タグ一覧
このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart91~95)です。
SSまとめ各ページ案内
SSまとめスレはこちら
SSまとめスレはこちら
+ | part1~100 |
+ | part101~200 |
+ | part201~300 |
+ | part301~400 |
+ | part401~500 |
+ | part501~600 |
+ | part601~700 |
+ | part701~800 |
+ | part801~900 |
+ | part901~1000 |
+ | part1001~1100 |
アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ)
リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。
リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。
目次
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part576【TSトレ】
≫26二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 16:11:57
「トレーナーちゃ〜んお出かけしましょ!」
「何処に行くんだ?」
「お姉さん今日はトレーナーちゃんの家がいいなぁって」
「わかった。じゃあうちに行く前に食品店に寄ろう。美味しいもの作るから材料買わないと」
「わーい!マンモスうれぴー!」
≫104二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 18:33:22
「そういえば最近、先生の自伝がトレーナー間で出回っているそうですよ」
ぴしり、そう音を立ててダイタクヘリオス担当チーフトレーナーの時が止まったのを、テイエムオペラオー担当トレーナーはハッキリと視認した。
「疾駆の刃」と呼ばれるその迷著の流通をオペトレが把握したのは割と早い段階からである。具体的にはマルゼンスキー担当トレーナーがハルウララ担当トレーナーに回した時点で本人から聞き及んでいた。
「莫迦な。あれは確かに回収した筈」
「廃品回収業者から漏れたようです。そこから古書店へ」
「消せるか」
「データ化されており難しいかと思いますが、命ぜられれば動きます」
「……すまないな。気の乗らない仕事だろうに」
恩師の言葉に、感情を撤廃してオペトレは首を振る。
本とは人が過去を未来に届け得る限られた手段だと、オペトレは考えている。それを排除するのは簡単だが、あまりにも多くの未来を削り取る愚かな行為だと。
故にこそ、恩師がその選択を取ることに僅かな疑問はあった。話さねばならぬと悟り、ヘリトレは重々しく言った。
「あれには、婆さんやシンザンのことを書きまくった」
「はい。想いの丈は重々承知しております」
「あれ全部燃やしとけよとメイヂに遺言状書かれた……」
「お暇してもよろしいですか?」
「ごめんて。じゃが死んだ先で婆さんに殴られとうないんじゃって!」
オペトレは定時で帰った。スイトレの炊き込みご飯をおかわりしてぐっすり寝た。
うまぴょいうまぴょい
≫105えっちな服を着ろ侘助21/12/20(月) 18:33:27
侘助はチワワな癖して「170cm」という高身長なトコがいいんすよ……ほとんどの相手にいつもツンツンしながら兄貴たらんとする健気さもキュンキュンするし、22歳っていう若さゆえの元気いっぱいさがもう光。太陽。己の醜い劣情さえも浄化してくれるような聖なる光なんすよ……そしてなんと言ってもお酒が入るとびっくり仰天。ガブガブ噛み付くドーベルマンが甘えん坊チワワへと大変身!!日常に疲れ、社会に揉まれ、ボロボロになりながらもあの飲み屋にいくと、毎週決まった時間、決まった席に真っ赤な顔してちびちびお酒飲んでるんすよ……もうそれが可愛くて可愛くて、来週もこの笑顔を見るために「頑張ろう」って思える、もうコレセラピーよ、チワワセラピー。特許取れちゃうと思うんすよ私。というか取って♡取れ(豹変)まあ、侘助の最も素晴らしいトコはココじゃあないんですよね。なんと言っても「ベタ褒め」してくれるトコ。いや〜、尊い。生きてて良かったってなるわ。毎回毎回「おまえはえりゃいぞ〜」とか「おまえのやさしさにすくわれてりゅひとがいりゅんだぞ〜」とか、もう……泣いちゃうんすよガチで。はい。あれ?ちょっと待って?今思ったんだけどこの娘、なんで一度もお持ち帰りされないんだ?いや、甘えん坊の22歳でサラシDカップの女の子がべろんべろんに酔ってるんすよ?普通こんなのお城に連れてかれてめちゃくちゃにされちゃうんじゃ……ん?なんです?今ちょうどいい所なの……に……バタリ
???「兄さん1人でお酒飲んじゃダメだって……」
侘助「ま〜た八方睨みつかったれしょ〜えへへ〜」
≫128二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:15:09
その日の夜はゆっくりと更けていった。
俺は自分が経験した全てのことをドトウに話した。両親のこと、兄姉のこと、二度死のうとしたこと、トレセン学園のトレーナーに救われたこと。
俺は担当に何を背負わせようとしているのだろう。こんなこと聞かされたって困惑するに決まっている。でも、それでも、話しておかなければいけないと思った。こんなのは『トレーナー』のすることではない。それは頭で分かっているのに。
歪んでしまった。あの日、どうしようもなく、この身体が変わってしまった時に。精神も。姿形も。関係も。この変容は、はたして肯定されてよいのか。
「ト、トレーナーさんは」
側で静かにゆっくりと、ドトウが口をひらく。
「どど、どうして、私に…?」
その疑問はもっともだ。そしてその理由は俺自身にもうまく説明できない。だから思ったことをただ率直に伝える他、ない。
「『不安なんて忘れるだけの輝きを、持てるだけの光を』、『自分を好きになれるように、私が応援する』。ウマ娘になった時、君がかけてくれた言葉を、俺は忘れたことが無い。あの言葉に俺は救われて今を生きてる。同時に、ドトウ、君のことが俺の中でどうしようもなく欠かせない存在として大きくなりすぎてしまった。こうして昔のことを話したのも、知ってもらいたかったから、それ以上に、きっと君なら受け入れてくれる、そんなみっともない甘えからきてる。…それが君を困らせるだけだって、分かっているのに」
129二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:16:17
ドトウはゆっくりと、答えてくれた
「…3年前の私は、トレーナーさんも知ってるように全然、全然全然ダメダメで…。でもオペラオーさんやアヤベさんたちに憧れる気持ちだけは強くって、ドジで失敗ばかりなのに諦めだけは悪くって…。トレーナーさんが来てくれたのは、そんな時でした。誰かに応援されるのって、両親を除けば初めてで。こんな私でも信じ続けてくれる人がいるんだって、嬉しくて、嬉しくて。いつも、何があっても、私が失敗しても、一緒にいて背中を押してくれるトレーナーさんの存在に、私もずっと救われてました。だから、『宝塚記念』『天皇賞秋』『ジャパンカップ』、そして『有馬記念』。オペラオーさんたちと並ぶことができたのは、間違いなくトレーナーさんがいてくれたからです。
トレーナーさんがウマ娘になってしまっているのが分かった時は、すごく驚きました。でもすぐに少しだけ分かったんです。トレーナーさんは昔の私と少し似ているって。誰かが支えてあげて、側にいてあげないと、きっとどこかへ消えてしまうって。…それができるのはきっと私だけだって。
わ、私、今、ほんとはちょっとだけ、嬉しいんです。あんなにダメダメだった私が、誰かの頼りになれていることが。そしてその相手が、…大切に思っている人だから」
130二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:17:11
「話してくれて、ありがとうございます。トレーナーさんのこと、知れてよかったです」
メイショウドトウ。誰よりも優しくて、誰よりも強い、そんな大切な俺の担当。
君は、俺に救われたって言ってくれる。でも、それは俺も同じなんだよ、ドトウ。君の頑張りは何より俺の救いだった。君は俺の憧れなんだ。それは、俺がヒトだった頃から、ずっと。
「ドトウ、俺は…」
その先の言葉を言おうとして、はっとなって口をつぐむ。ダメだ、どれだけ弱音を見せても、これだけは口にしてはいけない。それを言ったが最後、もう戻れない。
君のことを、好きでいてもいいのかな
出しかけた言葉は違う形となって、自分以外の誰に届くこともなく、夜の闇の中に小さく消えていく。
「ごめん、なんでもない。聞いてくれてありがとう。おやすみ、また明日」
「は、はいぃ…おやすみなさいですぅ…。あ、あのっ、最後に聞いてもいいですか…?」
「?」
「トレーナーさんは、今もまだ、不安ですか…?」
「…ううん、もう大丈夫。先輩たちや、何よりドトウがいてくれるから」
131二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:18:04
翌朝、特に何事もなく目は覚めた。風邪もすっかり完治していて、ドトウに移したりだとかそういったこともなさそうで、とりあえずは一安心だった。
ドトウはまだ、寝ている。
まるで自分の部屋ではないかのような、そんな気持ちさえする。
それだけ、この光景は、俺にとって有り余る。
「おはよう。朝だよ、ドトウ」
「…フクトレ先輩、隠れてないで出てきてください」
トレセン学園に着くや否や、先輩の視線にはすぐに気づいた。ドトウには先に行くように伝えて俺は立ち止まる。ちょうど、先輩には言わなければいけないことがあった。
「お、意外と察しはいいのな」
少し茶化すような態度で先輩は近づいてくる。
「ちゃんと隠れる気はなかったですよね」
「風邪は治ったようで何より」
「ご迷惑をおかけしました。…何もなかったですよ」
「あったらあったで大問題だ。まあ、無事を確認する以上の目的はないんだ。あとでテイトレとオペトレさんにも挨拶しとけよ」
「はい、分かってます。…あのっ、先輩」
「ん?」
「一つ、相談したいことがあります」
第一節「longing(憧れ)」 終
第二節「decision(決断)」に続く
132二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 19:19:06
おまけの小話
ドトトレの通勤手段はバスです。他人にその容姿を見られることを恥ずかしがる彼女ですが、耳や尻尾や胸などが隠れてさえいればその実あまり気にしません。ですが着ているコートの方が他人にとってははるかに変な格好なので、ドトトレの通勤はある種の名物としてひそかに話題になったりしています。当然本人は全く気付いていません。初期の筆談不審者といい、変なとこはネジが外れているドトトレでした。
ドトウを信じ支え続けるトレーナー。そしてそのドトウの頑張りに救われるトレーナー。お互いがお互いに救われているというこの構図は、初期からずっと一貫して書きたいと思っていた彼女たちのテーマです。二人の関係に決着をつけるためにこの最終章はあります。物書きとしてまだまだ未熟ですが、完結まではどうかお付き合いください。続きはまた近いうちに必ず。
そして一つだけ。教官ちゃんの作者様へ。貴方様の一日教官ssがなければおそらく、後日談含めリマスターssとこの最終章を書くことはおそらくなかったと思います。それだけあのssは素晴らしいものでした。ドトウとドトトレ、二人の関係に変化を起こすきっかけになったのは間違いなく教官ちゃんです。それだけは伝えておかなければいけないと思い、ここで改めてお礼を言わせていただきます。
≫145二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 20:09:29
「完全にやらかした……」
書類とにらめっこしながら、スズトレこと私は唸る。ほとんどが記入済みの用紙にはただ1つ、自身の写真を貼る欄だけが空白のまま残されている。
続いて視線を移すのは机の上の小棚、その引き出しのひとつ。証明写真が保管されているはずのそこは、書類と同じく空っぽの状態。
まあつまるところ、証明写真をうっかり切らしてしまったのだ。ウマ娘化に伴う更新のアレコレのためにと数より速さを優先したのがいけなかったと今更反省する。
まあ後悔してても進まないと思考を切り替える。明日からはしばらく取材とかが立て込んでるから後回しにはできない。とりあえず今日中に1枚は証明写真を確保しなくては。
「……となる、と……これしかないよね。」
一旦パソコンを閉じ、机の上を整頓してから部屋を出る。そして、幾分か歩いた後。
「失礼するね、プリトレ。」
「スズトレさんですか、どうぞお入りください。」
返答を受けて、プリトレのトレーナー室の扉を開く。
証明写真に使うならスマホとかじゃなく、ちゃんとしたカメラが必要になる。そこで日頃からカメラを持ち歩くプリトレに頼もう、というわけだ。
ただ、予想外だったのはその時先客がいた事。そして……
「あら、スズトレ?」
「────先生???」
それが先生──フウトレさんだったことだ。
「フウトレさん、こんな感じでどうでしょうか?」
「おー、いい感じだわ!ありがとう、助かる!!」
プリトレから昔と今、二つの写真がの入ったネックストラップを受け取り先生が笑顔で感謝を述べる。
146二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 20:09:57
ウマ娘化現象の問題の1つとして、巻き込まれたトレーナーは見た目が大きく変わるせいで変化後の初対面で少しつまづくことがあげられる。
先生はそのもたつきを少しでも減らそうとプリトレに頼みに来てたらしい。
「というか実際に並ぶとホントに大きくなったね先生……前までこんなにちっちゃかったのに。」
「そりゃあ182cmだもの。これからはわたしの時代間違いなしってね!」
「それはない。」
「即答!?」
そりゃそうでしょうよ……とため息をつく。真面目な話、誰相手でも出る甘やかされ癖どうにかしない限りは無理だと思う。
「……前から気になってたんですけど、スズトレさんってフウトレさんにだけ先生呼びしていますよね。」
「あー……私が試験の研修で派遣されたのが先生だったから、かな。」
毎回というわけではないらしいけど、トレーナー資格を取るための試験、その一環として現役トレーナーの元での研修が課せられる時がある。
私は正に研修があった回であり、その相手がフウトレさんだった。
「確かワンを担当に持った頃だったわねー。まだまだ未熟だったあの頃と比べると、ホントに立派になったもんだわ。」
「なるほど、そういう事情が……」
それを聞いてプリトレが少し考え込む仕草を見せる。その姿勢は、そこにいたるまでの過程含めて気品のあるものであり……彼が今なお浸食と戦っていることを表している。
フクトレから詳しい経緯は聞いている。からこそ、いつかウマソウルの歪んでしまった部分も含め、丸く治まってほしいなぁと思うばかりだ。
そんなことを考えてるうちに、プリトレがカメラを机から持ち上げる。撮影の準備ができたらしい。
147二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 20:10:25
「スズトレさんお待たせしました。写真撮るのでそこの椅子に座ってもらいたい、のですが……その前に一つだけ贅沢を言ってもよろしいでしょうか。」
「うん?何?」
「フウトレさんとの写真も1回撮りたいな、と。せっかく揃っていらしてるので。」
「私は当然いいよ。最初に頼んだの私だし。」
「わたしもおっけー!みんなのお姉さんですから!!」
「繋げ方ちょっと強引じゃない??」
「……ふふふ。」
「ごまかし方が絶望的に下手……」
初めて会った頃からのそれを久しぶりに目の当たりにし、軽くため息。
だけどまあ、これだけダメなままならウマソウルの方も言われた通り、大丈夫なのだろう。少し安心した。
「では、撮りますね。3、2、1……」
「えいっ!」ツンッ
「んむ!?」ムニュッ
パシャッ
……それはそれとして、作ってた顔崩すのはやめてくれません??
「ふっふっふ、驚い……」
「先生知ってる?14cm差って手上げれば気楽に結構気楽に届くの。」
「……怒ってる?」
「いや?ただ何度も邪魔されると困るから無効化も視野に入れようかなーって。」
「怒ってるよなそれ!?!?」
「俺はこれでもいいと思いますけどどうします?スズトレさん。」
「もう1回だけお願いするわ。……分かってるよね、先生。」
「ア、ハイッ!」
この後2回目は抑えたものの、証明写真用の撮影の時にも変顔でスズトレを笑かしにかかったためフウトレはなでなでに沈んだ。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part577【TSトレ】
≫138塩漬けのSS供養21/12/20(月) 22:16:27
ピロピロピロピロ ゴーウィゴーウィヒカリッヘー
ピッ
「タマ?いま大丈夫か?」
「大丈夫やで、なんの用や?」
「依頼が来てな、タマとオグリの特集を組みたいから取材をさせて欲しいと」
「ええやんか、かまへんで」
「それでな、取材だけじゃなくて写真も欲しいんだと、生まれたまま(赤ちゃん)の写真を掲載したいから良ければ送ってくれないかって」
「生まれたまま(裸)の写真?なるほ……ん?」
「どうした?」
「すまん、トレーナー。もう一回ええか?生まれたままの写真?」
「生まれたままの写真だ。何か変な事を言ったか?」
「雑誌に?」
「ああ!」
タマは状況を理解したのか耳を震わせ。
「トレーナー?頭大丈夫か?(パチンコで)負けすぎてついにおかしくなってもうたか?」
「タマ、その言い方は流石に俺でも傷つくぞ?」
「何処の雑誌や!?んな写真掲載したいとか言うたんわ!?」
「え?優駿だよ、URAが発行してる月刊誌の、オグリVSタマの特集したいんだと」
「え?まてまて…ちょっと待ってさかい…」
タマは考える。 パンクしそうな頭を抑えながら。
(担当ウマ娘の裸を雑誌に載せようとするとか正気か?!てかURAも正気か?うちがおかしいのか?)
「タマ?大丈夫か?」
(落ち着け…とりあえず一旦情報を整理するんや)
「ちょっと考えさせてや」
「了解」
139塩漬けのSS供養21/12/20(月) 22:17:21
「オグリ!おるか!?」
「どうしたんだタマ?」
「雑誌の話は聞いとるか?」
「写真の話か?多少恥ずかしいが...まぁ、ファンサービスと思ってる。あれくらいの写真でファンが満足するなら我慢するしかないだろう」
オグリはキリッとした顔で決めた
「本気なんか?オグリ?」
「うむ、インタビューも済ませたし後には引けない」
(ど、どういう質問されたんや?胸のサイズとか…交際人数とか…)
訳が分からなくなり思考を停止したいが…ライバル兼友人の事を思うとどうしても止めたい。
何とかして引き止めようと奮闘するタマだがオグリは更に燃料を投下した。
「トレーナーに見せたら可愛いと褒めてくれたのは嬉しかったな…」
「トレーナーにはもう見せたんか?!」
「ああ、トレーナーのも見せて貰った」
(い、いつの間にトレーナーとそういう関係に…)
「タマはそういう写真はあるか?」
「あるわけ無いやろ!」
「無いのか?私は母に撮ってもらったが」
「オカンに!?」
「ああ、アルバムがあるから一緒に見るか?」
「アルバムか...」
(成長記録とかで撮る家庭もあるか?)
オグリの事だ。
ゼロとは言いきれない、カサマツ独自の風習かも知れない
「私もタマの写真を見てみたいな。きっと可愛いいだろう」
「いや、いつも見てるやろ」
(いつもみてる?昔から成長してないからわざわざ見る必要が無いという事か)
「そう自虐的になるな。タマは可愛くて綺麗だぞ」
「こんなん見ても誰も喜ばへんやろ!」
140塩漬けのSS供養21/12/20(月) 22:17:46
あれから暫く話したがオグリの決意は堅かった
ああなったら誰がなんと言おうが無駄や
タマはジャージを脱いでスポブラを外す
バキバキに割れた腹筋、傷のある肌
胸は平坦でちんちくりんな身体はとてもグラビア向きとはいえない。
せやけどトレーナー達だけにやらせへん。何処までも付いてったるわ!
その後トレーナーに裸の写真を送った後に真相を知ったタマは1週間部屋から出ようとしませんでした
≫171二次元好きの匿名さん21/12/20(月) 23:07:40
ピロピロピロ…ピロロロロ…アイガッタビリー…
タマモクロスゥ!
なぜ君がここまで実装を渋られたか!
なぜ毎回トレンドに入るのか!
何故トレーナー達の貯金が無いのくわァ!
それ以上言うなー!!
ハァ〜♡
タマモクロスゥ!それは君がァ!
やめろー!!
ウマ娘の中でぇ!
皆に愛されているからだぁ!!ハァーッハハハァ!ハーッハッハッハァーッ!!
ウチが…愛されとる…
嘘や…ウチは…ウチは…皆ウチを騙そうとしとんのや…
実装…頭が…痛む…うわあああああっっ!!
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part578【TSトレ】
≫20二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 00:00:03
◆あなたに着せたくて
「ネイチャさん的にはですね、こう、大人かっこいい感じの格好をしててほしいんですよ」
「アバウトじゃない?」
「なんの雑誌もカンペもなしにあたしがついていける話題だと思ってます?なんなら商店街の虎コート着せようか?」
「アニマル柄はちょっと……!」
「いやいや、虎柄じゃなくて虎。前面に虎の顔がバーン!って描いてあるようなやつ」
「たしかに大人しか着ないし、虎はかっこいいかもしれないけど!」
「……しまった。条件に合致しちゃったね」
「ぜっっったいに着ない!!」
(個人的に着せたいのはこんなの)
≫58二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 08:36:27
「…む、私の煽りがみたいだって?」
「はい、実はですね…」
トレセン学園の一角にて、170cmの美女と139cmの美少女が話をしていた。
「ロブロイとファインモーションが競った時に、話していた内容を聞いたのですが…」
『ファインさんの物語の第一章……最後に私の名前を、書き加えさせてください…!』
『あはっ、かっこいいね。ロブロイちゃん、素敵だよ!どうかキミの心にも、私の名前を刻ませてね。』
『───勝者として。』
「…何でしょうか、凄く煽っていたみたいで…」
「ああ…まあ、ファインならやるな…それで、もしかして私が教えたのかって思ったかい?」
「ええ、担当とそのトレーナーだと、影響し合うものですから。ならばファイトレさんもキレのある煽りをしてるのかなと」
ロブトレからのそんな問いに、ファイトレは少し笑いながら答えた。
「…ふは、実はそうじゃないんだ。私はファインに煽り方なんて教えた覚えはないんだよ」
「…え!?」
「だからあれはファインが独自で覚えたやつさ。…まあ、随分とキレッキレの煽りになってるけどね。」
「そ、そうなんですね…」
「そもそも私は煽るのは別に好きでも得意とかじゃないんだよ、例えばそうだね…」
「…ブリテンの喋り方?ああ、舌にマーマイトをたっぷりと塗りつけて紅茶を片手に話せばキミも立派な三枚舌さ。」
「…と、こんな感じか。いかんな、直球がすぎる。これではアイルランドの友人共にアイリッシュ海に浸かってこいと煽られてしまうな。」
「…なんというか、その…ユーモアが溢れてるというべきでしょうか…」
「ロブトレ、一応秘密にしといてくれるか。流石にこの発言をバラされるとよろしくない。」「分かりました…」
「まあ、ヨーロッパの煽り方なんて別に面白いものでもないさ。気にしなくてもいい。」
「そうですね…」
引き気味のロブトレと笑みを浮かべたままのファイトレ。…なんとも、少しロクでもない話ではあった。
短文失礼しました
育成ストより発言を引用して、ヨーロッパな煽りの話。ファイトレもヨーロッパの人である以上、ユーモアな煽り方は装備してます。
これで嫌味にならない殿下はやはりお強い。そしてファイトレの煽りは15分費やしてこれてす。やっぱ本場の人凄いね…
≫76二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 09:58:39
ウオトレ(親父)「脚質、脚質かぁ……ウチのウオッカの差し脚は最高だな。どれだけ前に相手が居ても絶対差しきれるんじゃないかってぐらい勢いがあってカッコいいぞ。脚質も色々とあるから何が良いかはわからないけど、でも一番好きなのは差しだな」
「そう言えばビテオで見返して解ったことだけど、ギムレットの奴脚質だけじゃなくて走り方がウオッカに似てるんだよな。下にグッと沈みこむような走り方というか、ブライアンみたいな走り方なんだよな。……んん?「俺がウオッカに似たんじゃなくてウオッカが俺に似てるんだ」だって?そりゃ親子というからには似てるんだろうけど、まさかそこもなのか?知らんかった……」
ギムレット「極論、勝てればどんな戦法だろうが構わん。事実、追い込みウマに逃げさせ、逃げウマに追い込みを指示して勝たせることのできるトレーナーも居るからな」
「しかし、好きな戦法で勝ち続けるとなるとこれが案外難しい。相手は当然自分への対策を練ってくるからな。運の要素が少ない逃げならばともかく、馬群や仕掛けるタイミングがある程度運に左右される差しだとなおさらのこと勝ち続けるのは難しくなる」
「それで府中や海外で連勝できているのはウオッカの素質は勿論のこと、ボウズや青いのがしっかりとウオッカと向き合いながら最適な選択をしてきたからだろうよ。……何?「いつになく素直だな」だと?事実を言っているに過ぎん」
≫79二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 10:32:28
ここのマルゼンスキーは逃げA先行E差しA追込Gだよ。
「マルゼンスキーの脚質は基本逃げだな。そのときに出せる最良の速度をゴールまで出し続ける。トップスピードはマルゼンスキーはピカイチだから逃げ同士で並ばれることはあまりないがマルゼンスキーはバ体を合わせるのが結構苦手で好位置の奪い合いになる先行はあまり得意じゃない。差し戦術は脚部不安が解消してからできるようになった。溜めた末脚の切れ味は最強だしマルゼンスキーの走りに一番合ってる気もするけど逃げに慣れているからそれに比べるとまだまだだと思う。天皇賞春では皇帝にそれを突かれたし」
≫84二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 10:55:49
「担当バの脚質についての話題ねえ。意外と難しいんだよな……脚質と一言で語っても4種類、更にそこから各ウマによって癖が違ってくるからもっと細かくなっていくわけだからな」
「まあざっくり言ってしまえばブライアンは差しメイン、先行サブってところだな。もともと出会ってから少しの間は先行作戦をメインに取ってたんだが、どうも相手に勝負を仕掛けられた時にすぐにその勝負に乗ってしまってペースを乱しやすいという欠点を抱えていた。そこの改善……いや方向転換か?ともあれ対策として差し戦法の提案をやってみたわけだ。ほぼ直感じみた判断だったがこれが大正解ってな」
「バ群の中にあっても力を抑え込み、最も良いタイミングに溜めた力を開放させる。その時の爆発力は踏み抜いた足で地面が抉れるんじゃあないかってレベルだ。最終盤面で外側から一気に先頭集団を追い抜いていく姿は多くの記録に残ってるわけだが、あれが必勝パターンに近いかもしれん。今は勝負に乗るタイミングを選ぶということもできる様になってるから先行作戦も十分に取れるんだがね。逃げ多くて集団が長くなりそうだなーって時は大体先行取ってるかも」
≫123二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 13:43:49
「うぅ……」
「冷えピタ貼ってー……経口補水液飲ました……後は?」
「とりあえずその上着は脱がした方がいいね」
「……オペトレやってよ。なんか犯罪臭する」
「では教唆罪は君のモノだね」
「はやく」
「はいはい……まぁ、確かに目を見張るものがあるだろうがさ」
(コートを開け放つオペトレ)
(ゆり降ろされるドトトレの片乳)
(片乳でビンタされるオペトレ)
「きゃうっ」
「「……」」(揺れるものを呆然と見つめるオペベガ)
「軽犯罪」
「軽犯罪だね……」
「なんなんですか……」
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part579【TSトレ】
≫129二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 20:28:38
「202と義がガッツリと組み合った!!これはパワー勝負!!」
「202さん、モンエナばかり飲んでると聞いているんだけれど」
「……そうっスね。でもやっぱりアレ美味しいっスから飲むのをキッパリやめるのは……」
「嗜好品の面もあるから飲むのをやめろとは言う気はないんだけれどいつも飲み続けるのは良くないとも思うんだ。感覚では慣れてきたってなってても体の中は慣れてるわけではなくて毎回頑張って処理をしてるわけだし」
「……耳が痛いっス」
「あっーーと⁉︎何故か202が後ずさっている!」
「目覚めたみたいだね」
「ああ、アレこそフジトレや私が目覚めた、火事場のママぢからだ」
≫166二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:02:26
では
コンコンコン。ノックをするが返答はない。
「ん〜…寝とるんか…?」
もう一度ノックをする。コンコンコン。
「お邪魔するで〜」
控えめな声と共に静かにドアをスライドさせる。白い部屋の中には何もない。ベッド以外は。
「トレーナー…おっ、起きとるやん」
タマはベッドの方へ向かう。そこには胴の拘束帯を外され、折れてしまいそうな腕と脚にのみ拘束帯をつけたトレーナーがそこにいた。
タマに気がつくと天井から彼女へと視線を向ける。
「だいぶ顔も良うなったな。どや、しゃべれそうか?」
その声かけには応じない。微かに震える吐息が聞こえるのみだ。
「そっか…ええ、ええ。気にせんでも」
入院してから1ヶ月。最初は誰かが視界に入ると際限なく暴れ出し、金切声を上げて拒絶を繰り返して傷をつけていたトレーナー。タマであってもそれは同じだった。
しかし今は、ほんの少しでも、成長している。たとえそれがマイナスからゼロへの数ミリだとしても、立派な進歩だ。
167二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:03:06
「今日はな、ええニュースが一個と、ちょっとだけええわけちゃうかもしれんニュースが一個あるんや」
タマは、まだ内心迷っていた。彼女にとってマイナスかもしれない事、現実を示す事を。まだ時期尚早ではないか。まだ言うべきじゃないのではないか。
彼女が周り、つまりは他のトレーナー達から『トレーナーであるのに担当を傷つけるトレーナー失格の人物』と思われているかもしれないということ。それを本人が分かっているであろうこと。それはタマは十分、十二分に分かっていた。
人によっては同情で接してきたトレーナーもいた。あんな人でなしさっさと契約解除した方がいいと言うトレーナーもいた。世間は、想像以上に例外というものに厳しいのだ。そうしないと基盤が崩壊するから。
168二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:03:40
「まずは、ええニュースや」
でも、足踏みしてたら止まったまんまだ。進まないといけない。
「こん前な、オグリにハンドクリームもらったんや。あとtシャツも貰ったんや。ウチと、トレーナーの。どうや、着たいか?」
他人からのプレゼント。それは些細に見えて、あまりにも大きなもの。そんなものを彼女に与えるのは普通だったら憚られる事だろう。
しかし、彼女は落ち着いた顔で、ゆっくりと頷いた。
「…ほんまか?ほんまに…ええんか?」
それにも、ゆっくりと肯定する。中では荒れ狂うほどの嵐であるはずなのに。
「…そっか…そっか!ならトレーナー。ちょっち失礼やで」
そう言って拘束帯を外す。事前に主治医には特別に学園からの申請で許可を取っている。
それで隠されていた腕には内出血や打撲の跡がある。でも、引っ掻いた傷はどこにもない。
169二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:04:18
服を脱がせると、細く痩せこけたトレーナーの姿があった。
「……ほら、ばんざい、できるか?」
トレーナーを起こしてそう聞くと、そろそろと腕を上げる。腕を通すと襟から首を出す。
オグリにはトレーナーのことはそれほど伝えないようにしていたため、サイズは全くあっていない。
「どうや?ええ感じか?」
聞くも、返事はない。沈黙が降りる
しかし段々呼吸が荒くなってくる。発作の前兆。この1ヶ月で嫌というほど身に覚えた、危険信号。
「……ッ!」
急いで拘束帯をはめようとするが、その必要はなかった。
「…トレー…ナー…?」
彼女は、震える左手を自らの右手で押さえ、カチカチとなる歯を食いしばっていた。呼吸は張り裂けそうなほど荒く、今にも破裂寸前だ。汗を滲ませ、目をきつく閉じている。
170二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:04:57
しかし、発作は起きなかった。
「ほんま…よな…?」
聞くも、彼女は答えない。でも、金切声をあげたり、誰彼構わず傷つけたりを、しない。
「あ…ああ……」
涙が溢れた。
決して辛くなかった訳ではない。何度逃げ出そうと、何度諦めようと思ったか。泣かない日はなかった。しんどさで押し潰れそうになった。眠れない日はザラだった。でも、今こうして。些細でも報われたのだ。それで、それだけで、十二分だった。
「…あんた…ウッ…トレーナー…よう…頑張った…なぁ……」
彼女がどれだけもがいただろう。どれだけ焦燥ですり減っただろう。
でも、確実に前へは進んでいるのだ。
「ッ…トレ…ナ…ヒグッ…グスッ…」
いつの間にか彼女に抱きついて、涙を流す。2人分の涙が、落ちた
171二次元好きの匿名さん21/12/21(火) 22:05:17
タマが泣き止んだ頃には、トレーナーは静かな吐息を立てていた。重さのないような、そんな呼吸。
「………ぁ……」
ふと、気が付いた。
「もう一個伝えるん…忘れとったな…」
そう思うが、自分にとってはむしろ良いニュースかもしれない。
でも彼女にとっては、どうかわからない。
「…でもまだやな…すまんなぁ理事長…」
彼女と他のトレーナーの面会について。それはまだまだ先になりそうだった。
そんな事を思いながら拘束帯をつける。
でも前のようなマイナスな思いはない。そこには確かな信頼と、微かな希望があった。
おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part580【TSトレ】
≫21エビフライの海に溺れたい21/12/21(火) 22:40:28
こんばんは!今日もお疲れ様でした!
こんな日は蹄鉄の素揚げをflyingawayしながらドントコイ・ドコイで式場を盛り付けたいですね!そのためには加湿器が必要なので早速釣りに行きましょう!僕たちにはそれが必要だ。そうダニエルは言いました。あぁ愛おしいよダニエル、誰だよダニエル。ミーム値が上限を越えてます、マイクに向かってゆっくり復唱してください「私は湖の赤いギャラドスに見覚えがありません」サンゴ礁の鬼神。ありがとうございました。やっぱり音楽はいい。でも犬もかわいいよね、犬。撫でてあげたくなりますよ、頭の上からコロッセオまで。そしたら彼、なんて言ったと思います?「軍艦巻きはおやつには入らないよ」ですって
≫41優しさに感謝を21/12/21(火) 22:50:06
年末、財布の紐が緩みがちな時期。あっちで買い物、こっちで買い物。
む、あれ安いな、足りなくなる前に買っとこ……なんて。気付けば両手に大荷物を抱えてしまった私。
これを持って帰るのか、とちょっと泣きそうになった私へ、突然救いの手が差し伸べられた。
「よう姉貴! ……いつにも増して荷物多いな。よし、オレが半分持ってくぜ。ウチまででいいか?」
「あら侘助さん、いいの? 嬉しいけど、沢山買っちゃって重いよ?」
侘助さん、もといドベトレさん。私を姉貴と呼んでくれる、かわいい後輩。
「おう、任せな……よいせと。そういや、そろそろ年末だな?」
「うん、年末だねぇ……それがどうしたの?」
そう尋ねると、彼はやれやれ、といったふうに肩をすくめた。
「姉貴、分かってるくせに……年末と言えばクリスマス、クリスマスと言えばサンタさんだろ!」
「あークリスマスかー、って、え、サンタさん?」
純粋でかわいいところがある、と思っていたけれど、まさかここまでとは。
「おう! サンタさんはいい子にプレゼントくれんだろ? まあ、オレはもう酒だって呑める大人だけど」
「……もしかして侘助さん、サンタさん信じてる?」
「ん? 信じるも何も、実際いるじゃねえか。毎年プレゼントくれるぜ。去年も貰ったし」
「うっそぉ……」
今でも貰ってるんだ、凄いなメジロ。正直ちょっと羨ましいのはヒミツ。
「いや流石にワルだった時は貰えなかったけどさ。でもすげぇよな。どんなコトしてんのか分かってんだぜ」
「あーうん、そうだねー」
「オレさ、貰ったプレゼント見て思うんだ。来年も、このプレゼントに恥じねえオレでいようってな」
「!」
そっか。彼は「プレゼントを貰うためにいい子でいる」んじゃなくて、「いい子だからプレゼントを貰える」んだ。
……何だか納得。こりゃ皆に可愛がられるわけだ。
「色んなヤツの世話になって、方々に迷惑かけちまったけどさ。でもオレ、今年はすげー楽しかった!」
「……うん。そうだね、きっと今年も侘助さんにはサンタさんから素敵なプレゼントがあるよ」
「姉貴もそう思うか!? よし、やる気出てきた! 姉貴、先行くぜー!」
「あ、急に走ったら「ヘーキヘーキ……アッ、ブベッ」あー、全く……ふふ」
かっこよくて、頼もしくて、でもやっぱりかわいい侘助さん。
こけた彼を助け起こしながら、私は笑みを溢したのだった。
≫59三ヶ月は何も用意出来てない…21/12/21(火) 23:02:50
「マスターのは作らないのですか?」
「私の?作っても需要ないと思いますよ」
「……」
「あれ、これは…私?」
「はい、マスター。私が製作しました。……余計な行動でしたでしょうか?」
「いえ、とっても嬉しいですよ。ありがとうブルボン」
≫109二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 00:26:24
◆オリビアを聴きながら?
「出会った頃はもっとツンツンした、影のあるカッコいい感じだった……」
「それはそれでちょっと作ってたかもな? で、今の印象は?」
「トゲなしチワワ」
「チワワにトゲはねえ」
「……許されるなら抱きしめたい。それでもっていい子いい子したい」
「完全にイメージ子供じゃねーか!? オレと姉貴たかだか一歳違いだぞ!」
「……本当は高校生くらいじゃないの? それこそドーベルと同い年とか「兄貴としてそれはない」」
「……ドーベルを引き合いに出すと一気に年齢相応になるね」
「……あんまり遊ぶなよ? ネイトレ相手でも怒らねぇ訳じゃねえ」
「うん。ごめんね……ふふ」
「……なに笑ってんだよ」
「ふふふ……あの、最近はほとんど姉貴呼びだったから。名前で呼ばれるの、なんだかくすぐったくて」
「……脅しかけてんだからそこはもっとさぁ」
「ごめんねドベトレさん……あーダメだ。やっぱり侘助さんは侘助さんだよ。口に違和感しかないや」
「好きにしてくれ……あといい子いい子は冗談でもやめてくれよ? 二人からいっぺんに刺されるのはさすがにやべぇ」
「……頭撫でるくらいいいんじゃない?」
「……別に撫でられるようなことしてねえよ」
「じゃあ、これからしていこ? これはその前払い分」ナデナデ
「……」
奇妙な重荷だった。どれだけの善行が必要か量ることのできない頭撫では、だが双方に温もりを覚えさせた。
「……ヤバい、睨まれてる。ちょっとチクチク刺され始めた!」
「ネイチャー!! ドーベルー!! これはその、違うのーー!!」ナデナデナデ
「手を止めろ姉貴ぃ!!?」
(終)
≫123二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 07:42:01
目が覚めた。
……昨日の自分にさようなら。ども、タイキトレです。
今日の朝ごはんは昨日のカレーの残りをさらうつもりでしたが、ここに急遽カツ丼を追加したいと思います。
食い過ぎだろって?まあまあ見てなって。
用意するのは冷凍庫に眠ってる一口ヒレカツ。とりあえず人数の倍は欲しいよね。
それをレンジでチン。適当にごはんをよそった茶碗に乗っけて、ソースを皆さんお好みで。
ほい完成。
「……アンタ、早起きしたと思ったら何作ってんの?」
見ての通り、ミニソースカツ丼ですが?
「……カレーと一緒に?」
うーん、お母さんは皿移し替えて普通にカツカレーにしてくれていいよ。
「あぁー……その方が嬉しい」
うい。そなたの願いは叶えられるであろう……。
(終)
≫128二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 08:04:45
おはようございます。シービーのトレーナーです。
最近少しづつお菓子を食べる機会を減らされています。昨日もガサ入れで八割が没収されました。
なので今、トーストを焼いています。薄切りを2枚。
朝からカツ丼は食べきれません。まず小盛りの半分でも怪しいです。
あとはコップ一杯の牛乳。
今更ですが何故2枚も焼いたのでしょう。一枚で十分なはずです。
まあでも余ればシービーに食べてもらいます。
最近は家に帰るのが億劫でトレーナー室に寝泊まりしてます。
走る予定もないしね。
あっ、トーストがやけまし…
…炭?
味はとてもカリカリしていておこげを濃縮した味でした。
口の中を2箇所ほど切りました。
たすけて
≫131朝ご飯の代わり21/12/22(水) 08:18:22
「さ、カフェ足を出して」
トレーニングの最中、足に違和感を感じたカフェをベンチに座らせて、義は膝をついてかがむ。カフェは以前は義が少し変なかがみ方をすると思っていたが、義足の都合で左膝が一定以上曲がらないからこその姿勢だったのだと、慎重にに靴を取って靴下を外す義を見下ろしながらふと思い出した。
「……場違いかもしれませんが……何かインモラルなものを感じます」
「? いつもやってる事だけれど」
「いえ、アナタがその姿になってからは初めてです」
「たしかに……良かった血とかは出てないね。少し爪にヒビが入っているから……カットじゃダメだね」
義はカバンから楊枝と爪の接着剤を取り出して手際よくヒビをなぞるように塗り、早く乾くように義が息を吹きかけた。
楊枝の爪越しに伝わる微妙なこそばゆさと、フ〜、フ〜と吹きかけられた息が足の指の隙間を抜けていく感覚にカフェが小さくみじろぎした。暫く息を吹きかけて、義が指で触って確認すれば、割れた爪の隙間がしっかり接着剤で埋まっていた。固定のため絆創膏を巻き靴下を履かせようた義をカフェが手で制した。
「……ここからは一人でできます」
ドンドンドンドン!
「ぐえっ。一旦坂路のトレーニングを終わりにしよう芝コースで足の調子を確認しつつ走ろうか」
鳩尾を何かにどつかれたが慣れた様子で立ち上がり靴を履き直したカフェに手を差し出す。それをカフェが取り立ち上がるとぴょん、ぴょん、とその場で跳ねて爪の調子を確認した。
「どう?」
「アナタのおかげで……大丈夫だと思います。ですが次からは携帯ドライヤー等を……用意したほうが効率が良いかと……」
「たしかに。ありがとうカフェ用意しておくよ」
「その方が……いいと思います……」
カフェがチラリと少し離れた所に目を向けると少し顔を赤くしてこっちを見ていたウマ娘が慌てて顔を背ける。彼等の中でも特に劣情的な気配を餌にするものがそのウマ娘に寄り付いていた。カフェは小さくため息を吐いた。
"義の姿が変わる前よりは少なくなった事"を喜ぶべきなのかそこまで減ってない事を嘆くべきなのか微妙故のため息だった。
マンハッタンカフェにトレーナーが跪いて足に何かやって息を吹き掛ける様子を見た近くで練習してたウマ娘「アレはやべえですよ……すけべですわ」
おしまい
≫137二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 08:40:21
夜、トレーナー室で
「…は」
…一人、座りながら酒を口に運ぶのは私ことファイトレ、空になった缶を台に置くとその周りを見る。
「…」
「zzz…」
部屋には机に突っ伏して眠る黒カフェトレと、ソファに身を預けるような形で僅かに寝息をするドベトレ。
「…ふふ、二人共強くないからな…」
いつものように後片付けをして、一人ソファの隅で静かな時間を過ごす。この二人も徐々に遠慮がなくなってきていた。
ふと、部屋の隅に置いてあったダンボール…まあいつもの如くアイルランドから届いたそれの中から、何かを取り出す。
「…どうにも貴方らしい。吸わないのにまだ届けてくるとは…そろそろまた嫁さんにシバかれているころかな。」
上質な葉巻。元スモーカーな…最近は子供が出来てほぼ吸わなくなった友人がちょくちょく入れてくるそれ。
「…」
私はそれを手に取り、咥える。義手の機能の一つであるライターを起動して、火を近づけ…
「…いや、いい」
…葉巻につけることなく火を消す。咥えた葉巻はそのままに、隣にいるドベトレと、前にいる黒カフェトレを見た。
「ん…」
…起こしてしまっただろうか、ドベトレから声がする。私は優しくドベトレに声を掛けた。
「…起きなくてもいい、まだ深夜だとも。」
「…たばこ…?」
「気が向いたから出しただけだよ。別に吸わないから気にしなくていい。…タバコは、健康に悪いからな。」
アルコールが抜けきってないのと、寝ぼけているのかゆったりとした反応のドベトレを、ソファに寝かす。
黒カフェトレも床に敷いた布団の上に横にした。…私の胸が多少当たった気がするが、当人は眠っていたからまあ良いだろう。
床に座り込み、窓から空を眺める。星々は輝きながら天をまわる。…ふと、気づかぬままに咥えていた葉巻が落ちる。
「…数奇な運命だな」
こうやって巡りあったことも何もかも、女神様とやらが定めた運命なら…
「…私はこのなんとも言えぬ感情を詰め合わせて送ってやりたいよ」
…私は落とした葉巻を拾い、夜空に翳しながら呟いた。
「…これも、もういらない。今の私は満足しているから。これ以上を望んではバチが当たってしまうよ。」
葉巻を箱に戻し、箱を棚に置く。二人の寝息だけが聞こえる部屋で、私はひたすらに夜空の星を眺めていた。
≫145二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 09:38:52
土曜。
朝起きてランニングを終え、いざ食事の用意をしようとしたら冷蔵庫の中身が壊滅していた。
よく考えると先日は家で飲み会をしていたのだが、その時に大部分の食材を消しとばしてしまっていたようだ。
まあ4人でバカスカ飲んで食ってすればこうもなるだろうなという結果だけが眼前に広がっている。
パンすら残ってない。バジルトースト美味しかったな。
いや昨日の回顧をする状態ではない。
じゃあ何が残ってるんだと言えば、とんかつである。
昨日の俺のバカ野郎。何故よりによってそれなんだ。
朝からそんな重いもん食べられるかと叫びたくなったが、朝食を抜きにするのもなんだかなぁという気分。
故に、非常に不服ではあるがカツ丼としていただくことにする。
朝なのに無駄に手間をかけるのは細やかなる抵抗である。
冷やしたとんかつはレンジで温め、めんつゆを適当に沸騰させ、これまた偶然残っていた玉ねぎの残りをポイ。
ご飯も都合よくカツ丼に合うくらいの量が冷やされていたのでそれを入れ替わりに温め、レンジから取り出したとんかつも煮汁にポイ。
いい感じにふわりと匂いが漂う。ああ、美味と敗北の香り。
準備は完了したのでどんぶりに乗せていく。
あまりにも朝に似つかわしくない見た目と熱量を蓄えた料理が目の前で組み上がっていく。
ちくしょう、美味そうだ。いただきます。
ご馳走様でした。再三言うが、朝からいただくものではない。
美味しかったです。
≫152二次元好きの匿名さん21/12/22(水) 09:59:17
カツ丼。
レースの前に祝勝祈願として必ず食べるものである。
「「いただきます」」
今日は朝からレースなので、食べるのは明朝となる。
俺ことダイワスカーレット担当トレーナーにはちょっと重い朝だが、レース前のカツ丼は必ず俺が作ることになっているのでしょうがない。作ったら食べたくなっちゃうもんに!
「ねえトレーナー。このお新香は?」
「あぁそれ。イクトレさんからできたからってお裾分けで貰ったんだ」
「へぇ……あの人そんなこともやってるの」
「いや、実は糠床混ぜたのは俺なんだよね。今のイクトレさんじゃ手が届かないらしくて」
「あぁ、それで……」
スカーレットと自宅で卓を囲むのはこれが初めてじゃない。
けど、こうして食事をしていると、なんだかいつもより近いところにいる気がする。
「「ごちそうさまでした」」
自然とお互いに、同じタイミングで手を合わせた。
さて。ゲン担ぎが上手く行ってくれるといいのだが。
うまぴょいうまぴょい