」
「……だから、疲れてるだけだって。」
「じゃあなんで「ちゃんと寝てる」って言わないの?」
「……それは……」
「スズトレ、本当に辛い時は嘘つけなくなるもんね。」
「…………」
「私に心配かけさせたくなかったんでしょ?」
「……うん。」
「だと思った。私以外誰もいない今くらい、頑張ろうとしなくてもいいんだよ?」
優しくグルトレが言う。だけど、それは。
「………グルトレに迷惑かけちゃう。」
「そこは今回、心配かけさせた分とお相子。私たち、親友なんだから。」
「…………………怖かった。」
「うん。」
「グルトレなら大丈夫、って信じてたけど…それでもやっぱり、怖かった……
このまま目覚めないんじゃないかって、不安だったよぉ……!!!!」
「不安にさせてごめんね、スズトレ。
──そして、ありがとう。それでも私を信じてくれて。」
133ガンギマリ頭スズトレ21/11/14(日) 17:49:56
「こんにちは、グルトレさん。それで要件、は…」
「スズカ、いらっしゃい。少しだけシー…」
病室を訪れた私をリンゴを爪楊枝で食べているぐるトレさんと。
「スー…スー…」
静かに寝息を立てているトレーナーさんが出迎える。
「…なるほど、トレーナーさんの事ですか。」
「うん。今はぐっすり眠ってるけど少し色々吐露した後だから、あまり知人には見せたくないかなって。」
「そうだったんですね。…正直、ホッとしました。グルトレさんが倒れてからトレーナーさん、ずっと眠ってなかったので。」
「…寝顔写真に収めといていいかな。」
「前に撮ったやついくつか送りましょうか?」
「あ、見たい。お願いしてもいい?」
その言葉を聞いてスマホのフォルダを探し始める。
「…スズトレの事、よろしくね。多分スズトレが一番弱さを見せられるのはキミだから。」
「…はい。もちろんです。」
そう言って二人で微笑む。
「…スー…スー…」
そして、二つの微笑みに挟まれてもう1つ、安らかな寝顔がその時の病室にはあったのでした。
≫144二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 18:00:44
ある日。
「あ、シントレさん!」
「あー……ルドトレさん。……その節はお世話になりました……」
「いや、全然大丈夫だよ!ウマ娘化したトレーナーについての対応はオペトレさんとか私の仕事だから!」
「……そう、ですか」
「ところでその本、映画になる、ってやってた推理小説!私もそのシリーズのファンなんだよね!」
「……ふむ?具体的にはどれがお好みで?」
「やっぱりその手元のも好きだけどそれ以外の長編3作全部好きだけど……やっぱりパッチワーク作家の奴が一番びっくりしたなぁ……」
「……あのトリックは些細な掛け違いで迷宮入りでしたからね。僕はやはりあのレールガンの……」
「あれもよかったよねー……」
こうして、二人は推理小説の話題で盛り上がったのであった。